JPH1052299A - 試薬キット及び試薬キットの使用方法 - Google Patents
試薬キット及び試薬キットの使用方法Info
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- JPH1052299A JPH1052299A JP21283796A JP21283796A JPH1052299A JP H1052299 A JPH1052299 A JP H1052299A JP 21283796 A JP21283796 A JP 21283796A JP 21283796 A JP21283796 A JP 21283796A JP H1052299 A JPH1052299 A JP H1052299A
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Abstract
試薬を提供する。 【解決手段】 保護基を有する試薬成分を含む第一試薬
と該試薬成分の保護基を脱離しうる成分を含む第二試薬
からなる試薬キット、および保護基を有する試薬成分を
含む第一試薬と該試薬成分の保護基を脱離しうる成分を
含む第二試薬とを用時に混合して、保護基を脱離させる
工程を有する試薬キットの使用方法。
Description
キットの使用方法に関する。
れる試薬には、不安定な試薬成分を含んだものが少なか
らず存在し、こうした試薬の安定性は上記の試薬成分の
安定性に依存している。
コエンザイムA(以下、CoASHと略す)が挙げられ
る。CoASHを用いて定量される項目としては例え
ば、次式(I)で表される、CoASHとアシルコエン
ザイムAシンセターゼ(以下、ACSと略す)を使用す
る血中遊離脂肪酸(以下、NEFAと略す)の定量があ
る。
脱水素酵素(以下、PDHLと略す)を用いたピルビン
酸の定量方法(特開平5−95798号公報)がある。
用される試薬に添加されるCoASHは熱安定性が良く
ないだけでなく、容易に酸化されて生理活性を失うこと
が知られている〔生化学データーブック(日本生化学
会;東京化学同人)〕。
安定化方法としては、弱酸性下に保存したり、キレート
剤の添加、、スルフヒドリル化合物の添加などが行われ
ている。しかしこうした方法をもってしても、調製した
試薬は経時的に活性成分が少なくなるため、定量限界が
経時的に低下し、やがて反応しなくなるという問題点を
有している。最近の臨床検査においては、試薬を溶解す
る手間を省いた液状無調製試薬が主流となってきている
が、上記のような不安定な試薬成分を必要とする試薬に
関しては、上述した試薬成分の安定化の問題のため、未
だ液状無調製試薬は製品化されていない。
は、不安定な試薬成分を使用して物質を測定する試薬で
あって、液状で長期間使用しうる安定な試薬を提供する
ことである。本発明の他の目的は、不安定な試薬成分を
使用して物質を測定する試薬の安定化方法を提供するこ
とにある。
的を達成するため鋭意研究を重ねた結果、不安定な試薬
成分をアシル基で保護しておき、測定時に保護基の脱離
を行い必要な試薬成分を生成させることにより、試薬を
安定化させることが可能となることを見いだした。すな
わち、不安定な試薬成分を試薬に添加する場合に、保護
基で保護された該試薬成分を含む第一試薬と該試薬成分
の保護基を脱離しうる成分を含む第二試薬からなる試薬
キットを作製し、用時に上記第一試薬および第二試薬を
混合し、上記の保護基を脱離せしめるという方法を用い
ることにより、液状で長期間使用できる安定な試薬を提
供することが可能となることを見い出し本発明を完成し
た。すなわち本発明は、(1)保護基を有する試薬成分
を含む第一試薬と該試薬成分の保護基を脱離しうる成分
を含む第二試薬からなる試薬キット、(2)保護基を有
する試薬成分を含む第一試薬と、該試薬成分の保護基を
脱離しうる酵素またはその基質のどちらか一方または両
方を含む第二試薬からなる試薬キット、(3)保護基を
有する試薬成分がアシルコエンザイムAである(1)に
記載の試薬キット、(4)保護基を有する試薬成分がア
セチルコエンザイムAである(1)に記載の試薬キッ
ト、(5)保護基を有する試薬成分がアセチルコエンザ
イムAであり、保護基を脱離しうる成分がフォスフォト
ランスアセチラーゼである(1)に記載の試薬キット、
(6)ヒト体液中の成分の測定に用いる(1)〜(5)
のいずれかに記載の試薬キット、(7)保護基を有する
試薬成分を含む第一試薬と該試薬成分の保護基を脱離し
うる成分を含む第二試薬とを用時に混合して、保護基を
有する試薬成分の保護基を脱離させる工程を有する試薬
キットの使用方法、(8)保護基を有する試薬成分を含
む第一試薬と、該試薬成分の保護基を脱離しうる酵素ま
たはその基質のどちらか一方または両方を含む第二試薬
とを用時に混合して、保護基を有する試薬成分の保護基
を脱離させる工程を有する試薬キットの使用方法、
(9)保護基を有する試薬成分がアシルコエンザイムA
である(7)に記載の試薬キットの使用方法、(10)
保護基を有する試薬成分がアセチルコエンザイムAであ
る(7)に記載の試薬キットの使用方法、(11)保護
基を有する試薬成分がアセチルコエンザイムAであり、
保護基を脱離しうる成分がフォスフォトランスアセチラ
ーゼである(7)に記載の試薬キットの使用方法、(1
2)ヒト体液中の成分の測定に用いる(7)〜(11)
のいずれかに記載の試薬キットの使用方法、に関する。
に限定されず、いずれの試薬成分でも使用できるが、好
ましくはCoASHが例示される。
ル基であることが好ましい。本発明で使用するアシル基
としては、アセチル基、パルミトイル基、アセトアセチ
ル基、アラキドニル基、n−ブチリル基、クロトノイル
基、n−デカノイル基、エイコサノイル基、グルタリル
基、n−ヘプタノイル基、n−ヘキサノイル基、イソブ
チリル基、イソバレリル基、ラウロイル基、リノレイル
基、マロニル基、ミリストイル基、オレイル基、プロピ
オニル基、ステアロイル基、サクシニル基等が挙げられ
るが、好ましくはアセチル基、パルミトイル基、アセト
アセチル基等を、特に好ましくはアセチル基を使用す
る。
成分から保護基を脱離する成分は特に限定されず、酵素
(例えば、脱離酵素、合成酵素、保護基の転移酵素、加
水分解酵素等)などの中から、主反応(定量反応系)に
影響を与えない成分を使用すればよい。
試薬を第一試薬とし、該試薬成分の保護基を脱離しうる
成分を添加した試薬を第二試薬とする。本発明における
試薬キットは上記の第一試薬および第二試薬から構成さ
れ、用時にこの2つの試薬を混合することにより、該試
薬成分を保護する保護基が脱離されて該試薬成分が生成
される。このため試薬成分が不安定な物質であっても、
本発明の試薬キットではその試薬成分の活性は安定に保
たれる。
アシル基で保護しアシルCoAとして使用する場合、そ
れらのアシルCoAを基質として利用できる酵素があれ
ば、いずれのアシルCoAでも使用できる。そのような
アシルCoAとして、アセチル−CoA、パルミトイル
−CoA、アセトアセチル−CoA、アラキドニル−C
oA、n−ブチリル−CoA、クロトノイル−CoA、
n−デカノイル−CoA、エイコサノイル−CoA、グ
ルタリル−CoA、n−ヘプタノイル−CoA、n−ヘ
キサノイル−CoA、イソブチリル−CoA、イソバレ
リル−CoA、ラウロイル−CoA、リノレイル−Co
A、マロニル−CoA、ミリストイル−CoA、オレイ
ル−CoA、プロピオニル−CoA、ステアロイル−C
oA、サクシニル−CoA等が挙げられるが、好ましく
はアセチル−CoA、パルミトイル−CoA、アセトア
セチル−CoA等を使用する。特に、アシル基の安定性
・溶解性、共役酵素反応、あるいは入手の容易さ等を考
慮すると、アセチル−CoAを使用することが望まし
い。
チルCoAを用いる場合、保護基であるアセチル基を脱
離しうる成分としては、クエン酸(si)−シンテター
ゼ(EC4.1.3.7)、ATPクエン酸(pro−
3s)−リアーゼ(EC4.1.3.8)、ホモクエン
酸シンターゼ(EC4.1.3.21)、クエン酸(r
e)−シンテターゼ(EC4.1.3.28)、アセチ
ル−CoAシンテターゼ(EC6.2.1.1)、アミ
ノ酸アセチルトランスフェラーゼ(EC2.3.1.
1)、イミダゾールアセチルトランスフェラーゼ(EC
2.3.1.2)、グルコサミンアセチルトランスフェ
ラーゼ(EC2.3.1.3)、グルコサミン−リン酸
アセチルトランスフェラーゼ(EC2.3.1.4)、
アリルアミンアセチルトランスフェラーゼ(EC2.
3.1.5)、コリンアセチルトランスフェラーゼ(E
C2.3.1.6)、カルニチンアセチルトランスフェ
ラーゼ(EC2.3.1.7)、フォスフォトランスア
セチラーゼ(EC2.3.1.8)、アセチル−CoA
アセチルトランスフェラーゼ(EC2.3.1.9)、
硫化水素アセチルトランスフェラーゼ(EC2.3.
1.10)、チオエタノールアミンアセチルトランスフ
ェラーゼ(EC2.3.1.11)、グリシンアシルト
ランスフェラーゼ(EC2.3.1.13)、アセチル
−CoAヒドロラーゼ(EC3.1.2.1)等が挙げ
られるが、好ましくはフォスフォトランスアセチラーゼ
が用いられる。
Aを使用する場合に、アシル基を脱離し、物質の測定に
必要なCoASHを生成させる原理を次式(III)に
示す。
てアシルCoAを使用する場合には、アシルCoAから
アシル基を脱離しCoASHを反応時に生成させるため
に、アシルCoAを添加した試薬を第一試薬とし、式
(III)中の酵素またはその基質のどちらか一方また
は両方を上記のアシルCoAとは別の試薬に添加しこれ
を第二試薬とし、用時に混合して用いる。試薬が混合さ
れたとき該アシルCoAは、式(III)に示されるよ
うにCoASHを生じる。このCoASHが測定対象と
なる被検物質と反応して生じた生成物を公知の方法を用
いて定量することにより、被検物質の測定を行うことが
できる。第一試薬と第二試薬との混合時に上記の原理に
より生成されたCoASHは、臨床検査においてヒト体
液中の種々の成分、例えば、遊離脂肪酸、ピルビン酸、
尿素窒素、コリンエステラーゼ、トリグリセライド、ク
レアチニン等の測定に供せられる。
ォスフォトランスアセチラーゼ(以下、PATと略す)
を添加する系を利用して、NEFAをACSで測定する
〔式(I)〕場合には、アセチルCoAを添加した試薬
を第一試薬とし、リン酸(Pi)またはPATのどちら
か一方または両方をアセチルCoAとは別の試薬に添加
し第二試薬とする。第一試薬と第二試薬が混合された
時、PATが次式(IV)に示される反応を触媒し、ア
セチルCoAは式(I)に示されるACSに必要なCo
ASHを生成させることができる。
たアシルCoAまたはAMPまたはピロリン酸を公知の
方法で定量する。その際、一般にはACODを使用した
アシルCoAの定量がよく利用されているが、ACOD
はアセチルCoAを基質としないため、本発明の測定に
は影響しない。
てPATを添加する系を利用してピルビン酸をPDHL
で測定するとき〔式(II)〕も同様に、反応時にアセ
チルCoAからCoASHを生成させればよい。すなわ
ち、アセチルCoAを添加した試薬を第一試薬とし、リ
ン酸(Pi)またはPATのどちらか一方または両方を
アセチルCoAとは別の試薬に添加しこれを第二試薬と
する。第一試薬と第二試薬が混合された時、PATが式
(IV)に示される反応を触媒し、アセチルCoAは式
(II)に示されるPDHLに必要なCoASHを生成
させることができる。この場合、NEFAの定量と異な
りCoAサイクリングを形成することができるため、使
用するアセチルCoA量が低くても使用できる利点があ
る。
学実験講座5.酵素研究法 上 p121−135に詳
細に記載されている。これによるとCoAサイクリング
反応は増幅定量するものであって、数多くの報告がなさ
れている。また、PDHLを用いたCoAサイクリング
についても報告されている(Szutowicz A, et al, Anal
Biochem, 115, 81-87(1981) ;Coore HG, et al, Bioch
em J, 125, 115-127(1971) ;Methods in Enzymology Vo
l.9, 247-253(1966) ;特開平5−268997号公
報)。また、この測定法が2−オキソグルタル酸脱水素
酵素にも応用できることが報告されている。(Methods
in Enzymology Vol.9, 247-253(1966)) 。このようにP
DHLによるCoAサイクリング自体は公知であるが、
本発明の方法のように臨床検査に供される試薬の安定性
を長期間維持できることを目的としてCoAサイクリン
グを使用する例はない。
詳細を説明するが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。
ル)−3−カルボエトキシ−5−ピラゾロン(以下、S
CEPと略す)、0.5mM アセチルCoA、0.2
mM エチレンジアミン四酢酸(以下、EDTAと略
す)、1mM 塩化マグネシウム、2.5U/ml A
CS、12.5U/ml パーオキシダーゼ(以下、P
ODと略す)、20mM リン酸一カリウムを含む50
mM N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2
−エタンスルフォン酸(以下、HEPESと略す)緩衝
液(pH7.0)〕、及び試薬B〔5mM 4−アミノ
アンチピリン、5mM ATP、5U/ml ACO
D、5U/ml PATを含む20mMリン酸緩衝液
(pH8.0)〕を調製した。比較として試薬A’
〔1.25mM SCEP、0.5mM CoASH、
0.2mM EDTA、1mM塩化マグネシウム、2.
5U/ml ACS、12.5U/ml POD、20
mM リン酸一カリウムを含む50mM HEPES緩
衝液(pH7.0)〕、及び試薬B’〔5mM 4−ア
ミノアンチピリン、5mM ATP、5U/mlACO
Dを含む20mMリン酸緩衝液(pH8.0)〕を調製
した。検体として2.5mEq/l オレイン酸ナトリ
ウムを5段階希釈したものを使用した。この検体各5μ
lに試薬A240μl及び試薬B60μlを加え、37
℃の恒温槽で5分間反応させた後、試薬ブランクを対照
として波長546nmで吸光度を測定した。試薬調製
後、冷蔵(2〜8℃)に保管して0、10、20、30
日間測定した結果を図1に示す。次に、比較として試薬
Aの代わりに試薬A’を、試薬Bの代わりに試薬B’を
用いて同様に操作し、測定を行った。その結果を図2に
示す。図1、図2の結果から明らかなように、CoAS
Hで添加するよりもアセチルCoAで添加する本発明の
方法を用いた方が、試薬の安定性が優れていることがわ
かる。
EDTA、10mM塩化アンモニウム、2.5mM L
−システイン、0.2mM チアミンピロリン酸(以
下、TPPと略す)、2.5mM β−ニコチンアミド
アデニンジヌクレオチド酸化型(以下、NADと略
す)、1U/ml PDHL、20mM リン酸一カリ
ウムを含む50mM HEPES緩衝液(pH7.
0)〕、及び試薬D〔5U/ml PAT、0.2mM
EDTA、5mM 塩化マグネシウム、20mM リ
ン酸一カリウムを含む50mM HEPES緩衝液(p
H7.0)〕を調製した。比較として、試薬C’〔0.
2mM CoASH、0.2mMEDTA、10mM
塩化アンモニウム、2.5mM L−システイン、0.
2mM TPP、2.5mM NAD、1U/ml P
DHL、20mM リン酸一カリウムを含む50mM
HEPES緩衝液(pH7.0)〕、及び試薬D’
〔0.2mM EDTA、5mM 塩化マグネシウム、
20mM リン酸一カリウムを含む50mM HEPE
S緩衝液(pH7.0)〕を調製した。検体として15
mMピルビン酸ナトリウムを5段階希釈して使用した。
この検体各5μlに試薬C240μl及び試薬D60μ
lを加え、37℃の恒温槽で5分間反応させた後、試薬
ブランクを対照として波長340nmで吸光度を測定し
た。試薬調製後、冷蔵(2〜8℃)に保管して0、1
0、20、30日間測定した結果を図3に示す。次に、
比較として試薬Cの代わりに試薬C’を、試薬Dの代わ
りに試薬D’を用いて同様に操作し、測定を行った。そ
の結果を図4に示す。CoASHを添加した試薬を使用
した場合、図4に示すようにピルビン酸濃度が高いた
め、0日目から直線性を失う。しかしながら、CoAS
Hの1/10濃度のアセチルCoAを添加した試薬を使
用した場合の結果を示す図3は、30日間問題なく試薬
が使用できたことを示している。このように、CoAS
Hで添加するよりも、アセチルCoAで添加する本発明
の方法を用いた方が試薬の安定性が優れていることがわ
かる。
シルCoAの安定性を比較検討した結果を以下に示す。
50mM 2−(N−モルフォリノ)エタンスルフォン
酸(以下、MESと略す)、50mM HEPES及び
50mM 2−(シクロヘキシルアミノ)エタンスルフ
ォン酸(以下、CHESと略す)を含むpH5、6、
7、8、9の緩衝液を調製し、各々に0.1mMのCo
ASHを溶解し、冷蔵(2〜8℃)及び30℃に10日
間保存後、保存液10μlに定量用試薬〔10mM 塩
化アンモニウム、0.2mM EDTA、1mM 塩化
マグネシウム、2mM L−システイン、3mM ピル
ビン酸ナトリウム、2.5mM NAD、0.2mM
TPP、0.5U/ml PDHL、0.5U/ml
PAT、10mM リン酸一カリウムを含む50mM
トリス塩酸緩衝液(pH7.5)〕500μlを加え、
37℃恒温下、波長340nmの吸光度変化量を標準液
の吸光度変化量と比較することにより残存量を求めた。
その結果を図5に示す。次に、上記と同様に調製した緩
衝液に0.1mMのアセチルCoAを溶解し、上記と同
じ方法で保存した後、上記の定量用試薬を加え、残存量
を求めた。その結果も図5に示す。さらに、上記と同様
に調製した緩衝液に0.1mMのパルミトイルCoAを
溶解し、上記と同じ方法で保存を行った。パルミトイル
CoAの定量は、保存液20μlに定量用試薬〔1mM
SCEP、1mM 4−アミノアンチピリン、0.2
mM EDTA、1mM 塩化マグネシウム、10U/
ml POD、1U/ml ACODを含む100mM
HEPES緩衝液(pH7.0)〕300μlを加
え、37℃恒温下、10分間インキュベーション後、波
長546nmで吸光度を測定し、標準液の吸光度と比較
することにより残存量を求めた。その結果も図5に示
す。図5から明らかなように、CoASHに比べ、アセ
チルCoA、パルミトイルCoAの安定性の方がはるか
によいことが判明した。CoASHはpH5以下で安定
化するようだが、このpH域は通常の酵素が不安定にな
る場合が多い。また、至適酵素活性を示すpHからはず
れていることが多い。その点、アシルCoAは中性近辺
でも十分な安定性を示すため、安定な試薬の調製に有効
に利用できる。
の液状安定性を長期間維持することが可能となり、液状
無調製試薬へ応用することも可能となる。
加した試薬を加え、吸光度を測定した結果を示す。
た試薬を加え、吸光度を測定した結果を示す。
加した試薬を加え、吸光度を測定した結果を示す。
た試薬を加え、吸光度を測定した結果を示す。
CoAを冷蔵(2〜8℃)または30℃に10日間保存
後に残存量を求め、安定性を比較した図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 保護基を有する試薬成分を含む第一試薬
と該試薬成分の保護基を脱離しうる成分を含む第二試薬
からなる試薬キット。 - 【請求項2】 保護基を有する試薬成分を含む第一試薬
と、該試薬成分の保護基を脱離しうる酵素またはその基
質のどちらか一方または両方を含む第二試薬からなる試
薬キット。 - 【請求項3】 保護基を有する試薬成分がアシルコエン
ザイムAである請求項1に記載の試薬キット。 - 【請求項4】 保護基を有する試薬成分がアセチルコエ
ンザイムAである請求項1に記載の試薬キット。 - 【請求項5】 保護基を有する試薬成分がアセチルコエ
ンザイムAであり、保護基を脱離しうる成分がフォスフ
ォトランスアセチラーゼである請求項1に記載の試薬キ
ット。 - 【請求項6】 ヒト体液中の成分の測定に用いる請求項
1〜5のいずれかに記載の試薬キット。 - 【請求項7】 保護基を有する試薬成分を含む第一試薬
と該試薬成分の保護基を脱離しうる成分を含む第二試薬
とを用時に混合して、保護基を有する試薬成分の保護基
を脱離させる工程を有する試薬キットの使用方法。 - 【請求項8】 保護基を有する試薬成分を含む第一試薬
と、該試薬成分の保護基を脱離しうる酵素またはその基
質のどちらか一方または両方を含む第二試薬とを用時に
混合して、保護基を有する試薬成分の保護基を脱離させ
る工程を有する試薬キットの使用方法。 - 【請求項9】 保護基を有する試薬成分がアシルコエン
ザイムAである請求項7に記載の試薬キットの使用方
法。 - 【請求項10】 保護基を有する試薬成分がアセチルコ
エンザイムAである請求項7に記載の試薬キットの使用
方法。 - 【請求項11】 保護基を有する試薬成分がアセチルコ
エンザイムAであり、保護基を脱離しうる成分がフォス
フォトランスアセチラーゼである請求項7に記載の試薬
キットの使用方法。 - 【請求項12】 ヒト体液中の成分の測定に用いる請求
項7〜11のいずれかに記載の試薬キットの使用方法。
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---|---|---|---|
JP21283796A JP4176843B2 (ja) | 1996-08-12 | 1996-08-12 | 試薬キット及び試薬キットの使用方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1052299A true JPH1052299A (ja) | 1998-02-24 |
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ID=16629177
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002051769A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-19 | Azwell Inc | 遊離脂肪酸の測定に有用な液状試薬 |
WO2006061945A1 (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-15 | Marine Biotechnology Institute Co., Ltd. | プロピオン酸の定量方法 |
-
1996
- 1996-08-12 JP JP21283796A patent/JP4176843B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002051769A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-19 | Azwell Inc | 遊離脂肪酸の測定に有用な液状試薬 |
WO2006061945A1 (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-15 | Marine Biotechnology Institute Co., Ltd. | プロピオン酸の定量方法 |
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