JPH1052075A - 超音波モータ - Google Patents
超音波モータInfo
- Publication number
- JPH1052075A JPH1052075A JP8215016A JP21501696A JPH1052075A JP H1052075 A JPH1052075 A JP H1052075A JP 8215016 A JP8215016 A JP 8215016A JP 21501696 A JP21501696 A JP 21501696A JP H1052075 A JPH1052075 A JP H1052075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- vibration
- vibrator
- contact
- ultrasonic motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動子の振動を効率良く回転子の回転運動に
変換可能な超音波モータを提供する。 【解決手段】 回転子の振動子との接触面に多数のスリ
ットを形成し、振動子の振動(楕円運動)に伴い生じる
回転子の振動子との接触面の振動をも効率的に利用して
接触面速度を高くし、回転子の回転に変換して取り出す
ことができる。また、振動子の回転子表面との接触面に
もスリットを形成してくし歯状とすることにより、即ち
くし歯同士が接触するような構造とすることで、振動が
相乗的に増幅され、振動を一層効率的に回転子の回転運
動に変換して取り出すことができる。
変換可能な超音波モータを提供する。 【解決手段】 回転子の振動子との接触面に多数のスリ
ットを形成し、振動子の振動(楕円運動)に伴い生じる
回転子の振動子との接触面の振動をも効率的に利用して
接触面速度を高くし、回転子の回転に変換して取り出す
ことができる。また、振動子の回転子表面との接触面に
もスリットを形成してくし歯状とすることにより、即ち
くし歯同士が接触するような構造とすることで、振動が
相乗的に増幅され、振動を一層効率的に回転子の回転運
動に変換して取り出すことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動子の振動を回
転子の回転運動に変換して出力する超音波モータに関す
るものである。
転子の回転運動に変換して出力する超音波モータに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から所謂超音波モータが注目されて
いる。これは例えば回転可能に支持された円盤状の回転
子に、これと同軸的に固定された圧電セラミックスと弾
性材とからなる円盤状振動子を接触させ、振動子に高周
波電源を供給して励振させ、これを回転子の回転運動に
変換し、外部に出力するものである。
いる。これは例えば回転可能に支持された円盤状の回転
子に、これと同軸的に固定された圧電セラミックスと弾
性材とからなる円盤状振動子を接触させ、振動子に高周
波電源を供給して励振させ、これを回転子の回転運動に
変換し、外部に出力するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した超音波モータ
の回転子は振動子からの振動が伝達されていることから
回転子自体も振動しており、従来はその振動エネルギー
が有効利用されておらず、即ち、エネルギーの変換効率
が低いという問題があった。
の回転子は振動子からの振動が伝達されていることから
回転子自体も振動しており、従来はその振動エネルギー
が有効利用されておらず、即ち、エネルギーの変換効率
が低いという問題があった。
【0004】本発明は上記したような従来技術の問題点
に鑑みなされたものであり、その主な目的は、振動子の
振動を効率良く回転子の回転運動に変換可能な超音波モ
ータを提供することにある。
に鑑みなされたものであり、その主な目的は、振動子の
振動を効率良く回転子の回転運動に変換可能な超音波モ
ータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的は本発明に
よれば、振動子の振動を回転子の回転運動に変換して出
力する超音波モータであって、前記回転子の前記振動子
との接触面に多数のスリットを形成したことを特徴とす
る超音波モータを提供することにより達成される。特
に、前記振動子の前記回転子との接触面にも多数のスリ
ットを形成すると良い。
よれば、振動子の振動を回転子の回転運動に変換して出
力する超音波モータであって、前記回転子の前記振動子
との接触面に多数のスリットを形成したことを特徴とす
る超音波モータを提供することにより達成される。特
に、前記振動子の前記回転子との接触面にも多数のスリ
ットを形成すると良い。
【0006】振動子の振動(楕円運動)に伴い回転子の
振動子との接触面にも振動が生じる。従って、回転子側
にもスリットを形成してくし歯状とすることにより、こ
のくし歯の回転子表面での横方向(周方向)運動を増幅
するようになり、該表面に生じる振動(楕円運動)をも
利用して接触面速度を高くし、回転子の回転運動に変換
して取り出すことができる。また、振動子の回転子表面
との接触面にもスリットを形成してくし歯状とすること
により、即ちくし歯同士が接触するような構造とするこ
とで、振動が相乗的に増幅され、効率的に回転子の回転
運動に変換することができる。
振動子との接触面にも振動が生じる。従って、回転子側
にもスリットを形成してくし歯状とすることにより、こ
のくし歯の回転子表面での横方向(周方向)運動を増幅
するようになり、該表面に生じる振動(楕円運動)をも
利用して接触面速度を高くし、回転子の回転運動に変換
して取り出すことができる。また、振動子の回転子表面
との接触面にもスリットを形成してくし歯状とすること
により、即ちくし歯同士が接触するような構造とするこ
とで、振動が相乗的に増幅され、効率的に回転子の回転
運動に変換することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施例を添付
の図面について詳しく説明する。
の図面について詳しく説明する。
【0008】図1は、本発明が適用された超音波モータ
の側断面図である。円盤状のフレーム1及び有底筒状の
ハウジング2により画定された空室内には、一端が外部
に向けて突出する出力軸3が軸受4、5を介して回転可
能に支持されている。フレーム1には、出力軸3と同軸
的に円盤状のりん青銅からなる弾性材6が保持されてい
る。この弾性材6の一方の面には、外部の図示されない
高周波電源に接続された円環状の圧電セラミックス7が
保持され、これら弾性材6及び圧電セラミックス7によ
り振動子が構成されている。
の側断面図である。円盤状のフレーム1及び有底筒状の
ハウジング2により画定された空室内には、一端が外部
に向けて突出する出力軸3が軸受4、5を介して回転可
能に支持されている。フレーム1には、出力軸3と同軸
的に円盤状のりん青銅からなる弾性材6が保持されてい
る。この弾性材6の一方の面には、外部の図示されない
高周波電源に接続された円環状の圧電セラミックス7が
保持され、これら弾性材6及び圧電セラミックス7によ
り振動子が構成されている。
【0009】一方、出力軸3には、弾性材6の圧電セラ
ミックス7が設けられた面と相反する側の面に対向する
ように円環状のアルミニウム(ジェラルミン)からなる
回転子8が環装されている。この回転子8は軸線方向に
は移動可能となっているが、周方向にはキー等をもって
回り止めされている。また、回転子8の弾性材6との対
向面には例えばテフロン樹脂からなるライニング9が設
けられている。そして、回転子8は弾性材6に接触する
ように皿ばね10をもって付勢されている。
ミックス7が設けられた面と相反する側の面に対向する
ように円環状のアルミニウム(ジェラルミン)からなる
回転子8が環装されている。この回転子8は軸線方向に
は移動可能となっているが、周方向にはキー等をもって
回り止めされている。また、回転子8の弾性材6との対
向面には例えばテフロン樹脂からなるライニング9が設
けられている。そして、回転子8は弾性材6に接触する
ように皿ばね10をもって付勢されている。
【0010】図2に良く示すように、回転子8の弾性材
6との対向面には半径方向に延在する多数のスリット8
aが形成されている。また、弾性材6の回転子8との対
向面にも同様な多数のスリット6aが形成されている。
即ち、回転子8と弾性材6とは互いにくし歯同士で接触
している。
6との対向面には半径方向に延在する多数のスリット8
aが形成されている。また、弾性材6の回転子8との対
向面にも同様な多数のスリット6aが形成されている。
即ち、回転子8と弾性材6とは互いにくし歯同士で接触
している。
【0011】上記構成の超音波モータを作動させたとこ
ろ、従来のものに比較して高回転、高出力かつ高効率と
なった。実際には、出力で72%、効率で23%性能が
向上した。
ろ、従来のものに比較して高回転、高出力かつ高効率と
なった。実際には、出力で72%、効率で23%性能が
向上した。
【0012】また、回転子の厚みを変えて回転子の剛性
と振動子の剛性との関係を調べた。回転子及び振動子の
直径を60mmとして、振動子4.2mm(そのうち圧
電セラミックス0.5mm:全体の固有振動数40kH
z程度)に対し、回転子の厚みを2mm、3mm、4m
mと変化させたところ、3mm厚のもの(固有振動数5
0kHz程度)が最も高性能となった。従って、振動子
に対して回転子がその剛性または固有振動数に関して上
記したような所定の関係にあるときに最もモータの性能
が向上することがわかる。
と振動子の剛性との関係を調べた。回転子及び振動子の
直径を60mmとして、振動子4.2mm(そのうち圧
電セラミックス0.5mm:全体の固有振動数40kH
z程度)に対し、回転子の厚みを2mm、3mm、4m
mと変化させたところ、3mm厚のもの(固有振動数5
0kHz程度)が最も高性能となった。従って、振動子
に対して回転子がその剛性または固有振動数に関して上
記したような所定の関係にあるときに最もモータの性能
が向上することがわかる。
【0013】図3は本発明が適用された超音波モータの
別の実施形態を示す図1と同様な図であり、図1と同様
な部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。本例では回転子が振動子の弾性材6に接触する第1
の回転子12と、この第1の回転子12の振動子と相反
する側で接触する第2の回転子13とから構成されてい
る。そして、第1の回転子12には振動子側に突出する
出力軸14が設けられ、第2の回転子13には皿ばね1
5を介して振動子と相反する側に突出する出力軸16が
連結している。尚、フレーム1と出力軸14との間、第
2の回転子13と出力軸14との間及び出力軸16とハ
ウジング2との間には軸受17〜19が介在している。
別の実施形態を示す図1と同様な図であり、図1と同様
な部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略す
る。本例では回転子が振動子の弾性材6に接触する第1
の回転子12と、この第1の回転子12の振動子と相反
する側で接触する第2の回転子13とから構成されてい
る。そして、第1の回転子12には振動子側に突出する
出力軸14が設けられ、第2の回転子13には皿ばね1
5を介して振動子と相反する側に突出する出力軸16が
連結している。尚、フレーム1と出力軸14との間、第
2の回転子13と出力軸14との間及び出力軸16とハ
ウジング2との間には軸受17〜19が介在している。
【0014】図4に良く示すように、振動子の弾性材
6、第1の回転子12及び第2の回転子13の互いに接
触する面には半径方向に延在するスリット6a、12
a、12b、13aが形成されている。上記実施形態と
同様に振動子の弾性材6、第1の回転子12及び第2の
回転子13は互いにくし歯同士で接触している。
6、第1の回転子12及び第2の回転子13の互いに接
触する面には半径方向に延在するスリット6a、12
a、12b、13aが形成されている。上記実施形態と
同様に振動子の弾性材6、第1の回転子12及び第2の
回転子13は互いにくし歯同士で接触している。
【0015】本実施形態では振動子から第1の回転子1
2に伝達された振動を振動源として第2の回転子13を
回転させている。従って、出力軸16(第2の回転子1
3)からは第1の回転子12の回転に該回転子12の振
動による回転を加えた回転が得られる。即ち、出力軸1
4(第1の回転子12)からは低回転出力が得られ、出
力軸16(第2の回転子13)からは高回転出力が得ら
れるようになる。表1に従来の超音波モータとの出力結
果の比較を示す。
2に伝達された振動を振動源として第2の回転子13を
回転させている。従って、出力軸16(第2の回転子1
3)からは第1の回転子12の回転に該回転子12の振
動による回転を加えた回転が得られる。即ち、出力軸1
4(第1の回転子12)からは低回転出力が得られ、出
力軸16(第2の回転子13)からは高回転出力が得ら
れるようになる。表1に従来の超音波モータとの出力結
果の比較を示す。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による超音波モータによれば、回転子の振動子との接
触面に多数のスリットを形成し、振動子の振動(楕円運
動)に伴い生じる回転子の振動子との接触面の振動をも
効率的に利用して接触面速度を高くし、回転子の回転に
変換して取り出すことができる。また、振動子の回転子
表面との接触面にもスリットを形成してくし歯状とする
ことにより、即ちくし歯同士が接触するような構造とす
ることで、振動が相乗的に増幅され、振動を一層効率的
に回転子の回転運動に変換して取り出すことができる。
明による超音波モータによれば、回転子の振動子との接
触面に多数のスリットを形成し、振動子の振動(楕円運
動)に伴い生じる回転子の振動子との接触面の振動をも
効率的に利用して接触面速度を高くし、回転子の回転に
変換して取り出すことができる。また、振動子の回転子
表面との接触面にもスリットを形成してくし歯状とする
ことにより、即ちくし歯同士が接触するような構造とす
ることで、振動が相乗的に増幅され、振動を一層効率的
に回転子の回転運動に変換して取り出すことができる。
【図1】本発明が適用された超音波モータの側断面図。
【図2】本発明が適用された超音波モータの作動要領を
説明する拡大断面図。
説明する拡大断面図。
【図3】本発明が適用された超音波モータの別の実施形
態を示す図1と同様な図。
態を示す図1と同様な図。
【図4】本発明が適用された超音波モータの別の作動要
領を説明する図2と同様な図。
領を説明する図2と同様な図。
【符号の説明】 1 フレーム 2 ハウジング 3 出力軸 4、5 軸受 6 弾性材 6a スリット 7 圧電セラミックス 8 回転子 8a スリット 9 ライニング 10 皿ばね 12 第1の回転子 12a、12b スリット 13 第2の回転子 13a スリット 14 出力軸 15 皿ばね 16 出力軸 6a、12a、12b、13a スリット 17〜19軸受
Claims (2)
- 【請求項1】 振動子の振動を回転子の回転運動に変
換して出力する超音波モータであって、 前記回転子の前記振動子との接触面に多数のスリットを
形成したことを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項2】 前記振動子の前記回転子との接触面に
も多数のスリットを形成したことを特徴とする請求項1
に記載の超音波モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8215016A JPH1052075A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 超音波モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8215016A JPH1052075A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 超音波モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1052075A true JPH1052075A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16665338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8215016A Pending JPH1052075A (ja) | 1996-07-26 | 1996-07-26 | 超音波モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1052075A (ja) |
-
1996
- 1996-07-26 JP JP8215016A patent/JPH1052075A/ja active Pending
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