JPH10513419A - 少なくとも２種の成分を有する物質を含有するチューブから成る食品容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 食品容器は少なくとも２種の異なる成分を有する物質を含有するチューブから成り、チューブは通例のチューブであり、成分（６，７）はチューブの完全な長さに沿ってチューブの軸（８）に対し対称に交互に配列する。

Description

【発明の詳細な説明】 少なくとも２種の成分を有する物質を含有する チューブから成る食品容器 本発明は少なくとも２種の成分を有する製品を含有するチューブを含む食品用 アセンブリィに関する。 ２成分を含有するチューブは既知である。特許ＣＨ ６７０，６１２号明細書 はマヨネーズおよびケチャップの包装に関し、しかしこの包装では２成分を分離 できるように特別のアダプターを有するチューブが使用される。さらに、特許Ｄ Ｅ １，１８５，９８１号明細書は通例のチューブの充填方法に関し、しかしこ の場合着色は異なるが、同じマスがこのチューブに計量仕分けされる。最初の特 許は特別のチューブを使用し、第２の特許は厳密に言えば異なる成分の計量仕分 けには関しない。 本発明の目的は通例のチューブを使用し、しかし２種の異なる成分を有する製 品を含有するチューブ形の包装を供しうることである。 本発明は少なくとも２種の成分を有する製品を含有するチューブを含む食品用 アセンブリィに関し、この場合チューブは通常のチューブであり、成分はこのチ ューブの高さの全体に各成分が交互にチューブの軸に対し対称に分配される。 通常のチューブとはチューブのボディ、製品の取り出し口および例えばマヨネ ーズの包装に通常使用されるキャップを含むチューブを意味する。 異なる成分とは、異なる化学組成を有する成分、例えば次の組み合せ：マヨネ ーズ／ケチャップ、マスタード／ケチャップ、マヨネーズ／マスタード、最高４ ０％の油を含有するマスタードおよび／またはケチャップおよびチョコレートク リーム（チョコレート、脂肪および増粘剤）／ホワイトチョコレートクリーム（ ホワイトチョコレート、脂肪および増粘剤）のような糖含有成分と食品セクター の任意の他の組み合せなどを意味する。 本発明の目的は直接消費するため皿に、または装飾目的に、例えばカナッペに 少なくとも２種の製品を同時に分配することができることである。 チューブに３種の成分を含むことも考えうるが、２種成分の変型は好ましい。 考えられる２種成分では、これらは約等量（容量）に計量仕分けされ、これら は成分の１種が２区域を、他方が２区域を有するようにチューブ中に計量仕分け されることが予想される。３つ以上の区域も考えうるが、２−区域溶液が好まし い。 ２種成分はチューブの全体の高さで接触する区域を有し、かつ同時におよび等 しく分配しなければならないとすれば、これらは或る種の物理的拘束に従わねば ならないことは明らかに理解される。例えば、成分が適当に相互に分配されるた めに、マヨネーズの降伏点は１００〜１４０Paおよびケチャップおよびマスター ドの降伏点は６０〜１２０Paであるべきである。好ましくは、マヨネーズの降伏 点は１２０Paのオーダのものである。 尚同じ組み合せに対し、製品が分配時に確実に混合しないように望む場合、マ ヨネーズの粘度は１６，０００〜２５，０００cpおよびケチャップおよびマスタ ードでは１２，０００〜２２，０００cpであるべきである。好ましくは、マヨネ ーズの場合、粘度は１８，０００〜２０，０００cpである。ケチャップおよびマ スタードの降伏点および粘度値はこれらの配合物が４０％までの油を含有する場 合同様に有効であることは明らかに理解される。油とはマスタードをそれぞれ有 するケチャップとマヨネーズの混合物を意味する。 これらの２つの物理パラメータの測定はContraves Rheomat １０８Ｅ／Ｒ，Me ssystem １３装置により行われる。 マヨネーズでは、方法は４０〜８０％の油含量、好ましくは７０〜８０％の油 含量で行われる。 ２種の成分を含有する得たチューブ製品は最低６ケ月間冷蔵せずに保存できる 。 粘度を考慮すると、水性相、すなわち、ケチャップおよびマスタード相は２〜 ８％の増粘剤を含有することが必要である。この増粘剤は化工澱粉が好ましい。 ２成分のpHは酸性で、３．４〜４である。 チューブの充填に、特別のノズルが使用される。充填前、ケチャップおよびマ スタードは所望の貯蔵寿命を確保するために殺菌すべきである。マヨネーズにつ いては、常法により製造され、熱処理は全く必要としない。チューブへの充填は 無菌的または高度に衛生的装置で行われる。 以下の記載は図面を引用して行なう、図中、 図１は本発明包装の概略図である、および 図２は図１の線２−２に沿った断面図である。 チューブ１は密封したチューブ底部３、チューブボディ２、２成分の取り出し 口４およびチューブの密閉キャップ５を含む。２成分の組み合せは図２で一層明 確に分かるようにチューブ内のケチャップ６およびマヨネーズ７は軸８に対して 対称に分配される。これらの成分は２つの別別の区域に分配される。 チューブを使用する場合、圧迫して、２成分を同時に、および等量で取り出す 。２成分の混合は冷蔵せずに６ケ月貯蔵後でさえ、全く見られない。 ２種の異なる成分を併せたチューブは本発明に従って得ることができ、このチ ューブは何回圧迫後でさえも混合せず、そのためチューブが完全に空になるまで ２成分を等量に計量仕分けできる。 以下の記載は例を引用して行なう。 例１ ９０Paの降伏点および１８，０００cpの粘度および次の組成を有するケチャッ プから成る水性相を調製する。 トマトピューレ １７％ 酢 ２６％ 糖 ２５．２％ 水 ２４％ 塩 ２％ 増粘剤 ５．７％ スパイス ０．１％ このケチャップは７５℃で１０分間殺菌する。 マヨネーズは常法により製造する。これは１１８Paの降伏点および１８，５０ ０cpの粘度および次の組成を有する。 ヒマワリ油 ８０％ 卵黄 ６％ 酢 １０％ スパイス １％ 塩 １％ 水 ２％ これらの２種の成分は高度の衛生的設備の計測ノズルに送り、２００ｇ／成分 の割合で通常のチューブに充填する。成分の混合を生ぜずに、２種の成分の計量 仕分けを同時に行なったチューブを得る。 例２ 上記例のケチャップ組成物を使用し、この組成物は上記のように殺菌する。 さらに、１５％マヨネーズ（例１のもの）、２．７％増粘剤および８２．３％ 温和なマスタードを含有する脂質相を調製する。 これらの２種の成分は衛生的充填設備に送り、チューブは特別ノズルにより充 填する。 ２種の成分を有する系がこの場合得られ、これらの成分は６ケ月の貯蔵後でさ え完全に分離したままである。 従って本発明包装は長期貯蔵寿命を有する製品を消費者に供することはできな いが、本包装製品は通例方法により、単にある種の物理的、化学的または物理化 学的パラメータのみを考慮して得られ、同じチューブに異る成分を共存させるこ とができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも２種の異なる成分を有する製品を含有するチューブを含む食品 用アセンブリィであって、チューブは通常のチューブであり、成分はチューブの 高さ全体に各成分を交互にチューブの軸に対し対称に分配することを特徴とする 、上記食品用アセンブリィ。 ２．マヨネーズおよびケチャップである２種の成分を含有する、請求項１記載 のアセンブリィ。 ３．マスタードおよびケチャップである２種の成分を含有する、請求項１記載 のアセンブリィ。 ４．マスタードおよび／またはケチャップは最高４０％の油を含有する、請求 項３記載のアセンブリィ。 ５．２種の成分は畧畧等量である、請求項１から４のいずれか１項に記載のア センブリィ。 ６．各成分は２つの区域に含む請求項１から５のいずれか１項に記載のアセン ブリィ。 ７．マヨネーズの降伏点は１００〜１４０Paであり、ケチャップおよびマスタ ードの降伏点は６０〜１２０Paである、請求項１から６のいずれか１項に記載の アセンブリィ。 ８．マヨネーズの粘度は１６，０００〜２５，０００cpであり、ケチャップお よびマスタードの粘度は１２，０００〜２２，０００cpである、請求項１から７ のいずれか１項に記載のアセンブリィ。 ９．マヨネーズの油含量は７０〜８０％である、請求項１，２および５から８ のいずれか１項に記載のアセンブリィ。 10．ケチャップおよびマスタードは２〜８％の増粘剤を含有する、請求項１か ら９のいずれか１項に記載のアセンブリィ。 11．増粘剤は化工澱粉である、請求項１から１０のいずれか１項に記載のアセ ンブリィ。 12．マヨネーズ、ケチャップおよびマスタードは３．４〜４のpHを有する、請 求項１から１１のいずれか１項に記載のアセンブリィ。