JPH10513126A - エステル又はアミド基を含む架橋ポリマー - Google Patents

エステル又はアミド基を含む架橋ポリマー

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JPH10513126A JP8523212A JP52321296A JPH10513126A JP H10513126 A JPH10513126 A JP H10513126A JP 8523212 A JP8523212 A JP 8523212A JP 52321296 A JP52321296 A JP 52321296A JP H10513126 A JPH10513126 A JP H10513126A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、成形品、特にコンタクトレンズの製造のための、水溶性の架橋しうるポリマーを溶液中で架橋する新規な方法、及びこの方法により得られる成形品、特にコンタクトレンズに関する。同様に、本発明は、新規な水溶性の架橋しうるポリマー、特に式((III)又は(III a))(式中、R1及びR2は、互いに独立して、水素、C1−C18アルキル基、アリール基又はシクロヘキシル基(これらの基は、モノ置換又はポリ置換されていることができる)であり、R3は、水素又はC1−C4アルキル基であり、そしてR4は、−OH−又は−NH−架橋基である)の単位を含むそれら、及びそれらの新規な水溶性の架橋しうるポリマーから製造される架橋されたポリマー、新規な水溶性の架橋しうるポリマー、ホモポリマー及びそれらから得られるコポリマーを製造するための方法、該ポリマー又はコポリマーから得られた成形品、特にそれらのホモポリマー又はコポリマーから製造されるコンタクトレンズ、及び該ホモポリマー又はコポリマーを用いるコンタクトレンズを製造するための方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 エステル又はアミド基を含む架橋ポリマー 本発明は、成形品、特にコンタクトレンズを製造するための新規な方法(特に 、エステル−結合又はアミド−結合の架橋しうるアクリラート基を含む水溶性の 架橋しうるポリマーが、好適には水性溶液中で架橋されている)、及びこの方法 により得られる成形品、特にコンタクトレンズに関する。 本発明は、また、新規な方法に用いることができる新規な水溶性の架橋しうる ポリマー、特に、官能基、例えばポリマー鎖上のヒドロキシル基又は官能基、例 えばポリマー鎖中のイミノ基、又は架橋基を介してポリマー骨格に結合している 官能基(ここで、これらの官能基は、架橋しうる改質基又は他の改質基を含む化 合物に共有結合しうる)を含む原料ポリマーに基づくそれらにも関する。これら の原料ポリマーは、特に、ポリビニルアルコールのような1,2−及び/又は1 ,3−ジオール構造を含むポリヒドロキシ化合物、又は酢酸ビニルの加水分解さ れたコポリマー、例えば塩化ビニル、N−ビニルピロリドンなどと酢酸ビニルコ ポリマーの加水分解されたコポリマーである。更に、本発明は、それらの新規な 水溶性の架橋しうるポリマーから製造された、架橋されたポリマー、ホモポリマ ー又はコポリマー、新規な水溶性の架橋しうるポリマー並びにそれから得られる ホモポリマー及びコポリマーの製造方法、該ホモポリマー又はコポリマーから得 られる成形品、特にそれらのホモポリマー又はコポリマーから製造されるコンタ クトレンズ、並びに該ホモポリマー又はコポリマーを用いるコンタクトレンズの 製造のための方法に関する。 ポリビニルアルコールに基づくコンタクトレンズは、既に開示されている。例 えばEP216074は、ウレタン結合を介して結合する(メタ)アクリロ イル基を含むポリビニルアルコールを含むコンタクトレンズを開示している。EP 189375は、ポリエポキシドの手段により架橋されたポリビニルアルコールを含む コンタクトレンズを開示している。 更に、架橋しうる基を含むいくつかの特定のアセタールは、既に開示されてい る。この関連において、我々は、例えばEP201693、EP215245及びEP211432に言及 する。EP201693は、とりわけ、C3−C24オレフィン性の不飽和有機基により置 換されている末端アミノ基を有する、2〜11個の炭素原子を有する非分岐のア ルデヒドのアセタールを記載している。この有機基は、窒素原子から電子を吸引 する官能基を含み、更にこのオレフィン性の不飽和官能基は、重合しうる。EP20 1693は、また、上記で特性づけられているアセタールと1,2−ジオール、1, 3−ジオール、ポリビニルアルコール又はセルロースとの反応生成物を請求して いる。しかしながら、そのような生成物は、直接的に記載されていない。 これに対して、本発明は、特にアルコール性ヒドロキシ基又はアミノ基のよう な、アザラクトンと開環により反応することができる官能基を有する原料ポリマ ー(ポリマー骨格)、好適には1,3−ジオール、1,3−アミン又は1,3− イミン若しくは1,4−イミン骨格を有し、それらの骨格単位のある割合は、架 橋しうる(アルキル)アクリル酸基を含むエステル又はアミドを形成するように 改質されている原料ポリマーに基づく、水溶性の架橋しうるポリマーに関する。 新規な水溶性の架橋しうるポリマーは、ポリビニルアルコールのヒドロキシル 基の数、又はそれぞれポリエチレンイミン又はポリビニルアミンのイミン若しく はアミン基の数に基づいて、式(III)又は(III a): (式中、 R1及びR2は、アミノ酸基の一部を構成するものであり、互いに独立して、水 素、C1−C8アルキル基、アリール基、又はシクロヘキシル基(ここで、これら の基は、非置換、モノ置換又はポリ置換されている)であり; R3は、水素又はC1−C4アルキル基、特にCH3基であり、そして R4は、−O−又は−NH−架橋基である)の単位を、約0.5〜約80%含 む、少なくとも2,000の平均分子量を有する、ポリビニルアルコール、ポリ エチレンイミン又はポリビニルアミンの誘導体である。 好適な実施態様において、R4は、−O−、すなわちエステル結合である。特 に好適なものは、式(III b): (式中、 記号R1、R2及びR3は、式(III)と同義である)の基であり、特に好適なもの は、式(III b)(ここで、R1及びR2は、メチルであり、R3は水素である) の基に与えられている。 新規な水溶性の架橋しうるポリマーは、したがって、ポリビニルアルコールの ヒドロキシル基の数に基づいて、式(III b)の単位を、約0.5〜約80%含 む、少なくとも2,000の分子量を有するポリビニルアルコールの誘導体であ る。 C1−C8アルキル基としてのR1及びR2は、直鎖又は分岐のC1−C8アルキル であり、例えば以下の基:オクチル、ヘキシル、ペンチル、ブチル、プロピル、 エチル、メチル、2−プロピル、2−ブチル又は3−ペンチルである。R1は、 好適には水素又はCH3であり、R2は、好適にはC1−C4アルキル基である。 アリールとしてのR1及びR2は、好適にはフェニルである。 すべてのそれらの基は、置換されていることができ、例えば適切な置換基の例 は、以下のものである:−COOH、−OH、−SH、C1−C4アルコシ(例え ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ)、−NO2、 −NH2、−NH(C1−C4アルキル)、−NH−CO−NH2、−N(C1−C4 アルキル)2、フェニル(非置換又は例えば−OH若しくはCl,Br若しくは特 にIのようなハロゲンで置換されている)、−S(C1−C4アルキル)、特にイ ンドール若しくはイミダゾールのような5−若しくは6−員複素環、−NH−C (NH)−NH2、フェノキシフェニル(非置換又は例えば−OH若しくはCl 、Br若しくは特にIのようなハロゲンで置換されている)、ビニルのようなオ レフィン性基及びCO−NH−C(NH)−NH2であ る。 新規な水溶性の架橋しうるポリマーは、好適には、ポリビニルアルコールのヒ ドロキシル基の数に基づいて、特に式(III)(ここで、R4は、−O−架橋基で ある)の単位を、約1〜25%、好適には1〜12%含む、少なくとも2,00 0の分子量を有するポリビニルアルコールの誘導体である。 コンタクトレンズの製造を意図している新規な水溶性の架橋しうるポリマーは 、ポリビニルアルコールのヒドロキシル基の数に基づいて、式(III)(ここで 、R4は、−O−架橋基である)の単位を、特に約2〜15%、特別に2〜約1 2%で含む。 例えば、本発明により誘導体化することができる、ポリビニルアルコール、ポ リエチレンイミン及びポリビニルアミンは、好適には少なくとも10,000の 分子量を有する。これらの平均分子量に対する上限は、1,000,000であ る。それらは、好適には300,000まで、特に100,000まで、非常に 特に、50,000(数平均値)までの分子量を有する。 本発明の目的に適切なポリビニルアルコールは、通常、例えば主としてポリ( 2−ヒドロキシエチレン)構造を有する。しかしながら、それらは、また例えば ビニルアセタート−ビニルカーボナートコポリマーのアルカリ加水分解により得 ることができるように、1,2−ジヒドロキシエチレンのコポリマー単位のよう な、1,2−グリコールの形態のヒドロキシル基を含むことができる。 更に、本発明で誘導体化されるポリマー、特にポリビニルアルコールは、エチ レン、プロピレン、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメタクリルアミド、 ヒドロキシエチルメタクリルアミド、メチルメタクリラー ト、メチルアクリラート、エチルアクリラート、ビニルピロリドン、酢酸ビニル 、ビニルエーテル、ヒドロキシエチルアクリラート、アリルアルコール、マレイ ン酸無水物、マレイミド、エチレングリコール誘導体、又はアルデヒドポリマー 、OH基を含むポリマー、多糖類、タンパク、無水物ポリマー、エポキシド、水 ガラス又はOH−スチレンとのコポリマー単位の60%までを含むことができる 。 原料として用いることができるポリビニルアルコールは、商業的に入手可能な ポリビニルアルコール、例えばAir product からのVinol(商標)107(MW=22 ,000〜31,000、98〜98.8%加水分解)、Polysciences4397(M W=25,000、98.5%加水分解)、Chan Chun からのBF14、Du Pontか らのElvanol(商標)90-50 及びUnitika からのUF-120である。他の製品は、例え ばNippon Gohsei(Gohsenol:商標)、Monsanto(Gelvatol:商標)、Wacker(Polyvio l:商標)又は日本の製造者、Kuraray、Denki及びShin-Etsu である。しかしなが ら、HoechstからのMowiol(商標)製品、特に3-83、4-88、4-98、6-98、8-88、8 -98、10-98、20-98、26-88及び40-88タイプを用いるのが好都合である。 PVAは、ポリ酢酸ビニルの塩基性又は酸性の、部分又は実質的に完全加水分 解により調製される。 上述したように、例えば加水分解されたエチレン−酢酸ビニル(EVA)又は 塩化ビニル−酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン−酢酸ビニル及びマレイン酸無 水物−酢酸ビニルとして得ることができる加水分解又は部分加水分解された酢酸 ビニルのコポリマーを用いることができる。 ポリビニルアルコールは、通常、相当するホモポリマー性ポリ酢酸ビニ ルの加水分解により調製することができる。好適な実施態様において、本発明に より誘導体化されるポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニル単位の50%より 少ないもの、特にポリ酢酸ビニル単位の20%より少ないものを含む。本発明に より誘導体化されたポリビニルアルコールの残存酢酸基の好適な量は、ビニルア ルコール単位と酢酸ビニル単位の全量に基づいて、約2〜20%、好適には約2 〜16%、特に2〜12%、特別には0.5〜3%である。 式(III)又は(III a)の単位を含む水溶性の架橋しうるポリマーは、それ 自体既知の方法で製造することができる。例えば式(I): の単位を含む少なくとも2,000の分子量を有する、ポリビニルアルコール又 はポリエチレンイミン若しくはポリビニルアミンを、ヒドロキシル、イミン又は アミン基の数に基づいて、式(II): (式中、 R1、R2及びR3は、式(III)と同義である)のアザラクトンの約0.5〜80 %と、適切な有機溶媒、所望ならば触媒の存在下に上昇した温度で、アザラクト ン環を開環させて反応させることができる。ここで、上昇した温度の用語は、特 に約55〜75℃の範囲、特に65℃を意味する。 適切な有機溶媒は、ポリマー骨格を溶解するそれらである。ポリビニルアルコ ール骨格(ホモポリマー又はコポリマー)が、用いられるならば、それらは、特 に非プロトン性極性溶媒、例えばホルムアミド、ジメチルホ ルムアミド(DMF)、ヘキサメチレンホスホルトリアミド(HMPT)及び特 にジメチルスルホキシド(DMSO);更にピリジン、ニトロメタン、アセトニ トリル、ニトロベンゼン、クロロベンゼン、トリクロロメタン又はジオキサンで ある。 所望ならば用いることのできる触媒は、例えばトリエチルアミンのような第三 アミン及びジブチルスズジラウラートのような有機スズ塩である。好適な触媒は 、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)である 。 式(II)の化合物のいくつかは、例えばJ.Polym.Sci.Polym.Chem.Ed.24 (1986)と組み合わせてAngew.Makromol.Chemie 11(1990),109 から知られてお り、下記の一般スキームに従い、既知の方法、アクリロイルクロリド又は(R3 )誘導体を、アミノ酸とアルカリ媒体中で反応させ、次いで水の脱離による環化 により製造することができる。 これらの式において、記号R1、R2及びR3は、式(III)と同義である。 適切なアミノ酸は、特に脂肪族アミノ酸及び芳香族アミノ酸である。言及する ことができる例は、グリシン、アラニン、2−メチルアラニン、バリン、ロイシ ン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン*、セリ ン*、スレオニン*、システイン*、メチオニン、トリプトファン*、アスパラギン 酸*、グルタミン酸*、アルギニン*、リシン*、ヒスチジン*、α−アミノ酪酸、 チロキシン、ジアイオドチロシン、β−チオバリン*、γ−メチレングルタミン 酸*、α,γ−ジアミノ酪酸、オルニチン*、ヒドロキシリシン*、シトルリン*及 びカナバニン*である。 (*は、アザラクトンへの転換前に、このアミノ酸の−OH又は−NH2末端が 、例えば慣用のペプチド化学の保護基を用いて先ず保護されねばならないことを 意味する)。 特に好適なアミノ酸は、脂肪族アミノ酸、特にアラニン及び2−メチルアラニ ンである。 式(III)又は(III a)の単位を含む水溶性の架橋しうるポリマーは、次い で固体、例えばアセトン中の沈殿として単離される。 驚くべきことに、式(III)又は(III a)の単位を含む水溶性の架橋しうる ポリマーは、きわめて安定である。このことは、高い−反応性のアクリラートは 、例えば通常安定化を必要とするので、当業者には意外である。そのような化合 物が、安定化されない場合、通常急速な重合が起こる。しかしながら、ホモ重合 のために自発的架橋は、新規な水溶性の架橋しうるポリマーでは起こらない。こ れらのポリマーは、更にそれ自体既知の方法、例えば上述したようにアセトンで の沈殿、透析、又は限外濾過により精製することができ、特に好ましいのは限外 濾過である。この精製操作は、式(III)又は(III a)の単位を含む水溶性の 架橋しうるポリマーを、非常に純粋な形態、例えば濃縮水性溶液で得られるよう にし、それは、塩のような反応生成物、及び原料又は他の非−ポリマー成分を含 まないか、又は実質的に含まないようにさせる。 式(III)又は(III a)の単位を含む新規な水溶性の架橋しうるポリ マーの精製のための好適な方法、すなわち限外濾過は、それ自体既知の方法で行 うことができる。繰り返し濾過を、例えば2〜10回行うことができる。別の方 法として、限外瀘過は、所望の精製の程度が達成されるまで、連続的に行うこと もできる。精製の所望の程度は、原理的に所望のように高くすることができる。 精製の程度の適切な測定は、例えばDMSO中でのNMR溶液スペクトル又は元 素分析(N2−含量)である。 式(III)又は(III a)の単位に加えて、新規な水溶性の架橋しうるポリマ ーは、別の改質単位を含むこともできる。そのような改質の多くの可能性につい て、以下に例示により述べられている。 架橋しうる基を含む別の単位は、例えば式(A): (式中、 Rは、C1−C2アルキレン、好適にはC1−C6アルキレンの直鎖又は分岐の2 価基であり、 R1は、水素、C1−C5アルキル基又はシクロアルキル基、好適にはシクロヘ キシル基であり、 R2は、水素又はC1−C6アルキル基であり、 R3は、n=0ならば、−C(R4)=CH2基であり、n=1ならば−(R16) C(R17)−の架橋基であり、 R4は、水素又はC1−C4アルキルであり、 nは、0又は1、好適には0であり、そして R16及びR17は、互いに独立して、水素、直鎖若しくは分岐のC1− C8アルキル、アリール、好適にはフェニル、又はシクロヘキシルである);又 は 式(B): (式中、 R15は、水素又はC1−C4アルキル基、特にCH3であり、そして pは、0〜6、好適には0〜2、特に0である)で示されるそれらである。 結合された光開始剤を含む単位は、特に式(C): (式中、 BRは、−NH−CO−(CH2o−又は −N(R7)−(CH2r−架橋基若しくは下記式: を有するその四級塩であり、 PIは、例えばベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベン ゾインイソプロピルエーテル及びベンゾインフェニルエーテルのようなベンゾイ ンエーテル並びにベンゾインアセタート;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ アセトフェノン及び1,1−ジクロロアセトフェノンのようなアセトフェノン; ベンジル、ベンジルジメチルケタール、ベンジルジエチルケタールのようなベン ジルケタール;2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−te rt−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン及び2−メチルアントラ キノンのようなアントラキノン;更にベンゾフェノン及び4,4’−ビス(N, N−ジメチルアミノ)ベンゾフェノンのようなベンゾフェノン;チオキザントン 及びキザントン;アクリジン誘導体;フェナジン誘導体;キノキサリン誘導体; 並びに1−アミノフェニルケトン及び特に1−ヒドロキシフェニルケトン、特に 下記式: で示され、 Xは、−O−、−S−又は−N(R12)−であり、 Yは、HSO4 -、F-、Cl-、Br-、I-、CH3COO-、OH-、BF4 -又 はH2PO4 -のような対イオンであり、 R3は、水素、C1−C6アルキル基又はシクロアルキル基であり、 R7は、水素;非置換若しくは置換の、直鎖若しくは分岐のC1−C12アルキル ;−(CH2)r−PI基若しくは−CO−R13基(ここで、R13は、直鎖若しくは 分岐のC1−C6アルキル(これは、非置換であるか、又は−COOH若しくはア クリジンで置換されている)である)、又は非置換の直鎖若しくは分岐のC3− C8オレフィンであり、 R8は、水素、又はR7が、−CO−R13でない限り、非置換若しくは置換の、 直鎖若しくは分岐のC1−C4アルキルであり、 R9は、非置換若しくは置換の、直鎖若しくは分岐のC1−C6アルキル、非置 換若しくは置換の、直鎖若しくは分岐のC1−C6アルコキシ、6−員のカルボシ クリル若しくはヘテロシクリル環、又は非置換の直鎖若しくは分岐のC3−C8オ レフィンであり、 R10は、式:−OR14又は−N(R15)(R16)であり、 R11は、非置換若しくは置換の、直鎖若しくは分岐のC1−C6アルキル、6− 員のカルボシクリル若しくはヘテロシクリル環、又は非置換の直鎖若しくは分岐 のC3−C8オレフィン、又はアリールであり、ここで、R9とR11は、一緒にな って、環化して5−又は6−員のカルボシクリル若しくはヘテロシクリル環を形 成させることができ、 R12は、水素、又は非置換の、直鎖若しくは分岐のC1−C4アルキルであり、 R14は、水素、又は非置換の、直鎖若しくは分岐のC1−C4アルキルであり、 R15とR16は、互いに独立して、非置換の、直鎖若しくは分岐のC1−C4アル キルであるか、又はR15とR16は、一緒に結合し、5−又は6−員のヘテロシク リル環を形成させることができ、 mは、0又は1であり、 nは、1〜12の数であり、 0は、1〜6の数であり、 rは、2〜6の数であり、 ここで、置換された基は、特にC1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシによ り置換されているが、ただし −BR架橋基が、四級塩であるならば、nは、2〜12の数であり; −R9が、C1−C6アルコキシであるならば、R14は、水素ではなく;そして −n=1の場合、R7は、−CO−R13である)の基である。 塩基性基を含む単位の例は、式(D): (式中、 Rは、C1−C12アルカンの直鎖又は分岐の2価基であり、そして R3は、水素、C1−C6アルキル基又はシクロアルキル基であり、 R7は、塩基性の第一、第二若しくは第三アミノ基、特に第二若しくは第三ア ミノ基(これらは、C1−C6アルキルにより置換されている)、 又は下記式: (式中、 R’は、水素、又は互いに独立して、C1−C12アルキル基、特にC1−C4ア ルキル基であり、そして Xは、HSO4 -、F-、Cl-、Br-、I-、CH3COO-、 OH-、BF4 -又はH2PO4 -のような対イオンである)の四級アミノ基である) のそれらである。 酸性基を含む単位は、式(E): (式中、 R及びR3は、式(D)と同義であり、そしてR8は、1塩基性、2塩基性若し くは3塩基性の、脂肪族若しくは芳香族の、飽和又は不飽和の有機酸である)の それらである。 ウレタンを介して結合している架橋しうる基又はウレタンを介して結合してい る別の改質基の例は、式(F)又は(G): (式中、 Uは、−X−O−CO−C(R2)=CH2又は−Y−NH−CO−O−Z−O− CH=CH2基であり、 Xは、2〜12個の炭素原子を有する架橋基、特に脂肪族、環式脂肪族又は芳 香族架橋基であり、特にアルキレン、シクロヘキシレン(これらは、非置換であ るか、又は特に低級アルキルにより置換されている)であ り、 R2は、水素又はC1−C4アルキル基であり、 Yは、Xに対してと同じ好適性を有し、7〜12個の炭素原子を有する架橋基 であり、 Zは、C2−C12アルキレン架橋基(これは、酸素原子により、1回又は2回 以上中断されていてもよい)であり、そして Aは、1〜18個の炭素原子を有する有機基、特に脂肪族、環式脂肪族又は芳 香族基、特別にアルキル、シクロアルキル又はフェニル(これらは、非置換であ るか、又は特に低級アルキルで置換されている)である)のそれらである。 共有的に結合している反応性染料基を含む単位の例は、式(H)、(I)、( J)又は(K): (式中、 RF’は、式:−CH2−CH(U)−R14−D (式中、 Dは、有機染料の基であり、 R14は、2価の電子−吸引基であり、 Uは、水素又はハロゲンである)の基であり、 Rは、C1−C12アルカンの2値基であり、 R1は、水素又はC1−C4アルキルであり、 R3は、水素、C1−C6アルキル又はシクロアルキルであり、そして Yは、−O−又は−N(R1)−である)のそれらである。 式(III)又は(III a)の単位を含む、新規な水溶性の架橋しうるポリマー 、及び、所望ならば、上記の別の改質基は、非常に効果的にかつ正しい方法で、 特に光化学架橋により架橋させることができる。 したがって、本発明は、更に、別のビニル性コモノマーの存在又は非存在下に 、式(III)又は(III a)の単位を含む、新規な水溶性の架橋しうるポリマー を、架橋することにより得ることができる、架橋、特に光架橋されたポリマーに 関する。好適には光架橋により得られるこれらの架橋されたポリマー(ヒドロゲ ル)は、水に不溶である。 光化学架橋(光架橋)の場合に、フリーラジカル架橋を開始させることができ る光開始剤を加えることが、好都合である。この架橋は、次いで化学線又はイオ ン化放射により開始させることができる。 光架橋は、適切な溶媒中で行われる。そのような溶媒は、原理的にポリビニル アルコール、ポリエチレンイミン又はポリビニルアミンのようなポリマー骨格を 溶解するそれらのすべてであり、グリコール及びグリセロールのようなプロトン 性及び非プロトン性極性溶媒並びに上述の非プロトン性極性溶媒であり、特に好 適なものは、水及びDMSOである。 光架橋は、所望ならば別のビニル性コモノマーを加えた後に、好適には 新規な水溶性の架橋しうるポリマーの水溶液から直接に行われ、それは、好適な 精製工程、すなわち限外濾過の結果として得ることができる。 式(III)又は(III a)の単位を含む、新規な水溶性の架橋しうるポリマー から、新規な架橋されたポリマーを製造するための方法は、例えばポリビニルア ルコール、ポリエチレンイミン又はポリビニルアミンの適切な誘導体(これらは 、開環により式(II)のアザラクトンと反応しうる)を、実質的に純粋な形態で 、すなわち、例えば1回又は繰り返し限外瀘過の後に、特に水性溶液中で、別の ビニル性コモノマーの存在又は非存在下に、光架橋することを含む。 光架橋において本発明に従い付加的に用いることのできるビニル性コモノマー は、親水性、疎水性又は親水性と疎水性ビニル性モノマーの混合物であることが できる。適切なビニル性モノマーは、特にコンタクトレンズの製造に通常も用い られているそれらを含む。「親水性ビニル性モノマー」の用語は、ホモポリマー として、典型的には水に溶解するか、又は水の少なくとも10重量%を吸収する ことができるポリマを意味する。類似的に、「疎水性ビニル性モノマー」の用語 は、ホモポリマーとして、典型的には水に不溶であるか、水の10重量%以下を 吸収することができるポリマーを意味する。 一般に、式(III)又は(III a)の単位当たり、典型的なビニル性コモノマ ーの約0.01〜80単位が反応する。 ビニル性コモノマーが用いられるならば、光架橋された新規なポリマーは、好 適にはポリビニルアルコールのヒドロキシル基の数に基づいて、ビニル性コモノ マーの約0.1〜80単位が反応する、式(III)又は(III a)の単位の約1 〜15%、好適には約3〜8%を含む。 用いられるならば、ビニル性コモノマーの割合は、好適には式(III)又 は(III a)の単位当たりビニル性コモノマーの0.5〜80単位、特に、式( III)又は(III a)の単位当たり1〜30単位、特に好適には式(III)又は( III a)の単位当たり5〜20単位である。 親水性ビニル性コモノマー、及び疎水性ビニル性コモノマーの少なくとも50 重量%を含む、親水性ビニル性コモノマーと疎水性のビニル性コモノマーの混合 物を用いることは更に好適である。これは、光架橋されたポリマーの機械的特性 を、水含量を劇的に減少させないで、改善させている。しかしながら、慣用の疎 水性ビニル性コモノマーと慣用の親水性ビニル性コモノマーの両方は、原理的に 式(III)又は(III a)の基を含む、ポリビニルアルコール、ポリエチレンイ ミン及びポリビニルアミンとの共重合に適切である。 適切な疎水性のビニル性コモノマーは、これは広範な一覧表ではないが、C1 −C18アルキルアクリラート及び−メタクリラート、C3−C18アルキルアクリ ラート及び−メタクリラート、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニル C1−C18アルカノアート、C2−C12アルケン、C2−C18ハロアルケン、スチ レン、C1−C6アルキルスチレン、ビニルアルキルエーテル(ここで、このアル キル部分は、1〜6個の炭素原子を含む)、C2−C10ペルフルオロアルキルア クリラート及びメタクリラート及び相当する部分ペルフルオロ化アクリラート及 びメタクリラート、C3−C12ペルフルオロアルキルエチルチオカルボニルアミ ノエチルアクリラート及び−メタクリラート、アクリルオキシ−及びメタクリル オキシアルキルシロキサン、N−ビニルカルバゾール、マレイミド、フマール酸 、イタコン酸、メサコン酸などのC1−C12アルキルエステルを含む。好適なも のは、例えば3〜5個の炭素原子を有するビニル性不飽和カルボン酸のC1−C4 アルキルエステル又は5個までの炭素原子を有する カルボン酸のビニルエステルである。 適切な疎水性のビニル性コモノマーの例は、メチルアクリラート、エチルアク リラート、プロピルアクリラート、イソプロピルアクリラート、シクロヘキシル アクリラート、2−エチルヘキシルアクリラート、メチルメタクリラート、エチ ルメタクリラート、プロピルメタクリラート、酢酸ビニル、ビニルプロピオナー ト、ビニルブチラート、ビニルバレラート、スチレン、クロロプレン、塩化ビニ ル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、1−ブテン、ブタジエン、メタクリロ ニトリル、ビニルトルエン、ビニルエチルエーテル、ペルフルオロヘキシルエチ ルチオカルボニルアミノエチルメタクリラート、イソボルニルメタクリアート、 トリフルオロエチルメタクリラート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリラー ト、ヘキサフルオロブチルメタクリラート、トリス(トリメチルシリルオキシ) シリルプロピルメタクリラート、3−メタクリルオキシプロピルペンタメチルジ シロキサン及びビス(メタクリルオキシプロピル)テトラメチルジシロキサンを 含む。 適切な親水性のビニル性コモノマーは、これは広範な一覧表ではないが、ヒド ロキシ−置換低級アルキルアクリラート及びメタクリラート、アクリルアミド、 メタクリルアミド、低級アクリルアミド及び−メタクリルアミド、メトキシル化 アクリラート及びメタクリラート、ヒドロキシ−置換低級アルキルアクリルアミ ド及び−メタクリルアミド、ヒドロキシ−置換低級アルキルビニルエーテル、エ チレンスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナトリウム、2−アクリルア ミド−2−メチルプロパンスルホン酸、N−ビニルピロール、N−ビニルスクシ ンイミド、N−ビニルピロリドン、2−及び4−ビニルピリジン、アクリル酸、 メタクリル酸、アミノ−(ここで、「アミノ」の用語は、四級アンモニウムも含 む)、モノ (低級アルキル)アミノ−又はジ(低級アルキル)アミノ(低級アルキル)アク リラート及びメタクリラート、アリルアルコールなどを含む。好適なものは、例 えばヒドロキシ−置換C2−C4アルキル(メタ)アクリラート、5−〜7−員の N−ビニルラクタム、N,N−ジ−C1−C2アルキル(メタ)アクリルアミド及 び3〜5個の炭素原子を有するビニル性の不飽和カルボン酸である。 適切な親水性のビニル性コモノマーの例は、ヒドロキシエチルメタクリラート 、ヒドロキシエチルアクリラート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメタ クリルアミド、アリルアルコール、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、グリセ ロールメタクリアート、N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリル アミドなどである。 好適な疎水性のビニル性コモノマーは、メチルメタクリラート及び酢酸ビニル である。 好適な親水性のビニル性コモノマーは、2−ヒドロキシエチルメタクリラート 、N−ビニルピロリドン及びアクリルアミドである。 式(III)又は(III a)を含む新規な水溶性の架橋しうるポリマーは、成形 品、特にコンタクトレンズへ、それ自体既知の方法、例えば適切なコンタクトレ ンズ成形用の型の中で新規な水溶性の架橋しうるポリマーの光架橋を行うことに より、変換することができる。したがって、本発明は、更に、新規な水溶性の架 橋しうるポリマーを実質的に含む成形品にも関する。コンタクトレンズに加えて 、新規な成形品の別の例は、生物医療成形品、及び特定的な眼科用成形品、例え ば眼内レンズ、眼帯、及び心臓弁、人工動脈などの外科的に用いることができる 成形品、更なるフィルム及び膜例えば拡散制御のための膜、情報貯蔵のための光 硬化性フィルム、及びホトレジスト、例えば腐食レジスト及びスクリーン印刷レ ジストのための 成形品である。 本発明の特定の実施態様は、式(III)又は(III a)の単位を含むか、又は 新規な架橋ポリマーからなるか若しくはそれを含む、水溶性の架橋しうるポリマ ーから製造された新規な架橋されたポリマーを含むコンタクトレンズに関する。 このタイプのコンタクトレンズは、例えば水含量の間の平衡割合(約50〜90 重量%、特に60〜85重量%)に基づいて、ヒト角膜との優れた適合性、高い 酸素透過性及び良好な機械的特性、例えば透明性、清澄性、応力の解放及び引き 裂き強さを含む、意外なきわめて有利な特性を有する。更に、この新規なコンタ クトレンズは、高い寸法安定性を有する。1回又は2回以上の、例えば約120 ℃、約30〜40分での圧熱殺菌後でさえも、形の変化は見られていない。 このコンタクトレンズ、例えば、式(III)又は(III a)の単位を含む架橋 しうるポリマーから製造された架橋されたポリマーを含むそれらは、先行技術に 比較して非常に簡単かつ効率的に製造することができる。これは、多くの要因の ためである。第一に、ポリマー骨格のような原料材料が、入手又は調製するに安 価である。第二に、式(III)又は(III a)の単位を含む水溶性の架橋しうる ポリマーが、驚くほど安定であり、そのためにきわめて実質的な精製に付すこと ができる。架橋は、したがって、事実上引き続いての精製、特に未重合構成成分 の複雑な抽出を必要としない架橋しうるポリマーを用いて行うことができる。更 に、架橋は、純粋に水性溶液で行うことができるので、引き続く水和工程は必要 でない。最後に、光架橋は、5分より少ないうちに起こるので、新規なコンタク トレンズの製造のための方法はこの点からも非常に経済的である。 上記のすべての利点は、当然に、コンタクトレンズばかりでなく、言及された 他の成形品にも適用される。新規な成形品の製造における種々な利 点の全体は、例えば短時間の間隔(約1〜10日又は1〜4日)で装着し、次い で新しいレンズで置き換えるコンタクトレンズのような大量生産製品に特に適切 である。 更に、本発明は、新規な成形品、特に新規なコンタクトレンズの製造に関する 。これらの方法は、コンタクトレンズの例を用いて以下に説明されている。しか しながら、これらの方法は、言及した他の成形品のためにも用いることができる 。 新規なコンタクトレンズは、それ自体既知の方法、例えばUA-A-3408426に記載 されているように慣用のスピン流延によるか、又は例えばUS-A-4347198に記載さ れているように静置の成形用の型への充満−成形方法により製造することができ る。 本発明は、また、ポリマー性の成形品、特にコンタクトレンズの製造のための 方法(そこで、式(III)又は(III a)の架橋しうる単位を含む水溶性の架橋 しうるポリマーが、溶液中で架橋される)及びこの方法で得られる成形品、特に コンタクトレンズに関する。この方法で架橋されることにより得られる成形品は 、水に不溶であるが、膨潤性である。 詳細において、成形品、特にコンタクトレンズを製造するための方法は、 a)式(III)又は(III a)の架橋しうる単位を含む、水溶性の架橋しうるポ リマーの好適には実質的な水性溶液を調製する工程、 b)得られた溶液を成形用の型に導入する工程、 c)水溶性の架橋しうるポリマーが溶解している水又は有機溶媒中で架橋を開始 させる工程、及び d)成形品を取り出すことができるように成形用の型を開く工程を含む。 以下に断らない限り、式(III)又は(III a)の単位を含む、水溶性の架橋 しうるポリマーに関連した上記のコメントと好適性及びこれらの架橋しうるポリ マーからの、ポリマーの調製及び成形品、特にコンタクトレンズの製造に関連し ての上記のコメント及び好適性は、工程a)、b)、c)及びd)を含む上述の 方法に関連して適用することができる。これは、式(III)又は(III a)の単 位を含む、水溶性の架橋しうるポリマーに関連した上記のコメントと好適性が、 上記の方法に適用されるすべての場合に適用される。 ポリマーが新規な方法に用いられることができるかどうかに関する決定的な基 準は、ポリマーが水に可溶であり、式(III)又は(III a)の架橋しうる基を 含むことである。 水溶性の架橋しうるポリマーの実質的な水性溶液は、それ自体既知の方法、例 えば水溶性の架橋しうるポリマーを、例えば純粋な形態で、すなわち望ましくな い構成成分を含まない形態で、単離し、次いでそのポリマーを実質的な水性媒体 に溶解することにより調製することができる。 架橋しうるポリマーが、水に可溶である基準は、本発明の目的のために、特に 水溶性の架橋しうるポリマーが、20℃で約3〜90重量%、好適には5〜60 重量%、特に10〜60重量%で実質的に水性溶液に可溶であることである。そ れぞれの場合に、可能ならば、架橋しうるポリマー90%を超える濃度も、また 、本発明の目的に含まれている。特に好適なものは、約15〜約50重量%、特 に約15〜約40重量%、例えば約25〜40重量%の溶液での水溶性の架橋し うるポリマー濃度である。 本発明の目的のために、水溶性の架橋しうるポリマーの実質的な水性溶液は、 特に水中の溶液、特に約1,000ml中で200〜450ミリオス モル(単位:mOsml/l)の浸透圧、好適には約250〜350 mOsml/l、特に約3 00mOsml/l の浸透圧を有する水性塩溶液、又は水若しくは生理学的に許容しう る極性有機溶媒、例えばグリセロールを有する水性塩溶液の混合物中に含まれる 。好適はものは、水だけの水溶性の架橋しうるポリマー溶液である。 水性塩溶液は、好都合には、緩衝塩、例えばホスファート塩(これは、コンタ クトレンズ分野で慣用のものである)のような生理学的に許容しうる塩、又は等 張剤、特にアルカリ金属ハロゲン化物、例えば塩化ナトリウム(これは、コンタ クトレンズ分野で慣用のものである)、又はそれらの混合物の溶液である。特に 適切な塩溶液の例は、人工の、好適には緩衝された涙流体(そのpH及び浸透圧 は、天然の涙流体に一致している)、例えば緩衝されていない、好適には例えば ホスファート緩衝剤で緩衝された塩化ナトリウム溶液(この浸透圧とpHは、ヒ ト涙流体の浸透圧及びpHに一致している)である。 上記に定義された、水溶性の架橋しうるポリマーの実質的な水性溶液は、好適 には純粋な溶液、すなわち望ましくない構成成分を含まないか、又は実質的に含 まないそれらである。特に好適なものは、純粋の水又は上述の人工の涙流体中の 水溶性の架橋しうるポリマーの溶液である。 実質的に水性溶液の水溶性の架橋しうるポリマーの溶液の粘度は、広い範囲に わたり重要ではない。しかしながら、好適には応力なしに形成することができる 流れうる溶液である。 水溶性の架橋しうるポリマーの平均分子量は、同様に広い範囲にわたり重要で はない。しかしながら、水溶性の架橋しうるポリマーは、好適には約10,00 0〜約200,000の平均分子量を有する。 ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレンイミン及びポリビニル アミンに加えて、適切なポリマー性骨格は、コンタクトレンズ材料としていくつ かの場合に既に提案されているような材料、例えばPVA以外のポリマー性ジオ ール、多糖類を含むポリマー、ビニルピロリドンを含むポリマー、アルキル(メ タ)アクリラートを含むポリマー、ヒドロキシル、カルボキシル又はアミノ基の ような親水性基で置換されているアルキル(メタ)アクリラートを含むポリマー 、ポリアルキレングリコール、又はそれらのコポリマー若しくは混合物である。 本発明に従い用いられる架橋しうるポリマーは、原料ポリマーの官能基、例え ばポリビニルアルコールのヒドロキシル基の数に基づいて、約0.5〜80%、 好適には1〜50%、好都合には1〜25%、特に2〜15%、特に好適には2 〜10%の全体量で、1個又は2個以上の異なる架橋しうる基を含む単位を含み 、所望ならば、別の改質基、反応性染料基及び光開始剤を含む単位を含む。 本発明に従い架橋することができ、コンタクトレンズの製造のために意図され ているポリマー(プレポリマー)は、特にそれらの単位の、特に約0.5〜約2 5%、特に約1〜15%、特に好適には約2〜12%を含む。 架橋工程で適切であるべきと水溶性の架橋しうるポリマーのために既に述べた ように、架橋しうるポリマーが実質的である。しかしながら、架橋しうるポリマ ーは、未架橋であるか、又は少なくとも実質的に未架橋であるので、それは水溶 性である。 更に、水溶性の架橋しうるポリマーは、好都合には、未架橋状態で安定である ので、式(III)又は(III a)の単位を含む化合物に関連して上述したように 、精製に付すことができる。水溶性の架橋しうるポリマーは、好適には純粋な形 態で架橋工程に用いられる。この水溶性の架橋しうるポ リマーは、例のために以下に記載されているように純粋な形態に変換することが できる。 新規な方法で用いられる水溶性の架橋しうるポリマーは、それ自体既知の方法 で、例えばアセトンのような有機溶媒での沈殿、濾過及び洗浄、適切な溶媒での 抽出、透析又は限外瀘過により精製することができ、特に好適なものは、限外濾 過である。この精製操作は、架橋しうるポリマーをきわめて純粋な形態、例えば 濃縮された水性溶液(これ以後純粋又は実質的に純粋とする)として得られるよ うにする。この用語は、架橋しうるポリマー又はそれの溶液(これは望ましくな い構成成分を含まないか、又は実質的に含まない)であると理解される。 この文脈での望ましくない構成成分は、一般的に生理学的に所望しない、特に 、水溶性の架橋しうるポリマーの調製のために用いた、モノマー性、オリゴマー 性又はポリマー性の原料、又は水溶性の架橋しうるポリマーの調製の間に形成さ れた副生物である。これらの構成成分の精製の好適な程度は、0.01%より少 なく、特に0.001%より少なく、非常に特に0.0001(1ppm)より少な い。しかしながら、例えば水溶性の架橋しうるポリマーの製造の間の副生物とし ての生成により、溶液中に例えば塩化ナトリウムのような、生理学的見地から望 ましくないものではない構成成分が存在してもよいことは注意されるべきである 。これらの構成成分の精製の程度は、1%より少なく、特に0.1%より少なく 、非常に特に好適には0.01%より少ない。大抵の場合に、構成成分のそのよ うなレベルは、3〜4回の限外瀘過の繰り返しを適用することにより得ることが できる。 架橋工程で用いられる水溶性の架橋しうるポリマーの精製のための好適な方法 、すなわち限外瀘過は、それ自体既知の方法で行うことができる。 限外瀘過は、繰り返し行うことができ、例えば2〜10回行うことができる。別 の方法として、限外濾過は、精製の所望の程度が達成できるまで連続して行うこ ともできる。精製の所望の程度は、原理的に所望したような高さであるように選 択することができる。 架橋工程の好適な実施態様において、水溶性の架橋しうるポリマーの調製のた めの用いられた、モノマー性、オリゴマー性又はポリマー性原料を含まないか、 又は実質的に含まず、及び/又は水溶性の架橋しうるポリマーの調製の間に形成 された副生物を含まないか、又は実質的に含まない、水溶性の架橋しうるポリマ ーの実質的な水性溶液は、工程a)で調製され、そして更に用いられる。この実 質的な水性溶液は、特に好適には純粋な水性溶液又は上述したような人工の涙流 体である。コモノマー、例えばビニル性コモノマーを添加せずに行うことが好適 である。 上述の手段、特に該手段の組み合わせのために、架橋工程は、架橋の後に抽出 を必要とする望ましくない構成成分を含まないか、又は実質的に含まない水溶性 の架橋しうるポリマーの溶液を用いて行われる。したがって、望ましくない構成 成分の抽出を架橋後に必要としない架橋工程が、好適である。 架橋工程は、したがって、好適には架橋しうる基を含む可溶性のポリマーの実 質的な水性溶液が、望ましくない構成成分、特に水溶性の架橋しうるポリマーの 調製のために用いらる、モノマー性、オリゴマー性又はポリマー性原料、水溶性 の架橋しうるポリマーの調製の間に形成される副生物を含まないか、又は実質的 に含まないように、及び溶液がコモノマーの添加せずに行われるような方法で、 行われる。 水溶性の架橋しうるポリマーの溶液に添加することのできる添加は、開始剤が 、架橋しうる基のための架橋のために必要である限り、架橋のため の光開始剤である。これは、特に架橋が、光架橋により起こるならば、新規な工 程に好適である場合であるに違いない。 光架橋の場合に、フリーラジカル架橋を開始することができ、水に容易に溶解 する開始剤を加えることは好都合である。その例は、当業者に知られている;特 定的に述べることができる適切な光開始剤は、ベンゾイン、ベンゾインメチルエ ーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイロプロピルエーテル及びベン ゾインフェニルエーテルのようなベンゾインエーテル、及びベンゾインアセター ト;アセトフェノン、2,2−ジメトキシアセトフェノン及び1,1−ジクロロ アセトフェノンのようなアセトフェノン;ベンジル、ベンジルジメチルケタール 及びベンジルジエチルケタールのようなベンジルケタール、2−メチルアントラ キノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1−ク ロロアントラキノン及び2−アミルアントラキノンのようなアントラキノン;更 に、トリフェニルホスフィン、ベンゾイルホスフィンオキシド、例えば2,4, 6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ベンゾフェノン及び 4,4−ビス(N,N’−ジメチルアミノ)ベンゾフェノンのようなベンゾフェ ノン;チオキザントン及びキザントン;アクリジン誘導体;フェナジン誘導体; キノキサリン誘導体及び1−フェニル−1,2−プロパンジオン 2−O−ベン ゾイルオキシム;1−アミノフェニルケトン及び1−ヒドロキシフェニルケトン 、例えば1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、フェニル 1−ヒドロ キシイソフェニルケトン、4−イソプロピルフェニル 1−ヒドロキシイソプロ ピルケトン、2−ヒドロキシ−1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル ]−2−メチルプロパン−1−オン、1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチ ルプロパン−1−オン、及び2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニル エタノンであり、これらの全ては、知られている。 特に適切な光開始剤(これらは、通常光源としてUVランプで用いられている )は、2,2−ジアルコキシベンゾフェノン及びヒドロキシフェニルケトンのよ うなアセトフェノンであり、特にIRUGACURE(商標)2959及びIRUGACURE(商標)1173 の名前で知られている開始剤である。 アルゴンイオンレーザーが用いられる場合に、通常用いられる光開始剤の別の クラスは、ベンジルケタール、例えばベンジルジメチルケタールである。 光開始剤は、水溶性の架橋しうるポリマーの全量に基づいて、効果的な量、好 都合には約0.3〜約2.0重量%、特に0.3〜0.5重量%で加えられる。 得られた溶液は、特に慣用の計量、例えば滴下のようなそれ自体既知の方法に より、導入することができる。新規なコンタクトレンズは、それ自体既知の方法 、例えばUS-A-3408429に記載されているように、例えば慣用のスピン−流延成形 、例えばUS-A-437198 に記載されているように、静置の成形用の型での充満−成 形方法により製造することができる。適切な成形用の型は、例えばポリプロピレ ンで制作される。再使用しうる成形用の型の適切な材料は、石英及びサファイア グラスである。 本発明に適切な水溶性の架橋しうるポリマーは、約280〜650nmの範囲に 波長を有する、イオン化又は化学線照射、例えば電子ビーム、X−線、UV又は VIS光すなわち電磁線照射又は粒子線照射により架橋させることができる。U Vランプ、He/Cd、アルゴンイオン若しくは窒素若しくは金属蒸気又は複数 の振動数を有するNdYAGレーザービームは、また適切である。当業者には、 それぞれの選択された光源は、選択及び必要ならば適切な光開始剤の感光を必要 とすることは知られている。大 抵の場合に、水溶性の架橋しうるポリマー中への照射の浸透深さ及びその割合は 、光開始剤の吸収係数及び濃度に直接関連していることが知られている。 所望ならば、架橋は、熱的に開始させることができる。架橋は、本発明に従い 、非常に短時間、例えば5分より少なく、好適には1分より少なく、特に30秒 までに、特に好適には実施例に記載されているように起こることは、強調される べきである。 水(それは、好適である)以外に、架橋媒体は、更に架橋しうるポリマーが可 溶であるすべての媒体であることができる。主要なポリマー骨格としてポリビニ ルアルコール、したがってポリビニルアルコール/アザラクトン系である場合、 ポリビニルアルコールを溶解するすべての溶媒が適切であり、アルコール、例え ばエタノール、グリコール、グリセロール、ピペラジン(上昇した温度で)、ト リエチレンジアミンのようなジアミン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、 ヘキサメチルホスホルトリアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ニトロメ タン、アセトニトリル、ニトロベンゼン、クロロベンゼン、トリクロロメタン、 ジオキサン、並びにテトラアルキルアンモニウムブロミド及びアイオダイドの水 性溶液である。 成形品を取り出すことができるように成形用の型の開型は、それ自体既知の方 法で行うことができる。先行技術(US-A-3408429及び4347198)で提案された方法 は、この点で引き続く精製工程、例えば抽出による精製を必要とし、得られた成 形品、特にコンタクトレンズの水和を必要とするが、ここでは、そのような工程 は不必要である。 水溶性の架橋しうるポリマーの溶液は、好適には望ましくない低−分子量構成 成分を含まず、架橋された生成物もそのような構成成分を含まな い。引き続く抽出は、したがって、不必要である。架橋が、実質的に水性溶液中 で行われるので、引き続く水和は、不必要である。これらの二つの利点は、とり わけ、得られた成形品、特にコンタクトレンズの複雑な引き続く処理が、不必要 であることを意味する。この架橋方法で得られるコンタクトレンズは、したがっ て、有利な実施態様において、それらが、抽出なしにそれらの意図した用途に適 切である事実により際立っている。「意図された用途」の用語は、この文脈で、 特にコンタクトレンズが、ヒトの目に用いることができることを意味している。 この架橋方法で得られるコンタクトレンズは、更に、それらが、水和なしにそれ らの意図した用途に適切である事実により際立っている。 この方法は、したがって、コンタクトレンズのような、短時間に数多くの成形 品の効率のよい製造のために極めて適切であることを示している。この方法で得 られるコンタクトレンズは、とりわけ先行技術から知られたコンタクトレンズを 超えて、それらが、抽出又は水和のような引き続く処理なしに意図したように用 いることができるという利点を有している。 以下の実施例は、本発明を説明するものである。実施例において、特に断らな い限り、量は重量であり、温度は摂氏度で与えられている。実施例は、本発明を 、例えば実施例の範囲に制限するためのものではない。 実施例1: Mowiol 4-98(Hoechst AG)10.0gをDMSO40mlに65℃で攪拌しな がら溶解し、次いで触媒1,8−ジアザビシクロ[4.5.0]ウンデカ−7− オン (DBU、Fluka)0.2gを加え、続いて2−ビニル−4,4−ジメチルア ザラクトン(SNPE−Toulouse)0.92g(6.6mmol、PVAのOH基に 対して、3mol %に相当する)を加え た。混合物を65℃で24時間激しく攪拌して反応させた。混合物は、この時点 でアザラクトンを含まなかった(これは、1,820cm-1にIRバンドが存在し ないことにより証明されている)。冷却した後、溶液を滴下ロートに移し、この 改質されたポリマーを、アセトン1リットルにUltraurax を用いて激しく攪拌し ながら滴下により沈殿させた。固体を遠心分離により単離し、水100mlに再溶 解した。上述したように、アセトン/EtOH2/l中でのこの溶液の沈殿、遠 心分離及び室温での2日間の高真空下での乾燥により、収量10.11g(93 %)の白色粉の生成物(水溶性の架橋しうるポリマー)を得た。1H−NMR( DMSO−d6中)は、PVAのOHの25%が、反応(アクリルアミドのオレ フィンHに対するPVAの−OHの相対積分)したことを示した。 この改質PVA3.5gと一緒にIrgacure(商標)2959(Ciba-Geigy AG)3 0mgを温和に暖められた水6.5gに溶解し、混合物を0.45μm のTeflonフ ィルターを通して瀘過し、(気泡を除くために)瀘過物をプラスチックシリンジ 中で直接に遠心分離した。それぞれの場合に、この溶液の1滴をポリプロピレン 又は石英から製作された女性用のコンタクトレンズの成形用の型に導入し、その 型を閉じ、ポリマーをHoenle Hg ランプ(Hoenle254nm Powermeterを用いて フィルターなしで80mW/cm2で行われる)で305nmを除去(cutt off)し、2 0cmの距離から10秒間照射した。レンズを成形用の型から取り出し、121℃ で30分間緩衝液中で加熱滅菌し、水含量65.5%を有し、屈折率nD 20=1 .396の、透明な、寸法安定性の、涙耐性のソフトコンタクトレンズを得た。 実施例2: 実施例1のように、DMSO40ml中で、Mowiol 8-88の10.0gと2−ビ ニル−4,4−ジメチルアザラクトン0.74g(5.3mmol)及 びDBUの0.2gを65℃で反応させ、生成物をアセトン中で沈殿、及び水ア セトン/EtOH2/l中で再沈殿して精製し、単離し、次いで乾燥(収率82 %)した。1H−NMRにより、PVAの遊離のOHの反応の程度は、3.3% であった。光開始剤としてIrgacure(商標)2959の0.3%を含む35%水性溶 液の架橋により、水含量66.7%を有し、屈折率nD 20=1.393の、透明 な、寸法安定性の、涙耐性のソフトコンタクトレンズを得た。 実施例3: 実施例1でのように、DMSO20ml中で、Mowiol 8-88の5.0gと2−ビ ニル−4,4−ジメチルアザラクトン1.10g(7.9mmol)及びDBUの0 .1gを65℃で24時間反応させ、生成物をアセトン中で沈殿、及び水、アセ トン/EtOH2/l中で再沈殿して精製し、単離し、次いで乾燥(収率57% )した。1H−NMRにより、PVAの遊離のOHの反応の程度は、8.5%で あった。光開始剤としてIrgacure(商標)2959の0.5%を含むDMSO又は水 中の30%溶液の架橋により、水含量76%(DMSO中で架橋)又は78%( 水中で架橋)を有する透明な、寸法安定性の、涙耐性のソフトコンタクトレンズ を得た。 実施例4: 下記表1に示されている水溶性の架橋しうるポリマーの35%水性溶液を、光 開始剤Irgacure(商標)2959の0.3%(ポリマー含量に基づいて)と混合した 、溶液をHoenleランプを用いて石英の成形用の型(透明なコンタクトレンズの成 形用の型)中で暴露した。 レンズを、型から取り出し、水で洗浄した。それらを、30分間120℃で加 熱滅菌器中で消毒し、表1に示されている水含量を有する透明なレンズ(それは 、寸法安定性であり、装着するに快適であり、非−細胞毒性であり、かつ非常に 良好な機械的特性、滑り特性及び剛性を有している)を得た。 実施例5:(DMSO中での暴露によるコンタクトレンズの製造) 下記表2に示されている水溶性の架橋しうるポリマーの30%水性溶液を、コ ンタクトレンズの成形用の型中の光開始剤Irgacure(商標)2959の0.5%(ポ リマー含量に基づいて)とDMSO中で混合し、表2に示されているように暴露 した。 レンズを、型から取り出し、水で洗浄した。それらを、30分間120℃で加 熱滅菌器中で消毒し、表2に示されている水含量を有する透明で、清澄な寸法安 定性の、涙耐性のソフトコンタクトレンズを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 73/02 C08G 73/02 C08J 3/24 CFD C08J 3/24 CFDZ CFG CFGZ G02B 1/04 G02B 1/04 G02C 7/04 G02C 7/04 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AU,BB,BG,BR,CA,CN ,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KP, KR,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK,M N,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK ,TR,TT,UA,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.成形品を製造するための方法であって、 a)式(III)又は(III a): (式中、 R1及びR2は、アミノ酸基の一部を構成するものであり、互いに独立して、水 素、C1−C8アルキル基、アリール基、又はシクロヘキシル基(ここで、これら の基は、非置換、モノ置換又はポリ置換されている)であり; R3は、水素又はC1−C4アルキル基であり、そして R4は、−O−又は−NH−架橋基である)で示される架橋しうる単位を含む 、水溶性の架橋しうるポリマーの好適には実質的な水性溶液を調製する工程、 b)得られた溶液を成形用の型に導入する工程、 c)水溶性の架橋しうるポリマーが溶解している水又は有機溶媒中で、架橋を開 始させる工程、及び d)成形品を取り出すことができるように、成形用の型を開く工程を含むことを 特徴とする方法。 2.成形品が、コンタクトレンズである、請求項1記載の方法。 3.式(III)又は(III a)の水溶性の架橋しうるポリマーの実質的な水性溶 液が、特に、水溶性の架橋しうるポリマーの製造のために用いられる、モノマー 性、オリゴマー性又はポリマー性の、原料化合物のような望ましくない構成成分 、又は架橋しうるポリマーの製造の間に形成される副生物を含まないか、若しく は実質的に含まない、請求項1記載の方法。 4.式(III)又は(III a)の単位を含む水溶性の架橋しうるポリマーの実質 的な水性溶液が、コモノマー、特にビニル性コモノマーを添加せずに用いられる 、請求項1記載の方法。 5.架橋のための開始剤が、水溶性の架橋しうるポリマーの溶液に加えられる、 請求項1記載の方法。 6.望ましくない構成成分を取り除くために、架橋に続いて抽出を行わない、請 求項1記載の方法。 7.a)水溶性の架橋しうるポリマーの製造のために用いられる、モノマー性、 オリゴマー性若しくはポリマー性の、原料化合物のような望ましくない構成成分 、又は水溶性の架橋しうるポリマーの製造の間に形成される副生物を含まないか 、又は実質的に含まず、かつコモノマーを添加せずに用いられる、式(III)又 は(III a)の単位を含む、水溶性の架橋しうるポリマーの実質的な水性溶液を 調製する工程、 b)得られた溶液を成形用の型に導入する工程、 c)架橋を開始させる工程、及び d)成形品を取り出すことができるように、成形用の型を開く工程を含む、請求 項1記載の方法。 8.成形品が、コンタクトレンズである、請求項7記載の方法。 9.実質的な水性溶液が純粋な水性溶液であるか、又は人工的な、好適には緩衝 された涙流体である、請求項8記載のコンタクトレンズを製造する ための方法。 10.架橋開始剤が溶液に加えられ、次いで架橋が光架橋により行われる、請求 項8記載のコンタクトレンズを製造するための方法。 11.請求項1〜10のいずれか1項記載の方法により得られる成形品、特にコ ンタクトレンズ。 12.意図した用途のために抽出せずに適切である、請求項11記載のコンタク トレンズ。 13.意図した用途のために抽出せずに適切である、請求項8〜10のいずれか 1項記載のコンタクトレンズ。 14.ポリビニルアルコールのヒドロキシル基の数、又はイミン若しくはアミン 基の数に基づいて、式(III)又は(III a): (式中、 R1及びR2は、アミノ酸基の一部を構成するものであり、互いに独立して、水 素、C1−C8アルキル基、アリール基、又はシクロヘキシル基(ここで、これら の基は、非置換、モノ置換又はポリ置換されている)であり: R3は、水素又はC1−C4アルキル基、特にCH3基であり、そして R4は、−O−又は−NH−架橋基である)の単位を、約0.5〜約80%含 む、少なくとも約2,000の平均分子量を有する、ポリビニルアルコール、ポ リエチレンイミン又はポリビニルアミンの誘導体である、水溶性の架橋しうるポ リマー。 15.ポリビニルアルコールのヒドロキシル基の数に基づいて、式(III b): (式中、 記号R1、R2及びR3は、請求項14と同義である)で示される単位を、約0 .5〜80%含む、少なくとも約2,000の分子量を有する、ポリビニルアル コールの誘導体である、請求項14記載の水溶性の架橋しうるポリマー。 16.R1及びR2が、メチルであり、そしてR3が、水素である、請求項15記 載の水溶性の架橋しうるポリマー。 17.ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン又はポリビニルアミンの、ヒ ドロキシル基、又はイミン基若しくはアミン基の数に基づいて、式(III)又は (III a)の単位を、約1〜15%含む、少なくとも約2,000の分子量を有 する、ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン又はポリビニルアミンの誘導 体である、請求項14記載の水溶性の架 橋しうるポリマー。 18.実質的に純粋な形態である、請求項14記載の水溶性の架橋しうるポリマ ー。 19.別のビニル性コモノマーの存在又は非存在下で、請求項14記載の水溶性 の架橋しうるポリマーを光架橋することにより得られる架橋されたポリマー。 20.別のビニル性コモノマーの存在又は非存在下で、実質的に純粋な形態の、 請求項14記載の水溶性の架橋しうるポリマーを光架橋することにより得られる 、請求項19記載の架橋されたポリマー。 21.水溶性の架橋しうるポリマーが、1回又は繰り返しの限外濾過により実質 的に純粋な形態に転換される、請求項20記載の架橋されたポリマー。 22.別のビニル性コモノマーの非存在下で、請求項14記載の水溶性の架橋し うるポリマーを光架橋することにより得られる、請求項19記載の架橋されたポ リマー。 23.式(III)又は(III a)の単位当たり、別のビニル性コモノマーの0. 5〜80単位、特に式(III)又は(III a)の単位当たり、ビニル性コモノマ ーの1〜30単位、特に好適には式(III)又は(III a)の単位当たり、ビニ ル性コモノマーの5〜20単位の存在下で、請求項14記載の水溶性の架橋しう るポリマーを光架橋することにより得られる、請求項19記載の架橋されたポリ マー。 24.請求項19記載の架橋されたポリマーを製造するための方法であって、 別のビニル性コモノマーの存在又は非存在下で、請求項14記載の水溶性の架 橋しうるポリマーを光架橋することを特徴とする方法。 25.水溶性の架橋しうるポリマーが、実質的に純粋な形態で用いられる、請求 項24記載の方法。 26.水溶性の架橋しうるポリマーが、1回又は繰り返しの限外濾過により実質 的に純粋な形態に転換される、請求項24記載の方法。 27.光架橋が、溶液、特に水溶液中で行われる、請求項24記載の方法。 28.光架橋が、水溶性の架橋しうるポリマーが溶解している有機溶液中で行わ れる、請求項24記載の方法。 29.光架橋が、DMSO中で行われる、請求項24記載の方法。 30.請求項19記載の架橋されたポリマーを実質的に含む成形品。 31.コンタクトレンズである、請求項30記載の成形品。 32.請求項30記載の成形品を製造するための方法であって、 別のビニルコモノマーの存在又は非存在下で、閉じた成形用の型の中で請求項 14記載の水溶性の架橋しうるポリマーを光架橋することを特徴とする方法。 33.請求項31記載の成形品を製造するための方法であって、 別のビニルコモノマーの存在又は非存在下で、充満−成形方法により、閉じた 成形用の型の中で請求項14記載の水溶性の架橋しうるポリマーを光架橋するこ とを特徴とする方法。
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