JP4410756B2 - 光開始剤を含む架橋されたポリマー - Google Patents

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Description

本発明は、成形品、特にコンタクトレンズの製造方法(この方法では、架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を含む新規な架橋しうるポリマーが、溶液中で架橋される)、及びこの方法により得られる成形品、特にコンタクトレンズに関する。
本発明は、また、新規な方法に使用することができる新規な架橋しうるポリマー、特に、官能基(例えばヒドロキシル基)をポリマー鎖上に含むか、官能基(例えばイミノ基)をポリマー鎖中に含むか、又は架橋基を介してポリマー骨格に結合した官能基を含む原料ポリマーに基づくポリマーに関し、これらの官能基は、架橋しうる改質基又は他の改質基を有する化合物に共有結合可能である。これら原料ポリマーは、特に、ポリビニルアルコールのような1,2−及び/又は1,3−ジオール構造を有するポリヒドロキシル化合物、又は酢酸ビニルの加水分解されたコポリマー(例えば、塩化ビニル、N−ビニルピロリドンなどとのコポリマー)である。
本発明は、更に、これら新規な架橋しうるポリマーから得られる、架橋されたポリマー(ホモポリマー又はコポリマー)、それらの新規な架橋しうるポリマーとそれらから得られる前記ホモポリマー及びコポリマーの製造方法、前記ホモポリマー又はコポリマーから得られる成形品、特に、これらのホモポリマー又はコポリマーから得られるコンタクトレンズ、並びに、前記ホモポリマー又はコポリマーを用いるコンタクトレンズの製造方法に関する。
ポリビニルアルコールに基づくコンタクトレンズは、既に開示されている。例えばEP216,074は、ウレタン基を介して結合した(メタ)アクリロイル基を含有するポリビニルアルコールを含むコンタクトレンズを開示している。EP189,375は、ポリエポキシドにより架橋されたポリビニルアルコールを含むコンタクトレンズを記載している。
更に、架橋しうる基を含むいくつかの特定のアセタールも、既に開示されている。この点について、本発明者は、例えばEP201,693、EP215,245及びEP211,432を引用する。とりわけ、EP201,693は、C3−C24オレフィン性不飽和の有機基で置換された末端アミノ基を有し、2〜11個の炭素原子を有する分岐していないアルデヒドのアセタールを記載している。この有機基は、窒素原子から電子を吸引する官能性を有し、更にオレフィン性不飽和の官能基は重合性である。EP201,693は、また、前記アセタールと、1,2−ジオール、1,3−ジオール、ポリビニルアルコール又はセルロースとの反応生成物を特許請求している。しかしながら、このような生成物は直接には記載されていない。
EP201,693のアセタールの一つは、特に、その特許出願の実施例17に記載されているように、とりわけ、例えばポリビニルアルコールと関連して記載されているとしても、そのオレフィン基を介して重合することができるアセタールは、例えば酢酸ビニルと最初に共重合される。次いで、得られたコポリマーは、ポリビニルアルコールと反応し、固形物含量37%、pH5.43及び粘度11,640cpsを有するエマルションを与える。
しかしながら、これらの文献のいずれも、原料ポリマーが誘導される新規な組み合わせ、すなわち、架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位との組み合わせについて記載も示唆もしていない。
特に、本発明は、原料ポリマーのポリマー骨格へのこれら単位の結合が共有結合であり、かつこれらの基が不可逆的に結合されている、架橋しうるポリマーに関する。好適な原料ポリマーは、特に、ポリヒドロシキル化合物に基づくいかなるポリマー、特に1,3−ジオール骨格を有するポリマー(ここで、1,3−ジオール単位のある割合は改質されて、その2位に、架橋しうる基、結合された光開始剤を含む基、及び所望ならばいかなる所望の改質基を含む基を含有する1,3−ジオキサンを与える)である。本発明は、前記架橋しうるポリマーの架橋されたホモポリマー及びコポリマー、新規な架橋しうるポリマーとそれらから得られる前記ホモポリマー及びコポリマーの製造方法、前記ホモポリマー又はコポリマーから得られる成形品、特に、これらのホモポリマー又はコポリマーから得られるコンタクトレンズ、並びに、前記ホモポリマー又はコポリマーを用いるコンタクトレンズの製造方法にも関する。
新規な架橋しうるポリマーは、好ましくは、架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を、ポリビニルアルコール中のヒドロキシル基の数に基づき、約0.5〜約80%含む、少なくとも約2,000の平均分子量を有するポリビニルアルコールの誘導体である。
特に、架橋しうる基を含む好適な単位は、式(I)
Figure 0004410756
(式中、Rは、12個までの炭素原子を有するアルキレンであり、R1は、水素又は低級アルキルであり、R2は、好ましくは25個までの炭素原子を有する、オレフィン性不飽和の、電子吸引性である共重合しうる基であり、そしてR3は、水素、C1−C6アルキル基又はシクロアルキル基である)で示されるものである。
2は、例えば、式:R4−CO−(式中、R4は、2〜24個、好ましくは2〜8個、特に好ましくは2〜4個の炭素原子を有する、オレフィン性不飽和の、架橋しうる基である)で示される基であるオレフィン性不飽和アシル基である。
別の態様としては、基R2は、式(II)
Figure 0004410756
(式中、qは、0又は1であり、R5及びR6は、相互に独立して、2〜8個の炭素原子を有する低級アルキレン、6〜12個の炭素原子を有するアリーレン、6〜10個の炭素原子を有する2価の飽和脂環式基、7〜14個の炭素原子を有するアリーレンアルキレン若しくはアルキレンアリーレン、又は13〜16個の炭素原子を有するアリーレンアルキレンアリーレンであり、R4は、前記のとおりである)で示される基である。
架橋しうる基を含む好ましい単位は、式(III)
Figure 0004410756
(式中、Rは、低級アルキレンであり、R1は、水素又は低級アルキルであり、pは、0又は1であり、qは、0又は1であり、R4は、2〜8個の炭素原子を有する、オレフィン性不飽和の架橋しうる基であり、そしてR5及びR6は、相互に独立して、2〜8個の炭素原子を有する低級アルキレン、6〜12個の炭素原子を有するアリーレン、6〜10個の炭素原子を有する2価の飽和脂環式基、7〜14個の炭素原子を有するアリーレンアルキレン若しくはアルキレンアリーレン、又は13〜16個の炭素原子を有するアリーレンアルキレンアリーレンである)で示されるものに相当する。
低級アルキレンRは、好ましくは、8個までの炭素数を有し、また、直鎖状又は分岐鎖状であってもよい。好適例には、オクチレン、ヘキシレン、ペンチレン、ブチレン、プロピレン、エチレン、メチレン、2−プロピレン、2−ブチレン及び3−ペンチレンが含まれる。低級アルキレンRは、好ましくは、6個まで、特に好ましくは4個までの炭素原子を有する。Rは、特に好ましくはメチレン又はブチレンである。
1は、好ましくは、水素又は7個まで、特に4個までの炭素原子を有する低級アルキルであり、特に水素が好ましい。
低級アルキレンR5又はR6は、好ましくは2〜6個の炭素原子を有し、特に直鎖状である。好適例には、プロピレン、ブチレン、ヘキシレン、ジメチルエチレンが含まれ、特にエチレンが好ましい。
アリーレンR5又はR6は、好ましくは、非置換であるか又は低級アルキル若しくは低級アルコキシで置換されているフェニレンであり、特に、1,3−フェニレン、1,4−フェニレン又はメチル−1,4−フェニレンが好ましい。
2価の飽和脂環式基R5又はR6は、好ましくは、シクロヘキシレン又はシクロヘキシレン(低級アルキレン)、例えば、非置換か、若しくは1個以上のメチル基により置換されているシクロヘキシレンメチレン、例えば、トリメチルシクロヘキシレンメチレン、例えば、2価のイソホロン基である。
アルキレンアリーレン又はアリーレンアルキレンR5又はR6のアリーレン単位は、好ましくは、非置換又は低級アルキル若しくは低級アルコキシで置換されたフェニレンであり、また、そのアルキレン単位は、好ましくは、メチレン又はエチレンのような低級アルキレンであり、特にメチレンが好ましい。したがって、このタイプの基R5又はR6は、好ましくは、フェニレンメチレン又はメチレンフェニレンである。
アリーレンアルキレンアリーレンR5又はR6は、好ましくは、アルキレン単位中に4個までの炭素原子を有するフェニレン(低級アルキレン)フェニレンであり、例えば、フェニレンエチレンフェニレンである。
基R5又はR6は、好ましくは、相互に独立して、2〜6個の炭素原子を有する低級アルキレン、非置換若しくは低級アルキル置換のフェニレン、非置換若しくは低級アルキルで置換の、シクロヘキシレン若しくはシクロヘキシレン(低級アルキレン)、フェニレン(低級アルキレン)、(低級アルキレン)フェニレン又はフェニレン(低級アルキレン)フェニレンである。
本発明の目的のために、基と化合物に関する『低級』の用語は、別のものを定義しない限り、7個まで、好ましくは4個までの炭素原子を有する基又は化合物を意味する。
低級アルキルは、特に、7個まで、好ましくは4個までの炭素原子を有し、例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル又はtert−ブチルである。
低級アルコキシは、特に、7個まで、好ましくは4個までの炭素原子を有し、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ又はtert−ブトキシである。
2〜24個の炭素原子を有するオレフィン性不飽和の架橋しうる基R4は、好ましくは2〜24個、特に2〜8個、特に好ましくは2〜4個の炭素原子を有するアルケニル、例えば、エテニル、2−プロペニル、3−プロペニル、2−ブテニル、ヘキセニル、オクテニル又はドデセニルである。エテニルと2−プロペニルが好ましく、そのため、基−CO−R4は、アクリル酸若しくはメタクリル酸のアシル基である。
2価の基−R5−NH−CO−O−は、qが1である場合に存在し、qが0である場合には存在しない。qが0である式(I)の架橋しうる基を含む単位が好ましい。
2価の基−CO−NH−(R5−NH−CO−O)q−R6−O−は、pが1である場合に存在し、pが0である場合に存在しない。pが0である式(I)の架橋しうる基を含む単位が好ましい。
pが1である式(I)の架橋しうる基を含む単位において、qは好ましくは0である。pが1であり、qが0であり、そしてR6が低級アルキレンである式(I)の架橋しうる基を含む単位が、特に好ましいものとして与えられる。
式(I)の架橋しうる基を含む好ましい単位は、式(III)(式中、Rは6個までの炭素原子を有する低級アルキレンであり、pは0であり、そしてR4は2〜8個の炭素原子を有するアルケニルである)の単位に相当するものである。
別の好ましい単位は、式(III)(式中、Rは6個までの炭素原子を有する低級アルキレンであり、pは1であり、qは0であり、R6は2〜6個の炭素原子を有する低級アルキレンであり、そしてR4は2〜8個の炭素原子を有するアルケニルである)で示されるものである。
更に好ましい単位は、式(III)(式中、Rは6個までの炭素原子を有する低級アルキレンであり、pは1であり、qは1であり、R5は2〜6個の炭素原子を有する低級アルキレン、非置換若しくは低級アルキル置換のフェニレン、非置換若しくは低級アルキル置換の、シクロヘキシレン若しくはシクロヘキシレン(低級アルキレン)、又はフェニレン(低級アルキレン)、(低級アルキレン)フェニレン若しくはフェニレン(低級アルキレン)フェニレンであり、R6は2〜6個の炭素原子を有する低級アルキレンであり、そしてR4は2〜8個の炭素原子を有するアルケニルである)で示されるものである。
結合された光開始剤を含む単位は、特に式(IV):
Figure 0004410756
〔式中、
BRは、−NH−CO−(−CH2−)o−又は−N(R7)−(−CH2−)r−の架橋基又は式:
Figure 0004410756

を有するそれらの第四級塩であり、
PIは、光開始剤の基、例えばベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル及びベンゾインフェニルエーテルのようなベンゾインエーテル並びにベンゾインアセタートのようなベンゾイン類;アセトフェノン、2,2−ジメトキシアセトフェノン及び1,1−ジクロロアセトフェノンのようなアセトフェノン類;ベンジル、ベンジルジメチルケタール及びベンジルジエチルケタールのようなベンジルケタール類;2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン及び2−アミルアントラキノンのようなアントラキノン類;更に、ベンゾフェノン及び4,4’−ビス(N,N’−ジメチルアミノ)ベンゾフェノンのようなベンゾフェノン類;チオキサントン類及びキサントン類;アクリジン誘導体;フェナジン誘導体;キノキサリン誘導体;並びに1−アミノフェニルケトン、及び、特に1−ヒドロキシフェニルケトン、特に式(V):
Figure 0004410756

からなる群からのものであり、
前記式中、
Xは、−O−、−S−又は−N(R12)−であり、
Yは、HSO4-、F-、Cl-、Br-、I-、CH3COO-、OH-、BF4 -又はH2PO4 -のような対イオンであり、
3は、水素、C1−C6アルキル基又はシクロアルキル基であり、
7は、水素;非置換若しくは置換の直鎖状若しくは分岐鎖状のC1−C12アルキル;−(CH2r−PI基又は−CO−R13基(ここで、R13は、非置換又は−COOH置換の直鎖状若しくは分岐鎖状のC1−C6アルキル又はアクリルアミド、又は非置換のC3−C8オレフィンの直鎖状若しくは分岐鎖状の基である)であり、
8は、R7が−CO−R13でない限り、水素、又は非置換若しくは置換の直鎖状若しくは分岐鎖状のC1−C4アルキルであり、
9は、非置換若しくは置換の直鎖状若しくは分岐鎖状のC1−C6アルキル、非置換若しくは置換の直鎖状若しくは分岐鎖状のC1−C6アルコキシ、6員環の炭素環若しくは複素環、又はC3−C8オレフィンの非置換の直鎖状又は分岐鎖状の基であり、
10は、式:−OR14若しくは−N(R15)(R16)の基、又はアリール、特にフェニルであり、
11は、非置換若しくは置換の直鎖状若しくは分岐鎖状の、C1−C6アルキル若しくはC1−C6アルコキシ、6員環の、炭素環又は複素環、非置換の直鎖状又は分岐鎖状のC3−C8オレフィン基、又はアリール基(ここで、R9とR11は、一緒になって、環化し5−又は6−員環の炭素環を形成してもよい)であり、
12は、水素又は非置換の直鎖状若しくは分岐鎖状のC1−C4アルキルであり、
14は、水素あるいは非置換若しくは置換の直鎖状若しくは分岐鎖状のC1−C4アルキルであり、
15及びR16は、相互に独立して、非置換の直鎖状若しくは分岐鎖状のC1−C4アルキルであるか、又はR15とR16は、一緒になって、5−又は6−員環の複素環を形成してもよく、
mは、0又は1であり、
nは、1〜12の数であり、
oは1〜6の数であり、そして
rは、2〜6の数であり、
置換した基は、特にC1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシで置換されているが、但し
−BR架橋基が第四級塩である場合、nは、2〜12の数であり;
−R9がC1−C6アルコキシ基である場合、R14は、水素でなく;そして
−n=1の場合、R7は、−CO−R13である〕
で示されるそれらである。
上記の置換基R7〜R16は、C1〜C12の様々な鎖長を有するアルキル基であり、これらは、直鎖状又は分岐鎖状の基であり、例えば以下のアルキル基:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−若しくはイソアミル、n−ヘキシル、2−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、n−若しくはイソヘプチル、n−若しくはイソオクチル、n−若しくはイソノニル、n−若しくはイソデシル又はn−若しくはイソドデシルである。
アルキル又はアルコキシ基が置換されている場合、好適な置換基は、例えばアリール、特にフェニルである。
式(IV)の好ましい単位において、R3は水素であり、nは1の数、mは0であり、そしてPIは式(V)の基である。式(V)の基の例は、次の式
Figure 0004410756

で示されるものである。
Xが−O−であり、R9及びR11が、相互に独立して、非置換のC1−C6アルキルであり、R10が−OH基である式(V)の基が、特に好適なものとして与えられる。
式(IV)の非常に好適な3種の単位は、式(IVA)、(IVB)及び(IVC)
Figure 0004410756

で示されるものに相当する。
更なる改質基を有する好適な単位は、様々な単位があるが、特に、酸性基を有し、一般式(VII)
Figure 0004410756

(式中、R3は、水素、C1−C6アルキル基又はシクロアルキル基であり、nは、1〜12の数であり、R17は、一塩基酸、二塩基酸又は三塩基酸の、飽和又は不飽和の、脂肪族若しくは芳香族有機酸又はスルホン酸である)で示されるものである。
17は、特に、クロロ酢酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、アクリル酸又はメタクリル酸の基である。
式(VII)の単位は、例えば、式(VII′)
Figure 0004410756

(式中、R″及びR″′は、相互に独立して、水素、低級アルキル又は低級アルカノイルであり、そしてR3及びnは、式(VII)で定義したものと同義である)で示されるω−アミノアルキルアセタール又はケタールを、酸性媒体中、式(X)の単位を含むポリビニルアルコールと反応させることにより製造(それ自体既知の方法により、例えば、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタールと、コハク酸無水物、イタコン酸無水物又はマレイン酸無水物のような酸無水物とから出発する)することができる。
更なる改質基を有する好適な単位は、例えば、塩基性基を有し、一般式(VIII)
Figure 0004410756

〔式中、R3及びnは、式(VII)で定義したものと同義であり、そしてR18は、第一級、第二級若しくは第三級アミノ基又は式(IX)
Figure 0004410756
(式中、R’は、水素、又は相互に独立して、C1−C4アルキル基であり、そしてYは、式(IV)で定義したものと同義である)で示される第四級アミノ基である〕で示されるものである。
これらの式(VIII)の単位は、例えば、式(VIII′)
Figure 0004410756

(式中、記号R″及びR″′は、相互に独立して、水素、低級アルキル又は低級アルカノイルであり、R3及びnは、式(VII)で定義したものと同義であり、そしてR18は、上記で定義したものと同義である)で示されるω−アミノアルキルアセタール又はケタールを、酸性媒体中、式(X)
Figure 0004410756

の単位を含むポリビニルアルコールと反応(例えば、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタールから出発する)させることにより得られる。
架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を含む新規な架橋しうるポリマーは、好ましくは、少なくとも約2,000の分子量を有するポリビニルアルコールの誘導体である。
ポリヒドロキシル化合物、特に、本発明に従って誘導することができるポリビニルアルコールは、好ましくは、少なくとも2,000の平均分子量を有する。これらの分子量の上限は、1,000,000までである。それらは、好適には300,000まで、特に100,000まで、なお特に約50,000までの分子量を有する。
本発明にとって適切なポリヒドロキシル化合物、特にポリビニルアルコールは、通常、主としてポリ(2−ヒドロキシ)エチレン構造を有している。しかしながら、本発明に従って誘導されるポリビニルアルコールは、例えば、酢酸ビニル−ビニレンカーボナートコポリマーのアルカリ加水分解によって得ることができるような、1,2−ジヒドロキシエチレンのコポリマー単位のような1,2−グリコールの形態で、ヒドロキシル基をも含んでいてもよい。
更に、本発明に従って誘導されるポリビニルアルコールは、エチレン、プロピレン、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメタクリルアミド、ヒドロキシエチルメタクリラート、メチルメタクリラート、メチルアクリラート、エチルアクリラート、ビニルピロリドン、ヒドロキシエチルアクリラート、アリルアルコール、スチレン又は通常用いられる同様なコモノマーのコポリマー単位を少しの割合、例えば20%まで、好適には5%までを含んでいてもよい。
原料ポリマーとして使用することができるポリビニルアルコール(PVA)は、市販されているポリビニルアルコール、例えばAirProducts社の製品Vinol(登録商標)107(MW=22,000〜31,000、98-98.8%加水分解物)、Polysciences4397(MW=25,000、98.5%加水分解物)、ChanChun社の製品BF14、DuPont社の製品Elvanol(登録商標)90-50及びUnitika社の製品UF-120である。その他のメーカーは、例えばNipponGohsei〔Gohsenol(登録商標)〕、Monsanto〔Gelvatol(登録商標)〕、Wacker〔Polyviol(登録商標)〕又は日本のメーカーのKuraray、Denki及びShin-Etsuである。しかしながら、Hoechst社の製品Mowiol(登録商標)、特に3-83,4-88,4-98,6-88,6-98,8-88,8-98,10-98,20-98,26-88及び40-88型のMowiolを用いるのが好都合である。
PVAは、ポリ酢酸ビニルの、塩基性又は酸性の部分的又はほとんど完全な加水分解により調製される。
上記のように、例えば加水分解されたエチレン−酢酸ビニル(EVA)、又は塩化ビニル−酢酸ビニル、N−ビニルピロリドン−酢酸ビニル及びマレイン酸無水物−酢酸ビニルとして得られる、加水分解又は部分加水分解の酢酸ビニルのコポリマーを用いることも可能である。
ポリビニルアルコールは、通常、相当するホモポリマー性のポリ酢酸ビニルの加水分解により製造される。好適な実施態様において、本発明に従って誘導されるポリビニルアルコールは、ポリ酢酸ビニル単位を50%未満、特にポリ酢酸ビニル単位を20%未満で含んでいる。本発明に従って誘導されるポリビニルアルコールの残留アセタート単位の好適な量は、ビニルアルコール単位及びアセタート単位の総量に基づいて、約2〜20%、好適には約2〜16%、特に2〜12%、特に0.5〜3%である。
式(I)又は(III)の単位を含む化合物は、それ自体は既知の方法で製造することができる。例えば、式(X)の単位を含む、少なくとも約2,000の分子量を有するポリビニルアルコールを、式(X)の化合物のヒドロキシル基の数に基づいて、約0.5〜80%の式(XI):
Figure 0004410756
(式中、R″及びR″′は、相互に独立して、水素、低級アルキル又はアセチル若しくはプロピオニルのような低級アルカノイルであり、そして他の記号は、式(I)及び(III)でのそれと同義である)で示される化合物と、特に酸性の媒質中で反応させてもよい。
あるいは、少なくとも約2,000の分子量を有し、式(X)単位を有するポリビニルアルコールを、式(XII)
Figure 0004410756

(式中、これら記号は、式(XI)の化合物でのそれと同義である)の化合物と、特に酸性の媒質中で反応させてもよく、次に、得られた環状アセタール又はケタールを、式(XIII)
Figure 0004410756

(式中、これらの記号は、式(XI)の化合物でのそれと同義である)の化合物と反応させてもよい。
あるいは、式(X)の化合物及び式(XII)の化合物から上述のように得られる生成物を、式(XIV)
Figure 0004410756

(式中、R4は、例えば、2〜8個の炭素原子を有するアルケニルであり、そしてXは、反応性基、例えばエーテル化若しくはエステル化ヒドロキシル、又はハロゲンであり、特に塩素である)の化合物と反応させてもよい。
pが0である式(XI)の化合物が、例えば、EP201,693に開示されている。式(XII)の化合物もそこに開示されている。式(XIII)の化合物は、それ自体既知であるか、既知の方法で製造することができる。qが0である式(XIII)の化合物の例は、イソシアナトエチルメタクリレートである。qが1である式(XIII)の化合物の例は、イソホロンジイソシアナートと0.5当量のヒドロキシエチルメタクリラートとの反応生成物である。
式(XIV)の化合物は、それ自体既知であり、典型的な代表例は、メタクリロイルクロリドである。p及び/又はqが1である式(XI)の化合物は、上記化合物からそれ自体既知の方法、例えばイソシアナトエチルメタクリラートと式(XII)の化合物とを反応させるか、予め0.5当量のヒドロキシエチルメタクリラートで末端化したイソホロンジイソシアナートと式(XII)の化合物とを反応させることにより得られる。
mが0の場合である式(IV)の単位は、例えば、式(IV′)
Figure 0004410756

(式中、R″、R″′、R3及びnは、上記で定義したものと同義であり、そしてHalは、ハロゲン原子、特にClである)で示される化合物(例えば、クロロアセトアルデヒドジメチルアセタール)から、ジメチルスルホキシドのような中性極性溶媒中、約160℃までの温度下、触媒(例えば、テトラメチルアンモニウムヨージド)の存在下での塩基と共に、例えば下記式
Figure 0004410756

の光開始剤〔例えば、2−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン−1−オン〕との反応により、式(IV″)
Figure 0004410756

(式中、これらの記号は、上記で定義したものと同義である)で示される化合物を得、続いて、酸性媒体中での、式(X)の単位を含むポリビニルアルコールとの反応により得られる。
mが1の場合である式(IV)の単位は、例えば、式(IV″′)
Figure 0004410756

の化合物からメタンスルホン酸エステルを経由して、続いてのω−アミノアルキルアセタールとの反応により、式(IV″″)
Figure 0004410756

(式中、これらの記号は、上記で定義したものと同義である)で示される化合物を得、場合により(R7が水素でない場合)、基R7を導入する化合物との更なる反応、及び最後に、式(IV″″)のアセタールと式(X)の単位を含むポリビニルアルコールとの、酸性媒体中での反応により得られる。
架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を有する単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を含む架橋しうるポリマーは、有利には、式(XI)の架橋しうる基と、結合された光開始剤〔例えば、式(IV″)又は式(IV″′)の光開始剤〕と、又は更なる改質基〔例えば、式(VIII′)の改質基〕とを含む、対応する前記のアセタールやケタールから、酸性媒体中での式(X)の単位を有するポリビニルアルコールとの反応により、ワンポット法で得られる。別の望ましくない早期架橋が生じるかもしれないので、UV光の不在下でこの反応を行うことが有利である。用いられるアセタールやケタールは、対応するアルデヒドやケトンにより置き換えられていることもできる。
驚くべきことであるが、架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を含む架橋しうるポリマーは、きわめて安定である。これは、高度に官能性のアクリラートは、例えば、安定化を要するのが通例なので、当業者には予期せぬことである。このような化合物が安定化されない場合、通常、急速な重合が起こる。しかしながら、単独重合に由来する自発的な架橋は、この新規な架橋しうるポリマーでは起こらない。更に、この架橋しうるポリマーは、それ自体既知の方法、例えばアセトンによる沈殿、透析又は限外濾過により精製することができ、限外濾過は、特に好ましい。この精製操作によって、この架橋しうるポリマーは、きわめて純粋な形で、塩のような生成物、及び出発原料、又は他の非重合成分を含まないか又は少なくとも実質的に含まない濃厚な水性溶液として得ることができる。
新規な架橋しうるポリマーの好適な精製法である限外濾過は、それ自体既知の方法で行われる。限外濾過を繰り返して、例えば2〜10回行うことが可能である。別の方法として、所望の純度が得られるまで、限外濾過を連続的に行うこともできる。所望の純度は、原則として所望の程度に応じる。純度の適切な測定、例えば、塩化ナトリウム含量は、それ自体既知の方法で容易に測定される。
上記単位に加えて、新規な水溶性の架橋しうるポリマーは、更に改質基単位を含んでいてもよい。このような改質基の多くの可能性のうち、以下のものを例として記載する:
架橋しうる基を含む別の単位は、例えば、式(A)及び(B):
Figure 0004410756
(式中、
1及びR2は、アミノ酸基の一部を構成するものであり、相互に独立して、水素、C1−C8アルキル基、アリール基又はシクロヘキシル基であり、これらの基は、非置換であるか又はモノ置換若しくはポリ置換されており、
3は、水素又はC1−C4アルキル基であり、そして
4は、−O−又は−NH−架橋基である)
で示されるものである。
架橋しうる基を含む別の単位は、例えば、式(C):
Figure 0004410756

(式中、
Rは、C1−C12アルカンの、好ましくはC1−C6アルカンの、直鎖状又は分岐鎖状である2価の基であり、
1は、水素、C1−C6アルキル基又はシクロアルキル基、好ましくはシクロヘキシル基であり、
2は、水素又はC1−C6アルキル基であり、
3は、n=0の場合は−C(R4)=CH2の基であり、n=1の場合は−C(R16)(R17)−の架橋基であり、
4は、水素又はC1−C4アルキルであり、
nは、0又は1、好適には0であり、そして
16及びR17は、相互に独立して、水素、直鎖状若しくは分岐鎖状のC1−C8アルキル、アリール、好ましくはフェニル、又はシクロヘキシルである)
で示されるものであるか、又は式(D):
Figure 0004410756

(式中、
15は、水素又はC1−C4アルキル基、特にCH3であり、そして
pは、0〜6、好ましくは0〜2、特に0である)
で示されるものである。
ウレタンを介して結合された架橋しうる基及びウレタンを介して結合された更なる改質基を有する単位の例は、式(F)又は(G)
Figure 0004410756

(式中、
Uは、−X−O−CO−C(R2)=CH2又は−Y−NH−CO−O−Z−O−CH=CH2の基であり、
Xは、2〜12個の炭素原子を有する架橋基、特に脂肪族、脂環式又は芳香族の架橋基、特に、アルキレン、シクロヘキシレン又はフェニレン(これらは、非置換又は低級アルキル置換である)であり、
2は、水素又はC1−C4アルキル基であり、
Yは、7〜12個の炭素原子を有する架橋基であり(好ましいものは式Xと同じである)、
Zは、酸素原子で1回以上中断されてもよいC2−C12のアルキレン架橋基であり、そして
Aは、1〜18個の炭素原子を有する有機基、特に脂肪族、脂環式又は芳香族基、特に、アルキル、シクロアルキル又はフェニル(これらは、非置換又は低級アルキル置換である)
で示されるものである。
共有結合した反応性染料基を含む単位の例は、式(H)、(I)、(J)又は(K):
Figure 0004410756

〔式中、
RF’は、下記式:
Figure 0004410756

の基であり、
Dは、有機染料の基であり、
14は、2価の電子吸引性基であり、
Uは、水素又はハロゲンであり、
Rは、C1−C12アルカンの2価の基であり、
1は、水素又はC1−C4アルキルであり、
3は、水素、C1−C6アルキル又はシクロアルキルであり、そして
Yは、−O−又は−N(R1)−である〕
で示されるそれらである。
新規な架橋しうるポリマーは、水溶性であり、きわめて効率的で例えば光化学的架橋により架橋させることができる。
したがって、本発明は、更に、付加的ビニル性コモノマーの存在又は不存在下で、架橋しうるポリマーを光架橋することにより得られる、光架橋されたポリマーに関する。これらの架橋されたポリマーは、水に不溶である。
光架橋の場合、ラジカル架橋を開始させることができる光開始剤を加えることが適切である。しかしながら、光開始剤がすでに結合された光開始剤として架橋しうるポリマー中に存在するので、付加的な光開始剤を添加することは不要である。架橋は、化学線、例えばUV光、又は電離放射線、γ線若しくはX線のような放射線のみで開始される。
光架橋は、適切には溶媒中で行うことができる。このような溶媒は、原則として、ポリビニルアルコール及び付加的に用いられるいかなるビニル性コモノマーも溶解するすべての溶媒、例えば水、アルコール、例えば低級アルカノール、例えばエタノール又はメタノール、更にはカルボキサミド、例えばジメチルホルムアミド又はジメチルスルホキシド、適切な溶媒の同様な混合液、例えば水とアルコールの混合液、例えば水/エタノール又は水/メタノール混合液である。
光架橋は、好ましくは、好適な精製工程、すなわち限外濾過の結果として、所望により付加的ビニル性コモノマーを添加した後に得られる、新規な架橋しうるポリマーの水溶液から直接的に行われる。例えば、光架橋は、約15〜40%の水性溶液で行うことができる。
新規な架橋されたポリマーの製造方法は、例えば、特に実質的に純粋な形で(すなわち、例えば1回又は繰り返しの限外濾過後に)、溶液中、特に水性溶液中で、付加的ビニル性コモノマーの存在又は不存在下で光架橋する工程を含む。
光架橋で付加的に用いてもよいビニル性コモノマーは、親水性、疎水性、又は親水性と疎水性ビニルモノマーの混合物であってもよい。適切なビニル性モノマーは、特に、コンタクトレンズの製造に通常用いられるモノマーである。『親水性ビニルモノマー』の用語は、ホモポリマーとして、水に可溶であるか又は少なくとも10重量%の水を吸収することができるポリマーを典型的に与えるモノマーを意味する。同様に、『疎水性ビニルモノマー』の用語は、ホモポリマーとして、水に不溶であるか又は10重量%未満の水を吸収することができるポリマーを典型的に与えるモノマーを意味する。
一般に、式(I)の単位当たり、約0.01〜80単位の典型的なビニル性コモノマーが反応する。
ビニル性コモノマーが用いられる場合、光架橋された新規なポリマーは、好適には、約0.1〜80単位のビニル性モノマーと反応する、前記ポリビニルアルコールのヒドロキシル基の数に基づいて、約1〜15%、特に好適には約3〜8%の架橋しうるポリマーの単位を含む。
もし使用するならば、ビニル性コモノマーの割合は、好適には、架橋しうるポリマー中の式(I)の単位当たり、ビニル性コモノマーを0.5〜80単位、特に1〜30単位、特に好適には5〜20単位である。
疎水性のビニル性コモノマーか、又は疎水性のビニル性コモノマーを少なくとも50重量%を含む、疎水性のビニル性コモノマーと親水性のビニル性コモノマーの混合物を使用するのは、更に好ましい。これは、水含量を劇的に低下させることなしに、このポリマーの機械的性質を改善させる。しかしながら、従来の疎水性のビニル性コモノマー及び従来の親水性のビニル性コモノマーの両者は、新規な架橋しうるポリマーとの共重合に原則として適切である。
適切な疎水性のビニル性コモノマーの例としては、これは包括的リストではないが、C1−C18アルキルアクリラート及びメタクリラート、C3−C18アルキルアクリルアミド及び−メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニルC1−C18アルカノアート、C2−C18アルケン、C2−C18ハロアルケン、スチレン、C1−C6アルキルスチレン、アルキル部分が1〜6個の炭素原子を有するビニルアルキルエーテル、C2−C10ペルフルオロアルキルアクリラート及びメタクリラート並びに相当する部分的にフッ素化されたアクリラート及びメタクリラート、C3−C12ペルフルオロアルキルエチルチオカルボニルアミノエチルアクリラート及び−メタクリラート、アクリルオキシ−及びメタクリルオキシアルキルシロキサン、N−ビニルカルバゾール、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、メサコン酸などのC1−C12アルキルエステルが挙げられる。例えば、3〜5個の炭素原子を有するビニル性の不飽和カルボン酸のC1−C4アルキルエステル又は5個までの炭素原子を有するカルボン酸のビニルエステル又は5個までの炭素数を有するカルボン酸のビニルエステルは好適である。
適切な疎水性のビニル性コモノマーの例としては、メチルアクリラート、エチルアクリラート、プロピルアクリラート、イソプロピルアクリラート、シクロヘキシルアクリラート、2−エチルヘキシルアクリラート、メチルメタクリラート、エチルメタクリラート、プロピルメタクリラート、酢酸ビニル、ビニルプロピオナート、ビニルブチラート、ビニルバレラート、スチレン、クロロプレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、1−ブテン、ブタジエン、メタクリロニトリル、ビニルトルエン、ビニルエチルエーテル、ペルフルオロヘキシルエチルチオカルボニルアミノエチルメタクリラート、イソボルニルメタクリラート、トリフルオロエチルメタクリラート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリラート、ヘキサフルオロブチルメタクリラート、トリス(トリメチルシリルオキシ)シリルプロピルメタクリラート、3−メタクリルオキシプロピルペンタメチルジシロキサン及びビス(メタクリルオキシプロピル)テトラメチルジシロキサンが挙げられる。
適切な親水性のビニル性コモノマーの例としては、これは包括的リストではないが、ヒドロキシ置換の低級アルキルアクリラート及びメタクリラート、アクリルアミド、メタクリルアミド、低級アルキルアクリルアミド及び−メタクリルアミド、メトキシル化アクリラート及びメタクリラート、ヒドロキシ置換の低級アルキルアクリルアミド及び−メタクリルアミド、ヒドロキシ置換の低級アルキルビニルエーテル、ナトリウムエチレンスルホナート、ナトリウムスチレンスルホナート、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、N−ビニルピロール、N−ビニルスクシンイミド、N−ビニルピロリドン、2−及び4−ビニルピリジン、アクリル酸、メタクリル酸、アミノ−(『アミノ』の用語は、第四級アンモニウムをも網羅する)、モノ(低級アルキル)アミノ−又はジ(低級アルキル)アミノ(低級アルキル)アクリラート及びメタクリラート、アリルアルコールなどが挙げられる。例えば、ヒドロキシ置換のC2−C4アルキル(メタ)アクリラート、5−〜7−員環のN−ビニルラクタム、N,N−ジ−C1−C4アルキル(メタ)アクリルアミド及び合計で3〜5個の炭素原子を有するビニル性の不飽和カルボン酸が好ましい。
適切な親水性のビニル性コモノマーの例としては、ヒドロキシエチルメタクリラート、ヒドロキシエチルアクリラート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、アリルアルコール、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、グリセロールメタクリラート、N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミドなどが挙げられる。
好適な疎水性のビニル性コモノマーは、メチルメタクリラート及び酢酸ビニルである。
好適な親水性のビニル性コモノマーは、2−ヒドロキシエチルメタクリラート、N−ビニルピロリドン及びアクリルアミドである。
架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を含む新規な架橋しうるポリマーは、それ自体既知の方法、例えば、適切なコンタクトレンズ成形用の型の中で新規な架橋しうるポリマーの光架橋を行うことにより、成形品、特にコンタクトレンズに変換することができる。したがって、本発明は、新規な架橋されたポリマーを実質的に含む成形品に関する。コンタクトレンズの他に、新規な成形品の別の例は、生物医学の成形品、及び特に眼科用の成形品、例えば眼内レンズ、眼帯、心臓弁、人工血管などのような外科で用いられる成形品、更にフィルム及び膜、例えば拡散調節用の膜、情報記録用の光構造化フィルム、並びにフォトレジスト材料、例えば膜及びエッチレジスト及びスクリーン印刷レジスト用の成形品である。
本発明の特定の実施態様は、架橋しうるポリマーから製造される、新規な架橋されたポリマーを含むか、又は新規な架橋されたポリマーを実質的に含むか、又は新規な架橋されたポリマーからなる、コンタクトレンズに関する。このタイプのコンタクトレンズは、例えば水含量間の平衡割合(約50〜90重量%、特に60〜85重量%)に基づいた、ヒトの角膜との優れた適合性、高い酸素透過性及び非常に良好な機械的性質、例えば透明性、明澄性、応力の脱却及び引裂き強さよりなる、例外的できわめて好都合な性質の範囲を有している。更に、新規なコンタクトレンズは、高い寸法安定性を有している。例えば、約120℃で約30〜40分間、1回以上オートクレーブに入れた後でさえも、形状の変化は見られなかった。
新規なコンタクトレンズ、すなわち架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を含む架橋しうるポリマーから製造される架橋されたポリマーを含むコンタクトレンズは、従来の技術と比較して、きわめて簡単に、かつ効率的に製造されることが更に強調される。これは多くの要因による。第一に、このポリマー骨格のような出発原料は、入手又は製造するのに費用がかからない。第二に、この架橋しうるポリマーは驚くほどに安定であり、そのためにきわめて実質的な精製を行うことができる利点がある。したがって、特に、重合していない成分の複雑な抽出のような、引き続く精製をほとんど要しない架橋しうるポリマーを用いて架橋が行われる。更に、架橋は、純粋な水性溶液中で行われ、その結果、次の水和工程は不必要である。最後に、光架橋は5分未満で起こるので、新規なコンタクトレンズの製造方法は、この観点からも非常に経済的に企画することができる。
すべての上記の利点は、当然、コンタクトレンズのみならず、上記の他の成形品にも適用される。新規な成形品製造における種々の利点全体は、新規な成形品が、大量生産品、例えば短時間の期間(約1〜4日)装着し、次いで新しいレンズに取り替えるコンタクトレンズに特に適する、という結果をもたらす。
本発明は、更に、新規な成形品、特に新規なコンタクトレンズの製造に関する。これらの方法を、コンタクトレンズの例を用いて以下に説明する。しかしながら、これらの方法は、上記の他の成形品にも用いることができる。
新規なコンタクトレンズは、それ自体既知の方法、例えばUS-A-3,408,429に記載されている通常のスピン注型成形用の型、又は例えばUS-A-4,347,198に記載されている静的成形用の型中での充満−成形法によって製造することができる。
本発明は、また、新規な架橋しうるポリマーが溶液中で架橋される、成形品、特にコンタクトレンズの新規な製造方法、並びに、この方法で得られる成形品、特にコンタクトレンズに関する。この方法での架橋により得られる成形品は水に不溶であるが、膨潤する。
詳細には、成形品、特にコンタクトレンズの製造方法は:
a)架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を含む架橋しうるポリマーの実質的な水性溶液を調製する工程、
b)得られた溶液を成形用の型に導入する工程、
c)特に、架橋しうるポリマーが溶解した、水又は有機溶媒中で架橋を開始させる工程、及び
d)成形品を取り出すことができるように、成形用の型を開く工程
を含む。
下記で特に断らない限り、架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を含む架橋しうるポリマーに関して上記に与えられた説明と好適例、並びに、ポリマーの製造方法及びこれらの架橋しうるポリマーからの成形品、特にコンタクトレンズの製造方法に関して与えられた説明と好適例は、a)、b)、c)及びd)の工程を含む上記の方法に関しても適用される。架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を含む架橋しうるポリマーに関するその説明と好適例が上記の方法に適切に適用されうるすべての場合に、これは適用される。
架橋しうるポリマーがこの新規な方法で使用されうるか否かに関する重要な基準は、この架橋しうるポリマーが水に可溶であり、架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば更なる改質基を含む単位を含有していることである。
新規な架橋しうるポリマーの実質的な水性溶液は、それ自体既知の方法、例えば水溶性の架橋しうるポリマーを、例えば純粋な形、すなわち、望ましくない成分を含まない形で単離し、その架橋しうるポリマーを実質的な水性媒質に溶解することにより調製される。
架橋しうるポリマーが水に可溶である規準は、本発明の目的のために、この架橋しうるポリマーが、20℃で約3〜90重量%、好適には約5〜60重量%、特に約10〜60重量%で実質的な水性溶液に可溶であることを、特に意味するものと解される。それぞれの場合に、可能ならば90%を超える架橋しうるポリマー濃度も、また、本発明の目的に含まれる。約15〜約50重量%、特に約15〜約40重量%の溶液中の架橋しうるポリマー濃度、例えば約25〜約40重量%は、特に好適である。
本発明の目的のために、架橋しうるポリマーの実質的な水性溶液は、特に水、水性の塩溶液、特に1,000ml中に約200〜450ミリオスモルの浸透圧(単位:mOsm/l)、好適には約250〜350mOsm/l、特に約300mOsm/lの浸透圧を有する水性塩溶液、又は水若しくは水性塩溶液と生理学的に許容しうる極性有機溶媒、例えばグリセロールとの混液に溶解した架橋しうるポリマーの溶液である。水溶性の架橋しうるポリマーの水単独溶液が好適である。
水性塩溶液は、好都合には、緩衝塩、例えばコンタクトレンズケアの領域で慣用のリン酸塩のような生理学的に許容しうる塩、又は等張化剤、特にアルカリ金属ハロゲン化物、例えばコンタクトレンズケアの領域で慣用の塩化ナトリウム、又はこれらの混合物の溶液である。特に適切な塩溶液の例は、人工涙液、好適にはpH及び浸透圧が天然の涙液と同等である緩衝涙液、例えば浸透圧及びpHをヒトの涙液の浸透圧及びpHに合致させた非緩衝溶液、好適には例えばリン酸緩衝剤で緩衝した塩化ナトリウム溶液である。
上記で定義した架橋しうるポリマーの実質的な水性溶液は、好適には純粋な溶液、すなわち、望ましくない成分を含まないか又は実質的に含まない溶液である。純粋な水又は上記の人工涙液に溶解した架橋しうるポリマーの溶液は特に好ましい。
実質的な水性溶液である水溶性の架橋しうるポリマー溶液の粘度は、広い範囲にわたり、重要でない。しかしながら、好適には応力なしに形成されうる流動性の溶液であるべきである。
同様に、架橋しうるポリマーの平均分子量は広い範囲にわたり、重要でない。しかしながら、この水溶性の架橋しうるポリマーは、好適には約10,000〜約200,000の分子量を有している。
本発明に用いられる架橋しうるポリマーは、既述のように、架橋しうる基を含んでいなければならない。最初に記載された、架橋しうる基を含む式(I)の単位に加えて、当業者には既知のすべての慣用の架橋しうる基、例えば光架橋若しくは熱架橋しうる基が好適である。特に適切な架橋しうる基は、炭素−炭素二重結合を含む基が含まれる。しかしながら、適切である架橋しうる基の多様性を説明するために、ここに記載する架橋機構は、単に例示のためであるが、ラジカル重合、2+2環化付加、ディールス−アルダー反応、ROMP(開環メタセシス重合)、加硫、カチオン架橋及びエポキシ硬化である。
ポリビニルアルコール(PVA)に加えて、適切なポリマー骨格は、架橋しうる基、結合された光開始剤を含む基、及び所望ならば更なる改質基を含む基と共有結合しうる官能基を含む材料であり、またいくつかの場合にコンタクトレンズ材料として既に提唱されているのと同様の材料、例えばPVA以外の高分子ジオール、糖類を含むポリマー、ビニルピロリドンを含むポリマー、アルキル(メタ)アクリラートを含むポリマー、ヒドロキシル、カルボキシル若しくはアミノ基のような親水性基で置換されたアルキル(メタ)アクリラートを含むポリマー、ポリアルキレングリコール又はそれらのコポリマーあるいはそれらの混合物である。
本発明に用いられる架橋しうるポリマー(プレポリマー)は、架橋しうる基を含む単位、結合された光開始剤を含む単位、及び所望ならば別の改質基若しくは反応性染料基を含む単位を、出発ポリマーの官能基、例えばポリビニルアルコールのヒドロキシ基の数に基づいて、約0.5〜80%、好適には1〜50%、好都合には1〜25%、特に2〜15%、特に好適には2〜10%の総量で含んでいる。
本発明の方法に従って架橋することができ、コンタクトレンズの製造を企図されている架橋しうるポリマー(プレポリマー)は、特に、約0.5〜約25%、特に約1〜15%、特に好適には約2〜12%のこれらの単位を含んでいる。
既述のように、新規な方法に適している架橋しうるポリマーに関しては、水溶性であることが必須である。しかしながら、架橋しうるポリマーは、架橋してないか少なくとも実質的に架橋しておらず、したがって、水溶性である。
更に、この架橋しうるポリマーは、有利には、架橋していない状態で安定であり、したがって、上記のように、精製を行うことができる。架橋しうるポリマーは、純粋な溶液の形でその架橋方法において好適に用いられる。この水溶性の架橋しうるポリマーは、例えば以下に記載するように純粋な溶液の形に転換することができる。
新規な方法に用いられる水溶性の架橋しうるポリマーは、それ自体既知の方法、例えばアセトンのような有機溶媒による沈殿、濾過及び洗浄、適切な溶媒への抽出、透析又は限外濾過により好適に精製され、限外濾過は特に好適である。この精製操作によって、架橋しうるポリマーは、きわめて純粋な形、例えば濃水性溶液として得られ、これを以下で純粋であるか又は実質的に純粋であるとする。この用語は、望ましくない成分を含まないか又は少なくとも実質的に含まない、架橋しうるポリマー又はその溶液を示すものと解すべきである。
この明細書における望ましくない成分とは、一般に、水溶性の架橋しうるポリマーの製造に用いられる、生理学的に望ましくない、特にモノマー性、オリゴマー性又はポリマー性の出発化合物であるすべての成分、あるいは水溶性の架橋しうるポリマーの製造の間に形成される副生物である。これらの成分の好適な純度は、0.01%未満、特に0.001%未満、なお特に好適には0.0001%(1ppm)未満である。しかしながら、例えば水溶性の架橋しうるポリマーの製造の間の副生物として形成することにより、例えば塩化ナトリウムのような生理学的観点から望ましくない成分でないものが溶液中に存在する可能性があることを注意すべきである。これらの成分の好適な純度は、1%未満、特に0.1%未満、非常に特に好適には0.01%未満である。多くの場合、このような成分レベルは、3〜4回の繰り返し限外濾過サイクルを行うことによって得られる。
新規な方法において用いられる架橋しうるポリマーの精製のための好適な方法、すなわち限外濾過は、それ自体既知の方法で行われる。限外濾過は、例えば2〜10回繰り返して行われる。又は、所望の純度が達成されるまで、限外濾過を連続的に行うことができる。所望の純度は、原則として、所望の程度に応じて選ばれる。
架橋方法の好適な実施態様において、望ましくない成分を実質的に含まない(例えば、架橋しうるポリマーの製造に用いられるモノマー性、オリゴマー性又はポリマー性の出発化合物を含まず、及び/又は架橋しうるポリマーの製造の間に形成される副生物を含まない)架橋しうるポリマーの実質的な水性溶液は、工程a)で調製され、更に次で使用される。この実質的な水性溶液は、特に好適には、純粋な水性溶液又は既述のような人工涙流体の溶液である。コモノマー、例えばビニル性コモノマーの添加なしに架橋を行うのが、一層好ましい。
上記の手段に基づいて、特に前記手段の組合せに基づいて、架橋方法は、架橋後に抽出を必要とする望ましくない成分を含まないか又は実質的に含まない架橋しうるポリマーの溶液を用いて行われる。
したがって、架橋後の望ましくない成分の抽出を要しない点が、この架橋方法の好適な実施態様の大きな特徴である。
したがって、架橋方法は、好ましくは、架橋しうるポリマーの実質的な水性溶液が、望ましくない成分(特に、架橋しうるポリマーの製造に用いられるモノマー性、オリゴマー性又はポリマー性の原料化合物、あるいは架橋しうるポリマーの製造の間に形成される副生物)を含まないか又は実質的に含まず、及び/又は、その溶液がコモノマーの添加なしに用いられるような方法で行われる。
得られた溶液は、特に通常の計量法、例えば滴下法のような、それ自体既知の方法を用いて成形用の型内に導入される。新規なコンタクトレンズは、それ自体既知の方法、例えば、US-A-3,408,429に記載されている通常のスピン注型成形用の型内、又は例えばUS-A-4,347,198に記載されている充満−成形法によって製造される。適切な成形用の型は、例えばポリプロピレンから作成される。再利用される成形用の型の適切な例としては、石英及びサファイアガラスが挙げられる。
本発明に適切な架橋しうるポリマーは、イオン化又は化学線放射線、例えば電子ビーム、X線、UV又はVIS光、すなわち約280〜650nmの範囲の波長を有する電磁放射又は粒子放射による照射によって架橋される。UVランプ、He/Cd、アルゴンイオン又は窒素又は金属蒸気又は複数の周波数を有するNdYAGレーザビームが特に適している。それぞれの選ばれる光源は、選択、及び、必要ならば、適切な光開始剤の増感を要することが、当業者には知られている。多くの場合、水溶性の架橋しうるポリマーへの放射線の透過深度及び速度は、光開始剤の吸収係数及び濃度に直接相関することが知られている。
所望により、熱的に架橋を開始させてもよい。本発明の方法により、架橋は非常に短時間、例えば5分未満、好適には1分未満、特に30秒まで、特に好適には実施例に記載したように行われることが強調されるべきである。
好ましい水を除いて、架橋を行う媒質は、別のものとして、架橋しうるポリマーが溶解するものであればいかなる媒質であってもよい。主なポリマー骨格としてポリビニルアルコールの場合、ポリビニルアルコールを溶解する溶媒はすべて適切であり、例としてアルコール、例えばエタノール、グリコール、グリセロール、ピペラジン(高温で)、トリエチレンジアミンのようなジアミン、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ニトロメタン、アセトニトリル、ニトロベンゼン、クロロベンゼン、トリクロロメタン、ジオキサン及びテトラアルキルアンモニウムブロミド及びヨージドの水性溶液が挙げられる。
成形品を取り出すための成形用の型の開放は、それ自体既知の方法で行われる。従来の技術(US-A-3,408,429及び4,347,198)に提唱されている方法は、この時点で次の精製工程、例えば抽出、次いで得られた成形品、特にコンタクトレンズの水和の工程を必要とするが、本発明においてはこのような工程は不必要である。
架橋しうるポリマーの溶液は、好適には、望ましくない低分子量成分を含んでいないので、架橋した生成物も、このような成分を含んでいない。したがって、引き続いての抽出は不要である。架橋は、実質的な水性溶液中で行われるので、次の水和は不必要である。これらの二つの利点は、とりわけ、得られた成形品、特にコンタクトレンズの複雑な連続処理が不必要であることを意味する。したがって、この新規な方法で得られるコンタクトレンズは、抽出操作なしに意図した用途に適しているという事実により、好都合な実施態様において際立って優れている。この関連で、『意図した用途』の用語は、特にコンタクトレンズがヒトの目に使用しうることを意味している。この新規な方法により得られるコンタクトレンズは、水和なしに意図した用途に適しているという事実により、好都合な実施態様において更に際立って優れている。
したがって、この方法は、短時間にコンタクトレンズのような多量の成形品の効率的な製造にきわめて適していることが明らかである。この方法により得られるコンタクトレンズは、とりわけ、抽出又は水和のような後処理工程なしに、意図した目的に用いることができる点で、従来の技術で知られたコンタクトレンズよりも有利である。
以下の実施例により、本発明を更に詳細に説明する。実施例において、特に断らない限り、量は重量であり、温度は摂氏度である。実施例は、本発明のいかなる制約、例えば実施例の範囲への制約を意図するものではない。
実施例1:
スターラー及び冷却装置を備えた3リットル容の反応器中で、水酸化ナトリウム220g(5.5mol)を、水300g及び氷700gの氷水に溶解した。この水酸化ナトリウム溶液を10℃に冷却し、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタール526g(5.0mol)及び4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン1−オキシド(フリーラジカル抑制剤)50mgを加えた。この溶液に、メタクリロイルクロリド548.6g(5.5mol)を10℃で3.5時間かけて徐々に加えた。添加終了後、pHは7.2に徐々に低下し、GCにより、アミンは検出されなかった。不純物を除去するため、反応混合物を石油エーテル500mlで抽出した。水相を塩化ナトリウムで飽和し、tert−ブチルメチルエーテル500mlで3回抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過して、ロータリエバポレーターを用いて濃縮した。得られた帯黄色油状物質882.2gを、Ultraturaxを用いて−10℃で石油エーテル2,000ml中に徐々に注加して撹拌した。結晶化した生成物を、濾別し、乾燥して、融点30〜32℃のメタクリルアミドアセトアルデヒドジメチルアセタール713.8g(理論値の86%)を得た。生成物のGCによる純度は、99.7%であった。
Figure 0004410756
実施例2:
1−〔4−(2,2−ジメトキシエトキシ)フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン
2−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン−1−オン10g(55.5mmol)を、NaOH2.22g(55.5mmol)と共にメタノール50gに溶解し、それをクロロアセトアルデヒドジメチルアセタール20gと共にボンベチューブ内に150℃で5時間保持した。反応混合物を濃縮し、残渣をエーテルに溶解し、0.1NのNaOHで洗浄した。粗生成物(14.8g)をエーテル/石油エーテルから結晶化して、融点52〜53℃のベージュ色の生成物9.8g(理論値の65%)を得た。
分析値:
計算値 C:62.67% H:7.51%
実測値 C:62.53% H:7.54%
λmax:276nm、ε=14,800[l/mol/cm]
NMRデータ:1.63ppm(s)6メチルプロトン、3.47ppm(s)6メトキシプロトン、4.02ppm(d)2メチレンプロトン、4.25ppm(s)OH、4.75ppm(t)アセタールプロトン、6.93ppm(d)及び8.07ppm(d)芳香族の4プロトン
Figure 0004410756
実施例3:
N−(2,2−メトキシエチル)−2−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル〕フェノキシアセトアミド
2−クロロ−N−(2,2−ジメトキシエチル)アセトアミド5.58g(30.74mmol)及び2−ヒドロキシ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン−1−オン5.54g(30.74mmol)を、ジメチルスルホキシド50mlに溶解し、次いで炭酸カリウム3.76g(30.74mmol)及びテトラメチルアンモニウムヨーダイド0.06g(0.3mmol)を添加した。反応混合物を100℃で7時間加熱し、冷却し、水を添加して、混合物をメチレンクロリドで抽出した。粗生成物をエーテルから結晶化して、融点99〜100℃の白色結晶4.4g(理論値の44%)を得た。
分析値:
計算値: C:59.07% H:7.13% N:4.31%
実測値: C:58.99% H:7.18% N:4.15%
UVデータ:λmax:274nm、ε=14,300[l/mol/cm]
NMRデータ:1.63ppm(s)6メチルプロトン、3.39ppm(s)6メトキシプロトン、3.50ppm(t)2メチレンプロトン、4.08ppm(s)OH、4.40ppm(t)アセタールプロトン、4.57ppm(s)2メチレンプロトン、7.00ppm(d)及び8.10ppm(d)芳香族の4プロトン、6.7ppm(幅広)1アミドプロトン
Figure 0004410756
実施例4:
2−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)フェノキシ〕エチルメタンスルホネート
2−ヒドロキシ−1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕−2−メチルプロパン−1−オン224.3g(1mol)を、テトラヒドロフラン400ml中に懸濁し、メタンスルホニルクロリド114.6g(1.0mol)を添加した。この混合物を冷却し、テトラヒドロフラン200ml中に溶解したトリエチルアミン101.2g(1.0mol)を18℃以下の温度で徐々に滴下した。反応が完了した後、生成した塩を濾別、洗浄し、有機相をロータリーエバポレーターで濃縮して、褐色の油状物質325gを得、それをメチレンクロリド700mlに溶解し、HCl及び水で洗浄した。溶媒を蒸発させた後、生成物をエタノール/水(6:4)から結晶化して、融点76.8〜77.4℃の生成物212g(理論値の70.3%)を得た。
NMRデータ:1.63ppm(s)6メチルプロトン、3.10ppm(s)3メチルプロトン(メシレート)、4.3及び4.6ppm4メチレンプロトン、6.9及び8.0ppm(d)芳香族の4プロトン、4.12ppmOHプロトン
Figure 0004410756
実施例5:
1−〔4−〔2−(2,2−ジメトキシエチルアミノ)エトキシ〕フェニル〕2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン
実施例4の化合物からのメシレート90g(0.29mol)を、アミノアセトアルデヒドジメチルアセタール270g(2.56mol)に分散し、分散液を80℃に加温した。反応1時間経過後、出発物質はTLCにより全く検出されなかった。過剰なアミノアセトアルデヒドジメチルアセタールを真空蒸留により除去した。形成されたシッフ塩基を加水分解するために、反応生成物を1NのHClにより1時間にわたり酸性とした。酸性の反応溶液をエーテルで抽出し、その後、10%NaOHを用いてpH10に調整した。この生成物を、メチレンクロリドで抽出し、洗浄し、次いで乾燥した。溶媒を除去した後、得られた油状物質を高真空下に乾燥して、褐色の油状物質89.8g(理論値の99.6%)を得た。
NMRデータ:1.62ppm(s)6メチルプロトン、2.80ppm(d)2メチレンプロトン、3.05ppm(t)2メチレンプロトン、3.40ppm(s)6メトキシプロトン、4.13ppm(t)2メチレンプロトン、4.48ppm(t)1アセタールプロトン、6.93及び8.05ppm(d)芳香族の4プロトン、4.80ppm1NHプロトン
Figure 0004410756
実施例6:
N−(2,2−ジメトキシ−エチル)−N−(2−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)フェノキシ〕エチル)−2−メチル−アクリルアミド
実施例5からの化合物30g(96.4mmol)をメチレンクロリド90mlに溶解し、トリエチルアミン9.9g(96.4mmol)を添加した。この混合物を5℃まで冷却し、メタクリロイルクロリド10.5g(96.4mmol)を徐々に添加した。反応が完了したとき、反応混合物を室温まで加温し、水に注いだ。有機相をHCl及び水で洗浄、乾燥し、濃縮して、褐色の油状物質33.2g(理論値の90.8%)を得た。
UVデータ:λmax:278nm、ε=13,400[l/mol/cm]
NMRデータ:1.63ppm(s)6メチルプロトン、1.97ppm(幅広)3メチルプロトン、3.40ppm(s)6メトキシプロトン、3.60ppm(幅広)3.89ppm(幅広)及び4.15ppm(幅広)2メチレンプロトン、4.4-5.0ppm2ビニルプロトン、6.9及び8.0ppm芳香族の4プロトン、5.6ppmOHプロトン
Figure 0004410756
実施例7:
N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−(2−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)フェノキシ〕エチル)−2−メチル−プロピオンアミド
実施例5からの化合物及びイソブチルクロリドから実施例6に記載と同様にして調製した。
NMRデータ:1.1及び1.2ppm(d)6メチルプロトン、1.62ppm(s)6メトキシプロトン、2.9-3.1ppm(m)1メチルプロトン、4.2、3.8及び3.5ppm(m)2メチルプロトン、4.5ppm(m)1アセタールプロトン、6.9及び8.0ppm(m)それぞれ芳香族の2プロトン
Figure 0004410756
実施例8:
N−(2,2−ジメトキシエチル)−N−(2−〔4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオニル)フェノキシ〕エチル)スクシンアミド
実施例5からの化合物21.6g(69.4mmol)をメチレンクロリド100mlに溶解し、新たに蒸留したコハク酸無水物6.94g(69.4mmol)と反応させた。反応が完了したとき、生成物を抽出により精製して、エーテルから結晶する粗生成物24.5g(理論値の95%)を得た。
分析値:
計算値 C:58.38% H:7.10% N:3.40%
実測値 C:58.39% H:7.11% N:3.34%
UVデータ:λmax:297nm、ε=14,400[l/mol/cm]
NMRデータ:1.62ppm(s)6メチルプロトン、2.67-2.87ppm(m)コハク酸の4メチレンプロトン、3.40(d)6メトキシプロトン、3.48及び3.56ppm(d)2メチレンプロトン、3.83ppm(m)及び4.20ppm(t)2メチレンプロトン、4.51ppm(t)アセタールプロトン、6.93及び8.04ppm(d)それぞれ芳香族の2プロトン
Figure 0004410756
実施例9:
N−〔2,2−ジメトキシエチル〕スクシンアミド
新たに蒸留したコハク酸無水物50.04g(0.5mmol)を、メチレンクロリド100mlに分散した。アミノアセトアルデヒドジメチルアセタール52.75g(0.5mol)を添加し、混合物を還流した。30分後、均一な溶液を真空下に濃縮し、高真空下に溶媒を60℃で留去して、水酸化ナトリウム溶液での適定により、純度が99.4%である粘稠な油状物質を得た。
NMRデータ:2.63ppm(m)コハク酸の4メチレンプロトン、3.42ppm(s)6メトキシプロトン、4.42ppm(t)1アセタールプロトン、3.6ppm(d)2メチレンプロトン、6.60ppm(t)1アミドプロトン、9.79ppm酸の1プロトン
Figure 0004410756
実施例10:
PVAと、アセタール類又はアルデヒド類の反応によるアセテート高含量生成物の製造のための一般方法
スターラー及び温度計を備えた2リットル容の二重外被反応器に、PVA(断らない限り、Mowiol4-88)300gを入れ、脱ミネラル水800gを添加して、この混合物を撹拌しながら95℃に加熱した。1時間後、全部の反応物は溶解して透明な溶液となり、これを20℃に冷却した。実施例に記載された量の1種以上のアセタールに、所望ならば、1種以上のアセタールと一緒に、酢酸440g、濃塩酸(37%)100g及び反応溶液の総量が200gになるように十分な量の脱ミネラル水を添加した。この混合物を20℃で20時間撹拌した。
限外濾過によって、単離を行った:反応混合物を15℃に冷却し、NaOH水溶液(5%)により、pHを3.6に調整した。ポリマー溶液を、0.45μmフィルターで濾過し、限外濾過によって精製した。限外濾過は、Filtron社の1KDOmega膜を用いて行った。残留塩化ナトリウム含有量が0.004%になるまで限外濾過を続けた。精製が完了する前に、0.1NのNaOH水溶液を用いて溶液のpHを7に調整した。濃縮して14.54%ポリマー溶液1,995g(理論量の92%)を得た:N含量(キェルダール定量法)=0.683%;アセテート含有量(加水分解による定量)=2.34meq/g;固有粘度=0.310;二重結合(ミクロ水素化による定量)=0.5meq/g;遊離のヒドロキシル基(再アセチル化による定量)=15.3meq/g;GPC分析(水中):MW=19,101、Mn=7,522、MW/Mn=2.54
単離は、沈殿法によっても行うことができる:反応混合物のpHを、トリエチルアミンによりpH=3.6に調整し、1:10の比でアセトン中で沈殿させた。沈殿物を分離し、エタノール中で2回及びアセトン中で1回分散した後、乾燥した。得られた生成物は、上記の限外濾過によって得られた生成物と同一の性質を有していた。
実施例11:
PVAと、アセタール又はアルデヒドの反応によるアセテート低含量生成物の製造のための一般方法
スターラー及び温度計を備えた2リットル容の二重外被反応器に、PVA(断らない限り、Mowiol4-88)300gを入れ、脱ミネラル水800gを添加して、この混合物を撹拌しながら95℃に加熱した。1時間後、全部の反応物は溶解して透明な溶液となり、これを20℃に冷却した。実施例に記載された量の1種以上のアセタールに、所望ならば、1種以上のアセタールと一緒に、酢酸440g、濃塩酸(37%)100g及び反応溶液の総量が2,000gになるように十分な量の脱ミネラル水を添加した。この混合物を20℃で20時間撹拌した。
20時間後、反応溶液の試料をNaOHで滴定した。定量されたPVAの加水分解度:HCl=1.034meq/g;酢酸=0.265meq/g(残留アセテート含量3.5mol%に相当する)。反応混合物を25℃で、更に2時間撹拌して再滴定した:HCl=1.034meq/g;酢酸=0.277meq/g(残留アセテート含量2.93mol%に相当する)。
限外濾過により、単離を行った:反応混合物を15℃に冷却し、NaOH水溶液(5%)により、溶液のpHを7に調整した。ポリマー溶液を、0.45μmフィルターを通して濾過し、限外濾過によって精製した。限外濾過は、Filtron社の1KDOmega膜を用いて行った。残留塩化ナトリウム含有量が0.002%になるまで限外濾過を続けた。14.02%ポリマー溶液1,800g(理論値の86%)を得た:N含量(キェルダール定量法)=0.741%;アセテート含量(加水分解による定量)=0.605meq/g(2.91mol%に相当する);固有粘度=0.327;二重結合(ミクロ水素化による定量)=0.61meq/g;遊離のヒドロキシル基(再アセチル化による定量)=18.13meq/g;GPC分析(水中):MW=22,007、Mn=9,743、MW/Mn=2.26
単離は、沈殿法によっても行うことができる:反応混合物のpHを、トリエチルアミンにより3.6に調整し、1:10の比でアセトン中で沈殿させた。沈殿物を分離し、エタノール中で2回及びアセトン中で1回分散した後、乾燥した。得られた生成物は、上記の限外濾過によって得られた生成物と同一の性質を有していた。
実施例12:
コンタクトレンズの製造
下記の架橋しうるポリマー12b)〜12e)の30%溶液を、更なる開始剤を添加せずに、透明なポリプロピレンコンタクトレンズ成形用の型内で200WオリエルUVランプ(150mW/cm2)に6秒間露光した。このコンタクトレンズを成形用の型から取り出した。それらは、透明で下記のような特性を有する。
実施例12a)〜e):
実施例10又は11の一般製造方法、すなわち、単離、限外濾過による精製及び濃縮によるPVA(Mowiol4-88,Hoechst社)と各種の光開始剤含有アセタール類との反応生成物:
12a):
更なるアセタールを加えない実施例3からの光開始剤アセタール1.5g、実施例10の反応、酢酸500gの添加、5KD膜(Millipore)での限外濾過。
プレポリマーデータ(ゾル): 固有粘度:0.353
アセテート含量:12.1mol%
光開始剤:0.015meq/g
UV吸収:λmax=279nm
光学密度:0.625
ポリマー濃度:0.278%
アセタールの反応収率:100%
ポリビニルアルコールを添加しない実施例10)の反応条件下で、限外濾過する間の実施例3からのアセタールの通過速度は98から100%であった。
この実施例は、光開始剤アセタール、つまり光開始剤がPVAに固定されたいることを明白に示している。
12b):
実施例2からの光開始剤アセタール3.0g、実施例1からのアセタール29.0g、実施例10の反応、酢酸360gの添加、5KD膜(Millipore)での限外濾過。
プレポリマーデータ(ゾル): 固有粘度:0.330dl/g
窒素含量:0.75%
架橋剤含量:0.52meq/g
アセテート含量:8.40mol%
光開始剤:0.02meq/g
UV吸収:λmax=279nm
光学密度:0.127
ポリマー濃度:0.04%
GPCデータ:Mw=22500、
n=5759、
w/Mn=3.9
固体含量: ゾル状態での30%は、ゲル状態での
32.1%となる
12c):
実施例2からの光開始剤アセタール6.0g、実施例1からのアセタール29.0g、実施例10の反応、酢酸360gの添加、5kD膜(Millipore)での限外濾過。
プレポリマーデータ(ゾル): 固有粘度:0.348dl/g
窒素含量:0.75%
架橋剤含量:0.53meq/g
アセテート含量:8.5mol%
光開始剤:0.03meq/g
UV吸収:λmax=279nm
光学密度:0.212
ポリマー濃度:0.04%
GPCデータ:Mw=21976、
n=7191、
w/Mn=3.0
固体含量: ゾル状態での30%は、ゲル状態での
30.3%となる
12d):
実施例6からの光開始剤アセタール4.2g、実施例1からのアセタール29.0g、実施例10の反応、酢酸360gの添加、5KD膜(Millipore)での限外濾過。
プレポリマーデータ(ゾル): 固有粘度:0.321dl/g
窒素含量:0.78%
架橋剤含量:0.53meq/g
アセテート含量:9.2mol%
光開始剤:0.03meq/g
UV吸収:λmax=279nm
光学密度:0.145
ポリマー濃度:0.04%
GPCデータ:Mw=19525、
n=6651、
w/Mn=2.93
固体含量: ゾル状態での30%は、ゲル状態での
30.6%となる
12e):
実施例8からの光開始剤アセタール4.0g、実施例1からのアセタール39.0g、実施例9からの酸性の改質アセタール25g、実施例11の反応、反応時間8時間、5KD膜(Millipore)での限外濾過。
プレポリマーデータ(ゾル): 固有粘度:0.424dl/g
窒素含量:1.37%
架橋剤含量:0.62meq/g
酸含量:0.33meq/g
アセテート含量:7.8mol%
光開始剤:0.02meq/g
UV吸収:λmax=279nm
光学密度:0.133
ポリマー濃度:0.04%
GPCデータ:Mw=19525、
n=6651、
w/Mn=2.93
固体含量: ゾル状態での30%は、ゲル状態での
30.8%となる

Claims (5)

  1. 下記式:
    Figure 0004410756

    (式中、
    R″及びR″′は、互いに独立して、7個までの炭素原子を有する低級アルキル又は7個までの炭素原子を有する低級アルカノイルであり、そして
    BRは、−NH−CO−(−CH2−)o−又は−N(R7)−(−CH2−)r−の架橋基又は式:
    Figure 0004410756

    を有するそれらの4級塩であり、
    PIは、式(V):
    Figure 0004410756

    の光開始剤の基であり、
    Xは、−O−、−S−又は−N(R12)−であり、
    Yは、HSO4 -、F-、Cl-、Br-、I-、CH3COO-、OH-、BF4 -又はH2PO4 - から選択される対イオンであり、
    3は、水素、C1−C6アルキル基又はシクロアルキル基であり、
    7は、水素;非置換若しくは置換の直鎖若しくは分岐のC1−C12アルキル;−(CH2)r−PI基又は−CO−R13基(ここで、R13は、非置換又は−COOH置換の直鎖若しくは分岐のC1−C6アルキル又はアクリルアミド、又はC3−C8オレフィンの非置換の、直鎖若しくは分岐の基である)であり、
    8は、R7が−CO−R13でない限り、水素、又は非置換若しくは置換の直鎖若しくは分岐のC1−C4アルキルであり、
    9は、非置換若しくは置換の直鎖若しくは分岐のC1−C6アルキル、非置換若しくは置換の直鎖若しくは分岐のC1−C6アルコキシ、6員環の炭素環若しくは複素環、あるいはC3−C8オレフィンの非置換の直鎖又は分岐の基であり、
    10は、式:−OR14又は−N(R15)(R16)の基、又はアリールであり、
    11は、非置換若しくは置換の、直鎖若しくは分岐の、C1−C6アルキル、又はC1−C6アルコキシ、6員環の炭素環若しくは複素環、非置換の直鎖若しくは分岐のC3−C8オレフィン基、あるいはアリール基(ここで、R9とR11は、一緒になって、環化し5−又は6−員環の炭素環を形成することができる)であり、
    12は、水素又は非置換の直鎖若しくは分岐のC1−C4アルキルであり、
    14は、水素あるいは非置換若しくは置換の直鎖若しくは分岐のC1−C4アルキルであり、
    15及びR16は、互いに独立して、非置換の直鎖若しくは分岐のC1−C4アルキルであるか、又はR15とR16は、一緒になって、5−又は6−員環の複素環を形成し、
    mは、0又は1であり、
    nは、1〜12の数であり、
    oは1〜6の数であり、そして
    rは、2〜6の数であり、
    置換した基は、C 1−C4アルキル又はC1−C4アルコキシで置換されているが、但し
    −BR架橋基が4級塩である場合、nは、2〜12の数であり;
    −R9がC1−C6アルコキシ基である場合、R14は、水素でなく;そして
    −n=1の場合、R7は、−CO−R13である)で示される化合物。
  2. 3が、水素であり、そしてPIが、下記式V:
    Figure 0004410756

    (式中、X、R9、R10及びR11は、請求項1と同義である)の基である、請求項1記載の化合物。
  3. 下記式:
    Figure 0004410756

    (式中、R″及びR″′は、請求項1と同義である)に一致する、請求項2記載の化合物。
  4. 下記式:
    Figure 0004410756

    (式中、R″及びR″′は、請求項1と同義である)に一致する、請求項2記載の化合物。
  5. 下記式:
    Figure 0004410756

    (式中、R″及びR″′は、請求項1と同義である)に一致する、請求項2記載の化合物。
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