JPH10512273A - 組成物および使用 - Google Patents

組成物および使用

Info

Publication number
JPH10512273A
JPH10512273A JP8522096A JP52209696A JPH10512273A JP H10512273 A JPH10512273 A JP H10512273A JP 8522096 A JP8522096 A JP 8522096A JP 52209696 A JP52209696 A JP 52209696A JP H10512273 A JPH10512273 A JP H10512273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
bit
aralkyl
formula
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8522096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3856826B2 (ja
Inventor
オースティン,ピーター・ウィリアム
Original Assignee
ゼネカ・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゼネカ・リミテッド filed Critical ゼネカ・リミテッド
Publication of JPH10512273A publication Critical patent/JPH10512273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3856826B2 publication Critical patent/JP3856826B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D275/00Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings
    • C07D275/04Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/80Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0058Biocides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/36Sulfur-, selenium-, or tellurium-containing compounds
    • C08K5/45Heterocyclic compounds having sulfur in the ring
    • C08K5/46Heterocyclic compounds having sulfur in the ring with oxygen or nitrogen in the ring
    • C08K5/47Thiazoles

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 プラスチック材料用殺真菌薬としての2−(C3 〜5−アルキル)−BITまたは2−アラルキル−BIT、たとえば2−フェニルエチル−BITの使用。2−n−ブチル-BITが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 組成物および使用 本発明は、2−アルキル−および2−アラルキル−1,2−ベンゾイソチアゾ リン−3−オンをプラスチック材料の保護のための生物致死薬として使用するこ と、特にそれらを殺真菌薬として使用すること、ならびにその組成物に関する。 1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン(以下、“BIT”)およびそれらを 生物致死薬として使用することは当技術分野で周知である。 英国特許第848,130号には、特に少なくとも4個の炭素原子を含む2− アルキル−置換基またはハロゲンで置換された2−ベンジル基を含むBITが開 示される。これらの化合物は有用な抗菌および抗真菌活性をもち、医薬用、動物 用および農業用の生物致死薬として有用であると言われている。 米国特許第3,517,022号には、特に4〜24個の炭素原子をもつ2− アルキル−置換基を含み、BITのフェニル環がハロゲン、C1 〜4−アルキルま たはC1 〜4−アルコキシで置換されたBITが開示される。これらの化合物は有 用な工業用生物致死薬、特に農業用の殺真菌薬および殺虫薬であると言われてい る。 英国特許第1,531,431号には、2−(C1 〜3−アルキル)−BIT、 ならびにそれらを工業用生物致死薬(殺真菌薬を含む)として、水性系および塗 膜中に使用することが開示される。 より最近になって欧州特許第475,123号に、2−(n−C6 〜8−アルキ ル)−BITを工業用生物致死薬、特に塗料およびプラスチック材料の殺真菌薬 として使用することが提示された。これらの化合物は特にScopulario psis brevicaulisに対して有効であると言われている。さらに 、2−(n−C6 〜8−アルキル)−BITは糸状菌に対して英国特許第1,53 1,431号の2−(C1 〜3−アルキル)−BITより高い活性をもつと述べら れている。実際に真菌および酵母に対して2−n−オクチル−BITは2−n− ヘキシル−BITより活性が高く、また両者とも2−メチル−BITより有意に 活性が高いことを示すデータが提示されている。 今回、ある2−アルキル−BIT誘導体がプラスチック材料に対する真菌系の 劣化原(deteriogen)に対してきわめて有効であり、また最近の欧州 特許第475,123号の知見と対照的に、プラスチック材料において重大な真 菌に対するこれらの化合物の活性は2−アルキル鎖中の炭素原子数が増すのに伴 って実際には低下することが見出された。また、ある2−アラルキル−BIT誘 導体もプラスチック材料におけるこれらの真菌に対してきわめて有効であること も見出された。 プラスチック材料用の殺真菌薬に要求されるさらに重要な特性は、これらの材 料が加工操作、たとえば押出しに際して受ける処理条件に耐えうることである。 この操作は一般にプラスチック材料を140℃以上の温度に加熱することを伴う 。したがって殺真菌薬はこれらの条件下で高い温度安定性および低い揮発性を示 すことが重要である。 より活性の高いBIT−誘導体は揮発性が高すぎてプラスチック材料用の殺真 菌薬として適さないこと、したがって2−アルキル基は3個以上の炭素原子を含 まなければならないことも、今回見出された。2−アラルキル−BIT誘導体は 許容しうる、きわめて有利な低い揮発性を示す。 プラスチック材料用の殺真菌薬に対するさらに重要な要件は、プラスチック材 料加工工業に一般に用いられる可塑剤および安定剤と配合しうること、また殺真 菌薬が使用中の変色に対して高い抵抗性を示し、かつ処理済みプラスチック材料 が使用中に受ける種々の条件下で長い寿命を示すことである。 特定の2−アルキル−および2−アラルキル−BIT誘導体(以下、“ABI T”)が、特に揮発性およびプラスチック材料に対する真菌系の劣化原に対する 活性に関して上記の要件を満たすことが見出された。 本発明によれば、プラスチック材料用殺真菌薬としての式1の2−アルキル− および2−アラルキル−BIT誘導体: [式中、 R1はヒドロキシ、ハロゲン、C1 〜4−アルキルまたはC1 〜4−アルコキシで あり; RはC3 〜5−アルキル、シクロアルキル、またはアラルキルであってアリール 基を窒素原子に連結する少なくとも2個の炭素原子を含むものであり、これらに おいてアルキルまたはアリール基は所望により置換されていてもよく;そして nは0〜4である] の使用が提供される。 好ましくはハロゲンは臭素、特に塩素である。 置換基R1は好ましくはBIT分子の5−および/または6−位にあり、特に 6−位にある。 特に好ましい態様は、nがゼロの場合である。 Rがアルキルである場合、それは直鎖または分枝鎖のいずれであってもよいが 、好ましくは直鎖である。このようなアルキル基の例はn−プロピル、イソ−プ ロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、t−ブチル、n−アミル、イソ−アミルお よび2−メチルブチルである。 Rがシクロアルキルである場合、それは好ましくはシクロペンチルである。 Rがアルキルである場合、それは好ましくは4個の炭素原子を含み、特にn− ブチルである。 Rがアラルキルである場合、それは好ましくは2−アリールエチル、特に2− フェニルエチルである。 Rが表すアルキル基またはアラルキル基のアリール部分が置換されている場合 、置換基は好ましくはヒドロキシ、ハロゲンまたはニトリルである。しかしアル キル基およびアリール部分は置換されていないことが好ましい。 Rがn−ブチル、および特に2−フェニルエチルである場合に特に有用な効果 が得られた。 ABITは保護すべきプラスチック材料に、ABITが真菌の増殖に対してあ る程度の抑制を示す濃度から、それよりはるかに高い濃度までの濃度で装入され る。ABITの量はプラスチック材料の重量に対して好ましくは1.5重量%未 満、より好ましくは1.0重量%未満、特に0.7重量%未満、殊に0.5重量 %未満である。ABITの量がプラスチック材料の重量に対して0.25重量% 未満、さらには0.1重量%未満ですら有用な効果が得られた。 ABITはプラスチック材料を加工する温度条件に対して安定でなければなら ない。それは好ましくは180℃以上、より好ましくは200℃以上、特に25 0℃以上で安定である。25℃から160まで10℃/分の加熱速度で加熱した 際の減量が10%未満であることが好ましく、より好ましくは6%未満、特に2 %未満である。 前記のようにABITは一般に、保護されるプラスチック材料と共に用いるの に適した可塑剤または安定剤と一緒に配合される。したがって本発明の他の態様 によれば、可塑剤または安定剤およびABITを含む組成物が提供される。 可塑剤または安定剤はプラスチック加工工業に一般に用いられるものである。 それは好ましくは液体であり、特にモノ−およびジ−カルボン酸と直鎖または分 枝鎖アルコールとから誘導されたエステル、エポキシド化脂肪酸エステル、なら びにエポキシド化植物油である。これらの可塑剤および安定剤の例は、フタレー ト、特にジアルキルフタレート、たとえばフタル酸ジオクチル、フタル酸ジ(2 −エチルヘキシル)、フタル酸ジノニルおよびフタル酸ジ−イソデシル、エポキ シド化ステアリン酸オクチル、ならびにエポキシド化大豆油;ならびに一般式 O=P(OR23のリン酸エステル(式中、R2はヒドロカルビル、特にアリー ル、たとえばフェニル、より好ましくは直鎖または分枝鎖C1 〜4−アルキルであ る)である。このようなアルキル基の例はメチル、エチル、イソプロピル、ブチ ルおよびt−ブチルである。他のエステルの例は、直鎖または分枝鎖アルコール 、特に8〜10個の炭素原子を含むアルコールのアジピン酸エステル、セバシン 酸エステルおよびトリメリト酸エステル、ならびに低分子量オリゴ−およびポリ −エステル、たとえば1,3−ブタンジオールをアジピン酸と反応させることに より得られるものである。 本発明組成物は1種より多くのABITを含有することができる。組成物の活 性スペクトルを広げるために他の殺真菌薬および/または殺藻類薬を含有しても よい。他の殺真菌薬および殺藻類薬の例には以下のものが含まれる:2−アルキ ル−BIT、たとえば2−(n−ヘキシル)−BIT、2−(2−エチルブチル )−BIT、2−(2−エチルヘキシル)−BIT、2−オクチルイソチアゾリ ン−3−オン、オキシ−ビス−10,10−フェノキサアルシン、トリクロロメ チルメルカプトフタルイミド;尿素類、たとえば2−(3,4−ジクロロフェニ ル)−1,1−ジメチル尿素および2−(4−イソプロピルフェニル)−1,1 −ジメチル尿素;4−アルキルスルホニルハロゲン化ピリジン類、たとえば2, 3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジンおよび2,3, 6−トリクロロ−4−(イソプロピルスルホニル)ピリジン;テトラクロロ−イ ソフタロニトリル;ベンゾイミダゾメチル−カルバメート;チオシアナトメチル チオベンゾチアゾール;メチレンビスチオシアネート、ヨードプロパルギル−n −ブチル−カルバメート;トリアジン類、たとえば2−t−ブチルアミノ−4− エチルアミノ−6−メチルメルカプト−1,3,5−トリアジンおよび2−メチ ルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−1,3,5−トリ アジン;N−(1−メチル−1−ナフチル)マレアミド;ジクロロフルアニド、 (フルオロ)カプタンおよび(フルオロ)フォルペット。 組成物が他の殺真菌薬および/または殺藻類薬を含有する場合、それはABI Tの量に対して好ましくは50重量%未満、より好ましくは30重量%未満、特 に10重量%未満の濃度で存在する。 前記のように、プラスチック材料用の殺真菌薬は微生物学的活性と揮発性を慎 重に釣り合わせる必要があり、したがって他の殺真菌薬および/または殺藻類薬 が使用に際してABITの特性および性能を有意に損なうべきではない。このた め、組成物はABITのみを含有するのが好ましい。 式1の2−アルキル−BITは20〜25℃で一般に液体であり、可塑剤また は安定剤に易溶性である。アラルキル−BITは20〜25℃で固体であるが、 必要ならば加熱することにより可塑剤または安定剤に容易に溶解する。 可塑剤または安定剤中にさらに高濃度のABITが必要であってこれがABI Tの溶解度を越える場合、好適な分散剤、特に非イオン性分散剤によりABIT を可塑剤または安定剤中に分散させてもよい。好ましい分散剤のひとつは、ヒド ロキシカルボン酸とアミンの反応生成物、またはその塩類である。 特に好ましいものは式2の分散剤である: Y.CO.ZR3 2 式中、 Zは酸素原子または窒素原子によりカルボニル基に結合した二価の架橋基であ り; R3は第一級、第二級もしくは第三級アミノ基、またはそれと酸との塩、ある いは第四級アンモニウム塩であり;そして Yはポリエステル鎖の残基であり、−CO−基と共に式3のヒドロキシカルボ ン酸: HO−X−COOH 3 (Xは少なくとも8個の炭素原子を含む二価の飽和または不飽和脂肪族基であり 、ヒドロキシ基とカルボン酸基の間に少なくとも4個の炭素原子がある)から誘 導されるか、または上記ヒドロキシカルボン酸とヒドロキシ基を含まないカルボ ン酸との混合物から誘導される。 基Xは、好ましくはアルキレン基またはアルケニレン基であり、好ましくは3 0個以下の炭素原子を含み、特に20個以下の炭素原子を含む。好適な式3のヒ ドロキシカルボン酸の例は、12−ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸、1 2−ヒドロキシデカン酸および6−ヒドロキシカプロン酸である。 Zが表す二価の架橋基は、好ましくは次式のものである: 式中、T1は水素原子、C1 〜22−アルキル基またはエチレンであり、Aは2〜6 個の炭素原子を含むアルキレン、シクロアルキレン、ヘテロシクロアルキレンま たはヒドロキシアルキレン基である。T1がアルキルである場合、それは好まし くはC1 〜6−アルキルであり、Aがヘテロシクロアルキレンである場合、それは 好ましくはピペラジンである。T1とAが両方ともエチレンである場合、T1とA はそれらが結合している窒素原子およびアミノ基R3の窒素原子と一緒にピペラ ジン環を形成してもよい。 T1が表す基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチルおよ びオクタデシルが挙げられる。Aが表す基の例としては、エチレン、トリメチレ ン、テトラメチレン、ヘキサメチレンおよびβ−ヒドロキシトリメチレンが挙げ られる。 R3が表す第一級、第二級および第三級アミノ基は、好ましくは次式のもので ある: 式中、T2およびT3はそれぞれ独立して水素、C1 〜22−アルキル、置換C1 〜22 −アルキル、アラルキル、シクロアルキルであるか、またはT2とT3はそれらが 結合している窒素原子と一緒に5または6員環を形成してもよい。T2またはT3 がアルキルである場合、それは好ましくはC1 〜6−アルキル、たとえばメチルで ある。T2またはT3がシクロアルキルである場合、それは好ましくはシクロヘキ シルであり、T2とT3が環を形成している場合、それは好ましくはピペリジノ、 モルホリノ、または特にピペラジノ環である。T2またはT3がアラルキルである 場合、それは好ましくはベンジルである。 R3が表す第四級アンモニウム基は、好ましくは次式のものである: 式中、T4は水素、C1 〜22−アルキル、置換C1 〜22−アルキル、アラルキルま たはシクロアルキルであり、Wはアニオンである。T4がC1 〜6−アルキル、た とえばメチルであることが好ましい。 T2とT3がそれらの結合している窒素原子と一緒にピペラジノ環を形成してい る場合、一方または両方の窒素原子がアルキル化されていてもよく、一方の環窒 素原子が塩または第四級アンモニウム化合物を形成していてもよい。 T2、T3およびT4が表す基の例としては、アルキル、たとえばメチル、エチ ル、n−プロピル、n−ブチルおよびオクタデシル、ヒドロキシ低級アルキル、 たとえばβ−ヒドロキシエチルならびにシクロヘキシルが挙げられる。 アミノ基と塩を形成するために用いる酸、またはアニオンWを含む酸は、いか なる無機酸または有機酸であってもよく、たとえば塩酸、硫酸、ベンゼンスルホ ン酸、メタンスルホン酸または安息香酸である。アニオンWが第四級アンモニウ ム基の形成に際して生じるもの、たとえばクロリド、ブロミドまたはメタンスル ホネートであることが特に好ましい。 これらの分散剤の製造については本出願人らの先に付与された英国特許第13 73660号に記載されている。 あるいは分散剤はポリ(低級アルキレン)イミンと遊離カルボン酸基をもつポ リエステルとの反応生成物である。好ましいポリエステルは前記式3のヒドロキ シカルボン酸: HO−X−COOH 3 から誘導されるものである。 ポリエステルをポリ(低級アルキレン)イミンと、好ましくは1:1〜50: 1、より好ましくは2:1〜20:1の重量比で反応させる。 低級アルキレンという用語は2〜4個の炭素原子を含むアルキレン基を意味し 、好ましいポリ(低級アルキレン)イミンはポリエチレンイミンであり、実質的 に直鎖状または分枝鎖状で得られる。好ましくはポリエチレンイミンは分枝し、 特に高度に分枝し、少なくとも20%の窒素原子が第三級アミノ基として存在す る。好適なポリ(低級アルキレン)イミンの分子量は一般に500より大きく、 好ましくは5000より大きく、特に10,000〜100,000の範囲であ る。 ヒドロキシカルボン酸とポリ(低級アルキレン)イミンの反応生成物は、用い る反応条件の程度に応じて塩またはアミドである。これらの塩および/またはア ミドを酸、特に鉱酸で部分中和するか、あるいはアルキル化し、付加されたアル キル基を所望によりアルキル硫酸、たとえばジメチル硫酸で置換することができ 、その際に塩も生成する。 ヒドロキシカルボン酸とポリ(低級アルキレン)イミンの反応生成物の製造に ついては、英国特許第2,001,083号に記載されている。 特に有用な分散剤は、酸価35mg KOH/gのポリ(12−ヒドロキシス テアリン酸)約2モルとジメチルアミノプロピルアミン1モルとから得られ、ジ メチル硫酸で第四級化した反応生成物である:欧州特許第127,325号の比 較例Cに記載。この分散剤を以下において“分散剤1”と呼ぶ。 他の特に有用な分散剤は、ポリ(12−ヒドロキシステアリン酸)約3.3重 量当量と、平均分子量約20,000のポリエチレンイミン1重量当量から得ら れる反応生成物である。これは英国特許第2,001,083号の試薬Aと同様 な方法で製造され、これを以下において“分散剤2”と呼ぶ。 分散剤が存在する場合、その量は組成物の全重量に対して好ましくは0.1〜 20重量%、より好ましくは1〜10重量%、特に3〜10重量%、殊に3〜7 重量%である。組成物は好ましくは、貯蔵に際しての沈降を防ぐために安定剤を も含有する。安定剤の例は天然のクレー、たとえばベントナイト、特に有機改質 したベントナイトクレー、および高分子量ポリマー、たとえばPVCである。 前記のように、ABITはプラスチック材料を保護するための、特に有機ポリ マー系プラスチック材料を微生物分解から保護するため生物致死薬、特に殺真菌 薬として用いられる。ABITは特に可塑剤または安定剤を含有するポリウレタ ン材料、殊に有機ポリマー材料、たとえば重合したポリハロゲン化ビニル、たと えばポリ塩化ビニル(PVC)から誘導されるものに適している。可塑化PVC は家庭および工業界で共に広く用いられ、衣類、家具、シャワーカーテン、床張 り、防水膜など、PVCを含有するか、またはPVCで作成した物品が水蒸気や 水分の多い条件に暴露される場所に用いられる。 プラスチック材料中に存在する可塑剤の量は広範囲に変化し、加工された材料 に要求される柔軟度により決定される。それは一般にプラスチック材料の1〜5 0重量%である。 したがって本発明の他の態様としては、ABITおよびプラスチック材料を含 む組成物が提供される。 ABITは当技術分野で既知の方法、たとえば英国特許第484,130号に 記載の方法で製造される。この方法では2−クロロスルフェニルベンゾイルクロ リドをアルキルアミンまたはアラルキルアミンと反応させる。 幾つかのABITは新規である。したがって本発明の他の態様としては、式1 においてRが−CH(CH3)CH2CH2CH3、−CH(C25)CH2CH3、 −CH2CH2CH(CH3)CH3、−CH2CH(CH3)CH3、−CH2CH( CH3)C25およびシクロペンチルであり、R1およびnが前記に定めたもので ある化合物が提供される。 すべての態様の本発明を以下の実施例にさらに説明および記述する。実施例中 の部は、別途指示しない限り重量による。実施例1および比較例A ジャガイモデキストロース寒天(2部;オキソイドから)、トリプトンソーヤ ブロス(10部;オキソイドから)、および寒天(14部;オキソイドから)か ら、1リットルに調整したpH6.5の寒天配合物を調製した。被験ABITの 一定部分をジオクチルフタレート中の0.1%w/w溶液から、寒天配合物中の 最終濃度1.25、2.5、5、20および30ppmとなるようにジオクチル フタレートで3mlに希釈して添加した。ABIT溶液を寒天に添加し、均質化 したのち、平板を注型して硬化させた。次いでこれらの平板に、プラスチック材 料に対する下記の真菌系劣化原の105胞子懸濁液を接種した。 接種した平板を20℃で4日間インキュベートし、真菌の増殖を抑制したAB IT濃度を判定した。結果を下記の表1に示す。これは式1においてnがゼロで あり、かつRが表に示したものであるABITに関する。これらは2−エチル− および2−(n−プロピル)−BITが対照と比較して全体的にわずかにすぐれ た活性、ならびにAPおよびSBの両方に対してより良好な活性を示すことを表 す。 実施例2および比較例B〜D 下記の表2に示すABITを用いて実施例1を繰り返し、真菌の増殖を抑制し た化合物濃度を判定した。結果を下記の表2に示す。2−(n−ブチル)−BI Tがプラスチック材料に対する5種の真菌系劣化原に対して、欧州特許第475 ,123号に開示される2−(n−ヘキシル)−および2−(n−オクチル)− BIT化合物より有効であり、特に2−(n−オクチル)−BITと比較した場 合にSBに対してより高い活性をもつことを示す。全般的に2−(n−ブチル) −BITは対照に類似する。実施例1の結果と合わせると、ABITのアルキル 鎖の長さが増すのに伴ってプラスチック材料劣化原に対する活性が低下する全般 的傾向がある。2−ベンジル−BITは、(n−ヘキシル)−と2−(n−オク チル)−BITの中間の活性を示す。プラスチック材料に対するこれらの重大な 真菌系劣化原につき見出されたABITの2−アルキル鎖中の炭素原子数の増加 に伴うこの活性低下は、欧州特許第475,123号に開示されるAsperg illus nigerなどの真菌に関して提示されたものと逆である。 実施例3および4ならびに比較例EおよびF 表3に示すABITを用いて実施例1を繰り返し、ただし実施例1で用いたジ オクチルフタレートの代わりにジオクチルフタレートとジオクチルアジペートの 50/50混合物を用いた。下記の表3に示す結果は、n−ペンチル−BITが 対照と同様な活性を示し、特にAPおよびFSに対してn−ヘプチル−BITよ り優れていることを示す。これらの結果も、ABITの2−アルキル鎖が長くな るのに伴って活性が低下することと一致する。分枝鎖化合物、2−エチルブチル −BIT(表3の比較例E)は直鎖類似体(表2の比較例B)と同様な活性を示 し、PFに対しては活性が若干低下した。2−フェニルエチル化合物は5種の劣 化原すべてに対してきわめて高い活性を示し、この点で2−(n−アルキル)− BITおよび2−ベンジル−BIT(表2の比較例D)より優れている。 実施例5〜7および比較例A 下記の表4に挙げるABITを空気中で示差走査熱量計(DSC)により25 ℃から300℃まで10℃/分の加熱速度で加熱し、温度安定性および蒸発が起 こる温度、ならびにPVCを加工する温度である160℃まででの減量を測定し た。これらの結果は、PVCプラスチック材料の加工温度に耐えるのに適した耐 熱性を得るためには、ABITのアルキル鎖中に少なくとも3個の炭素原子が必 要であることを示す。これらの結果を実施例1〜4の抗真菌性データと合わせる と、RがC3 〜5−アルキルであるABITが、可塑剤添加したPVCプラスチッ ク材料中で真菌系劣化原に対して保護する殺真菌薬に最適な妥協である。2−フ ェニルエチル−BITの活性およびその物理的特性、たとえば熱安定性は、この 化合物が2−アルキル−BITと比較して、特に実施例2に記載した2−ベンジ ル−BITの活性と比較した場合に、PVCプラスチック材料用の抗真菌薬とし て優れていることを示す。 実施例8〜15および比較例A、GおよびH PVC中の真菌エステラーゼ活性を下記の二酢酸フルオレセインプロトコール により測定した。 50/50ジオクチルフタレートおよびジオクチルアジペートに溶解した化合 物の1%(w/w)溶液の必要な一定部分からABITを添加して、最終PVC クーポン中に100、250、750、2250および6750ppmの化合物 となすことにより、PVCクーポンを作成した。 PVCクーポンは下記の組成をもっていた:− 100部、PVC樹脂(コルビック(Corvic)S 67/100) 2部、Zn/Ca安定剤(ランクロマーク(Lankromark)LN 138) 3部、Co系可塑剤(ランクロフレックス(Lankroflex)ED 6) 25部、可塑剤(ジ-イソ-オクチルフタレート)(DOP) 25部、可塑剤(ジ-オクチルアジペート)(DOA) 0.5部、分散剤ステアリン酸カルシウム 0.2部、離型剤ステアリン酸 ppm ABIT 上記成分を均質になるまで混合し、次いで二本ロールミルにより160℃で9 0秒間ローリング及び混合することにより、PVCシートを作成した。次いでシ ートを小片に切断し、鋼シート間で160℃および8トンの圧力で5分間プレス することによりクーポン(2cm×5cm)を作成した。 PVCクーポン2枚ずつを湿らせたバーミキュレート床の表面に乗せ、実施例 1に挙げた5種の真菌系劣化原の真菌胞子105個の懸濁液を噴霧した。懸濁液 は、2.0部の硝酸ナトリウム、0.7部のリン酸二水素カリウム、0.3部の リン酸水素二カリウム、0.5部の塩化カリウム、0.5部の硫酸マグネシウム ・7水和物および0.01部の硫酸鉄(II)・7水和物(すべて1リットル中 、pH値6〜6.5)からなる最少塩類溶液中に調製された。 次いで接種クーポンを21℃で7日間インキュベートした。次いでクーポンを 取り出し、乾燥アセトン中の0.06Mリン酸水素二ナトリウム(862.5m l)および0.06Mオルトリン酸二水素ナトリウム(137.5ml)ならび に1mlの二酢酸フルオレセイン(FDA)から調製した緩衝液(pH7.6) 6mlを入れた個々のボトルに装入した。次いで呈色反応を行わせるために試料 を37℃で30分間インキュベートした。490nmにおけるそれらの溶液の吸 光度を分光光度計により測定した。この呈色反応は真菌が発現するエステラーゼ の尺度であり、真菌による可塑剤の劣化を表す。 FDA分析により評価する前に、25℃で相対湿度95%において1か月間イ ンキュベーション後に、クーポンを立体顕微鏡により真菌の増殖につき視覚的に も評価した。 アトラス(Atlas)ES−25ウェザロメーター内でカム設定7、10分 毎に2分の水サイクルおよび連続UV照射で100時間、屋外暴露処理したクー ポンについても平行した実験を行った。 結果を下記の表5および6に示す。 屋外暴露処理しない100および250ppm濃度の試料についての表5のF DA分析で、プラスチック材料に対する5種の真菌系劣化原に対する活性は2− アルキル鎖中の炭素原子数が増すのに伴って低下することが確認される。これは 、低級アルキル鎖類似体の場合にクーポンの加工中に若干のABIT損失が起こ ったにちがいないにもかかわらず、明らかである。しかし屋外暴露処理後には、 この傾向は逆転し、真菌に対する保護は2−アルキル基中の炭素原子数が増すの に伴って増大した。これはABIT濃度750ppmで最も明瞭にみられる。 表6の真菌増殖データの傾向はこれほど明瞭ではないが、この場合も2−アル キル基中の炭素原子数が増すのに伴って活性が低下する傾向がある。これはAB IT添加250および750ppmの屋外暴露処理しないデータで最も明瞭に示 される。屋外暴露処理後の傾向はこれほど明瞭ではない。しかし表1〜6のデー タを組み合わせると、プラスチック材料に適するABITは高温安定性、揮発性 、および真菌系劣化原に対する活性間の妥協である。2−アルキル鎖を含むAB ITの場合、この妥協は2−(C3 〜5−アルキル)−BITに集中する。 実施例16 a)2,2'−ジチオジ−N−(3−メチルブチル)ジベンズアミドの製造 塩化ジチオジベンゾイル(6.86部、0.02M)を0〜05℃Cで撹拌し ながらイソアミルアミン(3.47部、0.04M、アルドリッヒから)および トリエチルアミン(4.04部、0.04M、アルドリッヒから)の、ジエチル エーテル中における溶液に少量ずつ添加した。直ちに沈殿が生じた。反応混合物 を16時間撹拌し、その間に温度は約20℃に上昇した。次いでエーテルを蒸発 させ、生成物をメタノール(50ml)および水(50ml)で洗浄した。最後 に生成物をメタノールから白色固体として再結晶した(6部、理論値の69%) 。融点181〜183℃。 元素分析: 理論値:- 64.8%C,7.3%H,6.3%N,14.4%S 実測値:- 64.1%C,6.9%H,6.3%N,14.4%S b)2−(3−メチルブチル)ベンゾイソチアゾリン−3−オンの製造 上記に従って製造したビスアミド(5.7部、0.00128M)をピリジン (75ml)に溶解し、20〜25℃で撹拌しながらヨウ素(3.26部、00 128M)を少量ずつ添加した。最初にヨウ素は急速に脱色されたが、ヨウ素添 加が終了するにつれて反応混合物は黄褐色になった。20〜25℃でさらに2時 間撹拌したのち、反応混合物はほとんど無色になった。次いでピリジンを蒸発さ せ、生成物をトルエンに溶解し、チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで水 で洗浄して、微量のヨウ素を除去した。次いでトルエンを蒸発させると、淡黄色 の油(5.3部、理論値の94%)が得られ、放置すると凝固した。生成物をヘ キサンから再結晶した。融点55〜56℃。 元素分析: 理論値:- 65.1%C,6.6%H,6.4%N,14.6%S 実測値:- 65.1%C,6.8%H,6.3%N,14.5%S実施例17 2−(1−メチルブチル)ベンゾイソチアゾリン−3−オンの製造 ジエチルエーテル(30ml)に溶解した塩化2−クロロスルフェニルベンゾ イル(6部、0.029M)を0〜3℃で、ジエチルエーテル(30ml)中の 撹拌された1−メチルブチルアミン(7.36部、0.84M、アルドリッヒか ら)の溶液に滴加した。反応体を16時間撹拌し、その間に温度は約20℃に上 昇した。次いでエーテル溶液を濾過し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥さ せた。エーテルを蒸発させたのち、生成物を淡黄色のガムとして得た(5.5部 、理論値の86%)。これは放置すると徐々に凝固した。これをヘキサンから再 結晶した。融点52〜54℃。 元素分析: 理論値:- 65.3%C,7.2%H,6.5%N,14.4%S 実測値:- 65.1%C,6.8%H,6.3%N,14.5%S実施例18 2−(1−エチルプロピル)ベンゾイソチアゾリン−3−オンの製造 これは実施例17に記載したと同様な方法で、ただし塩化2−クロロスルホニ ル(6.21部、0.03M)および1−エチルブチルアミン(8.7部、0. 2M、アルドリッヒから)を用いて製造された。生成物を淡黄色のガムとして得 た(6.4部、理論値の96%)。これは放置すると凝固した。これをヘキサン から再結晶した。融点80〜82℃。 元素分析: 理論値:- 64.8%C,5.7%H,6.3%N,14.5%S 実測値:- 65.1%C,6.8%H,6.3%N,14.5%S実施例19 2−シクロペンチルイソチアゾリン−3−オンの製造 これは実施例17に記載したと同様な方法で、ただし塩化2−クロロスルフェ ニルベンゾイル(5.175部、0.025M)およびシクロペンチルアミン( 8.52部、0.1M、アルドリッヒから)を用いて製造された。生成物を黄色 の油として得た(5.9部)。これをヘキサンから再結晶した。融点87〜88 ℃。実施例20 2−(2−メチルプロピル)ベンズイソチアゾリン−3−オンの製造 これは実施例17に記載したと同様な方法で、ただし塩化2−クロロスルフェ ニルベンゾイル(4.14部、0.02M)およびイソブチルアミン(7.95 部、0.08M)を用いて製造された。生成物(4部、理論値の97%)を淡黄 色の油として得た。実施例21〜25 下記の式Aのビスアミドを実施例19(a)に記載した方法で製造し、実施例 19(b)に記載した方法で式Bの置換ベンゾイソチアゾリン−3−オン(BI T)に変換した。 分析データおよび融点を下記の表7aおよび7bに示す。表中にBITの置換 基R1の位置を示す。 実施例21〜25にその製造を記載した2−アルキル−BITおよび2−アラ ルキル−BITは、プラスチック材料に対する劣化原に対して2−n−ブチル− BITと同様な保護を示した。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年10月29日 【補正内容】 請求の範囲 1.プラスチック材料用殺真菌薬としての式1の2−アルキル−または2−ア ラルキル−BIT誘導体: [式中、 RはC3 〜5−アルキル、またはアラルキルであってアリール基を窒素原子に連 結する少なくとも2個の炭素原子を含むものである] の使用。 2.Rが4個の炭素原子を含む、請求項1記載の使用。 3.BIT誘導体が2−(n−ブチル)−BITまたは2−フェニルエチル− BITである、請求項1記載の使用。 4.可塑剤または安定剤、および式1の2−アルキル−または2−アラルキル −BIT誘導体: [式中、 RはC3 〜5−アルキル、またはアラルキルであってアリール基を窒素原子に連 結する少なくとも2個の炭素原子を含むものである] を含む組成物。 5.可塑剤または安定剤がエステルまたはエポキシ化植物油である、請求項4 記載の組成物。 6.エステルがジオクチルフタレート、ジオクチルアジペートまたはその混合 物である、請求項5記載の組成物。 7.植物油が大豆油である、請求項5記載の組成物。 8.さらに分散剤を含む、請求項4〜7のいずれか1項記載の組成物。 9.プラスチック材料および式1の2−アルキル−または2−アラルキル−B IT誘導体: [式中、 RはC3 〜5−アルキル、またはアラルキルであってアリール基を窒素原子に連 結する少なくとも2個の炭素原子を含むものである] を含む組成物。 10.プラスチック材料がポリウレタンまたは可塑剤添加PVCである、請求 項8記載の組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 101/00 C08L 101/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.プラスチック材料用殺真菌薬としての式1の2−アルキル−または2−ア ラルキル−BIT誘導体: [式中、 R1はヒドロキシ、ハロゲン、C1 〜4−アルキルまたはC1 〜4−アルコキシで あり; RはC3 〜5−アルキル、シクロアルキル、またはアラルキルであってアリール 基を窒素原子に連結する少なくとも2個の炭素原子を含むものであり、これらに おいてアルキルまたはアリール基は所望により置換されていてもよく;そして nは0〜4である] の使用。 2.nがゼロである、請求項1記載の使用。 3.Rが4個の炭素原子を含む、請求項1または2記載の使用。 4.BIT誘導体が2−(n−ブチル)−BITまたは2−フェニルエチル− BITである、請求項1または2記載の使用。 5.可塑剤または安定剤、および式1の2−アルキル−または2−アラルキル −BIT誘導体: [式中、 R1はヒドロキシ、ハロゲン、C1 〜4−アルキルまたはC1 〜4−アルコキシで あり; RはC3 〜5−アルキル、シクロアルキル、またはアラルキルであってアリール 基を窒素原子に連結する少なくとも2個の炭素原子を含むものであり、これらに おいてアルキルまたはアリール基は所望により置換されていてもよく;そして nは0〜4である] を含む組成物。 6.可塑剤または安定剤がエステルまたはエポキシ化植物油である、請求項5 記載の組成物。 7.エステルがジオクチルフタレート、ジオクチルアジペートまたはその混合 物である、請求項6記載の組成物。 8.植物油が大豆油である、請求項6記載の組成物。 9.さらに分散剤を含む、請求項5〜8のいずれか1項記載の組成物。 10.プラスチック材料および式1の2−アルキル−または2−アラルキル− BIT誘導体: [式中、 R1はヒドロキシ、ハロゲン、C1 〜4−アルキルまたはC1 〜4−アルコキシで あり; RはC3 〜5−アルキル、シクロアルキル、またはアラルキルであってアリール 基を窒素原子に連結する少なくとも2個の炭素原子を含むものであり、これらに おいてアルキルまたはアリール基は所望により置換されていてもよく;そして nは0〜4である] を含む組成物。 11.プラスチック材料がポリウレタンまたは可塑剤添加PVCである、請求 項10記載の組成物。 12.式1の化合物: [式中、Rは−CH(CH3)CH2CH2CH3、−CH(C25)CH2CH3、 −CH2CH2CH(CH3)CH3、−CH2CH(CH3)CH3、−CH2CH( CH3)C25またはシクロペンチルであり、R1およびnは請求項1に定めたも のである]。
JP52209696A 1995-01-17 1995-12-18 組成物および使用 Expired - Fee Related JP3856826B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9500856.1A GB9500856D0 (en) 1995-01-17 1995-01-17 Composition and use
GB9500856.1 1995-01-17
PCT/GB1995/002951 WO1996022023A1 (en) 1995-01-17 1995-12-18 Composition and use

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10512273A true JPH10512273A (ja) 1998-11-24
JP3856826B2 JP3856826B2 (ja) 2006-12-13

Family

ID=10768128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52209696A Expired - Fee Related JP3856826B2 (ja) 1995-01-17 1995-12-18 組成物および使用

Country Status (20)

Country Link
US (1) US6005032A (ja)
EP (1) EP0804078B1 (ja)
JP (1) JP3856826B2 (ja)
KR (1) KR100403523B1 (ja)
CN (1) CN1071539C (ja)
AR (1) AR000733A1 (ja)
AT (1) ATE186447T1 (ja)
AU (1) AU693303C (ja)
BR (1) BR9510229A (ja)
CA (1) CA2206093C (ja)
DE (2) DE69513307D1 (ja)
DK (1) DK0804078T3 (ja)
ES (1) ES2138247T3 (ja)
GB (2) GB9500856D0 (ja)
IN (1) IN184309B (ja)
MY (1) MY114416A (ja)
NO (1) NO973288D0 (ja)
RU (1) RU2157820C2 (ja)
WO (1) WO1996022023A1 (ja)
ZA (1) ZA9684B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002518304A (ja) * 1998-06-19 2002-06-25 アベシア・リミテッド 組成物と用途
JP2002531472A (ja) * 1998-12-09 2002-09-24 アベシア・リミテッド 組成物およびその使用法
JP2010248265A (ja) * 2005-02-16 2010-11-04 Anacor Pharmaceuticals Inc ホウ素含有小分子

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9911606D0 (en) * 1999-05-18 1999-07-21 Zeneca Ltd Composition and use
GB0012786D0 (en) * 2000-05-26 2000-07-19 Avecia Ltd Method and compositions
EP2351486B1 (en) * 2004-03-05 2014-09-17 Rohm and Haas Company Antimicrobial composition containing N(n-butyl)-1,2-benzisothiazolin-3-one
BRPI0621279B1 (pt) 2005-12-30 2021-07-20 Anacor Pharmaceuticals, Inc Moléculas pequenas contendo boro
GB0602125D0 (en) * 2006-02-03 2006-03-15 Univ Belfast Sensitizer-incorporated biomaterials
SI2719388T1 (sl) 2006-02-16 2019-06-28 Anacor Pharmaceuticals, Inc. Majhne molekule, polnjene z borom, kot učinkovine proti vnetjem
US9723842B2 (en) 2006-05-26 2017-08-08 Arch Chemicals, Inc. Isothiazolinone biocides enhanced by zinc ions
GB0625312D0 (en) * 2006-12-19 2007-01-24 Syngenta Participations Ag Formulation
EP3246034A1 (en) 2008-03-06 2017-11-22 Anacor Pharmaceuticals, Inc. Boron-containing small molecules as anti-inflammatory agents
WO2010028005A1 (en) 2008-09-04 2010-03-11 Anacor Pharmaceuticals, Inc. Boron-containing small molecules
EP2348863A4 (en) 2008-09-04 2012-03-07 Anacor Pharmaceuticals Inc BORN SMALL MOLECULES
AP4039A (en) 2009-08-14 2017-02-28 Daitao Chen Boron-containing small molecules as antiprotozoal agents
US20110077278A1 (en) * 2009-09-30 2011-03-31 Troy Corporation Antifungal compositions and methods
WO2011049971A1 (en) 2009-10-20 2011-04-28 Anacor Pharmaceuticals, Inc. Boron-containing small molecules as antiprotozoal agents
WO2011060199A1 (en) 2009-11-11 2011-05-19 Anacor Pharmaceuticals, Inc. Boron-containing small molecules
WO2011094450A1 (en) 2010-01-27 2011-08-04 Anacor Pharmaceuticals, Inc Boron-containing small molecules
US8623911B2 (en) 2010-03-19 2014-01-07 Anacor Pharmaceuticals, Inc. Boron-containing small molecules as anti-protozoal agent
EP2613788B1 (en) 2010-09-07 2017-06-21 Anacor Pharmaceuticals, Inc. Benzoxaborole derivatives for treating bacterial infections
WO2012076529A1 (de) 2010-12-07 2012-06-14 Sanitized Ag Verfahren zur antimikrobiellen ausrüstung von geweben mit schmelzklebstoff-zusammensetzungen, schmelzklebstoff-zusammensetzungen und deren verwendung
CN103130736A (zh) * 2011-12-05 2013-06-05 海南大学 一种羟乙基苯并异噻唑啉酮芳香酸酯的结构及杀菌活性
WO2014209095A1 (es) 2013-06-25 2014-12-31 Servicios Administrates Penoles, S.A. De C.V. Aditivo bacteriostatico y fungistatico en masterbach para aplicación en plásticos y proceso para la obtención del mismo
CN105241978B (zh) * 2015-10-30 2017-08-25 常州久日化学有限公司 一种2‑异丙基硫杂蒽酮反应中间体含量的测定方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB848330A (en) * 1956-07-05 1960-09-14 Unilever Ltd Improvements in or relating to methods of and apparatus for dispensing predeterminedweights of material
BE565380A (ja) * 1957-03-08
GB848130A (en) * 1958-03-14 1960-09-14 Ici Ltd Benzisothiazolones
US3517022A (en) * 1967-10-03 1970-06-23 Rohm & Haas Certain 2-carbamoyl-1,2-benzisothiazolones
SE392103B (sv) * 1970-04-27 1977-03-14 Sherwin Williams Co Sett att framstella 1,2-bensisotiazolin-3-oner
GB1531431A (en) * 1975-01-29 1978-11-08 Ici Ltd Method for the control of micro-organisms
US5246812A (en) * 1990-03-22 1993-09-21 Hoechst Celanese Corporation Partially translucent white film having a metallized surface
DE4027378A1 (de) * 1990-08-30 1992-03-05 Riedel De Haen Ag Verwendung von 2-n-alkyl-1,2-benzisothiazolin-3-onen als technische mikrobiozide
GB9304903D0 (en) * 1993-03-10 1993-04-28 Zeneca Ltd Compounds,preparation and use

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002518304A (ja) * 1998-06-19 2002-06-25 アベシア・リミテッド 組成物と用途
JP2002531472A (ja) * 1998-12-09 2002-09-24 アベシア・リミテッド 組成物およびその使用法
JP2010248265A (ja) * 2005-02-16 2010-11-04 Anacor Pharmaceuticals Inc ホウ素含有小分子

Also Published As

Publication number Publication date
NO973288L (no) 1997-07-16
DK0804078T3 (da) 2000-04-10
MX9705004A (es) 1997-10-31
ATE186447T1 (de) 1999-11-15
AR000733A1 (es) 1997-08-06
JP3856826B2 (ja) 2006-12-13
GB9525812D0 (en) 1996-02-21
CN1071539C (zh) 2001-09-26
DE69513307T4 (de) 2003-12-11
CA2206093A1 (en) 1996-07-25
IN184309B (ja) 2000-08-05
EP0804078B1 (en) 1999-11-10
KR19980701458A (ko) 1998-05-15
AU693303B2 (en) 1998-06-25
NO973288D0 (no) 1997-07-16
ES2138247T3 (es) 2000-01-01
DE69513307D1 (de) 1999-12-16
DE69513307T2 (de) 2000-02-24
MY114416A (en) 2002-10-31
AU4266596A (en) 1996-08-07
AU693303C (en) 2003-08-28
RU2157820C2 (ru) 2000-10-20
CN1173111A (zh) 1998-02-11
KR100403523B1 (ko) 2004-02-11
EP0804078A1 (en) 1997-11-05
US6005032A (en) 1999-12-21
WO1996022023A1 (en) 1996-07-25
BR9510229A (pt) 1997-11-04
CA2206093C (en) 2007-11-13
ZA9684B (en) 1996-07-17
GB9500856D0 (en) 1995-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10512273A (ja) 組成物および使用
US4663077A (en) Microbiocidal compositions comprising an aryl alkanol and a microbiocidal compound dissolved therein
US3214453A (en) Bis-tributyltin carbonate and a method for the preparation thereof
US4683080A (en) Microbiocidal compositions comprising an aryl alkanol and a microbiocidal compound dissolved therein
US3890270A (en) Polyvinyl halide resin compositions
US4011236A (en) N-(benzimidazol-2-yl)arylcarboxamides as ultraviolet (uv) light absorbers
US3179676A (en) Organotin-organophosphorus compounds and a method for preparing the same
US4617328A (en) Biocidal agents for use in plastics, polymers and cellulosic materials
US3911135A (en) Biocidal solutions for use in polyvinyl halide resin compositions
US4331480A (en) Biocides for protection of polymeric materials
US3833520A (en) Method of controlling microbial growth in polyvinyl halide resin compositions
US3519624A (en) Antimicrobial preparations containing n-acyl-3,4-dihydro-oxazines-(1,3)
US4711914A (en) Microbiocidal compositions comprising an aryl alkanol and a microbiocidal compound dissolved therein
JPS5826911B2 (ja) 工業用殺菌剤
US4075205A (en) (1,3-Dithiolo-(4,5-b) (1,2,5)thiadiazolo(3',4'-e)pyrazin-6-ylidene)-propanedinitrile
US4150130A (en) 5,6-Dihydro-5-oxo-1,4-dithiino (2,3-d) pyridazine-2,3-dicarbonitriles
US4147784A (en) 4,5-Dihydro-4-oxo-1,3-dithiolo(4,5-D)pyridazine-2-ylidene-propanedinitriles
US3766207A (en) 1,1-dialkyl-2-(substituted indazolyl-n1-methyl)hydrazines
US4721736A (en) Microbiocidal compositions comprising an aryl alkanol and a microbiocidal compound dissolved therein
US5596102A (en) Biocides
US4199581A (en) 1,4-Dithiino pyrazine tetracarbonitriles
US4895877A (en) Microbiocidal compositions comprising an aryl alkanol and a microbiocidal compound dissolved therein
JPS6140665B2 (ja)
MXPA97005004A (en) Composition and
US3730954A (en) N-(substituted indazolyl-n{11 -methyl)hexamethylenetetraammonium halides

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040722

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060822

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060913

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees