JPH10511240A - 高速統合制御チャネルメッセージの音声チャネルを介した遅延伝送方法およびシステム - Google Patents

高速統合制御チャネルメッセージの音声チャネルを介した遅延伝送方法およびシステム

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JPH10511240A JP8519714A JP51971496A JPH10511240A JP H10511240 A JPH10511240 A JP H10511240A JP 8519714 A JP8519714 A JP 8519714A JP 51971496 A JP51971496 A JP 51971496A JP H10511240 A JPH10511240 A JP H10511240A
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Abstract

(57)【要約】 移動局(M)および基地局(B)間の高速統合制御チャネル(FACCH)フォーマットシグナリングによる音声品質の劣化を低減するシステムおよび方法。本発明では、タイマ(410,510)が時間切れした時もしくは移動機ユーザの音声パターンの中断中にFACCHメッセージ(414,418,514,518)を送って、音声会話中に基地局と移動局との間で集中的なFACCHシグナリングを必要とする機能やサービスを実施する柔軟性を提供しながらデジタル通話品質が改善される。タイムクリティカルではないチャネル統合シグナリングメッセージが音声アクティビティ検出と同期化される。

Description

【発明の詳細な説明】 高速統合制御チャネルメッセージの音声チャネルを介した遅延伝送方法およびシ ステム 発明の背景 背景の技術分野 本発明はワイヤレス無線通信システムに関し、特に、セルラー電話網における 基地局と移動局間の改良された制御信号送信方法に関する。 関連技術の説明 一般およびセルラー通信において、ワイヤレス通信は特に移動機ユーザと陸上 回線ユーザとの間の電話サービスを提供する。時分割多元接続(TDMA)セル ラー通信やワイヤレス通信では、ユーザからの音声はボイスコーダによりデジタ ル音声サンプルへ変換される。これらの音声サンプルは、TDMAの構造に従っ て、バーストとしてデジタル音声チャネルを介して移動局から基地局へ、もしく はその逆に、送られる。 最近のTDMAデジタルセルラーエアインターフェイスのEIA/TIA I S−54B標準では移動局と基地局間のあるシグナリングメッセージを高速統合 制御チャネル(FACCH:Fast Associated Control Channel)フォーマットによりデジタル音声チャネルを介して送るよう 指示されている。したがって、IS−54B標準はその引例により、本開示の一 部としてここに組み入れられている。 FACCHメッセージをデジタル音声チャネルを介して伝送するのに現在利用 されている方法では音声チャネル上の音声情報の一部が被送信FACCHメッセ ージと置換される。このような方法の一例は“ブランクおよびバースト”法であ る。しかしながら、FACCHメッセージのさまざまな伝送により音声品質が劣 化することがあるため、これらの現在の方法は望ましい方法ではない。そのため 、会話中に移動局と基地局間のシグナリングの使用を制限する必要がある。この 制限により集中的なFACCHシグナリングを必要とする機能やサービスを実施 す る可能性が制約されてしまう。 IS−54B標準では移動局による不連続伝送(DTX)も考慮されている。 DTX動作モードでは、移動機ユーザが話中であるかもしくはFACCHメッセ ージが送信されている期間中は、移動局から基地局へしか無線周波数信号は送信 されない。移動局から基地局へ情報が送られていない期間中は、移動局の送信機 はオフとされる。移動局から無線信号が送信されている期間は以後“DTX−ハ イ”モードと呼ばれ、移動局から無線信号が送信されていない期間は以後“DT X−ロー”モードと呼ばれる。 現在、移動局を関連する基地局と連続的に同期化させるために、基地局はその カバレッジエリア内の移動局へ連続的に下り信号を送信する。したがって、基地 局は移動局への送信に不連続(DTX)動作モードを利用することができない。 ここに開示したような前記欠陥および欠点を解決する方法は従来技術では知ら れていないが、ケイ等の米国特許第5,299,198号には時分割多元接続( TDMA)無線通信システムの容量を増加する方法および装置が開示されている 。ケイは音声スパート(speech−spurt)に基づいて音声トラフィッ ク容量を割り当てる。移動局および基地局が共に音声検出器を含んでいる。音声 検出器が音声スパートの終止を検出すると、制御メッセージ、すなわち他の会話 からの音声、が送られる。ケイは話中でない時に別のチャネル(転送制御チャネ ルおよび逆制御チャネル)を使用することを教示している。ケイはTDMA通信 システムの容量を増加するために音声アクティビティの間隙を埋めることを完全 に志向している。したがって、音声チャネル上に音声が無くなるかもしくは指定 された期間が経過するまで、デジタル音声チャネルを介して送信する必要のある 、FACCHメッセージの送信を遅延させることは教示されても示唆されてもい ない。したがって、ケイの参照事項を再検討してもここに記載され特許請求され ているようなシステムや方法の開示や提案は見つからない。 音声品質を著しく低下させずに音声会話中に基地局と移動局間で集中的なFA CCHシグナリングを必要とする機能やサービスを実施するのに必要な柔軟性を 提供する方法およびシステムを有することは明らかに有利である。本発明はこの ような方法およびシステムを教示するものである。 発明の要約 一つの局面において、本発明は、移動局と基地局間の確立された音声チャネル を介して移動局から基地局へ送信する非タイムクリティカル(non−time −critical)な高速アクセス制御チャネル(FACCH)メッセージの 遅延方法である。FACCHメッセージの処理はFACCHメッセージを送信す る前に遅延できる最大期間を指定するタイマを始動させて進行する。移動局のユ ーザの音声パターンを監視してその中断を確認して処理が継続される。確認され た音声パターンの中断中もしくはタイマの時間切れのいずれかが最初に生じる時 に、音声チャネルを介して基地局へFACCHメッセージを送って処理が終了す る。 別の局面において、本発明は、基地局と移動局間の確立された音声チャネルを 介して基地局から移動局へ送信する高速アクセス制御チャネル(FACCH)メ ッセージの遅延方法である。基地局はソースユーザから移動局の加入者への音声 を符号化および復号化する音声コーダを含んでいる。FACCHメッセージの処 理は、FACCHメッセージを送信する前に遅延できる最大期間を指定するタイ マを始動させて開始する。ソースユーザの音声パターンを監視してその中断を確 認して処理が継続される。確認された音声パターンの中断中もしくはタイマの時 間切れのいずれかが最初に生じる時に、音声チャネルを介して移動局へFACC Hメッセージを送って処理が終了する。 さらに別の局面において、本発明は基地局と移動局間の確立された音声チャネ ルを介して基地局から移動局へ送信する非タイムクリティカルな高速アクセス制 御チャネル(FACCH)メッセージを遅延させる移動電気通信システムである 。電気通信システムはFACCHメッセージを送信する前に遅延できる最大期間 を指定するタイマを始動させる手段を含んでいる。本システムはまた移動局のユ ーザの音声パターンを監視してその中に音声バーストが生じる時を確認する手段 を含んでいる。本システムはさらに、確認された音声バースト中もしくはタイマ の時間切れのいずれかが最初に生じた時に、音声チャネルを介して移動局へFA CCHメッセージを送信する手段を含んでいる。 したがって、本発明は、デジタル音声チャネルを介して送信する必要のある非 タイムクリティカルなFACCHメッセージの送信を、音声チャネル上の音声が 中断するかあるいは指定された時間が切れるまで、遅延させる方法およびシステ ムである。このような方法およびシステムにより、音声会話中に基地局と移動局 との間で集中的なFACCHシグナリングを必要とする機能やサービスを実施す るのに必要な柔軟性が、音声品質を低下させることなく提供される。 図面の簡単な説明 当業者ならば添付する明細書に関連して以下の図面を参照すれば、本発明を一 層理解することができそのさまざまな目的や利点がより明確になるものと思われ 、ここに、 第1図(従来技術)は移動交換局、複数の基地局、および複数の移動局を含む セルラー無線通信システムを示す図。 第2図(従来技術)は確立されたデジタル音声チャネルを介して移動局から基 地局へFACCHメッセージを送信する現在の方法を示すタイミング図。 第3図は本発明の好ましい実施例に従って、確立された音声チャネルを介した 移動局から基地局への遅延されたFACCHメッセージの送信を示すタイミング 図。 第4図は本発明の好ましい実施例に従って、移動機ユーザの音声の中断中に確 立されたデジタル音声チャネルを介して移動局から基地局へ遅延されたFACC Hメッセージを送信する時にとられるステップを示すフロー図。 第5図は本発明の好ましい実施例に従って、移動機ユーザの話中に確立された デジタル音声チャネルを介して基地局から移動局へ遅延された非タイムクリティ カルなFACCHメッセージを送信する時にとられるステップを示すフロー図。 実施例の詳細な説明 最初に、第1図を参照して、本発明が一般的に関連する従来のセルラー無線通 信システムを示す。第1図において、任意の地理的エリアを複数の連続無線カバ レッジエリア、すなわちセルC1−C10へ分割することができる。第1図のシ ステムには10セルと1つのMSCしか図示されていないが、実際上、MSCの 数および各MSC内のセル数は遥かに大きいことははっきり理解できるであろう 。 複数の基地局B1−B10の中の対応する1つとして割り当てられた基地局が 各セルC1−C10に関連してセル内に配置されている。従来技術で周知のよう に、各基地局B1−B10は送信機、受信機、および基地局コントローラを含ん でいる。第1図において、基地局B1−B10はそれぞれ各セルC1−C10の 中心に配置され、全指向性アンテナを備えている。しかしながら、セルラー無線 システムの別の構成では、基地局B1−B10は周辺近く、あるいはセルC1− C10の中心から離れて配置することができ、セルC1−C10に対して無線信 号の全指向性もしくは指向性照射を行うことができる。したがって、第1図のセ ルラー無線システムの表現は説明用にすぎず、本発明のシステムが実施されるセ ルラー無線システムを制約するものではない。 引き続き第1図を参照して、セルC1−C10内には複数の移動局M1−M1 0が見られる。ここでも、第1図には10台の移動局しか図示されていないが、 実際の移動局数は遥かに多く常に基地局の数を大きく越えることがお判りであろ う。さらに、いくつかのセルC1−C10には移動局M1−M10が見当たらな いが、セルC1−C10の中の任意特定の1つのセル内に移動局M1−M10が 存在するか否かは、実際上、セル内の1つの位置から別の位置へ、あるいは1つ のセルから隣接セルや近隣セルへ、さらには、特定のMSCが受け持つ1つのセ ルラー無線システムから異なるMSCが受け持つ別のシステムへ動き回ることが できる移動局M1−M10の個別の要望によって決まることがお判りであろう。 各移動局M1−M10は1つ以上の基地局B1−B10および移動交換局MS Cを介して電話呼を開始もしくは受信することができる。移動交換局MSCは通 信リンク、例えば、ケーブルにより各基地局B1−B10および、図示せぬ、固 定公衆交換電話網PSTNもしくはサービス総合デジタル網(ISDN)施設を 含むことができる同様な網に接続されている。図示するMSCはセルラー無線シ ステム網を構成する他のMSCにも接続されている。移動交換局MSCと基地局 B1−B10間、もしくは移動交換局MSCとPSTNやISDNおよび他のM SC間の関連する接続は第1図には完全に図示されていないが当業者ならば周知 である。同様に、セルラー無線システム内に2つ以上の移動交換局を含み、各付 加移動交換局をケーブルや無線リンクを介して別の基地局群および他の移動交換 局と接続することもよく知られている。 各セルC1−C10には複数の音声すなわち通話チャネルと、転送制御チャネ ル(FOCC:Forward Control Chunnel)等の、少な くとも1つのアクセスすなわち制御チャネルが分配される。制御チャネルはこれ らのユニットに対して送受信する情報により移動局の動作を制御もしくは監視す るのに使用される。このような情報は着呼信号、発呼信号、ページ信号、ページ 応答信号、位置登録信号、音声チャネル割当ておよび保守命令を含むことができ る。制御すなわち音声チャネルはアナログもしくはデジタルモードもしくはそれ らの組合せにより作動することができる。 人間の音声は可聴部と無音からなるものということができる。電気通信では、 音声の可聴部は音声バーストと呼ばれる。次に第2図を参照して、確立されたデ ジタル音声チャネルを介して移動局から基地局へFACCHメッセージを送信す る現在の方法を説明するタイミング図を示す。移動機ユーザの音声は時間ライン 200上に音声バースト201,202,203および205として表されてい る。デジタル音声チャネルを介してFACCHメッセージを送信するのに現在利 用されている方法では、FACCHメッセージは受信されるとすぐに送信される 。後記するように、これらの方法では移動機ユーザの通話品質は音声バーストと のインタラクションに応じて低下する。 例えば、FACCHメッセージA207は音声チャネルを介して受信するとす ぐに送信される。しかしながら、FACCHメッセージA207は音声バースト 201および202間の無音期間中に送信されるため、移動機ユーザの通話品質 の低下を来すことはない。別の例では、FACCHメッセージB209が音声チ ャネルを介して受信されるとすぐに送信され、移動機ユーザの通話品質が一部低 下する。それは音声バースト203内の音声情報がFACCHメッセージB20 9の一部と置換されるために生じる。 さらに別の例では、FACCHメッセージC211が音声チャネルを介して受 信されるとすぐに送信され、ここでも、移動機ユーザの通話品質が低下する。し かしながら、FACCHメッセージC211のサイズと等価である音声バースト 205内の音声情報の全ブロックが置換されるため、前のFACCHメッセージ B209の送信よりも過酷な低下となる。したがって、音声チャネルを介して受 信するとすぐにFACCHメッセージを送信する現在の方法はしばしば音声バー ストと干渉して移動機ユーザの音声品質が不要に低下してしまう。前記した例は 移動局から基地局へ生じる音声に関連しているが、現在の方法では音声チャネル を介した基地局から移動局へのFACCHメッセージの送信にも同じ技術が利用 されている。したがって、移動局ユーザと通信する加入者の音声品質が不要に低 下してしまう。 次に第3図を参照して、本発明の好ましい実施例に従った、確立された音声チ ャネルを介した移動局から基地局への遅延されたFACCHメッセージの送信を 説明するタイミング図を示す。移動機ユーザの音声は時間ライン300上に音声 バースト301および302として表されている。本発明の方法では、移動機ユ ーザの音声に中断が検出されるか、あるいはタイマが切れるまで音声チャネルを 介したFACCHメッセージの送信が遅延される。 本発明の好ましい実施例では、移動局はDTX動作を使用し、移動局と通信す る基地局がDTXの使用を支援する。“DTX−ハイ”のDTXモードは本発明 の方法において移動機ユーザの音声バーストが発生する時を確認するのに使用さ れる。さらに、各移動局は音声バーストおよび/もしくはFACCHメッセージ の開始および完了を確認する音声アクティビティ検出回路を含んでいる。後記す る各例では、FACCHメッセージが音声チャネルを介して移動局から基地局へ 送信されることが移動局により確認されると、タイマが始動される。タイマによ り示される期間はFACCHメッセージを遅延できる最大時間量である。 例えば、音声バースト301期間中に、FACCHメッセージA303が音声 チャネルを介して送信されることが確認される。しかしながら、現在の方法とは 異なり、本発明の方法では送信を遅延させる最大期間が切れるか、移動機ユーザ の音声に中断が生じるか、のどちらかが最初に発生するまでFACCHメッセー ジA303の送信は遅延される。本方法にはFACCHメッセージAを送信する ことが確認されるとタイマを始動させることが含まれている。この場合、例えば 音声アクティビティ検出回路等の任意適切な手段により、タイマが切れる前に移 動機ユーザの音声の中断が検出され、次に時間ライン300上の音声バースト3 01および302間に示す期間中に、FACCHメッセージA303が送信され る。 さらに第3図を参照して、第2の例では、FACCHメッセージB305が送 信されることを音声バースト302期間中に移動局が確認し、タイマが始動され る。この場合、音声バースト302はタイマよりも長く持続し、したがってFA CCHメッセージA303はタイマが切れた時に送信され、音声バースト302 からの音声情報は一部FACCHメッセージB305と置換される。 次に第4図を参照して、本発明の好ましい実施例に従って、移動機ユーザの音 声が中断している間に確立されたデジタル音声チャネルを介して移動局から基地 局へ遅延されたFACCHメッセージを送信する場合にとられるステップを説明 するフロー図を示す。移動局は、例えば、第1図の移動局M10とすることがで き、それは第1図の基地局B6のカバレッジエリア内に配置されている。 本方法は、ステップ400において、確立されたデジタル音声チャネルを介し て基地局B6へFACCHメッセージを送る必要があることを移動局M10が判 断して開始される。次にステップ402へ進み、そこで音声チャネルを介して移 動局M10から基地局B6へ現在音声アクティビティが送信されているかどうか が適切な手段により確認される。この確認のために、例えば、移動局M10の音 声アクティビティ検出回路を使用することができる。現在、音声チャネルを介し た移動局M10から基地局B6への音声アクティビティが無ければ、ステップ4 04へ進んでFACCHメッセージが送信される。その後、ステップ420へ進 んで終了する。しかしながら、移動局M10から基地局B6への音声アクティビ ティが現在音声チャネルを介して行われておれば、ステップ406へ進む。 ステップ406において、受信されたFACCHメッセージがタイムクリティ カルであるか否かが確認される。FACCHメッセージにより示されるアクショ ンを遅延なく即座に実施しなければならない場合、FACCHメッセージはタイ ムクリティカルであると見なされる。タイムクリティカルなFACCHメッセー ジの例は基地局B6からの“HANDOFF”FACCHメッセージの受信に応 答して移動局M10から送られる“MOBILE ACKNOWLEDGEME NT”FACCHメッセージである。406において、FACCHメッセージは タイムクリティカルであると確認されたら、即座に 送信しなければならない。したがって、ステップ408へ進んで、音声チャネル を介した移動局M10から基地局B6への音声アクティビティの存在に無関係に 、即座に基地局B6へFACCHメッセージが送信される。それにより、音声ア クティビティが可聴部であるか無音期間であるかに応じて、音声情報がいくらか FACCHメッセージと置換されることがある。いずれの場合にも、タイムクリ ティカルなFACCHメッセージの数は比較的少ないため、音声品質の低下は僅 かである。その後、ステップ420へ進んで終了する。 しかしながら、ステップ406において、FACCHメッセージはタイムクリ ティカルではないことが確認されると、ステップ410へ進んでタイマが始動さ れる。タイマは非タイムクリティカルなFACCHメッセージを基地局B6へ送 信する前に遅延できる最大期間を示すのに利用される。その後、ステップ412 へ進み、そこでタイマの時間切れもしくは移動局M10から基地局B6への音声 アクティビティの中断を待機する。音声アクティビティの中断は移動局M10の 音声アクティビティ検出回路により検出することができる。音声アクティビティ が検出される前にタイマが切れると、ステップ414へ進み、そこで音声情報を FACCHメッセージと置換するブランクアンドバースト法を使用して基地局B 6へFACCHメッセージが送信される。その後、ステップ420へ進んで終了 する。しかしながら、タイマが切れる前に音声アクティビティの中断が検出され る場合には、ステップ418へ進み、そこで基地局B6へFACCHメッセージ が送信される。その後、ステップ420へ進んで終了する。 次に、第5図を参照して、本発明の好ましい実施例に従って、移動機ユーザの 通話中に確立されたデジタル音声チャネルを介して基地局から移動局へ遅延され たFACCHメッセージを送信する時にとられるステップを説明するフロー図を 示す。移動局は、例えば、第1図の移動局M10とすることができ、それは第1 図の基地局B6のカバレッジエリア内に配置されている。 本方法は、ステップ500において、確立されたデジタル音声チャネルを介し て移動局M10へFACCHメッセージを送る必要があることを基地局B6が判 断して開始される。次にステップ502へ進み、そこで音声チャネルを介して基 地局B6から移動局M10へ現在音声アクティビティが送信されているか否かが 確認される。音声チャネルを介した基地局B6から移動局M10への音声アクテ ィビティは移動局M10のDTXモードにより検出することができる。移動局M 10のDTXモードが“DTX−ロー”に等しければ、音声アクティビティは現 在基地局B6から移動局M10へ送信されているものと考えられ、ステップ50 6へ進む。しかしながら、移動局M10のDTXモードが“DTX−ハイ”に等 しければ、現在基地局B6から移動局M10へ音声アクティビティは送信されて いないものと考えられ、ステップ504において移動局M10へFACCHメッ セージが送信される。その後、ステップ520へ進んで終了する。 ステップ506において、受信したFACCHメッセージがタイムクリティカ ルであるか否かが確認される。FACCHメッセージにより示されるアクション を遅延無く即座に実施しなければならない場合には、FACCHメッセージはタ イムクリティカルであると考えられる。タイムクリティカルなFACCHメッセ ージの例は“HANDOFF”である。ステップ506において、FACCHメ ッセージがタイムクリティカルであると確認されると、ステップ508に進んで 、音声チャネルを介した音声アクティビティの存在に無関係に即座にFACCH メッセージが送信される。それにより、音声アクティビティが可聴部にあるか無 音期間にあるかに応じて、音声情報の一部がFACCHメッセージに置換される ことがある。いずれの場合にも、タイムクリティカルなFACCHメッセージの 数は比較的少ないため、音声品質の低下は僅かである。その後、ステップ520 へ進んで終了する。 しかしながら、ステップ506においてFACCHメッセージが非タイムクリ ティカルであることが確認されると、ステップ510へ進んでタイマが始動する 。タイマは移動局M10へ送信する非タイムクリティカルなFACCHメッセー ジを遅延できる最大期間を示すのに利用される。その後、ステップ512へ進み 、そこでタイマが切れるかあるいは基地局B6から移動局M10への音声アクテ ィビティが中断されるか、のいずれかが最初に生じるのを待機する。音声アクテ ィビティの中断が検出される前にタイマが切れる場合には、ステップ514へ進 んで移動局M10へFACCHメッセージが送信される。例えば、音声情報をF ACCHメッセージと置換するブランクアンドバースト法を利用することができ る。 その後、ステップ520へ進んで終了する。しかしながら、タイマが切れる前に 音声アクティビティの中断が検出される場合には、ステップ518へ進む。 移動局M10のDTXモードが“DTX−ハイ”に等しければ、現在基地局B 10から移動局M10へ音声アクティビティは送信されていないと考えられる。 移動局のDTXモードが“DTX−ハイ”に等しければ、ステップ518へ進ん で移動局M10へFACCHメッセージを送信する。その後、ステップ520へ 進んで終了する。別の実施例では、基地局B6はその内部音声コーダのエネルギ レベル出力を使用して基地局B6から移動局M10への音声アクティビティを確 認することができる。音声コーダからの非常に低レベルのエネルギ出力は音声チ ャネル上に音声アクティビティが無いことに対応する。逆に、音声コーダからの 高レベルのエネルギ出力は音声チャネル上の音声アクティビティに対応する。 前記説明から本発明の動作および構造は明らかであると思われる。ここに図示 して説明してきた方法、装置およびシステムは好ましいものではあるが、請求の 範囲に明記された本発明の精神および範囲を逸脱することなくさまざまな変更お よび修正を加えられることは容易にお判りと思われる。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 移動局と基地局間の確立された音声チャネルを介した前記移動局から前 記基地局への非タイムクリティカルな高速アクセス制御チャネル(FACCH) メッセージの送信を遅延させる方法であって、 送信する前に前記FACCHメッセージを遅延できる最大期間を指定するタイ マを始動させるステップと、 前記移動局のユーザの音声パターンを監視してその中断を確認するステップと 、 前記確認された中断中もしくは前記タイマの時間切れのいずれかが最初に生じ た時に、前記FACCHメッセージを前記音声チャネルを介して前記基地局へ送 信するステップと、 からなる方法。 2. 請求項1記載の方法であって、前記移動局は音声アクティビティ検出回 路を含み、ユーザの音声パターンを監視する前記ステップは、 前記音声アクティビティ検出回路を使用して前記ユーザの音声パターンを監視 し前記音声パターンの中断を確認するステップを含む、方法。 3. 基地局と移動局間の確立された音声チャネルを介した前記基地局から前 記移動局への非タイムクリティカルな高速アクセス制御チャネル(FACCH) メッセージの送信を遅延させる方法であって、 送信する前に前記FACCHメッセージを遅延できる最大期間を指定するタイ マを始動させるステップと、 前記移動局のユーザの音声パターンを監視して前記音声パターン内に音声バー ストが生じる時を確認するステップと、 前記確認された音声バースト中もしくは前記タイマの時間切れのいずれかが最 初に生じた時に、前記FACCHメッセージを前記音声チャネルを介して前記移 動局へ送信するステップと、 からなる方法。 4. 請求項3記載の方法であって、前記移動局は不連続送信を利用しており 前記基地局は前記不連続送信を支援し、前記不連続送信は前記ユーザの音声バー スト中はハイモードを示し、前記ユーザの音声パターンを監視する前記ステップ は、 前記ハイモードに対する前記移動局の前記不連続送信を監視して前記音声パタ ーン内に前記音声バーストが発生している時を確認するステップを含む、方法。 5. 基地局と移動局間の確立された音声チャネルを介した前記基地局から前 記移動局への高速アクセス制御チャネル(FACCH)メッセージの送信を遅延 させる方法であって、前記基地局はソースユーザから前記移動局の加入者への音 声を符号化および復号化する音声コーダを有し、前記方法は、 送信する前に前記FACCHメッセージを遅延できる最大期間を指定するタイ マを始動させるステップと、 前記ソースユーザの音声パターンを監視してその中断を確認するステップと、 前記確認された中断中もしくは前記タイマの時間が切れた時に、前記FACC Hメッセージを前記音声チャネルを介して前記移動局へ送信するステップと、 からなる方法。 6. 請求項5記載の方法であって、前記音声コーダは前記ソースユーザの前 記音声パターンに比例する出力エネルギレベルを有し、前記ソースユーザの音声 パターンを監視する前記ステップは、 前記音声コーダの前記出力エネルギレベルを使用して前記ソースユーザの前記 音声パターンを監視し前記音声パターンの前記中断を確認するステップを含む、 方法。 7. 移動局と基地局間の確立された音声チャネルを介した前記移動局から前 記基地局への非タイムクリティカルな高速アクセス制御チャネル(FACCH) メッセージの送信を遅延させる移動電気通信システムであって、 送信する前に前記FACCHメッセージを遅延できる最大期間を指定するタイ マと、 前記音声チャネルを介して前記FACCHメッセージを送信することが確認さ れた時に前記タイマを始動させる手段と、 前記移動局のユーザの音声パターンを監視してその中断を確認する手段と、 前記確認された中断中もしくは前記タイマの時間切れのいずれかが最初に生じ た時に、前記FACCHメッセージを前記音声チャネルを介して前記基地局へ送 信する手段と、 を具備する、システム。 8. 請求項7記載の移動電気通信システムであって、前記移動局は音声アク ティビティ検出回路を含み、ユーザの音声パターンを監視する前記手段は、 前記音声アクティビティ検出回路を使用して前記ユーザの音声パターンを監視 し前記音声パターンの中断を確認する手段を含む、システム。 9. 基地局と移動局間の確立された音声チャネルを介した前記基地局から前 記移動局への非タイムクリティカルな高速アクセス制御チャネル(FACCH) メッセージの送信を遅延させる移動電気通信システムであって、 送信する前に前記FACCHメッセージを遅延できる最大期間を指定するタイ マと、 前記音声チャネルを介して前記FACCHメッセージを送信することが確認さ れた時に前記タイマを始動させる手段と、 前記移動局のユーザの音声パターンを監視して前記音声パターン内に音声バー ストが生じる時を確認する手段と、 前記確認された音声バースト中もしくは前記タイマの時間切れのいずれかが最 初に生じた時に、前記FACCHメッセージを前記音声チャネルを介して前記移 動局へ送信する手段と、 を具備するシステム。 10. 請求項9記載の移動電気通信システムであって、前記移動局は不連続 送信を利用しており前記基地局は前記不連続送信を支援し、前記不連続送信は前 記ユーザの音声バースト中はハイモードを示し、前記ユーザの音声パターンを監 視する前記手段は、 前記ハイモードに対する前記移動局の前記不連続送信を監視して前記音声パタ ーン内に前記音声バーストが発生している時を確認する手段を含む、システム。 11. 基地局と移動局間の確立された音声チャネルを介した前記基地局から 前記移動局への高速アクセス制御チャネル(FACCH)メッセージの送信を遅 延させる移動電気通信システムであって、前記基地局はソースユーザから前記移 動局の加入者への音声を符号化および復号化する音声コーダを有し、前記システ ムは、 送信する前に前記FACCHメッセージを遅延できる最大期間を指定するタイ マと、 前記音声チャネルを介して前記FACCHメッセージを送信することが確認さ れた時に前記タイマを始動させる手段と、 前記音声チャネルを介して前記FACCHメッセージを受信したことが確認さ れた時に前記タイマを始動させる手段と、 前記ソースユーザの音声パターンを監視してその中断を確認する手段と、 前記確認された中断中もしくは前記タイマの時間切れのいずれかが最初に生じ た時に、前記FACCHメッセージを前記音声チャネルを介して前記移動局へ送 信する手段と、 を具備する、システム。 12. 請求項11記載の移動電気通信システムであって、前記音声コーダは 前記ソースユーザの前記音声パターンに比例する出力エネルギレベルを有し、前 記ソースユーザの音声パターンを監視する前記手段は、 前記音声コーダの前記出力エネルギレベルを使用して前記ソースユーザの前記 音声パターンを監視し前記音声パターンの前記中断を確認する手段を含む、シス テム。
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