JP2001525134A - 同期誤りの訂正方法および無線システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、デジタル無線システムおよびカバレージエリアにおける端末機（１０２、１０４）と通信する少なくとも１つのベースステーシヨン（１００）と、該ベースステーシヨンと通信し、該ベースステーシヨンの動作を制御する移動電話交換機（１０８）とを備えるデジタル無線システムにおける同期誤りを訂正する方法に関する。送信すべき情報は、トランスコーダユニット（２００）で送信に適した形態に符号化され、復号化される。ベースステーシヨンは、あるペースでトランスコーダに情報フレームを送出し、これに対応してトランスコーダは、あるペースでベースステーシヨンに情報フレームを送出する。情報の容易な伝送を確保し、融通性を増加させるために、ベースステーシヨン（１００）は、トランスコーダ（２００）に送出される情報フレームで、トランスコーダから到来する情報フレームにおける同期誤りの存在を指示し、トランスコーダは、前記メッセージを受信した後その同期を訂正する。

Description

【発明の詳細な説明】 同期誤りの訂正方法および無線システム 発明の分野 本発明は、カバレージエリアにおける端末機と通信する少なくとも１つのベー スステーシヨンと、このベースステーシヨンと通信し、ベースステーシヨンの動 作を制御する移動電話交換機とを備え、送信すべき情報がトランスコーダユニッ トにおいて送信に適した形態に符号化され、復号化され、またベースステーシヨ ンが情報フレームをあるペースでトランスコーダに送信し、更にトランスコーダ が情報フレームをあるペースでベースステーシヨンに送信するようなデジタル無 線システムにおける同期誤りを訂正する方法に関する。 発明の背景 通常のセルラ無線システムは、加入者端末機が通信する一つまたは幾つかのベ ースステーシヨンからなる固定ベースステーシヨンネットワークを備える。更に 、セルラ無線システムは、例えば、ベースステーシヨンを制御するベースステー シヨンコントローラと、移動電話交換機とを備える。 データ伝送システムに要求される条件は増加し続けている。これは、種々なデ ータサービスなどの増大するより広い範囲のサービスが要求されるセルラ無線シ ステムなどのワイヤレスデジタルデータ伝送システムにおいて特にそうである。 帯域幅が制限されたチャネルでの情報の伝送には、伝送の質とユーザが受ける データ伝送速度の間の一種の妥協が常に伴うものである。情報の伝送を最適にす るために、送信すべき情報は、伝送路上の異なる段階において異なる方法で符号 化される。 固定ネットワークにおいては、無線システムにおけるより高い伝送速度が通常 用いられる。このため、固定ネットワークと無線システムの間では伝送速度の適 合化が要求される。この伝送速度の適合化にはトランスコーダユニットが用いら れる。トランスコーダユニット、すなわち、ＴＲＡＵ（Ｔｒａｎｓｃｏｄｅｒ／ Ｒａｔｅ Ａｄａｐｔｏｒ Ｕｎｉｔ）は、例えば、固定ネットワークの方向か ら到来する６４ｋｂｉｔ／ｓの信号を伝送速度が更に低く、無線ネットワークに 適した信号に符号化する。この信号の伝送速度を適合化することにより伝送線の トラヒック容量の最適化を可能にする。ＴＲＡＵはソースコーダとして機能し、 ベースステーシヨンと加入者端末機の間の帯域幅を減少させる。勿論、他の伝送 方向でも対応する逆符号化が行われる。 例えば、ＴＲＡＵは、ベースステーシヨンコントローラまたは移動電話交換機 に関連させて配設される。ＴＲＡＵおよびベースステーシヨンは、ＴＲＡＵフレ ームを送信、受信することにより通信する。これらのフレームは、例えば符号化 されたスピーチ、コントロール情報シグナリングまたは他のデータを含む。 本発明は、トランスコーダとベースステーシヨンの間でフレームにより伝送さ れるデータが７．２または１４．４ｋｂｉｔ／ｓの伝送速度を持つときＧＳＭ無 線システムに特に適用可能である。 ベースステーシヨンとトランスコーダは互いにフレームを送信する。この伝 送は同期的に生じる。すなわち、装置は同期していなければならない。従来のシ ステムにおいてはベースステーシヨンは同期に関してコントローラとして機能す る。ベースステーシヨンはフレームをアップリンク方向でトランスコーダに送出 する。トランスコーダはベースステーシヨンの信号と同期し、アップリンク方向 と同期してダウンリンク伝送方向でベースステーシヨンにフレームを送信する。 トランスコーダはベースステーシヨンの信号と同期化し、フレームをアップリン ク方向と同期してダウンリンク伝送方向でベースステーシヨンに送出する。トラ ンスコーダに乱れが生じ、またベースステーシヨンに送出されたフレームの同期 が乱れると、ベースステーシヨンは、トランスコーダを再同期化するための特殊 な同期化フレームをトランスコーダに送出する。 上記の構成の問題点は、実際の情報フレームが同期化フレームと置き換えられ 、すなわち情報の伝送が幾つかのフレームの期間にわたって切断されることであ る。ベースステーシヨンが同期化のコントローラとして機能しているので、同期 化フレームを送出することにより再同期化を開始することが出来るのはベースス テーシヨンのみである。 発明の簡単な説明 本発明の目的は、上記の問題点を解消できるような方法とシステムを提供する ことにある。これは、前述したような型の方法であって、ベースステーシヨンが 、トランスコーダに送出された情報フレームでトランスコーダから到来する情報 フレームに同期誤りの存在することを指示し、更にトランスコーダが前記メッセ ージを受信した後その同期を訂正することを特徴とする方法によって、達成され る。 更に、本発明は、カバレージエリアにおける端末機と通信する少なくとも１つ のベースステーシヨンと、このベースステーシヨンと通信し、ベースステーシヨ ンの動作を制御するように構成された移動電話交換機と、送信すべき情報を伝送 に適した形態に符号化し、復号化するように構成されたトランスコーダユニット とを備え、ベースステーシヨンが情報フレームをあるペースでトランスコーダに 送出するように構成され、且つトランスコーダがあるペースでベースステーシヨ ンに情報フレームを送出するように構成されているようなデジタル無線システム に関する。本発明のシステムの特徴は、ベースステーシヨンが、トランスコーダ へ送られる情報フレームで、トランスコーダから到来する情報フレームに同期誤 りの存在することを指示するように構成され、更にトランスコーダが前記メッセ ージを受信した後その同期を訂正するように構成されることにある。 本発明の解決方法は多くの利点を有する。両方のユニット（ベースステーシヨ ンとトランスコーダ）が同期誤りを訂正することが出来る。フレームは、アップ リンク伝送方向で最早失われることはない。何故ならば、同期化フレームを送る 必要がないからである。 図面の簡単な説明 以下に、添付図面を参照して好ましい実施例について本発明を更に詳細に説明 する。 図１は、本発明が適用出来るシステムを示す。 図２は、本発明のシステムの固定部分を更に詳細に示す。 図３は、トランスコーダのフレームを示す。 発明の詳細な説明 先ず、本発明の方法を用いることが出来る無線システムを示す図１を検討する 。この無線システムは、エリア内の加入者端末機１０２〜１０４と通信する少な くとも１つのベースステーシヨン１００を備える。そして、ベースステーシヨン コ ントローラ１０６は、１つ以上のベースステーシヨンの動作を制御する。無線シ ステムにおいては、ユーザのスピーチとデ−タトラヒックがトラヒックチャネル を用いることによりベースステーシヨンと加入者端末機の間で伝送される。ベー スステーシヨンコントローラ１０６は、トラヒックを移動電話交換機１０８へ送 信する。、この移動電話交換機１０８を通して、そのトラヒックは、固定ネット ワークまたは無線システムの他の部分に送られる。 本発明は、トランスコーダとベースステーシヨンの間でフレームにより伝送さ れるデータが７．２または１４．４ｋｂｉｔｓ／ｓの伝送速度を有するときＧＳ Ｍ無線システムでの使用に特に適している。図２は、本発明によるシステムの固 定部分の例を更に詳細に示すものである。固定部分は、このような状況において 、セルラ無線システムにおける移動電話交換機とベースステーシヨンの間の部分 である。ベースステーシヨン１００は端末機から到来する信号をライン２０２を 介してベースステーシヨンコントローラ１０６に送信する。ベースステーシヨン コントローラ１０６は、この信号をライン２０４を介してトランスコーダ２００ に送出する。トランスコーダ２００は、この信号を、ライン２０６を介して移動 電話交換機１０８に送出する。移動電話交換機は信号２１４を送出する。この伝 送チェイン２０２−２０６はアップリンク伝送方向と呼ばれる。逆方向の伝送チ ェイン２０８−２１２はダウンリンク伝送方向と呼ばれる。 トランスコーダ２００は信号の伝送速度を適合させる。トランスコーダの物理 的位置は、図２に示したものとは異なることが出来る。トランスコーダは、例え ば、ベースステーシヨンコントローラまたは移動電話交換機に関連させることが 出来る。符号化器の位置は、本発明とは無関係である。換言すれば、トランスコ ーダとベースステーシヨンの間の情報はＴＲＡＵフレームを用いてフレームフォ ーマットで伝送される。フレームは原理的には両伝送方向で同様である。図３は １４．４ｋｂｉｔ／ｓの伝送速度で用いられるトランスコーダフレームを示す。 ここで、フレームは垂直軸線上に印された４０オクテットからなり、従って各々 のオクテットは水平方向にマークされた８データビットからなる。 先ず、従来のシステムの動作について検討する。換言すれば、ベースステーシ ヨン１００はアップリンク伝送方向にフレームを送出し、またトランスコーダ２ ００はベースステーシヨンの伝送に同期する。トランスコーダはフレームをアッ プリンク伝送方向により決定されるペースでダウンリンク伝送方向に送信する。 ある理由によりトランスコーダがアップリンクフレームから同期を喪失するとき 、トランスコーダは、次のダウンリンクフレームに、同期の喪失を示すＵＦＥ（ アップリンクフレーム誤り）を配置する。図３のダウンリンクフレームにおいて 、このビットはＣ６により示される。トランスコーダはアップリンクフレームを 受信しないが、フレームのダウンリンク伝送は、最初は殆ど同期して継続する。 同期が得られないときは、ダウンリンクフレームの伝送は時間的にスライドし、 或る時間の後に、接続がリセットされる。１４．４ｋｂｉｔ／ｓの場合には、ベ ースステーシヨンは、リセット前にアップリンク伝送方向に特定の同期フレーム を送出する。ダウンリンク伝送方向に問題が生じたときは、ベースステーシヨン は直ちに、公知の方法でアップリンク伝送方向に特定の同期フレームを送出し、 従って情報の伝送が阻止されてしまう。 これに対し、本発明の解決方法においては、ベースステーシヨン１００がダウ ンリンク伝送方向で同期問題を検出したとき、ベースステーシヨンは、トランス コーダ２００に同期誤りメッセージを送信する。このメッセージは、ＤＦＥ（ダ ウンリンクフレーム誤り）ビットとして知られるものにおいて同期の喪失の指示 として次のアップリンクフレームに配置されるのが好ましい。図３のアップリン クフレームにおいては、このビットはＣ６により示される。従来のフレームでは 、ビット位置Ｃ６は用いられない。同期誤りメッセージを送出するときは、ベー スステーシヨンは、加入者端末機から受信された情報を中断せずに伝送し続ける 。 トランスコーダは、ベースステーシヨンから同期誤りメッセージを受信し、ベ ースステーシヨンから受信されたフレームに従ってその同期を訂正する。 本発明のシステムにおいては、本発明の方法は、例えば、汎用プロセッサまた は信号プロセッサに対してプログラムされた動作コマンドとしてソフトウエアに より実施されるのが好ましい。 本発明について添付した図面による例を参照して説明したのであるが、本発明 はそれに拘束されず、添付したクレームで示した発明の概念の範囲内で多くの方 法で変形可能なことは明らかである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．カバレージエリアにおける端末機（１０２、１０４）と通信する少なくとも １つのベースステーシヨン（１００）と、該ベースステーシヨンと通信すると 共に該ベースステーシヨンの動作を制御する移動電話交換機（１０８）とを備 え、送信すべき情報がトランスコーダユニット（２００）内で送信に適した形 態に符号化され、かつ復号化され、ベースステーシヨンはあるペースでトラン スコーダに情報フレームを送出し、トランスコーダはあるペースで情報フレー ムをベースステーシヨンに送出するようなデジタル無線システムにおける同期 誤りを訂正する方法において、前記ベースステーシヨン（１００）は、前記ト ランスコーダ（２００）に送出された情報フレームで該トランスコーダから到 来する情報フレームにおける同期誤りの存在を指示し、前記トランスコーダは 、前記メッセージを受信した後同期を訂正することを特徴とする方法。 ２．前記ベースステーシヨンは、前記トランスコーダに送出されるべき情報フレ ームの所定のビット位置を用いることにより同期誤りをトランスコーダに通知 することを特徴とする請求項１記載の方法。 ３．前記トランスコーダは、その同期を、前記ベースステーシヨンにより送出さ れた情報フレームの同期に従うように訂正することを特徴とする請求項１記載 の方法。 ４．情報の伝送速度は１４．４ｋｂｉｔｓ／ｓであることを特徴とする請求項１ 記載の方法。 ５．カバレージエリアにおける端末機（１０２、１０４）と通信する少なくとも １つのベースステーシヨン（１００）と、該ベースステーシヨンと通信し、該 ベースステーシヨンの動作を制御するように構成された移動電話交換機（１０ ８）と、送信すべき情報を送信に適した形態に符号化し、復号化するように構 成されたトランスコーダユニット（２００）とを備え、前記ベースステーシヨ ン（１００）があるペースでトランスコーダ（２００）に情報フレームを送出 するように構成され、前記トランスコーダ（２００）があるペースでベースス テーシヨン（１００）に情報フレームを送出するように構成されたようなデジ タル無線システムにおいて、前記ベースステーシヨン（１００）は、前 記トランスコーダ（２００）に送出される情報フレームで前記トランスコーダ から到来する情報フレームにおける同期誤りの存在を指示するように構成され 、前記トランスコーダ（２００）は、前記メッセージを受信した後その同期を 訂正するように構成されることを特徴とするデジタル無線システム。