JPH10510507A - 化学物質の処理 - Google Patents

化学物質の処理

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Abstract

(57)【要約】 ジルコニヤに基づく物質を処理する方法において、ジルコニヤに基づく物質を反応段階において弗化水素(HF)の水溶液と反応させて可溶性のフルオロジルコン酸化合物を形成させることを含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】 化学物質の処理 この発明は化学物質の処理に関する。これは特にジルコニアに基づく物質を処 理するための方法に関する。 本発明によれば、ジルコニアに基づく物質を処理するための方法が提供され、 これは広義には、ジルコニアに基づく物質を反応段階において弗化水素(HF) の水溶液と反応させて可溶性のフルオロジルコン酸化合物を生成させることを含 む。 本発明の具体例の1つにおいてそのジルコニアに基づく物質はジルコニアであ ることができる。本発明の別な具体例において、これは解離されたジルコン(“ DZ”すなわちZrO2・SiO2)であることができる。本発明の更に別な具体 例においてこれは解離されたジルコンのジルコニア含有成分であることができる 。 ジルコニアを用いる場合には、これはバッデライトのような天然産のジルコニ ウム物質であることができる。この場合にはその反応は下記の反応(1): ZrO2 + 6HF → H2ZrF6 + 2H2O ・・・(1) に従って進行する。 これに代えて、ジルコニアを用いる場合にはこれはいずれかの好適な熱的過程 により得ることができる。 解離されたジルコンは、これを用いる場合、いずれかの好適な方法、特に熱的 過程により得ることのできるそれであることができる。すなわち、これは例えば ジルコン(ZrSiO4)の結晶母材をプラズマ炉又はプラズマ発生器の中で酸 化性、不活性又は還元性の条件のもとで高温度に加熱することによりこれを破壊 することによって得られるそれであることができる。ジルコンは比較的低い費用 で豊富に入手することができる物質であるけれども、化学的には不活性である。 すなわち、不活性のジルコン鉱物は本発明に従い上記プラズマ解離により化学的 に処理できるようにされる。このプラズマ解離の間にジルコンは、分離したジル コニア(ZrO2)とシリカ(SiO2)との各鉱物相に解離され、その生成物は 一般に、解離ジルコン(“DZ”)、プラズマ解離ジルコン(“PDZ”)又 はZrO2・SiO2と表わされる。これと異なって、ジルコンはトランスファー アークプラズマ炉の中で還元的な条件のもとで処理して、一般に融解ジルコニア と呼ばれるZrO2を本質的に残留させてそのシリカ相の除去を本質的にもたら すことができる。 ジルコニアは通常、ウラニウム(U)及びトリウム(Th)並びにそれらの崩 壊生成物のような放射性元素、及びFe、Ca、P、Al、Mg及びTiのよう な他の一般的な不純物を含んでいる。これらの元素は本発明の方法において解放 されるけれども、この方法はこれらの元素を取り扱う効果的な手段の1つを提供 する。中でも、この方法は廃棄物を含めて放射性元素の比較的僅かな量の発生し かもたらさない。この明細書において放射性元素としてU及びThについてあげ るときは常に、これはそれに代えて又はそれに加えてそれらの崩壊生成物につい てもあげているものと解釈するべきである。 本発明の具体例の1つにおいて、PDZは脱珪酸されていないものであること ができ、この場合にその反応は下記の反応(2)、すなわち ZrO2・SiO2 + 12HF → H2ZrF6 + H2SiF6 + 4H2O ・・・(2) に従って進行する。 本発明のもう1つの具体例においてPDZは部分的に脱珪酸されたものである ことができ、この場合はそのフルオロジルコン酸を生ずる反応も反応(2)に従 う。本発明の更に別な具体例において、PDZは完全に脱珪酸されたものである ことができ、この場合にはそのフルオロジルコン酸を生ずる反応は前にあげた反 応(1)に従う。 PDZの脱珪酸は苛性ソーダ浸出のような公知の手段によって行なうことがで きる。完全に、又は部分的に解離したPDZは“DPDZ”としても知られてい る。 本発明の方法の各反応においてヘキサフルオロジルコン酸(H2ZrF6)をあ げるときは常に、これはZrF4・2HF・xH2Oの化合物を含み、その際xは 0から5までの範囲であることを認めるべきである。 HF水溶液又はHF溶液の中のHFの濃度は重量で5−70%のHFの範囲で あることができる。その反応は中程度に高められた温度において行なうことがで き、これは20℃と120℃との間であることができる。反応(1)及び(2) は発熱反応である。すなわち、40%HF溶液を用い、そして供給物質としてP DZを用いて、その反応混合物は、PDZのHF溶液の中への供給速度に依存し て数分間以内に±90℃の温度に達する。比較的低いHF濃度、例えば30%に おいてより低い最終温度に達し、そしてこのような場合には、完全な反応をもた らすためにその反応混合物を外部源から、例えば>80℃に加熱するのが好まし い。 反応時間は、HF濃度、PDZの解離度及び反応混合物の温度に依存して10 分間と4時間との間であることができる。 ヘキサフルオロジルコン酸、すなわちH2ZrF6の代わりに、又はこれに加え て、テトラフルオロジルコン酸、すなわちH2ZrOF4及び/又はその水和物を 形成させることができる。 ジルコニア及び、もし存在する場合に、シリカはその反応段階においてHF溶 液の中に溶解され、その際、H2ZrF6及びH2SiF6のような反応生成物もそ の弗化水素水溶液の中に可溶性であるので、プラズマの中で解離しなかったジル コン並びに難溶性又は不溶性の種々の不純物或いはU、Th、鉄(Fe)、チタ ン(Ti)、アルミニウム(Al)及びカルシウム(Ca)のような微量元素の みが多かれ少なかれ溶解されない固体として残留する。溶解しなかった固型物( “ホワイトフラクション”)はそのようにして、必要の場合、対象とする微量元 素の沈殿を先行させて、例えば濾過、傾瀉又は沈降のような適当な手段により固 体フラクションとして除去することができる。従ってこの方法は、PDZ又はD PDZを精製して比較的少量の、U及びTh並びにそれらの崩壊生成物のような 望ましくない不純物を含む残渣を生じさせるための効果的な手段の1つを提供す る。プラズマの中で解離しなかったいかなる残留ジルコンもそのようにして分離 することができ、従ってこの方法は100%の解離度でPDZを入手できること に依存するものではない。この段階の間に除去されたジルコンは当然、非ジルコ ン物質を分離した後でそのプラズマ段階へ再循環して戻すことができる。 反応(2)の効率を高め、又は最適化し、そしてZr及びFのホワイトフラク ションへの損失を減少させ、或いは最少化させるために、ジルコニアと、もし存 在する場合に、シリカとを加えたものに対するHFのモル比が重要であり、そし て所望の解離水準を得るように制御される。すなわち、ジルコニアと、もし存在 する場合、シリカとを加えたものに対するHFのモル比は1.1:0.9ないし 0.9:1.1の範囲、より好ましくは1.05:0.95ないし0.95:1 .05の範囲、そして最も好ましくは約1:1であることができる。 所望の場合には、固体フラクションを更に処理してU及びThのような元素を 回収することができる。例えば、このものを、例えば硝酸のような適当な酸或い は塩基類を用いて溶解させ、次いで前に述べたように、僅かな量の廃棄物しか生 じないように濾過しイオン交換することができる。これに代えて、例えばフロー テーションのような物理的な分離により他の不溶性化合物から非解離のジルコン を分離し、そして同様に廃棄物の実質的に些少の量をもたらすことができる。 この方法は、H2ZrF6、H2SiF6、H2O及び過剰のHFを含む残りに溶 液を加熱してH2ZrF6を回収することを含むことができる。すなわち、その溶 液を蒸発段階で実質的に大気圧において20℃と120℃との間の温度に加熱し て全てのH2SiF6及びH2O及び過剰のHFを蒸発させることができる。これ らの揮発性物質は次に適当な凝縮器の中で、引き続くHF及び、例えばSiO2 のようなSi化学種を公知の態様で回収するために凝縮させることができる。そ のようにして回収されたHFは反応段階へ再循環させることができる。 すなわち、蒸発段階において下記の反応(3) H2ZrF6(aq) + H2SiF6(aq)→ H2ZrF6(s) + H2SiF6(g) ・・・(3) が起こる。 蒸発段階からH2ZrF6(又はH2ZrOF4)の結晶が得られ、そしてそのよ うにしてこの方法は全てのZr及びSiの化学種の実質的に完全な分離を可能と する。 H2ZrF6の結晶は次に精製段階において下記の反応(4) H2ZrF6(不純) → H2ZrF6(純粋) ・・・(4) に従い更に精製することができる。 この精製段階は再結晶又はイオン交換を含むことができる。 それに代えて、H2ZrF6溶液を部分的にのみ蒸発させて飽和溶液を生じさ せ、これからH2ZrF6結晶をその溶液の冷却とともに、又は冷却することなく 結晶化させることができる。この結晶は、例えば濾過のようないかなる適当な手 段によってもその母液から分離することができる。この結晶はほとんどの不純物 が溶液の中に残留し、そしてZr化学種とともに結晶化しないと言う事実のため に高純度のものであることができる。H2ZrF6結晶の濾過の後で残りの溶液を 完全に蒸発させて残りの全てのZrをH2ZrF6(又はH2ZrOF4)として回 収することができる。この結晶はもちろんその母液のいかなる蓄積した不純物を も含むであろう。 もう1つの別法として、H2ZrF6/H2SiF6の溶液はイオン交換カラムへ 直接供給して更に大いに純粋なH2ZrF6/H2SiF6溶液を作り、このものか ら純粋なH2ZrF6を結晶化させることができる。 本発明の具体例の1つにおいて得られた純粋なH2ZrF6は次に、例えば水蒸 気熱分解により下記の反応(5) H2ZrF6 + 2H2O → ZrO2 + 6HF ・・・(5) に従いジルコニアに変えることができる。 反応(5)において生じたHFは回収して反応段階において再使用することが できる。 これに代えて、本発明の別な具体例においてその純粋なH2ZrF6 から、例 えばZrF4、ZrOF2、例えばK2ZrF6のようなフルオロジルコン酸塩、硫 酸ジルコニウム又は炭酸ジルコニウムのような他のジルコニウム化学物質を作り 出すことができる。 次に、本発明を添付の図面を参照して非制限的な例により説明しよう。 添付の図面において 第1図は、解離されたジルコニウムを処理するための単純化した本発明に従う フローシートであり、 第2図は、例1において作り出されたZrO2のX線回折像であり、 第3図は、例5ないし7において用いた小規模の製造設備を単純化したフロー シートの形で示し、 第4図は、例2において記述するような、HFの中に溶解しなかった非解離の ジルコンのX線回折パターンであり、そして 第5図は、例11において作り出されたZrO2のX線回析パターンである。 第1図において、参照数字10は一般に、解離したジルコンを処理するための 方法を示す。 この方法10はプラズマ解離段階12を含み、その際ジルコン供給ライン14 が段階12へ導かれている。PDZ流路16が段階12から反応段階、すなわち 段階18へ導かれており、その際HF溶液の給液ライン20が段階18へ導かれ ている。移送ライン22が段階18から液体/固体分離段階、すなわち段階24 へ導かれている。ジルコン及びホワイトフラクションの抜き出しライン26が段 階24からジルコン/ホワイトフラクション分離段階25へ導かれており、その 際ジルコン戻しライン27が段階25から段階12へ導き戻されている。移送ラ イン28が段階24から蒸発段階、すなわち段階30へ導かれており、その際、 揮発性生成物抜き出しライン32がこの段階30から処理段階34へ導かれてい る。この段階30から移送ライン36が蒸発段階、すなわち段階38へ導かれて いる。この段階38から移送ライン40がジルコニア生成段階、すなわち段階4 2へ導かれており、その際HF抜き出しライン44ならびにZrO2抜き出しラ イン46がこの段階42から延び出している。これに代えて、又は追加的に、硫 酸ジルコニウム生成段階、すなわち段階48を設けることができ、そしてその場 合には流路50が段階38から段階48へ導かれている。その場合にはまた、H2 SO4供給ライン52も段階48へ導かれており、その際HF抜き出しライン5 4並びに硫酸ジルコニウム抜き出しライン56がこの段階48から導き出される 。これに代えて、又は追加的に、フルオロジルコン酸塩生成段階、すなわち段階 58を設けることができ、この場合は流路60が段階38から段階58へ導かれ る。その場合に、KOH供給ライン62が段階58へ導かれ、その際フルオロジ ルコン酸塩抜き出しライン64が段階58から導き出される。 使用に際して、流路26に沿って段階12へ入る再循環されるジルコンととも に、ZrSiO4が流路14によりプラズマ解離段階12へ供給される。この段 階12においてジルコンがプラズマ解離によりPDZに解離される。このPDZ は流路16に添って段階18に達する。 段階18においてこのPDZは5%と70%との間のHF濃度、及び20℃と 120℃との間の温度を有するHF溶液の中に溶解され、そして反応して下記の 反応(2) ZrO2・SiO2 + 12HF → H2ZrF6 + H2SiF6 + 4H2O ・・・(2) に従いH2ZrF6とH2SiF6とを形成する。 溶解は100%HFまでに達する種々の濃度において実施することもできるけ れども、好ましいHFの濃度は40%であり、そして好ましい温度は80℃であ る。 段階18において形成されて溶解したH2ZrF6、H2SiF6、H2O及び過 剰のHF並びにいずれかの不溶性固体を含む溶液は液体/固体分離段階24へ送 られてここで不解離のジルコン並びにいずれかの不溶性の、又は沈殿した、例え ばU及びThのような不純物を含む固体フラクションが、過剰のHF溶液、H2 O、溶解されたH2ZrF6及び溶解されたH2SiF6を含む液体フラクションか ら分離される。固体フラクションはライン26に沿って除去され、そして段階2 5において更に処理されて、例えばH2SO4の中に溶解させることにより不解離 のジルコンからフワイトフラクションを分離し、次いで濾過及びイオン交換によ りU及びThをそれから除去した後、ライン27に沿って段階12へジルコンを 再巡回させる。すなわち、方法10からは廃棄物を含むU及びThの比較的少な い量しか得られない。 液体フラクションはライン28に沿って段階30へ送られ、ここでその溶液を 大気圧のもとに40℃と120℃との間の温度において蒸留することによって、 H2SiF6とHFとH2Oとを含む揮発性フラクションが流路32に沿って抜き 出される。それら揮発性物質は段階34に進入し、ここでそれらはHF及び高級 Si化学種を回収するために凝縮され、その際HFは段階18へ再循環される( 図示されていない)。各Si化学種からのHFの分離は、火炎加水分解、水蒸気 プラズマ等の手段によって行なうことができる。 場合によっては、その液体フラクションを段階30へ直接送り込む代わりに、 このものをまずその初期精製のためにイオン交換段階(図示されていない)へ供 給し、そしてその後でこの液体フラクションを段階30へ送り込んでもよい。 段階30において、各Si化学種からのZr化学種の実質的に完全な分離が得 られる。すなわち、実験室規模での方法10のシミュレーションにおいて、段階 30からのH2ZrF6フラクションは46.1重量%のZr及び0.5重量%よ りも少ないSiを含み、一方この段階30からの揮発性フラクションは凝縮した 後で55.7g/1のH2SiF6及び1ppmよりも少ないZrを含んでいたこ とが見出された。 段階30においては20%よりも多い液体が蒸発されたときにH2ZrF6の高 度に飽和した溶液が得られる。蒸発した液体の量に依存して、それを冷却するこ となく、又は室温に冷却したときにH2ZrF6(又はH2ZrOF4)の結晶化が 起こる。この結晶化はそれ自身、U、Th、Fe、Ti及びCaのような不純物 についてのもう1つの精製段階である。この結晶は残りの溶液から濾過によって 除去することができるが、一方、不純物は主として溶液の中に残留し、そして次 にイオン交換(図示されていない)によって除去することができる。 これに代えて、段階30においてはH2ZrF6及びH2SiF6の溶液の完全な 蒸発を行なうことができ、この場合にH2ZrF6(又はH2ZrOF4)の結晶が 得られる。これらの結晶はオーブン(図示されていない)の中で乾燥させること ができる。この乾燥段階の間の弗素(F)の損失を最少にすることが望まれる場 合は、その温度はH2ZrF6の分解温度を越えるべきではない。すなわち、乾燥 は40℃と90℃との間、好ましくは<80℃において実施することができる。 蒸発は、例えば蒸留、スプレー乾燥等のようないかなる好都合な手段によっても 行なうことができる。 段階30からの比較的不純なH2ZrF6は精製段階38へ送られる。 段階30からやってきたこの不純なH2ZrF6の結晶は水に高度に可溶性であ り、そして水1ml当り1gまでの溶解度を得ることができる。この結晶のそれ 以上の精製はそのようにして溶解及び引き続く再結晶又はイオン交換により段階 38において容易に実施できて、実質的に少ない放射能を有するH2ZrF6を作 り出すことができる。 再結晶のためにはH2ZrF6の結晶を最少量の温水の中に溶解させて高度に 飽和した溶液を作る。室温に冷却したときに再結晶が起こる。得られた結晶は濾 過によって回収し、乾燥させることができる。 これに代えて、イオン交換のためにはH2ZrF6の結晶を0.1Mないし2. 0Mの範囲の濃度で水に溶解させることができる。次にこの溶液を適当なイオン 交換樹脂の含まれたカラムを通過させてU及びThのような不純物を除去するこ とができる。この溶液を再び蒸発させてH2ZrF6の結晶を作り出すが、この中 では種々の不純物、なかでもU及びThの濃度は大いに低下している。U及びT hの不純物は次に、このイオン交換樹脂から、容易に取り扱うことのできる限定 された容積において溶離させることができる。例1 方法10の種々の段階の実験室規模のシミュレーションにおいて下記の結果が 得られた: 段階38からの精製されたH2ZrF6結晶は、段階42において450℃と8 50℃との間の温度において30分ないし3時間の範囲の反応時間にわたり、例 えばロータリキルンのような適当な炉の中で下記の反応(6)及び(7)、すな わち H2ZrF6 + 2H2O(水蒸気) → ZrO2 + 6HF ・・・(6) H2ZrOF4 + H2O(水蒸気) → ZrO2 + 4HF ・・・(7) に従い、水蒸気熱分解によりジルコニア(ZrO2)に変えることができる。 それ以上の脱珪酸がこの水蒸気熱分解の間にもたらされる。 方法10の実験室規模のシミュレーションにおいてこのようにして得られたジ ルコニアのX線回折像を第2図にあげる。 段階42におけるH2ZrF6のZrO2への効果的な転化は乾燥結晶としてH2 ZrF6を供給することには本来的には依存しない。水蒸気熱分解転化と異なっ て、最終的蒸発はまたロータリーキルンの中で行なうこともできる。すなわち、 段階30、38においてもたらされる結晶化は省略することができ、それにより 段階24からのH2ZrF6/H2SiF6の溶液は段階42へ直接供給するか、或 いはそれの蒸発による部分的濃縮の後で供給することができる。 段階42において分離されたHFは適当な凝縮器またはスクラッバ(図示され ていない)の中で捕集し、そしてそのようにして回収されたHFを段階18へ再 循環させることができる。 これと異なって、又は追加的に、H2ZrF6をH2SO4と反応させることによ り硫酸ジルコニウムを段階48において作り出すことができ、その際HFは同様 に再循環のために分離される。 更に、K2ZrF6をH2ZrF6と、例えばKOHのようないずれかの適当なカ リウム塩との反応によって段階58において作り出すことができる。 更にまた、H2ZrF6はHF雰囲気において(図示されていない)ZrF4に 熱的に転化させることができ、そして得られたZrF4を昇華/脱昇華により精 製することができる。 方法10をシミュレートし、試験するための別な、例1よりも大きな規模での いくつかの試験も行なった。 例2ないし4及び8ないし10は実験室装置で行なったが、例5ないし7は図 3に従う小規模の製造設備で実施した。 第3図において参照数字100は一般にこの小規模設備を示す。設備100は 液体貯槽102を含み、この貯槽102から流路104が撹拌反応器106へ導 かれている。ポンプ112の設けられたHF溶液流路110がこの反応器106 へ導かれており、一方固体抜き出しライン114がこの反応器の底から固体貯槽 116へ導かれている。この反応器106は加熱及び冷却用ループ(図示されて いない)が設けられており、そして凝縮器120を備えた揮発性物質抜き出しラ イン118がこの反応器106から導き出されている。液体つい循環ライン12 2が反応器106から貯槽102へ導かれており、そしてこれにはポンプ124 が設けられている。 例5ないし7のそれぞれにおいてH2ZrFの製造の第1段階は40%HFの 必要量を流路110に沿って反応器へポンプ給送することであった。 次にPDZを、反応器の蓋の上に設けられた固体供給ホッパ(図示されていな い)を用いて反応器へ撹拌のもとに供給した。 反応混合物の中の固体物質は、公知の沈降技術を用いて液体生成物の相から分 離し、その後でその生成物相(液体)をライン122に沿って液体貯槽102へ ポンプ給送した。それら固体物質はライン114に沿って固体貯槽116及び洗 浄された反応器へ送り込んだ。 次にこの生成物相はライン104に沿って反応器へ送り戻されて、そしてここ でH2ZrF6とH2SiF6との間の分離を、揮発性のH2SiF6、H2O及びH Fの蒸発により行なった。それぞれの蒸気を凝縮させて分析した。蒸発の後の残 渣はH2ZrF6/H2ZrOF4の結晶のスラリーであった。例2 500gのプラズマ解離ジルコン(“PDZ”)(90%の総合解離率を有す る)を、5リットルのPTFEビーカーの中で1.4リットルの40%HF水溶 液に加えた。この反応混合物をその全反応時間にわたり連続的に撹拌した。この 反応混合物の温度は2分間以内に24℃から86℃まで上昇した。4時間後に、 その反応混合物を冷却し、そしてその溶解しなかった固体物質を瀘過及び/又は 傾瀉/沈降によって母液から分離した。 その固体物質は微細なホワイトフラクションと不解離ジルコンとからなってい た。ジルコン部分の重量は45.0g(最初の出発物質の9%)であった。これ はその出発物質の90%の解離とよく対応する。X線回折(XRD)分析は、こ の固体物質の部分が主としてジルコンであることを確認した=第4図参照。この ホワイトフラクションの重量は31.8g(最初の出発物質の6.4%)であっ た。このホワイトフラクションのXRD分析は、これがZrO2、ZrOF2、Z rF4及び中間のオキシフルオリド類の混合物よりなっていることを示した。 母液を>80℃の温度において蒸発させた。全ての液体が蒸発されてしまった 後で348.5gのH2ZrF6(又はH2ZrOF4)の結晶がビーカーの中に残 った。 未反応のジルコン、ホワイトフラクション及び最終生成物の化学分析を第2表 にあげる。 例3 100mlの母液(例2に記述した典型的な操作より得られた)を50mlに 濃縮し、そしてその溶液を冷却させた。生じた結晶を濾過して乾燥した。その濾 液を、乾燥した結晶のみが残留するまで更に蒸発させた。下記の第3表にまとめ た化学分析は母液の最初の50mlの蒸発の後で形成された結晶(試料A)が残 りの液体の完全な蒸発により形成された結晶(試料B)よりも大いに純粋である ことを示した。 50%の母液を蒸発した後で24.77g(82%)の結晶(試料A)が形成 され、そして濾液の完全な蒸発の後で更に5.37g(18%)の結晶(試料B )が形成されたことも確認された。例4 例2の操作及び各パラメータを用いてそのホワイトフラクションの量及び化学 組成がその反応に利用できるHFの量によって調節できることが示された。例え ば、0.43kgのプラズマ解離ジルコン(71%の総合解離度を有する)を、 910mlの40%HF水溶液に加えた。この反応混合物をその全反応時間を通 じて撹拌した。冷却の後で全ての固型物質を濾過及び/又は傾瀉/沈降によって 母液から分離した。その解離したジルコン及びホワイトフラクションを更に分離 した。不解離のジルコンの重量は121.4gであったが、これは最初の出発物 質の28.2%である。これは71%解離していた出発物質とよく対応する。ホ ワイトフラクションの重量は154.8gであったが、これは出発物質の36% である。 下記の反応、すなわち ZrO2・SiO2 + xHF → H2ZrF6 + H2SiF6 + 4 H2O ・・・(8) を、PDZの中の(ZrO2+ SiO2)に対するHFのモル比を変化させるこ とによって更に調べた。ジルコニアとシリカとに対するHFのモル比が、第4表 から見ることができるように、そのホワイトフラクションの組成及び量を決定す ることが見出された。 ZrO2・SiO2を完全に溶解させるために12モルのHFが理論的に必要で ある。例5 401の40%HF混合物を反応器106へポンプ供給した。これは合計して 18.56kgの純粋なHFを与えた。 13.43kgの重量のPDZを有する79%PDZの17kgを反応器へゆ っくりと供給した。その反応の発熱的性質によって88℃の温度に達した。その 母液は次のように分析された: H2ZrF6 = 27.39%(重量基準) H2SiF6 = 18.37% HF = 0.46% H2O = 53.78% 反応において生じたホワイトフラクションの量は322gであったが、これは その系に供給されたPDZの実重量の2.4%であった。生じたH2ZrF6(S) の合計重量(実際)は、H2SiF6(1)の9.71kgの重量(計算)とともに 13.96kgであった。例6 再び401の40%HFを反応器106の中へポンプ供給したが、これは18 .56kgの合計HF含有量を与えた。 13.43kgの重量のPDZの重量を与える18.4kgの73%PDZを 反応器へ30分以内に供給した。温度は5分間以内に>90℃まで上昇し、そし てその温度を80℃と90℃との間で安定化させるために冷却水を用いた。この 母液は次のように分析された: H2ZrF6 = 26.98%(重量基準) H2SiF6 = 18.07% HF = 1.03% H2O = 53.92% 反応において生じたホワイトフラクションの量は353gであったが、これは 反応器へ供給された純粋なPDZの2.6%の割合である。生じた13.75k g(実際)のH2ZrF6(S)が、9.56kg(計算)のH2SiF6(1)の重量と ともにこの運転において生じた。例7 この例においてはその設備すなわち系100を全容量において運転した。 反応器106に451の40%HFをポンプ供給したが、これは20.34k gの合計重量のHFを与えた。 この反応器に30分間以内に17.85kgの87%PDZを供給したが、こ れは15.53kgのPDZの合計重量を与えた。その反応混合物の温度を85 ℃において安定化させるために冷却水を用いた。 その母液は次のように分析された: H2ZrF6 = 26.74%(重量基準) H2SiF6 = 17.03% HF = 2.57% H2O = 53.66% 407gの合計重量のホワイトフラクションが捕集されたが、これは反応器へ 供給されたPDZの2.62%である。この運転において16.85kgの合計 重量(実際)のH2ZrF6(S)、11.72kgの重量(計算)のH2SiF6と ともに作り出された。 上述の全ての例において結晶は20%と40%との間の母液を蒸発させること によって形成された。この結晶を抜き出して残りの液をいくつかの容器の中で加 熱して残余のH2ZrF6の結晶を作った。 揮発性物質の蒸発の間に第5表にあげるように分析用のいくつかの試料を採取 した。 第5表は採取された種々の試料の組成を重量%として示す。捕集された凝縮物 の合計量はこの運転において用いた液体の37%(容積)であった。この系の中 に常に存在するHFの結果として、凝縮器においてはSiO2(S)の沈殿による閉 塞はまったく見出されなかった。この凝縮物の中にZr化学種はまったく見出す ことができなかった。 反応において用い、そして生じた各物質の典型的な分析結果を放射性成分との 関係において第6表にまとめる。 例8 ウラニウム濃度89.5μg/ml及び4.5%の遊離弗化水素酸を有する、 H2ZrF6及びH2SiF6の含まれた溶液21を1.32cm/分の流速で50 .0gの Purolite S940 カラムを通して流した。このカラムは 38mmの内直径を有していた。100mlの20個のフラクションを捕集し、 そして中性子活性化分析によってウラニウムを分析した。その分析結果は、この 樹胞が200mlの溶液量において81%のウラニウムを除去できたことを示し たが、これは樹脂1g当りウラニウム0.32mgの樹脂交換容量となる。溶液 量2000mlのところで1.11mgU/g樹脂の交換容量とともに90%の ブレークスルーに達した。例9 ウラニウム濃度45.5μg/ml及び7.7%の遊離弗化水素酸を有する、 H2ZrF6及びH2SiF6の含まれた溶液21を1.32cm/分の流速で50 .0gの Purolite S940 カラムを通して流した。このカラムは 38mmの内直径を有していた。100mlの20個のフラクションを捕集し、 そして中性子活性化分析によってウラニウムを分析した。その分析結果は、この 樹脂が200mlの溶液量において71%のウラニウムを除去できたことを示し たが、これは樹脂1g当りウラニウム0.15mgの樹脂交換容量となる。溶液 量1900mlのところで0.39mgU/g樹脂の総合交換容量とともに完全 ブレークスルーに達した。例10 8.75gのH2ZrF6結晶を静止炉の中で650℃の温度において2時間に わたり過熱水蒸気402gと反応させた。生じたHFを適当な凝縮器の中で凝縮 させた。5.25gのZrO2が形成された。XRD分析によりこの生成物がZ rO2であることが確認された。凝縮されたHFは40%よりも高い濃度を有し ていた。ZrO2の純度を第6表にまとめる。 例11 1.5kgのH2ZrF6結晶を730℃の温度において動的「パドル炉」の中 で過熱水蒸気1kgと反応させた。この炉への固体物質の供給量は50g/分で あった。水蒸気の供給量は500g/hであった。この炉の中での固体物質の平 均滞留時間は3.5時間であった。XRD分析はこの生成物がZrO2であるこ とを確認した−第5図参照。生成物出口から約600gのZrO2が抜き出され たが、その際残余のZrO2はなおこの炉の内部の死体積の中に含まれていた。 最終生成物の純度を第7表にまとめる。 このように、方法10は処理不可能な廃棄物が生じないと言う点で環境的に優 しく、そして本質的に全てのHFが再使用のために回収され、これは経費有効度 を高める。 この方法10のその他の諸利点は下記を含む: ○低いU及びThの含有量を有するジルコニウム生成物を経費有効的態様でバッ デライトとジルコンとから得ることができる。 ○反応段階18においてジルコニア又はDZの1次溶解が、そして蒸発段階30 において2次精製が同じ媒質、すなわちHF溶液の中で行なわれ、これが良好な 効率と経費有効的処理とをもたらす。 ○Si、Fe、Ti、Al、U及びThのような供給不純物が経費有効的態様で 選択的溶解、選択的沈殿、再結晶、イオン交換及びそれらの組合わせによって、 以上に記述したように実質的に完全に除去される。 ○いずれかの方法又は生成物の流れの中のいかなる残留HFも石灰沈殿によって 容易に無害にすることができる。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年12月6日 【補正内容】 請求の範囲 1. ジルコニヤに基づく物質を処理する方法において、プラズマで解離させた ジルコン(“PDZ”)を反応段階において弗化水素(“HF”)の水溶液と反 応させて、このHF水溶液の中に溶解した可溶性のフルオロジルコン酸化合物を 形成させることを含む方法。 2. PDZが解離していないか、又は部分的に解離して、その可溶性フルオロ ジルコン酸化合物に加えて、同様にそのHF水溶液の中に溶解した可溶性フルオ ロ珪酸化合物が生成する、請求の範囲1に従う方法。 3. HF水溶液の中のHFの濃度が重量で5−70%の範囲内であり、その際 反応を20℃と120℃との間の温度において行ない、そして反応時間が10分 間と4時間との間である、請求の範囲2に従う方法。 4. HFのHF水溶液としての使用量が、モル基準で、そのPDZのジルコニ ヤ成分とシリカ成分とを加えたものについて近似的に化学量論的である、請求の 範囲2又は請求の範囲3に従う方法。 5. 残留HF水溶液と、可溶性フルオロジルコン酸化合物と、及び可溶性フル オロ珪酸化合物との含まれる液体フラクションを、U、Th、Fe、Ti、Al 及びCaよりなる群から選ばれた難溶性又は不溶性の不純物の含まれる残留固体 フラクションから分離することを含む、請求の範囲2ないし4のいずれか1つに 従う方法。 6. その液体フラクションを、実質的に大気圧において20℃と120℃との 間の温度まで加熱して全ての水と、過剰のHFと、及びフルオロ珪酸化合物とを 蒸発させ、その際、精製されたフルオロジルコン酸化合物を固体フラクションと して残留させ、そしてこれらの揮発性物質を引き続くHF及びSiの化学種の回 収のために凝縮させることを含む、請求の範囲5に従う方法。 7. 固体フラクションとして残留したフルオロジルコン酸化合物を再結晶又は イオン交換により精製し、そしてその精製されたフルオロジルコン酸化合物をス トリーム熱分解によりジルコニヤにすることを含む、請求の範囲5又は請求の範 囲6に従う方法。 8. 残留固体フラクションを更に、このものから少なくとも1つの元素を回収 するために処理する、請求の範囲5ないし7のいずれか1つに従う方法。 9. ジルコニヤに基づく物質を処理する方法において、 解離していないか、又は部分的に解離している、プラズマで解離させたジルコ ン(“PDZ”)を反応段階において弗化水素(“HF”)の水溶液と反応させ て、このHF水溶液の中に溶解した可溶性のフルオロジルコン酸化合物及び同様 にこのHF水溶液の中に溶解した可溶性フルオロ珪酸化合物を形成させ、 残留HF水溶液と、可溶性フルオロジルコン酸成分と、及び可溶性フルオロ珪 酸化合物との含まれる液体フラクションを、U、Th、Fe、Ti、Al及びC aよりなる群から選ばれた難溶性又は不溶性の不純物の含まれる残留固体フラク ションから分離させ、 その液体フラクションを加熱して可溶性フルオロ珪酸化合物とHF水溶液とを 蒸発させ、それによりフルオロジルコン酸化合物を固体フラクションとして残留 させる ことを含む方法。 10. HF水溶液の中のHFの濃度が重量で5−70%の範囲内であり、PD ZとHF水溶液との反応が20℃と120℃との間の温度において行なわれ、そ して反応時間が10分間と4時間との間である、請求の範囲9に従う方法。 11. HFのHF水溶液としての使用量が、モル基準で、そのPDZのジルコ ニヤ成分とシリカ成分とを加えたものについて近似的に化学量論的である、請求 の範囲9又は請求の範囲10に従う方法。 12. 液体フラクションの加熱を実質的に大気圧において20℃と120℃と の間の温度において行ない、その際、揮発性物質を引き続くHF及びSiの化学 種の回収のために凝縮させることを含む、請求の範囲9ないし11のいずれか1 つに従う方法。 13. その精製された固体フラクションとして残留するフルオロジルコン酸化 合物を更に、再結晶又はイオン交換により精製し、そしてその精製されたフルオ ロジルコン酸化合物をストリーム熱分解によりジルコニヤにすることを含む、請 求の範囲9ないし12のいずれか1つに従う方法。 【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年12月13日 【補正内容】 7. 固体フラクションとして残留したフルオロジルコン酸化合物を再溶解、再 結晶又はイオン交換により精製し、そしてその精製されたフルオロジルコン酸化 合物を水蒸気熱分解によりジルコニヤにすることを含む、請求の範囲5又は請求 の範囲6に従う方法。 8. 残留固体フラクションを更に、このものから少なくとも1つの元素を回収 するために処理する、請求の範囲5ないし7のいずれか1つに従う方法。 9. ジルコニヤに基づく物質を処理する方法において、 解離していないか、又は部分的に解離している、プラズマで解離させたジルコ ン(“PDZ”)を反応段階において弗化水素(“HF”)の水溶液と反応させ て、このHF水溶液の中に溶解した可溶性のフルオロジルコン酸化合物及び同様 にこのHF水溶液の中に溶解した可溶性フルオロ珪酸化合物を形成させ、 残留HF水溶液と、可溶性フルオロジルコン酸成分と、及び可溶性フルオロ珪 酸化合物との含まれる液体フラクションを、U、Th、Fe、Ti、Al及びC aよりなる群から選ばれた難溶性又は不溶性の不純物の含まれる残留固体フラク ションから分離させ、 その液体フラクションを加熱して可溶性フルオロ珪酸化合物とHF水溶液とを 蒸発させ、それによりフルオロジルコン酸化合物を固体フラクションとして残留 させる ことを含む方法。 10. HF水溶液の中のHFの濃度が重量で5−70%の範囲内であり、PD ZとHF水溶液との反応が20℃と120℃との間の温度において行なわれ、そ して反応時間が10分間と4時間との間である、請求の範囲9に従う方法。 11. HFのHF水溶液としての使用量が、モル基準で、そのPDZのジルコ ニヤ成分とシリカ成分とを加えたものについて近似的に化学量論的である、請求 の範囲9又は請求の範囲10に従う方法。 12. 液体フラクションの加熱を実質的に大気圧において20℃と120℃と の間の温度まで行ない、その際、揮発性物質を引き続くHF及びSiの化学種の 回収のために凝縮させることを含む、請求の範囲9ないし11のいずれか1つに 従う方法。 13. その精製された固体フラクションとして残留するフルオロジルコン酸化 合物を更に、再溶解、再結晶又はイオン交換により精製し、そしてその精製され たフルオロジルコン酸化合物を水蒸気熱分解によりジルコニヤにすることを含む 、請求の範囲9ないし12のいずれか1つに従う方法。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ジルコニヤに基づく物質を処理する方法において、ジルコニヤに基づく物 質を反応段階において弗化水素(HF)の水溶液と反応させて可溶性のフルオロ ジルコン酸化合物を形成させることを含む方法。 2. ジルコニヤに基づく物質がジルコニアである、請求の範囲1に従う方法。 3. ジルコニヤに基づく物質が解離したジルコン(DZ、すなわちZrO2・ SiO2)である、請求の範囲1に従う方法。 4. ジルコニヤに基づく物質が解離したジルコンのジルコニヤ含有成分である 、請求の範囲1に従う方法。 5. HF水溶液の中のHFの濃度が重量で5−70%の範囲内であり、その際 反応を20℃と120℃との間の温度において行ない、そして反応時間が10分 間と4時間との間である、請求の範囲1に従う方法。 6. HFのHF水溶液としての使用量が、モル基準でそのジルコニヤに基づく 物質のジルコニアと、もし存在する場合、シリカとを加えたものについて近似的 に化学量論的である、請求の範囲1に従う方法。 7. 残留HF溶液と、可溶性フルオロジルコン酸成分と、及び、もしシリカが そのジルコニヤに基づく物質の中に存在する場合に、可溶性フルオロ珪酸化合物 との含まれる液体フラクションを、U、Th、Fe、Ti、Al及びCaよりな る群から選ばれた難溶性又は不溶性の不純物の含まれる残留固体フラクションか ら分離することを含む、請求の範囲1に従う方法。 8. 固体フラクションを更に、これから少なくとも1つの元素を回収するため の処理にかけることを含む、請求の範囲7に従う方法。 9. その液体フラクションを加熱してフルオロジルコン酸化合物を回収するこ とを含む、請求の範囲7に従う方法。 10. 加熱を、実質的に大気圧において20℃と120℃との問の温度まで行 なって全ての水と、過剰のHFと、及び、もし存在する場合、フルオロ珪酸化合 物とを蒸発させ、その際、精製されたフルオロジルコン酸化合物を固体フラクシ ョンとして残留させ、そしてこれらの揮発性物質を引き続くHF及びSiの化学 種の回収のために凝縮させることを含む、請求の範囲9に従う方法。 11. 固体フラクションとして残留したフルオロジルコン性化合物を再結晶又 はイオン交換により精製することを含む、請求の範囲10に従う方法。 12. 精製されたフルオロジルコン酸化合物を水蒸気熱分解によりジルコニヤ にすることを含む、請求の範囲10に従う方法。
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