JPH10510363A - 電気泳動のための新しい緩衝系およびその使用 - Google Patents

電気泳動のための新しい緩衝系およびその使用

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JPH10510363A JP8518676A JP51867696A JPH10510363A JP H10510363 A JPH10510363 A JP H10510363A JP 8518676 A JP8518676 A JP 8518676A JP 51867696 A JP51867696 A JP 51867696A JP H10510363 A JPH10510363 A JP H10510363A
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Abstract

(57)【要約】 分離ゲル緩衝液、陽極溶液および陰極溶液からなる不連続ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行うための緩衝系。本発明により、分離ゲルは、8.8またはそれ以上のpKを有する塩基、ゲル緩衝液のpHを8以下のpHに滴定する酸からなり、陰極溶液が9.4またはそれ以上のpK値を有する両性電解質または弱酸を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 電気泳動のための新しい緩衝系およびその使用 発明の分野 本発明は蛋白質、ペプチドおよび核酸を分離する方法としてのポリアクリルア ミドゲル電気泳動に関するものであり、第一にSDSポリアクリルアミドゲル電 気泳動に関する。 発明の背景 電気泳動は、電場中での分子の移動度に基いて蛋白質、ペプチド、アミノ酸、 核酸および他のマクロ分子のごとき荷電した分子を分離する広く使用される方法 である。 電気泳動分離は、支持媒体としてのゲル中でほとんど常に行われ、後者は、分 離を増強させる分子ふるいとして供される。ポリアクリルアミドゲルは、その高 い化学的および機械的安定性により頻繁に用いられる。ポリアクリルアミドゲル 電気泳動はしばしばPAGEと呼ばれる。 蛋白質およびペプチドは普通変性させ、いわゆるSDS電気泳動と呼ばれる泳 動の前にアニオン系界面活性剤であるドデシル硫酸ナトリウムで処理する。ほと んどのペプチドは、それらを実質的に等しい電荷密度にする一定の重量比でSD Sに結合し、適当な多孔度のポリアクリルアミドゲル中での移動速度は、それら の分子量に関連する結果である。したがって、SDS電気泳動でのポリアクリル アミドゲルへの適用に先立ち、過剰のSDSおよび、通常2−メルカプトエタノ ールまたはジチオスレイトールであるチオール試薬の存在下で加熱することによ って試料を変性させる。 SDS電気泳動を記載した最も早い出版物において、連続的なリン酸緩衝液が 使用された[シャピロ,エイ・エル、ビヌエラ,イーおよびマイゼル,ジェイ・ ブイ(Shapiro,A.L.,Vinuela,E.,and Maizel,J.V.)(1967)バイオケミ カル・アンド・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Biochem. Biophys.Res.Commun.)28、815;ウェーバー,ケイおよびオ スボーン,エム(Weber,K.and Osborne,M.)(1969)ジャーナル・オブ・バ イオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)244、4406]。連続的緩衝 系において、選択されたpHおよびイオン強度の同じ緩衝液がゲル中および電極 チャンバー中で使用される。 今日、しかしながら、該技術は、ほとんどラエムリ,ユー・ケイ(Laemmli,U. K.)(1970)ネイチャー(Nature)ロンドン(London)277、680に記載され た不連続緩衝系でのみ用いられる。不連続系において、分離ゲルのpHは通常緩衝 液のそれと異なる。試料のゾーンのシャープさは、分離用ゲル頂部上の「スタッ キングゲル」に高い多孔度(低いポリマー濃度)および異なるpHを供することに より改良される。ラエムリ(Laemmli)によって使用されたもとの説明では、高い多 孔度のスタッキングゲルは、0.125Mのトリス−HCl緩衝液、pH6.8を 含み、低い多孔度の分離ゲルは0.375Mのトリス−Cl緩衝液、pH8.8を 含む。電極槽は、0.025Mトリス、0.192Mグリシン(pH約8.3)お よび1グラムのSDS/リットルを含む。電圧がこの系に印加された場合に、グ リシンは、スタッキングゲルに入り始め、鋭い境界(フロント)が、塩素を含む リーディングゾーンと、グリシン含有トレイリングゾーンの間に形成される。後 者のゾーン(終濃度pH8.9)におけるグリシンの低いイオン化のために、フ ロントの通過に伴い、電圧が激烈に増加し、スタッキングゲルの頂部に適用され たペプチドは、フロントの後ろの狭く、非常に鋭いゾーン中に濃縮されるであろ う。トレイリングゾーンが分離ゲルに入ると、pHおよびグリシンの移動度は増 加し、同時に、蛋白質の移動度は、分離ゲルの低い多孔度により減少するであろ う。分離ゲルの正しく選択された多孔度において、興味のあるペプチドは、グリ シンより低い移動度を得、「デスタック(destack)し」、主にそれらの大きさによ って決定される相対速度によって分離ゲルにおいて移動するであろう。今日の慣 例として、ラエムリ(Laemmli)の緩衝系の単純化した型を使用するのはありふれ ていなくはない。分離ゲル緩衝液は、スタッキングゲルにおける緩衝液としても用 いられるが、これは、大部分の適用はフロントの後ろの鋭いスタックされたペプ チドゾーンを与えるのに十分だからである。多くの場合において、スタッキング ゲ ルを完全に省き、試料において、およびゲルへの試料の入り口と関連してゾーン が鋭くなることのみに頼ることもできる。ラエムリの不連続緩衝系の使用の論議 は、電気泳動的技術に関するテキストブック中に見い出される[アンドリューズ ,エー・ティー(Andrews,A.T.)、電気泳動(Electrophoresis)、クラレドン・プ レス(C1aredon Press)、オックスフォード(Oxford)1987;ダン,エム・ジ ェイ(Dunn,M.J.)、ゲル電気泳動:蛋白質(Gel electrophoresis:Proteins)、 ビオス・サイエンティフィック・パブリッシャー(Bios Scientific Publisher) 、オックスフォード(Oxford)1993]、詳細な実験プロトコルは、例えば、オー スベル,エフ・エム(Ausubel,F.M.)ら、分子生物学における最近のプロトコル(C urrent Protocols in Molecular Biology)、第2巻、第10.2章、ジョン・ウ ィレー・アンド・ソンズ(John Wiley & Sons)、(New York)ニューヨーク州、1 993。 スタッキングと分離に用いられるゲルは、それぞれ、通常、架橋剤としてのN ,N−メチレン−ビスアクリルアミド(BIS)とアクリルアミドから作られ、 BIS濃度は、通常、全モノマー濃度の2ないし5%の範囲にある。実際用いら れる全モノマー濃度は、100mlのゲル溶液あたり4ないし20グラムで変化 する。N,N−ジメチルアクリルアミド、N−トリス(ヒドロキシメチル)−メ チルアクリルアミドおよびN−ヒドロキシアルコキシアルキルアクリルアミドの ごとき多くの代替アクリルアミド誘導体が、アクリルアミドの代わりに用いられ ることが提案され、N,N’−ジアリルジタルタルジアミドまたはN,N'−ジア クリロイルピペラジンのごとき代わりの水可溶性ジビニル化合物もまた存在し、 これはBISの代わりに用いることができる。(US−A−7,159,847) 。ゲルの重合は、通常、過硫酸アンモニウムおよびN,N,N',N'−テトラメチ レンエチレンジアミン(TEMED)からなる触媒系で行う。ラジカル重合のレ ドックス開始剤の他の形は、UV開始剤としても用いられる。 ポリアクリルアミドおよびほとんどのアクリルアミド誘導体のアミド基は、ラ エムリのゲル緩衝液処方において用いられるpH8.8でゆっくり加水分解され る。加水分解は、低温度でも進行し、形成されたカルボキシル基は、ポリマーに 取り込まれ、電気泳動と関連する電気浸透を生じる。電気泳動前の2−3週間の 冷蔵庫でのゲルの保存後、目に見える効果は、蛋白質が移動する距離の顕著な減 少である。冷蔵庫での3−4か月の保存により、蛋白質分離の完全な悪化が起こ る。ラエムリの緩衝系は、調製のすぐ後にゲルが使用される限りは素晴らしい結 果を与えるが、既製のゲルを用いた場合には、使用者に、再現性のある、高い品 質の結果を与えないであろう。加水分解の速度は、ヒドロキシルイオン濃度と共 に減少し、SDS−電気泳動のための既製のゲルと組み合わせるのに適した不連 続緩衝系においては、ゲルの本来のpHは、8を越えさせてはならず、好ましく は、ゲルのpH値は、7.5とすべきである。 不連続緩衝系での電気泳動によって生じる移動境界に現れる濃度、pHおよび 電導度の変化を記載する理論的なモデルが存在する[ジョビン,ティ・エム(Jov in,T.M.)、1973、バイオケミストリー(Biochemistry)12、871−898 :エバラエツ,エフ・エム(Everaets,F.M.)、ベッカーズ,ジェイ・エル(Becke rs,J.L.)およびフェルヘゲン,ティー・ピー・イー・エム(Verheggen, T.P.E.M .)、イソタコフォレシス(Isotachophoresis)、エルズビアー(Elsevier)、アムステ ルダム(Amsterdam)、1976]。不連続緩衝系を構成する化合物の電気泳動移動度 およびpK値から移動境界の前または後の状態の計算を可能とするコンピュータ ープログラムも入手できる。利用できる情報から、多くの不連続緩衝系を定義で き、分離ゲルにおける初期pHは十分に8以下であり、同時に境界の前のリーデ ィングイオンの移動度および電導度は、トレイリングイオンの移動度と結合し、 境界の後ろの電導度は、ペプチドを鋭く、狭いゾーンに濃縮する条件を決定し、 分離ゲルにおいて、ラエムリ(Laemmli)の緩衝系[(クラムバッハ,エイ(Crambach ,A.)およびジョビン,ティ・エム(Jovin,T.M.)、1983、電気泳動(electr ophoresis)、190−204]で得られたものと類似のRf値(Rf=移動境 界によって移動される距離によって分けられるペプチドによって移動される距離 )が得られる。 0.112M トリス−酢酸、pH約6.5をゲル緩衝液として用い、トリシン をトレイリングイオンとして用いるそのような系の1つは、SDS−電気泳動の ための商業的なゲルにおいて用いられる。これらのゲルは、天然の蛋白質電気泳 動のためにもまた用いられ、この場合、アラニンがトレイリングイオンとして用 いられる(ファースト・システム・セパレーション・テクニーク・ファイル・ナ ンバー110(Phast System Separation Technique File no 110)、ファルマシ ア・バイオテック・アクチボラグ(Pharmacia Biotech AB)、ウプサラ(Uppsala) 、スウェーデン(Sweden)。 US−A−4,481,094には、トレイリングイオンとしてのタウリンと組 み合わせたゲル緩衝液としての、pH6.4−7.3での2−アミノ−2−メチル −1,3−プロパン−ジオールの使用が提案されている。 DE−A−41 27 546には、ゲル緩衝液としてのトリス−ギ酸塩、p H7.0−8.5およびトレイリングイオンとしてのタウリンを用いた緩衝系が記 載されており、一方、EP−A−0 509 388には、ギ酸が、酢酸、塩素 、硫酸、リン酸よりなる群のうちのアニオンによって置換され、ゲル緩衝液のた めの有用なpH範囲が7.0−8.0として与えられるところでのみ異なるほとん ど同じ緩衝系が開示されている。 EP−A−0 566 784には、ゲル緩衝液が、pKが5より少ない酸、 pK値が8および8.5の間であるアミン、pK2が7および11の間の両性電解 質を含み、ここに、アミンの酸に対する比がグラム当量により1:0.6および 1:1であるべきであり、酸の両性電解質に対する比が、グラム当量により、1 :0.5ないし1:4の割合である緩衝系を記載する。トリスは、電極溶液にお けると同様に、ゲル緩衝液においても好ましい塩基として与えられる。ゲル緩衝 液における好ましい両性電解質は、グリシン、セリン、アスパラギン、α−アラ ニン、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミノプロパンスルホン酸 、トリシンおよびN−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンス ルホン酸よりなる群から選択され、一方で、陰極溶液における好ましい両性電解 質は、グリシンまたはトリシンである。 これらの公知のアプローチは、SDS−電気泳動のための保存安定なポリアク リルアミドゲルを与え、トリス−酢酸/トリス−トリシンまたはトリス−Cl− グリシン/トリス−グリシン(EP−A−0 566 784)系において、ラ エムリ(Laemmli)の緩衝系によって得られるのと類似のRf値を与えるが、得られ たバンドパターンの間には、顕著な相違がなおある。純粋な蛋白質または標準混合 物がラエムリ系を泳動した場合、結果は鋭く、境界がはっきりしたバンドであり、 染色されたバンドの数は、通常、期待されるものと一致する。他の記載緩衝系を用 いた場合、多くの蛋白質が広がり、さらに/あるいはバンドを拡散させ、かなりの 数の蛋白質が、電気泳動の泳動と連結して生じる過剰なバンドを与える。 発明の要約 本発明の目的は、電気泳動分離の間の人工的な過剰なバンドの生成を防ぎ、分 離した成分の、鋭く、境界がはっきりしたバンドを生じ、同時に、SDS電気泳 動で使用可能な保存安定ゲルの生成を可能とする不連続的緩衝系を定義すること である。 上述の目的を達成するため、分離ゲル緩衝溶液は、pK8.8の塩基および 、pHを滴定して8より低い値とする酸を含み、同時に、陰極溶液は、pK9 .4である両性電解質あるいは弱酸を含む。 本発明の他の目的および利点は、以下の記述から明らかである。 図面の簡単な説明 図1aないし1hは、以下の表1に与えられる緩衝系での電気泳動分離後の分 離ゲルの写真である。図1a−1gの試料:レーン1および6、エージングした 部分的に酸化された分子量マーカー;レーン2および5、ヨードアセトアミドで アルキル化した分子量マーカー;レーン3および4、新たに調製した分子量マー カー;レーン7および8、ヒト・成長ホルモン。図1hにおける試料:レーン1 および6、エージングした部分的に酸化した分子量マーカー;レーン2および3 、1.5%ジチオスレイトールで還元した分子量マーカー;レーン4および5、 5%メルカプトエタノールで還元した分子量マーカー;レーン7、ヒト・成長ホ ルモン。 発明の詳細な記述 上述したように、本発明の重要な特性は、ゲル緩衝液がpK8.8であるこ とである。pK8.8である全ての塩基は、電気泳動分離で用いられる、はっ きりしたゲルの形成を、深刻に妨害しなければ、適当に提供される。適当な塩基 の例は、アンモニア、所望によりアルキル基で置換されていてもよい第一級、第 二級および第三級アミン、ジエタノールアミン、エチルジエタノールアミン、N ,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、2−アミ ノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、N,N−ジエチルアミノ−2,3− プロパンジオール、2−メチル−2−アミノプロパノールのごとき、1または2 のヒドロキシルまたはエーテル基を含むアミン、および、N−ピペリジノプロピ オンアミド、N−ピロリジノ−プロピオンアミドまたはN,N−ジエチルアミノ プロピオンアミドのごとき、1のアミド基を含むアミンを含む。特に適当な塩基 は、1のアミド基を含むアミンである。 ゲル緩衝溶液中で使用される酸は、ゲル緩衝液のpHにて、分離されるべき最 も早く移動する試料成分のそれよりも高い電気泳動移動度を有し、かつ、アクリ ルアミドと反応せず、あるいは重合反応を妨害しないいずれの酸であってもよい 。適当な酸の例は、塩酸、リン酸、硫酸、ギ酸および酢酸である。アミド基の加 水分解を防ぐために、ゲル緩衝液のpHは8より低くあるべきで、より好ましく は、7.5より低くあるべきである。 非プロトン化第一級および第二級アミンは、アクリルアミドおよびアクリルア ミド誘導体と反応し、非プロトン化第三級アミンは、ラジカル重合反応を妨害す る[ゲイストハート,ディ(Geisthardt,D.)およびクルッパ,ジェイ(Kruppa,J. )(1987)、アナル・バイオケム(Anal.Biochem.)、160、184−190]。 電気泳動分離用の再現性のある、よく機能するゲルを得るためには、ゲル緩衝 液のpHが、ゲル緩衝液において使用される塩基のpK値よりも少なくとも1の pH単位、好ましくは、1.5pH単位だけ低いという用件を満たすことが必要 である。 必要な注意をおこたると、アクリルアミドの5−10%もとかなりのものが、 重合したゲルで変換されずに存在するであろう。パターソン,エス・ディ(Patt erson,S.D.)(1994)アナル・バイオケム(Anal.Biochem.)221、 1−15に記載されるごとく、蛋白質は、SDS電気泳動と関連して変換されな いアクリルアミドと反応するが、メルカプトエタノールおよびジチオスレイトー ルもアクリルアミドと反応する。かなりの量のアクリルアミドが存在する場合に は、還元剤は、電気泳動分離の初期の段階で消費されるであろう。以下に明白に されるように、ペプチドの通過に先立ち、還元剤がゲルを通り抜けることが、S DS−電気泳動と関連して必要である。本発明の適当な実行のために、かくして 、重合したゲルにおけるアクリルアミドの量を最小とする重合条件が用いられる ことが必要である。重合に先立ち溶液から酸素を十分に除去することは、この見 地から非常に好ましい。過硫酸−TEMED系が、重合開始剤として用いられる 場合には、室温重合が用いられてよいが、一般的に、高い温度(40−50℃) が有利である。UV−開始剤またはγ−照射での重合は、重合反応におけるモノ マーの高い変換を確実とする他の手段である。 トレイリングイオンは、pK9.4の弱酸または、分離ゾーンにおいて展開 されるpHにおいてより少ない負の電荷を有し、部分的に中和された塩基部分の pKが9.4−11.0の範囲にある両性電解質に対応する。適当な両性電解質の 例は、グリシン、アラニン、プロリン、バリン、ヒスチジン、リジン、β−アラ ニン、γ−アミノ酪酸およびε−アミノカプロン酸である。各場合にどの酸また は両性電解質を選択するかは、分離されるべき成分の電気泳動移動度および、ゲ ル緩衝液に含まれる塩基のpK値に依存する。高い電気泳動移動度の蛋白質およ びペプチドに関しては、または、特にSDS電気泳動については、分子量が10 ,000ダルトン以下のペプチドに関しては、酸または両性電解質のイオン化の 程度は、高くあるべきであり、弱酸または両性電解質のpK値は、塩基のpK値 と比較して、低いかいくらか匹敵するものである。ラエムリ(Laemmli)の緩衝系 は、約10,000ダルトンないし約300,000ダルトンの分子量の範囲にあ るペプチドの分離に適当であり、このタイプの分離のためには、弱酸または両性 電解質は、塩基のpK値よりも、0.4ないし1.7pH単位高いpK値を有する べきである。天然の蛋白質は、SDSペプチドコンプレックスよりも低い電気泳 動移動度を有し、天然の分離のためには、酸または両性電解質と、塩基の間のp Kの 相違が、1−2pH単位の間にあることが通常適当である。分離によってカバー されるRf値および分子量の範囲は、ゲル緩衝液の陰極溶液に酸または両性電解 質を含ませることによりまた影響される。この含有の効果は、Rf値を減少させ 、分離ゲルにおける所与のポリアクリルアミド濃度で選択された両性電解質およ び塩基によって可能であろうものよりも、低い分子量のペプチドが分離されるこ とを可能とする。 陰極溶液は、トレイリングイオンの源として働き、SDS電気泳動の場合には 、硫酸ドデシルイオンの源としても働く。pK9.4である酸または両性電解 質および硫酸ドデシルに加えて、陰極溶液は塩基を含むべきである。塩基の主た る目的は、電気泳動の泳動の間に、ポリアクリルアミドゲルに適用される硫酸ド デシルに対するトレイリング成分の比の激しい変化を防ぐために陰極溶液のpH において緩衝能力を提供することである。ゲル緩衝溶液に含まれる塩基は、1の 適当な選択を示すが、実際には、pK7のいかなる塩基を用いてもよい。多く の場合、トリスは非常に適当な選択である。 陽極溶液は、ゲル緩衝液に存在するpK8.8の塩基の源として役立つ。塩 基以外に、陽極溶液は、塩基が緩衝能に関して貢献するpH値に、または、代わ りに、5ないし7の範囲のpH値に溶液を滴定する成分を含むべきである。塩基 が、緩衝能に貢献するpHにおいて、滴定する成分は、陰極溶液で使用される酸 または両性電解質であるがゲル緩衝液に含まれる酸のいずれかである。滴定が低 いpH値をもたらす場合、滴定成分が陽極溶液のpHよりも低いpH値で緩衝能 を有することが必要で、適当な滴定剤は、例えば、ギ酸または酢酸である。 ポリアクリルアミドゲルは常に酸化し、これは、過硫酸−TEMEDが重合触 媒として用いられる場合だけでなく、徹底的に脱気した溶液がUV開始剤によっ て重合する場合もそうである。SDS電気泳動において、蛋白質を、試料の適用 に先立ち、−S−S−架橋を破壊するように還元する。ペプチド−SH基は、当 然払われるべき注意をおこたると、電気泳動分離間に酸化され、内部−S−S− 架橋が形成されるであろう。どちらの場合にも、結果は、関与するペプチドの変 化した電気泳動移動度となる。使用する場合、スタッキングゲル内で起こる酸化 は、得られたペプチドパターンに過剰な人工的バンドを与え、一方、分離ゲル中 の酸化は、分離したペプチドバンド間におけるバックグラウンドを増加させる。 大量のチオールを、SDS電気泳動で用いられるべきゲルの頂部に、試料ととも に添加する。標準的な処方で用いられるメルカプトエタノール濃度は5%であり 、一方、ラエムリ(Laemmli)の緩衝系と組み合わせて用いることが通常推奨され るジチオスレイトール濃度は1.5%である。見逃されるが、多分重要なラエム リの緩衝系の特徴は、トレイリングゾーンの高いpHである。ジチオスレイトー ルと同様メルカプトエタノールは、グリシンよりも高い電気泳動移動度を有し、 塩素を含むゾーンの後ろの境界の後ろでスタックするであろう。還元剤は、スタ ッキングゲル中において、おそらくSDSペプチドコンプレックスより速いであ ろうし、ペプチドの前にポリアクリルアミドゲルを通り抜け、ゲルに含まれる酸 化基を減少させ、この作用を通じ、ペプチドのチオール基の再酸化を最小とする であろう。本発明の緩衝系によって達成されるよい品質の結果のもっともらしい 説明は、トレイリングゾーンにおける高いpHであり、これは、ジチオスレイト ールと同様メルカプトエタノールが、スタッキングおよび分離ゲルにおけるペプ チドの前にゲルを通る移動を確実とする。これは、SDS電気泳動のための保存 安定ゲルにおいて得られる従来記載されたアプローチのいずれにも当てはまらな い。 本発明で用いられるゲルは、文献記載の通常の方法によって製造される。本発 明は、電気泳動で用いられる特別な幾何学的形のいずれにも限定されないが、キ ャピラリーの幾何学的形と同様に、垂直スラブゲル、水平スラブゲル、垂直ロッ ドに適合させ、これらと共に用いることができる。 電気泳動を平行して多くの試料についてスラブゲルで泳動させる場合、試料に おける高い塩濃度を避けることが一般的に推奨される。試料と共に適用される塩 の量の変化は、分離の間の電場のゆがみという結果になる。通常、高濃度のメルカ プトエタノールが、SDS電気泳動の試料において用いられる。メルカプトエタ ノールの移動度は、グリシンの移動度よりわずかに高く、ラエムリ(Laemmli)の 緩衝系において、メルカプトエタノールゾーンとトレイリンググリシンゾーン間 には、あまり重要でない電導度の相違しかない。この系およびメルカプトエタノー ルの移動度がトレイリング成分の移動度より低い緩衝系においては、メルカプト エタノールの負荷の変化は、スラブゲルを用いた場合にはたいして影響しない。本 発明による緩衝系では、トレイリング成分の移動度が、メルカプトエタノールの移 動度に匹敵するか、あるいはそれより高い場合には問題は生じない。低い移動度の トレイリング成分、場のゆがみを避けたければ、例えば、β−アラニン、γ−ア ミノ酪酸、ε−アミノカプロン酸については、匹敵する量のメルカプトエタノー ルを、スラブゲルの異なる試料レーンに適用するべきである。 アミド基の加水分解がゆっくりであり、溶液に含まれるアミンまたは可能な両 性電解質のいずれもアクリルアミドまたはアクリルアミド誘導体と反応しないで あろうpH値にまで滴定されるので、ゲルの重合のために用いられる溶液は、重 合触媒の添加に先立ち、保存安定である。既製ゲルに代わるものは、電気泳動分 離のために使用される幾何学的形へ溶液を注ぎ込むに先立ち使用者が添加する触 媒以外は、ゲルを生産するための全ての成分を含む溶液を提供することにある。 UV開始が用いられる場合には、UV開始剤もまた溶液に含ませることができる 。 以下の実施例において、本発明の緩衝系によって達成される結果は、ラエムリ (Laemmli)の緩衝系の結果と同様の保存安定ゲルを与える従来記載の緩衝系で達 成された結果と比較される。実施例の目的は、得られた利点を明らかに例示するこ とであり、本発明の見地を制限する意図では決してない。 実施例1 以下に記載される実験のためには、垂直スラブゲル電気泳動のための小さい通 常のユニットを用いた。該装置は、2つのゲルを平行して泳動させることができ る。使用したスペーサーは0.75mmの厚さであり、ゲルは、105mm×1 00mmの大きさの、くぼみのある平たいガラスのプレートの間に作られた。8 0mmの高さの分離ゲルは、12.125gアクリルアミド/100ml、0.3 75gBIS/100mlを含む溶液および表1に示される緩衝組成物から作ら れた。 DE−A−41 27 546およびEP−A−0 509 388に記載さ れるトリスおよびタウリンを組み合わせた緩衝系では、ラエムリ(Laemmli)の緩 衝系で得られるものに匹敵するパターンが得られない。タウリンは、この相違を補 うために、図1bで説明される系のゲル緩衝液に含められてきた。2−アミノ− 2−メチル−1,3−プロパン−ジオールおよびタウリンを組み合わせた緩衝系 は、ラエムリ(Laemmli)の緩衝系に匹敵する結果を与えるように調整することが できず、上述のUS−A−4,481,094に記載される緩衝系との比較は、こ の理由のために省略した。 図1fで示されるゲルは、水可溶性UV開始剤の助けによって重合した;全て の他のゲルに対し化学重合を用いた。重合に先立ち、溶液から、窒素気泡によっ て酸素を徹底的に除去した。250ppmの過硫酸アンモニウムおよび250p pmのTEMEDを重合触媒として添加した。分離ゲルを窒素保護下で作り、3 0−60分室温にて重合させた。20mm高のスタッキングゲルを、分離ゲルの 頂部に次いで作った。スタッキングゲルは3.88gのアクリルアミドおよび0. 12g ビス/100ml溶液を含み、対応する分離ゲルにおいても同じ緩衝液 組成であった。500ppmの過硫酸アンモニウムおよび500ppmのTEM EDを触媒として用いた。10mmの深さで6mmの幅の試料適用スロットを、 ゲル形成の着手に先立ち位置に挿入したプラスチックコームの助けを借り、作っ た。 用いた試料は、商業的な分子量マーカー混合物(表2)およびヒト・成長ホル モンであった。新たに調整した試料を、5% β−メルカプトエタノール、10 %SDS、5%グリセロールおよび0.05%ブロモフェノールブルーを含む0. 375M トリス−Cl溶液 pH8.8中に可溶化した。試料溶液を95℃に 4分かけてした。試料は、メルカプトエタノールを1.5%ジチオスレイトール に置き換えても作られた。新たな試料に加え、2つの以前に調整した値試料を使 用した。還元に先立ち95℃にて添加した溶液は、1%のジチオスレイトールを 含み、還元を、5倍高い蛋白質濃度において行った。還元後、試料の一部を、試 料緩衝液、SDS、グリセロールおよびブロモフェノールブルーを含むが、還 元剤を含まない溶液で5倍に希釈した。還元された溶液の他の部分を、試料、S DS、グリセロール、ブロモフェノールブルーおよび1%ヨードアセトアミドを 含む溶液で5倍に希釈した。これらの試料を、冷凍庫(−16℃)で保存し、繰 り返し用いた。ヨードアセトアミドは蛋白質の−SH基をアルキル化し、この方 法で、−S−S−架橋から保護する。アルキル化されたペプチドの電気泳動移動 度は、対応する還元されたペプチドの移動度と同一かまたはわずかに低い。 電気泳動に先立ち、プラスチックのコームをゲルから取り、ゲルを装置に据え 付けた。陽極および陰極の電極チャンバーを、表1に明示する溶液で満たした。 4μlの試料を、上部の陰極溶液を通し、試料スロットに添加した。実験を、3 0mAの定電流(2つのゲル)で泳動し、ブロモフェノールブルーがゲルの底部 の端に達したところで終了した。 蛋白質を、40%エタノール、10%酢酸溶液中で固定した(30分)。ゲル を次いで30%エタノール、酢酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウムおよびグルタ ールアルデヒドを含む溶液内で60分間インキュベートし、水中で3×5分洗浄 し、硝酸銀溶液中でインキュベート(40分間)し、0.1%ホルムアルデヒド を含む炭酸ナトリウム溶液中で現像した。 得られた現像ゲルを図1a−1gに示す。図は、トレイリングゾーンの、得ら れたpH値が図1aから図1gの順に増加するように並べられている。トレイリ ングゾーンがpH約8.1であるトリス−酢酸/トリス−トリシン系(図1a) において、ヒト・成長ホルモンは過剰なバンドを与え、ウシ・血清アルブミン、 オブアルブミンおよびダイズ・トリプシン阻害剤もまた徹底的に影響を受けてい る。影響を受けないペプチドのうち、ウシ・炭酸脱水酵素は−SH基を含まない ことが公知である。トリス−酢酸−タウリン/トリス−タウリン系(図1b)に おいて、血清アルブミンおよびオブアルブミンの効果はまだ存在しているが、あ まり明確でない。トリプシン阻害剤は完全に酸化された。トリス−塩素−グリシ ン/トリス−グリシン系(図1c)においては、トリプシン阻害剤が酸化された。 ジチオスレイトールはトリス−塩素−グリシン/トリス−グリシン系における よりも高い電気泳動移動度を有し、図1hは、抗トリプシン阻害剤の移動度より 高い電気移動度を有する還元剤とともに現れる相違を図示するように包含される 。本発明の緩衝系(図1e−1g)と同様ラエムリ(Laemmli)の緩衝系(図1d )についても、全てのペプチドが還元した形で維持されている。トレイリング成分 としてのβ−アラニンと共に、試料と共に適用されたメルカプトエタノールの相 違は、図1gに示されるような顕著な電場のゆがみを作り出した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.分離ゲル緩衝液が8.8またはそれ以上のpKを有する塩基およびゲル緩 衝液のpHを8より低いpH値に滴定する酸を含み、陰極溶液がpK値が9.4 またはそれ以上の両性電解質または弱酸を含むことを特徴とする、不連続ポリア クリルアミドゲル電気泳動を行うための緩衝系。 2.分離ゲル緩衝液のpH値が、該塩基のpK値より少なくとも1のpH単位 、好ましくは少なくとも1.5pH単位低い値である請求項1記載の緩衝系。 3.分離ゲル緩衝液のpH値が7.5以下である請求項1または2記載の緩衝 系。 4.陽極溶液が、8.8またはそれ以上のpK値の該塩基を含む請求項1、2 または3記載の緩衝系。 5.陽極溶液が、さらに、存在する塩基が緩衝能に貢献するpH値に、または 、約5ないし約7の範囲のpH値に滴定する成分を含む請求項4記載の緩衝系。 6.陰極溶液が7またはそれ以上のpK値を有する塩基を含む請求項1ないし 5のいずれか一項記載の緩衝系。 7.分離ゲル緩衝液に、陰極溶液に存在する弱酸または両性電解質を含めた請 求項1ないし6いずれか一項記載の緩衝系。 8.陰極の該弱酸または両性電解質が、分離ゲル緩衝液の該塩基のpK値より 低いか、またはほぼ等しいpK値を有する、分子量が10,000ダルトンより 少ない蛋白質およびペプチドの分離のための請求項1ないし7いずれか一項記載 の緩衝系。 9.陰極溶液の該弱酸または両性電解質が、分離ゲル緩衝液における該塩基の pK値よりも約0.4ないし約1.7pH単位高いpK値を有する、約10,00 0ないし約300,000ダルトンの範囲の分子量の蛋白質およびペプチドの分 離のための請求項1ないし7いずれか一項記載の緩衝系。 10.該電気泳動がドデシル硫酸ナトリウム(SDS)電気泳動である請求項 1ないし9いずれか一項記載の緩衝系。 11.陰極溶液の該弱酸または両性電解質のpK値が、分離ゲル緩衝液の該塩 基のpK値より約1ないし約2pH単位高い、天然の蛋白質およびペプチドの分 離のための請求項1ないし9のいずれか一項記載の緩衝系。 12.分離ゲル緩衝液中の該塩基が、アンモニア、所望によりアルキル基で置 換された第一級、第二級および第三級アミン、1または2のヒドロキシル基を含 むアミン、およびアミド基を含むアミンより選択される、請求項1ないし11の いずれか一項記載の緩衝系。 13.分離ゲル緩衝液における該塩基が、ジエタノールアミン、エチルジエタ ノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノール アミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、N,N−ジエチ ルアミノ−2,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチルプロパノール、 N−ピペリジノプロピオンアミド、N−ピロリジノプロピオンアミドおよびN, N−ジエチルアミノプロピオンアミドから選択される請求項12記載の緩衝系。 14.陰極溶液の該両性電解質が、グリシン、アラニン、プロリン、バリン、 ヒスチジン、リジン、β−アラニン、γ−アミノ酪酸およびε−アミノカプロン 酸から選択される請求項1ないし13のいずれか一項記載の緩衝系。 15.陰極溶液の該酸が、塩酸、リン酸、硫酸、ギ酸および酢酸から選択され る請求項1ないし13いずれか1項記載の緩衝系。 16.請求項1ないし15のいずれか一項の緩衝系を用いることからなる、不 連続ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行う方法。
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