JPH10510317A - 動物性脂肪からステロールおよび遊離脂肪酸を削減する方法 - Google Patents

動物性脂肪からステロールおよび遊離脂肪酸を削減する方法

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JPH10510317A JP8525772A JP52577296A JPH10510317A JP H10510317 A JPH10510317 A JP H10510317A JP 8525772 A JP8525772 A JP 8525772A JP 52577296 A JP52577296 A JP 52577296A JP H10510317 A JPH10510317 A JP H10510317A
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Abstract

(57)【要約】 ポンプやインラインミキサー(in-line mixer)などの混合手段を用いて水中油型エマルションを形成し、このエマルションをポンプである時間、導管内を通す、ことによる動物性脂肪からステロールや遊離脂肪酸を削減する方法である。エマルションは水、液状の動物性能肪およびシクロデキストリンからなる。混合手段内ではエマルションが一分以内に形成され、エマルションはポンプで5から60分間、導管内を通される。エマルションが導管内を移動している間に、ステロールや遊離脂肪酸は脂肪層から水層に移動し、シクロデキストリンと錯体を形成する。この錯体は全く安定であり、遠心分離によってエマルションから分離される。結果として脂肪のステロールや遊離脂肪酸濃度は削減された。

Description

【発明の詳細な説明】 動物性脂肪からステロールおよび遊離脂肪酸を削減する方法 発明の背景 1.発明の分野 本発明はシクロデキストリンを用いて動物性脂肪からステロールや遊離脂肪 酸を削減する方法に係わる。 2.従来の技術 心疾患やある種の癌が発生する割合を増加させるコレステロールに関連する研 究が行われてきた。これらの研究の結果から、消費者や食品業界ではコレステロ ールを削減することが要求されている。例えば、獣脂やラードのような動物性脂 肪はそれらのコレステロール含有量のために、料理用油や食物成分として好まれ なくなっている。コレステロールを含まない植物油が様々な用途で動物性脂肪に 取って代わっている。コレステロール含有量を減らした動物性脂肪は、これらの 製品に対する消費者の意識を変えさせ、市場で植物性油ともっと競合すべきであ る。 ステロールや遊離脂肪酸はシクロデキストリンと錯体を形成し、この錯体形成 現象が、食物からステロールや遊離脂肪酸の除去に用いられ得ることが知られて いる。また、錯体形成工程の効果は、錯体形成反応が水の存在下で、すなわち、 シクロデキストリンとともに水を食物に加えると大いに促進されることが知られ ている。さらに、これらの錯体は食物から遠心分離によって分離され、したがっ て処理した物質の、ステロールや遊離脂肪酸含有量が削減されることが知られて いる。U.S.特許No.5,232,725やNo.3,491,132を参照すると、No.5,232,725特許は 動物性脂肪からステロールや遊離脂肪酸の含有量を削減することを指向しており 、シクロデキストリンの水性スラリーと液状の動物性脂肪から水中油型エマルシ ョンを形成することを開示している。No.5,232,725特許はエマルションを形成す るためには激しく攪拌することが必要であるり、錯体を形成するためにはこの攪 拌は一定時間、典型的には10分間が続けられなければならないと述べている。No .5,232,725特許はまた、エマルションを形成するための水と油との割合は、0.4 :1から1.9:1であることを開示している。No.5,232,725特許ではエマルショ ンを40マイクロメータ以下の脂肪粒を含むファインエマルションとして定義して いる。 発明の要旨 本発明では、激しく攪拌する必要なしに、融解した動物性脂肪からステロール および遊離脂肪酸が除去されることが見いだされた。さらに、特に、エマルショ ン形成するときにも激しく攪拌することは必要ではないことが見いだされている 。最小限の攪拌により、液状の動物性脂肪、水およびシクロデキストリンとで構 成された水中油型エマルションが形成され、この粗エマルション(crude emulsi on)は、脂肪から相当量のステロールや遊離脂肪酸を除去するのに十分である。 また、激しく攪拌することは錯体形成にも必要がないことが見いだされている 。実際、5分から60分の間エマルションを導管を通すことによって錯体形成が起 こり、相当量のステロールや遊離脂肪酸が脂肪から除去されることがわかってい る。したがって、この第二の工程も激しく攪拌することなしに達成されるのであ る。 No.5,232,725特許では激しく攪拌することが有効なエマルションを形成し、脂 肪から相当量のステロールや遊離脂肪酸を除去するために効果があると述べてい るので、軽く攪拌することで水中油型エマルションを形成することは驚くべきこ とであり、予想されなかったことである。さらに、激しく攪拌することなしに錯 体形成がおこることも驚くべきことである。すなわち、エマルションの存在が錯 体形成に寄与し、ステロール/遊離脂肪酸を油層における錯体形成していない状 態から水層における錯体形成状態へと移行させるということである。 エマルションおよび、シクロデキストリンとステロール/遊離脂肪酸との錯体 形成が水と脂肪との界面で起こった後には、シクロデキストリンは水層に留まる と仮定される。したがってシクロデキストリンは、ステロール/遊離脂肪酸が油 層から水層へ移行する間には水層に留まっている。 さらに、エマルションの形成には、パイプやポンプを備えた通常のパイプライ ン設備が用いられることが見いだされている。特別な混合装置を用意する必要は ない。エマルションをパイプラインシステムを通して移動することによって、特 別な混合装置を必要とすることなく、シクロデキストリンとステロール/遊離脂 肪酸との錯体が形成される。 さらに、水の脂肪に対する割合はおおよそ5:1まで上げることができ、同時 にステロール/遊離脂肪酸を申し分なく削減することができる。水の脂肪に対す る重量の割合が高いことはいくつかの利点がある。先ず第一に、エマルションの 粘度が低く、エマルションを扱いやすい。次に、脂肪に対する水の割合が高いこ とは、増量したシクロデキストリンをエマルション中で利用でき、脂肪からのス テロール/遊離脂肪酸の効果的な除去に寄与する。 さらに、全く予想されなかったことであるが、本発明の工程では処理した脂肪 中の残留シクロデキストリンが少なく、典型的には、おおよそ5ppm 以下である 。残留シクロデキストリンとは、錯体を除去した後の処理した脂肪中に存在する シクロデキストリンである。残留シクロデキストリンは、処理した脂肪から取り 除くべき不純物質であると考えられている。本発明の方法によれば、実質的には 残留シクロデキストリンはなく、処理した脂肪から残留シクロデキストリンを取 り除く工程は不必要である。このことはまた、本発明の方法による全体の稼働費 用を削減することになる。 図面の簡単な説明 本発明の特徴は、以下の図面を参照することにより、より十分に理解すること ができる。 図1は、本発明の全体工程および装置の好ましい実施例である。 図2は、本発明の好ましい実施例の一部分を示しており、エマルションが渦巻 きポンプ(impeller)を備えたタンクによって形成されている部分である。 図3は、本発明の好ましい実施例の一部分を示しており、ここではエマルショ ンが、インラインミキサー(in-line mixer)によって形成されている。 図4は、本発明の好ましい実施例の一部分を示しており、エマルションが、Y アダプターによって形成されている部分である。 発明の詳細な説明 大まかには、本発明による方法は、以下の工程から構成される。 (a) 均一の、乳白の、水中油型エマルションを混合手段で一分以内に形成し、 前記エマルションは、液状の動物性脂肪と水およびシクロデキストリンからなり 、水と脂肪との重量比は5:1から1:1であり、前記シクロデキストリンの量 は、水の3重量%から10重量%である、 (b) 前記脂肪中のステロールや遊離脂肪酸と、前記シクロデキストリンとが錯 体を形成するように、前記エマルションを5分から60分間導管を通し、 (c) ステロールや遊離脂肪酸が削減され、低レベルの残留シクロデキストリン を含む前記脂肪から前記錯体を分離する。 エマルションの形成する第一のステップでは、シクロデキストリンの水性スラ リーを形成して、これを液状の脂肪に加えるか、または水と脂肪との混合物にシ クロデキストリンを加えるかのどちらかにより、シクロデキストリンを水の存在 下で液状の脂肪に加えている。水が不足している状態でシクロデキストリンを脂 肪と混合すると、好ましくない結果を招く。最初にシクロデキストリンの水性ス ラリーを形成し、それからシクロデキストリンのスラリーを脂肪に加えることが 最も好ましい。 本方法に用いられるシクロデキストリンの量は、水の3重量%から10重量% であり、さらに好ましくは水の5重量%である。シクロデキストリンはα−、β −、γ−シクロデキストリンを用いることができ、またそれらの混合物も用いる ことができる。シクロデキストリン誘導体と同様に、分岐したシクロデキストリ ンも本発明の工程に用いることができる。好ましいシクロデキストリンは、β− シクロデキストリンである。 本発明によって、処理される脂肪は、獣脂、ラード、鶏脂、魚油、牛・羊など の腰や腎臓のあたりの堅い脂肪、および乳脂肪である。 本発明に用いられる水は通常の水道水である。 本発明に用いられる水の量は、脂肪の重量の1から5倍であり、さらに好まし くは、脂肪の重量の2から4倍である。このことは、水と脂肪の重量比が、5: 1から1:1になると換算され、好ましい水と脂肪との重量比は、2:1から4 :1である。 脂肪は、エマルションを形成するのに先だって、液状にしておく必要がある。 脂肪が固体であるときには、加熱して液状にしなければならない。これは通常の 装置を用いて通常の方法で行うことができる。獣脂の場合には、40から60℃ に加熱しておく。さらにこのましくは50℃に加熱しておく。 エマルションは、エマルションの温度が50から60℃になるように、予熱し た成分から形成されることが好ましい。水と液状の脂肪の混合物を予め50から 60℃に加熱してシクロデキストリンを加えるか、または、液状になるように予 熱した脂肪とは別に、シクロデキストリンの水性スラリーを予熱し、これらの二 つの予熱した液体を混合する。この予熱は、通常の装置を用いて通常の方法で行 う。 脂肪と、シクロデキストリンのスラリーの二成分を、各々別々に予熱するとき には、水性シクロデキストリンのスラリーを50から70℃に、さらに好ましく は60℃に予熱する。脂肪は40℃から60℃に、さらに好ましくは50℃で予 熱して液体状態になるようにする。 安定で均一な乳白の水中油型エマルションを生成するように、成分をいっしょ に混合してエマルションを形成する。このエマルションは、大気中で少なくとも 一分間は安定でなければならない。もし、エマルションが一分以内に各々の成分 に分解するときには、このエマルションは安定ではなく、本発明において満足の いくものではない。 さらに、エマルションは、油の小さな滴が肉眼で見えないように均一でなければ ならない。このエマルションは、渦巻きポンプ(impeller)、またはインラインミ キサー(in line mixer)を備えたタンクのような通常の混合手段によって形成さ れ、またエマルションは一分以内の短時間で形成されることがわかっている。 導管は、清掃や消毒を容易にするために、ステンレススチール製が好ましいが 、プラスチックの管でも良好な結果が得られることがわかっている。 もし必要ならば、エマルションを導管に通すためばかりでなく、エマルション を維持するための、付加的なポンプや混合手段を導管に沿って設置することがで きる。 形成された錯体の分離は、通常の装置を用いて通常の方法で行う。例えば、遠 心分離によって良好な結果が得られる。脂肪をさらに精製する必要がある場合に は、脂肪を二回、またはさらに多くの遠心分離をする。 錯体を脂肪から分離した後には、錯体を好ましくは加熱し、錯体を破壊してシ クロデキストリンを回収する。回収したシクロデキストリンは後に、工程の最初 の段階で使用されるように再利用される。シクロデキストリンを回収するために は、錯体を水と錯体との重量比が99:1から4:1になるように、水に懸濁す る。懸濁した錯体を攪拌し、90℃から100℃で5分から15分間加熱する。 好ましくは、温度を連続した水蒸気注入(continuous steam injection)によって 維持する。これによってシクロデキストリンは錯体から分離され、その結果シク ロデキストリンは回収され、再利用される。さらに好ましくは、懸濁した錯体を 95℃に加熱し、懸濁液中の水と錯体の重量比を20:1にする。シクロデキス トリンの回収は、遠心分離機のような通常の装置で行う。 本発明の好ましい実施例は図1に示した。図1に示すように、本発明の好まし い工程には、成分を予熱するための二つの分離した貯蔵タンク10と12を備えてい る。一つ目の貯蔵タンク10は、水とシクロデキストリン溶液を加熱するために用 いられ、二番目の貯蔵タンク12は、液状の動物性脂肪を形成し、保持するために 用いられる。これらの二つのタンクは、それらの成分を均一に維持するために渦 巻きポンプ(impeller)を備えている。成分は、これらの二つのタンクから別々に 、それぞれポンプ14と16によって混合手段18に移動する。混合手段18は二つの液 体を混合し、水中油型エマルションを形成する。このエマルションは5分から60 分かけてポンプ20によって導管22内を通過する。 脂肪層から水層を分離するために、エマルションを遠心分離機24にかけ、脂肪 成分はタンク26のなかで分離される。水層はタンク28に移動し、タンク30から水 を追加する。水層は、まさしくシクロデキストリンと、ステロール/遊離脂肪酸 との錯体の濃縮水性スラリーである。錯体の水性スラリーをタンク32で加熱して 錯体を破壊し、それぞれの成分にする。分離したシクロデキストリンは回収され 、導管34を通って再利用される。 本発明においては、エマルションは一旦形成されると安定であり、導管を通過 するときにさらに攪拌する必要がないことがわかっている。シクロデキストリン と、ステロールや遊離脂肪酸との錯体は、エマルションが導管を通過している間 に形成される。エマルションの導管内の滞留時間は5分から60分であり、さらに 好ましくは5分から20分である。 本発明においては、流量と導管のサイズは重要ではないことがわかっている。 内径2インチ(5cm)のパイプを用いて、流量を2から10ガロン/分(5から40 リットル/分)にしたときに良好な結果が得られている。 本発明によれば、混合手段は通常の混合手段を用いることができる。例えば、 加熱用のライナー(liner)と、混合用の渦巻きポンプ(impeller)を備えた混合手 段である。図2は渦巻きポンプ(impeller)42を備えたタンク40を示している。こ のようなタンクは、しばしば攪拌容器に相当し、エマルションを形成するための 適当な条件を備えた大きさのものである。混合手段の他の例には、図3に示すよ うなインラインミキサー(in-line mixer)も含まれている。インライン ミキサ ー(in-line mixer)50は、二つのスクリュー52、54を備えており、それぞれモー ター56と58によって反対の向きに回転される。他の混合手段は図4に示した。Y アダプター60が二つの液体を混合するのに用いられる。本発明によれば、スタテ ィックインラインミキサー(static in-line mixer)、螺旋刃ミキサー(helical b lade mixer)、オリフィスや攪拌ノズル、および液体ポンプ(liquid pump)、特に シアーポンプ(shear pump)を含む他の混合手段を用いることができる。 エマルションは、混合手段によって、0.5 分以内という非常に短時間で形成す る。水、液状の脂肪及びシクロデキストリンの混合物が混合手段内に滞留する時 間は1分以内であり、さらに好ましくは30秒以内である。予想されるように、混 合手段内の滞留時間は、パイプラインシステムを通過する液体の流量に多少依存 する。 本発明で用いられる混合手段と全体のパイプラインシステムには、酸素や液状 の脂肪を傷めるような他の気体を導入してはならない。当該技術分野において通 常の技量を有する者に予想されるように、本発明による処理時間は非常に短いの で、このシステム中の空気が液状の脂肪を傷めることはない。しかしながら、こ のシステム中に酸素を導入しないことが望ましい。例えば、タンク40には密封し た蓋を備えていることが示されている。 本発明の特徴がより十分に理解されるために、実施例を以下に示す。 例1 本例は、水が十分にない状態で、シクロデキストリンを液状の脂肪に加えたと きの好ましくない結果を示している。 β−シクロデキストリン(5重量%)を獣脂に加え、この混合物を50℃に予熱 した。続いて、水(50℃)を脂肪に対して10:1の重量比で加えた。混合物を50 ℃に維持して、コーニング(Corning)PC-351 マグネチックスターラーを中程度 にセットして3時間攪拌した。混合物を40℃、6,000rpmで10分間遠心分離して、 錯体を脂肪から分離した。脂肪層を生成物として回収し、コレステロールを測定 した。獣脂のコレステロール含有量は13%削減した。 したがって、シクロデキストリンの添加後に水を加えると、結果は好ましくな いことがわかった。 例2 本例は、U.S.特許5,232,725 号の開示によって得られた結果を示している。 ラードを同重量の水と混合し、50℃に予熱した。脂肪に対して5重量%のβ- シクロデキストリンを加えた。混合物をA100渦巻きポンプ(impeller)を備えたラ イトニン ラブマスター(LIGHTNIN LABMASTER)を用いて1,500rpmで2時間攪拌し た。生成物は、40℃、6,000 rpm で10分間遠心分離することによって得られた。 脂肪層が生成物として回収した。ラードのコレステロール含有量は96%削減した 。 例3 本例は、上記例1で用いたマグネチックスターラーを用いた、5,232,725 号特 許を示している。 渦巻きポンプ(impeller)に代えて、中程度のスピードにセットしたコーニング (Corning)PC-351 マグネチックスターラーを使用したこと以外は、上記例2の 方法を採用した。ラードのコレステロール含有量は98%削減した。 例4 本例は、激しく攪拌することによる不利益な効果を示している。 ワーニング コマーシャル ブレンダー セット(WARNING commercial blende r set)を用いて超高速の攪拌スピードで攪拌したことを除いて、上記例2の方法 を採用した。ここでは非常に激しい攪拌を行った。ラードのコレステロール含有 量は38%削減されたのみであった。 例5 本例は、ゆっくりとした混合によって良好な結果が得られること示している。 獣脂を、同重量の水と混合して55℃に予熱した。脂肪に対して5重量%のβ− シクロデキストリンを加えた。混合物をA100渦巻きポンプ(impeller)を備えたラ イトニン ラブマスター(LIGHTNIN LABMASTER)を用いて、300rpmで1時間半攪拌 した。混合物を40℃、6,000 rpm で10分間遠心分離した。脂肪層を生成物として 回収した。この実験を3回行った結果の平均的なコレステロールの削減は、70% であった。 したがって、ゆっくりとした攪拌が良好な結果を生むことがわかった。 例6 本例は、短時間激しく攪拌した結果を示している。 処理時間を10分にしたこと、ラードに代えて獣脂を用いたこと、シクロデキス トリンを加える前に水と獣脂の混合物を55℃に加熱したこと以外は、上記例2の 方法を繰り返した。獣脂のコレステロール含有量は71%削減された。 例7 本例は、上記例6よりもさらに短い処理時間で行ったものである。 獣脂と、β−シクロデキストリンの5重量%水溶液をそれぞれ55℃に加熱し、 脂肪に対する水の重量比が1:1になるように混合した。これらを上記例6で用 いた装置で1500rpm で5分間、すなわち例6の半分の時間攪拌した。得られたエ マルションを例6のように遠心分離し、分離した脂肪成分のコレステロール含有 量を測定した。コレステロールは35−38%削減された。 したがって、処理時間を半分にすることはまた、渦巻きポンプ(impeller)を 備えたタンクを用いて激しく攪拌する方法で行ったときのコレステロール削減量 を半分にすることにもなった。 例8 本例は、上記例5で用いたライトニン ラブマスター(LIGHTNIN LABMASTBR)の 代わりに、異なる混合手段として発酵槽を用いた結果を示している。 獣脂100 ポンド(45Kg)と水100 ポンド(45Kg)を発酵槽(渦巻きポンプ(imp eller)を備えたタンク)に入れた。シクロデキストリン5ポンド(2.25Kg)を水と 獣脂に加えた。タンク内の内容物を300rpmで攪拌しながら、急速に55℃に加熱し た。この攪拌を1時間半継続した。それから、混合物を40℃、6,000 rpm で10分 間遠心分離して、脂肪層を生成物として回収した。獣脂のコレステロール含有量 は70%削減した。 本例の結果を上記例5と比較すると、成分の加熱による実質的な相違はなかっ た。 例9 本例は、短い処理時間が好ましく、また適切な遠心分離により良好な結果が得 られることを示している。 処理時間を短縮したことと、遠心分離を2度行ったこと以外は、上記例8の工 程を採用した。 処理時間(分) 除去されたコレステロール% 10 90 60 90 90 94 表からわかるように、短い処理時間(10分)でも、長い処理時間(60分)と同 等な結果であり、適切な遠心分離をすることで良好な結果が得られた。上記例5 では70%コレステロールが削減したのに対して、90分の遠心分離のより90%のコ レステロールが削減した。 例10 本例は、本発明により、混合手段としてスタティックインラインミキサー(sta tic in-line mixer)と導管を用いたものである。 獣脂と、β−シクロデキストリンの5重量%水溶液を個々に55℃に予熱する。 エマルションを形成するように、水と脂肪との重量比を1:1にしてスタチック インライン ミキサー(static in-line mixer)内に二つの液体を同時にポンプ で送った。エマルション形成後、これを長さ73インチ(185cm)、内径2インチ のパイプ内を通した。スタチック インライン ミキサー(static in-line mixe r)とパイプを通過するときの流量は1.2 リットル/分であった。パイプから出た エマルションを、インラインミキサー(in-line mixer)と73インチ(185cm)のパ イプを何回通して回収するかによって、処理時間は変化した。以下のような異な るサンプルを40℃、6,000 rpm で10分間遠心分離した。脂肪層を生成物として回 収した。測定結果を下記に示す。 エマルションは60分の処理時間を通して安定であった。結果からわかるように 、エマルションの形成や維持するために連続して激しく攪拌する必要はない。 例11 本例では、流量を3.1 リットル/分に上げた以外は、上記例10の方法を採用し た。測定結果を下記に示す。 例12 本例では、温度を65℃に上げた以外は、上記例10の工程を採用した。測定結果 を下記に示す。 結果から、温度を上げると、コレステロールの削減にいくらか寄与することが わかった。 例13 本例では、水溶液中のβ−シクロデキストリンの濃度を10%に上げた以外は、 上記例10の工程を採用した。測定結果を下記に示す。 結果から、シクロデキストリンの濃度を上げると、コレステロールを削減を増 やすことがわかった。 例14 本例では、図4に示すように、インライン ミキサー(in-line mixer)に代え て、Yアダプターを用いた以外は、例10の方法を用いた。β−シクロデキストリ ンの水性スラリーと、液状獣脂の二成分が、パイプの”Y”で合流したときにエ マルションが形成されることがわかった。さらに、内径2インチ(5cm)、長さ 6フィート(0.5 m)の管を、73インチ(185 cm)の管につないで総長12フィー ト(3.6 m)のパイプにしていた。例10のように、管の末端でエマルションを回 収し、再びYアダプターの一方の枝部分と、12フィート(3.6 m)パイプを通し た。この方法においては、処理時間はさまざまである。測定結果を下記に示す。 エマルションは、処理工程を通して安定であった。Yアダプターは二つの液体 成分に対して良好な混合手段であり、インラインミキサー(in-line mixer)を用 いたときと同様な結果が得られた。 例15 本例は、長い導管を用いたときの本発明の方法を示している。 獣脂と、β−シクロデキストリンの5重量%水溶液を55℃に予熱した。二つの 液体を上記例10のインラインミキサー(in-line mixer)内に同時にポンプで送り 、内径2インチ(5cm)の管(長さ73インチ(185cm))に代えて、長さ200 フ ィート(60m)の管を通した。管はS字状曲線(serpentine arrangement)のもの である。さらに混合とポンプ動作をするために、管の末端にシヤーポンプを設置 した。水と脂肪の重量比は4:1でありシステムを通過する流量は18.9リットル /分であった。システムを一回通過することによって回収された物質は、生成物 を得る前に遠心分離した。管内のエマルションの滞留時間は25分であった。 試料の種類 削減されたコレステロール % シヤーポンプ使用前の試料 77 シヤーポンプ使用後の試料 88 エマルションは、処理工程を通して安定であった。処理時間25分での本例は、 結果からわかるように、処本例は例10および11に匹敵するものであった。 例16 本例は、水と脂肪との比を1:1にして、処理時間を増加した例15の方法を示 している。 シヤーポンプ使用前の測定は、2回実施したものの平均である。 脂肪に対する水の割合を下げることは好ましくない結果となり、上記例15によ って得られたものと匹敵する結果を得るためには長い処理時間を要した。 例17 本例は、導管内にさらに攪拌機を設けても、脂肪内のコレステロールは実質的 に削減されないことを示している。 獣脂とβ−シクロデキストリンの5重量%水溶液を55℃に予熱した。二つの液 体をポンプで同時にY アダプターに送り、内径2インチ(5cm)でおおよそ10 フィート(3m)の管を通した。水と脂肪との重量比は1:1である。管の末端 にシヤーポンプを設け、このシヤーポンプを通過してからエマルションを回収し た。導管の10フィート(3m)ごとのシヤーポンプをシミュレートするために、 エマルションをシヤーポンプ通過後に繰り返し回収し、システムに内を再び通過 させた。システム内の流量は18.5リットル/分であった。混合物は下記に示した 時間システム内を再循環させた。最終的な混合物は、遠心分離し、脂肪層を生成 物として回収した。 結果から、導管に10フィート(3m)ごとに攪拌機を設置してもコレステロー ルの削減に寄与しないことがわかった。 例18 本例は、例17で用いた装置を使用して、流量を上げてもコレステロールの削減 量は増加しないことを示している。 本例では、流量を例17の2倍、すなわち、37.9リットル/分にした以外は、例 17と全く同一の方法で行った。測定結果を下記に示す。 例19 本例は、激しい乱流を起こすことが、コレステロールの削減に寄与しないこと を示している。 本例では、例17で用いたシヤーポンプに代えて、高速のシヤーポンプを用いた 以外は、例17の方法と全く同一の方法で行った。 例20 本例は、インラインミキサー(in-line mixer)をシヤーポンプに代替し、また 水と脂肪との比を1:1にした以外は、例15の方法で行ったものを示している。 つまり、混合手段としてシヤーポンプを使用したものである。 獣脂と、β−シクロデキストリンの5重量%水溶液を55℃に予熱した。二つの 液を混合し、S字状曲線(serpentine arrangement)形で、内径2インチ(5cm) 、長さ200 フィート(60m)の管内を通すように、シヤーポンプ内に同時にポン プで送った。水と脂肪との重量比は、1:1であった。混合物を下記に示した時 間システム内を再循環させた。最終的な混合物は、遠心分離し、脂肪層を生成物 として回収した。 この結果は、水と脂肪との重量比を1:1にして行った上記例16の結果に匹敵 することがわかった。 例21 本例は、混合手段としてシヤーポンプの代わりにYアダプターを用い、上記例 20の装置を使用したものを示している。 処理時間は、システム内を1回通過する時間と同じ25分であったが、削減され たコレステロールは37%であった。 例22 本例は、水と脂肪との重量比を1:1にしたときに、β−シクロデキストリン の濃度を10%に上げたものである。 水性スラリー中のβ−シクロデキストリンの濃度を10重量%にしたこと以外は 、上記例21の方法を採用した。システムを4回通した(処理時間100 分)後のコ レステロール削減量は69%であった。 例23 本例は、脂肪に対する水の割り合を増やしたときに、良好な結果が得られるこ とを示している。 水と脂肪との割合を2:1にした以外は、上記例20の方法を採用した。 脂肪に対する水の重量比を2:1に上げると、コレステロールの削減量が増加 することがわかった。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【手続補正書】1997年7月29日 【提出日】 【補正内容】 請求の範囲 1.下記の工程からなる、脂肪に対する水の割合を多くすることによって、動物 性脂肪からステロールや遊離脂肪酸を削減する方法。 (a) 均一で、乳白の水中油型エマルションを50℃から60℃で30秒以内に混合手 段で形成し、前記エマルションは、液状の動物性脂肪、水およびシクロデキスト リンからなり、水と脂肪の重量比が5:1から2:1であって前記シクロデキス トリンは水の3重量%から10重量%であり、前記水、液状の脂肪およびシクロデ キストリンの前記混合手段内の滞留時間は30秒以内とするステップ (b) シクロデキストリンと、前記動物性脂肪中の前記遊離脂肪酸や前記ステロ ールとの錯体を形成するように、前記エマルションを5分から60分導管内を通す ステップ (c) 前記脂肪のステロールや脂肪酸が削減されるように、前記脂肪から前記錯 体を分離するステップ 2.前記エマルションをポンプを用いて前記導管内を通す請求項1記載の方法 。 3.下記工程で、前記エマルションを形成する請求項1記載の方法。 (a1)シクロデキストリンと水を混合して、前記シクロデキストリンが3%から 10%の量になるスラリーを形成するステップ (a2)前記スラリーを50℃から70℃に加熱するステップ (a3)動物性脂肪を液状にするために、動物性脂肪を40℃から60℃に加熱するス テップ (a4)前記加熱したスラリーを前記導管内へポンプで送るステップ (a5)前記加熱したスラリーと前記液状の動物性脂肪とを混合して前記エマルシ ョンを形成するように、前記導管に前記液状の動物性脂肪をポンプで送るステッ プ 4.前記エマルションを、まず、前記水と液状の脂肪とを混合し、さらに、前記 シクロデキストリンを前記液状の脂肪と水の中に混合することによって形成する 請求項1記載の方法。 5.前記シクロデキストリンはβ−シクロデキストリンである請求項1記載の方 法。 6.分離工程は遠心分離によって行われる請求項1記載の方法。 7.分離した錯体を水に懸濁させて水と錯体との重量比を99:1から4:1とし 、懸濁した錯体を攪拌しながら5分から30分間、90℃から100 ℃に加熱し、シク ロデキストリンを錯体から分離して回収するステップを有する請求項1記載の方 法。 8.懸濁した錯体を95℃に加熱し、懸濁液中の水と錯体との重量比は9:1であ る請求項7記載の方法。 9.前記動物性脂肪は、獣脂、ラード、鶏脂、魚脂、牛・羊などの腰や腎臓あた りの堅い脂肪および乳脂肪からなるグループから選択される請求項1記載の方法 。 10.前記エマルションは次の工程から形成される請求項1記載の方法。 (a1)前記シクロデキストリンが3%から10%の量になるスラリーを形成するよ うに、シクロデキストリンと水を混合するステップ (a2)前記スラリーを50℃から70℃に加熱するステップ (a3)動物性脂肪を液状にするために、動物性脂肪を40℃から60℃に加熱するス テップ (a4)前記加熱したスラリーを1番めの導管内へポンプで送るステップ (a5)前記液状の動物性脂肪を2番めの導管内へポンプで送るステップ (a6)均一で、乳白の水中油型エマルションを30秒以内に形成するように、イン ラインミキサー(in-line mixer)に、前記1番めの導管の加熱したスラリーと、 前記2番目の導管の液状の動物性脂肪とを加え、前記エマルションは、液状の動 物性脂肪、水およびシクロデキストリンからなり、水と脂肪との重量比を5:1 から2:1とするステップ (a7)前記エマルションを、前記インラインミキサー(in-line mixer)に接続し ている3番めの導管内を通すステップ 11.前記エマルションは、つぎの工程によって形成される請求項1記載の方法。 (a1)前記シクロデキストリンが3%から10%の量になるスラリーを形成するよ うに、シクロデキストリンと水を混合するステップ (a2)前記スラリーを50℃から70℃に加熱するステップ (a3)動物性脂肪を液状にするために、動物性脂肪を40℃から60℃に加熱するス テップ (a4)前記加熱したスラリーを1番めの導管内へポンプで送るステップ (a5)前記液状の動物性脂肪を2番めの導管内へポンプで送るステップ (a6)均一で、乳白の水中油型エマルションを30秒以内に形成するように、Yア ダプターで、前記1番めの導管の加熱したスラリーと、前記2番目の導管の液状 の動物性脂肪とを合流し、前記エマルションは、液状の動物性脂肪、水およびシ クロデキストリンからなり、水と脂肪との重量比を5:1から2:1とするステ ップ (a7)前記エマルションを、前記Yアダプターに接続している3番めの導管内を 通すステップ 12.水と脂肪との重量比が2:1から4:1である請求項1記載の方法。 13.水と脂肪との重量比が2:1である請求項1記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 ヘッジス アラン アメリカ合衆国 インディアナ州 クラウ ン ポイント ウエスト 84ティーエイチ プレイス 7400 (72)発明者 リッター クリス アメリカ合衆国 カンザス州 シャウニー ウエスト 54ティーエイチ ストリート 24460 (72)発明者 シコルスキー クリス アメリカ合衆国 インディアナ州 ホワィ ティング デイヴィス アヴェニュー 1805 (72)発明者 シェ ウェン アメリカ合衆国 インディアナ州 クラウ ン ポイント ウエスト 93アールディー プレイス 1448 (72)発明者 ヘッジス アラン アメリカ合衆国 インディアナ州 クラウ ン ポイント ウエスト 84ティーエイチ プレイス 7400

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記の工程からなる、動物性脂肪からステロールや遊離脂肪酸を削減する 方法。 (a) 50℃から60℃で、混合手段を用いて、均一な、乳白の水中油型エマルショ ンを一分以内に形成し、前記エマルションは、液状の動物性脂肪、水およびシク ロデキストリンからなり、水と脂肪との重量比は5:1から1:1であり、前記 シクロデキストリンは水の3重量%から10重量%とするステップ (b) シクロデキストリンと、前記動物性脂肪中の前記遊離脂肪酸や前記ステロ ールとの錯体を形成するように、前記エマルションを5から60分間で導管を通す ステップ (c) 前記脂肪のステロールや脂肪酸が削減されるように、前記脂肪から前記錯 体を分離するステップ 2.前記エマルションをポンプを用いて前記導管内を通す請求項1記載の方法 。 3.下記工程で前記エマルションを形成する請求項1記載の方法。 (a1)シクロデキストリンと水を混合し、前記シクロデキストリンが3%から10 %の量になるスラリーを形成するステップ (a2)前記スラリーを50℃から70℃に加熱するステップ (a3)動物性脂肪を液状にするために、動物性脂肪を40℃から60℃に加熱するス テップ (a4)前記加熱したスラリーを前記導管内へポンプで送るステップ (a5)前記加熱したスラリーと前記動物性脂肪とを混合して前記エマルションを 形成するように、前記導管に前記液状の動物性脂肪をポンプで送るステップ 4.前記エマルションを、まず、前記水と液状の脂肪との混合によって形成し、 さらに、前記シクロデキストリンを前記液状の脂肪と水の中に混合することによ って形成する請求項1記載の方法。 5.前記シクロデキストリンはβ−シクロデキストリンである請求項1記載の方 法。 6.分離工程は遠心分離によって行われる請求項1記載の方法。 7.分離した錯体を水に懸濁させて、水と錯体との重量比を99:1から4:1と し、シクロデキストリンを錯体から分離するように、攪拌しながら懸濁した錯体 を5分から30分間、90℃から100 ℃に加熱し、シクロデキストリンを回収するス テップを有する請求項1記載の方法。 8.懸濁した水を95℃に加熱し、懸濁液中の水と錯体との重量比は9:1である 請求項7記載の方法。 9.前記動物性脂肪は、獣脂、ラード、鶏脂、魚脂、牛・羊などの腰や腎臓あた りの堅い脂肪および乳脂肪からなるグループから選択される請求項1記載の方法 。 10.前記エマルションは次の工程によって形成される請求項1記載の方法。 (a1)前記シクロデキストリンが3%から10%の量になるスラリーを形成するよ うに、シクロデキストリンと水を混合するステップ (a2)前記スラリーを50℃から70℃に加熱するステップ (a3)動物性脂肪を液状にするために、動物性脂肪を40℃から60℃になるように 加熱するステップ (a4)前記加熱したスラリーを1番目の導管内へポンプで送るステップ (a5)前記液状の動物性脂肪を2番目の導管にポンプで送るステップ (a6)均一で、乳白の水中油型エマルションを30秒以内に形成するように、イン ライン ミキサー(in-line mixer)で、前記1番めの導管の加熱したスラリーと 、前記2番目の導管の液状の動物性脂肪とを加え、前記エマルションは、液状の 動物性脂肪、水およびシクロデキストリンからなり、水と脂肪との重量比を5: 1から1:1とするステップ (a7)前記エマルションを、前記インライン ミキサー(in-line mixer)に接続 している3番目の導管内を通すステップ 11.前記エマルションは、つぎの工程によって形成される請求項1記載の方法。 (a1)前記シクロデキストリンが3%から10%の量になるスラリーを形成するよ うに、シクロデキストリンと水を混合するステップ (a2)前記スラリーを50℃から70℃に加熱するステップ (a3)動物性脂肪を液状にするために、動物性脂肪を40℃から60℃になるように 加熱するステップ (a4)前記加熱したスラリーを1番目の導管内へポンプで送るステップ (a5)前記液状の動物性脂肪を2番目の導管にポンプで送るステップ (a6)均一で、乳白の水中油型エマルションを30秒以内に形成するように、Yア ダプターで、前記1番めの導管の加熱したスラリーと、前記2番目の導管の液状 の動物性脂肪とを合流し、前記エマルションは、液状の動物性脂肪、水およびシ クロデキストリンからなり、水と脂肪との重量比を5:1から1:1とするステ ップ (a7)前記エマルションを、Y アダプターに接続している3番目の導管内を通 すステップ 12.水と脂肪との重量比が2:1から4:1である請求項1記載の方法。 13.水と脂肪との重量比が2:1である請求項1記載の方法。
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