JPH10510251A - カオリンを含有する化粧料製剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、パット、ローション、ゲルまたはクリームとして使用されるカオリン含有化粧料製剤を含む。本製剤は、ねばねばせず、非可塑性の粘稠度を有し、カオリナイトの比率が高い白色カオリンおよび粒子サイズ５μｍ以下の球状無機粒子を含有し、カオリン混合物中の球状粒子の部分が0.5ないし10重量％の割合であり、スキンケア組成物としても使用され、その場合のカオリン／球状粒子の部分の組成の粘度は約2,000ないし15.000cps以上、カオリンのみの同様の組成物または球状粒子がない場合の同様の組成物よりも高く、カオリン／球状粒子の部分の増加は粘度の差をもたらす、新規な、快適なソフトな製剤で炎症にも阻止効果を有し、使用されるカオリン含量が高く、パックおよびゲルに特に良好な効果を与える。

Description

【発明の詳細な説明】 カオリンを含有する化粧料製剤 本発明は、エマルジョンまたはゲルの形態で化粧品に使用されるカオリンを含 む新しい製剤に関する。 炎症はある種の皮膚科製剤にカオリンを添加することによりある程度阻止され ることが知られている。以前は、２重量％までのカオリン添加物が皮膚に一貫し て快適な感じを維持するために使われていた；エマルジョンはこの限度以上では 激しく凝固する傾向があった。より多い比率での添加は、また、エマルジョンの 劣化をもたらし、その影響は化粧品として使用に耐えることができない。 凝集を防止するために球状の粒子をある比率で含む、例えばゼオライト、雲母 あるいはガラスのある種の大きさの小板状の基質はＥＰ-406657Ｂで知られてい る。 本発明の目的は、その皮膚ケアに加えて、炎症に関して阻止効果の増大と同時 に皮膚の特別に快適な感じを提供する、新しい化粧料製剤の開発にある。 本発明によれば、カオリンを含有する化粧料製剤は以下の組成から成っている ； （ａ） カオリン混合物中に0.5ないし10重量％の比率で、５μｍ以下の粒子 サイズの球状無機粒子で変性された、カオリナイト含有度が好ましくは85重量％ 以上、特に好ましくは95重量％以上、 の白色カオリンと、 （ｂ） ローション、クリームおよびパック用エマルジョンおよびエマルジョ ンベース； ローション、クリームおよびパック用ゲルおよびゲルベースの化粧 料皮膚ケア組成物、との混合物、ここにおいて、カオリン／球状粒子混合物は、 全体の組成を基にして、２以上ないし65重量％以上の範囲であり； そしてカオリン／球状粒子の部分を含む前組成物の粘度はカオリンを含み球状粒 子がない場合の同組成の場合の粘度より高く2,000ないし15,000cps以上であり、 そして粘度の差はカオリン／球状粒子と共に増加するような、化粧用皮膚ケア組 成物との混合物。 更に別の本発明の特徴は、上記した化粧料組成物が皮膚に対し特に快適な感じ を与え、ねばねばしてなく、可塑性がない粘稠度を有することである。 球状粒子の比率が0.5ないし５重量％の比率であるカオリン混合物が特に好ま しい。加うるに球状粒子の大きさが0.1ないし３μｍの範囲、特に0.1ないし１μ ｍの範囲であれば好適である。 変性カオリン混合物（カオリン／球状粒子）の部分は約２ないし約65重量％の 全範囲にわたって使用可能であり；特にパウダーにおいて変性カオリンの比率が ５ないし30重量％の範囲、より高い比率も可能であるが、である場合特に好適で ある。 驚くべきことに、カオリン懸濁液で凝集の改善が球状無機粒子、例えばアモル ファス二酸化ケイ素の低比率のカオリン混合物製剤で達成できたばかりでなく、 カオリンを化粧料組成物、例えばエ マルジョン、に専門家が予想もしなかったような高い比率で導入することが可能 になった。使用されるカオリンは、小板の径が0.2ないし１μｍの範囲であり、 大まかに同じ大きさのＳiＯ₂粒子と、より大きな巨大構造をとらず、そのためよ く知られているクレー（clays）の可塑性を避けることができ、混合物に可塑性 の兆候をもたらす通常のカオリンと液状化粧料添加物との混合物とは逆に低粘性 分散となる。 更に相乗的な効果は、これまで達成されなかった皮膚用の完全な製剤としてソ フトな感じを与えることであり；比較し得る製品の化粧料効果を超えており、炎 症についての著しい阻止効果が同時に達成されることである。 更に別の驚くべき効果はゲルに見られるが、変性カオリンをゲルにほんの2.5 ないし３％の混合物として添加すると、そのねばねば感を強力に減少し、ある種 のゲルの伸びの性質を著しく改善する、ことである。それで、化粧品におけるゲ ルの適用範囲がより広がることになる。 本発明による化粧用製剤、例えば化粧用パック、の粘性は、カオリン／球状粒 子の2.5重量％の混合物の場合球状粒子がない場合の同じ混合物とは逆に約2,000 cps低く、；30重量％では約15,000cps；45重量％では有意に15,000cps以上低い 。測定はＢrookfield ＲＶＴ/ＤＶII粘度計でＣ、Ｄ、ＥおよびＦ浮きばかりで 行った。Ｆ浮きばかりでは、球状粒子を含まない純カオリン45重量％の混合物の 粘度は65,000cps以上であり測定不能であったが、カオリン／球状粒子混合物（4 5重量％）では、約52.000cps を示した。 本発明による組成物には通常のリポソームあるいは−より好ましくは−非対称 型のラメラ凝集体を含むことが好ましい、それらの凝集体はリン脂質および酵素 −荷電フルオロカーボンまたはフルオロカーボン含量0.2ないし100w／v％の範囲 であるフルオロカーボン混合物、リン脂質は30ないし99重量％以上のフォスファ チジルコリンを有している、そしてこれらの凝集体の皮膚浸透性はフルオロカー ボンの臨界溶液温度に依存している。 加えるに、凝集体は酸素だけで荷電された化粧料製剤中に存在することもでき る。 これらの凝集体は酸素運搬体であり、皮膚への酸素の侵入を可能にし、皮膚へ の酸素供給を改善する。これら凝集体の製造はリン脂質の高圧ホモジナイズ化に より達成される。リン脂質としては、大豆レシチン、卵レシチン、合成リン脂質 あるいは部分水素添加リン脂質でホスファチジルコリン含量30ないし99重量％以 上で過フルオロ化、または高度にフルオロ化された炭素化合物、あるいはこれら の混合物であるもの、そしてこれらは気体例えば酸素または二酸化炭素のような 気体を運搬することができる。ホスファチジルコリンに加えるに、0.1ないし10 重量％の範囲の濃度範囲のリゾレシチン、および／または電気的に荷電したリン 脂質、例えばホスファチジルエタノールアミン、Ｎ−アセチルホスファチジルエ タノールアミンあるいはホスファチジン酸が0.1ないし30重量％の範囲の濃度範 囲で含まれたものも存在する。 公知の水性リポソーム（小胞）と異なって、これらリン脂質安 定化凝集体は、それらの核内に酸素を運搬する能力を有する疎水性のフルオロカ ーボンを有している。それらの境界層の安定化は一次的に逆配列の単層を通して 完成され、それに二重層が必要により付加されている。そのような構造配列の特 殊性によって、それら新規凝集体は非対称ラメラ−酸素運搬体と称される。それ らの通常ではないコロイド化学的安定性はラメラ-構造におよ凝集体の表面荷電 に帰することができる。後者は、適切なリン脂質または天然のないしは合成由来 のそれらの混合物の選択にさかのぼることができる。リン脂質、特にホスファチ ジルコリンは特定の濃度範囲30ないし99重量％、リゾレシチンについては濃度0. 1ないし10重量％および／または荷電リン脂質については0.1ないし30重量％の範 囲、が一次的にこの意味において好ましい作用を表わす。要求されるリン脂質の 作用は、適当な負ゼータ電位（negative zeta potential）により、そして（陽 イオン高分子電解質の適定による）電荷密度の測定によって証明される。選択さ れたフルオロカーボンまたはフルオロカーボン混合物の臨界溶液温度に依存する 皮膚浸透性はフルオロカーボン凝集体を使用するためには（非対称性ラメラ凝集 体を使用するためには、ＤＥ-Ｂ-422125参照のこと）必須である。 変性カオリン混合物で荷電された凝集体の比率は完成製剤の５ないし60重量％ の範囲であり、好ましくは10ないし50重量％の範囲に位置し、必須的には15ない し30重量％の範囲である。 前に記載したように、通常のリポソームが本発明による製剤の変性カオリン混 合物に対する運搬体として使用可能である。リポ ソームは水の容積を含む完全な閉鎖二重脂質膜である。リポソームは一枚膜（単 膜二重層からなる）あるいは多重層小胞（多重膜二重層、夫々水層により次の所 と分離されているタマネギ様構造）である。二重層は疎水性「尾」部と親水性「 頭」部からなる二つの脂質単層から成り立っている。膜二重層の構造は二重層の 中心部に向かって配位した脂質一重層の疎水性（非極性）「尾」部、および水層 に向かって配位した親水性「頭」部から成っている。 飽和および不飽和脂質を使用したリポソームの製造は多くの特許に、その運搬 システムとしての用途と共に記載されている。変性カオリン混合物の導入は通常 の方法により行い得る。 植物細胞、細菌または酵母の懸濁液あるいは分散物の用心深く超音波温浸およ び／または高圧均質化によるカオリンと産物を含む製剤は本発明による好ましい 例である。化粧料として以前から使用され良好な結果をもたらす植物性物質、例 えばカモミレ（chamomile）、アロエ（Aloe vera）等が使用可能である。同じく mexican skin treeの樹皮、Mimosa tenuiflora、これらは特に抗炎症性であり酸 素豊富な産物を与える。 パン、ビール、ワイン酵母その他の酵母も使用可能である。 特に優れた温浸産物は、ＤＥ-4241154による超音波流動処理細胞の使用により 得られる。ここにおいて、synotrodeはその長さの１／２ないし２／３で流動処 理細胞に放出され、音波放射器中のsynotrodeの角度は80.5ないし88.5°の範囲 以内であり、synotrodeの浸出の程度（ｍｍ）の音波放射容積（ｍl）に対する比 率は１：1.1ないし１：20の範囲内の値に設定され、synotrodeの浸 出の程度（ｍｍ）の超音波処理される媒体中の固形物（重量％）に対する比率は １：0.02ないし１：2.2の範囲である。 本発明による変性カオリン混合物で荷電された非対称Ｒラメラ凝集体と化粧料 製剤中の植物細胞および酵母細胞の温浸産物の、好ましい組み合わせ効果は、特 にスーパーオキシドデスムターゼ（ＳＯＤ）含量が高いスーパーオキシドデスム ターゼ豊富な酵母の温浸でよく表われる。ＳＯＤは皮膚のラジカルをトラップす る効果を有し、以下の反応を触媒するので、 ２Ｏ₂ ^-＋２Ｈ⁺→Ｈ₂Ｏ₂＋Ｏ₂、 それ自身、化粧料または皮膚科製剤の特に好ましい成分である。しかし、その他 のラジカルトラップも使用可能であり、遊離酸素ラジカルの結合に適しており、 そのような例としてビタミンＥがあげられる。 化粧料製剤の適当な形態はエマルジョンであり、好ましくは化粧用パックであ り、特に好ましくは顔用パックである。そのようなパックについては、変性カオ リン懸濁液の含量としては、３ないし30重量％の範囲がよく、好ましくは５ない し20重量％である。更に、エマルジョンは通常の成分、例えば乳化剤、香料油、 保護物質およびその他のスキンケア成分を含んでいる。 ゲルは、既に述べた塗布展開性のゆえに、同様に好ましい；この場合変性カオ リンの比率は、好ましくは５ないし15重量％の範囲でなければならない。 カオリン／球状物質混合物は、また、医薬製剤と同様にパウダーとしても使用 され得る。 製剤の製造は、一般的にカオリナイト含有率の高い純白色カオリンの分散体と 球状無機粒子の分散体の混合物により室温で実行される。水は好ましい分散体で ある。製剤は化粧料皮膚組成物と混合され、乳化機中でエマルジョンが得られる まで行われる。 カオリン分散物と球状粒子分散体、特にＳiＯ₂分散物、の混合の後に、製品は 噴霧乾燥され、そして乾燥製品は直接エマルジョンに処理され、あるいはリポソ ームにまたは非対称ラメラ凝集物に吸着され、そしてエマルジョンに処理される 。 以下に、本発明を実施例において記載する。全てのパーセントは重量パーセン トである。 実施例１ 変性カオリンの製造（１） カオリナイト含量96％の白色カオリン４kgの、水／エチルアルコール懸濁液30 ｌ、を撹拌し、単分散二酸化ケイ素4.5kgの分散物40ｌ中に、30分かけて加え、 更に１時間撹拌する。産物は通常のスプレータワーで噴霧乾燥する。得られた製 品は化粧料として直接処理するのに適している。 実施例２ 変性カオリンの製造（２） 実施例１と同様に、但し多アルコール例えばエチレングリコールを溶媒として 使用し、カオリン3.5kgを使用して、行う。 実施例３ 化粧品パック（１） ５つの相を製造し、順次混合し、部分的にホモジナイズする。 相ＡからＤは温度上昇下で処理し（40から70℃へ）そして相Ｄは最後は室温で 処理する。 相Ａ グリセリルステアラート 4.1％ ステアリン酸 1.4％ セチルアルコール 1.8％ 相Ｂ 蒸留水 適量 カルボマー 0.3％ プロピレングリコール 2.5％ 保存剤 0.3％ 相Ｃ トリエタノールアミン（ＴＥＡ） 0.3％ 相Ｄ 変性カオリン 30％ カモミレ活性物質複合体 3％ 相Ｅ 香料油 0.5％ 実施例４ 化粧料ゲル カルボマーを水とホモジナイズする；ＴＥＡ、保存剤および変性カオリンを順 次加え、撹拌する。 カルボマー 1.0％ ＴＥＡ 0.8％ 水 適量 変性カオリン 2.5％ 保存剤 0.3％ 実施例５ 化粧用パウダー 下記の成分を、示した順序で混合する。 変性カオリン 65％ ステアリン酸マグネシウム 5％ 絹タンパク 10％ 酸化亜鉛 5％ トウモロコシ／米タンパク 10％ 色素 約5％ 実施例６ カオリン荷電リポソーム 変性カオリン（実施例１および２による）で荷電したリポソームを以下により 製造した。リン脂質を水−カオリン懸濁物中に加 える、ここで使用するカオリンは実施例２で製造した。ホモジナイズした後、エ チルアルコールを加え撹拌し、更にホモジナイズする。 リン脂質 15％ 変性カオリン 7％ 水 適量 実施例７ カオリン荷電凝集物 変性カオリン（実施例１および２による）で荷電した非対称ラメラ凝集物を以 下により製造した。変性カオリンをグリセリンおよびプロピレングリコールを混 合したペルフルオロデカリン中に加え、徹底的にホモジナイズする。ホスファチ ジルコリン含量50％のリン脂質をこのホモジナイズ混合物に撹拌し、水を加える 。徹底的にオモジナイズの後変性カオリン荷電凝集物は直ちに他に使用できる。 リン脂質 25％ 変性カオリン 4％ フルオロカーボン（ペルフルオロデカリン） 50％ グリセリン 3.5％ プロピレングリコール 5.0％ 水 適量 実施例８ 本実施例は実施例７と同様に行う。但し、変性カオリンの比率は10％である点 を除く。 実施例９ 本実施例は実施例７と同様に行う。但し、変性カオリンに加えて、前記した超 音波処理により製造し、遠心分離した上清の温浸パン酵母をフルオロカーボン混 合物中にホモジナイズする点を除く。 リン脂質 20％ 変性カオリン 5％ グリセリン 3.5％ プロピレングリコール 5.0％ 酵母温浸物 16％ ペルフルオロデカリン 40％ 実施例１０ 本実施例は実施例７と同様に行う。但し、Mexican skin tree（Mimosa tenuif lora ）の樹皮の温浸産物を19.5％の割合で加える点を除く。 実施例１１ 日焼け止め剤 上昇温下で相ＡおよびＢをホモジナイズした後に、互いに混合 し、徹底的にホモジナイズする。相Ｃを約30ないし40℃で混合する。 相Ａ ソルビタンセスキオレエート 5.0％ セチルアルコール 4.5％ ステアリルアルコール 3.5％ 二酸チタン 3.6％ 相Ｂ プロピレングリコール 2.0％ 水 適量 グリセリン 1.0％ 二酸チタン 1.9％ 相Ｃ 保存剤 0.3％ 香料油 0.4％ 非対称ラメラ凝集物 30.0％ 実施例９と同様に変性カオリンで荷電する。 実施例１２および１３ アフタサンゲル 実施例９および１０で製造し、変性カオリンで荷電した非対称ラメラ凝集体お よび酵母またはMexican skin tree（Mimosatuniflora）温浸物、および香料油な らびに保存剤を、室温で完全にゲルになるまで順次撹拌する。 ポリアクリル酸（分子量約4,000,000） 1.0％ ヒドロキシエチルセルロース 0.3％ プロピレングリコール 3.0％ 安息香酸 0.3％ 凝集物中酵母／Mimosa tenuiflora 変性カオリン温浸物 25.0％ 香料油 0.3％ 保存剤 0.3％ 水 適量 実施例１４ 化粧用パック（２） 本実施例は実施例７と同様に行う。但し、変性カオリンの量は12％である点を 除く。 実施例１５ 医薬軟膏 上昇温度（約65℃）で相ＡとＢをホモジナイズし、均一にブレンドした後、相 Ｃを30ないし40℃で加える。 相Ａ ラノリン 5.0％ セチルアルコール 2.0％ セチルアルコールおよび ＰＥＧ−４０ヒマシ油、１：１ 3.0％ ヘキシルラウレート 1.5％ 相Ｂ 水 適量 グリセリン 2.0％ プロピルアルコール 2.0％ 変性カオリン 45％ 相Ｃ 保存剤 0.3％ 比較試験１ 化粧品ネックデコルテパックを１０人の女性被験者に適応した。パックＡは本 発明による実施例１４に相当する。パックＢはカオリナイト含量97％の通常のカ オリンを含み、カオリン含量を処理の困難さから８％まで減少させなければなら なかったものである。被験者による評価は以下の評価尺度を基にして行われた。 １＝非常に快適な皮膚感覚 ２＝快適な皮膚感覚 ３＝不快な皮膚感覚 ４＝非常に不快な皮膚感覚 皮膚における感じに関する、本発明によるパックの明らかな優秀性が認められ る。抗炎症効果に関する比較は、カオリン含量が異なるので行われなかった。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９６年１１月２８日 【補正内容】 請求の範囲 １． カオリンを含有する化粧料製剤で、皮膚に特に快適な感覚を与えるローシ ョン、パック、クリームまたはゲルとして利用され、ねばねば感がなく、可塑性 がなく粘稠性であることによって特徴づけられる製剤であって、 カオリナイトの高比率の白色カオリンと、粒子サイズ５μｍ以下の二酸化ケイ素 または二酸化チタンの球状無機粒子の混合物で、カオリン混合物中における球状 粒子の比率が0.5ないし10重量％で、ローション、クリームおよびパック用のエ マルジョンおよびエマルジョン基剤、同じくローション、クリームおよびパック 用のゲルおよびゲル基剤の水性化粧料製剤中に分散しており； カオリン／球状粒子混合物の比率が、組成物全体の２以上ないし最大65重量％の 範囲内にあり； カオリン／球状粒子を含む組成物中の粘度が少なくとも2,000cps、好ましくは2, 000ないし15,000cpsカオリンのみの同様の組成および球状粒子がない場合よりも 高ぐ粘度の差はカオリン／球状粒子の部分と共に増加することにより成る化粧料 製剤。 ２． 球状粒子の比率がカオリン混合物の0.5ないし５重量％であることを特徴 とする請求項１記載のカオリンを含有する化粧料組成物。 ３． 球状粒子のサイズが0.1ないし３μｍの範囲、特に0.1ないし１μｍの範囲 であることを特徴とする請求項１記載のカオリンを含有する化粧料組成物。 【手続補正書】 【提出日】１９９７年６月３日 【補正内容】 （１） 請求の範囲を別紙のとおり訂正する。 （２） 明細書第２頁第７〜１１行の「そしてカオリン／球状粒子の・・・・・ 混合物。」を次のとおり改める。 「そしてカオリン／球状粒子混合物を含む全組成物の粘度は、カオリン を含み球状粒子がない同様の組成物の粘度より2,000ないし15,000cps以上だけ低 く、そして粘度の差はカオリン／球状粒子の比率と共に増加するような、化粧用 皮膚ケア組成物との混合物。」 （３） 明細書第３頁第１９行の「とは逆に」を、「と比較して」に改める。 請求の範囲 １． カオリンを含有する化粧料製剤で、皮膚に特に快適な感覚を与えるローシ ョン、パック、クリームまたはゲルとして利用され、ねばねば感がなく、可塑性 がなく粘稠性であることによって特徴づけられる製剤であって、 カオリナイトの高比率の白色カオリンと、粒子サイズ５μｍ以下の二酸化ケイ素 または二酸化チタンの球状無機粒子の混合物で、カオリン混合物中における球状 粒子の比率が0.5ないし10重量％で、ローション、クリームおよびパック用のエ マルジョンおよびエマルジョン基剤、同じくローション、クリームおよびパック 用のゲルおよびゲル基剤の水性化粧料製剤中に分散しており； カオリン／球状粒子混合物の比率が、組成物全体の２以上ないし最大65重量％の 範囲内にあり； カオリン／球状粒子混合物を含む組成物の粘度が、カオリンのみを含み球状粒子 がない同様の組成物の場合より少なくとも2,000cps、好ましくは2,000ないし15, 000cpsだけ低く 、粘度の差はカオリン／球状粒子の比率と共に増加することによ り成る化粧料製剤。 ２． 球状粒子の比率がカオリン混合物の0.5ないし５重量％であることを特徴 とする請求項１記載のカオリンを含有する化粧料組成物。 ３． 球状粒子のサイズが0.1ないし３μｍの範囲、特に0.1ないし１μｍの範囲 であることを特徴とする請求項１記載のカオリンを含有する化粧料組成物。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スタンツル，クラウス アメリカ合衆国、ニューヨーク 10605、 ホワイト プレインズ、ウインドハム ク ローズ 47 (72)発明者 ブラウンアゲル，アルフレッド ドイツ国、マインツ ディ−55128、ウル リヒストラッセ 55

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． カオリンを含有する化粧料製剤で、ローション、パック、クリームまたは ゲルであって、皮膚に特徴的に快適な感覚を与え、ねばねばせず、被可塑性の粘 稠性を有することが特徴である化粧料製剤において、 カオリナイト含有比率の高い白色カオリンと粒子サイズ５μｍ以下の二酸化ケイ 素またはまたは二酸化チタンの球状無機粒子の混合物で、カオリン混合物中にお ける球状粒子の比率が0.5ないし10重量％であって、 ローション、クリームおよびパック用のエマルジョンおよびエマルジョン基材、 同様にローション、クリームおよびパック用のゲルおよびゲル基材の水性化粧料 製剤中に分散されており； カオリン／球状粒子混合物の比率が、組成物全体の２以上ないし65重量の範囲で あり； カオリン／球状粒子が占める組成物の粘度が約2,000ないし15,000cps以上カオリ ンのみの同様の組成物または球状粒子を除いた同様の組成物よりも高く、カオリ ン／球状粒子の比率の増加により粘度に差が生じる、ことよりなるカオリン含有 化粧料製剤。 ２． カオリン混合物中0.5ないし５重量％の球状粒子の比率であることを特徴 とする請求項１記載のカオリンを含有する化粧料製剤。 ３． 球状粒子のサイズが0.1ないし３μｍの範囲、好ましくは0.1ないし１μｍ の範囲である請求項１記載のカオリンを含有する 化粧料製剤。 ４． カオリン／球状粒子混合物の比率が５ないし30重量％である請求項１記載 のカオリンを含有する化粧料製剤。 ５． リン脂質および酸素荷電フルオロカーボンまたはフルオロカーボン混合物 からなる非対称ラメラ凝集物中にカオリン／球状粒子が包含されており、フルオ ロカーボンの比率が0.2ないし100ｗ／ｖ％の範囲であり、脂質群中のホスファチ ジルコリン含量が30ないし99重量％の範囲であり、凝集物がフルオロカーボンの 臨界溶解温度に依存して皮膚透過性を示す、ことが特徴である請求項１記載のカ オリンを含有する化粧料製剤。 ６． 付加含有の非対称ラメラ凝集物が混合物中で酸素のみで荷電されているこ とを特徴とする請求項５記載のカオリンを含有する化粧料製剤。 ７． カオリン／球状粒子に加えて、凝集物が、植物細胞、細菌または酵母の懸 濁物または分散物の慎重な超音波処理および／または高圧均一化による産物を含 むことを特徴とする請求項５記載のカオリンを含有する化粧料製剤。 ８． カオリナイト高含有比率の白色カオリンと粒子サイズ５μｍ以下の球状無 機粒子の混合物よりなり、化粧料パック、化粧料ゲルまたは化粧料クリーム中に カオリン混合物中球状粒子の比率が0.5ないし10重量％であり、カオリン／球状 粒子混合物の部分が全製剤の2.5ないし30重量％の範囲である、カオリンを含有 する製剤の使用。