JPH10509A - ハンディタイプの管切断装置 - Google Patents

ハンディタイプの管切断装置

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JPH10509A
JPH10509A JP17176096A JP17176096A JPH10509A JP H10509 A JPH10509 A JP H10509A JP 17176096 A JP17176096 A JP 17176096A JP 17176096 A JP17176096 A JP 17176096A JP H10509 A JPH10509 A JP H10509A
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Taku Suzuki
卓 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 片手で操作することができるハンディタイプ
の管切断装置を提供する。 【解決手段】 切断刃7aを軸着した第一揺動部7と第一
・第二保持体24,25を有する第二揺動部8を円盤状回転
体4に装着し、第一保持体24のローラ24c と第二保持体
25のローラ25c とが幅を保持して同時に揺動するように
第一保持体24と第二保持体25とを連結して、切断刃7aと
ローラ24c ,25c との中心軸線方向への幅寄せにより挿
入された切断する管6を略中心位置にて保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切断する管外周に
円盤状の刃を押圧しなから該刃を自転及び公転させるこ
とにより管を切断するハンディタイプの管切断装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、管を切断するには、管を挿
入する切欠部を中心部から半径方向に形成した回転体に
円盤型のカッタとローラとを回動自在に装着し、該カッ
タとローラとで管を保持して該カッタを管の中心方向に
送り込みながら管外周を公転させて押圧しながら切断し
ていく方法が採られており、特公昭63-33963号公報に
は、ツールケースに回動自在に取り付けられたレバーの
一端に調節ねじにて位置決めするカッタが軸支され、サ
ポートローラを同じく調節ねじにより位置決めできるよ
うにツールケースに取り付けたハンディタイプのパイプ
切断機が開示されている。また、実公平6-45289 号公報
には、パイプに対して直線的に接離移動する切断刃と、
パイプの外周面を支持する回転自在なローラとをディス
ク上に配置し、ローラをパイプの外径寸法に応じた定着
位置にねじで固定するようにしたハンディタイプのパイ
プカッタが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ハンディタイプの
パイプ切断機及びパイプカッタは、いずれも、切断する
前に、管外径に合わせるためにカッタやローラを手作業
により調節しなければならず、ハンディタイプでありな
がら、管を挿入した後、片手で調節することができない
という問題点があった。
【0004】そこで、本発明は、管を挿入した後でも、
片手で操作することができるハンディタイプの管切断装
置を提供することを技術的課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題は、次の
通りの本発明によって解決できる。
【0006】即ち、本発明に係る第一のハンディタイプ
の管切断装置は、中心となる位置を含んで側方に開口し
た開口部4a,5aをそれぞれ形成した円盤状回転体4と筒
状回転体5とを重ねて該開口部4a,5aと合う開口部3を
形成した本体2に同心円に配置され、重なった前記開口
部の中心となる位置に挿入される切断する管6を該中心
となる位置を中心として三点にて保持し、モータ15によ
る回転駆動を2つに分配した動力源により円盤状回転体
4を遅延させて円盤状回転体4と筒状回転体5とをそれ
ぞれ同一方向へ回転することにより、筒状回転体5の内
周に設けられたCリング状カム5cの当接面の形状に追随
して前記切断する管6を保持した三点が前記中心となる
位置に向かって幅寄せされ、円盤状回転体4の回転によ
る該三点の内の少なくとも一点に設けられた円盤状切断
刃の自転及び公転と、筒状回転体5の回転による該円盤
状切断刃の幅寄せにより切断する管6を切断するハンデ
ィタイプの管切断装置であって、前記Cリング状カム5c
は、前記筒状回転体5の開口部5aを含んで該筒状回転体
5の内周を略二等分して連続する二つの略三日月形状に
形成されており、前記円盤状回転体4には、前記三点の
内の一点にて切断する管6を保持する円型回動体7aを一
端に回動自在に軸着した第一揺動部7と他の二点にて保
持する第二揺動部8とが設けられ、第一揺動部7は、他
端を支軸7bにて円盤状回転体4の上面に回動自在に軸着
され、第一揺動部7の支軸7bと円型回動体7aとの間のC
リング状カム5c寄りには該Cリング状カム5cの当接面の
形状に追随する転動ローラ7dが回動自在に軸着されてお
り、第二揺動部8は、それぞれ支軸24a ,25a により円
盤状回転体4の上面に回動自在に軸着された第一保持体
24と第二保持体25とからなり、該第一保持体24は、その
一端に回動自在に軸着された前記他の二点の内の一点に
て前記切断する管6を保持する円型回動体24c と、第一
保持体24の支軸24a と円型回動体24c との間のCリング
状カム5c寄りに回動自在に軸着されたCリング状カム5c
の当接面の形状に追随する転動ローラ24dとを有し、前
記第二保持体25は、第一揺動部7の円型回動体7aの軸心
7cから第一保持体24の円型回動体24c の軸心24b までの
距離と略同じ長さの位置であって第一揺動部7の円型回
動体7aの軸心7cを頂点とし第一保持体24の円型回動体24
c の軸心24b を三角形の他の二点の内の一点とする三角
形を形成する位置に回動自在に軸着された残りの一点に
て切断する管6を保持する円型回動体25c を有し、第一
保持体24と第二保持体25とは、第一保持体24の支軸24a
から該第一保持体24の円型回動体24c の軸心24b までを
一辺とし該円型回動体24c の軸心24b と第一保持体24の
転動ローラ24d との間のCリング状カム5c寄りに頂点を
設けた三角形を形成する該頂点に当たる位置26と、第二
保持体25の支軸25a から該第二保持体25の円型回動体25
c の軸心25b までを前記三角形の前記一辺と同一長さの
辺とする前記三角形と合同な三角形を形成する頂点に当
たる位置であって該位置と前記位置26と第一保持体24の
支軸24a と第二保持体25の支軸25a とにより平行四辺形
を形成する位置27とをアーム28により回動自在に軸着し
て連結され、前記第一揺動部7と前記第二揺動部8とに
軸着された円型回動体の少なくとも一つを円盤状切断刃
7aとしたものである。
【0007】また、本発明に係る第二のハンディタイプ
の管切断装置は、前記第一のハンディタイプの管切断装
置において、円盤状回転体4と筒状回転体5との外周
に、それぞれ歯車と噛合する歯車4b,5bを形成し、モー
タ15の駆動軸を同心円に配置された円盤状回転体4と筒
状回転体5との回転軸に対して直角方向に位置付け、該
モータ15の駆動軸の回転を前記回転軸と平行方向に変換
する歯車機構と、該歯車機構により変換された回転を伝
達するワンウェイクラッチを内蔵したシャフト部18と、
該シャフト部18に上下二段に固定された歯数の異なる上
下歯車20,21と、筒状回転体5と円盤状回転体4とに形
成された歯車5b,4bと上下歯車20,21とにそれぞれ噛合
する開口部5a,4aの幅以上の間隔を設けて配置された伝
達歯車22,23とから構成し、円盤状回転体4を遅延させ
て円盤状回転体4と筒状回転体5とがそれぞれ同一方向
へ差動回転するものである。
【0008】また、本発明に係る第三のハンディタイプ
の管切断装置は、前記第二のハンディタイプの管切断装
置において、シャフト部18を、嵌合部18a を有する心軸
18bと、該嵌合部18a を境にして上歯車20を含んでワン
ウェイクラッチ18c を介して該心軸18b の上段に挿着し
た上パイプ状シャフト18d と、同じく嵌合部18a を境に
して下歯車21とを含んで心軸18b の下段に挿着した下パ
イプ状シャフト18f とから構成し、下パイプ状シャフト
18f の内部には嵌合部18a と嵌合する空洞18mと該空洞1
8m に連通する嵌合部18a が自由に回動できる円筒状空
洞18n とが形成され、心軸18b の嵌合部18a が円筒状空
洞18n に移動することにより上歯車20を反回転できるよ
うにしたものである。
【0009】また、本発明に係る第四のハンディタイプ
の管切断装置は、前記第二のハンディタイプの管切断装
置において、さらに、円盤状回転体4には、円盤状回転
体4の外周に設けられた歯車4bと平行に凹部4cを有する
帯状外カム4dを形成し、モータ15を駆動するスイッチ9
を作動するてこ型押しボタン10をスイッチ9を覆う部分
を自在に上下動できる空間を有して設け、該押しボタン
10に内包されて該押しボタン10が押されることによりス
イッチ9を開閉する、先部11a が円盤状回転体4の開口
部4aを跨がる長さのバチ状に伸びたセンサープレート11
をてこ型押しボタン10と同軸に軸着し、円盤状回転体4
が回転することによりセンサープレート11の先部11a が
帯状外カム4d上を走行し、該先部11a が外カム4dの凹部
4cに落ちることによりスイッチ9が切れて円盤状回転体
4の開口部4aが本体2の開口部3に合って停止するよう
にしたものである。
【0010】また、本発明に係る第五のハンディタイプ
の管切断装置は、前記第四のハンディタイプの管切断装
置において、さらに、本体2の上方から本体先端に向か
って下ろすことにより本体2の開口部3をマスク状に塞
ぐ横断面コ字状カバー12を、てこ型押しボタン10の近傍
であって開口部3の中心となる位置の軸線と平行に本体
2に軸支された支軸13により上方に回動自在に設け、支
軸13には、前記カバー12を開けたときに押しボタン10の
先端が当たる位置に該押しボタン10のてこ動作を邪魔す
る平坦面13a を形成してなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0012】図1は本発明に係るハンディタイプの管切
断装置の概略を示した説明図であり、外枠である本体を
側面から透視して内部の構成を図示したものであり、本
体は想像線にて示し、筒状回転体はCリング状に形成さ
れたカムを残して透視されている。また、図2は図1に
示すハンディタイプの管切断装置の歯車系を示した斜視
図、図3は図1に示すハンディタイプの管切断装置のA
−A線縦断面図、図4は図1に示すシャフト部の心軸と
下パイプシャフトとの間の拘束を解除した状態を示した
縦断面図、図5はCリング状カムの形状を示す平面図、
図6はカバー支軸に形成された平坦面とカバーとの関係
を説明する図であり、図6の(a)はカバーの側面図、
図6の(b)はカバーの正面図である。また、図7はカ
バー支軸に形成された平坦面と押しボタンとの関係を説
明する縦断面図である。
【0013】これらの図において、1は筒状頭部2aと該
筒状頭部2aの中心軸線(中心となる位置)に対して直角
方向に伸びた把手部2bとにより外枠である本体2を形成
してなるハンディタイプの管切断装置(以下、単に「管
切断装置」という。)であり、頭部2aには、前記中心軸
線を含んで頭部2aの先端である側方を開口した開口部3
が形成され、頭部内部は該開口部3を含んで円筒状空洞
となっている。そして、該円筒状空洞には、開口部3と
同一形状の開口部4aを有する筒状に形成されてなる円盤
状回転体4と同じく開口部3と同一形状の開口部5aを有
する円盤状に形成されてなる筒状回転体5とを前記中心
軸線を中心として回動できるように同心円に重ねて配置
されており(図2,3参照)、円盤状回転体4には、開
口部3に挿入されたパイプ(切断する管)6を一点にて
保持する円盤状切断刃(円型回動体)7aを有する第一ス
イングアーム(第一揺動部)7と二点にて保持する2個
のローラ(円型回動体)を有する第二スイングアーム
(第二揺動部)8が設けられており、円盤状回転体4と
筒状回転体5との外周にはそれぞれ歯車4b,5bが歯車4b
の歯数が僅かに多くなるように形成されており(図2参
照)、さらに、円盤状回転体4には円盤状回転体4の歯
車4bと平行に凹部4cを有する帯状外カム(以下、「外カ
ム」という。)4dが形成され(図2,3参照)、筒状回
転体5の内周には開口部5aを含んで筒状回転体5の内周
を略二等分して連続する略三日月部5c1と略三日月部5c
2 とで形成されたCリング状内カム(以下、「内カム」
という。)5cが設けられている(図5参照)。
【0014】また、頭部2aと把手部2bとの繋ぎ上部に
は、スイッチ9が設けられ、該スイッチ9の上には、該
スイッチ9を覆う部分が自在に上下動できる空間を有す
るてこ型押しボタン10が前記繋ぎ上部から跳び出して設
けられており、該押しボタン10に内包されて該押しボタ
ン10が押されることによりスイッチ9を開閉する、先部
11a が開口部4aを跨がる長さのバチ状に伸びたセンサー
プレート11がてこ型押しボタン10と同軸に軸着されてい
る。
【0015】これにより、センサープレート11は、円盤
状回転体4が回転することにより、その先部11a が帯状
外カム4d上を走ることとなり、先部11a が外カム4dの凹
部4cに落ちることによりスイッチ9が切れて円盤状回転
体4の開口部4aが頭部2aの開口部3に合って停止するよ
うになっている。
【0016】また、12は頭部2aの上方から頭部先端に向
かって下ろすことにより開口部3をマスク状に塞ぐ横断
面コ字状カバー(以下、「カバー」という。)であり、
押しボタン10の近傍であって頭部2aの円筒状空洞の外側
となる位置において前記中心軸線と平行に本体2に軸支
された支軸13により上方に回動自在に設けられており、
開口部3を塞ぐ位置において頭部2aの前面周囲に形成さ
れた段差2c(図6参照)に遮られて停止するようになっ
ている。そして、前記押しボタン10の先端が当たる支軸
13の側壁は切り欠いた平坦面13a となっており、該平坦
面13a は、開口部3をカバー12により塞いだとき(図6
の(a)において想像線にて示す。)、押しボタン10の
先端に沿い(図7において想像線にて示す。)、開けた
とき(図6の(a)において実線にて示す。)、押しボ
タン10の先端に対面するように(図7において実線にて
示す。)向きを調整されている。
【0017】また、把手部2bには、頭部2aに向かって管
切断装置1の電源であるバッテリ14と該バッテリ14によ
り駆動するモータ15と該モータ15による回転駆動を2つ
に分配して遅延させ、この差動回転を前記円盤状回転体
4と筒状回転体5とに伝達する歯車系が内蔵されてい
る。
【0018】前記歯車系は、図1及び図2に示すよう
に、モータ15の回転を減速する遊星歯車16と、該遊星歯
車16に連結されたウォーム17と、該ウォーム17の回転を
頭部2aの中心軸線と同一方向に変える、本体2に軸支さ
れたシャフト部18の略中央に固定したウォームホイール
19と、該ウォームホイール19を挟んで上下に固定された
歯数の異なる第一歯車(上歯車)20と第二歯車(下歯
車)21と、開口部3の開口幅より広い間隔を有して本体
2に軸着された、第一歯車20と噛合する一対の第一伝導
歯車22と、該第一伝導歯車22と同軸に固定された、第二
歯車21と噛合する一対の第二伝導歯車23とからなり、第
一歯車20の歯数は第二歯車21の歯数より僅かに少なく、
その差動回転を、前記一対の第一伝導歯車22は前記筒状
回転体5に、前記一対の第二伝導歯車23は前記円盤状回
転体4に伝達している。
【0019】これにより、シャフト部18のウォームホイ
ール19がウォーム17により図2において時計方向に回転
することにより、第一歯車20と第二歯車21とが時計方向
に回転し、この回転を第一伝導歯車22,22と第二伝導歯
車23,23とを介して筒状回転体5と円盤状回転体4とに
伝達することにより筒状回転体5と円盤状回転体4とは
円盤状回転体4が遅れながら矢印B方向(時計方向)に
回転する。
【0020】前記シャフト部18は、図3に示すように、
ウォームホイール19が固定された位置に六角柱状嵌合部
18a を有する心軸18b と、該嵌合部18a を境にして第一
歯車20を含んでワンウェイクラッチ18c を介して該心軸
18b に挿着した上パイプ状シャフト18d (以下、「上シ
ャフト」という。)と、同じく嵌合部18a を境にしてウ
ォームホイール19と第二歯車21とを含んで嵌合部18a を
付勢するバネ18e を介して該心軸18b に挿着した下パイ
プ状シャフト18f (以下、「下シャフト」という。)
と、ワンウェイクラッチ18g を介して上シャフト18d に
嵌着して止め輪により心軸18b の一端(図1において表
面側)に回動自在に止めたチャッキングノブ(以下、
「ノブ」という。)18h と、心軸18b の他端に螺着され
た心軸18b の嵌合部上端とワンウェイクラッチ18c との
接触を防止する防止ビス18i とからなり、ワンウェイク
ラッチ18c は図3において上方向から見て反時計方向の
回転に対してロックされ、ワンウェイクラッチ18g は時
計方向の回転に対してロックされている。また、ノブ18
h を取り付ける側の上シャフト18d の先端部と該先端部
と当接するノブ18h の内部にはそれぞれ噛み合って固定
できる形状の凸部18j と凹部18k とが形成されている。
さらに、下シャフト18f の内部は嵌合部18a と嵌合する
六角柱状に形成した空洞18m と該空洞18m に連通する嵌
合部18a が自由に回動できる円筒状空洞18n となってい
る。
【0021】これにより、ウォームホイール19が図3に
おいて上方向から見て時計方向(図2において時計方
向)に回転することにより、心軸18b の嵌合部18a は下
シャフト18f の空洞18m と嵌合しているので、ウォーム
ホイール19と同軸の第一歯車20及び第二歯車21が同方向
に同時に回転し、この回転がそれぞれ第一の伝導歯車2
2,22及び第二の伝導歯車23,23を介して筒状回転体5
及び円盤状回転体4に伝達されることとなる。
【0022】また、モータ15が停止している状態におい
て、ノブ18h を手で図3において上方向から見て時計方
向に回すことにより、上シャフト18d に嵌められたワン
ウェイクラッチ18c は滑り方向であるため、心軸18b を
回転させることなく、ワンウェイクラッチ18g により上
シャフト18d のみを回転させ、上シャフト18d にキーで
固定された第一歯車20が回転する。この回転は第一伝導
歯車22を介して筒状回転体5の歯車5bに伝達される。ま
た、この状態において、ノブ18h を反時計方向へ回して
もワンウェイクラッチ18g が滑り方向であるため、回転
は上シャフト18d に伝わらずノブ18h は空転することと
なる。また、ノブ18h を手で押すことにより心軸18b が
図4において上方から下方へ移動して心軸18b の嵌合部
18a が下シャフト18f のナット状空洞18m から外れて円
筒状空洞18n 内で回動自由な状態となり、さらに、ノブ
18h の凹部18k と上シャフト18d の凸部18j とが噛み合
い、この状態でノブ18h を反時計方向に回すことによ
り、ウォーム17のセルフロックによりウォームホイール
19が固定されているので、ウォームホイール19と第二の
歯車21とを残して、第一の歯車20が反時計方向に回転す
る。そして、この回転は第一の伝導歯車22,22を介して
筒状回転体5の歯車5bに伝達される。
【0023】次に、円盤状回転体4及び筒状回転体5に
ついて詳細に説明する。
【0024】図8は図2に示す円盤状回転体を図示した
斜視図、図9は第一揺動部と第二揺動部との位置関係を
説明する図、図10は円盤状回転体と筒状回転体とを回動
自在に嵌め合わせた状態を示す斜視図であり、円盤状回
転体の内部構造については省略してある。
【0025】円盤状回転体4には二本の柱4e,4fが開口
部4aを挟んで立設され、該開口部4aを塞がない形状の蹄
鉄状平天板4gが固定されている。そして、第一スイング
アーム7は、平天板4gの一端とその下方の円盤状回転体
4上面にそれぞれ支軸7b,7bにて回動自在に軸着されて
おり、スイングアーム7の他端には開口部3に挿入され
るパイプ6を支持して切断する円盤状切断刃7aが軸7cに
て回動自在に軸着され、軸7cと支軸7bとの間の内カム5c
寄りには内カム5cの当接面の形状に追随するカムフォロ
ア(転動ローラ)7dが回動自在に軸着されており、一端
を円盤状回転体4の穴に固定したコイルスプリング7eに
よりカムフォロア7dが常に内カム5cの当接面に押圧され
るように付勢されている。
【0026】また、第二スイングアーム8は、それぞれ
支軸24a ,25a により平天板4gと円盤状回転体4上面と
の間に回動自在に軸着された第一保持体24と第二保持体
25とからなり、第一保持体24は、その一端に軸24b にて
回動自在に軸着されたパイプ6を保持するローラ24c
と、第一保持体24の支軸24a とローラ24c の軸24b との
間の内カム5c寄りに回動自在に軸着された内カム5cの当
接面の形状に追随するカムフォロア(転動ローラ)24d
とを有しており、前記カムフォロア7dと同様に一端を円
盤状回転体4の穴に固定したコイルスプリング(図示せ
ず。)によりカムフォロア24d が常に内カム5cの当接面
に押圧されるように付勢されている。また、第二保持体
25には、切断刃7aの軸7cからローラ24c の軸24b までの
距離と略同じ長さの位置であって切断刃7aの軸7cを頂点
としローラ24c の軸24b を三角形の他の二点の内の一点
とする三角形を形成する位置に、即ち、略二等辺三角形
を形成する位置に、軸25b にてパイプ6を保持するロー
ラ25c が回動自在に軸着されている。
【0027】そして、第一保持体24と第二保持体25と
は、第一保持体24の支軸24a からローラ24c の軸24b ま
でを一辺とし該軸24b と第一保持体24のカムフォロア24
d との間の内カム5c寄りに頂点を設けた三角形を形成す
る該頂点に当たる位置26と、第二保持体25の支軸25a か
らローラ25c の軸25b までを前記三角形の前記一辺と同
一長さの辺とする前記三角形と合同な三角形を形成する
頂点に当たる位置であって該位置と前記位置26と第一保
持体24の支軸24a と第二保持体25の支軸25a とにより平
行四辺形を形成する位置27とをアーム28により回動自在
にピン26,27にて連結されている。
【0028】さらに、前記スイングアーム7とスイング
アーム8とは、スイングアーム7のカムフォロア7dが前
記内カム5cの一方の略三日月部5c1 の当接面に押圧され
ているとき、スイングアーム8の第一保持体24に軸着さ
れたカムフォロア24d は前記内カム5cの他方の略三日月
部5c2 の一方の略三日月部5c1 の前記当接面と同じ位置
に当接するように円盤状回転体4に配置されている。
【0029】また、図10に示すように、筒状回転体5と
円盤状回転体4とは内カム5cを挟んで回動自在に嵌合さ
れた状態で重ねられており、筒状回転体5と円盤状回転
体4との回転による頭部2a先端方向への負荷を抑えるた
めに、補強ベアリング2d,2d(図3参照)を円盤状回転
体4の下面の筒部と筒状回転体5の上面の筒部とに内接
してある。
【0030】これにより、スイングアーム7が内カム5c
の一方の略三日月部5c1 の当接形状に追随して支軸7bを
中心として内方に揺動すると、同時に、スイングアーム
8の第一保持体24が内カム5cの他方の略三日月部5c2
当接形状に追随して支軸24aを中心として内方に揺動す
ると同時に第一保持体24と第二保持体25とを連結したア
ーム28により第二保持体25が内方に押されて該第二保持
体25も支軸25a を中心として揺動し、その結果、スイン
グアーム8がローラ24c とローラ25c との幅を保って内
方に揺動する。即ち、内カム5cの当接形状に追随してス
イングアーム7の切断刃7aとスイングアーム8のローラ
24c ,25c とが略中心軸線に向かって幅寄せされること
となる。
【0031】次に、動作について説明する。
【0032】図11はパイプを保持して切断するまでの内
カムとスイングアームとの関係を説明する図であり、図
11の(a)は開口部にパイプを挿入したときの状態、図
11の(b)はパイプを保持したときの状態、図11の
(c)はパイプを切断した状態を示している。また、図
12はセンサープレートの動作を説明する図である。以
下、これらの図と図1〜10とを参照して説明する。
【0033】図11の(a)において、片手で管切断装置
1の把手部2bを持ち、もう片方の手でカバー12を開けて
(図6の(a)参照)頭部2aの開口部3から切断するパ
イプ6を挿入する。この際、誤って押しボタン10に触っ
ても押しボタン10の先端は支軸13の平坦面13aに阻まれ
ているので、(図7参照)スイッチ9が作動することは
ない。
【0034】パイプ6を挿入した後、カバー12を閉め、
パイプ6を切断刃7aと2個のローラ24c ,25c とで保持
するためにノブ18h を図3において上方向から見て時計
方向に回すと上シャフト18d のみが回転して該上シャフ
ト18d に固定された第一歯車20が回転する。この回転
は、図2に示すように、第一伝導歯車22,22を介して筒
状回転体5の歯車5bに伝達されて筒状回転体5が中心軸
線を中心として矢印B方向(時計方向)に回転する。こ
の際、第一伝導歯車22,22は筒状回転体5の開口部5aよ
りも幅広に配置されているので筒状回転体5の回転が止
まることはない。
【0035】図11の(b)において、筒状回転体5が回
転することにより筒状回転体5に内設された内カム5cが
時計方向に回転して内カム5cの略三日月部5c1 ,5c2
同一形状の当接面に押圧されたカムフォロア7d,24d が
それぞれ徐々に略三日月部5c1 ,5c2 の肉厚部に向かっ
て走ることによりスイングアーム7の切断刃7aとスイン
グアーム8のローラ24c ,25c とが略中心軸線に向かっ
て幅寄せされ、パイプ6が保持される。
【0036】この状態において、押しボタン10を押す
と、図7に示すように、押しボタン10の先端は支軸13の
平坦面13a に沿った状態であるので、同時にセンサープ
レート11が押し込まれてスイッチ9が作動する。この
際、センサープレート11は、図12の(b)に示すよう
に、円盤状回転体4の外カム4dの外周に浮いた状態にあ
るので押しボタン10を押し続けることにより外カム4dの
凹部4cに落ち込むことはない。
【0037】スイッチ9が作動すると回路が閉じ、モー
タ15が駆動する。モータ15の回転は遊星歯車16によって
適切な回転数に減速され、この回転は、図2に示すよう
に、ウォーム17とウォームホイール19によって垂直方向
に変えられ、ウォームホイール19は下シャフト18f と第
二歯車21とに対して時計方向へ回転を伝達する。また、
下シャフト18f には嵌合部18a によって心軸18b が固定
されているので、この回転は心軸18b に伝達され、さら
に、ワンウェイクラッチ18c を介して上シャフト18d に
固定された第一歯車20に伝達される。その結果、シャフ
ト部18と第一歯車20と第二歯車21とが時計方向へ回転す
る。この回転はそれぞれ一対の第一伝導歯車22,22と第
二伝導歯車23,23とを介して筒状回転体5と円盤状回転
体4とに伝達されるが、第一歯車20の歯数は第二歯車21
の歯数より僅かに少なく、第一歯車20と筒状回転体5の
歯車5b間の減速比が第二歯車21と円盤状回転体4の歯車
4b間の減速比に比べて僅かに小さくなっているので筒状
回転体5と円盤状回転体4とは円盤状回転体4が僅かに
遅れながら共に時計方向に回転する。
【0038】筒状回転体5と円盤状回転体4とが共に時
計方向に回転する間、前述の回転差動により筒状回転体
5と一体となった内カム5cが円盤状回転体4に対して時
計方向にずれていくので、内カム5cの略三日月部5c1
び5c2 はカムフォロア7d及び24d を介してスイングアー
ム7とスイングアーム8とを略中心軸線に向かって揺動
させる。これにより、スイングアーム7の切断刃7aとス
イングアーム8の2個のローラ24c ,25c とは略中心軸
線に向かって幅寄せされながらパイプ6の切断外周の回
りを自転しながら公転する。
【0039】図11の(c)に示すように、筒状回転体5
と円盤状回転体4とが複数回回転する間に、切断刃7aは
パイプ6に食い込みながら公転するので、カムフォロア
7d及び24d が内カム5cの略三日月部5c1 及び5c2 の当接
面を徐々に移動する間にパイプ6は切断される。
【0040】パイプ6が切断された後、押しボタン10を
放しても円盤状回転体4の開口部4aが頭部2aの開口部3
と合っていない場合には、図12の(b)及び(c)に示
すように、センサープレート11の先部11a が外カム4dの
外周に載っており、センサープレート11によりスイッチ
9の作動が保持されているので、筒状回転体5と円盤状
回転体4とはそのまま回転を続け、図12の(d)に示す
ように、センサープレート11の先部11a が外カム4dの凹
部4cに落ち込むことによりスイッチ9が切れて回路が開
き、筒状回転体5と円盤状回転体4との回転が止まる。
このとき、円盤状回転体4の開口部4aは頭部2aの開口部
3と合った状態となっている。
【0041】また、筒状回転体5の開口部5aが頭部2aの
開口部3と合っていない場合には、ノブ18h を片手で時
計方向へ回して筒状回転体5の開口部5aと頭部2aの開口
部3とを合わせて次の切断に備える。
【0042】なお、パイプ6を開口部3に挿入し、ノブ
18h を時計方向へ回してパイプ6に切断刃7cを締めつけ
た後、パイプ6を開放する場合は、ノブ18h を押しなが
ら反時計方向へ回して筒状回転体5を反時計方向へ回せ
ばよい。
【0043】また、パイプ6を開口部3に挿入してカバ
ー12を閉めた後、押しボタン10を押せば、パイプ6の保
持までの空送りと略中心位置でのパイプ保持を自動で行
うことができる。
【0044】差動回転は、第一歯車20と筒状回転体5の
外周歯車5b、第二歯車21と円盤状歯車4の外周歯車4bの
組み合わせにおいて、各歯車の歯数を調整して減速比を
変えることにより筒状回転体5と円盤状歯車4との間に
微妙な回転差を発生させることができる。例えば、第一
歯車20の歯数を33、筒状回転体5の外周歯車5bの歯数を
81にして減速比2.45とし、第二歯車21の歯数を35、円盤
状歯車4の外周歯車4bの歯数を86にして減速比2.46とす
ると、第一歯車20と第二歯車21とが同回転であって筒状
回転体5と円盤状歯車4とを差動回転させることができ
る。
【0045】内カム5cの形状は、例えば、図5の(b)
に示す変位が得られるものとすればよい。即ち、内カム
を図5の(a)のように配置して該内カム5cの当接面を
時計回りに22°の位置から最高の厚さ(所要のパイプを
切断できる幅寄せを実現する厚さ)を有して立ち上げ、
この厚さを保持して20°走る。続いて、42°の位置から
徐々に薄くして100 °走って142 °の位置で最低の厚さ
(切断刃7aが待機する位置となる厚さと同じ厚さ)とす
る。続いて、142 °の位置から厚さを徐々に増して60°
走って202 °の位置で前記最高の厚さと同じ厚さとし、
この厚さを保持して20°走る。さらに、222 °の位置か
ら徐々に薄くして100 °走って322 °の位置で前記最低
の厚さと同じ厚さとして終わるものとすればよい。この
場合においては、筒状回転体5の内周を略二等分して連
続する二つの三日月形状の内カム5cは、前記142 °の位
置から前記322 °位置までの略三日月部5c1 と前記42°
の位置から前記142 °の位置までの略三日月部5c2 とか
らなり、略三日月部5c1 の前記142 °の位置から前記20
2 °の位置までの60°間は略三日月部5c2 においては筒
状回転体5の開口部5aとなっている。
【0046】本発明では、切断刃7aと一対のローラ24c
,25c とを略二等辺三角形を形成するように配置する
と共に同時に中心軸線に向かって送り込まれるようにし
たので、切断するパイプ6の外径が異なってもパイプ6
の軸心と管切断装置1の中心軸線とを略合わせた状態に
て保持することができ、スイングアーム7の切断刃7aと
スイングアーム8のローラ24a ,25a が同時に送り込ま
れることによりパイプ6は略中心軸線を中心として保持
された状態で切断される。なお、パイプ切断中において
も一対のローラ24c ,25c は略中心軸線に向かって送り
込まれるので、肉厚のパイプにおいては切断の進行に伴
いパイプ6の回転軸が中心軸線から次第にずれてくる場
合もあるが、切断作業に何ら差し支えない。
【0047】また、内カム5cは略三日月形状に形成さ
れ、筒状回転体5と円盤状回転体4とは同一方向へ差動
回転しているので、切断刃7aのパイプ6への切り込み
は、断続的なものではなく、常に一定速度に連続的に実
施されるため、円滑なパイプ切断が実現される。
【0048】また、円盤状回転体4の外周にセンサープ
レート11の先部11a が走る凹部4cを形成した帯状外カム
4dを設け、センサープレート11の先部11a が凹部4cに落
ち込んだとき、スイッチ9が切れて、頭部2aの開口部3
と円盤状回転体4の開口部4aとが重なるようにしたの
で、自動で開口部3と開口部4aとが合うこととなる。
【0049】また、筒状回転体5と円盤状回転体4とに
回転を伝達する歯車系のシャフト部20をワンウェイクラ
ッチにより手動により筒状回転体5のみを回動できる構
造としたので、簡単に筒状回転体5の開口部5aを頭部2a
の開口部3に合わせることができ、また、パイプ6の切
断位置を間違ったことに気付き、パイプ6を開放する際
にも、筒状回転体5を反対方向へ回すことにより容易に
パイプ6を取り外すことができる。
【0050】さらに、開口部3を塞ぐカバー12の支軸に
平坦面13a を形成して、カバー12が開いている場合に
は、平坦面13a に押しボタン10の先端が当接し、カバー
12が閉まっている場合には、平坦面13a に押しボタン10
の先端が沿うようにしたので、カバー12が開いている際
に開口部3から誤って指を差し込んでも管切断装置1が
作動することはないので安全である。
【0051】なお、歯車機構は、ウォームギャであって
も傘車であってもよい。また、切断刃は第二スイングア
ーム8に設けてもよく、円型回動体全てを切断刃として
もよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、円
盤状回転体と筒状回転体とを回動自在に同心円に重ねて
設け、円盤状回転体に少なくとも一つを切断刃とした三
つの円型回動体を略二等辺三角形になるように配置し
て、リング状カムの形状に追随させて、円型回動体の内
の二つの円型回動体をこの円型回動体間の距離を保持し
て他の円型回動体と同時に中心となる位置方向に揺動す
るようにしたので、切断する管を略中心となる位置で保
持することができると共に片手操作により簡単に管の切
断作業ができる。
【0053】従って、本発明の産業上利用性は非常に高
いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンディタイプの管切断装置の概
略を示した説明図である。
【図2】図1に示すハンディタイプの管切断装置の歯車
系を示した斜視図である。
【図3】図1に示すハンディタイプの管切断装置のA−
A線縦断面図である。
【図4】図1に示すシャフト部の心軸と下パイプシャフ
トとの間の拘束を解除した状態を示した縦断面図であ
る。
【図5】リング状カムの形状を示す平面図である。
【図6】カバー支軸に形成された平坦面とカバーとの関
係を説明する図である。
【図7】カバー支軸に形成された平坦面と押しボタンと
の関係を説明する縦断面図である。
【図8】図2に示す円盤状回転体を図示した斜視図であ
る。
【図9】第一揺動部と第二揺動部との位置関係を説明す
る図である。
【図10】円盤状回転体と筒状回転体とを回動自在に嵌
め合わせた状態を示す斜視図である。
【図11】パイプを保持して切断するまでの内カムとス
イングアームとの関係を説明する図である。
【図12】センサープレートの動作を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 管切断装置 2 本体 3 開口部 4 円盤状回転体 5 筒状回転体 6 パイプ(切断する管) 7 第一スイングアーム(第一揺動部) 8 第二スイングアーム(第二揺動部) 9 スイッチ 10 押しボタン 11 センサープレート 12 カバー 13 支軸 14 バッテリー 15 モータ 16 遊星歯車 17 ウォーム 18 シャフト部 19 ウォームホイール 20 第一歯車(上歯車) 21 第二歯車(下歯車) 22 第一伝導歯車 23 第二伝導歯車 24 第一保持体 25 第二保持体 26,27 ピン 28 アーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心となる位置を含んで側方に開口した
    開口部4a,5aをそれぞれ形成した円盤状回転体4と筒状
    回転体5とを重ねて該開口部4a,5aと合う開口部3を形
    成した本体2に同心円に配置され、重なった前記開口部
    の中心となる位置に挿入される切断する管6を該中心と
    なる位置を中心として三点にて保持し、モータ15による
    回転駆動を2つに分配した動力源により円盤状回転体4
    を遅延させて円盤状回転体4と筒状回転体5とをそれぞ
    れ同一方向へ回転することにより、筒状回転体5の内周
    に設けられたCリング状カム5cの当接面の形状に追随し
    て前記切断する管6を保持した三点が前記中心となる位
    置に向かって幅寄せされ、円盤状回転体4の回転による
    該三点の内の少なくとも一点に設けられた円盤状切断刃
    の自転及び公転と、筒状回転体5の回転による該円盤状
    切断刃の幅寄せにより切断する管6を切断するハンディ
    タイプの管切断装置であって、前記Cリング状カム5c
    は、前記筒状回転体5の開口部5aを含んで該筒状回転体
    5の内周を略二等分して連続する二つの略三日月形状に
    形成されており、前記円盤状回転体4には、前記三点の
    内の一点にて切断する管6を保持する円型回動体7aを一
    端に回動自在に軸着した第一揺動部7と他の二点にて保
    持する第二揺動部8とが設けられ、第一揺動部7は、他
    端を支軸7bにて円盤状回転体4の上面に回動自在に軸着
    され、第一揺動部7の支軸7bと円型回動体7aとの間のC
    リング状カム5c寄りには該Cリング状カム5cの当接面の
    形状に追随する転動ローラ7dが回動自在に軸着されてお
    り、第二揺動部8は、それぞれ支軸24a ,25a により円
    盤状回転体4の上面に回動自在に軸着された第一保持体
    24と第二保持体25とからなり、該第一保持体24は、その
    一端に回動自在に軸着された前記他の二点の内の一点に
    て前記切断する管6を保持する円型回動体24c と、第一
    保持体24の支軸24a と円型回動体24c との間のCリング
    状カム5c寄りに回動自在に軸着されたCリング状カム5c
    の当接面の形状に追随する転動ローラ24d とを有し、前
    記第二保持体25は、第一揺動部7の円型回動体7aの軸心
    7cから第一保持体24の円型回動体24c の軸心24b までの
    距離と略同じ長さの位置であって第一揺動部7の円型回
    動体7aの軸心7cを頂点とし第一保持体24の円型回動体24
    c の軸心24b を三角形の他の二点の内の一点とする三角
    形を形成する位置に回動自在に軸着された残りの一点に
    て切断する管6を保持する円型回動体25c を有し、第一
    保持体24と第二保持体25とは、第一保持体24の支軸24a
    から該第一保持体24の円型回動体24c の軸心24b までを
    一辺とし該円型回動体24c の軸心24b と第一保持体24の
    転動ローラ24d との間のCリング状カム5c寄りに頂点を
    設けた三角形を形成する該頂点に当たる位置26と、第二
    保持体25の支軸25a から該第二保持体25の円型回動体25
    c の軸心25b までを前記三角形の前記一辺と同一長さの
    辺とする前記三角形と合同な三角形を形成する頂点に当
    たる位置であって該位置と前記位置26と第一保持体24の
    支軸24a と第二保持体25の支軸25a とにより平行四辺形
    を形成する位置27とをアーム28により回動自在に軸着し
    て連結され、前記第一揺動部7と前記第二揺動部8とに
    軸着された円型回動体の少なくとも一つを円盤状切断刃
    7aとしたことを特徴とするハンディタイプの管切断装
    置。
  2. 【請求項2】 円盤状回転体4と筒状回転体5との外周
    にはそれぞれ歯車と噛合する歯車4b,5bが形成され、モ
    ータ15の駆動軸が同心円に配置された円盤状回転体4と
    筒状回転体5との回転軸に対して直角方向に位置付けら
    れており、該モータ15の駆動軸の回転を前記回転軸と平
    行方向に変換する歯車機構と、該歯車機構により変換さ
    れた回転を伝達するワンウェイクラッチを内蔵したシャ
    フト部18と、該シャフト部18に上下二段に固定された歯
    数の異なる上下歯車20,21と、筒状回転体5と円盤状回
    転体4とに形成された歯車5b,4bと上下歯車20,21とに
    それぞれ噛合する開口部5a,4aの幅以上の間隔を設けて
    配置された伝達歯車22,23とからなり、円盤状回転体4
    を遅延させて円盤状回転体4と筒状回転体5とがそれぞ
    れ同一方向へ差動回転する請求項1記載のハンディタイ
    プの管切断装置。
  3. 【請求項3】 シャフト部18は、嵌合部18a を有する心
    軸18b と、該嵌合部18a を境にして上歯車20を含んでワ
    ンウェイクラッチ18c を介して該心軸18b の上段に挿着
    した上パイプ状シャフト18d と、同じく嵌合部18a を境
    にして下歯車21とを含んで心軸18b の下段に挿着した下
    パイプ状シャフト18f とからなり、下パイプ状シャフト
    18f の内部には嵌合部18a と嵌合する空洞18m と該空洞
    18m に連通する嵌合部18a が自由に回動できる円筒状空
    洞18n とが形成され、心軸18bの嵌合部18a が円筒状空
    洞18n に移動することにより上歯車20を反回転できる請
    求項2記載のハンディタイプの管切断装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のハンディタイプの管切断
    装置において、さらに、円盤状回転体4には、円盤状回
    転体4の外周に設けられた歯車4bと平行に凹部4cを有す
    る帯状外カム4dが形成されており、モータ15を駆動する
    スイッチ9を作動するてこ型押しボタン10をスイッチ9
    を覆う部分を自在に上下動できる空間を有して設け、該
    押しボタン10に内包されて該押しボタン10が押されるこ
    とによりスイッチ9を開閉する、先部11a が円盤状回転
    体4の開口部4aを跨がる長さのバチ状に伸びたセンサー
    プレート11をてこ型押しボタン10と同軸に軸着し、円盤
    状回転体4が回転することによりセンサープレート11の
    先部11a が帯状外カム4d上を走行し、該先部11a が外カ
    ム4dの凹部4cに落ちることによりスイッチ9が切れて円
    盤状回転体4の開口部4aが本体2の開口部3に合って停
    止することを特徴とするハンディタイプの管切断装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のハンディタイプの管切断
    装置において、さらに、本体2の上方から本体先端に向
    かって下ろすことにより本体2の開口部3をマスク状に
    塞ぐ横断面コ字状カバー12を、てこ型押しボタン10の近
    傍であって開口部3の中心となる位置の軸線と平行に本
    体2に軸支された支軸13により上方に回動自在に設け、
    支軸13には、前記カバー12を開けたときに押しボタン10
    の先端が当たる位置に該押しボタン10のてこ動作を邪魔
    する平坦面13a が形成されていることを特徴とするハン
    ディタイプの管切断装置。
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