JPH10507374A - 毛管繊維構造による液体の移送 - Google Patents

毛管繊維構造による液体の移送

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Abstract

(57)【要約】 液体を所望の方向に瞬時に移送するための繊維構造であって、該繊維構造は繊維間液体移送が可能である。繊維構造は、該繊維構造に接触する液体に対し濡れ性の少なくとも2つの繊維と、第1及び第2ゾーンを含み、第1ゾーンは第2ゾーンの平均毛管半径より大きい平均毛管半径を有する。また、該繊維構造を含み放出された体液を吸収できる使い捨て吸収性製品が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 毛管繊維構造による液体の移送発明の背景 発明の分野 本発明は、液体を所望の方向に移送する繊維構造に関する。特に、本発明は、 平均毛管半径が減少する方向に瞬時の繊維間液体移送が生じるような平均毛管半 径勾配を有する繊維構造に関する。関連技術の説明 種々の織製品及び不織製品に繊維を使用することは知られている。例えば、潰 された中空構造及び複数の突出部を持った横断面を有する再生セルロースフィラ メントを使用することが知られている。このような繊維は、水の吸収に対して高 い能力を備える。これらの繊維は、タオルのように織布とすることも、おむつや 衛生ナプキン、タンポン及びモップのように不織布及び詰め物とすることもでき る。 また、5・0 以下のデシテックスと複数の突出部を持った横断面とを有するセル ロース繊維を使用することも知られている。突出部は、長さ対幅の細長比が少な くとも2対1である。該繊維は、織布や不織布或いは編布に形成でき、吸収性物 品に特に有用であると言われている。 おむつやトレーニングパンツ、成人用失禁製品、婦人用ケア製品、傷痍用衣類 等のような使い捨て吸収性製品に不織ウエブのような繊維構造が使用されるとき には、液体を吸収するという単純な能力では、製品の理想的な性能にとって一般 に十分でない。例えば、多くの個人用ケア製品は、使用中に複数回の液体放出に 曝される。後からの液体放出を適切に吸収できるようにするためには、最初の液 体放出を吸収できるだけでなく、吸収性物品内で放出点から離れた領域に移送で きるようでなければならない。 さらに、繊維構造が液体を移送できる能力を備えることは、他の理由からも望 ましい。詳細に述べると、吸収性物品の吸収構造に繊維構造を採用するとき、該 吸収構造に高度に吸収性の材料を組み合わせることが望ましい場合がしばしば存 在する。この高度に吸収性の材料は、当業者には知られたものであり、その重量 の何倍もの液体を吸収できる。したがって、この高度に吸収性の材料を採用する と、該高度に吸収性の材料の存在のために、吸収構造の全体としての吸収能力が 向上する。高度に吸収性の材料が液体を吸収するためには、液体がこの高度に吸 収性の材料に接触しなければならない。高度に吸収性の材料を含む吸収構造が、 液体の到達点から該液体を移送できない場合には、高度に吸収性の材料のすべて を、吸収されるべき液体が吸収構造に与えられる大凡の領域に配置しなければな らない。これは常に望ましいこととはいえない。 特に、高度に吸収性の材料が高濃度で吸収構造の局所に集中すると、ゲルブロ ッキングを生じる可能性がある。すなわち、高度に吸収性の材料が局所領域で膨 潤し、高度に吸収性の材料の本質的に液体不透過性塊を形成することがある。こ の状態が生じると、次の放出液体は吸収構造により移送できなくなる。したがっ て、多くの場合、高度に吸収性の材料を吸収構造内でより均一に分布させること が望ましい。この理由から、吸収構造は、液体を与えられる点から離れた位置に ある高度に吸収性の材料に移送できることが望ましい。発明の要約 液体を該液体が与えられる点から離れた点に瞬時に移送することができる繊維 構造を提供することが望ましい。 また、液体を所望の又は特定の方向に瞬時に移送できる繊維構造を提供するこ とが望ましい。 これらの、又はそれに関連する他の目的は、液体を所望の方向に、繊維間移送 の形で瞬時に移送できる繊維構造により達成される。一つの実施例では、繊維構 造は、該繊維構造に接触する液体により濡らすことができ、第1ゾーンと第2ゾ ーンとを有し、第1ゾーンが第2ゾーンより大きい平均毛管半径を持つ少なくと も2つの繊維からなる。 他の態様においては、比較的小さい容積でありながら比較的大きな液体吸収能 力を有する、幼児用おむつのような薄い使い捨て吸収性製品を提供することが望 ましい。 一実施例では、この目的は、裏シートと、該裏シートに取り付けられた液体透 過性の上シートと、該裏シートと液体透過性の上シートとの間に取り付けられた 吸収構造とからなる使い捨て吸収性製品において、該吸収構造が股部と端部と繊 維構造とからなり、該繊維構造が、該繊維構造に接触する液体により濡らすこと ができ、第1ゾーンと第2ゾーンとを有し、第1ゾーンが第2ゾーンより大きい 平均毛管半径を持つ少なくとも2つの繊維からなるものとし、第1ゾーンを吸収 構造の股部に接触させ、第2ゾーンを吸収構造の端部に接触させることにより達 成される。 他の態様では、繊維構造の所望の方向に液体を瞬時に移送する方法を提供する ことが望ましい。 一実施例では、これらの目的は、繊維構造内で所望の方向に液体を移送する方 法により達成される。この方法は、繊維構造に接触する液体により濡らすことが でき、第1ゾーンと第2ゾーンとを有し、第1ゾーンが第2ゾーンより大きい平 均毛管半径を持つ少なくとも2つの繊維からなる繊維構造の第1ゾーンにに液体 を接触させ、該第1ゾーンから第2ゾーンに液体を移送することからなる。図面の簡単な説明 図1は、本発明による使い捨て吸収性製品を示す。 図2は、異なる平均毛管半径の2つのゾーンを備える本発明による繊維構造を 示す。 図3は、本質的に一定の毛管半径を有する1つのゾーンからなる繊維構造を示 す。 図4は、異なる平均毛管半径の中間ゾーンと2つの端ゾーンとを備える本発明 による繊維構造を示す。好ましい実施例の詳細な説明 ここで使用する、繊維間液体移送という用語は、繊維により形成される毛細管 の結果として、繊維構造を通って液体が移動する状況を意味する。繊維間液体移 送の距離は、システムの毛細管圧力に依存する。円筒形毛細管の毛細管圧力は、 次の式により表される。 P=(2γ COSθ)/r ここに、Pは毛細管圧力、γは液体の表面張力、θは液体−繊維接触角、rは毛 管半径である。与えられた液体のもとでは、毛細管圧力は液体−繊維接触角の余 弦で増加し、毛管半径が大きくなるほど減少するので、小さい毛細管ほど、大き い毛細管に比べて繊維管毛管により遠くに液体を移送できる。 したがって、比較的一定の毛管半径を有する繊維構造に液体が接触するとき、 液体は、繊維構造の毛細管圧力に依存する距離だけ繊維構造内を瞬時に移送され る。この瞬時の液体移送は、一般に液体が繊維構造に接触する位置から離れる方 向であれば、どの方向にも生じる。 繊維管液体移送とは対照的に、繊維内液体移送は、個々の繊維の表面により形 成されるノッチ又はチャンネルの結果として個々の繊維の長さ方向に沿って圧力 に抗して液体が移送されることを意味する。 ここで使用する意味での、吸収され移送される液体と繊維を形成する材料との 間に形成される接触角は、たとえばグッド及びストロンバーグにより「サイエン ス及びコロイド科学」第11巻(プレナムプレス、1979)において述べられたよ うな、当業者間に知られた方法により求めることができる。 ここで使用する繊維構造又は繊維構造のゾーンの平均毛管半径という用語は、 繊維構造内又は繊維構造のゾーンのすべての毛管半径の平均を表す意味である。 繊維構造又は繊維構造のゾーンの平均毛管半径は、当業者に知られた方法により 求めることができる。例えば、画像解析により繊維構造のゾーンの横断面におけ る等価孔面積を求め、それから該ゾーンの平均毛管半径を求めることができる。 繊維構造の平均毛管半径を求める他の公知の方法としては、毛管張力試験を使用 する方法又はポロシメーターを使用する方法がある。 ここで使用する所望の又は特定の方向への繊維間液体瞬時移送という用語は、 繊維間液体移送が、外部から与えられる圧力や重力等の外力又は外部条件とは本 質的に独立に、繊維構造自体の物理的構造のみにより生じることを意味する。出 願人は、繊維構造における所望の方向へのこのような瞬時の繊維間液体移送は、 繊維構造の第1のゾーンが第2のゾーンより大きい平均毛間半径を有する場合に おいて、該繊維構造の第1のゾーンから第2のゾーンに向けて生じることを見出 した。繊維構造内において、特定の方向へのこのような瞬時の液体移送は、第1 のゾーンと第2のゾーンの間での毛細管圧力の差によって生じる。比較的大きい 平均毛管半径の繊維構造第1ゾーンは、比較的小さい平均毛管半径の繊維構造第 2ゾーンより液体毛細管圧力が小さく、該第1ゾーンの液体は、毛細管圧力の差 に起因する駆動力により瞬時に第2ゾーンに移動する。この特定の方向への瞬時 の繊維間液体移送は、水平でも垂直でも、傾斜方向でも、いずれの方向にも一般 に生じる。 ここで使用する繊維構造の「ゾーン」という用語は、他のゾーンとは異なる平 均毛管半径を有することによって他のゾーンから区別される繊維構造の部分又は 領域を意味する。一般に、本発明の繊維構造は一体構造であり、繊維構造のゾー ンは互いに直接的に隣接市、互いに液体流通関係にあるので、液体は一つのゾー ンから他のゾーンに移送される。本発明の特定の繊維構造の物理的構造によって は、隣接するゾーンの始まりと終わりが物理的に明確でなく、むしろ任意に定義 しなければならない場合がある。しかし、定義される何れのゾーンも、隣接する 他のゾーンとは異なる平均毛管半径を有することにより、この隣接するゾーンか ら区別される、ということは重要である。特定のゾーンは、その長さ方向に一定 の毛管半径又は変化する毛管半径を持つことができる。 本発明の繊維構造のゾーンは、幅が約0.5 インチから約10インチであることが 好ましく、約1インチから約6インチであることが適切である。本発明の繊維構 造のゾーンは、長さが約1インチから約10インチであることが好ましく、約2イ ンチから約8インチであることが適切である。 本発明の繊維構造は、異なる毛管半径の少なくとも2つのゾーンからなり、異 なる毛管半径の2より多いゾーンからなるものとすることができる。繊維構造が 2より多いゾーンから構成される場合には、各ゾーンを異なる平均毛管半径のも のとすることができる。或いは、幾つかのゾーンを本質的に等しい平均毛管半径 とすることができるが、この場合には、これらのゾーンを異なる平均毛管半径の 他のゾーンにより互いに分離しなければならない。本発明の一実施例では、繊維 構造は、中間ゾーンと2つの端ゾーンから構成され、中間ゾーンの平均毛管半径 を各端ゾーンの平均毛管半径より大きくする。 繊維構造のゾーンの毛管半径は、駆動力が非常に低くなって瞬時の液体移送を 妨げるほど大きくてはならない。瞬時の液体移送が起きるようにするためには、 ゾーンは約200 μmより小さい平均毛管半径を有することが適切である。繊維構 造のゾーンの毛管半径は、抵抗力が非常に大きくなるために瞬時の液体移送が妨 げられるほど小さくてはならない。瞬時の液体移送が生じるようにするには、ゾ ーンは約0.1 μmより大きい平均毛管半径を有することが適切である。 このようなことから、繊維構造のゾーンの平均毛管半径は、第1及び第2の各 ゾーンにおいて、約0.1 μmから約200 μmであることが好ましく、約1μmか ら約100 μmであることが適切である。しかし、ここで述べるように、繊維構造 内で所望の方向への瞬時の液体移送を達成するためには、第1ゾーンの平均毛管 半径は第2ゾーンの平均毛管半径より大きくなくてはならない。 第1ゾーンの平均毛管半径は第2ゾーンの平均毛管半径より大きくなくてはな らないので、第2ゾーンの平均毛管半径に対比した第1ゾーンの平均毛管半径の 比は、少なくとも1対1より大きく、好ましくは少なくとも約2対1より大きく 、少なくとも約3対1より大きいことが適切で、少なくとも約5対1であること がより適切である。 図2は、ほぼ揃えられた個々の繊維から形成され、第1ゾーン21と第2ゾー ン22からなり、第1ゾーン21が第2ゾーンの平均毛管半径より大きい平均毛 管半径を有する繊維構造20を示す。したがって、液体が第1ゾーンにおいて繊 維構造20に与えられると、繊維構造20は特定の方向に液体を瞬時に第2ゾー ン22まで繊維間液体移送することができる。すなわち、液体は、繊維構造20 を形成する繊維により構成される毛細管内を瞬時に移送され、第2ゾーン22に 移動させられる。ここで生じる繊維間液体移送の量は、与えられる液体の量と、 繊維構造の2つのゾーン間の毛細管圧力の差とに依存し、毛細管圧力は、前述し たように、毛管半径と、液体の表面張力と、繊維と液体の間の接触角とによって 定まる。 図3は、本質的に只一つのゾーンからなる繊維構造25を示すもので、ここで は、このゾーンは該ゾーン内で本質的に一定の平均毛管半径を有する。液体が繊 維構造25に与えられると、該繊維構造25は繊維内毛細管の液体を全体として 移送し、その距離は、図2の繊維構造により達成される距離より小さい。また、 繊維構造25に接触する液体の瞬時移送には、一般的に特定の方向性がない。例 えば、繊維構造25の中間部26に接触する液体は、一般に繊維構造の両端27 に向かって移送される。 図4は、本質的に3つのゾーンからなる繊維構造30を示す。中間ゾーン32 は2つの端ゾーン31の平均毛管半径より大きい平均毛管半径を有する。両端ゾ ーン31は、本質的に等しい平均毛管半径でも、異なる平均毛管半径でもよい。 したがって、第1ゾーン32において液体が繊維構造30に与えられると、繊維 構造30は、瞬時に繊維間液体移送により液体を各端ゾーン31まで特定の方向 に移送することができる。すなわち、液体は、繊維構造30を形成する繊維によ り構成される毛細管内を瞬時に端ゾーン31まで移送される。ここで生じる繊維 間液体移送の量は、与えられる液体の量と、繊維構造システムのそれぞれのゾー ン間の毛細管圧力の差とに依存する。 本発明の繊維構造の形成に有用な繊維は、繊維構造を形成できるどのような材 料でも形成できる。一般的な法則として、レーヨンやセルロースアセテートのよ うなセルロース系材料、或いはポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポ リウレタン等の合成重合材料から形成される。繊維を形成できる材料は、濡れ性 のものであっても濡れ性のないものであってもよい。ここで使用する「濡れ性が ある」という用語は、空中での液体との接触角が90°より小さい繊維を意味し ており、繊維に接触する適当な液体としては、水、人造尿、尿、月桂液、血液、 又は0.9 %水性塩溶液のような液体がある。「濡れ性がない」という用語は、空 中での液体との接触角が90°より大きい繊維を意味する。繊維空中での液体と の接触角は、例えば、グッド及びストロンバーグの「表面及びコロイド科学」第 11巻(プレナムプレス、1979)に述べられた方法で求めることができる。繊維 が濡れ性のない材料で形成されている場合には、該繊維には、濡れ性の表面を呈 するような処理を施さねばならない。濡れ性のない材料に濡れ性表面を与える方 法は公知である。そのような方法の例としては、表面活性剤その他の濡れ剤を繊 維に与えることがある。 同様に、接触角が90°より小さい濡れ性の繊維をより濡れ性にして、与えら れた液体にたいしての接触角を減少させることが望まれる場合には、濡れ性の繊 維を表面活性剤その他の濡れ剤により処理してより濡れ性のある表面を呈するよ うにすることができる。濡れ処理は、退化性でないことが望ましい。すなわち、 表面処理は、最初の液体放出又は接触で繊維表面が洗い落とされるものでないこ とが望ましい。この用途の目的からみて、一般的に濡れ性がない繊維の表面処理 は、間に乾燥を行いながら接触角測定を3回繰り返した場合に、大多数の繊維が 90°より小さい空中液体接触角を示すならば、退化性がないと考えられる。す なわち、同一の繊維について、3回、別々の接触角測定を行い、3回の接触角測 定のすべてにおいて空中液体接触角が90°より小さいことが示されれば、繊維 の表面処理は退化性でないと考えられる。表面処理が退化性であれば、この表面 処理は最初の接触角測定で繊維が洗い落とされ、その繊維の下にある濡れ性のな い繊維を露出させることになり、その後の接触角測定では90°より高い値を示 すことになる。 ここで使用する繊維は、円形、楕円系、複数の突出部を有する形状、その他の 当業者に知られた形状を含む、どのような所望の断面形状であってもよい。繊維 を形成する方法も、当業者には知られている。一般的な法則として、合成重合材 料から形成される繊維は、所望の形状にほぼ対応するダイオリフィスを通して繊 維を押し出すことにより作られる。そのような方法は、1960年7月19日にレーミ ケに付与された米国特許第2,945,739 号又は日本国特公昭62-53605号公報に記載 されている。繊維がレーヨンのようなセルロース系材料で形成されている場合に は、繊維は通常のビスコースから形成でき、標準のビスコース組成物から標準の ビスコース紡糸条件を使用して容易に紡糸することができる。そのような方法は 1989年2月1日に公開されたヨーロッパ特許出願第0301874 A2 に記載されてい る。まり、繊維はセルロースアセテートから形成することもできる。さらに、繊 維は2又はそれ以上の繊維を撚り合わせて形成することもできる。 通常は、本発明の繊維は、直径すなわち幅が約0.25μmから約500 μmまでで あり、約0.5 μmから約40μmであることが適切である。 本発明の繊維構造は、繊維構造を形成できる当業者に知られたどのような方法 によっても適当に形成することができる。例えば、繊維構造は、カーディング法 やランド法、スパンボンド法、ニードルパンチ法等の方法により形成でき、ウエ ブ、束、シート等の形状とすることができる。本発明の繊維構造は、密度が、約 0.01g/cm3から約0.5 g/cm3までであることが適当であり、約0.05g/cm3から約0.2 g/cm3までがより適当であり、厚さが、約0.5 g/cm3から約0.05mまでであるこ とが適当であり、約50μmから約0.015 mまでがより適当であり、長さが約0. 05mから約0.4 mまでであることが適当であり、約0.075 mから約0.25mまでが より適当である。本発明の繊維構造は、少なくとも2つの繊維からなり、少なく とも約10本の繊維からなることが適当で、少なくとも約50本の繊維からなる ことがより適当である。 本発明の繊維構造は、多くの種類の液体、例えば水、塩水、人造尿、及び尿や 月桂液、血液等の人体液を移送するのに適しており、例えばおむつや成人失禁用 製品、ベッドパッド等の使い捨て吸収性製品、例えば衛生ナプキンやタンポンの ような衛生品、例えば払拭材、当て材、傷痍用衣類、手術用ケープ又は掛け布の ような他の吸収性製品に使用するのに適している。したがって、他の態様では、 本発明は、ここで述べる繊維構造からなる使い捨て吸収性製品に関する。 ここで説明する繊維構造を使い捨て吸収性製品に使用すると、放出された液体 を迅速に受け止めることができ、しかも製品が薄くできる使い捨て吸収性製品を 形成することが可能になる。典型的には、この繊維構造は、吸収性構造の形で使 い捨て吸収性製品に組み込まれる。このような使い捨て吸収性製品は、通常は、 液体等価性の上シートと、該上シートに取り付けられた裏シートと、該上シート と裏シートの間に配置され、本発明の繊維構造からなる吸収性構造のような吸収 性構造から構成される。 使い捨て吸収性製品の例としては、米国特許第4,710,187 号、同第4,762,521 号、同第4,770,656 号、同第4,798,603 号、及び1993年7月22日にハンセンらの 名で出願された米国特許出願番号08/096,654号に記載されたものがあり、これら における記載をここに引用として取り入れる。 本発明の吸収性構造又は製品には、所望の量の液体を所望の方向に瞬時に移送 して該吸収性構造又は製品が所望量の液体を吸収できるようにするのに有効な量 だけ、繊維構造が含まれる。繊維構造は、吸収性構造の全重量に基づき、約0.1 から約100 重量%の量が、本発明の吸収性構造に含まれるようにすることが適当 である。 本発明の繊維構造は、本質的に一定の平均毛管半径を有する単一のゾーンのみ を有する繊維構造と比較して、繊維構造に接触する液体のフラックス(時間あた りの供給体積)に改良を示すものであることが好ましい。本発明の繊維構造は、 本質的に一定の平均毛管半径を有する単一のゾーンのみを有する繊維構造と比較 した場合に、この単一のゾーンのみを有する繊維構造の平均毛管半径が本発明の 繊維構造のゾーンの一つにおける平均毛管半径と同等であるとしたときの、該繊 維構造に接触する液体のフラックスに対して、少なくとも約10%大きい液体フ ラックスを示すことが好ましく、少なくとも約20%大きいのが適当であり、少 なくとも約30%大きいことがより適当である。 本発明の吸収性構造に含まれる繊維構造は、吸収性構造全体にわたって比較的 大量の液体を移送して、吸収性構造全体を利用できるので、本発明の吸収性構造 は、比較的薄く軽量のものとすることができ、比較的容積が小さく、しかも所望 の機能を果たすことができる。 本発明の吸収性構造は、本発明の繊維構造に加えて水性ゲル形成ポリマー材料 を含む繊維マトリックスを備えることが適当であり、この場合、繊維マトリック スは水性ゲル形成ポリマー材料を拘束するか、トラップするように働く。 水性ゲル形成ポリマー材料としては、例えばカルボキシメチルセルロース、ポ リアクリル酸のアルカリ金属塩、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、 エチレン無水マレイン酸共重合体、ポリビニルエーテル、ヒドロキシプロピルセ ルロース、ポリビニルモルホリン、ビニルスルホン酸の重合体及び共重合体、ポ リアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニルピリジン、等がある。他の適 当な水性ゲル形成材料としては、加水分解したアクリロニトリルグラフト澱粉、 アクリル酸グラフト澱粉、及びイソブチル無水マレイン酸共重合体とそれらの混 合物がある。水性ゲル形成ポリマー材料は、軽く架橋結合して材料を実質的に水 不溶性とすることが好ましい。架橋結合は、例えば、放射線照射又は共有結合、 イオン結合、ヴァンデルバール結合、又は水素結合によって行うことができる。 適当な水性ゲル形成ポリマー材料は、ダウケミカルカンパニー、セラニースコー ポレーション、アライド・コロイド、及びストックハウゼン等の種々の商業的供 給者から入手できる。典型的には、この水性ゲル形成ポリマー材料は、その重量 の少なくとも約15倍の水を吸収でき、好ましいものでは、その重量の少なくと も約25から30倍の水を吸収できる。この水性ゲル形成ポリマー材料は、繊維 マトリックス中に、繊維マトリックスの重量を基礎として、約1から約95重量 %の量で含ませることができ、約5から約60重量%の量とすることが適当であ る。 水性ゲル形成ポリマー材料は、繊維間液体移送の領域で繊維構造に液体連通す ることが適当である。ここで使用する水性ゲル形成ポリマー材料は、繊維間液体 移送の領域にある液体が水性ゲル形成ポリマー材料に接触するように流れる液体 連通を繊維間液体移送の領域で繊維構造に生じるものと考えられる。 例えば、水性ゲル形成ポリマー材料は、繊維間液体移送領域で吸収性構造に含 まれるようにすることができる。或いは、水性ゲル形成ポリマー材料は、ポーチ 又は第2の吸収性構造内に含ませ、このポーチ又は第2の吸収性構造を繊維間液 体移送領域に接触させるようにすることもできる。 水性ゲル形成ポリマー材料が繊維間液体移送領域で繊維構造と液体連通してい れば、水性ゲル形成ポリマー材料が繊維構造により運ばれる液体に接触する、と いうことを出願人は見出した。水性ゲル形成ポリマー材料が繊維間液体移送領域 で液体に接触していると、水性ゲル形成ポリマー材料は液体を吸収でき、したが って、水性ゲル形成ポリマー材料の有用性を改善でき、所望の方向への繊維間液 体移送を継続することができるようになる。例えば、水性ゲル形成ポリマー材料 がその重量の20倍の液体を吸収する能力を持つとき、その材料が繊維間液体移 送領域で液体に接触すると、繊維構造が瞬時の繊維間液体移送により液体を所望 の方向に、水性げる形成ポリマー材料まで移送し続け、その作用は、水性ゲル形 成ポリマー材料の吸収能力に到達するか、繊維構造が所望の方向に移送しなけれ ばならない液体がなくなるまで続く。この現象は幾つかの理由で重要である。 この繊維構造の使用は、繊維構造内又は吸収性構造内に含まれるか又は該構造 と液体連通している水性ゲル形成ポリマー材料の利用状態を改善する。すなわち 、平均毛管半径勾配を持つ繊維構造を使用する場合の方が、本質的に一定の平均 毛管半径を持つ繊維構造を使用する場合に比べて、吸収性構造内の(又は繊維構 造と液体連通関係にある)所定量の水性ゲル形成ポリマー材料を、広い範囲で分 散させることが可能になる。 ここで使用する「繊維」又は「繊維質」という用語は、長さと直径の比が約10 より大きい粒状材料を意味する。逆に、「非繊維」又は「非繊維質」という用語 は、長さと直径の比が約10又はそれより小さい粒状材料を意味する。 本発明の繊維質マトリックスを形成するために種々の天然及び合成繊維を使用 することができる。例示的な繊維としては、これらに限定するものではないが、 木材パルプ繊維、セルロース又はセルロースアセテートフロック、木綿リンター フロック等のような木質又は木質製品、無機質繊維、ナイロンフロック、レーヨ ンフロック、ポリアクリロニトリル繊維等のような合成繊維がある。 一又はそれ以上の天然繊維、或いは一又はそれ以上の合成繊維、若しくはこれ ら2つの組み合わせの混合物を使用することも可能てある。好ましい繊維は、性 質として濡れ性のものである。しかし、濡れ性のない繊維も使用できる。 吸収性構造に組み込まれる繊維質マトリックスは一般に知られている。繊維質 マトリックスは、例えば、細分化した木質パルプフラフのバット、ティッシュー 層、水圧交絡されたパルプシート、機械的に柔軟性を付されたパルプシート、又 は例えば押し出し熱可塑性組成物から形成された交絡繊維質塊の形態をとること ができる。繊維質マトリックスは、その構造内又はその上に水性ゲル形成ポリマ ー材料を拘束するかトラップするように形成することが望ましい。水性ゲル形成 ポリマー材料は、繊維質マトリックスの全体形状を形成する過程で、或いは形成 後に繊維質マトリックス内又はその上に取り入れることができる。 繊維質マトリックスは、秤量が、繊維質マトリックス材料の1平方メートルあ たり約0.025 グラムから約400 グラムの範囲であることが適当である 繊維質マトリックスは、繊維質マトリックス材料の1立方センチメートルあた り約0.05グラムから約0.5 グラムの範囲にあることが適当である。 繊維質マトリックスを形成する繊維は、繊維長が約0.1 cmから約3.0 cmである ことが適当である。 繊維質マトリックスは、空気堆積法、スパンボンド法又はメルトブロー法、カ ーディング法、湿式堆積法、その他の繊維質マトリックスを形成するための当業 者に知られた本質的にどのような他の方法で形成してもよい。 水性ゲル形成ポリマー材料を繊維質マトリックス内に組み込む方法は、当業者 に知られている。適当な方法としては、水性ゲル形成ポリマー材料をマトリック スの形成中に該マトリックス内に組み込む方法、例えば繊維質マトリックスの繊 維と同時に水性ゲル形成ポリマー材料を空気堆積させる方法又は繊維質マトリッ クスと水性ゲル形成ポリマー材料を同時に湿式堆積する方法がある。水性ゲル形 成ポリマー材料は、繊維質マトリックス内にほぼ均一に分布させることが好まし い。しかし、吸収性構造の所望の吸収特性を達成できるならば、水性ゲル形成ポ リマー材料は不均一に分布させてもよい。或いは、繊維質マトリックスの形成後 に水性ゲル形成ポリマー材料を繊維質マトリックスに与えてもよい。他の方法と しては、水性ゲル形成ポリマー材料を、一方が繊維質で液体透過性である2つの 材料シート間に挟むものがある。水性ゲル形成ポリマー材料は、2つの材料シー ト間にほぼ均一に配置しても、2つのシートにより形成した個々のポケット内に 配置してもよい。 繊維質マトリックスは、単一の一体的に形成された層の形態でも、多数の層か らなる複合体の形態でもよい。繊維質マトリックスが複数の層からなる場合は、 これらの層は互いに液体的に連通状態にあって、一方の繊維層内の液体が他の繊 維層に流れ又は移送され得るようにすることが好ましい。例えば、繊維層は、当 業者に知られたセルロース系のティッシューラップにより分離してもよい。 繊維質マトリックスが単一の一体的に形成した層からなる場合は、水性ゲル形 成ポリマー材料の濃度は、繊維質マトリックスの厚さ方向に漸増的で非段階的に 増加するようにするか、又は段階的に増加するようにする。同様に、密度は、厚 さ方向に非段階的又は段階的に減少するようにしてもよい。 本発明の吸収性構造は、ここに述べる所望の吸収特性を示す限り、全体として どのようなサイズ又は寸法でもよい。 本発明の吸収性構造は、他の吸収性構造とともに使用しても、或いは他の吸収 性構造に組み合わせてもよく、この場合に、本発明の吸収性構造は、他の吸収性 構造とは別の層としても、大きな複合吸収性構造内の個別のゾーン又は領域とし てもよい。本発明の吸収性構造は、当業者に周知の方法、例えば接着剤の使用、 又は異なる構造を積層し例えばティッシューにより互いに保持する方法で、他の 吸収性構造に組み合わせることができる。 本発明の一実施例では、液体透過性の上シートと、該上シートに取り付けられ た裏シートと、本発明の繊維構造からなり上シートと裏シートの間に配置される 吸収性構造とからなる使い捨て吸収性製品が提供される。 本発明の一実施例を、幼児用おむつの繊維構造に使用した例について説明する が、この繊維構造は、当業者に知られた他の使い捨て吸収性製品にも同様に適し ているものである。 図1は、本発明の一実施例による使い捨ておむつ1を示すものである。使い捨 ておむつ1は、裏シート2と、上シート4と、該裏シート2と上シート4の間に 配置された吸収性構造6を備える。吸収性構造6は、本発明による吸収性構造で ある。特に、図示実施例では、吸収性構造6は本発明の繊維構造8からなる。 当業者は、上シート及び裏シートとして使用するのに適した材料を認識できる であろう。上シートとして使用するのに適した材料の例としては、秤量が1平方 メートルあたり約15ないし約25グラムのスパンボンドされたポリプロピレン又は ポリエチレンのような液体透過性材料がある。裏シートとして使用するのに適し た材料の例としては、ポリオレフィンフィルムのような液体不透過性の材料、及 びマイクロポーラス構造のポリオレフィンフィルムのような上記透過性材料があ る。 本発明のすべての態様による吸収性製品及び構造は、通常、使用中に多数回の 退役放出に遭遇する。したがって、この吸収性製品又は構造は、該吸収性製品又 は構造が使用中に曝される量の多数回の退役放出を吸収できるものであることが 望ましい。この放出は、時間的に離れているのが普通である。実施例 紙巻き煙草のフィルター材料としてよく使用される揃えた繊維の丸い束をヘキ スト・セラニース・コーポレーションから入手した。この繊維は、3つの突出部 を有するY型で、デニールが3であり、濡れ性のセルロースアセテートから形成 されていた。繊維束は図3に示すようにロッド形状であり、紙巻き外カバーを備 えていた。ロッドは長さが約100 mmで直径が約8mmであった。 このロッドを約50mmの長さに切断し、その切断した長さの40mmにわたり紙巻き 外カバーを取り除いた。巻紙のない40mmの長さを図1に示すようにばらして、 ばらしたゾーンの端部を比較的平らな形状とし、約50mmの幅にした。巻かれて ないない、ばらされたゾーンは、比較的小さい毛管半径の巻かれたゾーンに比較 して相対的に大きい毛管半径であり、2つのゾーン間に毛管半径の勾配を形成し た。 例1:準備した繊維束の試料をベンチ上に水平に置き、繊維束の巻かれていな いばらされたゾーンに5滴の着色水を滴下した。液体は、瞬時に、繊維束の巻か れたゾーンに(低い毛細管圧力から高い毛細管圧力に)移送されるのが観察され た。 例2:準備した繊維束を使用した。巻かれたゾーンの端を水で湿らせて、の商 標で入手した水性ゲル形成ポリマー材料(ダウ・ケミカル・カンパニーからDRYT ECH(TM)533の商標で入手した)の供給原に巻かれた端ゾーンを漬け、該水性ゲル 形成ポリマー材料を付着させた。準備した構造はベンチ上に平らに置いた。しか し、繊維構造の幾何学的形状,すなわち比較的平らで巻かれていないゾーンと、 丸くて巻かれており端部に水性ゲル形成ポリマー材料が付着したゾーンとからな る形状のために、巻かれていないゾーンの端から巻かれたゾーンの端までは、約 5mmの僅かな上向きの傾斜が生じた。巻かれていない、ばらされた繊維束のゾー ンに5滴の着色水を滴下した。液体は、重力に抗して、瞬時に繊維束の巻かれた ゾーンに移送されるのが観察された。水性ゲル形成ポリマー材料が着色水を吸収 し、余剰の着色水を巻かれていないゾーンから吸引したため、巻かれていないゾ ーンは約30秒で触ったとき乾燥状態となった。 例3:100 mmの長さ全体の巻かれた繊維束から、中央の80mmにわたって巻紙 を取り除いて、各端に約10mmの巻かれた繊維を残した。中央の巻かれていない繊 維をばらして、約50mmの直径とし、巻かれた端ゾーンに比べて比較的大きい毛管 半径のゾーンを有する繊維束とした。繊維束をベンチ上に水平に置き、巻かれて いないゾーンの繊維束の中央に滴状に着色水を加えた。着色水は、りょほうの巻 かれた端ゾーンに瞬時に移送されるのが観察された。 例4:例3で使用したのと同様な繊維束を使用し、例2におけると同様な手順 を用いて繊維束の巻紙を有する両端ゾーンに水性ゲル形成ポリマー材料を付着さ せた。巻かれていないゾーンにおいて繊維束に着色水を滴状に加えた。着色水は 瞬時に巻かれた両端ゾーンに移送されるのが観察された。水性ゲル形成ポリマー 材料は着色水を吸収し、巻かれていないゾーンから余剰の着色水を吸引したので 巻かれていないゾーンは約30秒以内に触感で感想状態となった。 例5:揃えられたスライバー繊維から丸い束を形成した。繊維は3つの突出部 を有する形状で、コートールヅ・インクから入手されるグリセリン仕上げのレー ヨンから形成した。繊維はスライバーを形成することにより揃えられ、収縮ラッ プ外カバーに収められた。繊維束は図3に示すようにロッド形状であった。ロッ ドは長さが約50mmで直径が約13mmであった。試料の一つについては、外カバーの 半分を切断して、毛管半径が大きくなるように繊維を拡げて平均毛管半径が異な る2つのゾーンを形成した。映像解析で求めた結果では、巻かれたゾーンの端に おける平均毛管半径が約18μmで、拡げたゾーンの端における平均毛管半径が約 49μmであった。他の試料は、本質的に約18μmの均一な平均毛管半径を有する 一つのゾーンからなるロッドのままとした。次いで、2つの繊維構造の試料を、 繊維構造の長さ方向に沿って垂直及び水平の両方向についての液体浸透を比較し た。垂直方向の浸透試験では、2つのゾーンを有する繊維構造は、巻かれていな いゾーンから巻かれたゾーンに、約5秒間で着色水を50mmの高さまで浸透させた が、一つのゾーンの繊維構造では、一つのゾーンの繊維構造では、着色水を50mm の高さに浸透させるのに約12秒を要した。水平方向の浸透試験では、2つのゾー ンを有する繊維構造は、巻かれていないゾーンから巻かれたゾーンに、約5秒間 で着色水を50mmの長さまで浸透させたが、一つのゾーンの繊維構造では、着色水 を50mmの長さに浸透させるのに約120 秒を要した。 このように、本発明荷於けるように異なる平均毛管半径を有する少なくとも2 つのゾーンを持った繊維構造は、本質的に一定の平均毛管半径を有する只一つの ゾーンを持った繊維構造と比較して、改良された液体移送が可能である。高度に 吸収性の材料が第2のゾーンのように瞬時の繊維間液体移送を行う領域に液体連 通している場合には、該高度に吸収性の材料は、第2のゾーンの移送された液体 を吸収するのに効果的であり、第1のゾーンから第2のゾーンに連続して液体を 瞬時に移送する手段を構成することが見いだされた。 幾つかの好ましい実施例を特に参照して本発明を説明したが、本発明は種々の 異なる形で実施することができ、特に先に説明したものとは異なる変更も可能で ある。これらの改変及び変更は説明した発明から逸脱することなく行うことがで きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA,UZ, VN (72)発明者 アンジュール スリラム パドマナバム アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54911 アップルトン イースト キャピ トル ドライヴ 624 (72)発明者 タン キム テ アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54956 ニーナ シルヴァーウッド レー ン 1437

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.液体を瞬時に所望の方向に繊維間移送することができる繊維構造であっ て、前記繊維構造は該繊維構造に接触する液体に対して濡れ性を有し、前記繊維 構造は、第1ゾーンと第2ゾーンとを有し、前記第1ゾーンは前記第2ゾーンの 平均毛管半径より大きい平均毛管半径を有することを特徴とする繊維構造。 2.請求項1に記載した繊維構造であって、該繊維構造に接触する液体は、 水、人造尿、尿、月桂液、血液、又は0.9 重量%の水性塩溶液であることを特徴 とする繊維構造。 3.請求項2に記載した請求項であって、前記繊維構造に接触する液体は、 尿、月桂液又は血液であることを特徴とする繊維構造。 4.請求項2に記載した請求項であって、前記繊維構造に接触する液体は、 水又は0.9 重量%の水性塩溶液であることを特徴とする繊維構造。 5.請求項1に記載した繊維構造であって、前記繊維構造の第1及び第2ゾ ーンの平均毛管半径は、約0.1 μmから約200 μmであることを特徴とする繊維 構造。 6.請求項5に記載した繊維構造であって、前記繊維構造の第1及び第2ゾ ーンの平均毛管半径は、約1μmから約150 μmであることを特徴とする繊維構 造。 7.請求項6に記載した繊維構造であって、前記繊維構造の第1及び第2ゾ ーンの平均毛管半径は、約5μmから約100 μmであることを特徴とする繊維構 造。 8.請求項1に記載した繊維構造であって、前記第2ゾーンの平均毛管半径 に対比した前記第1ゾーンの平均毛管半径の比は少なくとも2:1より大きいこ とを特徴とする繊維構造。 9.請求項8に記載した繊維構造であって、前記第2ゾーンの平均毛管半径 に対比した前記第1ゾーンの平均毛管半径の比は少なくとも3:1より大きいこ とを特徴とする繊維構造。 10.請求項9に記載した繊維構造であって、前記第2ゾーンの平均毛管半径 に対比した前記第1ゾーンの平均毛管半径の比は少なくとも5:1より大きいこ とを特徴とする繊維構造。 11.請求項1に記載した繊維構造であって、繊維は、レーヨン、セルロース アセテート、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、又はポリウレタンか ら形成されることを特徴とする繊維構造。 12.請求項1に記載した繊維構造であって、繊維は直径が約0.25μmから約 0.4 μmであることを特徴とする繊維構造。 13.請求項1に記載した繊維構造であって、繊維構造は、長さが約0.05mか ら約0.4 mであることを特徴とする繊維構造。 14.請求項1に記載した繊維構造であって、繊維構造は、ほぼ揃えられた個 々の繊維の束からなることを特徴とする繊維構造。 15.請求項14に記載した繊維構造であって、該繊維構造は少なくとも10 本の繊維からなることを特徴とする繊維構造。 16.請求項15に記載した繊維構造であって、該繊維構造は少なくとも50 本の繊維からなることを特徴とする繊維構造。 17.請求項1に記載した繊維構造であって、該繊維構造は少なくとも3つの ゾーンを有することを特徴とする繊維構造。 18.請求項17に記載した繊維構造であって、該繊維構造は、中央ゾーンと 2つの端ゾーンとを備え、前記中央ゾーンは各端ゾーンの平均毛管半径より大き い平均毛管半径を有することを特徴とする繊維構造。 19.請求項17に記載した繊維構造であって、2つの端ゾーンは本質的に等 しい平均毛管半径を有することを特徴とする繊維構造。 20.裏シートと、 前記裏シートに取り付けられた液体透過性の上シートと、 前記裏シートと前記液体透過性の上シートの間に配置された吸収性構造と、か らなり、前記吸収性構造は、股部と、端部と、繊維構造とを備え、前記繊維構造 は、該繊維構造に接触する液体に対して濡れ性の少なくとも2つの繊維からなり 、該繊維構造は第1ゾーンと第2ゾーンとを備え、前記第1ゾーンは前記第2ゾ ーンの平均毛管半径より大きい平均毛管半径を有し、前記第1ゾーンは吸収性構 造の前記股部に接しており、前記第2ゾーンは吸収性構造の端部に接しているこ とを特徴とする、放出された体液を吸収できる使い捨て吸収性製品。 21.請求項20に記載した使い捨て吸収性製品であって、前記繊維構造に接 触する液体は、水、人造尿、尿、月桂液、血液、又は0.9 重量%の水性塩溶液で あることを特徴とする使い捨て吸収性製品。 22.請求項21に記載した使い捨て吸収性製品であって、繊維構造に接触す る液体は、尿、月桂液又は血液であることを特徴とする使い捨て吸収性製品。 23.請求項21に記載した使い捨て吸収性製品であって、繊維構造に接触す る液体は、水又は0.9 重量%の水性塩溶液であることを特徴とする使い捨て吸収 性製品。 24.請求項20に記載した使い捨て吸収性製品であって、前記繊維構造の第 1及び第2ゾーンの平均毛管半径は、約0.1 μmから約200 μmであることを特 徴とする使い捨て吸収性製品。 25.請求項24に記載した使い捨て吸収性製品であって、前記繊維構造の第 1及び第2ゾーンの平均毛管半径は、約1μmから約150 μmであることを特徴 とする使い捨て吸収性製品。 26.請求項25に記載した使い捨て吸収性製品であって、前記繊維構造の第 1及び第2ゾーンの平均毛管半径は、約5μmから約100 μmであることを特徴 とする使い捨て吸収性製品。 27.請求項20に記載した使い捨て吸収性製品であって、前記第2ゾーンの 平均毛管半径に対比した前記第1ゾーンの平均毛管半径の比は少なくとも2:1 より大きいことを特徴とする使い捨て吸収性製品。 28.請求項27に記載した使い捨て吸収性製品であって、前記第2ゾーンの 平均毛管半径に対比した前記第1ゾーンの平均毛管半径の比は少なくとも3:1 より大きいことを特徴とする使い捨て吸収性製品。 29.請求項28に記載した使い捨て吸収性製品であって、前記第2ゾーンの 平均毛管半径に対比した前記第1ゾーンの平均毛管半径の比は少なくとも5:1 より大きいことを特徴とする使い捨て吸収性製品。 30.請求項20に記載した使い捨て吸収性製品であって、繊維は、レーヨン 、 セルロースアセテート、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、又はポリ ウレタンから形成されることを特徴とする使い捨て吸収性製品。 31.請求項20に記載した使い捨て吸収性製品であって、繊維は、直径が約 0.25μmから約500 μmであることを特徴とする使い捨て吸収性製品。 32.請求項20に記載した使い捨て吸収性製品であって、繊維構造は、長さ が約0.05mから約0.4 mであることを特徴とする使い捨て吸収性製品。 33.請求項20に記載した使い捨て吸収性製品であって、繊維構造は、ほぼ 揃えられた個々の繊維の束からなることを特徴とする使い捨て吸収性製品。 34.請求項20に記載した使い捨て吸収性製品であって、繊維構造は、少な くとも約10本の繊維を有することを特徴とする使い捨て吸収性製品。 35.請求項33に記載した使い捨て吸収性製品であって、繊維構造は、少な くとも約50本の繊維を有することを特徴とする使い捨て吸収性製品。 36.請求項20に記載した使い捨て吸収性製品であって、繊維構造は、少な くとも3つのゾーンを有することを特徴とする使い捨て吸収性製品。 37.請求項36に記載した使い捨て吸収性製品であって、該繊維構造は、中 央ゾーンと2つの端ゾーンとを備え、前記中央ゾーンは各端ゾーンの平均毛管半 径より大きい平均毛管半径を有することを特徴とする使い捨て吸収性製品。 38.請求項20に記載した使い捨て吸収性製品であって、前記吸収性構造は 水性ゲル形成ポリマー材料を含む繊維マトリックスを備えることを特徴とする使 い捨て吸収性製品。 39.請求項38に記載した使い捨て吸収性製品であって、前記水性ゲル形成 ポリマー材料は繊維間液体移送領域において前記繊維構造と液体連通しているこ とを特徴とする使い捨て吸収性製品。 40.請求項38に記載した使い捨て吸収性製品であって、前記水性ゲル形成 ポリマー材料は、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸のアルカリ金属 塩、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、エチレン無水マレイン酸共重 合体、ポリビニルエーテル、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルモルホ リン、ビニルスルホン酸の重合体、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、又 はポリビニルピリジンであることを特徴とする使い捨て吸収性製品。 41.液体を繊維構造に接触させることからなる繊維構造内で液体を移送する 方法であって、前記繊維構造は、該繊維構造に接触する液体に対して濡れ性の少 なくとも2つの繊維及び第1ゾーンと第2ゾーンからなり、前記第1ゾーンが前 記第2ゾーンの平均毛管半径より大きい平均毛管半径を有し、液体は前記繊維構 造の前記第1ゾーンに接触させられ、液体は前記第1ゾーンから前記第2ゾーン に移送されることを特徴とする方法。 42.請求項41に記載した方法であって、前記繊維構造に接触する液体は、 水、人造尿、尿、月桂液、血液、又は0.9 重量%の水性塩溶液であることを特徴 とする方法。 43.請求項42に記載した方法であって、前記繊維構造に接触する液体は、 尿、月桂液又は血液であることを特徴とする方法。 44.請求項43に記載した方法であって、前記繊維構造に接触する液体は、 水又は0.9 重量%の水性塩溶液であることを特徴とする方法。 45.請求項41に記載した方法であって、前記繊維構造の第1及び第2ゾー ンの平均毛管半径は、約0.1 μmから約200 μmであることを特徴とする方法。 46.請求項45に記載した方法であって、前記繊維構造の第1及び第2ゾー ンの平均毛管半径は、約1μmから約150 μmであることを特徴とする方法。 47.請求項46に記載した方法であって、前記繊維構造の第1及び第2ゾー ンの平均毛管半径は、約5μmから約100 μmであることを特徴とする方法。 48.請求項41に記載した方法であって、前記第2ゾーンの平均毛管半径に 対比した前記第1ゾーンの平均毛管半径の比は少なくとも2:1より大きいこと を特徴とする方法。 49.請求項48に記載した方法であって、前記第2ゾーンの平均毛管半径に 対比した前記第1ゾーンの平均毛管半径の比は少なくとも3:1より大きいこと を特徴とする方法。 50.請求項49に記載した方法であって、前記第2ゾーンの平均毛管半径に 対比した前記第1ゾーンの平均毛管半径の比は少なくとも5:1より大きいこと を特徴とする方法。 51.請求項41に記載した方法であって、繊維は、レーヨン、セルロースア セテート、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、又はポリウレタンから 形成されることを特徴とする方法。 52.請求項41に記載した方法であって、繊維は、直径が約0.25μmから約 500 μmであることを特徴とする方法。 53.請求項41に記載した方法であって、繊維構造は、長さが約0.05mから 約0.4 mであることを特徴とする方法。 54.請求項41に記載した方法であって、繊維構造は、ほぼ揃えられた個々 の繊維の束からなることを特徴とする方法。 55.請求項54に記載した方法であって、繊維構造は、少なくとも約10本 の繊維からなることを特徴とする方法。 56.請求項55に記載した方法であって、繊維構造は、少なくとも約50本 の繊維からなることを特徴とする方法。 57.請求項41に記載した方法であって、繊維構造は、少なくとも3つのゾ ーンを有することを特徴とする方法。 58.請求項57に記載した方法であって、繊維構造は、中央ゾーンと2つの 端ゾーンとを備え、前記中央ゾーンは各端ゾーンの平均毛管半径より大きい平均 毛管半径を有することを特徴とする方法。
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