JPH10506581A - グリップ力の大きいロック機構を有するツールユニットクランプ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ツールユニット（１０）をツールサポーター（３７）に着脱可能に接続するための保持力が増強されたクランプ装置（３５）を提供する。クランプ装置（３５）はハウジング（４１）と、ハウジング（４１）内に一対の対向するロック球（５７ａ、ｂ）と、ハウジング（４１）内において差し込み工具サポートツールユニット（１０）に組み合わせ可能に取り付けられた、ロック球（５７ａ、ｂ）をロック位置から非ロック位置へと移動させるために側壁に一対の対向する開口部を有する円箇形キャニスター部材（３９）と、及び軸（Ａ）に沿ってキャニスター部材（３９）の内部を往復移動することが可能であって、キャニスターの開口部（５５ａ、ｂ）を通してロック球（５７ａ、ｂ）をツールユニット（１０）にある球受け開口（２０）の対向する傾斜壁（３０）に楔状に係合させるために放射方向に移動させるためのカム部分（６４ａ、ｂ）を有するロックロッド（６０）と、を含む。ロック球（５７ａ、ｂ）とツールユニット（１０）の傾斜壁（３０）との間の楔的作用の機械的利点を拡大するために、キャニスター部材（３９）の開口部の壁（５６）は、開口部の壁（５６）とツールユニットの壁（３０）との間の角度を減少させるためにロックロッドの軸（Ａ）から放射方向に延びるライン（Ｒ）に関して傾斜されている。このように傾斜させることによって、ロック球（５７ａ、ｂ）とツールユニット（１０）の傾斜壁（３０）との間の楔的ロック係合力が増強される。好適な実施の形態において、開口部の壁（５６）は先述の放射方向のライン（Ｒ）に関して１５°に傾斜されており、これによりクランプ装置（３５）の保持力は３０％増加される。

Description

【発明の詳細な説明】 グリップ力の大きいロック機構を有するツールユニットクランプ装置 発明の背景 本発明は一般に、ツールユニットをツールサポーターに着脱可能に連結するた めの改善されたロックロッドクランプ装置に関し、特にグリップ力の大きいこの ような装置に関する。 ツールユニットをツールサポーターに着脱可能に連結するためのクランプ機構 は当技術分野において良く知られている。このような機構が使用される１つの典 型的な例は、回転する金属加工物と切削係合したり離されたりする切削差し込み 工具（インサート）をツールユニットが保持する加工操作における使用である。 クランプ装置によって、異なる切削差し込み工具を保持する異なるツールユニッ トのツールサポーターへの素早い着脱が可能となり、このツールサポーターは加 工物に対するツールユニットの移動を制御する装置に接続されている。 商業的に最も成功を収めているクランプ機構の１つに、ツールユニットの管型 端部に組み合わせ可能（matable）で且つロック要素をツールユニットにある凹 部にロック係合させるための開口部を含む円筒形キャニスター部材がある。典型 的には球形であるロック要素は、往復運動ロックロッドにあるカム表面によって キャニスター部材の開口部を通って放射方向に移動する。このようなクランプ機 構の例は、エリックソンの米国特許第４、７０８、０４０号、第４、７４７、７ ３５号、第４、８３６、０６８号、及び第４、９３２、２９５号に開示されてお り、これらはそれぞれ、ケンナメタル社（Kennametal Inc．）（ペンシルバニア 州、ラトローブ）に譲渡されている。 このような従来技術のクランプ機構が図４に表されている。ここでは、キャニ スター９の遠位端６２の横断面図が表されている。この遠位端６２は、部材３ ９の壁を通る円箇形の穴である開口部５４ａを含む。開口部５４ａを形成するこ の円形穴の内径は、球形ロック要素５７ａの外径とほぼ同じ大きさである。往復 運動ロックロッド６０は、球形の窪み６６を有するカム部分６４ａを含み、この 窪み６６は傾斜６８へと先細りしている。球形ロック要素５７ａが窪み６６内に 着座し、ロックロッド６０がスプリング７４（図３に図示）のバイアスに対して キャニスター３９の遠位端の方へ動かされてそのストップフランジ７０が図３に 表された位置にくると、球形要素５７ａは非ロック位置になる。この非ロック位 置によって、ツールユニット１０の管状シャンク１６は環状凹部５９の中に挿入 される。しかし、スプリング７４が開放されてロックロッド６０をこの位置から 図４に表された位置へと離してしまうと、カム部分６４ａの傾斜は球形ロック要 素５７ａを押しつけて（楔状に）係合し、これを図示されたロック位置へと持ち 上げる。このような位置では、この球形ロック要素はツールユニット１０の傾斜 壁３０に対して楔状にロックする。 このような従来技術のロック機構は、ツールユニットをツールサポーターに素 早く、便利に、且つしっかり固定させることができることが分かっているが、本 発明の出願人は、このような機構の性能が実質的に改善されることができる分野 を研究した。特に、本発明の出願人は、スプリングパッケージがロックロッドに 加える引き戻し力を増大させることなくツールユニットに加えるクランプ力を増 大させることにより、同じ保持力を達成するのにより小さくて短いスプリングパ ッケージを使用することができるようにクランプ機構を改良することができるか どうかについて研究した。このような小さなスプリングパッケージの利点は、ツ ールの包絡線を縮めることにより、クランプ機構を組み込んだツールシステムを 作業環境においてより簡単且つ便利に使用できるようになることである。更に、 パッケージ（典型的にはベルビルワッシャー、Bellville washers）で使用され るスプリングの寿命は長くなるであろう。あるいは、通常サイズのスプリングパ ッケージが使用される場合は、クランプ機構とツールユニットとの間の保持力は 増大し、従ってツールの剛性が増し、切削操作の正確性が強化されるであろう。 明らかに、このようなクランプ機構がツールユニットに関して所与の引き戻し 力でロックロッドに加える保持力を増強させて、小さなスプリングパッケージを 使用してツールの包絡線の全体的な大きさを小さくするか、又は従来サイズのス プリングパッケージを用いてツールの剛性及び切削の正確性を強化させることを 可能とする方法が発見できれば、非常に有利である。理想的には、このような保 持力増強方法は先述のタイプの従来のクランプ機構を最小限の分解と加工を行っ て改良されたクランプ機構に簡単に変えることができるように、既存の部品の形 状に加える必要のある修正はわずかであるべきである。 発明の概要 大まかに言うと、本発明はツールユニットをツールサポーターに着脱可能に連 結させる、保持力が向上された、先述の基準の全てを満たすクランプ機構である 。 本発明のクランプ機構は、少なくとも１つのロック要素（球形であってもよい ）と、ツールユニットと組み合わせ可能であり且つその壁を通してロック球を通 すための開口部を有するキャニスターと、及びキャニスター部材の中を長手方向 の軸に沿って往復移動可能で且つキャニスターの開口部を通してロック球をツー ルユニットの壁に楔状にロック係合させるために移動させるカム部分を有するロ ックロッドとを含み、キャニスターの開口部の壁は円箇状ではなく（即ちロック ロッドの長手方向の軸に直行しない）、その代わり、この軸から放射方向に延び るラインに関して傾斜されていて、ロック要素とツールユニットとの間の楔状ロ ック係合力を増大させる。 このように開口部の壁に角度をつけることによって、ロック球とロックロッド のカム部分によって放射方向に外側に移動させられたときにこのロック球によっ て係合されるツールユニットの壁との間の機械的利点を増大させることにより、 楔状係合力が増大される。好適な実施の形態において、この開口部の壁はロック ロッドの軸から放射方向に延びるラインに関して約５°〜２０°、より好ましく はこの放射方向のラインに関して約７°〜１５°の角度をなす。ロック球に係合 するツールユニットの壁がこの放射方向のラインに関して約５０°〜６０°の角 度で係合するので、ロック球はより浅い角度でツールユニットの壁に楔状に係合 し、これによりツールユニットに対する係合に関する機械的利点を増大させる。 本発明は、単にキャニスター部材の回転軸に関して直行するのではなく傾斜し た開口部をキャニスター部材に開けることによって従来技術のクランプ機構に組 み込むことができるで、本発明は最小限の加工操作で既存のクランプ機構に容易 に組み込むことができる。更に、本発明をクランプ機構に組み込むと保持力が３ ０％増すので、本発明により、包絡線を減少させる、及び寿命が長いという全て の利点を有する小さなスプリングパッケージを使用することかできる。 図面の簡単な説明 図１は、本発明のクランプ機構により固定されたタイプのツールユニットの斜 視図である。 図２は、図１に示されたツールユニットをライン２−２で切り取った側断面図 である。 図３は、図１及び図２のツールユニットをツールサポーターに着脱可能に接続 する本発明のクランプ機構の側断面図である。 図４は、ツールユニットをツールサポーターに接続する従来技術のクランプ機 構の拡大側断面図である。 図５は、ツールユニットをツールサポーターに接続する本発明のクランプ機構 の拡大側断面図であって、特にキャニスター部材の開口部の角度によってロック 球とツールユニットの傾斜壁との間の楔状クランプ力をどのように増大させるか を表す。 好適実施例の詳細な記述 図１及び図２を参照すると、本発明のクランプ機構に使用されるツールユニッ ト１０は、切削工具を保持するための前端部１２、及びツールサポーターへの接 続のための後方管状シャンク１６を有する。前端部１２は窪み又はポケット１４ を含み、この窪み又はポケット１４はインデックス可能切削差し込み工具、ロッ クブラケット、及びシム（図示せず）を受け取るための通常のデザインである。 前端部１２と管状シャンク１６との間の接続部分は環状受面１７であり、この受 面１７は、クランプ機構によりツールユニットがこのようなサポーターに連結さ れているときはツールサポーターの環状面に係合する。この受面は平らであり、 管状シャンク１６の回転軸に関して直行方向に向けられている。 図２に示したように、管状シャンク１６は、一片のスチールでできたツールユ ニット１０の前端部１２と一体化して好ましくは形成され、円錐台形である。シ ャンク１６は、本明細書中に記載されているクランプ機構の球形ロック要素を受 け取るための一対の対向する開口１８ａ、ｂを含む。開口１８ａ、ｂの壁２０の 円周の周りは完璧な円筒形ではなく、そのかわりにシャンク１６とクランプ機構 の球形ロック要素との間のロック係合を容易にするための傾斜壁部分３０（図２ に図示）を含む。管状シャンク１６の内部表面２２は、ロック機構のキャニスタ ー部材の外側表面に密接して噛み合わされるように実質的に円筒形である（以下 手短かに説明する）。シャンクの外側表面２４は、ツールユニット１０とツール サポーターとの間の結合を中央に寄せて固定するために円錐台形である。対向す る開口１８ａ、ｂに対して直行するように位置合わせスロット２６及び２８が配 置されている。これらのスロット２６、２８はクランプ機構のキャニスター部材 ３９にある突起キー（図示せず）にフィットし、開口１８ａ、ｂとクランプ機構 の球形ロック要素との間の位置合わせをする。 図３を参照すると、本発明のクランプ機構３５は、図示したようなツールサポ ーターハウジング３７の中に配置されている。クランプ機構は、カップリング部 材４３よりなるハウジング４１内に取り付けられた円箇形キャニスター部材３９ を含む。結合部材４３は、カップリング部材４３とツールユニット１０とが結合 されたとき、先述のツールユニット１０の受面１７に対面する環状受面４４にお いてその遠位端で終端する。ツールサポーターのハウジング３７は、結合部材４ ３の後ろに配置された支持プレート４５を更に有する。キャニスター部材３９は 、ボルト４９によって結合部材４３に固定された環状フランジ４７によって、ハ ウジング４１に固定されている。結合部材４３はボルト５１によって支持プレー ト４５に固定されている。従って、キャニスター部材３９はクランプ機構３５の 操作中、ロックロッド６０に関して固定されたままであり、このことについては 簡単に後述する。 キャニスター部材３９の遠位端５３は、球形のロック要素５７ａ、ｂを仮線で 示した位置に移動させる１対の対向する開口部５５ａ、ｂを含む。開口５５ａ、 ｂの壁が、（壁が軸Ａに関して直角である）円筒形の穴ではないということが重 要である。むしろ、壁５６の角度が軸Ａ（ロックロッド６０の移動軸でもある） から放射方向に延びるラインに関して傾斜されている。以下により詳細に記載す るように、開口部の壁をこのように傾斜させることによって、ロック球５７ａ、 ｂがツールユニット１０の傾斜壁３０に対して加える楔状のロックカが増大され る。ロック球５７ａ、ｂを仮に表して示したように、これらの壁５６を傾斜させ ることによって、ロック操作中にこの球を放射方向に移動させると同時に僅かに 軸方向に移動させる。 キャニスター部材３９及びロック球５７ａ、ｂに加えて、本発明のクランプ機 構３５はロックロッド６０を更に含み、このロックロッド６０は図３に表された 非ロック位置から同図に表された仮線の位置まで軸Ａに沿って往復移動が可能で ある。ロックロッド６０は、キャニスター部材３９の遠位端５３の中に同心に配 置され且つそれに関してスライド状に移動可能である遠位端６２を有する。遠位 端６２は、ロック球５７を一般に放射方向に移動させてツールユニット１０とロ ック係合させるための対向するカム部分６４を含む。カム部分６４はそれぞれ、 ロック球５７の形状に部分的に補足的な形状をした窪み６６、及び、この窪み６ ６の片側からロッド６０の遠位端６２に延びる傾斜６８を含む。ロックロッド６ ０の基部端は、キャニスター３９の基部端７２．５にスライド状に往復運動可能 な円箇形シャフト７２を含む。ロックロッド６０のシャフト７２は、スプリング 保持器７３（図示されたように環状フランジの形状を有してもよい）で終端する 。スプリング（ベルビルワッシャーの形状を有してもよい）７４は、プレート４ ５と保持器７３との間でキャニスター部材の基部端７２．５の外側表面の回りを スライド可能且つ同心に配置されている。これらのワッシャー７４は通常押圧さ れており、ロックロッド６０が引き返し位置（仮線で示す）にバイアスされてロ ック球５７ａ、ｂを仮線で表したロック位置に引き出すように、該ロックロッド ６０に長手方向の引張力を加える。 本発明の操作については、図４及び図５を参照して以下に記載する。先述の通 り、図４は従来技術のクランプ機構を表し、キャニスター部材３９の開口部５５ ａ、ｂの壁５５．５は円箇形であり、軸Ａから放射方向に延びるラインＲに平行 である。このようなクランプ機構では、ロックロッド６０は圧縮されたベルビル ワッシャー７４によって引っ張られたとき、ロック球５６ａ、ｂはカム部分６４ ａ、ｂの傾斜部分６８によって放射方向に引き出される。引き出されたとき、ロ ック球５７ａ、ｂは、ツールユニット１０の開口部１８ａ、ｂの部分を形成する 傾斜壁３０とロック係合する。このようなロック機構において、ツールユニット １０の壁３０は放射方向のラインＲに対して角度Ｂ（約３０°〜４０°、最も好 ましくは３５°）に傾斜している。開口部５５ａ、ｂの壁５５．５は放射方向の ラインＲに平行なので、ロック球５７ａ、ｂの基部端は角度Ｂ（図中では３５° で図示）で傾斜壁３０に楔状にロック係合する。 これに対し、図５に表された本発明のクランプ機構では、キャニスター部材３ ９の開口部５５ａ、ｂの壁５６は軸Ａから放射方向に延びるラインＲに関して角 度Ｃに傾斜している。好適な実施の形態において、角度Ｃは５°〜２０°、より 好ましくは１０°〜１５°である。従って、ロックロッド６０のカム部分６４ａ ，ｂの各々の傾斜６８がロック球５７ａ、ｂをツールユニット１０の方へ外側へ と放射方向に押し出すとき、開口部５５ａ、ｂの傾斜壁５６は球をツールユニッ ト１０の傾斜壁３０の中に約３５°の角度Ｂではなく、約１５°〜２５°、最も 好ましくは２０°のより小さい角度Ｄで導く。ロック球５７ａ、ｂの基部端とツ ールユニット１０の傾斜壁３０との間の角度が小さいと（即ち３５°に対して２ ０°）、球５７ａ、ｂの丸い表面とツールユニット１０の傾斜壁３０との間の楔 的作用において大きな機械的利点が生じる。この大きな機械低利点により、同じ 数且つ同じタイプのベルビルワッシャー７４を使用した場合に、図４に表された 従来技術のクランプ機構によって生成されるクランプ力よりも３０％のオーダー で大きなクランプ力が生じる。あるいは、図５に表されたクランプ機構３５は、 より少ない数のベルビルワッシャー７４を含むか又はより小さなワッシャー７４ を含むスプリングパッケージを用いて機構３５の包絡線を短くし、図４のクラン プ機構と同じ量のクランプ力を生成することができるであろう。図５のクランプ 機 構３５はまた、ワッシャー７４が許容可能なクランプ力を生成するためにロック ロッド６０に加えなければならない応力及び疲労の量を減少することによって、 スプリングパッケージに使用されるベルビルワッシャー７４の寿命を長くするこ ともできる。 本発明を特定の実施の形態に関して記載したが、本発明の様々な補正、修正、 及びバリエーションが可能であることは、当業者には明白であろう。このような 全てのバリエーション、追加、及び修正を本発明の範囲内に含むことを意図し、 本発明の範囲は添付した請求の範囲によってのみ制限される。

【手続補正書】 【提出日】１９９７年１１月２６日 【補正内容】 （１）明細書第１ページ第２４行目の「遠位端６２」（２か所）をそれぞれ『遠 位端５３』に改める。 （２）明細書第７ページ第１行目の「開口部５５」を『開口部５４』に改める。 （３）明細書第７ページ第４行目の「ロック球５６ａ」を『ロック球５７ａ』に 改める。 （４）明細書第７ページ第９行目の「開口部５５」を『開口部５４』に改める。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 壁（５６）は、開口部の壁（５６）とツールユニットの 壁（３０）との間の角度を減少させるためにロックロッ ドの軸（Ａ）から放射方向に延びるライン（Ｒ）に関し て傾斜されている。このように傾斜させることによっ て、ロック球（５７ａ、ｂ）とツールユニット（１０） の傾斜壁（３０）との間の楔的ロック係合力が増強され る。好適な実施の形態において、開口部の壁（５６）は 先述の放射方向のライン（Ｒ）に関して１５°に傾斜さ れており、これによりクランプ装置（３５）の保持力は ３０％増加される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ツールユニットをツールサポーターに着脱可能に接続するためのクランプ 装置であって、前記ツールユニットがロック要素を係合するための壁を有し、 ハウジングを含み、 前記ハウジングの内部に移動可能なロック要素を含み、 前記ツールユニットの内部に組み合わせ可能に前記ハウジングに取り付けられ たキャニスター部材を含み、前記キャニスター部材は当該部材の壁を通して前記 移動可能ロック要素を導くための開口部を有し、 軸（Ａ）に沿って前記キャニスター部材の内部で往復移動可能であって、前記 キャニスター部材の前記開口部を通って前記ロック要素を移動させて前記ツール ユニットの壁に楔状にロック係合するためのカム部分を有するロックロッドを含 み、 前記キャニスター部材の前記開口部の壁が前記軸（Ａ）に関して放射方向に伸 びるライン（Ｒ）に関して傾斜されており、前記開口部の壁が、当該開口部の壁 が前記ライン（Ｒ）に平行な場合よりもより前記ツールユニットに平行である狭 い角度で前記ロック要素を前記ツールユニットの壁の中に導き、前記ロック要素 と前記ツールユニットの壁との間の機械的利点を増大させることによって前記ロ ック要素と前記ツールユニットとの間の楔状ロック係合力を増大させる、 クランプ装置。 ２．ツールユニットをツールサポーターに着脱可能に接続するためのクランプ 装置であって、前記ツールユニットがロック要素を楔状に係合するための壁を有 し、 ハウジングを含み、 前記ハウジングの中に少なくとも１つの移動可能なロック要素を含み、 前記ツールユニットに組み合わせ可能な外部を有するキャニスター部材を含み 、前記キャニスター部材は前記移動可能ロック要素を当該部材の壁を通して導く ための開口部を有し、 軸（Ａ）に沿って前記キャニスター部材の内部で往復移動可能であり、且つ前 記キャニスター部材の前記開口部を通して前記ロック要素を放射方向に移動させ て前記ツールユニットの前記壁に機械的に有利に楔状にロック係合するためのカ ム部分を有するロックロッドを含み、 前記キャニスター部材の前記開口部の壁が前記軸（Ａ）から放射方向に伸びる ラインに関して傾斜されており、前記開口部の壁は、当該開口部の壁が前記ライ ン（Ｒ）に平行である場合よりも前記ツールユニットの壁により平行であるよう な小さな角度で前記ロック要素を前記ツールユニットの前記壁に導き、前記ロッ ク要素と前記ツールユニットの壁との間の機械的利点を拡大することによって前 記ロック要素と前記ツールユニットとの間の楔的ロック係合力を増大させる、 クランプ装置。 ３．前記ロック要素かロック球であり、前記開口部の壁が前記軸Ａ軸から放射 方向に延びる前記ライン（Ｒ）に関して５°より大きく且つ２０°より小さい角 度に傾斜されている、請求項２に記載のクランプ装置。 ４．前記ツールユニットの壁が前記軸（Ａ）軸から放射方向に延びるライン（ Ｒ）に関して約５０°〜６０°の角度で傾斜されている、請求項３に記載のクラ ンプ装置。 ５．前記ツールユニットの壁に隣接する前記開口部の壁の片側のみが傾斜され ている、請求項２に記載のクランプ装置。 ６．１対の前記ロック要素を含み、前記キャニスター部材が１対の対向する開 口部を含み、前記ロックロッドが１対の対向するカム部分を含み、前記ツールユ ニットが前記ロック要素を係合するための１対の対向する壁を含む、請求項２に 記載のクランプ装置。 ７．前記開口部の壁が前記軸（Ａ）軸から放射方向に延びる前記ライン（Ｒ） に関して約１０°の角度で傾斜されており、前記ツールユニットの壁が前記ライ ン（Ｒ）に関して約５５°の角度で傾斜されている、請求項２に記載のクランプ 装置。 ８．ツールユニットをツールサポーターに着脱可能に接続するためのクランプ 装置であって、前記ツールユニットがロック球を楔状に係合するための壁を有し 、 ハウジングを含み、 前記ハウジング内部に少なくとも１つの移動可能ロック球を含み、 前記ハウジングの中に取り付けられ且つ前記ツールユニットに組み合わせ可能 な外部を有するキャニスター部材を含み、前記キャニスター部材は、当該部材の 壁を通して前記移動可能ロック球を導くための壁を有する開口部を有し、 軸（Ａ）に沿って前記キャニスター部材の内部で往復移動可能であり、前記開 口部を通して前記ロック球を放射方向に移動させて、前記軸（Ａ）から放射方向 に延びるライン（Ｒ）に関して傾斜された前記ツールユニットの前記壁に機械的 に有利に楔的に係合して前記ユニットを前記キャニスター部材にロックするため のカム部分を有するロックロッドを含み、 前記キャニスター部材の開口部の壁もまた前記ライン（Ｒ）に関して傾斜され ており、前記開口部の壁は、前記壁が前記ライン（Ｒ）に平行である場合よりも 前記ツールユニットの壁により平行であるような小さな角度で前記ロック球を前 記ツールユニットの前記壁に導き、前記ロック球と前記ツールユニットの壁との 間の機械的利点を拡大することによって前記球と前記ツールユニットとの間の楔 的ロック係合力を増大させる、 クランプ装置。 ９．前記開口部の壁が前記放射方向のライン（Ｒ）に関して約７°〜１５°の 角度に傾斜されている、請求項８に記載のクランプ装置。 １０．前記ツールユニットの壁が前記軸（Ａ）軸から放射方向に延びる前記ラ イン（Ｒ）に関して約５０°〜６０°の角度で傾斜されている、請求項９に記載 のクランプ装置。 １１．前記開口部の壁が前記ライン（Ａ）から放射方向に延びる前記ライン（ Ｒ）に関して約１０°の角度に傾斜されており、前記ツールユニットの壁が前記 ライン（Ｒ）に関して約５５°の角度で傾斜されている、請求項８に記載のクラ ンプ装置。 １２．ツールユニットをツールサポーターに着脱可能に接続するためのクラン プ装置であって、前記開口部がハウジングと、前記ハウジングに取り付けられて いてツールユニットと組み合わせ可能であり且つロック要素を通す少なくとも１ つの開口部を含むキャニスター部材と、軸（Ａ）に沿って往復移動可能で且つ前 記キャニスターの開口部を通してロック要素を放射方向に移動して前記軸（Ａ） から放射方向に延びるライン（Ｒ）に関して傾斜された前記ツールユニットの壁 に機械的に有利に楔状のロック係合をするためのカム部分と、を有するタイプで あり、前記キャニスターの開口部の壁が前記放射方向のライン（Ｒ）に関して平 行であり、 前記キャニスター部材の開口部の壁は前記放射方向のライン（Ｒ）に関して傾 斜されており、前記開口部の壁は、当該開口物の壁が前記ライン（Ｒ）に関して 平行である場合よりも小さな角度で前記ロック要素を前記ツールユニットの壁に 導き、ロック要素とツールユニットの壁との間の機械的利点を増大させることに よって前記ロック要素と前記ツールユニットとの間の楔状ロック係合力を増大さ せる、 クランプ装置。 １３．前記ロック要素がロック球であり、前記開口部の壁が前記軸（Ａ）より放 射方向に延びるライン（Ｒ）に関して約７°〜１５°の角度に傾斜されている、 請求項１２に記載のクランプ装置。 １４．前記ツールユニットの壁が前記軸（Ａ）より放射方向に延びるライン（ Ｒ）に関して約５０°〜６０°の角度に傾斜されている、請求項１２に記載のク ランプ装置。