JPH1050538A - フライバックトランス - Google Patents
フライバックトランスInfo
- Publication number
- JPH1050538A JPH1050538A JP8207128A JP20712896A JPH1050538A JP H1050538 A JPH1050538 A JP H1050538A JP 8207128 A JP8207128 A JP 8207128A JP 20712896 A JP20712896 A JP 20712896A JP H1050538 A JPH1050538 A JP H1050538A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- capacitor
- coil
- voltage coil
- flyback transformer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Details Of Television Scanning (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 外装ケース及び注型樹脂で絶縁された高価な
外付高圧コンデンサを用いることなく、安価で取り扱い
容易で交番電界を低減可能なフライバックトランスを提
供する。 【解決手段】 2次側高圧コイル6を複数に分割し、各
高圧コイル6毎に直列に高圧整流用ダイオード3を接続
し、その最終段の高圧整流用ダイオード3dのカソード
側に内蔵高圧コンデンサ2を接続したフライバックトラ
ンスにおいて、最終段の高圧コイル6eを逆巻きにし、
その逆巻きの高圧コイル6eより発生する逆パルスを前
記内蔵高圧コンデンサ2を介して最終段高圧整流用ダイ
オード3dのカソード側に重畳するように構成したこと
を特徴とする。
外付高圧コンデンサを用いることなく、安価で取り扱い
容易で交番電界を低減可能なフライバックトランスを提
供する。 【解決手段】 2次側高圧コイル6を複数に分割し、各
高圧コイル6毎に直列に高圧整流用ダイオード3を接続
し、その最終段の高圧整流用ダイオード3dのカソード
側に内蔵高圧コンデンサ2を接続したフライバックトラ
ンスにおいて、最終段の高圧コイル6eを逆巻きにし、
その逆巻きの高圧コイル6eより発生する逆パルスを前
記内蔵高圧コンデンサ2を介して最終段高圧整流用ダイ
オード3dのカソード側に重畳するように構成したこと
を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラウン管を用い
たディスプレイモニタ等のフライバックトランス(以
下、FBTと略称する)に係り、特にブラウン管の表面
等から発生する交番電界を低減する技術に関する。
たディスプレイモニタ等のフライバックトランス(以
下、FBTと略称する)に係り、特にブラウン管の表面
等から発生する交番電界を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は一般的なディスプレイモニタのF
BTにおいて、外付高圧コンデンサを用いてブラウン管
の表面等からの交番電界の発生を低減する回路の一例を
示したものである。
BTにおいて、外付高圧コンデンサを用いてブラウン管
の表面等からの交番電界の発生を低減する回路の一例を
示したものである。
【0003】同図において、1はFBT、2は内蔵高圧
コンデンサ、3(3a,3b,3c,3d)は高圧整流
用ダイオード、4は3次側の逆パルス発生用巻線、5は
外付高圧コンデンサ、6(6a,6b,6c,6d)は
高圧コイル、7は偏向ヨークである。
コンデンサ、3(3a,3b,3c,3d)は高圧整流
用ダイオード、4は3次側の逆パルス発生用巻線、5は
外付高圧コンデンサ、6(6a,6b,6c,6d)は
高圧コイル、7は偏向ヨークである。
【0004】図6は従来の交番電界の低減システムの一
例を示したもので、同図において8は内装黒鉛膜、9は
偏向ヨークの静電容量、10は高圧偏向回路、11はブ
ラウン管である。
例を示したもので、同図において8は内装黒鉛膜、9は
偏向ヨークの静電容量、10は高圧偏向回路、11はブ
ラウン管である。
【0005】図7は図6の交番電界低減システムの一例
を等価的に表した回路を示したもので、同図において1
2はパネル透明導電膜の表面抵抗、13はパネル透明導
電膜、14はパネル透明導電膜の容量である。
を等価的に表した回路を示したもので、同図において1
2はパネル透明導電膜の表面抵抗、13はパネル透明導
電膜、14はパネル透明導電膜の容量である。
【0006】この等価回路では、以下の動作に従って交
番電界が低減される。偏向ヨーク7を駆動するHパルス
VDY(1000VP-P )が、偏向ヨーク7の静電容量9
(60pF)を介して、ブラウン管11の内装黒鉛膜8
にパルス電圧VDY′を生じる。
番電界が低減される。偏向ヨーク7を駆動するHパルス
VDY(1000VP-P )が、偏向ヨーク7の静電容量9
(60pF)を介して、ブラウン管11の内装黒鉛膜8
にパルス電圧VDY′を生じる。
【0007】パルス電圧VDY′はパネル透明導電膜13
の容量14とそれの表面抵抗12によりインピーダンス
分割され、パルスVP がパネル透明導電膜13に生じ、
交番電界の発生源となっている。
の容量14とそれの表面抵抗12によりインピーダンス
分割され、パルスVP がパネル透明導電膜13に生じ、
交番電界の発生源となっている。
【0008】上記交番電界を低減する一例として、FB
T1の3次側の逆パルス発生用巻線4で得られた逆パル
ス(−300VP-P )をFBT1の外付高圧コンデンサ
5(容量:CF =200pF)を介して、内装黒鉛膜8
に印加することが行われている。このようにすると内装
黒鉛膜8において、HパルスVDY′が逆パルスVF ′に
てキャンセルされ、交番電界VDY′の振幅が低減され
る。
T1の3次側の逆パルス発生用巻線4で得られた逆パル
ス(−300VP-P )をFBT1の外付高圧コンデンサ
5(容量:CF =200pF)を介して、内装黒鉛膜8
に印加することが行われている。このようにすると内装
黒鉛膜8において、HパルスVDY′が逆パルスVF ′に
てキャンセルされ、交番電界VDY′の振幅が低減され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術では、F
BT1の外付高圧コンデンサ5は図8に示すように絶縁
を施すため、40mm×40mm×65mm程度の外装
ケース30及び注型樹脂が必要である。なお同図におい
て19はアノードキャップ、20は高圧コネクタ、21
はグランド端子である。
BT1の外付高圧コンデンサ5は図8に示すように絶縁
を施すため、40mm×40mm×65mm程度の外装
ケース30及び注型樹脂が必要である。なお同図におい
て19はアノードキャップ、20は高圧コネクタ、21
はグランド端子である。
【0010】ところでこのFBTでは、外装ケース30
及び注型樹脂で絶縁された高価な外付高圧コンデンサ5
が必要で、かつディスプレイモニタ内での設置場所の制
約があり、また高圧接続が必要となるなど、構造上取り
扱いが難しくなるという欠点がある。
及び注型樹脂で絶縁された高価な外付高圧コンデンサ5
が必要で、かつディスプレイモニタ内での設置場所の制
約があり、また高圧接続が必要となるなど、構造上取り
扱いが難しくなるという欠点がある。
【0011】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、外装ケース及び注型樹
脂で絶縁された高価な外付高圧コンデンサを用いること
なく、安価で取り扱いが容易で交番電界が低減可能なフ
ライバックトランスを提供することにある。
あり、その目的とするところは、外装ケース及び注型樹
脂で絶縁された高価な外付高圧コンデンサを用いること
なく、安価で取り扱いが容易で交番電界が低減可能なフ
ライバックトランスを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、2次側高圧コイルを複数に分割し、各高圧コ
イル毎に直列に高圧整流用ダイオードを接続し、その最
終段の高圧整流用ダイオードのカソード側に内蔵高圧コ
ンデンサを接続したフライバックトランスを対象とす
る。
するため、2次側高圧コイルを複数に分割し、各高圧コ
イル毎に直列に高圧整流用ダイオードを接続し、その最
終段の高圧整流用ダイオードのカソード側に内蔵高圧コ
ンデンサを接続したフライバックトランスを対象とす
る。
【0013】そして最終段の高圧コイルを逆巻きにし、
その逆巻きの高圧コイルより発生する逆パルスを前記内
蔵高圧コンデンサを介して最終段高圧整流用ダイオード
のカソード側に重畳するように構成したことを特徴とす
る。
その逆巻きの高圧コイルより発生する逆パルスを前記内
蔵高圧コンデンサを介して最終段高圧整流用ダイオード
のカソード側に重畳するように構成したことを特徴とす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】前述のように本発明は、交番電界
と等価的に同一振幅となる2次側の逆巻きの高圧コイル
に発生する逆パルスを高圧コンデンサを介して、最終段
高圧整流ダイオードのカソード側の抵抗端に重畳するこ
とにより、交番電界の振幅を有効に低減することができ
る。
と等価的に同一振幅となる2次側の逆巻きの高圧コイル
に発生する逆パルスを高圧コンデンサを介して、最終段
高圧整流ダイオードのカソード側の抵抗端に重畳するこ
とにより、交番電界の振幅を有効に低減することができ
る。
【0015】以下、図を参照して本発明を具体的に説明
する。なお、従来例と同一個所には同一符号を付した。
図1は実施の形態に係るFBTの回路図である。
する。なお、従来例と同一個所には同一符号を付した。
図1は実施の形態に係るFBTの回路図である。
【0016】このFBT1は、複数に分割された高圧コ
イル6a〜6dの出力側(巻終わり端)にそれぞれ高圧
整流用ダイオード3a〜3dを接続する他に、逆巻きの
高圧コイル6e、高圧コンデンサ15を接続している。
そして、逆巻きの高圧コイル6eと高圧コンデンサ1
5、抵抗16を直列に接続している。
イル6a〜6dの出力側(巻終わり端)にそれぞれ高圧
整流用ダイオード3a〜3dを接続する他に、逆巻きの
高圧コイル6e、高圧コンデンサ15を接続している。
そして、逆巻きの高圧コイル6eと高圧コンデンサ1
5、抵抗16を直列に接続している。
【0017】図2は図1に示すFBTの2次側の等価回
路図、図3は図2における逆巻きコイル6eの巻終わり
端17におけるパルス波形図、図4は図1に示すFBT
1の内部接続構造図で、図4の20は層間容量を示して
いる。
路図、図3は図2における逆巻きコイル6eの巻終わり
端17におけるパルス波形図、図4は図1に示すFBT
1の内部接続構造図で、図4の20は層間容量を示して
いる。
【0018】図2に示すように逆巻きコイル6eの巻終
わり端17に発生するパルスe1 は、高圧コンデンサ1
5を介して同一波高値で伝達され、接続端18のパルス
波形はパルスe1 と同一となる。
わり端17に発生するパルスe1 は、高圧コンデンサ1
5を介して同一波高値で伝達され、接続端18のパルス
波形はパルスe1 と同一となる。
【0019】一方、図6のVLEF等価回路において、
内装黒鉛膜8のVDY′は次の式(1)で表され、また、
キャンセルするための重畳する逆パルスe3 は式2で表
される。
内装黒鉛膜8のVDY′は次の式(1)で表され、また、
キャンセルするための重畳する逆パルスe3 は式2で表
される。
【0020】 k×CDY(60pF)×VDY(−100Vpp)=−3×10-8[C] ……式(1) 但し、k≒0.5 C15(100pF)×e1 =−3×10-8[C] ……式(2) 但し、C15:内蔵高圧コンデンサ15の容量 よって式(2)より、e1 =−300VPPとなる。
【0021】e1 =−300VPPとなるように高圧コン
デンサ15ならびにパルスe1 を選択し、内装黒鉛膜8
に逆パルスを印加(重畳)することにより、交番電界V
DY′の振幅は低減される。
デンサ15ならびにパルスe1 を選択し、内装黒鉛膜8
に逆パルスを印加(重畳)することにより、交番電界V
DY′の振幅は低減される。
【0022】この場合、高圧コンデンサ15の両端に印
加される高圧は300VPP程度であるため、500V程
度で充分である。
加される高圧は300VPP程度であるため、500V程
度で充分である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、交番電界と等価的に同
一振幅となる2次側の逆巻高圧コイルの逆パルスを高圧
コンデンサを介して最終段ダイオードのカソード側に重
畳することにより、ブラウン管の内装黒鉛膜に透起して
いる偏向ヨークのHパルスをキャンセルできる。
一振幅となる2次側の逆巻高圧コイルの逆パルスを高圧
コンデンサを介して最終段ダイオードのカソード側に重
畳することにより、ブラウン管の内装黒鉛膜に透起して
いる偏向ヨークのHパルスをキャンセルできる。
【0024】そのため、従来のような外装ケース及び注
型樹脂で絶縁された高価な外付高圧コンデンサを用いる
ことなく、比較的安価で、構造上取り扱いが容易なフラ
イバックトランスを供給することができる。
型樹脂で絶縁された高価な外付高圧コンデンサを用いる
ことなく、比較的安価で、構造上取り扱いが容易なフラ
イバックトランスを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るFBTの回路図であ
る。
る。
【図2】図1に示すFBTの2次側の等価回路図であ
る。
る。
【図3】図2におけるパルス波形図である。
【図4】図1に示すFBTの内部接続構造図である。
【図5】交番電界低減を図った従来のフライバックトラ
ンスの回路図である。
ンスの回路図である。
【図6】交番電界低減のシステム構成図である。
【図7】交番電界(VLEF)の等価回路図である。
【図8】従来のフライバックトランスにおける外付高圧
コンデンサの外形図である。
コンデンサの外形図である。
1 フライバックトランス 3a〜3c 高圧整流用ダイオード 3d 最終段高圧整流用ダイオード 6a〜6d 高圧コイル 6e 逆巻きの高圧コイル 15 高圧コンデンサ 16 抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】 2次側高圧コイルを複数に分割し、各高
圧コイル毎に直列に高圧整流用ダイオードを接続し、そ
の最終段の高圧整流用ダイオードのカソード側に内蔵高
圧コンデンサを接続したフライバックトランスにおい
て、 最終段の高圧コイルを逆巻きにし、その逆巻きの高圧コ
イルより発生する逆パルスを前記内蔵高圧コンデンサを
介して最終段高圧整流用ダイオードのカソード側に重畳
するように構成したことを特徴とするフライバックトラ
ンス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8207128A JPH1050538A (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | フライバックトランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8207128A JPH1050538A (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | フライバックトランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1050538A true JPH1050538A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16534666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8207128A Pending JPH1050538A (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | フライバックトランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1050538A (ja) |
-
1996
- 1996-08-06 JP JP8207128A patent/JPH1050538A/ja active Pending
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