JPH10505110A - 過加水分解選択漂白活性剤 - Google Patents

過加水分解選択漂白活性剤

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JPH10505110A JP8508741A JP50874196A JPH10505110A JP H10505110 A JPH10505110 A JP H10505110A JP 8508741 A JP8508741 A JP 8508741A JP 50874196 A JP50874196 A JP 50874196A JP H10505110 A JPH10505110 A JP H10505110A
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ユージン バーンズ,マイケル
リー コット,ケビン
デイビッド ウイリー,アラン
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Abstract

(57)【要約】 特定の中性または陰電荷置換漂白活性剤を含む漂白組成物、洗濯および自動皿洗い洗剤組成物が、提供される。より詳細には、本発明は、13より大きい共役酸pKaを有する特定の離脱基を有し、且つ過加水分解速度対加水分解速度の特定の比率、および過加水分解速度対ジアシルペルオキシド生成速度の特定の比率を有する、過加水分解選択漂白活性剤の選択によって高められたクリーニング/漂白上の利益を与える組成物に関する。好ましい活性剤化合物および活性剤を使用して布帛、硬質表面および食卓用器具を洗浄するための方法が、包含される。

Description

【発明の詳細な説明】 過加水分解選択漂白活性剤 技術分野 本発明は、ペルボレート、ペルカーボネートなどの漂白剤の性能を増進するた めに使用される過加水分解選択漂白活性剤化合物、特に環式アミジニ離脱基を含 む特定種を含む漂白組成物に関する。これらの過加水分解選択漂白活性剤は、布 帛(布地)洗濯および漂白組成物、自動皿洗い組成物、硬質表面クリーナーなど で使用するのに好適である。 背景技術 各種の使用条件下で、布帛から各種の汚れおよびしみを除去するのに十分な程 強健である有効な洗剤組成物を処方することは、洗濯洗剤工業において大きな課 題である。しばしば過重な汚れ負荷下で食卓用器具を効率的に浄化し且つ消毒す ることを期待する自動皿洗い洗剤組成物(ADD′s)の処方業者は少なくとも 等しい課題に直面している。真に有効なクリーニング組成物の処方と関連づけら れる問題は、世界の多くの領域において、有効なホスフェートビルダーの使用を 規制する法律によって悪化している。 大抵の通常のクリーニング組成物は、表面から各種の汚れおよびしみを除去す るために各種の洗剤界面活性剤の混合物を含有している。加えて、各種の洗剤酵 素、汚れ沈殿防止剤、無リンビルダー、光学増白剤などを加えて全クリーニング 性能を増進してもよい。多くの完全に処方されたクリーニング組成物は、漂白剤 (典型的にはペルボレートまたはペルカーボネート化合物からなる)を追加的に 含有している。ペルボレートおよびペルカーボネートは高温で極めて有効である が、消費製品への応用でますます好んで使用される低温または中温範囲では漂白 機能の多くを失う。従って、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ノ ナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)などの各種の漂白活性剤が広 い温度範囲にわたってペルボレートおよびペルカーボネートの漂白作用を増強す るために開発されてきた。NOBSは「黒ずんだ(黄ばんだ)」布帛上で特に有 効である。 各種のクリーニングおよび漂白組成物でのTAEDおよびNOBSと漂白剤と の併用にも拘らず、特にジアシルペルオキシド副生物を生成しない一層有効な活 性剤物質の探索が続けられている。一般に、過加水分解選択活性剤物質は、安全 であり、有効であるべきであり且つ好ましくはやっかいな汚れおよびしみと相互 作用するように設計されるであろう。最近記載された新しい漂白活性剤としては 、各種の陽荷電活性剤並びに非荷電型のものが挙げられている。文献における活 性剤の大部分は、13未満である離脱基の共役酸水性pKa値を有する。一般に 、このような漂白活性剤は、望ましい速度で過加水分解することが認められてい る。 或る所定の漂白活性剤は、布帛および硬質表面から汚れおよびしみを除去する 際に有効であることが今や確認された。これらの活性剤は、13より大きい離脱 基共役酸水性pKaを有するにも拘らず、予想外に有効である。追加的に、本発 明の活性剤は、有利には、過加水分解速度対加水分解速度の高い比率および過加 水分解速度対ジアシルペルオキシド生成速度の高い比率を有する。理論によって 限定せずに、これらの普通でない速度比は、増大された効率、洗浄液中での無駄 な副生物生成の回避、増大された色適合性、増大された酵素相容性、および貯蔵 時のより良い安定性を含めて本発明の漂白活性剤に多数の有意な利益をもたらす 。 本発明によって、商業上魅力的な漂白活性剤は、例えば、4,5−ジヒドロイ ミダゾールをベースとする化学の使用によって提供される。本発明の漂白活性剤 は、布帛だけではなく、自動皿洗い組成物中で食卓用器具から汚れおよびしみを 除去するのに有効である。活性剤は、広範囲の洗浄またはソーキング温度にわた ってよく機能するように設計される。本発明の活性剤は、若干の欧州フロント装 入洗濯機でしばしば使用されているゴム排水ホースなどのゴム表面上で安全であ る。このように、本発明の漂白活性剤は、以下の開示からわかるように、技術上 既知の活性剤以上の実質的な改善を与える。 漂白活性剤は、文献で周知である。例えば、以下のセクション「通常の漂白活 性剤」参照。 発明の開示 本発明は、(a)有効量の過酸化水素源、および (b)(i)Z(C(X)L)x(式中、xは1または2または3であり、好 ましくはxは1または2である)、 (ii)L′(C(X)Z)y(式中、y≧2であり、好ましくは約2〜 約4、より好ましくは約2である)、および (iii)それらの混合物 から選ばれる有効量の中性または陰荷電漂白活性剤 を含み、但し前記漂白活性剤が陰荷電される時には、前記漂白活性剤が電荷釣り 合い数の相容性の対陽イオンを更に含み、LおよびL′が少なくとも1個の三配 位窒素原子を含む離脱基であり、LHおよびL′Hy、LおよびL′の共役酸が 非荷電または陰荷電され、(i)中の少なくとも1個のLが非ラクタム離脱基、 例えば、以下に更に開示のような4,5−ジヒドロイミダゾールであり、各Lま たはL′中の三配位窒素原子が、例えば、 におけるように前記LおよびL′を部分 −C(X)−に共有結合して基 LC(X)−またはL′C(X)−を形成し、x>1である場合には、(i)中 のLは同じか異なり、好ましくは同じであり、(ii)中の−C(X)Zは同じか 異なり、好ましくは同じであり、−C(X)−結合三配位窒素原子に関する少な くとも1個のLまたはL′、好ましくはすべてのLまたはL′の共役酸の水性p Kaが約13以上であり、Zが少なくとも2個の炭素原子を含む非荷電または陰 荷電部分であり、各Zが少なくとも1個の部分 −C(X)−に共有結合し、− C(X)Lまたは−C(X)L′が直結されるZ中の原子が炭素原子であり、X が=O、=N−および=Sからなる群から選ばれ、好ましくは=Oであり、更に 但し前記漂白活性剤が (i)kp/kH≧4、好ましくはkp/kH≧10、より好ましくはkp/kH≧ 50、最も好ましくはkp/kH≧500(式中、kpは前記漂白活性剤の過加水 分解の速度定数であり、kHは前記漂白活性剤の加水分解の速度定数である) の比率を有し且つ前記漂白活性剤が (ii)kp/kD≧5、好ましくはkp/kD≧10、より好ましくはkp/kD≧ 50(式中、kpは(i)で定義した通りであり、kDは前記漂白活性剤からのジ アシルペルオキシドの生成の速度定数である) の比率を有することを特徴とする漂白活性剤組成物を包含する。 一般に、前記漂白活性剤は、約10M-1 S -1以下、好ましくは約5M-1 S -1以下 のkHを有する。 本発明の好ましい漂白組成物は、DMSO中で測定した時の共役酸pKa約3 3以下、より好ましくは約28以下を有する離脱基を含む。更に、好ましい漂白 活性剤は、少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%の以下に定義のよう な過加水分解効率を有する。 本発明の漂白系は、典型的には、ここに定義のような過加水分解選択漂白活性 剤少なくとも約0.1重量%、好ましくは約0.1〜50重量%、および過酸化 水素源少なくとも約0.1重量%、好ましくは約0.1%〜50%を含む。場合 によってであるが好ましくは、漂白系は、キレート化剤少なくとも0.1%、好 ましくは約0.1%〜約10%を更に含む。 また、本発明は、自動皿洗い洗剤、硬質表面クリーナー、および洗濯洗剤組成 物を包含する。このように、本発明の漂白組成物は、洗濯洗剤界面活性剤(好ま しくはエトキシ化界面活性剤、糖誘導界面活性剤、サルコシネートおよびアミン オキシドからなる群から選ばれる)、低起泡性自動皿洗い界面活性剤、および漂 白剤安定性増粘剤からなる群から選ばれるメンバーを更に含んでもよい。 場合によってであるが好ましくは、漂白組成物は、陰イオン界面活性剤および 本発明の漂白活性剤を含む水溶液が室温で可視沈殿を形成しないような少なくと も1種の陰イオン界面活性剤を更に含む。 好ましい粒状洗濯洗剤の例は、 (a)本発明に係る漂白活性剤約0.1%〜約10%、 (b)過ホウ酸塩または過炭酸塩の形の過酸化水素源約0.5%〜約25%、 および (c)洗剤界面活性剤約0.5%〜約25% を含む。 粒状自動皿洗い洗剤の例は、 (a)本発明に係る漂白活性剤約0.1%〜約10%、 (b)過ホウ酸塩または過炭酸塩の形の過酸化水素源約0.5%〜約25%、 および (c)低起泡性界面活性剤約0.1%〜約7% を含む。 本発明の組成物は、場合によって、以下に記載のような洗浄性ビルダーおよび 通常の漂白活性剤を含んでもよい。高度に好ましい通常の漂白活性剤は、アルカ ノイルオキシベンゼンスルホネート、テトラアセチルエチレンジアミン、および それらの混合物からなる群から選ばれる。本発明の漂白組成物は、以下に詳細に 更に例示するような遷移金属含有漂白触媒を更に含んでもよい。ここで有用な任 意であるが好ましいビルダーは、サイトレート、層状シリケート、ゼオライトA 、ゼオライトPおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる。 また、本発明は、汚れ(しみ)を水の存在下で過酸化水素源および中性または 陰荷電漂白活性剤化合物と、好ましくは攪拌下に、接触することを含んでなる布 帛または硬質表面、特に食卓用器具からの汚れ除去方法を包含する。典型的には 、活性剤は、水中に少なくとも約20ppmの量で存在するであろう。過酸化水 素源は、典型的には、少なくとも50ppmの量で存在するであろう。 ここで「有効量」とは、どのような比較試験条件を使用したとしても、汚れた 表面のクリーニングを高めるのに十分である量を意味する。同様に、「触媒有効 量」なる用語は、どのような比較試験条件を使用したとしても、汚れた表面のク リーニングを高めるのに十分である量を意味する。 ここですべての%、比率および割合は、特に断らない限り、重量基準である。 引用のすべての文書は、関連部分でここで参考文献として編入する。 発明を実施するための最良の形態 本発明の高度に好ましい漂白活性剤は、式 (式中、ZはC2〜C16線状または分枝飽和または不飽和非置換または置換(例 えば、エトキシ化)アルキル、アルカリール、アラルキルおよびアリールからな る群から選ばれ、R′はH、C1〜C5アルキル、エトキシ化アルキル、カルボキ シル化アルキル、硫酸化アルキル、スルホン化アルキル、フェニル、置換フェニ ル、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる)を有する。より好ましくは 、Zは、フェニル、ニトロフェニル、クロロフェニル、t−ブチルフェニル、お よびC8 〜12線状または分枝飽和または不飽和アルキルからなる群から選ばれ、 R′はHまたはメチルである。 別の好ましい態様においては、R′は、カルボキシル化アルキル、硫酸化アル キルおよびスルホン化アルキルからなる群から選ばれ、R′の陰電荷がH+、N a+、K+、およびC1〜C4第四級アンモニウムからなる群から選ばれる陽イオン によって釣り合わされる。 本発明の漂白活性剤は、以下の例示からわかるように、通常の合成技術によっ て製造できる。例えば、市販のモノ−、ジ−またはトリカルボン酸は、酸塩化物 に容易に転化され、これらの酸塩化物から好ましい式(i)を有する化合物など の化合物は容易に製造される。 部分Z−本発明の部分Zは、前記の好ましい態様に関して命名したものである ことができる。好適なZの更なる例示は、次の通りである: なお別の好ましい態様においては、漂白活性剤は、式 L−C(O)−(Z)i−C(O)−L (式中、2個の部分Lは独立に選ぶことができ、即ち、iは0または1であり、 ZはC2 〜16アルキル、C2 〜16アルカリール、C2 〜16アラルキル、C2 〜16アリ ール、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。前記基のメンバーのいず れも、線状、環式または分枝飽和または不飽和置換または非置換であることがで きる。好ましいZは、p−C64である。 一般に、本発明の漂白活性剤は、酸性塩の形であることができる。 離脱基L−本発明の置換漂白活性剤中の離脱基Lは、一般に、前記要件を遵守 するように選ばれる。 好ましいLは、約5〜約12個の原子の環サイズを有する環式アミジンからな る群から選ばれる: 好ましい環式アミジンは、前記構造の最初の3つにおけるように約5〜約7個 の原子の環サイズを有する。 少なくとも一部分、部分Lは、約6〜約12個の環サイズを有するラクタムか らなる群から選ぶことができる: 好ましいラクタム環サイズは、前記構造の最初の2つにおけるように約6〜約 7個の原子を有する。 また、アニリノ誘導体は、ここで許容可能な離脱基Lの範囲に含まれる。この ようなアニリノ誘導体は、次の通り更に例示される: (R1およびR2が結合してもよい化合物、例えば、 を包含する)。 離脱基の混合物は、例えば、以下におけるように、同じ置換漂白活性剤構造内 で可能である: 〔式中、mは1または2であり、A、B、C、およびDは各々独立に選ばれ(2 個以上の環式アミジンが同じ漂白活性剤分子に存在する場合を含めて)、以下に 定義する通りである〕。更に、本発明の離脱基L′としては、下記などの種類も 挙げられる: 別のL′部分は、各種のジカルボン酸またはトリカルボン酸から容易に合成され 、それらからアミジン誘導体、例えば、例示のものを脱水によって得ることがで きる。過加水分解選択漂白活性剤のいずれかの混合物または過加水分解選択漂白 活性剤のいずれかと他の通常の漂白活性剤との混合物は、本発明の漂白組成物で 使用するのに極めて満足できる。 本発明に係る漂白活性剤は、式 (i)Z(C(X)L)x〔式中、xは1または2または3であり、好ましくは xは1または2であり、式(i)の好ましい態様においては、Lは式 (式中、A、B、C、DおよびEはH、アルキル、アリール、置換アルキル、置 換アリール、および置換アルカリールからなる群から選ばれる) を有する4,5−飽和5員環式アミジンである〕を有することができることを想 起すること。この態様の特に好ましい例においては、Eは長さが5個より長い炭 素原子のアルキル基である場合には、A、B、CおよびDの3個以下は、Hであ る。この態様のなお別の好ましい例においては、EはHおよびC1〜C5アルキル から選ばれ、A、B、C、およびDはすべてHである。 このような離脱基を含む漂白活性剤を過酸化水素と反応させる時に生成する過 酸は、過酢酸とは異なることに留意すること。 部分X−前記のように、過加水分解選択漂白活性剤中のXは、=O、=S、ま たは=N−であることができる。Xが=Oまたは=Sである場合には、どのよう な構造が包含されることが自明である。Xが=N−である場合には、下記の構造 は、ここで包含される過加水分解選択漂白活性剤を更に例示する: 等であることが理解される。 対イオン−本発明の過加水分解選択漂白活性剤は、場合によって、例えば、1 個以上の陰イオン置換基が分子に存在する時には、対イオンを含んでもよい。こ こで好適な対イオンとしては、ナトリウム、カリウムおよびC1〜C5第四級アン モニウムが挙げられる。 電子求引性置換基−1つの好ましい形態においては、本発明の漂白組成物は、 好ましくは、活性剤によって生成される過酸、例えば、ZC(O)OOHのpKa が非置換形のpKaより低いように、Z中に少なくとも1個の電子求引性または 芳香族置換基を含む過加水分解選択漂白活性剤を含む。好ましくは、電子求引性 置換基は、中性である。より好ましくは、電子求引性置換基は、ニトロ、電子求 引効果を有する芳香族部分、または2つのものの組み合わせである。 脂肪族および芳香族ペルオキシ酸の水性pKaに対する電子求引性置換基の効 果は、よく理解されており且つ文書に記載されている(W.M.リチャードソン のThe Chemistry of Functional Groups,Peroxides、S.パタイ編、ウィリー 、ニューヨーク、1983、第5章第130頁、第131頁およびそこの文献参 照)。理論によって限定せずに、より強い過酸は、高められた性能を与えると考 えられる。 界面活性−洗濯洗剤組成物および漂白組成物の場合には、好ましくは、過加水 分解選択漂白活性剤は、界面活性であり、約10-2モル以下の臨界ミセル濃度を 有する。このような界面活性活性剤は、好ましくは、合計で約8〜約12個の原 子の鎖を有する正確に1個の長鎖部分を含む。対イオンは、存在するならば(例 えば、陰イオン置換過加水分解選択漂白活性剤におけるように)、好ましくは、 非界面活性である。「界面活性」なる用語は、技術上周知であり且つ水相に親和 力を有する少なくとも1個の基および水にほとんど親和力を有していない基、典 型的には炭化水素鎖からなる化合物を特徴づける。液体、特に水に溶解された界 面活性化合物は、表面張力または界面張力を液体/蒸気界面または汚れ−水界面 でのポジ吸着によって低下させる。臨界ミセル濃度(cmまたは「cmc」)は 、同様に、溶液中の界面活性剤の特性濃度(それより高い濃度では、ミセルの外 観および発生において溶液の濃度と特定の物理化学的性質との間の関係の突然の 変動をもたらす)を意味する認められた用語である。前記物理化学的性質として は、密度、電気伝導率、表面張力、浸透圧、当量電気伝導率および界面張力が挙 げられる。高い界面活性および低いcmcがMSBAの若干の応用では好ましい が、他の応用、例えば、或る親水性汚れのクリーニングにおいては、低い界面活 性および高いcmc、例えば、約10-1モル以上が望ましいことがある。このよ うに、意図される応用の範囲に鑑みて、MSBAの広範囲のcmcおよび界面活 性は、本発明の意図および範囲内である。 pKa、速度および過加水分解臨界性 本発明によれば、過加水分解選択漂白活性剤がpKaの臨界性および過加水分 解速度、加水分解速度およびジアシルペルオキシド生成速度に関係する臨界性を 遵守する漂白組成物が提供される。更に、過加水分解効率は、漂白活性剤を選ぶ 際に重要である。これらの臨界性のすべては、下記の開示に徴してより良く理解 され且つ認識されるであろう。 pKa−有機化学者が伝統的に興味を持った酸は、最も弱い酸から最も強い 酸までの約60pK単位の範囲に及ぶ。単一の溶媒は、このような広範囲にわた って好適ではないので、酸性度の包括的スケールの確立が、数種の異なる溶媒の 使用を必要とする。理想的には、異なる溶媒系で得られた結果を互いに関連づけ ることによって普遍酸性度スケールを作りたいかも知れない。主として溶質−溶 媒相互作用が異なる溶媒中で異なるように酸−塩基平衡に影響を及ぼすので、こ のようなスケールを確立することが可能であることは証明されていない。 水は、酸性度スケールを確立するための標準溶媒とみなされている。それは、 好都合であり、高い比誘電率を有し且つイオンを溶媒和する際に有効である。多 数の化合物(例えば、カルボン酸およびフェノール類)の平衡酸性度は、水中で 測定した。pKデータの編纂は、D.D.ペリンの「水溶液中の有機塩基の解離 定数」、バターワースス、ロンドン、1965および補遺、1973およびE. P.セルジェント、B.デンプシーの「水溶液中の有機酸のイオン化定数」、第 2版、パーガモン・プレス、オックスフォード、1979で見出すことができる 。pKa値を測定するための実験法は、オリジナル論文に記載されている。2〜 10に入るpKa値は、相当の信頼で使用できる。しかしながら、値がこの範囲 から離れれば離れる程、吟味しなければならない懐疑度は大きい。 余りに強くて洗浄液で調査できない酸の場合には、より酸姓の媒体、例えば、 酢酸、または水と過塩素酸もしくは硫酸との混合物が通常使用される。余りに弱 くて水で調べることができない酸の場合には、液体アンモニア、シクロヘキシル アミン、ジメチルスルホキシドなどの溶媒が使用されてきた。ハメットH0酸性 度関数は、約0〜12の実用pKa範囲を有する水性酸性度スケールを大体同じ 範囲だけ負pKa値の領域に拡張させることを可能にしてきた。強塩基および補 助溶媒を使用するH 酸性度関数の使用は、同様に範囲を約12pKa単位だけ 上方に拡張してきた。 本発明は、離脱基(その共役酸は弱いとみなされる)の使用を包含する。それ らは、約13より大きい水性pKa値を有する。所定の化合物が約13以上の水 性pKaを有することを確立することだけが、簡単である。前記のように、これ よりはるかに大きい値は、酸性度関数の使用に頼らずに信頼性良く測定すること は困難である。H 法を使用する弱酸の酸性度の測定は、水性標準状態の利点を 有するが、(1)各種の溶媒媒体にわたっての外挿を必要とし且つ(2)指示p Ka値を測定する際に生ずる誤差が累積するので、制限がある。これらの理由お よび他の理由で、ボールドウェルおよび共同開発者は、ジメチルスルホキシド( DMSO)中の酸性度のスケールを開発し、および離脱基の共役酸用pKaの上 限を規定するために使用するものは、このスケールである。この溶媒は、比較的 高い比誘電率(ε=47)の利点を有する。それゆえ、イオンは、示差イオン対 の問題が減少されるように解離する。結果は水の代わりにDMSO中の標準状態 について言及するが、水性pKaスケールとのリンクが施される。水または水を ベースとするスケールで測定された酸性度をDMSO中で測定されたものと比較 する時に、共役塩基が局在化された電荷を有する酸は、水中でより強い酸であり ;共役塩基が大きい面積にわたって非局在化された電荷を有する酸は、通常、匹 敵する強度を有する。ボールドウェルは、彼の知見を1988年の論文(Acc. C hem.Res.1988,21,456−463)で詳述している。DMSO中でのp Kaの測定法は、そこに記載の論文で見出される。 H、kp、およびkDの定義−以下に与える表現において、速度式での求核試 薬の濃度またはその陰イオンの濃度をどちらを使用するかの選択は、便宜事項と してなされた。当業者は、溶液pHの測定が存在する水酸化物イオンの濃度を直 接測定する好都合な手段を与えることを認識するであろう。当業者は、過酸化水 素と過酸との合計濃度の使用が速度定数kpおよびkDを測定するのに最も好都合 な手段を与えることを更に認識するであろう。 下記の定義およびkH、kpおよびkDの測定用条件下で使用するRC(O)L などの用語は、一般的な漂白活性剤構造を例証し且つ本発明の特定の漂白活性剤 には限定しない。このように、「RC(O)L」なる用語は、「ZC(X)L」 などに取り替えることができる。 Hの定義 RC(O)L+HO-→RC(O)O-+HL 上に与える反応速度は、 速度=kH〔RC(O)L〕〔HO-〕 によって与えられる。 漂白活性剤の加水分解の速度定数(kH)は、以下に明記の条件下で測定した 時の漂白活性剤と水酸化物陰イオンとの間の二分子反応の二次速度定数である。 pの定義 RC(O)L+H22→RC(O)O2H+HL 上に与える反応速度は、 速度=kp〔RC(O)L〕〔H22T (式中、〔H22Tは過酸化水素の合計濃度を表わし、〔H22〕+〔HO2 - 〕に等しい〕 によって与えられる。 漂白活性剤の過加水分解の速度定数(kp)は、以下に明記の条件下で測定し た時の漂白活性剤と過酸化水素との間の二分子反応の二次速度定数である。 Dの定義 RC(O)L+RC(O)O2H→RC(O)O2C(O)R+HL 上に与える反応速度は、 速度=kD 〔RC(O)L〕〔RC(O)O2H〕T (式中、〔RC(O)O2H〕Tは過酸の合計濃度を表わし、 〔RC(O)O2H〕+〔RC(O)O2 -〕に等しい〕 によって与えられる。 漂白活性剤からのジアシルペルオキシドの生成の速度定数(kD)、漂白活性 剤と過酸陰イオンとの間の二分子反応の二次速度定数は、前記kD から計算さ れる。kD の値は、以下に明記の条件下で測定する。 速度定数の測定用条件 加水分解−一連の実験をNaClの添加によって調整した1Mの合計イオン強 度で水溶液中での漂白活性剤RC(O)Lの加水分解速度を測定するために完了 させる。温度を35.0±0.1℃に維持し、溶液をNaHCO3+Na2CO3 で緩衝化する。活性剤の溶液(〔RC(O)L〕=0.5mM)をストップドフ ロー条件下で各種の濃度のNaOHと反応させ、反応速度を光学的に監視する。 反応を擬一次条件下で行って、漂白活性剤の加水分解の二分子速度定数(kH) を測定する。各速度論的ランを大体8種の異なる濃度の水酸化物陰イオンで少な くとも5回繰り返す。すべての速度論的トレースは、一次反応速度則に対して満 足な適合を与え、水酸化物陰イオンの濃度に対する観察された一次速度定数のプ ロットは、調べられた領域にわたって線形である。この線の勾配は、導二次速度 定数kHである。 過加水分解−一連の実験をNaClの添加によって調整した1Mの一定のイオ ン強度でpH=10.0の水溶液中での漂白活性剤 RC(O)Lの過加水分解 速度を測定するために完了させる。温度を35.0±0.1℃に維持し、溶液を NaHCO3+Na2CO3で緩衝化する。活性剤の溶液(〔RC(O)L〕=0 .5mM)をストップドフロー条件下で各種の濃度の過ホウ酸ナトリウムと反応 させ、反応速度を光学的に監視する。反応を擬一次条件下で行って、漂白活性剤 の過加水分解の二分子速度定数(kp)を測定する。各速度論的ランを大体8種 の異なる濃度の過ホウ酸ナトリウムで少なくとも5回繰り返す。すべての速度 論的トレースは、一次反応速度則に対して満足な適合を与え、過酸化水素の合計 濃度に対する観察された一次速度定数のプロットは、調べられた領域にわたって 線形である。この線の勾配は、導二次速度定数kpである。当業者は、この速度 定数が漂白活性剤と過酸化水素の陰イオンとの反応の二次速度定数(knuc)と 異なるが、関連することを認識する。これらの速度定数の関係は、下記の式 knuc=kp{(Ka+〔H+〕)/Ka} (式中、Kaは過酸化水素の酸解離定数である) によって与えられる。 ジアシルペルオキシドの生成−一連の実験をNaClの添加によって調整した 1Mの一定のイオン強度でpH=10.0の水溶液中での漂白活性剤RC(O) LからのジアシルペルオキシドRC(O)O2C(O)Rの生成速度を測定する ために完了させる。温度を35.0±0.1℃に維持し、溶液をNaHCO3+ Na2CO3で緩衝化する。活性剤の溶液(〔RC(O)L〕=0.5mM)をス トップドフロー条件下で各種の濃度の過酸と反応させ、反応速度を光学的に監視 する。反応を擬一次条件下で行って、二分子速度定数kD を測定する。各速度 論的ランを大体8種の異なる濃度の過酸陰イオンで少なくとも5回繰り返す。す べての速度論的トレースは、一次反応速度則に対して満足な適合を与え、過酸の 合計濃度に対する観察された一次速度定数のプロットは、調べられた領域にわた って線形である。この線の勾配は、導二次速度定数kD である。過酸陰イオン からのジアシルペルオキシドの生成の二分子速度定数(kD)は、 kD=kD {(Ka+〔H+〕)/Ka} (式中、Kaは過酸RC(O)O2Hの酸解離定数である) に従って計算する。当業者は、過酸のpKa値が約7〜約8.5のむしろ狭い範 囲に入ること、pH=10.0において、Ka≧約10-8である場合に、{(Ka +〔H+〕)/Ka}は大体1であり且つkDは大体kD であること を認識するであろう。 過加水分解効率の試験−この方法は、過酸被検体RC(O)O2Hの生成の確 認によって漂白活性剤RC(O)L(ここで特定の過加水分解選択漂白活性剤構 造に限定しようとはしない)を審査するための試験として適用できる。過加水分 解効率(PE)の最小標準は、以下に明記の条件下で試験する時に10分以内で 理論過酸の≧10%の発生である。 試験条件−Na2CO3でpH=10.3に調整された40℃の蒸留脱イオン水 、漂白活性剤 RC(O)L 100ppm、過炭酸ナトリウム500ppm。 試験プロトコール−蒸留脱イオン水(90ml、Na2CO3で10.3に調整さ れたpH)を150mlのビーカーに加え、40±1℃に加熱する。過炭酸ナトリ ウム50mgをビーカーに加え、漂白活性剤10mgを含有する溶液10ml〔水混和 性有機溶媒(例えば、メタノールまたはジメチルホルムアミド)1mlに予備溶解 し、pH10.3の蒸留脱イオン水で所定の容量にさせる〕を加える前に2分混 合物を攪拌する。初期時点をその1分後とみなす。第二試料を10分で取り出す 。試料アリコート(2ml)を、HPLC分析によって調べ過酸RC(O)O2H の定量的測定を行う。 試料アリコートを個々にアセトニトリル/酢酸(86/14)の予備冷却され た5℃の溶液2mlと混合し、HPLCカラム上への爾後注入のために温度制御さ れた5℃の自動試料採取器に入れる。 所定の一連の条件下での真正の過酸の高速液体クロマトグラフィーによって、 被検体の特性保持時間(tR)を確立する。クロマトグラフィーの条件は、興味 のある過酸に応じて変化するであろうし且つ他の被検体からの過酸のベースライ ン分離を可能にするように選ぶべきである。標準検量曲線(ピーク面積vs濃度) は、興味のある過酸を使用して作成する。前記試験からの10分の試料の被検体 ピーク面積は、それによって量PEの測定のために発生された過酸ppmに換算 する。漂白活性剤は、PEの値=〔(発生された過酸ppm)/(理論過酸pp m)〕×100%≧10%が明記の試験条件下で10分以内に達成される場合に 許容できるとみなされる。 本発明の漂白活性剤の4,5−飽和環式アミジン態様との比較によって、4, 5位が不飽和である既知の近い関連化学化合物は、驚異的なことに、より大きい 加水分解速度を有することに留意。詳細には、アセチルイミダゾールは、10. 0M-1-1より大きいkHを有する。従って、本発明は、離脱基としてイミダゾ ールを包含しない。漂白活性剤が式 Z(C(X)L)x(式中、x>1)または式 L′(C(X)Z)yを有する時のkH、kpおよびkDの測定 本発明は、単一または多数のC(X)L基がある漂白活性剤態様を含む。単一 の−C(X)L部分だけが存在する時には、kH、kpおよびkDの測定は、前記 のように簡単に達成される。過加水分解選択漂白活性剤が多数の−C(X)Lま たは多数の−C(X)Z基を含む時には、当業者は、このような漂白活性剤のkH 、kpおよびkDの測定がモデル化合物の使用によって最良に達成されることを 認識するであろう。ここで「モデル化合物」は、純粋に試験および測定を単純化 する目的で同定される化学化合物であり、本発明の範囲内にあることを必要とし ない(或る場合には、そうであることがあるが)。モデル化合物の式は、一般に 、多数の−C(X)Lまたは多数の−C(X)Zを含有する過加水分解選択漂白 活性剤中の−C(X)Lまたは−C(X)Z部分の1つ以外のすべてをメチルま たはHに取り替えることによって達する。 多数の異なるケースは、過加水分解選択漂白活性剤の正確な式に応じて同定さ れる。 式 Z(C(X)L)x(式中、x>1)の漂白活性剤の場合には、次の通り である: ケース(i)a Zが対称であり且つすべてのC(X)L基が同一である時に は、単一のモデル化合物が必要とされる。 ケース(i)b Zが対称であり且つすべてのC(X)L基が同一ではない時 には、x個のモデル化合物が必要とされる。 ケース(i)c Zが非対称である時には、すべてのC(X)L基が同一であ るか否かに関係なく、x個のモデル化合物が必要とされる。 式 L′(C(X)Z)yの漂白活性剤の場合には、次の通りである: ケース(ii)a L′が対称であり且つすべてのC(X)Z基が同一である時 には、単一のモデル化合物が必要とされる。 ケース(ii)b L′が対称であり且つすべてのC(X)Z基が同一ではない 時には、y個のモデル化合物が必要とされる。 ケース(ii)c L′が非対称である時には、すべてのC(X)Z基が同一で あるか否かに関係なく、y個のモデル化合物が必要とされる。 好適なモデル化合物の選択は、次の通り非限定的に例示される。前記各ケース の例は、以下に例示する。 前記のもののモデル化合物は、次の通りである: 前記のもののモデル化合物は、次の通りである: および 前記のもののモデル化合物は、次の通りである: および 前記のもののモデル化合物は、次の通りである: 前記のもののモデル化合物は、次の通りである: および 前記のもののモデル化合物は、次の通りである: および 前記例は、例示として与える。当業者は、2個の−C(X)L(または−C( X)Z)間の結合が共役であるならば、一方の−C(X)L(または−C(X) Z)の他方のものの速度論への電子効果が選ばれるモデル化合物中で適宜考慮し なければならないことを認識するであろう。 モデル化合物が多数の−C(X)Lまたは多数の−C(X)Zを含有する過加 水分解選択漂白活性剤に選ばれる時に、kH、kpおよびkDは、前記のように各 モデル化合物について測定する。一連のモデル化合物に対応する漂白活性剤は、 すべてのモデル化合物が明記のkp/kDおよびkH臨界性を満たし且つ少なくと も1種のモデル化合物が明記のkp/kH臨界性を満たすならば、本発明のkp/ kH、kp/kDおよびkH臨界性と合致するとみなされる。 漂白組成物−本発明の過加水分解選択漂白活性剤は、好ましくは単独では使用 されないが、以下に開示のように過酸化水素源と併用される。少量、例えば、約 0.1%〜約20%がより典型的には使用されるが、本発明の過加水分解選択漂 白活性剤の量は、広く変化してもよく、例えば、組成物の約0.05〜約95重 量%であってもよい。 過酸化水素源−本発明の過酸化水素源は、消費使用条件下で有効量の過酸化水 素を与える好都合な化合物または混合物である。量は、広く変化してもよく、典 型的には本発明の漂白組成物の約0.5〜約60重量%、より典型的には約0. 5〜約25重量%である。 ここで使用する過酸化水素源は、過酸化水素自体を含めていかなる好都合な源 であることもできる。例えば、ペルボレート、例えば、過ホウ酸ナトリウム(い かなる水和物、しかし好ましくは1水和物または4水和物)、炭酸ナトリウム過 酸化水素化物および均等の過炭酸塩、ピロリン酸ナトリウム過酸化水素化物、尿 素過酸化水素化物、または過酸化ナトリウムは、ここで使用できる。好都合な過 酸化水素源の混合物も、使用できる。 好ましいペルカーボネートは、平均粒径約500μm〜約1,000μmを有 する過炭酸ナトリウムの乾燥粒子(該粒子の約10重量%以下は約200μmよ り小さく且つ該粒子の約10重量%以下は約1,250μmより大きい)からな る。場合によって、ペルカーボネートは、シリケート、ボレートまたは水溶性界 面活性剤で被覆できる。ペルカーボネートは、FMC、ソルベイ、トーカイ・デ ンカなどの各社から入手できる。 本発明の有効な漂白組成物は、本発明の漂白活性剤および過酸化水素源のみを 含んでもよいが、完全に処方された洗濯および自動皿洗い組成物は、典型的には 、性能を改善するか修正するための補助成分を更に含むであろう。このような成 分の典型的な非限定例は、処方業者の便宜上以下に開示する。 補助成分 漂白触媒−所望ならば、漂白剤は、マンガン化合物によって触媒できる。この ような化合物は、技術上周知であり、例えば、米国特許第5,246,621号 明細書、米国特許第5,244,594号明細書、米国特許第5,194,41 6号明細書、米国特許第5,114,606号明細書、および欧州特許出願公開 第549,271A1号明細書、第549,272A1号明細書、第544,4 40A2号明細書および第544,490A1号明細書に開示のマンガンをベー スとする触媒が挙げられる。これらの触媒の好ましい例としては、MnIV 2(u −O)3(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン)2(P F62、MnIII 2(u−O)1(u−OAc)2(1,4,7−トリメチル−1, 4,7−トリアザシクロノナン)2−(ClO42、MnIV 4(u−O)6(1, 4,7−トリアザシクロノナン)4(ClO44、MnIIIMnIV 4(u−O)1( u−OAc)2(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシクロノナン )2(ClO43、MnIV(1,4,7−トリメチル−1,4,7−トリアザシ クロノナン)−(OCH33(PF6)、およびそ れらの混合物が挙げられる。他の金属をベースとする漂白触媒としては、米国特 許第4,430,243号明細書および米国特許第5,114,611号明細書 に開示のものが挙げられる。マンガンを各種の錯体配位子と併用して漂白性を高 めることも、下記の米国特許に報告されている:第4,728,455号明細書 、第5,284,944号明細書、第5,246,612号明細書、第5,25 6,779号明細書、第5,280,117号明細書、第5,274,147号 明細書、第5,153,161号明細書、第5,227,084号明細書。 前記マンガンは、エチレンジアミンジスクシネートで予備錯化でき、または例 えば硫酸塩としてエチレンジアミンジクシネートと共に別個に添加できる(19 94年3月17日出願の米国特許出願第08/210,186号明細書参照)。 前記遷移金属含有漂白触媒中の他の好ましい遷移金属としては、鉄または銅が挙 げられる。 実際上、限定せずに、本発明の漂白組成物および方法は、水性洗浄液中に活性 漂白触媒種少なくとも1部/千万程度を与えるように調節でき且つ好ましくは洗 濯液中に触媒種約0.1ppm〜約700ppm、より好ましくは約1ppm〜 約50ppmを与えるであろう。 通常の漂白活性剤−ここで「通常の漂白活性剤」は、MSBAに関連して与え られた前記規定を遵守しないいかなる漂白活性である。多数の通常の漂白活性剤 は、既知であり且つ場合によって本発明の漂白組成物に配合する。このような活 性剤の各種の非限定例は、マオ等に1990年4月10日発行の米国特許第4, 915,854号明細書および米国特許第4,412,934号明細書に開示さ れている。ノナノイルオキシベンゼンスルホネート(NOBS)およびテトラア セチルエチレンジアミン(TAED)活性剤が典型であり且つそれらの混合物も 使用できる。他の典型的な通常の漂白活性剤については米国特許第4,634, 551号明細書も参照。既知のアミド誘導漂白活性剤は、式 R1N(R5)C(O)R2C(O)LまたはR1C(O)N(R5)R2C(O)L (式中、R1は炭素数約6〜約12のアルキル基であり、R2は炭素数1〜約6の アルキレンであり、R5はHまたは炭素数約1〜約10のアルキル、アリールま たはアルカリールであり、Lは好適な離脱基である)のものである。前記式の任 意の通常の漂白活性剤の更に他の例示としては、米国特許第4,634,551 号明細書に記載のような(6−オクタンアミドカプロイル)オキシベンゼンスル ホネート、(6−ノナンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、(6 −デカンアミドカプロイル)オキシベンゼンスルホネート、およびそれらの混合 物が挙げられる。別の種類の通常の漂白活性剤は、1990年10月30日発行 のホッッジ等の米国特許第4,966,723号明細書に開示のベンゾキサジン 型の活性剤を含む。なお別の種類の通常の漂白活性剤としては、陽イオン部分を 含有しないアシルラクタム活性剤、例えば、式 R6C(O)L1およびR6C( O)L2(式中、R6はH、炭素数1〜約12のアルキル、アリール、アルコキシ アリール、またはアルカリール基、または炭素数約6〜約18の置換フェニル基 であり、L1およびL2はカプロラクタムまたはバレロラクタム部分である)のア シルカプロラクタムおよびアシルバレロラクタムが挙げられる。置換ベンゾイル ラクタムを開示している同時係属米国特許出願第08/064,562号明細書 および第08/082,270号明細書参照。高度に好ましいラクタム活性剤と しては、ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイルカプロラクタム、3,5,5 −トリメチルヘキサノイルカプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム、デカノ イルカプロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ベンゾイルバレロラクタ ム、オクタノイルバレロラクタム、デカノイルバレロラクタム、ウンデセノイル バレロラクタム、ノナノイルバレロラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノ イルバレロラクタムおよびそれらの混合物が挙げられる。過ホウ酸ナトリウムに 吸着されたベンゾイルカプロラクタムを含めたアシルカプロラク タムを開示しているサンダーソンに1985年10月8日発行の米国特許第4, 545,784号明細書も参照。 過酸化水素源以外の漂白剤も、技術上既知であり且つここで補助成分として利 用できる。特定の興味がある1つの種類の非酸素漂白剤としては、光活性化漂白 剤、例えば、スルホン化亜鉛フタロシアニンおよび/またはアルミニウムフタロ シアニンが挙げられる。ホルコムベ等に1977年7月5日発行の米国特許第4 ,033,718号明細書参照。使用するならば、洗剤組成物は、典型的には、 このような漂白剤、特にスルホン化亜鉛フタロシアニン約0.025〜約1.2 5重量%を含有するであろう。 有機ペルオキシド、特にジアシルペルオキシドは、カーク・オスマーのEncycl opedia of Chemical Technology、第17巻、ジョン・ウィリー・エンド・サン ズ、1982年第27頁〜第90頁、特に第63頁〜第72頁(すべてをここに 参考文献として編入)に詳細に例示されている。好適な有機ペルオキシド、特に ジアシルペルオキシドは、「重合体生産用開始剤」、アクゾ・ケミカル・インコ ーポレーテッド、製品カタログ会報No.88−57(参考文献として編入)に更 に例示されている。粒状物、粉末またはタブレット形の漂白組成物に純粋な形ま たは処方形のどちらかのここで好ましいジアシルペルオキシドは、25℃で固 酸化ジベンゾイルを構成する。このような漂白組成物に高度に好ましい有機ペル オキシド、特にジアシルペルオキシドは、40℃より高い融点、好ましくは50 ℃より高い融点を有する。追加的に、35℃以上、より好ましくは70℃以上の SADT(前記アクゾの刊行物に定義のような)を有する有機ペルオキシドが、 好ましい。ここで有用なジアシルペルオキシドの非限定例としては、過酸化ジベ ンゾイル、過酸化ラウロイル、および過酸化ジクミルが挙げられる。過酸化ジベ ンゾイルが好ましい。若干の場合には、フタル酸ジオクチルなどの油状物質を含 有するジアシルペルオキシドは、市場で入手できる。一般に、特に自動皿洗い応 用の場合には、油状フタレートを実質上含まないジシルペルオキシドを使用する ことが好ましい。その理由は、これらが皿類およびガラス製品上にスミアを形成 することがあるからである。 通常の第四級置換漂白活性剤−本組成物は、場合によって、通常の既知の第四 級置換漂白活性剤(CQSBA)を更に含むことができる。CQSBAは、19 85年9月3日の米国特許第4,539,130号明細書および米国特許第4, 283,301号明細書に更に例示されている。1975年2月5日公告の英国 特許第1,382,594号明細書は、場合によってここで使用するのに好適な 種類のCQSBAを開示している。1989年4月4日発行の米国特許第4,8 18,426号明細書は、別の種類のCQSBAを開示している。1992年3 月3日発行の米国特許第5,093,022号明細書および1990年2月27 日発行の米国特許第4,904,406号明細書も参照。更に、CQSBAは、 1993年7月28日公開のEP第552,812A1号明細書および1993 年5月5日公開のEP第540,090A2号明細書に記載されている。カプロ ラクタムまたはバレロラクタム離脱基を有するCQSBAが、特に好ましく且つ 同時係属出願、特に1994年4月21日出願の普通に譲渡された同時係属英国 特許出願第9407944.9号明細書の主題である。 洗剤界面活性剤−ここで有用な界面活性剤の非限定例としては、通常のC11〜 C18アルキルベンゼンスルホネート(「LAS」)および第一級、分枝鎖および ランダムC10〜C20アルキルサルフェート(「AS」)、式 CH3(CH2x(CHOSO3 -+)CH3および CH3(CH2y(CHOSO3 -+)CH2CH3(式中、xおよび(y+1)は 少なくとも約7、好ましくは少なくとも約9の整数であり、Mは水溶化陽イオン 、特にナトリウムである)のC10〜C18第二級(2,3)アルキルサル フェート、不飽和サルフェート、例えば、オレイルサルフェート、C10〜C18ア ルキルアルコキシサルフェート(「AExS」;特にEO1〜7エトキシサルフ ェート)、C10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート(特にEO1〜5エ トキシカルボキシレート)、C10 〜18グリセロールエーテル、C10〜C18アルキ ルポリグリコシドおよびそれらの対応硫酸化ポリグリコシド、およびC12〜C18 α−スルホン化脂肪酸エステルが挙げられる。所望ならば、通常の非イオン界面 活性剤および両性界面活性剤、例えば、C12〜C18アルキルエトキシレート(「 AE」)、例えば、いわゆる狭いピーク化アルキルエトキシレートおよびC6〜 C12アルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシレートおよび混合エト キシレート/プロポキシレート)、C12〜C18ベタインおよびスルホベタイン( 「スルタイン」)、C10〜C18アミンオキシドなども、全組成物に配合できる。 C10〜C18N−アルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミドも、使用できる。典型的な 例としては、C12〜C18N−メチルグルカミドが挙げられる。WO第9,206 ,154号明細書参照。他の糖誘導界面活性剤としては、C10〜C18N−(3− メトキシプロピル)グルカミドなどのN−アルコキシポリヒドロキシ脂肪酸アミ ドが挙げられる。N−プロピルC12〜C18グルカミドからN−ヘキシルC12〜C18 グルカミドまでは、低起泡のために使用できる。通常のC10〜C20石鹸も、使 用してもよい。高起泡が望まれるならば、分枝鎖C10〜C16石鹸を使用してもよ い。陰イオン界面活性剤と非イオン界面活性剤との混合物が、特に有用である。 自動皿洗い組成物は、典型的には、混合エチレンオキシ/プロピレンオキシ非イ オン界面活性剤などの低起泡性界面活性剤を使用する。他の通常の有用な界面活 性剤は、標準テキストに記載されている。 ビルダー−洗浄性ビルダーは、場合によって、鉱物硬度を制御を助長するため に本組成物に配合できる。無機並びに有機ビルダーが使用できる。ビルダーは、 典型的には、粒子汚れの除去を助長するために自動皿洗いおよび布帛洗濯組成物 で使用される。 ビルダーの量は、組成物の最終用途および所望の物理的形態に応じて広く変化 できる。存在する場合には、組成物は、典型的にはビルダー少なくとも約1%を 含むであろう。高性能組成物は、典型的には洗浄性ビルダー約10〜約80重量 %、より典型的には約15〜約50重量%を含む。しかしながら、より少ないか 多い量のビルダーは、排除されない。 無機またはP含有洗浄性ビルダーとしては、限定せずに、ポリリン酸(トリポ リホスフェート、ピロホスフェート、およびガラス状高分子メタホスフェートに よって例証)、ホスホン酸、フィチン酸、ケイ酸、炭酸(重炭酸およびセスキ炭 酸を含めて)、硫酸、およびアルミノケイ酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩 およびアルカノールアンモニウム塩が挙げられる。しかしながら、非ホスフェー トビルダーは、若干の場所で必要とされる。重要なことに、本組成物は、驚異的 なことに、サイトレートなどのいわゆる「弱い」ビルダー(ホスフェートと比較 して)の存在下またはゼオライトまたは層状シリケートビルダーの場合に生ずる ことがあるいわゆる「不十分なビルダー」状況下でさえよく機能する。好ましい アルミノシリケートの例については米国特許第4,605,509号明細書参照 。 シリケートビルダーの例は、アルカリ金属ケイ酸塩、特にSiO2:Na2O比 1.6:1から3.2:1を有するものおよび層状シリケート、例えば、H.P .リックに1987年5月12日発行の米国特許第4,664,839号明細 て市販されている結晶性層状シリケート(通常ここで「SKS−6」と略称)。 ゼオライトビルダーと異なり、NaSKS−6シリケートビルダーは、アルミニ ウムを含有しない。NaSKS−6は、層状シリケートのδ−Na2SiO5形態 形であり且っ独国特許DE−A第3,417,649号明細書およびDE−A第 3,742,043号明細書に記載の方法などの方法によって製造できる。 SKS−6は、ここで使用するのに高度に好ましい層状シリケートであるが、 他のこのような層状シリケート、例えば、一般式NaMSix2x+1・yH2O( 式中、Mはナトリウムまたは水素であり、xは1.9〜4、好ましくは2の数で あり、yは0〜20、好ましくは0の数である)を有するものは、ここで使用で きる。ヘキストからの各種の他の層状シリケートとしては、α、βおよびγ形と してのNaSKS−5、NaSKS−7およびNaSKS−11が挙げられる。 他のシリケート、例えば、ケイ酸マグネシウムも有用であることもあり、それら は粒状処方物でさらさらさ付与剤として、酸素漂白剤用安定剤として、そして制 泡系の成分として役立つことができる。 ADD組成物が液体形を有する時には液体等級の各種のシリケートが使用でき るが、自動皿洗い(ADD)応用で有用なシリケートとしては、粒状含水比率2 で、メタケイ酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウム単独または他のシリケートと の組み合わせは、洗浄液pHを所望の水準に増進するためにADD文脈で使用し てもよい。 カーボネートビルダーの例は、1973年11月15日に公告の独国特許出願 第2,321,001号明細書に開示のようなアルカリ土類金属およびアルカリ 金属の炭酸塩である。各種の等級および種類の炭酸ナトリウムおよびセスキ炭酸 ナトリウムは、使用してもよく、それらの或るものは他の成分、特に洗剤界面活 性剤用担体として特に有用である。 アルミノシリケートビルダーは、本発明で有用である。アルミノシリケートビ ルダーは、大抵の現在市販されているヘビーデューティー粒状洗剤組成物で大き い重要性を有し且つ液体洗剤処方物でも有意なビルダー成分であることができる 。アルミノシリケートビルダーとしては、実験式〔Mz(zAlO2y〕・xH2 O(式中、zおよびyは少なくとも6の整数であり、z対yのモル比は1.0〜 約0.5の範囲内であり、xは約15〜約264の整数である)を有するものが 挙げられる。 有用なアルミノシリケートイオン交換物質は、市販されている。これらのアル ミノシリケートは、構造が結晶性または無定形であることができ且つ天然産アル ミノシケートであることができ、または合成的に誘導できる。アルミノシリケー トイオン交換物質の製法は、1976年10月12日発行のクルメル等の米国特 許第3,985,669号明細書に開示されている。ここで有用な好ましい合成 結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、呼称ゼオライトA、ゼオライトP (B)、ゼオライトMAPおよびゼオライトXで入手できる。特に好ましい態様 においては、結晶性アルミノシリケートイオン交換物質は、式 Na12〔(AlO212(SiO212〕・xH2O(式中、xは約20〜約30 、特に約27である)を有する。この物質は、ゼオライトAとして既知である。 脱水ゼオライト(x=0〜10)も、ここで使用してもよい。好ましくは、アル ミノシリケートは、直径が約0.1〜10μmの粒径を有する。他のビルダー、 たとえば、カーボネートと同様に、界面活性剤担体機能を促進するのに適した物 理的形または形態的形のゼオライトを使用することが望ましいことがあり且つ適 当な粒径は、処方業者によって自由に選んでもよい。 本発明の目的で好適な有機洗浄性ビルダーとしては、限定せずに、各種のポリ カルボキシレート化合物が挙げられる。ここで使用する「ポリカルボキシレート 」は、複数のカルボキシレート基、好ましくは少なくとも3個のカルボキシレー トを有する化合物を意味する。ポリカルボキシレートビルダーは、一般に、組成 物 に酸形で添加できるが、中和塩または「過塩基化」の形でも添加できる。塩形で 利用する時には、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩などのアルカリ金属塩 、またはアルカノールアンモニウム塩が、好ましい。 ポリカルボキシレートビルダーには各種のカテゴリーの有用物質が包含される 。1つの重要なカテゴリーのポリカルボキシレートビルダーは、1964年4月 7日発行のベルグの米国特許第3,128,287号明細書および1972年1 月18日発行のランベルチ等の米国特許第3,635,830号明細書に開示の ようなオキシジスクシネートを含めて、エーテルポリカルボキシレートを包含す る。1987年5月5日にブッシュ等に発行の米国特許第4,663,071号 明細書の「TMS/TDS」ビルダーも参照。また、好適なエーテルポリカルボ キシレートとしては、環式化合物、特に脂環式化合物、例えば、米国特許第3, 923,679号明細書、第3,835,163号明細書、第4,158,63 5号明細書、第4,120,874号明細書および第4,102,903号明細 書に記載のものが挙げられる。 他の有用な洗浄性ビルダーとしては、エーテルヒドロキシポリカルボキシレー ト、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとの共重合体、1, 3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、およびカルボ キシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸などのポ リ酢酸の各種のアルカリ金属塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩、並 びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン−1, 3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸などのポリカルボキ シレート、およびそれらの可溶性塩も挙げられる。 クエン酸系ビルダー、例えば、クエン酸およびその可溶性塩(特にナトリウム 塩)は、更新可能な資源からの入手性および生分解性のためヘビーデューティー 洗濯洗剤処方物に特定の重要性を有するポリカルボキシレートビルダーである。 サイトレートは、ゼオライトおよび/または層状シリケートビルダーと併用する こともできる。オキシスクシネートも、このような組成物および組み合わせで特 に有用である。 また、1986年1月28日発行のブッシュの米国特許第4,566,984 号明細書に開示の3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−ヘキサンジオエ ートおよび関連化合物は、本発明の洗剤組成物で好適である。有用なコハク酸ビ ルダーとしては、C5〜C20アルキルおよびアルケニルコハク酸およびそれらの 塩が挙げられる。この種の特に好ましい化合物は、ドデセニルコハク酸である。 スクシネートビルダーの特定例としては、コハク酸ラウリル、コハク酸ミリスチ ル、コハク酸パルミチル、コハク酸2−ドデセニル(好ましい)、コハク酸2− ペンタデセニルなどが挙げられる。コハク酸ラウリルは、この群の好ましいビル ダーであり、1986年11月5日公開の欧州特許出願第86200690.5 /0,200,263号明細書に記載されている。 他の好適なポリカルボキシレートは、1979年3月13日発行のクラッチフ ィールド等の米国特許第4,144,226号明細書および1967年3月7日 発行のディールの米国特許第3,308,067号明細書に開示されている。米 国特許第3,723,322号明細書も参照。 脂肪酸、例えば、C12〜C18モノカルボン酸も、組成物に単独または前記ビル ダー、特にサイトレートおよび/またはスクシネートビルダーとの組み合わせで 配合して追加のビルダー活性を与えることができる。脂肪酸のこのような使用は 、一般に、処方業者によって考慮すべきである起泡の減少を生ずるであろう。 リンをベースとするビルダーが使用できる状況下、特に手での洗濯操作に使用 される固形物の処方においては、周知のトリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸 ナトリウム、オルトリン酸ナトリウムなどの各種のアルカリ金属リン酸塩は、使 用できる。ホスホネートビルダー、例えば、エタン−1−ヒドロキシ−1,1− ジホスホネートおよび他の既知のホスホネート(例えば、米国特許第3,159 ,581号明細書、第3,213,030号明細書、第3,422,021号明 細書、第3,400,148号明細書および第3,422,137号明細書参照 )も、使用できる。 キレート化剤−また、本組成物は、1種以上の鉄および/またはマンガンキレ ート化剤、例えば、ヒドロキシエチルジホスホネート(HEDP)を場合によっ て含有していてもよい。より一般に、ここで使用するのに好適なキレート化剤は 、アミノカルボキシレート、アミノホスホネート、多官能置換芳香族キレート化 剤およびそれらの混合物からなる群から選ぶことができる。理論によって制限し ようとはせずに、これらの物質の利益は、一部分、可溶性キレートの生成によっ て鉄およびマンガンイオンを洗浄液から除去する格別の能力によると考えられる 。他の利益としては、無機フィルムまたはスケール防止が挙げられる。ここで使 用 よびナルコ・インコーポレーテッドからのキレート化剤である。 任意のキレート化剤として有用なアミノカルボキシレートとしては、エチレン ジアミンテトラアセテート、N−ヒドロキシエチルエチレンジアミントリアセテ ート、ニトリロトリアセテート、エチレンジアミンテトラプロピオネート、トリ エチレンテトラアミンヘキサアセテート、ジエチレントリアミンペンタアセテー トおよびエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、お よび置換アンモニウム塩およびそれらの混合物が挙げられる。 また、アミノホスホネートは、少なくとも少量の合計リンが洗剤組成物で許さ れる時には本発明の組成物でキレート化剤として使用するのに好適であり且つそ れらの例としてはエチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホネート)が挙げ られる。好ましくは、これらのアミノホスホネートは、約6個より多い炭素原子 を有するアルキルまたはアルケニル基を含有しない。 また、多官能置換芳香族キレート化剤は、本組成物で有用である。コナー等に 1974年5月21日発行の米国特許第3,812,044号明細書参照。酸形 のこの種の好ましい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスルホベンゼ ンなどのジヒドロキシジスルホベンゼンである。 ここで使用するのに高度に好ましい生分解性キレート化剤は、ハートマンおよ びパーキンスに1987年11月3日発行の米国特許第4,704,233号明 細書に記載のようなエチレンジアミンジスクシネート(「EDDS」)、特に( 限定せずに)〔S,S〕異性体である。他の形、例えば、マグネシウム塩も有用 であることがあるが、三ナトリウム塩が好ましい。 利用するならば、特にADD組成物において、これらのキレート化剤または遷 移金属選択金属イオン封鎖剤は、好ましくは、本発明の漂白組成物の約0.00 1〜約10重量%、より好ましくは、約0.05%〜約1重量%を占めるであろ う。 酵素−酵素は、例えば、タンパク質をベースとするしみ、炭水化物をベースと するしみ、またはトリグリセリドをベースとするしみの除去、逃避染料移動の防 止および布帛復元を含めて各種の布帛洗濯または他のクリーニングの目的で、本 処方物に配合できる。配合すべき酵素としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、リ パーゼ、セルラーゼ、およびペルオキシダーゼ、並びにそれらの混合物が挙げら れる。他の種類の酵素も、配合してもよい。それらは、いかなる好適な起源、例 えば、植物、動物、細菌、真菌および酵母起源を有していてもよい。しかしなが ら、それらの選択は、数種の因子、例えば、pH活性および/または安定性最適 条件、熱安定性、活性洗剤に対する安全性、ビルダーなどに対する安定性によっ て支配される。この点で、細菌または真菌酵素、例えば、細菌アミラーゼおよび プロテアーゼ、および真菌セルラーゼが、好ましい。 酵素は、通常、組成物1g当たり活性酵素約5mgまで(重量)、より典型的に は約0.01mg〜約3mgを与えるのに十分な量で配合する。換言すれば、本組成 物は、典型的には、市販の酵素製剤約0.001〜約5重量%、好ましくは0. 01〜1重量%を含むであろう。プロテアーゼ酵素は、通常、このような市販の 製剤で組成物1g当たり0.005〜0.1アンソン(Anson)単位(AU)の活 性を与えるのに十分な量で存在する。 プロテアーゼの好適な例は、枯草菌およびB.licheniformisの特定の菌株から 得られるズブチリシンである。別の好適なプロテアーゼは、ノボ・インダストリ いる8〜12のpH範囲全体にわたって最大活性を有するバチルスの菌株から得 られる。この酵素および類似の酵素の調製は、ノボの英国特許第1,243,7 84号明細書に記載されている。タンパク質をベースとするしみを除去するのに 好適な市販のタンパク分解酵素としては、ノボ・インダストリーズA/S(デン セティックス・インコーポレーテッド(オランダ)によって商品名マキサターゼ プロテアーゼA(1985年1月9日公開の欧州特許出願第130,756号明 細書参照)およびプロテアーゼB(1987年4月28日出願の欧州特許出願第 87303761.8号明細書および1985年1月9日公開のボット等の欧州 特許出願第130,756号明細書参照)が挙げられる。 特に好ましいプロテアーゼ(「プロテアーゼD」と称する)は、A.ベック、 C.K.ゴーシュ、P.P.グレイカー、R.R.ボットおよびL.J.ウィル ソンの特許出願「プロテアーゼ含有クリーニング組成物」(米国特許出願第08 /136,797号明細書)および「プロテアーゼ酵素を含む漂白組成物」(米 国特許出願第08/136,626号明細書)に記載のようにBacillus amyloliquefaciens subtilisin中で+99、+101、+103、+107およ び+123からなる群から選ばれるものに等価の1個以上のアミノ酸残基位置と の組み合わせで+76位に等価のカルボニルヒドロラーゼ中の位置で複数のアミ ノ酸残基の代わりに異なるアミノ酸を使用することによって前駆物質カルボニル ヒドロラーゼから誘導される自然では見出されないアミノ酸配列を有するカルボ ニルヒドロラーゼ変異体である。 アミラーゼとしては、例えば、英国特許第1,296,839号明細書(ノボ )に記載のα−アミラーゼ、インターナショナル・バイオ−シンセティックス・ イ 本発明で使用できるセルラーゼとしては、細菌セルラーゼと真菌セルラーゼと の両方が挙げられる。好ましくは、それらは、5〜9.5のpH最適条件を有す るであろう。好適なセルラーゼは、Humicola insolens およびHumicola菌株DS M1800またはアエロモナス属に属するセルラーゼ212産生真菌から産生さ れる真菌セルラーゼ、およびマリン軟体動物(Dolabella Auricula Solander) の肝膵臓から抽出されるセルラーゼを開示している1984年3月6日発行のバ ーベスゴード等の米国特許第4,435,307号明細書に開示されている。ま た、好適なセルラーゼは、英国特許第2,075,028号明細書、英国特許第 2,095,275号明細書およびDE−OS第2,247,832 ある。 洗剤使用に好適なリパーゼ酵素としては、英国特許第1,372,034号明 細書に開示のようなPseudomonas stutzeri ATCC19.154などのPseudo monas 群の微生物によって産生されるものが挙げられる。1978年2月24日 公開の特開昭53−20487号公報中のリパーゼも参照。このリパーゼ は、日本の名古屋のアマノ・ファルマセウティカル株式会社から商品名リパーゼ P「アマノ(Amano)」で入手できる(以下「アマノ−P」と称する)。他の市販 のリパーゼとしては、アマノ−CES、Chromobacter viscosum、例えば、日本 の田方のトーヨー・ジョーゾー・カンパニーから市販されているChromobacter v iscosum var.lipolyticum NRRLB3673からのリパーゼ;および米国の U.S.バイオケミカル・コーポレーションおよびオランダのディソイント・カ ンパニーからの更に他のChromobacter viscosum リパーゼ、およびPseudomonas gladioliからのリパーゼが挙げられる。Humicola lanuginosa に由来し且つノボ 明細書も参照)は、ここで使用するのに好ましいリパーゼである。 ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えば、ペルカーボネート、ペルボレート 、ペルサルフェート、過酸化水素などと併用できる。それらは、「溶液漂白」に 使用され、即ち、洗浄操作時に基体から除去された染料または顔料を洗浄液中で 他の基体に移動するのを防止するために使用される。ペルオキシダーゼ酵素は、 技術上既知であり、例えば、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ、リグニナ ーゼ、およびハロペルオキシダーゼ、例えば、クロロペルオキシダーゼおよびブ ロモペルオキシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例え ば、O.カークにより1989年10月19日公開のPCT国際出願WO第89 /099813号明細書(ノボ・インダストリーズA/Sに譲渡)に開示されて いる。 広範囲の酵素物質および合成洗剤組成物への配合手段も、マッカティー等に1 971年1月5日発行の米国特許第3,553,139号明細書に開示されてい る。酵素は、更に、1978年7月18日発行のプレース等の米国特許第4,1 01,457号明細書および1985年3月26日発行のヒューズの米国特許第 4,507,219号明細書に開示されている。液体洗剤処方物に有用な酵素物 質およびこのような処方物への配合法は、1981年4月14日発行のホラ等 の米国特許第4,261,868号明細書に開示されている。洗剤で使用するた めの酵素は、各種の技術によって安定化できる。酵素安定化技術は、ジェッジ等 に1971年8月17日発行の米国特許第3,600,319号明細書、および 1986年10月29日公開のベネガスの欧州特許出願公開第0 199 40 5号明細書、出願番号第86200586.5号明細書に開示され且つ例証され ている。また、酵素安定化系は、例えば、米国特許第3,519,570号明細 書に記載されている。 他の成分−通常の洗剤成分としては、クリーニング性能、クリーニングすべき 基体の処理を助長するか高めるため、または洗剤組成物の美観を修正するための 1種以上の他の洗剤補助剤または他の物質を挙げることができる。洗剤組成物の 通常の洗剤補助剤としては、バスカービル等の米国特許第3,936,537号 明細書に記載の成分が挙げられる。本発明で使用する洗剤組成物に通常の技術上 確立された使用量(一般に洗剤成分の0%〜約20%、好ましくは約0.5%〜 約10%)で配合することもできるこのような補助剤としては、他の活性成分、 例えば、BASFコーポレーションまたはローム・エンド・ハースからの分散剤 重合体、色斑点防止剤(color speckle)、曇り防止剤および/または耐食剤、染 料、充填剤、光学増白剤、殺菌剤、アルカリ度源、ハイドロトロープ、酸化防止 剤、酵素安定剤、香料、可溶化剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、担体、加工助 剤、顔料、液体処方物用溶媒、布帛柔軟剤、静電気制御剤、固形組成物用固体充 填剤などが挙げられる。ポリビニルピリジンN−オキシドなどのポリアミンN− オキシドを含めて染料移動抑制剤は、使用できる。染料移動抑制剤は、ポリビニ ルピロリドンおよびN−ビニルイミダゾールとN−ビニルピロリドンとの共重合 体によって更に例示される。高起泡が望まれるならば、C10〜C16アルカノール アミドなどの増泡剤は、組成物に、典型的には1%〜10%の量で配合できる。 C10〜C14モノエタノールおよびジエタノールアミドは、典型的な種類のこのよ うな増泡剤を例示する。このような増泡剤を前記アミンオキシド、ベタイン、ス ルタインなどの高起泡性補助界面活性剤と併用することも、有利である。所望な らば、MgCl2、MgSO4などの可溶性マグネシウム塩は、追加の泡を与え且 つグリース除去性能を高めるために典型的には0.1%〜2%の量で添加できる 。 本組成物で使用する各種の洗剤成分は、場合によって、前記成分を多孔性疎水 性基体上に吸収し、次いで、前記基体を疎水性コーティングで被覆することによ って更に安定化できる。好ましくは、洗剤成分は、多孔性基体に吸収する前に界 面活性剤と混合する。使用中、洗剤成分は、水性洗浄液中で基体から放出され、 そこで所期の洗浄機能を遂行する。 この技術をより詳細に例示するために、多孔性疎水性シリカ〔デグッサの商標 7)非イオン界面活性剤3%〜5%を含有するタンパク分解酵素溶液と混合する 。典型的には、酵素/界面活性剤溶液は、シリカの重量の2.5倍である。得ら れた粉末は、攪拌下にシリコーン油(500〜12,500の範囲内の各種のシ リコーン油粘度が使用できる)に分散する。得られたシリコーン油分散液は、乳 化するか、他の方法で最終洗剤マトリックスに加える。この手段によって、前記 酵素、漂白剤、漂白活性剤、漂白触媒、光活性剤、染料、蛍光剤、布帛コンディ ショナー、加水分解性界面活性剤などの成分は、液体洗濯洗剤組成物を含めて洗 剤で使用するために「保護」できる。 液体またはゲル組成物は、担体として若干の水および他の流体を含有できる。 メタノール、エタノール、プロパノール、およびイソプロパノールによって例証 される低分子量第一級または第二級アルコールが、好適である。一価アルコール が界面活性剤を可溶化するのに好ましいが、ポリオール、例えば、2〜約6個の 炭素原子および2〜約6個のヒドロキシ基を含有するもの(例えば、1,3−プ ロパンジオール、エチレングリコール、グリセリン、および1,2−プロパンジ オール)も、使用できる。組成物は、このような担体5%〜90%、典型的には 10%〜50%を含有してもよい。 一般に包含される液体(易流動性またはゲル形)および固体(粉末、粒状物ま たはタブレット)形のうちの本発明の或る漂白組成物、特に漂白添加剤組成物お よび硬質表面クリーニング組成物は、好ましくは、pHが貯蔵時に酸性であり且 つ水性クリーニング操作での使用時にアルカリ性であり、即ち、洗浄液がpH約 7〜約11.5を有するように処方してもよい。洗濯および自動皿洗い製品は、 典型的には、pH7〜12、好ましくは9〜11.5である。酸性であってもよ いすすぎ助剤以外の自動皿洗い組成物は、典型的には、7より高い水溶液pHを 有するであろう。pHを推奨使用レベルで制御するための技術は、緩衝剤、アル カリ、酸、pHジャンプ系、二重区画容器などの使用を包含し、当業者に周知で ある。組成物は、各種のクリーニングおよび漂白操作に約5℃から沸騰までで有 用である。 粒状形の漂白組成物は、典型的には、最良の貯蔵安定性のために水分を、例え ば遊離水約7%以下に限定する。 漂白組成物の貯蔵安定性は、組成物中のさび、望ましくない形の遷移金属の他 の痕跡などの付随のレドックス活性物質の含量を限定することによって更に高め ることができる。或る漂白組成物は、合計ハライドイオン含量が更に限定されて いてもよく、または特定のハロゲン化物、例えば、臭化物を実質上不在にさせて もよい。スズ酸塩などの漂白安定剤は、改善された安定性のために添加でき且つ 液体処方物は、所望ならば実質上非水性であってもよい。 下記の例は、本発明の過加水分解選択漂白活性剤、それを生成するための中間 体、漂白剤を使用して調製できる漂白組成物を例示するが、限定しようとするも のではない。 例I 1−ベンゾイル−4,5−ジヒドロ−2−メチル−1H−イミダゾール−磁気 攪拌機、圧力均等化添加漏斗およびアルゴンラインを備えた500mlの1口丸底 フラスコにトルエン60ml、4,5−ジヒドロ−2−メチル−1H−イミダゾー ル10.0g(119ミリモル)およびトリエチルアミン13.1g(130ミ リモル、1.1当量)を装入する。混合物を80℃に加熱し、トルエン40ml中 の塩化ベンゾイル15.2g(108ミリモル、1.0当量)の溶液を約40分 かけて加える。添加漏斗を還流冷却器に取替え、一晩中加熱して還流し、室温に 冷却し、濾過して固形分を除去する。濾液を減圧下で濃縮し、勾配溶離(ジクロ ロメタン中のメタノール0〜2%)を使用するシリカゲル上でのフラッシュクロ マトグラフィーによって精製して、放置時にゆっくりと固体に凝固する油18. 3g(90%)を生成する。 例II 塩化ベンゾイルの代わりに塩化オクタノイルを使用する以外は例Iの合成を繰 り返す。 例III 塩化ベンゾイルの代わりに塩化ノナノイルを使用する以外は例Iの合成を繰り 返す。 例IV 塩化ベンゾイルの代わりに塩化デカノイルを使用する以外は例Iの合成を繰り 返す。 例Va 塩化ベンゾイルの代わりに塩化4−ニトロベンゾイルを使用する以外は例Iの 合成を繰り返す。 例Vb 塩化ベンゾイルの代わりに塩化3−クロロベンゾイルを使用する以外は例Iの 合成を繰り返す。 例Vc 塩化ベンゾイルの代わりに塩化4−t−ブチルベンゾイルを使用する以外は例 Iの合成を繰り返す。 例Vd 塩化ベンゾイルの代わりに塩化イソノナノイルを使用する以外は例Iの合成を 繰り返す。 例Ve 塩化ベンゾイルの代わりに塩化2−エチルヘキサノイルを使用する以外は例I の合成を繰り返す。 例Vf 塩化ベンゾイルの代わりに塩化6−(ノナンアミド)カプロイルを使用する以 外は例Iの合成を繰り返す。 例Vg 塩化ベンゾイルの代わりに1/2当量の塩化テレフタロイルを使用する以外は 例Iの合成を繰り返す。 例Vh 塩化ベンゾイルの代わりに塩化ノニルアミノアジポイルを使用する以外は例I の合成を繰り返す。 例VI 粒状洗濯洗剤を、下記の処方物によって例証する。 追加の粒状洗濯洗剤を下記の処方物によって例証する。 例VII 使用前に水に溶解するように設計された単純な有効な布帛漂白剤は、次の通り である。 成分 %(重量) MSBA 7.0 過ホウ酸ナトリウム(1水和物) 50.0 キレート化剤(EDDS) 10.0 ケイ酸ナトリウム 5.0 硫酸ナトリウム 残部 例I〜Vのいずれかの漂白活性剤 別の態様においては、組成物を過ホウ酸ナトリウムを過炭酸ナトリウムに取り 替えることによって修正する。 例VIII 使用前に水に溶解するように設計された単純であるが有効な布帛漂白剤は、次 の通りである。 成分 %(重量) PSBA 7.0 過ホウ酸ナトリウム(1水和物) 50.0 C12アルキル硫酸Na 4.5 クエン酸 6.0 C12ピロリドン 0.6 キレート化剤(DTPA) 0.5 香料 0.4 充填剤および水 残部(100%とする) 例I〜Vのいずれかの過加水分解選択漂白活性剤 組成物は、前記成分を混合することによって調製する。別の態様においては、 組成物は、過ホウ酸ナトリウムを過炭酸ナトリウムに取り替えることによって修 正する。 例IX 使用前に水に溶解するように設計された単純であるが有効な布帛漂白剤は、次 の通りである。 成分 %(重量) PSBA 7.0 過ホウ酸ナトリウム(1水和物) 30.0 ゼオライトA 20.0 キレート化剤 3.0 C12アルキル硫酸Na 4.5 クエン酸 6.0 C12ピロリドン 0.7 香料 0.4 充填剤および水 残部(100%とする) 例I〜Vのいずれかの過加水分解選択漂白活性剤 組成物は、前記成分を混合することによって調製する。別の態様においては、 組成物は、過ホウ酸ナトリウムを過炭酸ナトリウムに取り替えることによって修 正する。別の態様においては、組成物は、ゼオタイトAをゼオライトPに取り替 えることによって修正する。 例X 浴槽およびシャワータイルをクリーニングするのに特に有用な研磨剤増粘剤入 り液体組成物は、下記の組成物の水への添加時に調製される。 成分 %(重量) PSBA 7.0 過ホウ酸ナトリウム(1水和物) 50.0 C12ASNa 5.0 C12 〜14AE3SNa 1.5 C8ピロリドン 0.8 オキシジコハク酸 0.5 クエン酸ナトリウム 5.5 炭酸カルシウム研磨剤(15〜25μm) 15.0 充填剤および水 残部(100%とする) 希釈時の製品pH 10に調整 例I〜Vのいずれかの過加水分解選択漂白活性剤 例XI シャワー壁および浴槽からの汚れの除去に関して利益を与える漂白組成物は、 下記の成分を水中で合わせる時に調製される。 成分 %(重量) PSBA 7.0 過ホウ酸ナトリウム(1水和物) 50.0 C12ASNa 5.0 C84非イオン界面活性剤 1.0 クエン酸ナトリウム 6.0 C12ピロリドン 0.75 香料 0.6 充填剤および水 残部(100%とする) 例I〜Vのいずれかの過加水分解選択漂白活性剤 例XII 粒状自動皿洗い洗剤組成物は、下記の成分からなる。 例XIII 本例は、すべて以下に記載の一般的方法によって調製される本発明に係る液体 漂白組成物を例示する。所望量のキレート化剤をビーカー一杯分の水に加えた後 、キレート化剤が完全に溶解されるまで、得られた溶液を攪拌する。連続的に攪 拌しながら、相安定剤を溶液に加える。その後、漂白活性剤および場合によって 追加のキレート化剤を溶液に加える。溶液のpHを水酸化ナトリウムなどのアル カリ性調整剤で約4.0に調整する。 下記の半透明な安定な水性液体漂白組成物(試料A〜F)を前記のように調製 する(すべての量を重量%として表現)。 例XIV 下記の成分からなる汚れた布帛を手洗いするのに好適な洗濯固形物は、調製す る。 成分 重量%12直鎖アルキルベンゼンスルホネート 30 ホスフェート(トリポリリン酸ナトリウムとして) 7 炭酸ナトリウム 15 ピロリン酸ナトリウム 7 ココナツモノエタノールアミド 2 ゼオライトA(0.1〜10μm) 5 カルボキシメチルセルロース 0.2 ポリアクリレート(分子量1400) 0.2 PSBA★★ 6.5 過炭酸ナトリウム 15 増白剤、香料 0.2 プロテアーゼ 0.3 CaSO 1 MgSO4 1 水および充填剤 残部(100% とする) 好都合な物質、例えば、CaCO3、タルク、粘土、シリケートなどから選択 。★★ 例I〜Vのいずれかに係る過加水分解選択漂白活性剤。 洗剤洗濯固形物は、技術上常用されているような通常の石鹸または洗剤固形物 製造装置で押し出す。 例XV 下記の成分からなる汚れた布帛を手洗いするのに好適な洗濯固形物を調製する 。 成分 重量% 直鎖アルキルベンゼンスルホネート 30 ホスフェート(トリポリリン酸ナトリウムとして) 7 炭酸ナトリウム 20 ピロリン酸ナトリウム 7 ココナツモノエタノールアミド 2 ゼオライトA(0.1〜10μm) 5 カルボキシメチルセルロース 0.2 ポリアクリレート(分子量1400) 0.2 PSBA★★ 5 過ホウ酸ナトリウム4水和物 10 増白剤、香料 0.2 プロテアーゼ 0.3 CaSO4 1 MgSO4 1 水 4 充填剤 残部(100% とする) 好都合な物質、例えば、CaCO3、タルク、粘土、シリケートなどから選択 。★★ 例I〜Vのいずれかに係る過加水分解選択漂白活性剤。 洗剤洗濯固形物を技術上常用されているような通常の石鹸または洗剤固形物製 造装置を使用して調製する(漂白活性剤をペルボレート漂白化合物と乾式混合し 、ペルボレートの表面には貼着しない)。 例XVI 典型的な家庭表面をクリーニングするための液体漂白組成物は、次の通りであ る。過酸化水素を二重室容器などの好適な手段によって他の成分から水溶液とし て隔てる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD, MG,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S G,SI,SK,TJ,TM,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ウイリー,アラン デイビッド アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 セレスティアル、ストリート、1071 (72)発明者 ミラクル,グレゴリー スコット アメリカ合衆国オハイオ州、フォレスト、 パーク、ノアーボーン、ドライブ、ナンバ ー、103、11755

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)有効量の過酸化水素源、および (b)(i)Z(C(X)L)x(式中、xは1または2または3である)、 (ii)L′(C(X)Z)y(式中、y≧2であり、好ましくは2、3 または4である)、および (iii)それらの混合物 から選ばれる有効量の中性または陰荷電漂白活性剤 を含んでなり、但し前記漂白活性剤は陰荷電される場合には、前記漂白活性剤は 電荷釣り合い数の相容性の対陽イオンを更に含み;LおよびL′は少なくとも1 個の三配位窒素原子を含んでなる離脱基であり、ここでLHおよびL′Hy、L およびL′の共役酸は非荷電または陰荷電され;(i)中の少なくとも1個のL は非ラクタム離脱基であり;各LまたはL′中の三配位窒素原子は前記Lおよび L′を部分−C(X)−に共有結合して基 LC(X)−またはL′C(X)− を形成し;x>1である場合には、(i)中のLは同じか異なり;(ii)中の− C(X)Zは同じか異なり;三配位窒素原子に結合する−C(X)−に関する少 なくとも1個のLまたはL′の共役酸の水性pKaは13以上であり;Zは少な くとも2個の炭素原子を含んでなる非荷電または陰荷電部分であり、各Zは少な くとも1個の部分−C(X)−に共有結合し;−C(X)Lまたは−C(X)L ′が直接結合されるZ中の原子は炭素原子であり;Xは=O、=N−および=S からなる群から選ばれ;更に但し前記漂白活性剤は (i)kp/kH≧4、好ましくはkp/kH≧50、より好ましくはkp/kH≧ 500(式中、kpは前記漂白活性剤の過加水分解の速度定数であり、kHは前記 漂白活性剤の加水分解の速度定数である) の比率を有し且つ (ii)kp/kD≧5、好ましくはkp/kD≧50(式中、kpは(i)で定義 した通りであり、kDは前記漂白活性剤からジアシルペルオキシドが生成する速 度定数である) の比率を有し且つ前記漂白活性剤は10M-1-1以下のkHを有することを特徴 とする、漂白組成物。 2. Lと関連する前記pKaが、DMSO中で測定した場合に33以下であ る、請求項1に記載の漂白組成物。 3. 前記置換漂白活性剤が少なくとも10%の過加水分解効率を有する、請 求項2に記載の漂白組成物。 4. Lが5〜12個の原子、好ましくは5〜7個の原子の環サイズを有する 環式アミジンからなり、但し前記アミジンが5員環である場合には、4,5位で 飽和され、XがOであり、xが1または2であり、yが2である、請求項3に記 載の漂白組成物。 5. 前記構造(i)を有し且つLが式 (式中、A、B、C、DおよびEはH、アルキル、アリール、置換アルキル、置 換アリール、および置換アルカリールからなる群から選ばれる) を有する4,5−飽和5員環式アミジンである、請求項4に記載の漂白組成物。 6. Eが長さが5個より長い炭素原子のアルキル基である場合には、A、B 、CおよびDの3個以下がHである、請求項5に記載の漂白組成物。 7. 洗剤界面活性剤、好ましくはエトキシ化界面活性剤、糖誘導界面活性剤 、サルコシネートおよびアミンオキシドからなる群から選ばれる、 低起泡性自動皿洗い界面活性剤、 漂白剤安定性増粘剤、 および少なくとも1種の陰イオン界面活性剤(但し、前記陰イオン界面活性剤 は、室温で可視沈殿を形成するようには漂白活性剤と反応しない)からなる群か ら選ばれるメンバーを更に含んでなる、請求項6に記載の漂白組成物。 8. (a)前記漂白活性剤0.1%〜10%、 (b)過ホウ酸塩または過炭酸塩の形態の前記過酸化水素源0.5%〜25% 、および (c)前記界面活性剤0.5%〜25% を含んでなる粒状洗濯洗剤形態である、請求項7に記載の漂白組成物。 9. (a)前記漂白活性剤0.1%〜10%、 (b)過ホウ酸塩または過炭酸塩の形の前記過酸化水素源0.5%〜25%、 および (c)前記界面活性剤0.1%〜7% を含んでなる粒状自動皿洗い洗剤形態を有する、請求項7に記載の漂白組成物。 10. 通常の漂白活性剤、遷移金属含有漂白触媒、洗浄性ビルダー、および それらの混合物を更に含んでなり、請求項12に記載の漂白組成物。 11. 前記漂白活性剤は、ZC(O)OOHのpKaが非置換形のpKa未満 であるようにZ上に少なくとも1個の電子求引性置換基または芳香族置換基を含 んでなり、請求項7に記載の漂白組成物。 12. 前記漂白活性剤が界面活性であり、10-2モル以下の臨界ミセル濃度 を有し且つ原子8〜12個の鎖を有する正確に1個の長鎖部分を含んでなり且つ 対イオンが非界面活性である、請求項7に記載の漂白組成物。 13. 汚れを請求項1に記載の漂白組成物を含む水溶液、分散液またはスラ リーに接触させることを特徴とする、布帛、食卓用器具、または硬質表面からの 汚れ除去方法。 14.式 (式中、A、B、C、DおよびEはH、アルキル、アリール、置換アルキル、置 換アリール、および置換アルカリールからなる群から選ばれ、但しA、B、C、 DおよびEのいずれか1つが5個より多い炭素原子のアルキル基からなる場合に は、A、B、CおよびDの3個以下は一緒にHであり、更に但し前記漂白活性剤 を過酸化水素と反応させる時に生成する過酸は過酢酸とは異なるものである) を有する4,5−飽和5員環式アミジンからなる群から選ばれる離脱基Lを含む ことを特徴とする、漂白活性剤。 15.式 (式中、ZはC2〜C16線状または分枝置換または非置換アルキル、アルカリー ル、アラルキルおよびアリール、およびそれらの混合物からなる群から選ばれ、 R′はH、C1〜C5アルキル、エトキシ化アルキル、カルボキシル化アルキル、 硫酸化アルキル、スルホン化アルキル、フェニル、置換フェニル、およびそれら の混合物からなる群から選ばれ、好ましくはZはフェニル、ニトロフェニル、ク ロロフェニル、t−ブチルフェニル、およびC8〜C12線状または分枝アルキル からなる群から選ばれ、R′はHまたはメチルである) を有する、請求項14に記載の漂白活性剤。 16. R′がカルボキシル化アルキル、硫酸化アルキルおよびスルホン化ア ルキルからなる群から選ばれ、前記R′の陰電荷がH+、Na+、K+、およびC1 〜C4第四級アンモニウムからなる群から選ばれる陽イオンによって釣り合わさ れる、請求項15に記載の漂白活性剤。 17. 請求項15に記載の漂白活性剤の酸性塩。 18. 式 L−C(O)−(Z)i−C(O)−L (式中、iは0または1であり、ZはC2〜C16線状、環式または分枝置換また は非置換アルキル、アルカリール、アラルキルおよびアリール、およびそれらの 混合物からなる群から選ばれ、好ましくはp−C64である) を有する、請求項14に記載の漂白活性剤。
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