JPH10505054A - 有機物、特に廃棄物を堆肥化する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 有機物、特に廃棄物（１３）を堆肥化する方法において、有機物は、強制通気を用いて閉鎖容器（４）内で生物学的に分解される。このような方法を簡単化するため、いかなる酸素も添加することなく、排出空気が閉鎖容器（４）内の堆肥化すべき物質内に完全に再循環される。

Description

【発明の詳細な説明】 有機物、特に廃棄物を堆肥化する方法 発明の分野 本発明は、有機物、特に廃棄物を堆肥化する方法、より詳しくは、有機物を、 強制通気を用いて閉鎖容器内で生物学的に分解することにより堆肥化する方法に 関する。発明の背景 上記種類の方法は既に知られている。この場合、容器内に入れられた物質に排 出空気を再供給すること、すなわち、いわゆる循環空気伝導（circulating air conduction）を行なうことが有効である。このため、回路から取り出し、大気と は無関係に自由に設定し、従って予め浄化すべき排出空気の量は減少される。し かしながら、これにより、容器を通って循環される空気の酸素含有量も減少され る。酸素含有量を補償するため、回路内に新鮮空気を導入すること（計量された 新鮮空気の添加）が既に提案されている。また、純粋酸素を計量された量で添加 することも提案されている。発明の要約 従って本発明の目的は、上記方法を簡単化することにある。 本発明によれば、上記目的は、排出空気を前記閉鎖容器内で堆肥化すべき物質 に完全に再供給し、いかなる酸素も添加しないことにより解決される。従って、 周囲空気または純粋酸素の形態をなす酸素の計量された添加は行なわれない。か くして、循環空気中の酸素含有量は減少する。驚くべきことに、これによりいか なる欠点も生じないことが判明した。堆肥化すべき物質を通して流すガスは必ず しも酸素にする必要がないことが驚異的に実証された。堆肥化中に生じる化学変 換プロセスに必要な酸素は微生物により完全に補給されるか、少なくとも一部は 水から補給されること、および、このための前記微生物には外部からガス状酸素 を全く供給する必要がないことが驚異的に判明している。 他の長所は、実施態様項に記載されている。 堆肥化中に発生する熱は放散させるのが好ましい。これは、排出空気中に含有 される水分を凝縮させかつ凝縮水が除去された排出空気を容器および該容器内の 堆肥化すべき物質に再供給することにより行なわれる。 本発明に関して使用される用語「排出空気（exhaust air）」、「循環空気（c irculating air）」および「空気（air）」は、酸素含有量が周囲空気の酸素含 有量より少ないガスまたはガス混合物またはガス状酸素が全く存在しないガスま たはガス混合物をも含むものである。図面の簡単な説明 図面は、本発明の方法を実施する装置を示す概略図である。好ましい実施例の詳細な説明 以下、添付図面を参照して本発明の一実施例を説明する。 生物学的に分解可能な成分を含む廃棄物１３が、閉鎖容器４内に供給される。 容器４内で、廃棄物１３は孔穿き底の上に置かれる。廃棄物１３には、加湿装置 ５により、上方から水を散布することができる。 孔穿き底の下の空間には強制通気ファン３により空気が供給され、該空気は、 孔穿き底の孔を通って上方に流れ、さらに廃棄物１３を通って頂部から閉鎖容器 ４を出る。排出空気は熱交換器６に導かれ、該熱交換器６には熱交換器流体７が 供給される。排出空気中に含有される水分は排出空気から凝縮されて、容器８内 に収集される。乾燥した排出空気はゲート弁９を通って流れかつ強制通気ファン ３を介して再び閉鎖容器４に到達する。ゲート弁２を介して新鮮空気１を供給す ることができる。熱交換器６とゲート弁９との間には分岐ラインが設けられてお り、排出空気を、該分岐ラインに通し、さらにゲート弁１０およびフィルタ１１ を介して大気１２中に抜くことができる。 通常の作動中は、ゲート弁９が開かれかつゲート弁２、１０は閉じられる。こ れにより、単なる循環空気状態が生じ、いかなる新鮮空気も添加されない。堆肥 化中に生じた熱および循環空気中に含有される水分が、熱交換器６により除去さ れる。酸素含有量は連続的に減少するけれども、これによって堆肥化プロセスが 損なわれることはない。なぜならば、堆肥化プロセスに必要な酸素は、表面水お よび地中水（confined water）として廃棄物中に含まれる水分から得られるから である。本発明の堆肥化方法はまた、循環空気中、すなわち閉鎖容器４内に再供 給される排出空気中の酸素含有量がゼロに等しい場合にも実施できる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．有機物、特に廃棄物（１３）を、強制通気を用いて閉鎖容器（４）内で生物 学的に分解することにより堆肥化する方法において、 いかなる酸素も添加することなく、閉鎖容器（４）内の堆肥化すべき物質内 に排出空気を完全に再供給することを特徴とする方法。 ２．堆肥化中に発生する熱を放散させることを特徴とする請求の範囲第１項に記 載の方法。 ３．排出空気中に含有される水分を排出空気から凝縮させることを特徴とする請 求の範囲第１項または第２項に記載の方法。