JP3510540B2 - 堆肥化装置の臭気処理方法とそのシステム - Google Patents
堆肥化装置の臭気処理方法とそのシステムInfo
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Description
等の有機性廃棄物に廃水処理後、発酵乾燥することによ
り堆肥化する汚泥処理システムに係り、特に堆肥化装置
から排出される臭気の処理方法とそのシステムに関す
る。
性廃水処理において、し渣除去された有機性廃水を廃水
処理する際に発生する余剰汚泥を、脱水、混合し、発酵
により堆肥化する方法は公知であり、該発酵により発生
する臭気は水洗浄塔で除塵され、脱臭装置にて薬品洗
浄、薬品酸化、活性炭吸着等の脱臭処理を施された後外
部に排出される。
説明するに、先ず厨芥等と混合した脱水汚泥は発酵槽１
にて散気されながら好気化条件のもとで発酵され、該発
酵により発生した水分や粉塵を含む前記散気分と通気分
とからなる臭気は、水洗浄塔２により除塵及び冷却され
た後、中濃度臭気として前記脱臭装置(不図示)に送り込
まれる。
装置から排出される高温多湿の気体は、高濃度のアンモ
ニアや硫化メチル、メチルカプタン等の硫黄化合物が含
まれた高濃度の臭気であることや、好気性発酵に必要な
散気量と、該散気量のおよそ１０倍の通気量により多量
の臭気が排出されることから、これらの臭気の脱臭処理
には膨大な費用を要するという課題を有していた。この
為前記従来技術においては、水洗浄塔で臭気を洗浄する
ことにより臭気濃度の低減を図っているが、水洗浄では
臭気成分の吸収効率が悪いため、後段の脱臭装置にかか
る負荷は殆ど減少せず、薬品、活性炭等の脱臭における
コストが多量に要されるという欠点は殆ど解消されてい
ない。
り排出される臭気を発酵槽に返送し、循環させることに
より最終的に脱臭装置で処理する臭気量を減少させるこ
とを目的とする。本発明の他の目的として、堆肥化装置
より排出される臭気量低減と共に、廃水処理装置で循環
している活性汚泥を利用し、生物脱臭を施すことにより
臭気濃度を低減し得る臭気処理方法を提供することにあ
る。
芥等の有機性廃棄物に散気させながら発酵させる発酵槽
内に、少なくとも飽和湿度以下の大気を通気させ、前記
発酵槽内で発生した水分等とともに前記散気分と通気分
とからなる臭気を外部排出させる堆肥化装置における臭
気処理方法において、前記発酵槽内で好気化条件下で発
酵することにより発熱し、該発熱により蒸発した水分と
粉塵を含んだ臭気を活性汚泥との気液接触にて脱臭とと
もに第１の冷却を行った後、該第１の冷却後の水分含有
臭気を常温に冷却凝縮して飽和湿度以下に除湿させると
ともに、該除湿した臭気の少なくとも一部を返送ライン
により前記発酵槽に返送し、循環させることを特徴とす
る。
排出した臭気を液接触により洗浄し、その後凝縮して湿
度を大気条件と同程度にすることで、該臭気を堆肥化装
置に返送し換気に必要な通気に循環利用でき、臭気排出
量を低減することが可能となる。
の少なくとも一部が、前記堆肥化装置の前工程に位置す
る廃水処理水槽より得られる活性汚泥であるのがよい。
に代り生物脱臭塔を設け、廃水処理装置内で循環してい
る活性汚泥（生物汚泥）を用いることにより、臭気が生
物脱臭されて臭気濃度が低下し、後段の脱臭装置の負荷
を低減することができる。
の発明を効果的に実施するためのシステムに関する発明
で、前記発酵槽内で好気化条件下で発酵することにより
発熱し、該発熱により蒸発した水分と粉塵を含んだ臭気
を活性汚泥との気液接触にて脱臭とともに第１の冷却を
行う液接触工程と、前記液接触工程により除塵された水
分含有臭気を冷却により常温に凝縮して飽和湿度以下に
して外部排出させる凝縮工程と、前記凝縮工程により得
られた該飽和湿度以下の臭気の少なくとも一部を前記発
酵槽の散気・通気側に返送する返送ラインを具えたこと
を特徴とする。
くとも一部が、堆肥化装置の前工程である廃水処理装置
で循環している活性汚泥であるのがよい。
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施
例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。
理システムの構成図で、汚泥処理装置により前処理され
た脱水汚泥、厨芥等は発酵槽１内で、散気による好気化
条件の下で発酵され、堆肥化する。発酵による発熱で蒸
発した水分と粉塵を含んだ温度５０〜６０℃の臭気は水
洗浄（液接触）塔２にて洗浄、除塵され、４０〜５０℃
に冷却され、凝縮塔３に送り込まれる。該凝縮塔３に
は、コンプレッサを用いた直接凝縮設備、または熱交換
器とクーリングタワー、チリングユニット、ヒートポン
プ等の冷凍機を組み合わせた間接凝縮設備を用いるのが
好ましい。
冷却され、凝縮して飽和湿度以下に除湿された臭気を外
部排出させるとともに、該臭気の少なくとも一部を返送
ラインにより前記発酵槽１に返送し、循環させる。かか
る実施形態によれば換気に必要な通気の少なくとも一部
を循環利用することにより脱臭風量を大幅に削減するこ
とができる。
理システムの構成図で、図１の水洗浄塔の代りに図３に
示す活性汚泥と臭気との気液接触を図る液接触塔４を設
置し、堆肥化装置から排出される臭気を、廃水処理装置
５と液接触塔４の間を循環する活性汚泥を用いて該液接
触塔４にて活性汚泥との気液接触により脱臭処理と活性
汚泥の好気化を施し、臭気濃度の低減を図る。
塔（ａ）とスプレー式液接触塔（ｂ）とがあり、堆肥化
工程（Ｓ６）から押込み式ファン８により臭気を送り込
み、廃水処理工程（Ｓ２）から供給される活性汚泥を、
夫々下記のようにの臭気と気液接触させて脱臭し、凝縮
工程（Ｓ９）へ排出するとともに、生物脱臭塔４を通過
した活性汚泥は再び前記廃水処理工程（Ｓ２）に返送さ
れ、循環する。
に配設した液噴霧器４１より充填材６ａが充填された充
填層６内に活性汚泥が噴霧されながら、充填層６を通過
する臭気と気液接触され、又スプレー式液接触塔（ｂ）
においてはスプレーノズル７により、活性汚泥がスプレ
ー状に噴霧されながら該噴霧域を通過する臭気と気液接
触される構成をとる。
流れを図４のブロック図に基づいて説明する。先ず、し
渣除去（Ｓ１）したし尿や浄化槽汚泥を、脱窒素槽５ａ
と硝化槽５ｂ、二次脱窒素槽、固液分離装置５ｃからな
る廃水処理装置５により廃水処理（Ｓ２）を行い、その
上澄み液は凝集分離／活性炭処理等の高度処理（不図
示）を行った後、放流される。
離された余剰汚泥は、濃縮工程（Ｓ３）で濃縮され、生
ごみ等の厨芥を破砕工程（Ｓ４）において破砕した破砕
厨芥とともに、混合槽に投入され十分混合（Ｓ５）され
た後、メタン発酵工程（Ｓ６）にてメタン発酵される。
そして前記メタン発酵工程（Ｓ６）によりガス化したメ
タンガス等の消化ガスは、発電（Ｓ７）等に供され、処
理場内電力として利用されると共に、その脱水工程（Ｓ
１１）後の脱水ケーキは発酵（Ｓ１２）されて堆肥等に
利用され、一方脱水濾液は廃水処理工程（Ｓ２）の脱窒
槽５ａに返送される。
る際に生じた飽和状態の臭気はファンにより活性汚泥に
よる液接触工程（Ｓ８）に送られ、該液接触工程（Ｓ
８）により臭気の粗取りをした後、凝縮工程（Ｓ９）で
凝縮され飽和湿度以下となった臭気は公知の脱臭装置
（Ｓ１０）に送り込まれ、脱臭処理により規定値以下の
後排出される。前記廃水処理工程（Ｓ２）で生成される
活性汚泥は固液分離装置５ｃから余剰汚泥として処理さ
れる一方で、硝化槽５ｂから液接触工程（Ｓ８）に供給
され、臭気脱臭と好気化を図った後に、再び廃水処理工
程（Ｓ２）の脱窒素槽５ａに返送される。
性廃棄物の発酵により排出された臭気を発酵槽の通気に
循環利用することにより脱臭風量が減少し、また、廃水
処理装置から供給される循環活性汚泥を利用し脱臭する
ことにより臭気濃度を低減することができるため、次工
程における脱臭装置にかかる負荷が低減し、脱臭処理に
おける薬剤、活性炭等の使用量が減少するため、脱臭に
要するコストを低減することができる。
ムを示す構成図である。
ムを示す構成図である。
す。
概要を示す全体システムブロック図である。
ック図である。
Claims (2)
- 【請求項１】 脱水汚泥、厨芥等の有機性廃棄物に散気
させながら発酵させる発酵槽内に、少なくとも飽和湿度
以下の大気を通気させ、前記発酵槽内で発生した水分等
とともに前記散気分と通気分とからなる臭気を外部排出
させる堆肥化装置における臭気処理方法において、前記発酵槽内で好気化条件下で発酵することにより発熱
し、該発熱により蒸発した水分と粉塵を含んだ臭気を活
性汚泥との気液接触にて脱臭とともに第１の冷却を行っ
た後、該第１の冷却後の水分含有臭気を常温に冷却凝縮
して飽和湿度以下に除湿させるとともに、該除湿した臭
気の少なくとも一部を返送ラインにより前記発酵槽に返
送し、循環させることを特徴とする堆肥化装置の臭気処
理方法。 - 【請求項２】 脱水汚泥、厨芥等の有機性廃棄物をメタ
ン発酵して、残留したメタン発酵汚泥に散気させながら
発酵させる発酵槽内に、少なくとも飽和湿度以下の大気
を通気させ、前記発酵槽内で発生した水分等とともに前
記散気分と通気分とからなる臭気を外部排出させる堆肥
化装置における臭気処理システムにおいて、前記発酵槽内で好気化条件下で発酵することにより発熱
し、該発熱により蒸発した水分と粉塵を含んだ臭気を活
性汚泥との気液接触にて脱臭とともに第１の冷却を行う
液接触工程と、 前記液接触工程により除塵された水分含有臭気を冷却に
より常温に凝縮して飽和湿度以下にして外部排出させる
凝縮工程と、 前記凝縮工程により得られた該飽和湿度以下の臭気の少
なくとも一部を前記発酵槽の散気・通気側に返送する返
送ラインを具えたことを特徴とする堆肥化装置の臭気処
理システム。
Priority Applications (1)
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| JP24839599A JP3510540B2 (ja) | 1999-09-02 | 1999-09-02 | 堆肥化装置の臭気処理方法とそのシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP24839599A JP3510540B2 (ja) | 1999-09-02 | 1999-09-02 | 堆肥化装置の臭気処理方法とそのシステム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001070745A JP2001070745A (ja) | 2001-03-21 |
| JP3510540B2 true JP3510540B2 (ja) | 2004-03-29 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP (1) | JP3510540B2 (ja) |
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-
1999
- 1999-09-02 JP JP24839599A patent/JP3510540B2/ja not_active Expired - Fee Related
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