JP2530257B2 - ビ―ル粕の脱臭方法 - Google Patents

ビ―ル粕の脱臭方法

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隆 名雪
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一郎 秋葉
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビール粕からの悪臭を除去する脱臭方法に関
する。
〔従来の技術〕
産業廃棄物の有効利用の一つとして、産業廃棄物を堆
肥化することが知られている。例えば、ビール製造の際
に排出されるビール粕を堆肥化する場合、下記の順序で
行われている。
汚泥状のビール粕に乾材を混入して60%程度の含水量
となるように調整する。乾材としては、籾殻、乾燥鶏
糞、おが屑等の有機性物質を使用する。
水分調整したビール粕を発酵槽内に投入し、発酵槽の
床面から少量の空気を送風しながら、適宜撹拌する。撹
拌は例えば、1日に8時間毎に行う。
発酵槽内のビール粕への送風及び撹拌を継続しなが
ら、20日程度、自然発酵を行う。これにより、ビール粕
が堆肥化するため、発酵槽から取り出す。
上記方法は嫌気性菌により発酵を行うものであり、ビ
ール粕はその発熱により徐々に高温となり、例えば下記
第1表のような温度履歴を経て堆肥化する。
ところで、上述した発酵中には、アンモニア、アミン
類等の窒素化合物や硫化水素、メルカプタン類等の硫黄
化合物が同時に生成され、これらがビール粕の高温化に
伴ってビール粕化に駆逐されるため、悪臭発生の原因と
なっている。因みに、70〜80゜Cの高温状態では500〜8
00ppmの高濃度の悪臭ガスが生成し、これにより、周囲
環境を悪化させている。
このような悪臭はビール粕に限らず、他の産業廃棄物
等においても顕著であり、悪臭公害として重要な社会問
題となっている。かかる悪臭を発生するため、従来は発
生した悪臭ガスを環境空気と共に、ダクトから吸引し、
酸・アルカリ洗浄の化学処理、活性炭吸着、或いはオゾ
ン酸化等の1又は2以上を施して低濃度化したり、マス
キング材を混合して悪臭を隠蔽する等の方法ガ行われて
いた。
〔発明が解決しようとする課題〕
然しながら従来より行われている脱臭方法は、悪臭ガ
スを集めるためのダクト、ポプ等の装置及び悪臭ガスを
処理するための装置が必要であり、大型設備となってい
た。又、悪臭や隠蔽のための薬剤使用を必須不可欠と
し、ランニングテストが高いものとなっていた。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、大型設備や薬剤を不要とし、
然も低いランニングコストで確実に悪臭を除去すること
が可能な悪臭方法を提供しようとするものである。本発
明は、ビール粕を堆肥化する工程においても悪臭の発生
がなく、加えて堆肥化を促進することが可能な脱臭方法
を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、ビール製造工程で廃棄され
たビール粕の含水率をビール粕の撹拌と乾材の添加、混
合によって50〜70%に調整した後、このビール粕に土壌
菌等の好気性菌を混合分解させ、更に、この好気性菌を
混合分散させたビール粕を発酵槽に投入して発酵させ、
この混合物を常温付近に保持しながら好気性環境条件を
継続させて堆肥化したビール粕を脱臭することを特徴と
している。
〔作用〕
水分調整をしたビール粕に混合された好気性菌は、常
温及び好気性環境化で臭気成分を栄養源として摂取、分
解するため脱臭化を行うことが出来る。
〔実施例〕
以下、本発明を悪臭発生物質としてのビール粕の脱臭
方法を具体的に説明する。
(1)ビール製造工程で廃棄されたビール粕は80%程度
の水分を含有した汚泥状となっており、このビール粕の
含水率が50〜70%(W/W)、好ましくは60〜65%(W/W)
となるように調整する。水分調整はビール粕を撹拌しな
がら乾燥しても良いが、乾材を添加、混合して調整した
方が即応的であり、堆肥としてのボリームアップを図れ
ると共に、空気流通を促進する点からも好ましい。乾材
としては、籾殻、乾燥鶏糞、おが屑等の有機性物質の1
又は2以上を混合して使用する。この乾材はビール粕を
撹拌しながら添加し、ビール粕全体が均一に50〜70%
(W/W)の含水量となるように調整する。かかる水分調
整によりビール粕は発酵可能状態となる。
(2)このような水分調整を行ったビール粕に好気性菌
を混合分解させる。好気性菌としては、土壌菌、きのこ
菌等を使用することが出来る。この好気性菌の混合割合
は、好機性菌相互間の悪影響がなく、然も好気性菌によ
る脱臭を効果的に行うことが可能な範囲で適宜、選択さ
れ、例えば土壌菌の場合のはビール粕9に対して1の重
量比で混合する。尚、好気性菌の混合と前工程の乾材混
合によるビール粕の水分調整とを同時に行って良く、こ
れにより省工程化が可能となる。好気性菌として土壌菌
を使用する場合においては、一般の畑土壌を混合するこ
とが出来、これにより低コスト化を図ることが出来る。
この場合、畑土壌或いは好気性菌を少量のビール粕に投
入して充分に撹拌を行うことにより、好気性菌を培養さ
せることが出来る。この培養中には好気性菌が悪臭源物
質として、強力な抵抗力を有するようになるため、この
培養基材をそのまま堆肥用のビール粕に混合分散せても
良い。この場合には、より強力な脱臭力を有すると共
に、堆肥化を一層促進させることが出来る。
(3)以上のようにして好気性菌を混合分解したビール
粕を発酵槽に投入する。発酵槽は例えばビニールハウス
内に設置され、日光、特に紫外線を遮光するフードを設
けると共に(湿度70〜80%)、床面には空気供給用のエ
アパイプを配設した構造が好適である。発酵槽は湿度70
〜80%であることが好適である。ビール粕は発酵槽の床
面に均一厚さとなるように敷き詰められ、この状態で常
温付近に保持しながら、好機性菌条件下に放置させるこ
とにより発酵する。
本実施例における「常温付近」とは、好気性菌が活性
化する温度であり、土壌菌の場合には20〜40゜C、好ま
しくは、25〜35゜Cが良好である。この常温付近を保持
するため、発酵槽内に外気を導入するか、ビール粕を適
宜、撹拌するのが好ましい。このような温度雰囲気下で
は、菌が活性、増殖するため、菌の堆肥化が行われると
共に、菌がビール粕内の悪臭物質を栄養源として摂取
し、分解する。
一方、「好気性環境条件」とは、ビール粕中の溶材酸
素を1mg/t以上に維持することであり、次の手段で簡単
に達成することが出来る。即ち、エアパイプからビール
粕中に空気を連続的に供給して爆気を行うか、ビール粕
を所定時間毎に混入するか、或いはこれらを併用する。
このような好気性環境下では、好気性菌の微生物作用が
活発となり、悪臭源となる元素が酸化される。例えば、
窒素は亜硫酸又は硝酸、硫黄は亜硝酸、炭素は炭酸、水
素は水素酸化されて無臭化されると共に、これら有機物
又は無機物が堆肥としての栄養源となり、堆肥化が促進
される。加えて、常温及び好気性環境下では、ビール粕
内に生息している嫌気性菌失活して栄養源として好気性
菌に分解されるため、悪臭ガスの発生が激減する。
第1図は発酵槽内の空気中に含まれている悪臭ガスの
濃度を日数毎に分析した特性図であり、特性曲線Aは本
実施例による発酵を、特性曲線Bは嫌気性菌による従来
の発酵を示す。又、各特性曲線における温度は、そのビ
ール粕の温度である。特性曲線Bの悪臭ガス濃度が高い
のに比べて、特性曲線Aの悪臭ガス濃度曲線が低く、悪
臭除去が確実に行われている。又、特性曲線Bでは堆肥
完熟まで20日を要しているが、特性曲線Aは7〜10日で
堆肥完熟しており、堆肥化が等しく促進されている。
このような実施例は、土壌菌等の好機性菌により簡単
な作業で確実に脱臭することが出来るため、ランニング
コストを低廉化出来る共に、大型設備不要とすることが
出来る。然も、産業廃棄物であるビール粕を有用な堆肥
とするための日数が削減されるため、製造サイクルを短
縮化することが可能となる。
ビール粕の含水率が低い場合には、適宜脱水して水分
調整をすることによってその好気性菌による脱臭化が可
能となる。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、本発明の脱臭方法は好気性菌
を利用した簡単な作業で確実に脱臭化することが可能と
なるため、大型設備が不要となり、ランニングコストも
安価とすることが出来る優れた効果を奏し、ビール粕に
よる環境汚染の解消に充分に役立つものということが出
来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の脱臭方法と本発明の脱臭方法にとるビー
ル粕の発生の際に発生する悪臭ガス濃度の特性図であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 名雪 隆 茨城県鹿島郡波崎町石津1223―3 (72)発明者 須の内 裕 茨城県鹿島郡波崎町大字須田1161 (72)発明者 秋葉 一郎 埼玉県川口市芝下1―8―8 (72)発明者 飯島 英樹 千葉県八日市場市富岡824 (56)参考文献 特開 昭61−141917(JP,A) 特開 昭56−33021(JP,A) 特開 昭52−93178(JP,A) 特開 平2−245294(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビール製造工程で廃棄されたビール粕の含
    水率をビール粕の撹拌と乾材の添加、混合によって50〜
    70%に調整した後、このビール粕に土壌菌等の好気性菌
    を混合分散させ、更に、この好気性菌を混合分散させた
    ビール粕を発酵糟に投入して発酵させ、この混合物を常
    温付近に保持しながら好気性環境条件を接続させて堆肥
    化したビール粕を脱臭することを特徴とするビール粕の
    脱臭方法。
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