JPH10504885A - 冷蔵庫、又はそれに関連する冷蔵装置の改良 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 冷凍庫、冷蔵庫及びびん缶等の冷蔵／冷却装置の改良に関する。コンデンサー５は冷蔵装置の裏面に配置され、冷媒を含み且つ搬送させるための管10を具え、管10は蛇行して管の隣り合う部分15が互いに一定間隔を置いて平行になるように成形され、バッフル板20、25により連結される。バッフル板は複数の壁部分40、45、50、55が具えられ、隣接する壁部40、50及び45、55は、管の隣り合う部分の間に展開される平面から見て互いに反対方向に突出している。

Description

【発明の詳細な説明】 冷蔵庫、又はそれに関連する冷蔵装置の改良 この出願は、フリーザーのような冷蔵関連機器、冷蔵庫及び、びん缶等の冷却 ／冷蔵機器のような冷蔵装置に関する。 冷却しようとする物質から熱を取り去り冷蔵庫外の大気に発散させるコンテン サー（熱交換器）は公知である。コンテンサーは通常、冷蔵装置の最も後ろの側 に配置され、従って「バックコンテンサー」と呼ばれている。 既知のコンテンサーの設計を図１から図３までに示す。これらのコンテンサー は基本的に平行な間隔を保った一連の管部分（長さ）をもつ一本のコンテンサー 管と、隣り合う管部分を連結するルーバー状の鋼板とからなる。図１では、隣り 合う管部分は一本の鋼板で連結され、管部分と接合する端縁は延長されて、対向 する両側から管を包むひだを作っている。図２では、隣接部分は１本の鋼板によ って連結され、その延長された端縁は次の鋼板と共に接合部分に適合するように 成形され、その延長された端縁と次の鋼板とがスポット溶接されて連なっている 。図３では全ての管部分は１本の鋼板によって連結され、各接合部分はこの鋼板 上に夫々溶接されている。 従来のコンテンサーには多くの問題点があることが判明している。その問題点 の一つは、管内を通る冷媒物質から大気への熱放射が、効率的に行われているか どうかということである。 この発明の目的は、従来技術における、上に述べたような問題点を除去するか 又は軽減することである。 この発明の第一態様によれば、冷媒を通す管と、管の一か所又は複数箇所を一 枚のバッフル板で連結するようにした冷蔵装置のコンデンサーにおいて、このバ ッフル板は複数の壁部分を持ち、その内の幾つかの壁部分は、隣り合う管の間に 展開される平面から見て互いに反対方向に突出する部分を有することを特徴とし ている。 管の隣り合う部分は、実質的に平行になるように、互いに間隙を保って配置さ れている。 管の隣接部分を連結するのは、結局二枚のバッフル板になる。 夫々のバッフル板は複数個の溝部を設けた一枚の板体からなり、これらの溝部 は一定間隔を保たれ、夫々管の接合部分を受けるようになっている。 上記の隣り合う溝部の間に、夫々のバッフル板は複数の壁部分を成形し、これ らバッフル板部分の内少なくとも幾つかの隣接する壁部分は、隣り合う管の間に 展開される平面から見て互いに反対方向に突出する部分を有する。 二枚のバッフル板の夫々の壁部分は互いに密に重ね合わされる。隣り合う管部 分の間隙は管中心から平行する管中心まで31.75 ミリメートルである。 この発明の第二態様によれば、冷蔵装置はコンデンサーを含み、このコンデン サーは冷媒を通す管と、この管の隣り合う部分の一か所又は数カ所を連結するた めの一枚のバッフル板とを含み、前記バッフル板は複数の壁部分を持ち、そのう ち少なくとも数枚の壁部分は、隣り合う管の間に展開される平面から見て互いに 反対方向に突出していることを特徴とする。 この発明の冷蔵装置は、例えば冷蔵庫、フリーザー、びん缶等の冷却／冷蔵機 器であり、蓋つき箱又は前開き扉を持つもので、営業用又は家庭用に供されるも のである。 この発明の第三態様によれば、冷蔵装置のためのコンデンサーが、冷媒を通す 一本の管からなり、この管が互いに隣り合う管部分の一か所又は数カ所が少なく とも二枚のバッフル板によって連結されている。 管の互いに隣り合う部分の間の夫々のバッフル板は、複数の壁部分を持ち、互 いに隣接する壁部分は、隣り合う管の間に展開される平面から見て互いに反対方 向に突出している。 この発明の第四態様によれば、冷蔵装置はコンデンサーを含み、このコンデン サーは冷媒を通す一本の管と、この管の少なくとも一か所又はそれ以上の隣接部 分が少なくとも二枚のバッフル板によって連結されている。 この発明の一実施例が、次に述べる図面の説明によって、ただ実施例としての み記述される。 図１はコンデンサーの従来例の第一例を示す部分の断面図である。 図２はコンデンサーの従来例の第二例を示す部分の断面図である。 図３はコンデンサーの従来例の第三例を示す部分の断面図である。 図４はこの発明の一実施例によるコンデンサーの部分を上から見た断面図であ る。 図５は図４に示すコンデンサーを下及び前方から見たものを展開して示した見 取り図である。 図６は図４に示すコンデンサーを冷蔵装置の裏面に取り付けた状態を示す見取 り図である。 図４から図６について見ると、この発明による冷蔵装置に用いるコンデンサー ５が示されている。コンデンサー５は冷媒（図示せず）を含み且つ搬送させるた めの管10を具える。図６において最も明瞭に示されるように、管10は蛇行して管 の部分15が互いに一定間隔を置いて平行になるように成形される。 コンデンサー５は又、第１及び第２バッフル板20、25を具える。夫々のバッフ ル板20、25には複数の溝部30、35が具えられ、この溝部30、35は前記管10の間隔 に対応し、これら管部分15を受容するような間隔で配置される。 隣り合う溝部30、35の間に、及びその溝部に沿って、複数の壁部分40、45、50 、55が具えられる。夫々のバッフル板20、25において、隣接する壁部40、50及び 45、55は、バッフル板20、25の溝部30、35の間に展開される平面から見て互いに 反対方向に突出している。 コンデンサー５は次のような工程で作られる。 加工しない平板状のバッフル板20、25が用意され、初めにプレスによって溝部 30、35が成形される。次にバッフル板20、25は管10が溝部30、35の中に入るよう に重ねあわせる。バッフル板20、25は溶接その他の手段により互いに重ね合わせ 固着される。それに続いてバッフル板20、25はプレス作業により、壁部40、45、 50、55が成形される。 上記の工程の代わりに、コンデンサー５は夫々予め成形されたバッフル板20、 25を重ね合わせ、溝部30、35によって管10部分を包むようにすることも出来る。 この工程の場合、壁部40、45及び50、55の相対向する面は互いに密に重なるよう 近似した形状でなければならない。バッフル板20、25は前項と同様、溶接その他 の手段により互いに重ね合わせ固着される。 この発明の望ましい実施例において、隣り合う管部分の間隙は管中心から平行 する管中心まで31.75 ミリメートルである。管部分15の長さはおおよそ486.15ミ リメートルである。バッフル板20、25は約0.28 ミリメートル厚さのスチール板 であり、管10は外径が4.76ミリメートルのスチール管により製作される。 図６に示すように、コンデンサー５は通常の方法で冷蔵装置のキャビネット60 裏面適所に取付け、コンデンサー５の第１及び第２端部の平板部分70、75をネジ 65によりキャビネット60に固着させる。 使用に際して、コンデンサー５は冷蔵装置における通常の機能、即ち冷媒が管 10内を通過する間に冷蔵装置からの熱を大気中に放散する機能を果たす。しかし ながら、本発明のコンデンサー５は更に高性能の熱放散作用を提供する。 この発明の効果は、少なくとも部分的にはバッフル板20、25の壁部40、45及び 50、55によってもたらされた「煙突効果」によるものと認められる。 以上に説明された実施例は、この発明の一例を示したものに過ぎず、前記実施 例によってこの発明の範囲が限定されることはない。特に実施例では二枚のバッ フル板20、25からなるコンデンサーの「煙突効果」について説明したが、この効 果は一枚のバッフル板によって適切に構成した場合にも当てはまることが認識さ れるべきである。また更に、開示された実施例は夫々のバッフル板20、25におい て、隣接する壁部40、50及び45、55は、互いに隣り合う管10の部分15、15間に展 開される平面から見て互いに反対方向に突出しているものを示しているが、その 内幾つかの壁部分のみが「煙突効果」をもたらすのに必要で、そのような壁部分 は隣り合う必要がないことも認識されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＢＲ，ＣＮ，ＧＢ，ＪＰ，Ｋ Ｒ，ＭＸ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．冷媒を通す管(10)と、管の一か所又は複数箇所の部分(15)を一枚のバッフル 板(20、25)で連結するようにした冷蔵装置のコンデンサー(5)において、前記バ ッフル板は複数の壁部分を持ち、その内の幾つかの壁部分(40、45、50、55)は、 隣り合う管の間に展開される平面から見て互いに反対方向に突出する部分を有す ることを特徴とする、冷蔵装置のコンデンサー。 ２．管(10)の隣り合う部分(15)は、実質的に平行になるように、互いに間隙を保 って配置されていることを特徴とする、請求項１に記載のコンデンサー(5)。 ３．管(10)の隣り合う部分(15)を連結するために、２枚のバッフル板(20、25)が 具えられていることを特徴とする請求項１又は２に記載のコンデンサー(5)。 ４．夫々のバッフル板(20、25)は複数の溝部(30、35)を具えた平板よりなり、前 記溝部(30、35)は前記管(10)の間隔に対応する間隙を有し、管(10)の部分(15)を 受容するようにしたことを特徴とする、請求項１乃至３の内１項に記載のコンデ ンサー(5)。 ５．隣り合う溝部(30、35)の間に、及びその溝部に沿って、複数の壁部分(40、4 5、50、55)が具えられ、且つ夫々のバッフル板において、隣接する壁部は、管(1 0)の互いに隣り合う管部分(15)の間に展開される平面から見て互いに反対方向に 突出していることを特徴とする、請求項４に記載のコンデンサー(5)。 ６．夫々のバッフル板(20、25)の壁部分(40、45、50、55)は、互いに密に重ね合 わされていることを特徴とする、請求項５に記載のコンデンサー(5)。 ７．隣り合う管部分の間隙は管中心から平行する管中心まで31.75ミリメートル であることを特徴とする、請求項１乃至６の内１項に記載のコンデンサー(5)。 ８．冷媒を通す管(10)と、この管の隣り合う部分(15)の一か所又は数カ所を連結 するためのバッフル板(20、25)とを含むコンデンサー(5)において、前記バッフ ル板は複数の壁部分(40、45、50、55)を持ち、そのうち少なくとも数 枚の壁部分(40、45、50、55)は、隣り合う管の間に展開される平面から見て互い に反対方向に突出していることを特徴とするコンデンサー(5)を具えた冷蔵装置 。 ９．冷蔵装置は、冷蔵庫、フリーザー、又はびん缶等の冷却／冷蔵機器の内の１ つであることを特徴とする、請求項８に記載の冷蔵装置。 10．前記冷蔵装置は、蓋つき箱又は前開き扉を持つものであることを特徴とする 請求項８又は９に記載の冷蔵装置。