JPH10504832A - 新規ホスファノキシド、その製造のための方法、及びこれらの化合物を含む薬剤 - Google Patents

新規ホスファノキシド、その製造のための方法、及びこれらの化合物を含む薬剤

Info

Publication number
JPH10504832A
JPH10504832A JP8508484A JP50848496A JPH10504832A JP H10504832 A JPH10504832 A JP H10504832A JP 8508484 A JP8508484 A JP 8508484A JP 50848496 A JP50848496 A JP 50848496A JP H10504832 A JPH10504832 A JP H10504832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
methyl
phenyl
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8508484A
Other languages
English (en)
Inventor
ザール,ボルフガング フォン.デル
ライネルト,ヘルベルト
ステグマイアー,カールハインツ
Original Assignee
ベーリンガー マンハイム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=6526915&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH10504832(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ベーリンガー マンハイム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical ベーリンガー マンハイム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JPH10504832A publication Critical patent/JPH10504832A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/50Organo-phosphines
    • C07F9/53Organo-phosphine oxides; Organo-phosphine thioxides
    • C07F9/5304Acyclic saturated phosphine oxides or thioxides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/553Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07F9/576Six-membered rings
    • C07F9/58Pyridine rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/547Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom
    • C07F9/645Heterocyclic compounds, e.g. containing phosphorus as a ring hetero atom having two nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07F9/6509Six-membered rings
    • C07F9/650905Six-membered rings having the nitrogen atoms in the positions 1 and 2

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は一般式Iの新規のホスファノキシド (式中、R1はアリール又はヘテロアリール基を表わし、ここでこのアリール又はヘテロアリール残基は1又は複数のニトロ、ハロゲン、ニトリル、ヒドロキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、フェニルアルコキシ−カルボニル、フェニル、アルキル、トリフルオロメチル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ジ−アラルキルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ホルミルアミノ、カルバモイル、チオカルバモイル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル又はアルコキシカルボニルアルキルオキシにより置換されていてよい;R2及びR3は同一又は異なるものであり、そして直鎖又は枝分れしたアルキル基を表わす;Aは直鎖又は枝分れしたアルキレン残基を表わす;Xは−CH基又は窒素原を表わす)並びにその水和物、溶媒和物及びその生理学的に寛容された塩に関連する。本発明は更に光学活性形態、ラセミ体、及びこれらの化合物のジアステレオマー混合物、上記の化合物の製造方法、並びにトロンビンに対する阻害作用をもつかかる化合物を含む薬剤にも関連する。

Description

【発明の詳細な説明】 新規ホスファノキシド、その製造のための方法、及びこれらの化合物を含む薬剤 本発明は一般式Iの新規のホスファノキシド (式中、 R1はアリール又はヘテロアリール基を表わし、ここでこのアリール又はヘテ ロアリール残基は1又は複数のニトロ、ハロゲン、ニトリル、ヒドロキシ、カル ボキシ、アルコキシカルボニル、フェニルアルコキシ−カルボニル、フェニル、 アルキル、トリフルオロメチル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオ キシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスル ポニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ジ− アラルキルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ホ ルミルアミノ、カルバモイル、チオカルバモイル、アルキルアミノカルボニル、 ジアルキルアミノカルボニル又はアルコキシカルボニルアルキルオキシにより置 換されていてよい; R2及びR3は同一又は異なるものであり、そして直鎖又は枝分れしたアルキル 基を表わす; Aは直鎖又は枝分れしたアルキレン残基を表わす; Xは−CH基又は窒素原を表わす)並びにその水和物、溶媒和物及 びその生理学的に寛容された塩に関連する。本発明は更に光学活性形態、ラセミ 体、及びこれらの化合物のジアステレオマー混合物にも関連する。 本発明は更に上記の化合物の製造方法、かかる化合物を含む薬剤、並びに薬剤 の製造におけるこれらの化合物の利用にも関連する。 一般式Iの化合物、その溶媒和物及びその塩は血液中のフィブリノーゲンのト ロンビン誘導型凝集及び血液血小板のトロンビン誘導型凝集を阻害する。即ち、 これらはヒアリン血栓及び血小板リッチ血栓の形成を阻止し、そして血栓症、卒 中、冠梗塞、炎症及びアテローム症の如き病気を治療及び予防するのに利用でき うる。更に、これらの化合物は腫瘍細胞に対して作用し、また転移の形成を阻止 する。その結果、それらは抗腫瘍剤として利用されうる。 凝塊カスケードの最終酵素であるトロンビンはフィブリノーゲンを切断してフ ィブリンを形成する。フィブリンはXIIIa因子により架橋し合って不溶性ゲルと なり、そのゲルは血栓にとってのマトリックスとなる。トロンビンは血液血小板 上のそのレセプターのタンパク質分解により血小板凝集を活性化せしめ、そして このようにして血栓の形成にも寄与する。血管が負傷を負ったとき、これらの過 程は出血を止めるために必須となる。正常な条件下では血漿中に有意なトロンビ ン濃度はない。トロンビン濃度の上昇は血栓の形成をもたらし得、それ故先進国 でとりわけ非常に高い頻度で発生している血栓塞栓症をもたらしうる。 トロンビンは血漿の中でプロトロンビンの形態で準備され、そしてXa因子によ りそれから遊離する。トロンビンはV,VIII及びXI因子を活性化し、これを通じ てX因子はXa因子へと変換される。これによりトロンビンはそれ自身の遊離を触 媒し、そのためトロンビン濃度の著しい急上昇が起こりうる。 トロンビンインヒビターは従ってトロンビンの遊離、血小板誘導型及び血漿凝 血を阻害しうる。 塩基性アミノ酸の隣りのペプチド基質を切断する、トロンビンとは別の一連の セリンプロテアーゼが存在する。副作用を抑えるため、トロンビンインヒビター は選択的であるべきである。即ち、それらはその他のセリンプロテアーゼをほん のわずか、又は全く阻害しないべきである。特にトリプシンは少なくとも特異的 なセリンプロテアーゼであり、様々なインヒビターにより容易に阻害されうる。 トリプシン阻害は膵臓刺激及び膵臓肥大を招きうる(J.D.Geratz,Am.J.Physiol .216,(1969)頁812)。 血漿はタンパク質プラスミノーゲンを含み、それはアクチベーターによってプ ラスミンに変換される。プラスミンはタンパク質分解酵素であり、その活性はト リプシンのそれに類似する。それはフィブリンを分解することにより血栓を溶解 する。プラスミンの阻害はそれ故、トロンビンを阻害することにより達成するこ とが所望されるものとは反対の作用を有するであろう。 合成トロンビンインヒビターはだいぶ前から知られている。(D)-Phe-Pro-Arg 型の物質が、トロンビンの天然基質であるフィブリノーゲンから合成されている 。かかるトリペプチドはフィブリノーゲン上の切断部位の前にあるアミノ酸配列 を擬態している。良好なインヒビターを得るためには、アルギニンのカルボキシ ル基を、トロンビンの活性部位中のセリン195のヒドロキシ基がそれと反応でき るように変化させている。これは例えばカルボキシル基をアルデヒド基と置換す ることにより達成されもしうる。対応の(D)-Phe-Pro-アルギナールは特許出願EP -A 185390号に記載されている。 公知トリプシンインヒビターベンズアミジンが第2のタイプのトロンビンイン ヒビターのための基礎として利用されている。このよ うにして得られるインヒビターは(D)-Phe-Pro-Arg型とはその化学構造において 相違するだけでなく、その阻害のし方でも相違する:トロンビンのセリン195は これらのインヒビターに結合しない。これは構造のX線検査により明白に裏付け される(W.Bode,D.Turk,J.Sturzebecher,Eur.J.Biochem.193,175-182(1990 ))。Nα−(2−ナフチルスルホニルグリシル)−4−アミジノ−(R,S) −フェニルアラニン−ピペリジン(「NAPAP」,DD 235866)がこの第2クラスのト ロンビンインヒビターに属する。 驚くべきことに、公知のトロンビンインヒビターと共通する構造をもたない一 般式Iの化合物が選択的トロンビンインヒビターであることがこの度見い出され た。 一般式IにおけるR1がアリール基なら、それはフェニル及びナフチル基と解 される。ヘテロアリール残基は、R1については、ヘテロ原子、例えば窒素、酸 素又は硫黄を有する単環、二環及び三環芳香族と解され、好ましくはフラン、チ オフェン、ピロル、オキサゾル、イソキサゾル、チアゾル、イソチアゾル、イミ ダゾル、ピラゾル、トリアゾル、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン 、トリアジン、テトラジン、ベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェン、ベンズイ ミダゾル、カルバゾル、ベンゾフラン、ベンフラザン、ベンゾ−2,1,3−チ アジアゾル、キノリン、イソキノリン、キナゾリンである。 アリール又はヘテロアリール残基の置換基としてのハロゲンは塩素、臭素及び ヨウ素原子を表わし、ただしフッ素原子が好ましい。 アリール又はヘテロアリール残基の置換基としてのアルコキシカルボニル基は 1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は枝分れしたアルキル鎖を含む。メトキシカ ルボニル及びエトキシカルボニル基が好ましい。 アリール又はヘテロアリール残基の置換基としてのフェニルアルコキシカルボ ニル基はC1−C6アルキル鎖に連結されたフェニル基を含む。この場合、ベンジ ルオキシカルボニル基が好ましい。 アリール又はヘテロアリール残基の置換基としてのアルキル基は直鎖であるか 又は枝分れしており、そして1〜6個の炭素原子を含む。メチル、エチル、プロ ピル、ブチル、ペンチル及びヘキシル基が好ましい。 アリール又はヘテロアリール残基の置換基としてのアルコキシ基は1〜6個の 炭素原子を含み、そして直鎖又は枝分れしている。メトキシ、エトキシ、n−プ ロピルオキシ、i−プロピルオキシ、n−ブチルオキシ、i−ブチルオキシ、te rt−ブチルオキシ、ペンチルオキシ及びヘキシルオキシが好ましい。 一般式IにおけるR1がアルケニルオキシ残基により置換されたアリール又は ヘテロアリール基を表わすとき、それらは3〜6個の炭素原子を有する直鎖又は 枝分れした残基と解され、好ましくはアリルオキシ基である。 一般式IにおけるR1がアルキニルオキシ残基により置換されたアリール又は ヘテロアリール基を表わすとき、それらは1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は 枝分れした残基と解され、好ましくはプロパルギルオキシ基である。 一般式IにおけるR1がアラルキルオキシ残基により置換されたアリール又は ヘテロアリール基を表わすとき、それは好ましくはベンジルオキシ残基である。 一般式IにおけるR1がアルキルチオ、アルキルスルフィニル又はアルキルス ルホニル残基により置換されたアリール又はヘテロアリール基を表わすとき、そ れらは1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は枝分れした残基と解され、好ましく はメチルチオ、メチルスル フィニル又はメチルスルホニル基である。 一般式IにおけるR1がアルキルアミノ又はジアルキルアミノ残基により置換 されたアリール又はヘテロアリール基を表わすとき、それらは1〜6個の炭素原 子を有する直鎖又は枝分れした残基を表わし、好ましくはメチルアミノ、ジメチ ルアミノ及びジエチルアミノ基である。 一般式IにおけるR1がアラルキルアミノ残基又はジアラルキルアミノ残基を 表わすとき、ベンジルアミノ基及びビス(ベンジル)アミノ基が特に好ましい。 一般式IにおけるR1がアルキルスルホニルアミノ残基により置換されたアリ ール又はヘテロアリール基を表わすとき、それらは1〜6個の炭素原子を有する 直鎖又は枝分れした残基と解され、好ましくはメチルスルホニルアミノ基である 。 一般式IにおけるR1がアルキルカルボニルアミノ残基により置換されたアリ ール又はヘテロアリール基を表わすとき、これらは1〜6個の炭素原子を有する 直鎖又は枝分れした残基と解され、好ましくはアセチルアミノ基である。 一般式IにおけるR1がアルキルアミノカルボニル又はジアルキルアミノカル ボニル残基により置換されたアリール又はヘテロアリール基を表わすとき、これ らは1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は枝分れした残基と解され、好ましくは メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル又はジエチルアミノカルボ ニル基である。 一般式IにおけるR1がアルコキシカルボニルアルキルオキシ残基により置換 されたアリール又はヘテロアリール基を表わすとき、エトキシカルボニルメチル オキシ基が特に好ましい。 一般式Iにおいて、R2及びR3についてのアルキル基は1〜6 個の炭素原子を有する直鎖又は枝分れした残基と解され、例えばメチル、エチル 、プロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシル基である。 一般式Iにおいて、Aについてのアルキレン基は1〜6個の炭素原子を有する 直鎖又は枝分れした残基と解され、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、ブ チレン、ペンチレン及びヘキシレン基である。 特に、R1は未置換のフェニル基であるか、又は1もしくは複数のC1−C6ア ルコキシ基により置換されたフェニル基である(例えば、メトキシ、プロピルオ キシ、ブトキシ又はヘキシルオキシである)。 R2及びR3は特に同一であり、そしてC1−C6アルキル基を表わす(例えばメ チル基)。 Aは特にC1−C6アルキレン基である(例えばメチレン基)。 一般式Iの化合物は好ましくは以下の化合物である。 式中、 R1は未置換のフェニル基であるか、又はメトキシ、エトキシ、プロピルオキ シ、イソプロピルオキシ、ブトキシもしくはヘキシルオキシ基により置換された フェニル基を表わす、 R2及びR3は同一であり、そしてメチル基を表わす、 Aはメチレン基を表わす、 Xは−CH基及び窒素原子を表わす。 一般式Iの化合物は公知の方法により製造できる。 一般式IIの化合物 (式中、R1,R2,R3,A及びXは上記の意味を有す)を水素化する。R4は 水素原子又はベンジル基を表わす。Xが−CH基を表わすとき、n=4である。X が窒素原子を表わすとき、n=2である。水素化は不活性溶媒、例えばメタノー ル又はエタノールの中で、触媒、例えばパラジウム・オン・カーボン又はラニー ニッケルの存在下で、且つ塩基、例えばN−メチルモルホリン、トリエチルアミ ン、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム又はナトリウムメチレートの存在下で、 好ましくは常圧及び室温で行う。水素化は塩基の非存在下でも達成できる。R4 がベンジル基を表わすとき、これは所望するならば水素化の前においてさえも除 去することができる。これは強酸、例えばトリフルオロ酢酸との、メシチレン、 アニソール又はチオアニソールの存在下での反応により成し遂げられうる。 一般式IIの化合物は、一般式IIIの化合物を一般式IVのホスファノキシドと反 応させることにより製造する。 一般式IIIにおいて、R1,R4及びnは上記の意味を有する。 一般式IVにおいて、R2,R3及びAは上記の意味を有し、そしてHalはハロゲン 原子、好ましくは塩素原子を表わす。反応は不活性溶媒中で、又は溶媒抜きで、 化合物III及びIVと塩基、例えば水素化ナトリウム又は炭酸カリウムとの溶融混 合物の中で100〜200℃の温度で実施する。 一般式IVの化合物は論文から公知であるか、又は市販されている。 一般式IIIの化合物を製造するための好適な方法は、一般式Vのアミン (式中、R1及びR4は上記の意味を有する)を、ペンタクロロピリジン又は4 −ニトロテトラクロロピリジンと反応させる方法(この方法では、Xが−CH基を 表わす一般式IIIの化合物が形成される)か、又は3,4,5−トリクロロピリ ダジンと反応させる方法(Xが窒素原子を表わす一般式IIIの化合物が形成され る)である。この反応は不活性溶媒、例えばエタノール、トルエン、テトラヒド ロフラン又はジメチルホルムアミドの中で、0〜100℃の温度で、塩基、例えばト リエチルアミン、N−メチルモルホリン又は炭酸カリウムの存在下で実施する。 一般式Vの化合物は一般式VIの化合物から得られる。 (式中、R1は上記の意味を有し、そしてR5はニトリル基−CN、アミド基−CO NH2又はフタルイミドメチル基である)。アミノメチル基は公知の態様で残基R5 から遊離される。R5がニトリル基を表わすとき、これは触媒、例えばラニーニ ッケル又はパラジウム・オン・カーボンの存在下での水素化により、又はリチウ ムアルミニウムヒドリド又はリチウムボロヒドリドによるトリメチルシリルクロ リドの存在下での還元により成し遂げられる。R5がアミド基を表わすとき、こ れはリチウムアルミニウムヒドリド又はリチウムボロヒドリドによるトリメチル シリルクロリドの存在下での還元により成し遂げられる。R5がフタルイミドメ チル基を表わすとき、これは酸、例えば塩酸により、又は塩基、例えば水酸化ナ トリウム溶液もしくは水酸化カリウム溶液により、又はヒドラジン水和物の作用 により成し遂げられる。これにより、R4が水素原子を表わす一般式Vの化合物 がまず形成される。任意的に、R4がベンジル基を表わす一般式Vの化合物をそ れより製造することができる。これは一般式Vのアミンをベンズアルデヒドと、 不活性溶媒、例えばトルエンの中で、触媒量の酸、例えばトルエン−4−スルホ ン酸の存在下で反応させ、次いでナトリウムボロヒドリドと反応させることによ り成し遂げられる。 一般式VIの化合物は、一般式VIIの化合物 (式中、R5は上記の意味を有する)をスルホン酸クロリドR1-SO2Cl(ここで R1は上記の意味を有する)と反応させることにより得られる。この反応は、酸 結合剤、例えばアルカリアセテート、ア ルカリヒドロキシド、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムの添 加により、又は有機塩基、例えばピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモル ホリン又はジ−イソプロピルエチルアミンにより実施することが適当であり、こ の場合エーテル、メチレンクロリド、ジオキサン、トルエン又は過剰量の第三ア ミンが例えば不活性溶媒を担う。例えば水又は水性エタノールを、無機酸結合剤 を利用するときに反応媒体として用いる。 スルホン酸クロリドR1-SO2Clは市販されたものであるか、又は論文で公知とな った方法に従って製造できうる(「Methoden der Organischen Chemie」(Houben -Weyl),Thieme Verlag,Stuttgart 19 一般式VIIの化合物は、一般式VIIIの化合物から得られる。 (式中、R5は上記の意味を有し、そしてR6保護アミノ基である)。保護され たアミノ基は好ましくはベンジルオキシカルボニルアミノ基-NH2-CO2CH2Ph、ter tブチルオキシカルボニルアミノ基-NH-CO2-tBu、又はフタルイミド基と解せる。 アミノ基又はヒドロキシ基は公知の方法で遊離される。ベンジルオキシカルボニ ルアミノ基は遊離アミノ基に、触媒、例えばラニーニッケルもしくはパラジウム ・オン・カーボンの存在下での水素化により、又は酸、例えば濃ギ酸、塩酸もし くは氷酢酸中の臭化水素により、変換できる。tertブチルオキシカルボニルアミ ノ基はアミノ基に、酸、例えばジオキサン中の塩酸、ギ酸又はトリフルオロ酢酸 により変換できる。フタルイミド基はアミノ基に、酸、例えば塩酸により、又は 塩基、例 えば水酸化ナトリウム溶液もしくは水酸化カリウム溶液により、又はヒドラジン 水和物の作用により変換できる。 一般式VIIIの化合物は一般式IXのフェノールを一般式Xの化合物と反応させる ことにより製造できる。 一般式IXの化合物におけるR6は保護化アノミ基、例えばベンジルオキシカル ボニルアミノ基-NH -CO2CH2Ph、tert−ブチルオキシカルボニルアミノ基-NH-CO2 -t-Bu、又はフタルイミド基を表わす。一般式Xの化合物におけるR8はR5と同 じ意味(ニトリル、アミド、又はフタルイミドメチル基)を有し、そしてカルボ ン酸エステル基である。R7は塩素、臭素もしくはヨウ素原子、又はヒドロキシ もしくはアリールスルホニルオキシ基を表わす。R7が塩素、臭素もしくはヨウ 素原子であるか又はアリールスルホニルオキシ基であるとき、反応は好ましくは 溶媒、例えばアセトン、エーテル、トルエン又はジメチルホルムアミドの中で、 −30℃〜100℃の温度で、好ましくは塩基、例えば水素化ナトリウム又は炭酸カ リウムの存在下で実施する。R7がヒドロキシ基であるとき、反応は不活性溶媒 の中で、ジアゾジカルボン酸ジエチルエステル又はジアゾジカルボン酸ジピペリ ジド及びトリフェニルホスフィンの存在下で実施する。一般式IXのR8がカルボ ン酸エステル基のとき、これは好ましくはメタノール中で水酸化カリウムにより けん化し、そしてアンモニアを用いてアミド基CONH2に変換させる。この変換は 、トリメチルアルミニウム及び塩化アンモニウムから調製されたCH3Al(Cl)NH2の 補助により事前けん化抜きで直接実施することもできる。 一般式IXの化合物は3−アミノ−5−メチル−フェノール(F.Wessely,H.Eib el,G.Friedrich「Monatschefte Chem」83,24-30(1952))を無水物、例えば無 水フタル酸又は無水BOC(tert−ブチルオキシカルボン酸無水物)を用いること により、又はベンジルオキシカルボニルクロリドにより変換させることにより作 られる。一般式Xの化合物は市販されている。 一般式IIIの化合物の製造のための更に好適な方法は、一般式XIの化合物 (式中、R4,X及びnは上記の意味を有する)をスルホン酸クロリドR1SO2Cl (R1は上記の意味を有する)と反応させることである。この反応は酸結合剤、 例えばアルカリアセテート、アルカリヒドロキシド、酸化カルシウム、炭酸カル シウム、炭酸マグネシウム、又は有機塩基、例えばピリジン、トリエチルアミン 、N−メチルモルホリンもしくはジイソプロピルエチルアミンの添加により実施 するのが適当であり、ここで例えばエーテル、メチレンクロリド、ジオキサン、 トルエン又は過剰量の第三アミンが不活性溶媒を担う。無機酸結合剤を使用する とき、反応媒体として例えば水又は水性エタノールを使用する。 一般式XIの化合物は一般式XIIの化合物から調製できる。 (式中、R4,R6,X及びnは上記の意味を有する)。アミノ基は公知の方法 で遊離できる。ベンジルオキシカルボニルアミノ基は遊離アミノ基に、触媒、例 えばラニーニッケル又はパラジウム・オン・カーボンの存在下での水素化により 、又は酸、例えば濃ギ酸、塩酸、又は氷酢酸中の臭化水素により変換できる。te rtブチルオキシ−カルボニルアミノ基はアミノ基に、酸、例えばジオキサン中の 塩酸、ギ酸又はトリフルオロ酢酸により変換できる。フタルイミド基はアミノ基 に、酸、例えば塩酸により、又は塩基、例えば水酸化ナトリウム溶液又は水酸化 カリウム溶液により、又はヒドラジン水和物の作用により変換できる。 一般式XIIの化合物は一般式IXの化合物を一般式XIIIの化合物と反応させるこ とにより得られる。 一般式IXにおけるR6は上記の意味を有する。一般式XIIIにおけるR4,R7, X及びnは上記の意味を有する。R7は塩素、臭素もしくはヨウ素原子、又はア リールスルホニルオキシ基であり、その反応は好ましくは溶媒、例えばアセトン 、エーテル、トルエン又はジメチルホルムアミドの中で、−30℃〜100℃の温度 で、好ましくは塩基、例えば水素化ナトリウム又は炭酸カリウムの存在下で実施 する。R7がヒドロキシのとき、その反応は不活性溶媒の中で、ジアゾジカルボ ン酸ジエチルエステル又はジアゾジカルボン酸ジピペリジド及びトリフェニルホ スフィンの存在下で実施する。 一般式XIIIの化合物は、エタノールアミンを、ペンタクロロピリジンもしくは 4−ニトロテトラクロロピリジン(Xが−CH基を表わすとき)と、又は3,4, 5−トリクロロピリダジン(Xが窒素原子を表わすとき)と反応させることによ り得られる。この反応は不活性溶媒、例えばエタノール、トルエン、テトラヒド ロフラン又はジメチルホルムアミドの中で、0〜100℃の温度で、塩基、例えばト リエチルアミン、N−メチルモルホリン又は炭酸カリウムの存在下で実施する。 この方法において、R7がヒドロキシ、そしてR4が水素原子を表わす一般式XIII の化合物がまず形成される。所望するなら、R4はヒドロキシ基を臭化ベンジル 又は塩化ベンジルと反応させることによってアセチル化し、次いでアセチル基を 再び外すことによってベンジル基に変換できる。ヒドロキシ基は所望するならト ルエン−4−スルホニル基又はハロゲン原子に変換できる。これはトルエン−4 −スルホニルクロリド、チオニルクロリド又はチオニルブロミドとを反応させる ことにより成し遂げられる。 生理学的に利用できうる式Iの化合物の塩の例は生理学的に寛容された鉱酸、 例えば塩酸、硫酸、亜硫酸もしくはリン酸;又は有機酸、例えばメタンスルホン 酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、フマル酸、 マレイン酸、酒石酸、コハク酸又はサリチル酸との塩である。遊離カルボキシ基 を有する式Iの化合物は生理学的に寛容されている塩基と塩を形成することもで きる。かかる塩の例はアルカリ金属、カルカリ土類金属、アンモニウム及びアル キルアンモニウム塩、例えばナトリウム、カリウム、カルシウム又はテトラメチ ルアンモニウム塩である。 式Iの化合物は溶媒和、そして特に水和していてよい。水和は製造過程中に達 成されうるか、又は当初無水である式Iの化合物の吸水特性の結果として徐々に できる。 式Iの化合物の純粋な鏡像異性体はラセミ体分解(光学活性の酸又は塩基を有 する塩の形成により)又は合成において光学的に活性な出発物質を利用すること により得られうる。 薬剤の製造のため、一般式Iの物質を適当な薬理担体物質、芳香族、風味料及 び色素と混合し、そして例えば錠剤もしくは糖衣錠に形成するか、又は水もしく は油、例えばオリーブ油に、適当な補助物質の添加を伴って懸濁又は溶解する。 一般式Iの物質及びその塩は液体又は固体で経腸的又は非経腸的に投与できる 。水を注射媒体として好適に利用し、それは注射溶液の通常の添加剤、例えば安 定剤、可溶化剤又は緩衝剤を含む。かかる添加剤は例えば酒石酸及びクエン酸緩 衝剤、錯形成剤(例えばエチレンジアミンテトラ酢酸及びその無毒の塩)、並び に粘度を調節するための高分子量ポリマー、例えば液状ポリエチレンオキシドで ある。固形担体材料は例えばデンプン、ラクトース、マンニトール、メチルセル ロース、タルカム、高分散化珪酸、高分子量脂肪酸(例えばステアリン酸)、動 物性及び植物性脂肪及び固形高分子量ポリマー(例えばポリエチレングリコール )である。経口投与用の製剤は、所望するなら、風味料及び甘味料を含みうる。 これらの化合物は通常75kgの体重当り1日10〜1500mgの量で投与する。好まし くは、5〜500mgの活性物質含有量を有する錠剤1〜2個を1日2〜3回投与する 。この錠剤は緩効型であってもよく、この場合1日当り20〜700mgの活性物質を 有する錠剤1〜2個のみを投与する。活性物質は1日1〜8回の注射により、又 は1日当り50〜2000mgが通常十分である連続点滴により投与されてもよい。 以下の化合物が、実施例に記載のものに加えて本発明において好適である: 1. N−(ジメチルオキソホスフィニルメチル)−N−{3−メチ ル−5−〔2−(ピリジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2− エトキシ−ベンゼンスルホンアミド 2. N−(ジメチルオキソホスフィニルメチル)−N−{3−メチル−5−〔2 −(ピリジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−プロピルオキ シ−ベンゼンスルホンアミド 3. N−(ジメチルオキソホスフィニルメチル)−N−{3−メチル−5−〔2 −(ピリジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−(2−プロピ ルオキシ)−ベンゼンスルホンアミド 4. N−(ジメチルオキソホスフィニルメチル)−N−{3−メチル−5−〔2 −(ピリジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−ペンチルオキ シ−ベンゼンスルホンアミド実施例1 N−(ジメチルオキソホスフィニルメチル)−N−{3−メチル−5−〔2−( ピリジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−ベンゼンスルホンアミ a)36.0g(292mmol)の3−ヒドロキシ−5−メチル−アニリン(F.Wessely,H. Eibel,G.Friedrich「Monatshefte Chem」83,24-30(1952))及び73.5g(496mmo l)の無水フタル酸を280mlの氷酢酸の中で2時間煮沸還流しながら加熱した。水 を加え、それを短い間加熱し、冷やし、そして濾過した。56.9g(80%)の2− (3−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)−イソインドール−1,3−ジオン Fp.174-175℃が得られた。 b)138ml(2.5mmol)のエタノールアミンを3.2lのドライジメチルホルムアミド 中の230g(915mmol)のペンタクロロピリジンの懸濁物に氷の上で冷やしながら15 分以内で滴下し、氷の上で冷やしながら30分、そして室温で3h撹拌した。溶媒 を大量に除去し、残留物 を4lの氷水に注ぎ、濾過し、そしてその残渣を800mlのジクロロメタンから結 晶化させた。172g(69%)の2−(2,3,5,6−テトラクロロピリジン−4 −イルアミノ)−エタノールFp.128-130℃が得られた。 c)250mlの氷酢酸中の34.4ml(490mmol)の塩化アセチルの溶液を860mlの氷酢酸 中の105g(380mmol)の2−(2,3,5,6−テトラクロロピリジン−4−イル アミノ)−エタノールの懸濁物に滴下した。その際、温度は40℃に上昇した。2 h後、それを氷水に注ぎ、濾過し、水で洗い、その残渣を500mlの酢酸エチルに 溶かし、硫酸ナトリウムで乾かし、濾過し、そして溶媒を真空除去した。112g (93%)の酢酸−2−(2,3,5,6−テトラクロロピリジン−4−イルアミ ノ)−エチルエステルが得られ、そして更に精製することなく反応させた。MS( m/e)=316 。 d)500mlのジメチルホルムアミド中の111g(350mmol)の酢酸−2−(2,3, 5,6−テトラクロロピリジン−4−イルアミノ)−エチルエステルの溶液を20 0mlのジメチルホルムアミド中の11.5g(455mmol)の水素化ナトリウム(95%)の 懸濁物に10分以内で10℃にて滴下した。1時間後、54ml(455mmol)の臭化ベンジ ルを氷の上で冷やしながら10分以内で滴下した。室温で2時間後、50mlのイソプ ロパノールを加え、そして30分後、それを7lの氷水に注いだ。それを濾過し、 残渣を酢酸エチルに溶かし、硫酸ナトリウムで乾かし、濾過し、そして溶媒を真 空除去した。それをエーテルで温浸し、そして73.8g(52%)の酢酸−2−〔ベ ンジル−(2,3,5,6−テトラクロロピリジン−4−イル)−アミノ〕−エ チルエステルFp.98-100℃が得られた。 e)187g(436mmol)の酢酸−2−〔ベンジル−(2,3,5,6−テトラクロロ ピリジン−4−イル)−アミノ〕−エチルエステル 、850mlのジメチルホルムアミド、2.1lのエタノール及び680mlの2Nの水酸化 ナトリウム溶液を室温で2h撹拌し、溶媒を真空で大量に除去し、その残渣を1 lの酢酸エチルに溶かし、3lの水で2回抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾 かし、濾過し、溶媒を真空除去し、残渣を少量のジイソプロピルエーテルで温浸 し、イソヘキサンを加え、そして結晶化させた。それを濾過し、イソヘキサンで 洗い、そして140g(84%)の2−〔ベンジル−(2,3,5,6−テトラクロ ロピリジン−4−イル)−アミノ〕−エタノールFp.79-81℃が得られた。 f)100mlのジクロロメタン中の31.5g(165mmol)のトルエン−4−スルホニルク ロリドを600mlのドライジクロロメタン中の50.4g(138mmol)の2−〔ベンジル− (2,3,5,6−テトラクロロピリジン−4−イル)−アミノ〕−エタノール 及び34.4mlのトリエチルアミンに氷の上で冷やしながら滴下し、そしてそれを5 ℃で14h保存した。それを水で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾かし、濾過 し、溶媒を真空で除去し、残渣をメタノールで温浸し、濾過し、そして58.0g( 81%)のトルエン−4−スルホン酸−2−〔ベンジル−(2,3,5,6−テト ラクロロピリジン−4−イル)−アミノ〕−エチルエステルFp.114-116℃が得ら れた。 g)200mlのジメチルホルムアミド中の24.3g(96mmol)の2−(3−ヒドロキ シ−5−メチル−フェニル)−イソインドール−1,3−ジオンの溶液を400ml のジメチルホルムアミド中の3.8g(150mmol)の水素化ナトリウム(95%)に氷の 上で冷却しながら滴下した。30分後、この溶液を360mlのジメチルホルムアミド 中の50g(96mmol)のトルエン−4−スルホン酸−2−〔ベンジル−(2,3, 5,6−テトラクロロピリジン−4−イル)−アミノ〕−エチルエステルに滴下 した。1h後、これを氷水に注ぎ、酢酸エチルで3 回抽出し、有機相を水で5回抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで乾かし、濾過し 、溶媒を真空除去し、そして50.4gの油状残渣を得、これをシリカゲルカラム( 移動溶媒イソヘキサン:酢酸エチル=9:1〜7:3)で精製した。19.0g(33 %)の2−(3−{2−〔ベンジル−(2,3,5,6−テトラクロロピリジン −4−イル)−アミノ〕−エトキシ}−5−メチル−フェニル)−イソインドー ル−1,3−ジオンFp.142-143℃が得られた。 h)320mlのジクロロメタン及び160mlのエタノール中の61.4g(100mmol)の2− (3−{2−〔ベンジル−(2,3,5,6−テトラクロロピリジン−4−イル )−アミノ〕−エトキシ}−5−メチルフェニル)−イソインドール−1,3− ジオン及び7.2ml(150mmol)のヒドラジン水和物を室温で3日撹拌した。40mlの 濃塩酸を氷で冷やしながら加え、結晶パルプをエタノールで希釈し、1h撹拌し 、溶媒を真空で除去し、その残渣を2Nの水酸化ナトリウム溶液に懸濁し、ジク ロロメタンを加え、それを30分撹拌し、濾過し、有機相を除去し、水性相をジク ロロメタンで抽出し、合わせた有機相を水で洗い、溶媒を真空で除去し、残渣を メタノールで温浸し、そして37.6g(78%)の〔2−(3−アミノ−5−メチル −フェノキシ)−エチル〕−ベンジル−(2,3,5,6−テトラクロロピリジ ン−4−イル)−アミンFp.92-93℃を得た。 i)3.5ml(27mmol)のベンゼンスルホニルクロリドを55mlのピリジン中の11.5g (25.5mmol)の〔2−(3−アミノ−5−メチル−フェノキシ)−エチル〕−ベ ンジル−(2,3,5,6−テトラクロロピリジン−4−イル)−アミンに氷の 上で冷やしながら滴下した。1h後、それを氷の上に注ぎ、それを130mlの6N の塩酸と混合し、酢酸エチルで抽出し、硫酸ナトリウムで乾かし、濾過し、溶媒 を真空除去し、残渣を100mlのエーテル/ジイソプロピルエーテル (1:1)で温浸し、そして13.7g(91%)のN−(3−{2−〔ベンジル−( 2,3,5,6−テトラクロロピリジン−4−イル)−アミノ〕−エトキシ}− 5−メチル−フェニル)−ベンゼンスルホンアミドFp.147-149℃が得られた。 j)1.0gのN−(3−{2−〔ベンジル−(2,3,5,6−テトラクロロピ リジン−4−イル)−アミノ〕−エトキシ}−5−メチル−フェニル)−ベンゼ ンスルホンアミド、0.62gのクロロメチルジメチルホスファノキシド及び0.68g の炭酸カリウムを150〜160℃で20分撹拌し、それをメタノールで抽出し、濾過し 、溶媒を真空除去し、残渣を酢酸エチルとメタノールとの混合物(9:1)で温 浸し、濾過し、シリカゲルカラムで精製し(移動溶媒/メタノール=9:1)、 溶媒を真空除去し、そして1.0gの(N−(3−{2−〔ベンジル−(2,3, 5,6−テトラクロロピリジン−4−イル)−アミノ〕−エトキシ}−5−メチ ルフェニル)−N−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−ベンゼンスルホ ンアミドがアモルファス塊として得られた。MS(m/e)=701。 k)1.0g(1.4mmol)のN−(3−{2−〔ベンジル−(2,3,5,6−テトラ クロロピリジン−4−イル)−アミノ〕−エトキシ}−5−メチルフェニル)− N−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−ベンゼンスルホンアミド、1.15 mlの1,3,5−トリメチルベンゼン及び8mlのトリフルオロ酢酸を室温で12h 撹拌し、150mlの水に注ぎ、濃水性アンモニア溶液でアルカリ性にし、濾過し、 水及びエーテルで洗い、残渣を酢酸エチルに溶かし、硫酸ナトリウムで乾かし、 多孔質珪藻土で処理し、濾過し、溶媒を真空除去し、残渣を3mlの酢酸エチルに 取り込ませ、30mlのエーテルと混合し、そして結晶化させた。それを濾過し、そ して0.5g(58%)のN−(ジメチルオキソホスフィニルメチル)−N−{3− メチル−5 −〔2−(2,3,5,6)−テトラクロロピリジン−4−イルアミノ)−エト キシ〕−フェニル}−ベンゼンスルホンアミドFp.152-154℃が得られた。 l)10mlのメタノール中の0.2g(0.33mmol)のN−(ジメチルオキソホスフィ ニル−メチル)−N−{3−メチル−5−〔2−(2,3,5,6)−テトラク ロロピリジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−ベンゼンスルホン アミドを0.28mlのトリエチルアミン及び0.1gの10%のパラジウム・オン・カー ボンの存在下で室温及び常圧で水素化した。18時間後、それを濾過し、残渣を3 mlのエタノールに溶かし、30mlのエーテルを加え、それを濾過し、エーテルで洗 い、そして0.12g(77%)の表題の化合物Fp.228-232℃が得られた。実施例2 N−(ジメチルオキソホスフィニルメチル)−N−{3−メチル−5−〔2−( ピリジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−メトキシ−ベンゼ ンスルホンアミド は、実施例1に類似して24%の収率で得られ、ここで工程1i)において、ベ ンゼンスルホニルクロリドの代わりに2−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロリ ドを使用した。アモルファス。MS(m/e)=503。実施例3 N−(ジメチルオキソホスフィニルメチル)−N−{3−メチル−5−〔2−( ピリジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−ブトキシ−ベンゼ ンスルホンアミド は、実施例1に類似して10%の収率で得られ、ここで工程1i)において、ベ ンゼンスルホニルクロリドの代わりに2−ブトキシ−ベンゼンスルホニルクロリ ドを使用した。アモルファス。MS(m/ e)=545。実施例4 N−(ジメチルオキソホスフィニルメチル)−N−{3−メチル−5−〔2−( ピリジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−ヘキシルオキシ− ベンゼンスルホンアミド は、実施例1に類似して20%の収率で得られ、ここで工程1i)において、ベ ンゼンスルホニルクロリドの代わりに2−ヘキシルオキシ−ベンゼンスルホニル クロリドを使用した。アモルファス。MS(m/e)=573。実施例5 N−(ジメチルオキソホスフィニルメチル)−N−{3−メチル−5−〔2−( ピリダジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−メトキシ−ベン ゼンスルホンアミド a)59g(233mmol)の2−(3−ヒドロキシ−5−メチル−フェニル)−イソイ ンドール−1,3−ジオン、44ml(700mmol)のクロロアセトニトリル及び96.7g( 700mmol)の炭酸カリウムを300mlのドライジメチルホルムアミドの中で80℃で4 h加熱した。それを2lの水に注ぎ、濾過し、そして60.5g(89%)の〔3−( 1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−5−メチ ル−フェノキシ〕−アセトニトリルFp.156-157℃が得られた。 b)500mlのエタノール中の30.0g(103mmol)の〔3−(1,3−ジオソ−1,3 −ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−5−メチル−フェノキシ〕−アセト ニトリル及び6.0ml(123mmol)のヒドラジン水和物を室温で4h撹拌し、沈渣を 吸引濾過し、エーテルで温浸し、そして16.7g(定量)の(3−アミノ−5−メ チル−フェノキシ)−アセトニリルFp.76-77℃が得られた。 c)11.4g(55mmol)の2−メトキシ−ベべンゼンスルホニルクロリ ドを小分けして10℃にて70mlのジクロロメタン中の8.9g(55mmol)の(3−ア ミノ−5−メチル−フェノキシ)−アセトニトリル及び7.6ml(55mmol)のトリエ チルアミンに加え、室温で1h撹拌し、水で抽出し、有機相を硫酸ナトリウムで 乾かし、濾過し、溶媒を真空除去し、残渣をエーテルで温浸し、そして8.5g(4 6%)のN−(3−シアノメトキシ−5−メチルフェニル)−2−メトキシ−ベ ンゼンスルホンアミドFp.156-157℃が得られた。 d)5.0g(15mmol)のN−(3−シアノメトキシ−5−メチル−フェニル)− 2−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、9.5g(75mmol)のクロロメチル−ジ メチル−ホスファノキシド及び10.5g(75mmol)の炭酸カリウムを30分160℃で 撹拌した。それを酢酸エチルで抽出し、シリカゲルで濾過し(酢酸エチル:氷酢 酸95:5)、約2/3の溶媒を除去し、それを炭酸水素ナトリウムで抽出し、酢 酸エチル相を硫酸ナトリウムで乾かし、濾過し、溶媒を真空除去し、そして5.0 g(79%)のN−(ジメチルオキソ−ホスフィニル−メチル)−N−(3−シア ノメトキシ−5−メチル−フェニル)−2−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド がFp.143-145℃の無色の結晶として得られた。 e)3.3mlのクロロトリメチルシランを窒素のもとで氷の上で冷やしながら5ml のテトラヒドロフラン中の0.29g(13.2mmol)のリチウムボロヒドリドに滴下し 、それを室温で1h撹拌し、5mlのテトラヒドロフラン中の0.93g(2.2mmol)の N−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−(3−シアノメトキシ−5 −メチル−フェニル)−2−メトキシ−ベンゼンスルホンアミドの溶液を滴下し 、それを室温で1h撹拌し、水を滴下し、溶媒を真空除去し、少量のジクロロメ タンに含ませ、そしてシリカゲルで濾過し(ジクロロメタン:メタノール=9: 1)、溶媒を真空除去し、そして900mg( 91%)のN−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−〔3−(2−アミ ノ−エトキシ)−5−メチル−フェニル〕−2−メトキシ−ベンゼンスルホンア ミドが油として得られた。MS(m/e)=426。 f)20mlのドライテトラヒドロフラン中の940mgのN−(ジメチルオキソホスフ ィニル−メチル)−N−〔3−(2−アミノ−エトキシ)−5−メチル−フェニ ル〕−2−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、400mg(2.2mmol)の3,4,5 −トリクロロピリダジン及び0.31ml(2.2mmol)のトリエチルアミンを80℃で2h 撹拌し、溶媒を真空除去し、残渣を水と撹拌し、酢酸エチルで3回抽出し、硫酸 ナトリウムで乾かし、濾過し、溶媒を真空除去し、そしてN−(ジメチルオキソ ホスフィニル−メチル)−N−{3−〔2−(3,4−ジクロロピリダジン−5 −イルアミノ)−エトキシ〕−5−メチル−フェニル}−2−メトキシ−ベンゼ ンスルホンアミド及びN−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−{3 −〔2−(3,5−ジクロロピリダジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−5− メチル−フェニル}−2−メトキシ−ベンゼンスルホンアミドの混合物1.26g( 定量)が油として得られた。MS(m/e)=573。 g)80mlのメタノール中のこの混合物1.3g(2.2mmol)及び0.9g(6.6mmol)の炭酸 カリウムを0.3gの10%のパラジウム・オン・カーボンの存在下で室温及び常圧 で水素化した。それをシリカゲルで濾過し、溶媒を真空除去し、そして415mg(38 %)の表題の化合物か油として得られた。MS(m/e)=504。実施例6 N−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−{3−メチル−5−〔2− (ピリダジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−プロピルオキ シ−ベンゼンスルホンアミド は、実施例5に類似して、33%の収率で製造できた。油。MS(m/e)=532 。これのために、工程5c)において2−メトキシ−ベンゼンスルホニルクロリ ドの代わりに2−プロピルオキシ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用し、そし てN−(3−シアノメトキシ−5−メチル−フェニル)−2−プロピルオキシ− ベンゼンスルホンアミド(Fp.154-155℃)が57%の収率で得られ、これを実施例 5d)に類似にN−(ジメチルオキソ−ホスフィニル−メチル)−N−(3−シ アノメトキシ−5−メチル−フェニル)−2−プロピルオキシ−ベンゼンスルホ ンアミド(60%の収率、Fp.143-145℃)と反応させ、それを実施例5e)に類似 に反応させてN−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−〔3−(2− アミノ−エトキシ)−5−メチル−フェニル〕−2−プロピルオキシ−ベンゼン スルホンアミド(86%の収率、油、MS(m/e)=454)を形成し、これを実施例 5f)に類似に反応させてN−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N− {3−〔2−(3,5−ジクロロピリダジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕− 5−メチル−フェニル}−2−プロピルオキシ−ベンゼンスルホンアミド及びN −(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−{3−〔2−(3,4−ジク ロロピリダジン−5−イルアミノ)−エトキシ〕−5−メチル−フェニル}−2 −プロピルオキシ−ベンゼンスルホンアミドの混合物(定量、油、MS(m/e) =601)を形成し、これより実施例5g)に類似の触媒水素化により表題の化合物 が得られた。実施例7 N−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−{3−メチル−5−〔2− (ピリダジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−エトキシ−ベ ンゼンスルホンアミド は、実施例5に類似して、54%の収率で製造できた。油。MS(m /e)=518。これのために、工程5c)において2−メトキシ−ベンゼンスル ホニルクロリドの代わりに2−エトキシ−ベンゼンスルホニルクロリドを使用し 、そしてN−(3−シアノメトキシ−5−メチル−フェニル)−2−エトキシ− ベンゼンスルホンアミド(Fp.142℃)が70%の収率で得られ、これを実施例5d )に類似に反応させてN−(ジメチルオキソ−ホスフィニル−メチル)−N−( 3−シアノメトキシ−5−メチル−フェニル)−2−エトキシ−ベンゼンスルホ ンアミド(46%の収率、Fp.139-141℃)を形成しそれを実施例5e)に類似に反 応させてN−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−〔3−(2−アミ ノ−エトキシ)−5−メチル−フェニル〕−2−エトキシ−ベンゼンスルホンア ミド(58%の収率、油、MS(m/e)=440)を形成し、これを実施例5f)に類 似に反応させてN−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−{3−〔2 −(3,5−ジクロロピリダジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−5−メチル −フェニル}−2−エトキシ−ベンゼンスルホンアミド及びN−(ジメチルオキ ソホスフィニル−メチル)−N−{3−〔2−(3,4−ジクロロピリダジン− 5−イルアミノ)−エトキシ〕−5−メチル−フェニル}−2−エトキシ−ベン ゼンスルホンアミドの混合物(55%、Fp.114-116℃)を形成し、これより実施例 5g)に類似の触媒水素化により表題の化合物が得られた。実施例8 N−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−{3−メチル−5−〔2− (ピリダジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−(2−プロピ ル−オキシ)−ベンゼンスルホンアミド は、実施例5に類似して、35%の収率で製造できた。油。MS(m/e)=532 。これのために、工程5c)において2−メトキシ− ベンゼンスルホニルクロリドの代わりに2−イソプロピルオキシ−ベンゼンスル ホニルクロリドを使用し、そしてN−(3−シアノメトキシ−5−メチル−フェ ニル)−2−(2−プロピルオキシ)−ベンゼンスルホンアミド(Fp.100-102℃ )が21%の収率で得られ、これを実施例5d)に類似に反応させてN−(ジメチ ルオキソ−ホスフィニル−メチル)−N−(3−シアノメトキシ−5−メチル− フェニル)−2−(2−プロピルオキシ)−ベンゼンスルホンアミド(65%の収 率、Fp.137-140℃)が形成され、それを実施例5e)に類似に反応させてN−( ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−〔3−(2−アミノ−エトキシ) −5−メチル−フェニル〕−2−(2−プロピルオキシ)−ベンゼンスルホンア ミド(75%の収率、油、MS(m/e)=454)を形成し、これを実施例5f)に類 似に反応させてN−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−{3−〔2 −(3,5−ジクロロピリダジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−5−メチル −フェニル}−2−(2−プロピルオキシ)−ベンゼンスルホンアミド及びN− (ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−{3−〔2−(3,4−ジクロ ロピリダジン−5−イルアミノ)−エトキシ〕−5−メチル−フェニル}−2− (2−プロピルオキシ)−ベンゼンスルホンアミドの混合物(定量、油、MS(m /e)=601)を形成し、これより実施例5g)に類似の触媒水素化により表題の 化合物が得られた。実施例9 N−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−{3−メチル−5−〔2− (ピリダジン−4−イルアミノ)−エトキシ〕−フェニル}−2−ブトキシ−ベ ンゼンスルホンアミド は、実施例5に類似して、41%の収率で製造できた。油。MS(m/e)= 。これのために、工程5c)において2−メトキシ− ベンゼンスルホニルクロリドの代わりに2−ブトキシ−ベンゼンスルホニルクロ リドを使用し、そしてN−(3−シアノメトキシ−5−メチル−フェニル)−2 −ブトキシ−ベンゼンスルホンアミド(Fp.121-123℃)が96%の収率で得られ、 これを実施例5d)に類似に反応させてN−(ジメチルオキソ−ホスフィニル− メチル)−N−(3−シアノメトキシ−5−メチル−フェニル)−2−ブトキシ −ベンゼンスルホンアミド(43%の収率、Fp.151-152℃)を形成し、それを実施 例5e)に類似に反応させてN−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N −〔3−(2−アミノ−エトキシ)−5−メチル−フェニル〕−2−ブトキシ− ベンゼンスルホンアミド(67%の収率、油、MS(m/e)=468)を形成し、これ を実施例5f)に類似に反応させてN−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル )−N−{3−〔2−(3,5−ジクロロピリダジン−4−イルアミノ)−エト キシ〕−5−メチル−フェニル}−2−ブトキシ−ベンゼンスルホンアミド及び N−(ジメチルオキソホスフィニル−メチル)−N−{3−〔2−(3,4−ジ クロロピリダジン−5−イルアミノ)−エトキシ〕−5−メチルーフェニル}− 2−ブトキシ−ベンゼンスルホンアミドの混合物(定量、油、MS(m/e)=615 )を形成し、これより実施例5g)に類似の触媒水素化により表題の化合物が得 られた。実施例10 トロンビン時間 臨床的凝固診断における慣用の試験はトロンビン時間である。このパラメータ ーはフィブリノーゲンに対するトロンビンの作用及び凝塊の形成を測定する。ト ロンビンのインヒビターは長期化した血栓時間をもたらす。 血漿を得るため、健康なドナー由来の9部の鮮血を1部のクエン 酸ナトリウム溶液(0.11mol/l)と混合し、そして室温にて約3000rpmで10分遠心 した。血漿をピペットで取り出し、そして室温で約8時間保存した。 200μlのクエン酸血漿を37℃で2分ボール・コアギュロメーター(Amelung Co mpany由来のKC10)の中で2分インキュベートした。10μlのジメチルスルホキシ ド(DMSO)又はDMSO中の活性物質溶液を190μlの予備加熱しておいたトロンビ ン試薬(Boehringer Mannheim GmbH;約3U/mlのウマトロンビン及び0.0125M のCa2+を含む)に加えた。血漿にこの溶液200μlを添加したらストップウォッ チを作動させ、そして凝固が開始する時間を測定した。コントロールの測定では 血栓時間24秒であり、そして活性物質により有意に上昇した。 秒で表示する測定トロンビン時間を以下の表にコントロールとの差として示す 。ヒト血漿中の活性物質の濃度は5μM(TT5)及び0.5μM(TT0.5)であった。トロンビン阻害 反応速度の測定を、0.2Mの塩化ナトリウム及び0.5%のポリエチレングリコー ル6000を含む0.1Mのリン酸緩衝液の中でpH=7.5及び25℃において、基質H-( D)-Phe-Pro-Arg-pNA;Kabi及びヒトαトロンビン(Sigma,非活性=2150NIH単位 /mg)により、ポリスチレン製セミ・マイクロキュベットの中で1mlの全容量で 行った。 予備試験において、各活性物質をそれがトロンビンを迅速に又はゆっくりと阻 害するかを決定した。このために、この反応はまず0.03NIH単位のトロンビンを 基質及び活性物質の100μMの溶液に加えた。第2の実験において、基質を、5 分間インキュベートしておいたトロンビンと活性物質との溶液に加えた。経時的 なp−ニトロアニリンの濃度の上昇を光学的に(Perkin-Elmer Company由来のUV -VISスペクトロメーター・ラムダ−2)で405nmで12minモニターした。 双方の実験において得た測定曲線は線形、且つ平行であるため、以下の表の活 性物質は即効性トロンビンインヒビターである。 阻害定数Kiを次に以下に通りにして決定した。基質を100μM,50μM,30μ M,20μMの濃度で使用し、そして各基質濃度においてインヒビター抜き1回の 測定を実施し、そして以下の表に列記した様々なインヒビター濃度の存在下で3 回の測定を行った。反応はトロンビンの添加により開始した。p−ニトロアニリ ンの形成による405nmでの吸収の上昇を12分間モニターした。測定点(時間、対 、吸収)を20秒の間隔においてPCに変換した。速度Vo秒当りの吸収変化;イン ヒビター抜きで測定)及びVi(インヒビターを伴う測定)を直線回帰により決 定した。基質濃度が15%未満で減少する基質濃度の測定領域のみを利用した。Km ′及びVmax、を次式の非直線フィットにより一連の測定値(一定のインヒビタ ー濃度、様々な基質濃度)から決定した。 最後に、Kiを次式の非線形フィットにより一連の全測定値から計算した。 ミカエリス定数Kmは全測定で3.8±2μMであった。 活性物質の阻害定数Kiは以下の表にμMの単位で示す。トリプシン及びプラスミンの阻害 10mgのウシ膵臓トリプシン(Sigma)を100mlの1Mの塩酸に溶かし、そして冷蔵 庫に保存した。その20μlを980μlの1mMの塩酸 と混合した。測定はトロンビンについて記載の通りに実施した。Km=45μM。 ヒトプラスミン(Sigma,10単位)による測定はトロンビンについて記載の通り にして、基質S-2251(H-(D)-Val-Leu-Lys-pNA,Kabi)を用いて実施した。0.01 単位のプラスミンを各測定のために用いた。Km=250μM。 トリプシン及びプラスミン阻害は本発明に係る化合物について認められなかっ た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,BG,BR,BY,C A,CN,CZ,EE,FI,HU,JP,KR,KZ ,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SI,SK, UA,US (72)発明者 ステグマイアー,カールハインツ ドイツ連邦共和国,デー−64646 ヘッペ ンハイム,キルフベルグシュトラーセ 17

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式Iのホスファノキシド (式中、 R1はアリール又はヘテロアリール基を表わし、ここでこのアリール又はヘテ ロアリール残基は1又は複数のニトロ、ハロゲン、ニトリル、ヒドロキシ、カル ボキシ、アルコキシカルボニル、フェニルアルコキシ−カルボニル、フェニル、 アルキル、トリフルオロメチル、アルコキシ、アルケニルオキシ、アルキニルオ キシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスル ホニル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ジ− アラルキルアミノ、アルキルスルホニルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、ホ ルミルアミノ、カルバモイル、チオカルバモイル、アルキルアミノカルボニル、 ジアルキルアミノカルボニル又はアルコキシカルボニルアルキルオキシにより置 換されていてよい; R2及びR3は同一又は異なるものであり、そして直鎖又は枝分れしたアルキル 基を表わす; Aは直鎖又は枝分れしたアルキレン残基を表わす; Xは−CH基又は窒素原を表わす)並びにその水和物、溶媒和物及びその生理学 的に寛容された塩、並びに光学活性形態、ラセミ体、及びこれらの化合物のジア ステレオマー混合物。 2.R1が未置換のフェニル基、又はC1−C6アルコキシ基に より置換されたフェニル基を表わす、請求項1記載の一般式Iのホスファノキシ ド。 3.R1及びR2が同一であり、そしてC1−C6アルキル基を表わす、請求項1 及び2記載の一般式Iのホスファノキシド。 4.AがC1−C6アルキレン基を表わす、請求項1〜3記載の一般式Iのホス ファノキシド。 5.Xが−CH基又は窒素原子を表わす、請求項1〜4記載の一般式Iのホスフ ァノキシド。 6.請求項1〜5記載の一般式Iのホスファノキシドの製造のための方法であ って、一般式IIIの化合物 (式中、R1及びXは上記の意味を有し、R4は水素原子又はベンジル基であり 、そしてnは2又は4である)をホスファノキシドHal-A-P(O)R2R3(ここでA, R2及びR3は上記の意味を有し、そしてHalはハロゲン原子を表わす)と反応さ せ、次いで触媒的に水素化し、 次いで所望するなら一般式Iの化合物を生理学的に寛容された塩、水和物、溶 媒和物又は光学異性体に変換する方法。 7.請求項1〜5の化合物の少なくとも一種、そして更には薬理担体及び補助 物質を含む薬理製剤。 8.薬理製剤の製造及び血栓塞栓症の処置のための請求項1〜5記載の一般式 Iの化合物の利用。
JP8508484A 1994-08-30 1995-08-26 新規ホスファノキシド、その製造のための方法、及びこれらの化合物を含む薬剤 Pending JPH10504832A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4430755A DE4430755A1 (de) 1994-08-30 1994-08-30 Neue Phosphanoxide, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie diese Verbindungen enthaltende Arzneimittel
DE4430755.1 1994-08-30
PCT/EP1995/003382 WO1996006849A1 (de) 1994-08-30 1995-08-26 Neue phosphanoxide, verfahren zu ihrer herstellung sowie diese verbindungen enthaltende arzneimittel

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10504832A true JPH10504832A (ja) 1998-05-12

Family

ID=6526915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8508484A Pending JPH10504832A (ja) 1994-08-30 1995-08-26 新規ホスファノキシド、その製造のための方法、及びこれらの化合物を含む薬剤

Country Status (11)

Country Link
US (1) US5824679A (ja)
EP (1) EP0778839B1 (ja)
JP (1) JPH10504832A (ja)
AT (1) ATE174922T1 (ja)
AU (1) AU3473595A (ja)
CA (1) CA2198365A1 (ja)
DE (2) DE4430755A1 (ja)
DK (1) DK0778839T3 (ja)
ES (1) ES2128760T3 (ja)
GR (1) GR3029692T3 (ja)
WO (1) WO1996006849A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5792769A (en) * 1995-09-29 1998-08-11 3-Dimensional Pharmaceuticals, Inc. Guanidino protease inhibitors
DE69631692T2 (de) 1995-12-29 2004-12-02 3-Dimensional Pharmaceuticals, Inc. Amidino proteaseinhibitoren
SE9602646D0 (sv) 1996-07-04 1996-07-04 Astra Ab Pharmaceutically-useful compounds
AR023510A1 (es) * 1999-04-21 2002-09-04 Astrazeneca Ab Un equipo de partes, formulacion farmaceutica y uso de un inhibidor de trombina.

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PH31294A (en) * 1992-02-13 1998-07-06 Thomae Gmbh Dr K Benzimidazolyl derivatives, pharmaceutical compositions containing these compounds and process for preparing them.
AU668206B2 (en) * 1992-07-01 1996-04-26 Ortho Pharmaceutical Corporation 1-arylsulphonyl, arylcarbonyl and 1-arylphosphonyl-3-phenyl-1,4,5,6-tetrahydropyridazines
TW257757B (ja) * 1993-03-03 1995-09-21 Boehringer Mannheim Gmbh
DE4306506A1 (de) * 1993-03-03 1994-09-08 Boehringer Mannheim Gmbh Neue 4-Alkylaminopyridine - Verfahren zu ihrer Herstellung sowie diese Verbindungen enthaltende Arzneimittel
IL110040A (en) * 1993-06-29 2000-07-16 Nissan Chemical Ind Ltd Pyridazinone derivatives their preparation and pharmaceutical compositions comprising them

Also Published As

Publication number Publication date
DK0778839T3 (da) 1999-08-23
DE4430755A1 (de) 1996-03-07
EP0778839A1 (de) 1997-06-18
ATE174922T1 (de) 1999-01-15
GR3029692T3 (en) 1999-06-30
DE59504643D1 (de) 1999-02-04
EP0778839B1 (de) 1998-12-23
ES2128760T3 (es) 1999-05-16
CA2198365A1 (en) 1996-03-07
WO1996006849A1 (de) 1996-03-07
US5824679A (en) 1998-10-20
AU3473595A (en) 1996-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU682026B2 (en) New 4-aminopyridines, process for preparing the same and medicaments containing the same
JP3277170B2 (ja) メタロプロテアーゼ阻害剤
US20040067938A1 (en) Quaternary amines and related inhibitors of factor xa
JP2003500383A (ja) 第Xa因子阻害剤
WO2001012600A9 (en) INHIBITORS OF FACTOR Xa
JP2003509412A (ja) Xa因子阻害剤
JP2003500376A (ja) Xa因子の阻害剤
JP2001508796A (ja) トロンビン阻害薬
EP0937711A1 (de) Neue Thiobenzamide, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie diese enthaltende Arzneimittel
JP2002536432A (ja) 第Xa因子の阻害剤
EP1263754A1 (en) INDALONE AND BENZIMIDAZOLONE INHIBITORS OF FACTOR Xa
EP1335916A1 (en) Pyridyl-substituted triazoles as tgf inhibitors
KR19990076817A (ko) 아미디노 프로테아제 억제제
KR20060124781A (ko) 피롤리딘-3,4-다이카복스아마이드 유도체
US5795892A (en) 4-aminopyridazines, method of preparing them and drugs containing these compounds
JPH08509472A (ja) 新規4−アミノピリジン、それらの製造方法およびそれらを含有する薬剤
EP0937723A1 (de) Neue Sulfonamide, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie diese enthaltende Arzneimittel
KR20060110288A (ko) 인자 xa 의 저해제로서의 티오에테르-치환 벤즈아미드
WO2003080060A1 (en) Substituted piperazine antithrombotic pai-1 inhibitors
JPH10504832A (ja) 新規ホスファノキシド、その製造のための方法、及びこれらの化合物を含む薬剤
ZA200100238B (en) Bispiperidines as antithrombotic agents.
MXPA05002703A (es) Inhibidores de factor xa y otras serinaproteasas implicadas en la cascada de la coagulacion.
JPH11246554A (ja) 選択的トロンビン抑制剤として有用な芳香族アミジン誘導体
DE4312966A1 (de) Neue 4-Aminopyridine - Verfahren zu ihrer Herstellung sowie diese Verbindungen enthaltende Arzneimittel
MXPA98003660A (en) Acidos diaminocarboxilicos sustitui