JPH10504374A - 高速動弾性係合式ねじ・ナット機構 - Google Patents

高速動弾性係合式ねじ・ナット機構

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JPH10504374A JP8507682A JP50768296A JPH10504374A JP H10504374 A JPH10504374 A JP H10504374A JP 8507682 A JP8507682 A JP 8507682A JP 50768296 A JP50768296 A JP 50768296A JP H10504374 A JPH10504374 A JP H10504374A
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Abstract

(57)【要約】 新型のねじ・ナット機構は支持台と、1個又はそれ以上の半ナットと、これの作動手段とで構成され、その特徴とするところは、半ナットの内側ねじ山とねじの外側のねじ山との係合が弾性的に開始され、次いで、確動部材により完結されて締付けが行われると共に、その後の関係部材の離脱は確実に行われる。このような機構は、ねじにより駆動されてその戻り行程を高速の動きで通過させたい装置はもとより、種々のジャッキ、万力、工作機械のスライドテーブル等において使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 高速動弾性係合式ねじ・ナット機構1.技術分野 本発明の高速動弾性係合式ねじ・ナット機構は、新しいタイプのねじ駆動機構 であって、車両ねじジャッキ、台万力、マシン万力、建築足場、工作機械のスラ イドテーブル等、その他駆動された対偶を構成する機構であって遊び行程を迅速 に通過する必要のある、ねじとナットの使用を要件とする手段のような回し金上 で使用できるものである。また、この機構は任意の調節や位置決めを可能とする 「高速距離調節及び回転用の手段」として使用することができる。キーテクニッ クとして使用されるのは、機械的にプログラム制御されて弾性係合する自動開閉 ねじ・ナット対偶(以後略して「Fナット対偶」と称する)である。2.従来技術の背景 過去において出願人は、ねじ又はナットのいずれか一方がアップ・ダウン式の 高速開閉ねじ・ナット機構に関する多数の発明特許を多数の国で申請した。例え ば、米国特許第4,834,355号、第4,923,185号並びに第5,2 82,392号がある。ねじとナットとの係合は本質的には種々のカム、リンク 等の如き剛性作動装置により行われている。その欠点は、係合はできるがその係 合の深さが毎回理想的でなく、時には内側と外側のねじ山の係合が指定の深さに 達していない状態でも機能し始めるため、ねじ山の負荷容量と信頼性が低下する ことである。本発明の目的はこのような欠点を根本的に克服することにある。3.発明の概要 本発明の技術的概要はナットの内側ねじ山とねじの外側ねじ山を軟着陸のよう な方法で係合させる弾性手段を使用することである。しかも、剛性自動締付け作 動装置が、ナットの係合された後にこれを自動締付けするために使用されている 。逆の方法で動作させて内側ねじ山と外側ねじ山とを分離したい場合にも、剛性 自動分離装置が使用され、これには剛性技術と弾性技術とが組合せられて使用さ れており、これをもって、ねじ山係合到達率100%のみならず、ねじ山の全標 準係合深さ到達率100%を確保している。本発明の特徴とするところは、一個 又はそれ以上の半ナットを支持台により支持されたねじの横断面の周囲に均一に 配置することにある。この半ナットは支持台とアップ・ダウンスリーブとの間に 配置され、自動的に上昇又は下降できる開閉手段を備えている。アップ・ダウン スリーブにはねじの軸方向移動を阻止するための移動止め手段が設けられている 。上記支持台は、支持腕(1個又は2個)、支持穴(対応して1個又は2個)、 支持体(ピボット軸O1のような回し金に連結された手段を含む)、半ナットの アップ・ダウン案内路が設けられたアップ・ダウン案内部材及び位置制限部材か ら構成されている。上記ねじは、可動な嵌合状態で支持穴、半ナット及びアップ ・ダウン手段(軸方向移動止め手段を含むアップ・ダウンスリーブのようなもの )を通過する。2個又はそれ以上の半ナットは、ねじの中心の周囲に配置される べきである。半ナットはアップ・ダウン力を伝達する作動部材の他に、その周面 の半分以下で延長する内側ねじ山とアップ・ダウン運動を案内するスライド案内 路を有する。半ナットの自動的且つ同期的開閉作用を制御するために使用される 「半ナット用自動開閉機構」は、弾性係合作動部材(ばねのようなもの)、剛性 自動締付け部材及び分離作動装置(アップ・ダウンスリーブ及びならいカムのよ うなもの)、過負荷分離装置(爪、帯ばね等のようなもの)及び上方行程制限装 置、安全装置、速度変換装置から構成されており、ねじに高速又は低速のいずれ か一方で前進又は後退できる機能を付与する。4.図面の簡単な説明 第1図は本発明の「Fナット対偶」を採用した車両ねじジャッキの動作原理を 示す概略図であり、この車両ねじジャッキは2つの速度(高速と低速)で上昇又 は下降する機能を有するものである。 第2図は「Fナット対偶」の第1の実施例の主要図であって、2個の半ナット を有し、弾性係合作動部材は「伸縮自在の板はね」であり、剛性自動締付け部材 は内側曲状カムであり、分離作動装置は半ナットの端面に設けられた端面カム対 偶であり、またねじ4は時計方向(以後M方向と称する)へ回動し、内側と外側 のねじ山は係合状態にある。 第3図は第2図と同じ主要図であるが、ねじ4は反時計方向(以後N方向と称 する)へ回動し、内側と外側のねじ山は分離状態にある。 第4−I図は第2図のA−A線断面図であって、ねじ4はM方向へ回動し、2 個の半ナットは伸縮自在の板ばねの作用により求心運動を行い、内側と外側のね じ山は係合状態にあることを示す。 第4−II図は第2図のB−B線断面図であって、半ナットがねじに係合した後 、半ナットが内側曲状ならいカムにより自動締付けされていることを示す。 第5−I図は第3図のD−D線断面図であって、ねじ4がN方向へ回動し、内 側と外側のねじ山が分離状態にあることを示す。 第5−II図は第3図のE−E線断面図であって、半ナットが自動締付けから解 放されて端面ならいカムの作用により求心分離運動を行うことを示す。 第6−I図は第2−I図の支持台の斜視図である。 第6−II図は第2−I図のアップ・ダウンスリーブの斜視図である。 第6−III図は第2−I図の上方及び下方の2個の半ナットの斜視図である。 第6−IV図は第2−I図の伸縮自在の板ばねの斜視図である。 第7−I図は「Fナット対偶」の第2の実施例の主要図であって、弾性係合作 動部材はばね鋼ワイヤーであり、剛性自動締付け部材と分離作動部材はアップ・ ダウンスリーブに設けられた円板ならいカムであり、またねじ4はM方向へ回動 し、内側と外側のねじ山は係合状態にある。 第7−II図は第7−I図のF−F線断面図である。 第7−III図は第7−I図のG−G線断面図である。 第8−I図は「Fナット対偶」の第3の実施例の主要図であって、弾性係合作 動部材は圧縮ばねであり、自動締付け及び分離装置は第7−I図と同じであるが 、二重速度変換装置は爪と同体であり、ねじは低速状態、即ち、M又はN方向へ 任意に回動できるが、内側と外側のねじ山が相互から分離できない自動締付け状 態にある。 第8−II図は第8−I図のJ−J線断面図の一方であって、爪がねじから持上 げられていることを示す。 第8−III図は第8−I図のJ−J線断面図の他方であって、爪が下降してね じ4のキー溝に挿入されていることを示す。 第8−IV図は第8−I図の部分H−H線断面図である。 第9−I図は「Fナット対偶」の第4の実施例の主要図であって、弾性係合部 材は圧縮ばねであり、剛性自動締付け部材は内側曲状カム対偶であり、分離作動 装置は外側曲状カム対偶であり、またねじ4はN方向へ回動し、内側と外側のね じ山は分離状態にある。 第9−II図は第9−I図のK−K線断面図である。 第10図は「Fナット対偶」の第5の実施例の主要図であって、分離作動装置 としてリンク機構を使用していることが第9−II図とは異なり、これを除いては すべて第9−II図と同じであり、またねじ4はN方向へ回動し、内側と外側のね じ山は分離状態にある。 第11−I図は「Fナット対偶」の第6の実施例の主要図であって、これは1 個のみの半ナットを有し、弾性作動部材は圧縮ばねであり、剛性自動締付け部材 はアップ・ダウン板であり、分離作動装置は半ナットの外周に設けられた半径方 向のカム対偶であり、またねじはM方向へ回動し、内側と外側のねじ山は係合状 態にある。 第11−II図は第11−I図のP−P線断面図の一方であって、ねじ4がM方 向へ回動すると、相互に弾性係合している内側と外側のねじ山がアップ・ダウン 板により自動締付けされることを示す。 第11−IIIは第11−I図のP−P線断面図の他方であって、ねじ4がN方 向へ回動すると、内側と外側のねじ山はカム対偶のアップ・ダウン板の作用によ り相互から分離することを示す。 第12−I図は第11−I図の支持台の斜視図である。 第12−II図は第11−I図の半ナットの斜視図である。 第12−III図は第11−I図のアップ・ダウンスリーブの斜視図である。 第12−IV図はピボット軸O1を有する半ナットの斜視図であって、第11− I図ではこのピボット軸は回し金(ねじジャッキ)に連結されているが、ここで は均等修正により半ナット上に設けられている。 第13−I図は「Fナット対偶」の第7の実施例を示し、これは第11−I図 に基づくものであり、内側ねじ山は支持台内に設けられ、弾性係合部材は圧縮ば ねであり、自動締付け及び分離装置は偏心カムである。 第13−II図は第13−I図のQ−Q線断面図である。 第14−I図は「Fナット対偶」の第8の実施例を示し、これは第13−I図 に基づくものであり、内側のねじ山は偏心カム内に設けられ、弾性係合部材はね じりばねである。 第14−II図は第14−I図のS−S線断面図である。 第15−I図は半ナット開閉機構の過負荷分離装置の部分主要図であって、こ の装置は端面摩擦円すい型のものである。 第15−II図は第15−I図のA−A線断面図である。 第16−I図は半ナット開閉機構の過負荷分離装置の部分主要図であって、こ の装置は外方に拡張可能な摩擦リング型のものである。 第16−II図は第16−I図のB−B線断面図の一方であって、外方に拡張可 能な摩擦リングの構造を示す。 第16−IIIは第16−I図のB−B線断面図の他方であって、内方に拡張可 能な摩擦リングの構造を示す。 第17−I図は半ナット開閉機構の過負荷分離装置の部分主要図であって、こ の装置は軸方向の案内柱(又は球)型のものである。 第17−II図は半ナット開閉機構の過負荷分離装置の部分主要図であって、こ の装置は半径方向の球(又は柱)型のものである。 第18図は台万力の実際の回し金上で使用される場合の本発明の「Fナット対 偶」の主要図である。 第19−I図は本発明の「Fナット対偶」を採用した「高速距離調節及び位置 決め手段」の実施例の概略図であって、任意の距離調節及び設定が要求される場 合に使用できるものである。 第19−II図はダブルねじ高速動万力機構図である。 第19−III図は剛性軸方向距離高速動調節ストップ機構図である。発明の好適な実施例 第2図は本発明の第1の実施例(実施例A)を示すものであり、主要部である 「Fナット対偶」を使用するための回し金は、第1図に示すように、車両のタイ ヤを取り替えるために使用されるねじジャッキである。この「Fナット対偶」は ねじジャッキの右側のピボット軸O1に装着される。 このねじジャッキは底座6と、頂部支持体2と、扇形歯車を有する4本のリン クと、左ピボット軸O2と、右ピボット軸O1と、平面軸受けと、ハンドル1を有 するねじ4と、右ピボット軸O1と一体的な本発明の「Fナット対偶」とで構 成されている。ねじ4の左端はピボット軸O2に連結され、その右端ねじ山部は 「Fナット対偶」と係合している。これを操作すると、ねじ4は「Fナット対偶 」の手段によって回動し、左右2つのピボット軸O2とO1との間の距離は縮小又 は拡大し、頂部支持体はリンク機構を介して車両を上下に持ち上げる。 第2図は本発明の「Fナット対偶」の主要図であり、ねじ4はM方向へ回動し 、内側と外側のねじ山は通常の係合状態にある。この実施例では2個の半ナット を有している。その開閉作動機構の特徴は:半ナットの弾性係合作動部材が伸 縮自在型の板ばね12であること;剛性自動締付け部材が内側曲状型のカム対 偶であること;分離作動装置が半ナットの端面に設けられた端面カム対偶であ ること;である。 この実施例の具体的な構造は支持台13と、2個の上方及び下方の半ナット7 及び8と、伸縮自在の板ばね12と、アップ・ダウンスリーブ11と、カム案内 ピン16と、爪10と、帯ばね9と、制限ストップピン14と、クランプ板15 と、速度変換装置17と、ねじ4とで構成されている。「Fナット対偶」の回し 金はねじジャッキであるから、支持台はピボット軸13.1に連結されていなけ ればならない(第6−I図)。ねじ4はアップ・ダウンスリーブの支持穴13. 2と内側穴11.1を順次通過して半ナット及びその開閉装置と協働する。2個 の半ナット7及び8の前後2つの外面7.1、7.2、8.1、8.2は支持台 の内側案内溝面13.4、13.5に運動可能に嵌合しており、左右の2つの端 面7.3、8.3及び7.8、8.8は支持台の右端案内溝面13.3とアップ ・ダウンスリーブの左端案内溝面11.4にそれぞれ運動可能に嵌合している。 半ナットの分離装置について、この実施例では半ナット7及び8の右端面に端面 カム溝7.10及び8.10を備えており、これがアップ・ダウンスリーブ11 の左端面11.4上のカム案内ピン16A及び16Bにそれぞれ係合して端面カ ム対偶、即ち、分離作動装置を形成している。前記カム対偶の設計的特徴は次の 通りである(実例として上方半ナット7をとる;第4−II図及び第5−II図参照 );このならいカムの内側曲面の半径は右かど(位置IIにて)で最大(RII)と し、左かど(位置Iにて)で最小(RI)とし、これら2つの半径の差は第5− II図に示すようにそれが分離する時に半ナット7により外方へ動かされる移動量 である。カム案内ピン16Aがねじ4及びアップ・ダウンスリーブと共に位置II Iから位置IIIを通って位置IにN方向へ回動すると、半ナット7及び8の内側ね じ山7.9及び8.9はねじ4の外側のねじ山4.1から直ちに分離する。勿論 アップ・ダウンスリーブ11はN方向へ回動するので、その自動締付け用の内側 曲状ならいカムも位置Iから位置IIIにN方向へ回動して指令を待っている(第 5−II図参照)。この実施例の弾性係合作動部材は、伸縮自在の板ばね12であ って、その低速且つ均一の求心伸縮弾性を、半ナットの溝底の曲面7.4及び8 .4を介して半ナットに穏やかに与える。剛性自動作動部材は、アップ・ダウン スリーブ11に設けられた内側曲状ならいカム11.2及び11.3である。そ の動作原理は次のように説明することができる(実例として上方半ナット7をと る);アップ・ダウンスリーブがM方向へ回動すると、カム案内ピン16Aは位 置Iから位置IIへそして位置IIIへと移動する。従って、アップ・ダウン案内溝 において半ナット7は、第4−I図に示されるようにねじ山の形により指定され る標準係合深さに到達するまで、板ばねの作用により軟着陸の手法で求心的弾性 係合運動を行う。その間に、上方半ナット7の上方カムの曲状面7.7はその最 下位置に達し、アップ・ダウンスリーブ11上のカムの内側曲状面11.2は、 これが半ナットの外側曲状ならいカム7.7と剛性係合しているため、丁度位置 Iへ回動することになる。これにより半ナット7が動作中に重負荷を受けたとし ても、分離することなくねじと協働することを可能として自動締付けの目的が達 成される。 上記アップ・ダウンスリーブをM又はN方向へ回動するためのトルクはねじ4 に由来し、これがアップ・ダウンスリーブに設けられた「自動式同期過負荷分離 装置」を介して当該アップ・ダウンスリーブに伝達される。この「過負荷分離装 置」はアップ・ダウンスリーブ(スライド嵌合状態にある)の半径方向穴11. 6に装着された爪10と、帯ばね9と、ねじ4のキー溝4.2とで構成されてい る。この爪の下端には2つの勾配10.1があり、その端部は帯ばねの弾性によ り押されてねじ4の外周に当接又はねじのキー溝に落込むようになっている。ね じがM方向へ回動すると、ねじのキー溝4.2の側縁4.3は爪の勾配10.1 に接触して爪とアップ・ダウンスリーブを押し、アップ・ダウンスリーブと同期 してM方向へ回動する。次いでアップ・ダウンスリーブ上の「開閉作動装置」が 半ナット7及び8をして、アップ・ダウンスリーブ上の制限ストッパ15が支持 台13上のストップピン14に接触してその回動が停止するまで、「求心係合運 動」を行わせる。その間、ねじ4は更にM方向へ回動し、爪の勾配10.1上の キー溝の側縁4.3により加えられる力が、その上方軸方向分力が爪上の帯ばね 9により加えられる下方圧力よりも大きくなるまで増大する。そして爪の勾配が キー溝4.3から押出されるようにし、即ち、過負荷により分離するようにして 、ねじが更にM方向へ回動して車両を持上げるようにしている。 これとは逆に、ねじがN方向へ回動すると、そのトルクは同様に爪10を介し てアップ・ダウンスリーブ11に伝達され、アップ・ダウンスリーブをねじ4と 共に回動させる。そして「開閉作動装置」を介し半ナットをして「求心運動」を 行わせて内側と外側のねじ山を分離(第3図参照)させると、ねじジャッキの高 速下降が行われる。この下降速度を低下させるには、締付け装置17を支持台1 3に装着すればよい。この装置は挿入ピン17.5と、ばね17.4と、挿入ピ ン用ソケット17.3と、ピン軸17.2と、偏心ハンドル17.1とで構成さ れ、この場合挿入ピンの前端は挿入ピンチップ17.5であり、これはアップ・ ダウンスリーブ11内の締付け穴11.5と一直線になっている。 この締付け装置の動作原理は次の通りである;ねじに低速戻り及び低速前進 (即ち、ねじジャッキが低速で上昇又は下降することができる)の機能を持たせ たい場合には、最初にハンドルを操作し、ねじ4をM方向へ回動させ、内側と外 側のねじ山を係合状態とし、次いで偏心ハンドルを矢印の縦方向(第2図参照) に向ける。この間、偏心ハンドル17.1は短軸位置(即ち、偏心ハンドル17 .1の底面17.7はばね座17.3の上端面17.6に接触している)にあり 、挿入ピン17.5は締付け穴11.5に挿入可能である。そしてアップ・ダウ ンスリーブ11は回動できないように固定され、それによって半ナット7,8の 内側ねじ山とねじの外側ねじ山との係合が維持される。これは従来のねじ駆動機 構と同じであり、最初の低速前進及び低速戻りが完全に保持される。ねじに高速 前進及び高速戻りの機能を持たせたい場合には、偏心ハンドル17.1を水平位 置になるように矢印方向へ位置決めする。これによって偏心ハンドル17.1は 長軸位置(即ち、偏心ハンドル17.1の側面がばね座17.3の上端面17. 6に接触している)にある。その間、挿入ピンチップ17.5はアップ・ダウン スリーブ11の締付け穴11.5から後退してアップ・ダウンスリーブ11がね じと爪によりN方向へ回動され、半ナットの内側ねじ山はねじの外側ねじ山から 分離され、この結果ねじは遊び行程を高速で通過する機能を持つようになる。応 用される回し金がねじジャッキであれば、このねじジャッキの高速上昇又は高速 下降は実現できる。 第7−I図は「Fナット対偶」の第2の実施例の主要部を示すものである。こ の実施例においては、相対運動Mの均等修正の理論が応用されており、第1の実 施例の第2図の自動締付け及び分離作動部材のならいカムがアップ・ダウンスリ ーブ上の同じカムとして移行される以外は第1の実施例と同じである。具体的な 構造は次の通りである;カム案内ピン19及び20が半ナット21及び22の右 側端面にそれぞれ装着され、支持台23のフレーム形のアップ・ダウン案内溝( 第7−II図に示す4面23.1〜23.4で構成されるようなもの、又はあり 溝、筒等の形状のもの)内で開閉運動はもとより、アップ・ダウン運動が阻止さ れている。これら2個の半ナットの弾性係合作動部材は帯ばね24である。係合 後の自動締付け作動部材は、カム案内ピン19及び20を引っ掛ける(第7−II I図参照)アップ・ダウンスリーブ18上の内側曲面18.4及び18.5であ り、分離作動部材も同じアップ・ダウンスリーブに設けられたアップ・ダウンな らいカム18.1であり、このならいカム18.1は18.2で最小半径R1を 有し、18.3で最大半径R2を有しており、カム案内ピン19,20と協働し て分離運動を行うためのカム対偶を形成している。アップ・ダウンスリーブ18 の軸方向移動の阻止は、カム案内ピン19,20の端面にボス19.1及び20 .1を設けることでカム18の右側面18.6に抵抗を与えることにより行われ る。別の手法としては、筒状に突出したエッジ又はハウジングを有する大型の座 金をアップ・ダウンカム18の右側端面18.6に設け、第8−I図に示すよう に支持台23に固定(例えば、溶着又はねじ等で連結)することにより行うこと が可能である。係合、自動締付け及び分離の動作手順は、操作プロセス及び動作 原理の双方とも第1の実施例と同じであるので、これ以上の説明を省略する。 第8−I図は「Fナット対偶」の第3の実施例の主要部を示すものである。こ れは、上記第7−I図の第2の実施例の幾つかの機構部材の構造を均等修正の理 論により均等修正したものであり、例えば、弾性係合部材が2個の圧縮ばね25 ,26で置換され、アップ・ダウンスリーブの軸方向移動止め手段が支持台30 にねじ29により連結された閉鎖防じんハウジング28で置換されている。この 外、第2図の速度変換手段の挿入ピンチップ17.5と爪10が新たに爪ロッド 31として組合わされている。その他は第2の実施例と同じであるので、これ以 上の説明を省略する。しかし、一点だけ述べると、この第3の実施例としての均 等修正は生産性を改善するだけでなく、信頼性を高めるものであり、特に、この 新たな速度変換手段31は速度変換操作を容易とする。 この速度変換プロセスは次の通りである;(1)低速度変換;ねじ4をM方向 へ回動させると、2個の半ナット36,37がねじ4と係合する。その間、偏心 ハンドル32を水平位置に回動させ、第8−II図及び第8−IV図に示すように、 これを位置決め板33の位置決めスロット33.1に挿入すると、爪ロッド31 の下方爪作用部31.1が偏心ハンドル32によりねじ4のキー溝14.2から 離れて持上げられ、アップ・ダウンスリーブ27はハンドル32により固定され る。従って前者はこれ以上回動できなくなり、2個の半ナットは常時かみ合って 分離することはない。これは従来のナットと同じであるので、低速でのみ動作す ることができる;(2)高速度変換;第8−III図に示すように、ハンドル32 を持上げる(位置決めスロットから離れる)だけで、爪は解放され、その爪部3 1.1はねじのキー溝4.2に入ることが可能となり、動作状態が第3図と同じ である時に、ねじ4をN方向へ回動するだけで2個の半ナット36,37はただ ちに相互から分離する。 第9−I図は本発明の第4の実施例を示すものであり、その「開閉作動装置」 は第2図に基いて得られる。半ナット分離作動装置として機能する端面ならいカ ム7.6及び8.6(第4−II図参照)は、38.1及び38.2で示すように 、第9−I図のアップ・ダウンスリーブ38の外側筒状面に移行されており、な らいカムに係合するカム案内ピン39はリンクロッド40を介して半ナット34 に連結されている。アップ・ダウンスリーブ38に設けられた曲状溝38.3及 び38.4の端部はアップ・ダウンスリーブを回動するための位置制限手段とし て使用されている。上記端部がリンクロッド40に衝突すると、その回動が制限 される。その他自動締付け部材、弾性係合部材、並びにこれらの動作プロセスは すべて第2図と同じであるので、これ以上の説明を省略する。 第10図は本発明の第5の実施例を示すものであり、これは分離作動部材とし て使用するため、2個のならいカム38.1及び38.2を第10図に示す2個 のリンク板41及び42に変更するだけで、第9−I図に基づいて得られる。そ の分離機構は次の通りである;上方半ナット43の開閉を実例とすると、2個の ピボットピン47と46がリンク板41に挿入されている。ピボットピン47は アップ・ダウンスリーブ45に設けられ、ピボットピン46は半ナット43に設 けられており、ピボットピン46と係合するリンク板41のピボットピン穴は楕 円溝穴41.1となっている。その動作プロセスは次の通りである;アップ・ダ ウンスリーブ45がピボットピン47と共にN方向へ回動すると、リンク板41 の楕円溝穴41.4の下端円弧41.2がピボットピン46に接触して半ナット 43を軸43.1に沿って移動させて分離する。アップ・ダウンスリーブがM方 向へ回動すると、リンク板の楕円溝穴41.1の上方部にはこれに対応するスペ ースがあるために、ばね48によりなされる半ナット43の弾性係合運動と、自 動締付けならいカム45.1によりなされる半ナット43の自動締付けは双方と も妨害されない。 第11図は本発明の第6の実施例を示すものであり、その特徴とするところは 半ナット50がただ1個であることである。この実施例においては弾性係合作動 部材は圧縮ばね49であり、剛性自動締付け作動部材はアップ・ダウンスリーブ 51上のアップ・ダウン板51.1であり、分離作動装置は半ナット50の外周 に設けられた半径方向ならいカム面50.1である。ねじがM方向へ回動すると 、内側と外側のねじ山がかみ合う。その具体的な構造は次の通りである;半ナッ ト50はその内側ねじ山50.2が周面の半分以下のものと、ねじ4の直径より も大きな直径の平穴50.3と、その外周にならいカム50.1の凹部とを有し ている。ねじ4は支持フレーム52の左端穴52.1と、半ナットの平穴50. 3と、アップ・ダウンスリーブの穴51.2と、支持フレームの右端穴50.2 を順次通過する。半ナット50のための弾性係合作動部材は圧縮ばね49である 。内側と外側のねじ山が係合すると、アップ・ダウンスリーブ51上のアップ・ ダ ウン板51.1はねじ4とアップ・ダウンスリーブ51に続いて回動して上端位 置に来る;そこでこの板は、半ナット50の外周の上端面50.4と支持フレー ム52の内側空間の上方底面52.3との間に挿入してスライド嵌合し、これで 剛性自動締付けを確立する。ねじ4がN方向へ回動(第11−III図参照)する と、アップ・ダウンスリーブ51は爪10を介して共に回動し、アップ・ダウン 板の内側面51.3で囲まれたカム対偶と半ナット50の外周のならいカム50 .1が半ナット50を上方へ押上げて、内側のねじ山50.1と外側のねじ山4 .1とを分離する;この時アップ・ダウン板の内側面51.3は半ナット50下 方面50.6に当接する。上記装置は種々の手法で均等修正が可能である;例え ば、ならいカムはアップ・ダウンスリーブのアップ・ダウン板51.1の内側面 51.3に設けることができ、また、回し金(ねじジャッキ)に連結されるピボ ット軸O1は第12−IV図に示すように半ナットに移行することができる。要す るに、列挙しきれないほど多数の修正手法がある。 第13図は本発明の第7の実施例であり、これは内側ねじ山を支持台に移行す ることで第11−1図に基いて得ることができる。その特徴とするところは、支 持台がその中心部に矩形の開口を有するフレームであることにある。内側ねじ山 55.3,55.4はその周面の半分以下のものであり、平穴55.1,55. 2はその直径がねじ4の直径よりも大きくて、これらは支持台55のフレームの 左右2つの側壁に設けられている。更に、そこには案内溝手段59,60が装着 されていて(回し金にも装着できる)、これがねじ4をアップ・ダウン方向にの み移動できるようにしている。そして偏心カムスリーブが支持台55の矩形開口 の上方面と下方面との間に運動可能な嵌合状態で装着されている。この偏心カム スリーブには、ならいカムの凹部だけが保持されている(ならいカムの凸部は圧 縮ばね56の係合作用との干渉を避けるために除去されている)。ねじ4は第1 3−I図に示すように、各穴を順次通過する。この実施例においては、弾性係合 作動装置は案内位置決めロッド57と、圧縮ばね56と、ねじの外周に合致する 半円弧61.6を有する半円曲状クッションとで構成されており、このクッショ ンの機能は圧縮ばねの圧縮力をアップ・ダウン運動するねじ4に伝達することで ある。そして自動締付け及び分離作動装置は過負荷分離手段(爪10のようなも の)とカム対偶とにより実現されるものであって、前記カム対偶は偏心カムスリ ーブと、支持台55の矩形開口の上方と下方の平行面55.5及び55.6とで 構成されている。 第14−I図は本発明の第8の実施例であり、これは第11−I図と第13− I図の組合せである。内側ねじ山は偏心カムスリーブ63の内側空間の曲状面に 直接設けられており、その内側空間63.1の構造は第11−I図における半ナ ット50の内側空間と同じである。偏心カムスリーブ63の外側構造と支持台6 2の矩形開口も第13−I図と本質的に同じである。この実施例の特徴とすると ころは、偏心カムスリーブ63の内側ねじ山63.2とねじ4の外側のねじ山4 .1がねじの外周面に接線方向に沿って係合していることにある(先の実施例で はすべてその係合は半径方向に沿って行われている)。従って、使用される弾性 係合部材はねじりばねであり、その一端65.1は偏心カムスリーブ63に連結 され、その他端65.2は支持台62に連結されている。過負荷分離手段として 使用される爪67は偏心カムスリーブ63に直接設けられている。 以上の説明を要約すると、本発明の「高速動自動同期開閉型半ナット装置F」 に関しては多数の均等機構をもってこれら実施例に代えて使用することができる 。例えば、旋盤の三爪自動心出しチャックにおいて通常使用されているアルキメ デスの螺旋及び正面ねじ山が第2図の端面カム機構に代えて使用することができ 、また、半ナットの数を1個または2個、或いは2個以上とすることができる。 これらはすべて本発明の範囲に属するので、逐一列挙しないこととする。 本発明で使用される「自動同期過負荷分離装置」については、爪10と帯ばね 9とで構成される第2図の過負荷分離装置の外に、非常に多くの他の均等過負荷 分離装置がある。その形式としては、単方向のものでも双方向のものでもよく、 駆動方法としては、電磁的、水圧的或いは空気圧的のものでもよい。過負荷分離 部材としては、爪(単方向又は双方向のもの)、歯、球、案内柱、摩擦円すい( 円板、板、ブロック、クッション)のような種々の部材、並びに種々の弾性部材 (ばね、弾性拡張ループ又はリング、拡張スリーブ等)を使用することができる 。次に、第2図から得られる均等過負荷分離装置の幾つかを列挙する。 第15−I図及び第15−II図は摩擦リング(又は摩擦円すい)を使用した摩 擦過負荷分離装置を示すものである。その動作原理は次の通りである;摩擦リン グ(又は円すい)121.1はアップ・ダウンスリーブ3A内に装着され、ねじ 4の外周をスライド可能に囲んでいる。摩擦面(又は円すい)121は圧縮ばね 122の作用によりアップ・ダウンスリーブ3Aの右摩擦面(又は円すい)3A .10にしっかりと圧接しており、案内溝123を介してねじ4に連結されてい る。ねじ4が回動すると、その駆動トルクは、キー溝4.1、案内キー123、 摩擦リング(又は円すい)121.1の摩擦面を介してアップ・ダウンスリーブ 3Aに伝達され、該スリーブは、上方行程制限手段に当接して停止するまで共に 回動する;しかし、ねじは回動し続け、この摩擦対偶は過負荷状態となってねじ の回動を妨げることなく相互にスライドし、ねじは所定の仕事を行うことができ る。上記状態の摩擦リング(又は円すい)の接触面121.1及び3A.10は 、過負荷の発生時に圧縮ばね122の作用により相互にスライドして行く一対の 歯で置換することができる。勿論圧縮ばねの圧縮変形量は歯が挿入される深さよ りも大きくなくてはならない。 第16−I図及び第16−II図は摩擦面としての外周を有する拡張リングの過 負荷分離装置を示すものである。この実施例は摩擦リング121と圧縮ばね12 2に代えて、第16−I図の外周摩擦拡張リング125を使用しており、この拡 張リングは止めリング124により不動状態に保持され、その拡張リング125 の筒状本体には軸方向のオープンスロット125.1が設けられている。この拡 張リングが自由な状態にある時には、その外径125.2はアップ・ダウンスリ ーブ3Aの内側穴3A.11の内径よりも大きい。組立時には、オープンスロッ ト125.1を収縮させると、これは拡張リングが内側穴3A.11に挿入され た後に自由となり、その弾性により拡張リング125の外周125.2は拡張し てアップ・ダウンスリーブの内側穴3A.11の内壁に接触し、一定量の摩擦力 を発生する。拡張リングの内径はねじの外径よりも僅かに大きく、前者は案内キ ー123を介して後者に連結されている。その動作プロセスは第15−I図の摩 擦リングのタイプと同じであり、唯一違うところは過負荷でスライドできる摩擦 面が端面(又は円すい面)から拡張リングの外周へ移行されていることである。 第16−III図は摩擦面として内側穴を有する拡張リングのタイプの過負荷分 離装置を示すものである。その動作原理は第16−II図と本質的に同じである。 その拡張リング126も軸方向のオープンスロット126.1を有している。自 由な状態にある時には、その内側穴の内径はねじ4の外径4.9よりも僅かに小 さい。ねじが内側穴に挿入された後に、弾性により内側穴はねじ4の円筒の外周 を包んで一定量の摩擦力を与える(ねじにはキー溝がない)。この内方へ拡張可 能なリング126の外径はアップ・ダウンスリーブ3Aの内側穴の内径よりも僅 かに小さく、ねじの駆動トルクは伝達ピン127を介してアップ・ダウンスリー ブ3Aに伝達される。その動作プロセスは第16−II図と同じであるが、過負荷 でスライド可能な摩擦面はねじ4の外周と拡張リングの内側穴との間に位置する 摩擦面が直接機能する。 第17−I図は軸方向に配置された案内柱(又は鋼棒)のタイプの過負荷分離 装置を示すものである。その動作原理は次の通りである;ねじ4を囲むスライド スリーブ128の左端面には半径方向の小穴があり、小さな圧縮ばね129と案 内柱130(又は鋼球)がこれら小穴に嵌合して、アップ・ダウンスリーブ3A の右端面に設けられた弾性の小円すいピット3A.12と係合する。その動作プ ロセスは第15−I図と本質的に同じであるが、唯一の違いは、第15−I図の 純粋端面摩擦が第17−I図の案内柱(又は鋼球)と共に抵抗を与える小円すい ピットに変更されていることである。第17−II図に示す装置は第17−I図に 示す機構と均等の機構であり、第17−I図の軸方向に配置された案内柱の穴は 、3A.13が軸方向の抵抗溝である第17−II図において半径方向に配置され た穴に変更されている。 以上の記載をまとめると、関係する回し金は高速又は低速でアップ・ダウンで りるねじジャッキであるが、本発明の最も本質的な核心は「高速動自動同期開閉 半ナットF」である。その機構は幅広く利用される回し金を有している。利用さ れる回し金がねじジャッキであれば、そのねじジャッキは「二重速度ねじジャッ キ」である。利用される回し金が台万力であれば、その発明は高速動又は低速動 て開閉する台万力である。例えば、第18図は第2図に示す「Fナット対偶」を 使用する実施例を示すものであるが、この回し金はねじジャッキから台万力に変 更されている。この相互変更の手法は極めて簡単であり、各回し金と「Fナット 対偶」との間の連結部を変更するだけでよい。例えば、第2図の支持台1A上の ピボット軸O1を除去し、支持台1A’の底面1A’1と縦面1A’2を、台万 力の固定本体“a”上の対応する位置決め面a1及びa2に直接接触するようにし て、ねじ“h”を締付けに使用する。ねじ4は台万力の可動本体に連結するだけ でよく、その他は変更なしである。更に、別の目的のために使用できる多数の装 置を得ることができる。例えば、第19−I図は第2図から得られるものであっ て、これは、爪10を案内キー70に変更し、アップ・ダウンスリーブの左外周 にストップブロック74.1を付加し、また支持台72に位置決めブロック71 を付加して、支持台と回し金との間の連結手法を変更することでよく、その他 は第2図と同じである。このようにして第19−I図は「Fナット対偶」を採用 した高速動位置決め装置となる。 この位置決め装置はほとんど使用されないとしても、少なくとも2つの利用方 法がある;そのうちの1つは、支持台を固定し、ねじを軸方向へ任意に動かし、 これが位置決めされると、このねじをM方向へ約1回転させるものであり、その 位置で直ちに締付けることができる。この方法は高速の台万力において使用する ことができ、ねじの後端に駆動ねじを付加するだけでよい;他の利用方法は、ね じを固定し、支持台を逆にN方向へ約1回転させ、これが所望の位置に来ると、 任意に動くことができる。更にM方向へ約1回転させると、支持台はねじ上の特 定位置で締付けられる。この方法は、軸方向の力がかなり強くて軸方向位置の調 節頻度が高い剛性行程ストップブロックにおいて使用することができる。 要するに、利用分野、即ち、本発明の「高速動自動同期開閉半ナットF装置」 を利用した回し金は、ねじジャッキの外に、更に台万力、マシン万力、パイプ万 力、工作機械のスライドテーブル、旋盤の心押し台、高さ調節が可能な建築足場 並びに駆動装置としてねじとナット対偶の使用を必要として新たな機構を構成す る他のすべてのものにおいて使用することができ、これらはすべて本発明の技術 範囲に属するものである。上記のように利用される回し金に関する変更はなんら かの通常の手法を使用するだけのものにすぎない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE ,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT,UA, UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ねじ、複数の半ナット、支持台、開閉装置で構成される高速動弾性係 合式ねじ・ナット機構(以後略して「Fナット対偶」と称する)に関し、 1個又はそれ以上の半ナットが支持台により支持されたねじの横断面の周囲 に均一に配置され、前記半ナットは前記支持台とアップ・ダウンスリーブとの間 に置かれて、自動的に上昇又は下降できる開閉手段が設けられ、前記アップ・ダ ウンスリーブにはねじの軸方向移動を阻止するための移動止め手段が設けられ、 前記支持台は支持腕(1個又は2個)と、支持穴(対応して1個又は2個)と、 支持体(ピボット軸O1の如き回し金に連結された手段を含む)と、前記半ナッ トのアップ・ダウンスライド案内溝に嵌合されるアップ・ダウン案内部材と、位 置制限部材とで構成され、前記ねじは可動な嵌合状態で前記支持穴と、前記半ナ ットと、前記アップ・ダウン手段(軸方向移動止め手段を含むアップ・ダウンス リーブのようなもの)を貫通し、2個又はそれ以上の半ナットは前記ねじの中心 の周囲に配置され、前記半ナットはアップ・ダウン力を伝達する作動部材の他に 、その周縁の半分以下で延長する内側ねじ山と、アップ・ダウン運動を案内する スライド案内溝とを有し、前記半ナットの自動的且つ同期的開閉運動を制御する ために使用される「半ナット自動開閉装置」は弾性係合作動部材(ばねのような もの)と、剛性自動締付け部材及び分離作動装置(アップ・ダウンスリーブ及び ならいカムのようなもの)と、過負荷分離装置(爪、帯ばね等のようなもの)と 、上方行程制限装置とで構成され、安全装置と、速度変更装置であって、前記ね じをして高速又は低速のいずれか一方で前進又は後退することができる機能を持 たせる装置とを備えることを特徴とする機構。 2. 請求の範囲第1項に記載のねじ・ナット機構に関し、その特徴とする ところは前記「自動的且つ同期的過負荷分離装置」は下記構造(A)〜(F)の うちの1つとすることができる: (1) 半径方向の爪穴11.6が前記アップ・ダウンスリーブ3Aに設けら れ、爪10が前記穴に設けられており、この爪は帯ばね9と協働し、ここでは軸 方向のキー溝4.2がねじ4上に設けられて前記爪10と協働する; (2) この装置はアップ・ダウンスリーブ3Aと、摩擦リング(円すい状) 121と、案内キー123と、圧縮ばね122と、止めリング124とで構成さ れており、摩擦リング(円すい状)121はアップ・ダウンスリーブ3A中に装 着されて案内キー123を介してねじ4に連結され、ここではねじ4に設けられ た軸方向のキー溝4.1が案内キー123と協働する;これに代えて、摩擦円す い部材(リング)121.1と3A.10の接触面は歯部の係合に置換してもよ く、圧縮ばねの変形量は歯部の係合深さよりも僅かに大きい左右運動のためのス ペースを確保する; (3) この装置は弾性拡張リング126、力伝達ピン127、アップ・ダウ ンスリーブ3A及び止めリング124とで構成され、弾性拡張リング126はオ ープンスロット126−1を備え、その穴の内径は自由状態でねじ4の外径より も小さく、ねじとアップ・ダウンスリーブとの間に装着され、力伝達ピンを介し てアップ・ダウンスリーブに連結されている; (4) この装置は弾性拡張リング125と、案内キー123と、アップ・ダ ウンスリーブ3Aと、止めリング124とで構成され、弾性拡張リングはオープ ンスロット125.1を備え、その外周125.2の外径はアップ・ダウンスリ ーブの内側穴3A.11の内径よりも大きく、アップ・ダウンスリーブと軸方向 のキー溝が設けられたねじとの間に装着され、そして案内キー123を介してね じに連結されている; (5) この装置はスライドスリーブ128と、案内キー123と、ばね12 9と、案内柱130と、アップ・ダウンスリーブ3Aとで構成され、アップ・ダ ウンスリーブ3Aの右端面には1個(又は数個)の抵抗用の小円すい状くぼみ3 A.12があり、案内柱130とばね129はスライドスリーブの右端面に設け られた軸方向の小穴に嵌め込まれ、案内柱130は抵抗用の小円すい状くぼみ3 A.12に嵌合しており、スライドスリーブ128は案内キー123を介してね じ4に連結され、ねじ4には案内キー123と嵌合する軸方向のキー溝4.1が 設けられている;案内柱130に代えて鋼球を使用することもできる; (6) この装置はスライドスリーブ128と、案内キー123と、ばね12 9と、円形案内柱(又は長手の鋼)130と、アップ・ダウンスリーブ3Aと、 数個の抵抗用小溝3A.13とで構成されており、スライドスリーブ128は案 内キー123を介してねじに連結され、ねじ4には案内キー123と嵌合する軸 方向のキー溝4.1が設けられている。 3. 請求の範囲第1項又は第2項に記載の「Fナット対偶」に関し、ねじ ・ナットのために使用されて相対的に開閉する作動装置(本書では略して「開閉 装置」とする)は下記構造(A)〜(H)のうちの1つとすることができる: (A)第1の開閉装置; ねじ4が支持穴13.2及びアップ・ダウンスリーブの内側穴11.1を 通過して半ナット及びそれらの開閉装置と協働し、2個の半ナット7及び8の前 後の2つの外面7.1,7.2,8.1,8.2は支持台の内側案内溝面13. 4及び13.5に運動可能に嵌合しており、左右の2つの端面7.3,8.3及 び7.8,8.8は支持台の右端案内溝面13.3とアップ・ダウンスリーブの 左端案内溝面11.4にそれぞれ運動可能に嵌合しており、半ナットの分離装置 は、半ナット7及び8の右端面に端面カム溝7.10と8.10を備え、これら がアップ・ダウンスリーブ11の左端面11.4上のカム案内ピン16A及び1 6Bにそれぞれ係合して、端面カム対偶を形成する;弾性係合作動部材は、戻り 板ばね12であって、その低速で均一の求心的戻り弾性エネルギーを半ナットの 溝底の曲面7.4及び8.4を介して半ナットに与える;剛性自動締付け作動部 材は、アップ・ダウンスリーブ11に設けられた内側曲面ならいカム11.2及 び11.3であり、半ナット7が板ばねの作用でねじ山の形により指定された標 準係合深さに到達するまで求心的弾性係合運動を軟着陸の方法で行うと、上方半 ナット7の上方カムの曲面7.7もその最下位置にあり、アップ・ダウンスリー ブ11上のカムの内側曲面ならいカム11.2が丁度位置Iへ回動して半ナット の外側曲面ならいカム7.7と剛性係合し、自動締付けが行われる; (B)第2の開閉装置; カム案内ピン19及び20が半ナット21及び22の右側端面にそれぞれ 装着されて、支持台23のフレーム形のアップ・ダウン案内溝(4面23.1〜 23.4で構成されるようなもの又は他の形態としてはあり溝、筒等)中での開 閉運動はもとより、アップ・ダウン運動も防止されている;これら2個の半ナッ トの弾性係合作動部材は帯ばね24である;係合後の自動締付け作動部材はアッ プ・ダウンスリーブ18の内側曲面18.4及び18.5であって、カム案内ピ ン19,20を引っ掛けるものであり、分離作動部材も同じアップ・ダウンスリ ーブに設けられたアップ・ダウンならいカム18.1である;ならいカム18. 1は18.2で最小半径R1を有し、18.3で最大半径R2を有することにより カム案内ピン19,20と協働して分離運動を行うためのカム対偶を形成する; アップ・ダウンスリーブ18の軸方向移動の抑制は、ボス19.1及び20.1 をカム案内ピン19、20に設けることによりカム18の右側面18.6に対し て抵抗する如くして行われる;これに代えて、筒状の突出エッジを有する大型の 座金又はハウジングをアップ・ダウンカム18の右側端面18.6に装着して支 持台23に固定(溶着又はねじ等で結合)することで行われる; (C)第3の開閉装置; この装置は上記第2の開閉装置に基づくものであり、弾性係合部材は2個 の圧縮ばね25,26で置換され、アップ・ダウンスリーブの軸方向移動止め手 段は支持台30にねじ29により連結された閉鎖防じんハウジング28で置換さ れる;この外、第2図の速度変換手段の挿入ピンチップ17.5及び爪10が新 たな爪ロッド31として結合され、速度変換プロセスは次の通りである:(1) 低速度に変換:ねじ4をM方向へ回転させると、2個の半ナット36,37がね じ4と係合状態となる;その間偏心ハンドル32を水平位置へ回動してこれを位 置決め板33の位置決めスロット33.1に挿入することで、爪ロッド31の下 方爪動作部31.1が偏心ハンドル32によりねじ4のキー溝4.2から離れて 持上げられ、アップ・ダウンスリーブ27はハンドル32により固定されて前者 はそれ以上回動できなくなり、2個の半ナットは常に分離せずにかみ合い状態と なり、低速での動作のみが行える。(2)高速度に変換:為すべきことはハンド ル32を持上げる(位置決めスロットから離れる)ことだけである。これで爪が 解放され、爪部31.1はねじのキー溝4.2に入ることが可能となり、この動 作状態が第3図と同じである時には、ねじ4をN方向へ回動するだけでよく、2 個の半ナット36,37は直ちに相互から分離する; (D)第4の開閉装置: この装置は第1の装置と同じ基本原理を有するもので、第1の装置から得 られる;半ナット分離作動装置の役割を果たす端面ならいカム7.6及び8.6 は、第9−I図において38.1及び38.2で示されるように、アップ・ダウ ンスリーブ38の外側筒状面へ移動されており、ならいカムと係合するカム案内 ピン39はリンクロッド40を介して半ナット34に連結されている。そしてア ップ・ダウンスリーブ38に設けられた曲状溝38.3及び38.4の端部はア ップ・ダウンスリーブの回動の位置制限手段として使用される;前記端部がリン クロッド40に当接すると、その回動は制限される;自動締付け部材、弾性係合 部材のようなその他のものは第2図と同様である; (E)第5の開閉装置: この装置は第4の装置に基いて得られるものであって、2個のならいカム 38.1及び38.2を第10図のように2個のリンク板41及び42に変更し て分離作動部材として使用するだけでよく、その分離機構は次の通りである:上 方半ナットの開閉を実例にすると、リンク板41に挿入される2個のピボットピ ン47と46があり、ここではピボットピン47はアップ・ダウンスリーブ45 に設けられ、ピボットピン46は半ナット43に設けられており、ピボットピン 46に係合するリンク板41のピボットピン穴は楕円溝穴41.1である;その 動作プロセスは次の通りである:アップ・ダウンスリーブ45がピボットピン4 7と共にN方向へ回動すると、リンク板41の楕円溝穴41.1の下端円弧41 .2がピボットピン46に接触するので、このピボットピンは半ナット43を軸 43.1に沿って移動させて分離させる;アップ・ダウンスリーブがM方向に回 動すると、リンク板の楕円溝穴41.1の上方部には対応するスペースがあるの で、ばね48による半ナット43の弾性係合運動と自動締付けならいカム45. 1による半ナット43の自動締付けは両方とも妨害されない; (F)第6の開閉装置: この装置の特徴とするところは、半ナット50が1個だけということであ る;この場合、弾性係合作動部材は圧縮ばね49であり、剛性自動締付け作動部 材はアップ・ダウンスリーブ51上のアップ・ダウン板51.1であり、分離作 動装置は半ナット50の外周に設けられた半径方向のならいカム面50.1であ る;ねじがM方向へ回動すると、内側と外側のねじ山がかみ合う;その具体的な 構造は次の通りである;半ナット50はその周面の半分以下の内側ねじ山50. 2と、ねじ4の直径よりも大きな直径の平穴50.3と、外周にならいカム50 .1の凹部を有する;ねじ4は支持フレーム52の左端穴52.1と、半ナット の平穴50.3と、アップ・ダウンスリーブの穴51.2と、支持フレームの右 端穴50.2とを順次通過する;半ナット50用の弾性係合作動部材は圧縮ばね 4 9である;内側と外側のねじ山が係合すると、アップ・ダウンスリーブ51上の アップ・ダウン板51.1はねじ4とアップ・ダウンスリーブ51の後から回動 して最上位置に来て、そこで半ナット50の外周の上端面50.4と支持フレー ム52の内側空間部の上底面52.3との間に挿入されてスライド嵌合し、剛性 自動締付けを行う;ねじ4がN方向(第11−III図参照)へ回動すると、アッ プ・ダウンスリーブ51は爪10を介して共に回動し、アップ・ダウン板の内側 面51.3と半ナット50の外周のならいカム50.1とで構成されるカム対偶 は半ナット50を上方へ押し上げて内側と外側のねじ山50.2と4.1とを分 離することとなり、この時アップ・ダウン板の内側面51.3は半ナット50の 下方面50.6に当接する;上記の装置は種々の方法で均等とみなされる修正が 可能である;例えば、アップ・ダウンスリーブのアップ・ダウン板51.5の内 側面51.3にならいカムを設けることができる;また、回し金(ねじジャッキ )に連結されたピボット軸O1は半ナットに移行することができる; (G)第7の開閉装置: この装置は内側ねじ山を支持台内に移行することにより第6の装置に基い て得られる;その特徴とするところは、支持台が中心部に矩形の開口を有するフ レームである;内側ねじ山53.3,53.4はその周面の半分以下のものであ り、平穴55.1,55.2の直径はねじ4の直径よりも大きいものであって、 これらは支持台55のフレームの左右2つの側壁中に設けられている;さらに、 装着された案内溝手段59、60(これは回し金にも装着することができる)が あり、ねじ4がアップ・ダウン方向にのみ可動とする;偏心カムスリーブが支持 台55の矩形開口の上方面と下方面との間に可動な嵌合状態で装着されている; この偏心カムスリーブにはならいカムの凹部のみが保持されている(ならいカム の凸部は圧縮ばね56の係合作用との干渉を避けるために除去されている);ね じ4は第13−I図の各穴を順次通過する;この場合、弾性係合作動装置は案内 位置決めロッド57と、圧縮ばね56と、ねじの外周に合致する半円弧61.6 を有する半円曲状クッションとで構成され、その機能はばねの圧縮力をアップ・ ダウン運動するねじ4に伝達することであり、自動締付け及び分離装置が過負荷 分離手段(爪10のようなもの)とカム対偶とにより実現される;ここではカム 対偶は偏心カムスリーブと支持台55の矩形開口の上方及び下方の平行面55. 5と55.6とで構成される; (H)第8の開閉装置: この装置は上記第7及び第8の装置に基いて得られる;内側ねじ山は偏心 カムスリーブ63の内側空間の曲面に直接設けられており、この内側空間63. 1の構造は第6の装置の半ナット50の内側空間と同じである;偏心カムスリー ブ63の外側構造と支持台62の矩形開口も第6の装置と本質的に同じである; この装置の特徴とするところは、偏心カムスリーブ63の内側ねじ山63.2と ねじ4の外側のねじ山4.1はねじの外周に対して接線方向に沿って係合する( 先の装置ではすべてその係合は半径方向において進行する);従って、使用され る弾性係合部材はねじりばねであり、その一端65.1は偏心カムスリーブ63 に連結され、その他端65.2は支持台62に連結されている;過負荷分離手段 としての爪67は偏心カムスリーブ63上に直接的に設けられている。 4. 請求の範囲第1項及び第3項のいずれかに記載の「Fナット対偶」に 関し、その応用分野、即ち、「応用回し金」は非常に広範囲であって、ねじジャ ッキの他に、台万力、マシン万力、パイプ万力、工作機械のスライドテーブル、 旋盤の心押し台、高さの調節が可能な建築足場、並びにその他駆動装置としてね じとナットの対偶の使用を要件として新たな機構を構成するものはすべて本発明 の範囲に属し、上記の応用回し金に関連する変更には通常の手法を必要とするに すぎないことを特徴とする「Fナット対偶」。 5. 請求の範囲第3項に記載の「開閉装置」の1つに関し、案内キー70 が爪10に代えて使用され、ストップブロック74.1がアップ・ダウンスリー ブ74の左外周に追加され、位置決めブロック71が支持台72に追加され、更 に、支持台と回し金との間の連結手段が変更されその他は第2図と同じものであ り、第19−I図が任意の位置決めを要件とする場合に使用できる本発明の「F ナット対偶」を採用した「高速動位置決め手段」となり、この位置決め手段はた とえ殆ど使用されなくとも、少なくとも2つの応用手法を有する;その1つは支 持台を固定することである;ねじを軸方向へ任意に動かし、これが位置決めされ たところでねじ73をM方向へ約1回転させると、ねじを直ちに締付けることが でき、これは高速動万力で使用することができる;これは第19−II図に示すよ うにねじの後端に駆動ねじを追加する必要がある;もう1つの手法はねじを固定 することである;支持台は逆にN方向へ約1回転回動しなければならない;その ときこれは任意に動くことができ、更に、M方向へ約1回転回動し、支持台はね じ上の一定位置で締めけられ、これは、軸方向の力がかなり大きくまた軸方向位 置の調節頻度が高い剛性の行程ストップブロックにおいて使用することができる ことを特徴とする「開閉装置」。
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