JPH10503693A - 内視鏡を用いて腔を検査する装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 特に、人間または動物の体の腔を検査する装置は、腔を照明するための光ガイドと、レンズと、このレンズの画像を伝送する画像伝送器と、伝送された画像の観察用の接眼レンズとを有する内視鏡と、検査する人の１つの眼の前に位置決めされるように内視鏡の接眼レンズを取付けたヘッドホルダーとを有する。本発明は、観察システム、特に両眼観察システムがヘッドホルダーに取付けられ、内視鏡の接眼レンズファネルが単眼方法で観察システムの１つのビーム経路に接続されることによって特徴付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 内視鏡を用いて腔を検査する装置技術分野 本発明は、請求項１の包括部分による特に人間や動物の体の腔を検査する装置 に関する。公知技術 請求項１の包括部分を基にしたタイプの腔を検査する装置はUS-A-5 039 198か ら知られている。 既知の一般的な装置は、腔の立体観察のため、特に顕微鏡手術で用いられ、２ つの分離し独立した内視鏡部を有する特別な内視鏡を備える。各内視鏡部は、実 質的に完全な内視鏡として与えられ、既知の方法で、腔の対象野を画像化するレ ンズと、レンズ画像用の画像伝送器と、および伝送された画像の観察のための接 眼レンズだけでなく、腔の照明のための光ガイドを有する。また、接眼レンズが 検査する人の眼のそれぞれの正面に位置決めされるように２つの内視鏡部の接眼 レンズが取付けられたヘッドバンド（headband）は、頭部保持手段として与えら れる。立体ベースを拡大するため、２つの内視鏡部の末端は２つの内視鏡部のレ ンズが必要な距離を維持するためのキャリア上に保持される。 しかし、キャリアは処置のそれぞれの検査が行われる腔に立体内視鏡が入るの を妨げる。 しかし、とりわけ、２つの分離した内視鏡を有する 特別な内視鏡の使用によりUS-A-5 039 198から知られるこの装置は非常に複雑で ある。 前述した不都合は、US-A-5 039 198によって構成される腔を検査する商業上有 用な装置がないという理由からである。 さらに、処置中に手があくように、実例としてスタンドまたは三脚のような機 械的保持手段上に従来の内視鏡を保持することが知られている。実例として画像 伝送部に偶然接触するため、それが同時にダメージに対して内視鏡、特にこの内 視鏡を保護するようにこの保持手段を設計できる。 しかし、既知の機械的保持手段は、この保持手段を調整せず検査対象に対する 視線合わせを中断することなく検査する人が自分の頭を動かすことができないと いう欠点を有する。 これは、特に、内視鏡が超薄型内視鏡、すなわち直径が約１ｍｍから２ｍｍま たはそれ以下であり対応して小さな開口を有する内視鏡である場合である。この タイプの内視鏡は、技術または人間や動物の体のそれぞれにおける多数の検査処 置で必要とされる。 超薄型内視鏡は、通常フレシキブル内視鏡であるが、特別な場合、それらはい わゆる堅い内視鏡として作製される。 ある場合、超薄型内視鏡はその直径が小さく従ってほどんど安定でないので非 常に注意して操作しなければならない。ダメージの危険性を明らかに減少させる 超薄型内視鏡用の保持手段はこれまで知られていない。発明の概要 本発明の目的は、内視鏡を用いて特に人間または動物の体の腔を検査する装置 を提供することである。この装置により、高価で特別な内視鏡を用いることなく 、接眼レンズに対する視線合わせを中断することなく検査する人の頭がある程度 自由に動かせて検査する人が内視鏡を手で保持することなく、通常の従来の内視 鏡で腔の観察が可能になる。 この目的に対する本発明の解決手段は請求項１に記載されている。さらに実施 例は請求項２とその後の請求項の対象事項に対応する。 本発明装置は、従来設計された内視鏡の接眼レンズが検査する人の眼の正面に 位置決めされるように取付けられた頭部保持手段を備えている。開口が小さくて も接眼レンズにおいて視線合わせが中断しないように、頭部保持手段により、内 視鏡が検査する人の頭の動きに追従する。 本発明の基本は、単眼方法で両眼観察システムの１つのビーム経路に接続され る接眼レンズファネル（funnel）を有する単一の内視鏡を提供することである。 特に腔の観察が両眼では可能でないがしかし単眼のみでは可能である本発明装置 の明らかな欠点は実際にはまさに利点である。 一方、実例として、医師は単眼のみで内視鏡の接眼レンズ画像を見ている。一 方、本発明の内視鏡は単眼視でき、他方の眼は周囲を見ることができ、従って、 実例として「眼を接眼レンズからはずす」ことなく人 体に対する内視鏡の切り口を制御する。 とりわけ、本発明装置では、従来の内視鏡、従って多くの場合に有用な内視鏡 を用いることができる。 従って、医療技術の分野、実例として耳−鼻−のどの分野で、例えば単眼拡大 レンズ用の保持手段としても知られる頭部保持手段はヘッドバンドと同様または 同じ方法で設計できる。特に、「ヘッドバンド」を「ボンネット（bonnet）」の ような検査する人の頭の上に置けるように、ヘッドバンド（請求項５）は額と後 頭部の近くには置かれる部分またはリング状部分および長さの調整が可能な伸縮 性バンドを有することができる。しかし、もちろん、別のヘッドバンドの設計も 可能である。ヘッドバンドの設計に関しても、US-A-5 039 198が参照される。 さらに、請求項４によれば、頭部保持手段はメガネフレームのように設計でき る。好ましくは、頭部保持手段は、実例として主観的な屈折の決定のためにメガ ネ取扱業者によって用いられるようないわゆる計測メガネフレームのように設計 できる。特に、計測メガネフレームは、多種の頭部形状に対する調整を容易にし 、さらに、メガネ着用者の付けごごちが悪くならず、計測メガネフレームが鼻筋 をずり落ちることなく比較的重い部分を保持するように設計される。特に、本発 明装置を種々の使用者によって使用できるように、種々の使用者に対して、ブリ ッジ距離、フレームの側部の長さ、鼻筋の支持面積等を変えることによって、こ のタイプのメガネフレームを容易に調整できる。 多くの製造者が計測メガネフレームを提供しているという事実から見ると、こ こで詳細にそれらの正確な設計について説明する必要はない。もちろん、他のメ ガネフレームも使用できる。 基本的には、頭部保持手段の設計に関する本発明では、その保持手段が検査す る人にとって安全でずり落ちずに着用できることが重要である。 本発明の特に望ましい実施例では、観察システムは頭部保持手段に取付けられ る。この観察システムは検査する人のために接眼レンズ画像を拡大する。この目 的のための内視鏡の接眼レンズファネルは、検査する人のために接眼レンズ画像 を拡大するために単眼方法で観察システムの１つのビーム経路に接続される（請 求項２）。接眼レンズ画像を拡大することは特に有利である。実例として超薄型 内視鏡の接眼レンズ画像は通常の内視鏡と比較して小さいからである。 請求項３によれば、この観察システムを、実例として、接眼レンズ画像の拡大 および／または収差の修正に対して、適したレンズと、両眼拡大レンズまたは望 遠鏡と、特にインターセプト距離がそれぞれの応用に適したプリズム望遠鏡とを 有するメガネフレームであるとすることができる。 実例として、医療技術の分野で用いられるような既知の両眼拡大レンズをこの 両眼拡大レンズとして使用できる。 どの観察システムが用いられるかはそれぞれの応用および／または接眼レンズ 画像で必要な拡大率による。 観察装置と内視鏡の「累積」拡大率は複雑な手術をするには十分である。これ により、本発明装置によって対応する望遠鏡のそれぞれの両眼拡大レンズよりも さらに高価である手術用顕微鏡を使用する必要が度々なくなる。両眼拡大レンズ のそれぞれの望遠鏡の使用により周囲ばかりでなく接眼レンズ画像も大いに拡大 されるという特有な利点がある。この点では、顕微鏡手術でさえ観察用の内視鏡 を用いて行うことができる（請求項２８）。 実例として、眼の手術を行う場合（請求項２７）、両眼拡大レンズまたは望遠 鏡による拡大によって、眼と、特に処置のそれぞれの検査中における内視鏡の切 り口の周囲が十分に調べられる。一方、両眼拡大レンズのそれぞれの望遠鏡の操 作は実際には瞳孔距離と観察対象野により制限される。比較して、手術用顕微鏡 の操作は非常に複雑である。 実例として、メガネフレームの使用により、連結部を介して内視鏡の接眼レン ズファネルに接続されておらず、光学効果を有しないレンズまたは光学効果（球 形および円柱効果）を有するレンズを持つレンズリングを備えることが可能であ り、特にそれぞれの「操作距離」を考慮して、周囲の観察のために検査する人の 収差をレンズリングにより修正する。しかし、接眼レンズ画像の観察における操 作距離を考慮しながら収差を修正する能力を有する拡大効果に加えて、もちろん 、人が接眼レンズを見るための眼科用レンズも備えることができる。メガネフレ ームの使用により、上述した ように、それぞれ検査する人の顔つきに良く適応し重さを非常に良く補う比較的 高価でないメガネフレームが商業上有用であるという利点がある。 重さの軽量化は検査する人の鼻筋に支持される請求項１２による内視鏡の接眼 レンズ部によって向上する。この目的のため、請求項１０および１２によれば、 ビーム経路を９０°偏向するビーム偏向部を介して内視鏡の接眼レンズ部が観察 システムに接続されることが望まれる。 実例として、メガネフレームに取付けられた変形鼻サドルを用い、接眼レンズ 部用の保持手段を有するこのサドルによって接眼レンズ部を支持できる。 内視鏡の接眼レンズと与えられたそれぞれの観察システムの（単眼）ビーム経 路との間の接続には多種類のタイプがある。 実例として、請求項６によれば、光学系、実例としてビデオカメラを内視鏡に フランジ（flange）マウントするために用いられるような皿状連結部を介在させ ることなく接眼レンズを観察システムに接続できる。この連結部は、連結状態で は、観察システムに関して接眼レンズファネルが回転するように設計できる。 さらに接眼レンズは連結光学部品を介して観察システムに接続される（請求項 ７）。このタイプの連結光学部品は内視鏡の分野で実例としてDE 25 07 346 C2 から知られており、このタイプの光学部品の設計についてここで詳細は省く。連 結光学部品と観察システムとの間と同様に、接眼レンズと連結光学部品との間も 再度既知の方法で接続できる。 連結光学部品の使用によって、観察光学部品はそれに伴って内視鏡が動くこと なくまたは接眼レンズの視野をはずすことなくあちこちに動かすことができる。 本発明の別の望ましい実施例ではらせん構造物が連結光学部品を囲んでいる。こ の場合、ケーブルのそれぞれの光ガイドケーブルはらせん構造物の内側に導くこ とができる（請求項８）。 連結光学部品の代わりにまたはそれに加えて、請求項１３によれば、実例とし て、一方または両開口の正面でビーム経路に対して偏向プリズムを変えることに より、周囲の両眼観察と内視鏡の接眼レンズの（単眼）観察との間の切換えが可 能な光学系を設けることができる。このような配置では、適したビームスプリッ ターにより内視鏡の接眼レンズによる単眼観察も行うことができる。一方または 両方の偏向プリズム以外の変更によれば、拡大レンズの一方または両方のビーム 経路で切り口の周囲も観察できる。 むしろ、本発明によるヘッドキャリアは付加的でそれぞれ補足的な装置のキャ リアとして使用できる。 例えば、周囲を照明する照明装置（請求項１４）はヘッドバンド、メガネフレ ームおよび／または観察システムに取付可能である。これで、検査する人は内視 鏡が挿入された腔を単眼で観察できる。取付けた内視鏡を有するヘッドバンドを 取外すことなく、検査する人は、周囲を、実例として人間または動物の体の中の 内視鏡の「切り口」を検査する。両眼観察システムを 用いる場合、この照明装置は、特に観察システムの２つのビーム経路の間に配置 できる（請求項１５）。 上述のように、ヘッドバンドも付加的な装置のキャリアとして使用できる。 従って、超薄型内視鏡用の光ガイドケーブルおよび／または照明装置用の光ガ イドをヘッドキャリア上に導くことが望まれる（請求項１７および１８）。この 点においては、操作する人がケーブルに「からまない」ようにする。 ヘッドキャリアの使用はこれまで超薄型内視鏡では明らかに考慮されていなか った。これらの内視鏡は壊れる傾向にあったからである。しかし、本発明者の試 験によれば、検査する人とは独立に位置決めされる堅い機械的な保持手段が使用 される場合よりも内視鏡をヘッドキャリアに取付ける場合、実質的に内視鏡がダ メージを受ける危険性はないことが示されている。 すでに説明したように、超薄型内視鏡は通常フレキシブル内視鏡である。これ らの内視鏡は壊れる傾向にあり、従って極めて注意して操作されなければならな いので、本発明の望ましい実施例では、内視鏡を取出すことができる保護管が内 視鏡に設けられる（請求項２４）。請求項２５に記載の本発明の別の実施例では 、この保護管は実例としてクランプを用いて検査する人の服に取付けることがで きる。特に、らせん状に設計できるこの保護管は使用しない場合には内視鏡を保 護する。内視鏡はそれぞれの検査処置が必要である限り保護管から取出すだけな ので、超薄型内視鏡がダメー ジを受ける危険性は最小限に減少する。さらに、この内視鏡は「たるま」ない。 たるみは超薄型内視鏡の操作において特に面倒であり、頻繁にダメージの原因に なる。 ヘッドキャリアの使用に加えて、ヘッドキャリアがある点では簡単である場合 の手術用顕微鏡と同様に、観察装置をもちろん「スタンドに置く」ことができる （請求項２６）。 すでに説明したように、本発明装置は工業および医療分野の両方で全体的に利 用できる。内視鏡はシャフトに既知の方法で導くことができる。このシャフトは 、手術器具用の経路を伴うことができるばかりでなく対象野を照明する補足的な 光ガイドを導くために用いることができる（請求項２１乃至２３）。 医療分野では、最小侵襲手術または顕微鏡手術だけでなく眼の検査や人体また は動物の眼の手術にも応用可能である。手術それぞれの検査では、この内視鏡は 、実例として、涙嚢の領域または眼のガラス体のような眼に位置決めされ、眼の すぐ隣りに導かれる。内視鏡検査で慣行的なように、内視鏡レンズの対象野を照 明し、内視鏡に配置される光ガイドに光が連結される観察装置が設けられる。 眼の手術では、検査する眼を照明する照明装置をヘッドバンド上または望遠鏡 のそれぞれの両眼拡大レンズ上に配置することが望まれる。この点では、検査す る人は内視鏡が挿入されて内視鏡が配置される処置のそれぞれで検査される眼を 単眼で観察できる。内視鏡 を取出すことなく、検査する人は、周囲を、実例として眼の中の内視鏡の「切り 口」または眼の別の領域を検査できる。眼の両眼観察においてフランジマウント された内視鏡を使用せずに対象野を全体的に照明できるように、照明装置を両眼 拡大レンズの２つのビーム経路の間に配置できる。図面の簡単な説明 本発明は、添付した図面を参照した望ましい実施例による発明の思想全体の範 囲と精神に限定されることなく、例による次の事項によりさらに明らかになる。 第１図は本発明の第１の望ましい実施例の概略斜視図、 第２図は本発明の任意に設けられる保護管を示す図、 第３図は本発明の第２の望ましい実施例を示す図、 第４図は本発明の第３の望ましい実施例を示す図である。実施例 第１図は特に人間または動物の体の腔を検査する本発明の第１の望ましい実施 例装置を示している。 本発明の装置の構成要素は、詳細には記述していないが、図示しない光ガイド を備え、図示しない末端でレンズだけでなく光ガイド接合部２を有する超薄型内 視鏡１である。接眼レンズ３を通して画像を観察できるように、レンズで結像し た画像は画像伝送器により第１図に示される内視鏡の基部に導かれる。 示された望ましい実施例では、内視鏡１はフレキシブル内視鏡であり、従って 画像伝送器は秩序があるガラス繊維束を有することが望ましい。 望ましい実施例の基本はヘッドバンド４を既知の方法でリング状構成要素５と 保持バンド７を有するように設けることである。リング状構成要素５の直径と保 持バンド７の長さは調整可能である。しかし、他の実施例も可能である。 ヘッドバンド４に取付けられるのは、傾きと、瞳孔距離と、およびもし必要な らば焦点合わせとが通常調整可能な調整器を有する既知の両眼拡大レンズ６であ る。ヘッドバンド装着者からわかるような適切な図の示された望ましい実施例で は、両眼拡大レンズ６の１つのビーム経路は超薄型内視鏡１の接眼レンズファネ ル３のフランジマウントを可能にする連結部で観察領域から離れて側面に設けら れる。この連結部では実例として内視鏡をビデオカメラにフランジマウントする 既知のタイプの連結部を使用できる。この点では、接眼レンズがヘッドバンド装 着者の眼の正面に位置決めされ、保持装置を連続的に再調整する従来の保持装置 を用いた場合にヘッドバンド装着者が内視鏡を保持することなく接眼レンズが頭 の動きにすべて追従し、接眼レンズが接眼レンズ画像を拡大する。これは、超薄 型内視鏡の非常に小さい接眼レンズ画像の観察を容易にするばかりでなく、多く の場合、手術用顕微鏡の付加的でそれぞれ補足的な使用を不要にする。 また、ヘッドバンドは周囲を照明する照明装置８を 保持するために使用できる。詳細には記述していないが、コンデンサレンズが備 えられている照明装置８は両眼拡大レンズ６の左右ビーム経路の間に配置される 。 適切な保持手段を介して、ヘッドバンド４上に、特に保持バンド７上に導かれ る光ガイド９および１０は、内視鏡と照明装置に光ガイドの光を与えるために設 けられる。 第２図はフレキシブル内視鏡が取出可能な内視鏡１用の保護管１１を示してい る。保護管１１はらせん状に設計されている。また、保護管を検査する人の服に 取付可能なクランプ１２が設けられる。 超薄型内視鏡１はそれぞれの検査処置の要求により保護管から取出されるので 、超薄型内視鏡が受けるダメージの危険性は最小限に減少する。さらに、内視鏡 は「たわま」ない。このたわみは超薄型内視鏡の操作時に特に面倒であり、よく ダメージの原因となる。 第１図に示した望ましい実施例と比較した多種の変形も本発明の範囲内におい てもちろん可能である。 従って、ヘッドバンドは図示したものと異なった方法で設計できる。異なった ヘッドキャリアもヘッドバンドの代わりに用いることができる。 対応する可能性は第３図に示されている。この図に示される第２の望ましい実 施例では、フレーム側部２０を有する「メガネ状」フレームそれぞれの１組のメ ガネ６′が両眼拡大レンズ７の代わりに観察ユニットとして用いられれる。さら に、この望ましい実施例では、内視鏡１の接眼レンズ３はメガネフレームのレ ンズリング、すなわち観察ユニット６′の開口に直接取付けられておらず、しか し、偏向プリズム１３の使用によりオフセットで９０°に配置されている。内視 鏡１の接眼レンズは検査する人の鼻筋に支持されている。 第４図は眼の検査だけでなく眼の手術も行うための本発明装置を示している。 この装置は、図示せず、眼の隣りに位置決めできまたは眼の中に導入できる内視 鏡を備えている。さらに、内視鏡１から分離した観察装置が設けられる。示され た望ましい実施例では、観察装置はプリズム望遠鏡６″である。 内視鏡の接眼レンズファネル３は連結光学部品１３′を介して望遠鏡６″の視 野開口部６１に接続される。それで、内視鏡の接眼レンズ画像を視野開口部６１ に割当てた望遠鏡６″の接眼レンズ６２を通して拡大観察できる。 プリズム望遠鏡６″の他のビーム経路を通して観察できる周囲を照明する照明 装置８は、両眼プリズム望遠鏡６の２つの部分の間に設けられる。第２のビーム 経路は概略的に６３で示される。 さらに、光ガイド８１を通して光を照明装置８に連結する図示しない光源が設 けられる。また、光源からの光は薄い光ガイド１４に連結しており、この目的は 内視鏡の視野を照明することである。光ガイド８１はガイド２４を通してプリズ ム望遠鏡６″上に導かれる。別のガイド２５の目的は別の光ガイドまたは薄型フ レキシブル内視鏡を保持することである。 内視鏡１は光ガイド１４が導かれるシャフト１５に既知の方法で導かれる。 シャフト１５には手術器具用の１またはいくつかの経路を設けることができる 。 プリズム望遠鏡６″は、傾きを調整するために、保持手段５１と調整ねじ５２ を介してヘッドバンド５に取付けられる。 上述した望ましい実施例と比較して、本発明の範囲内において多種の変形と変 更はもちろん可能である。 内視鏡の単眼連結部の代わりに、内視鏡１の接眼レンズ３に対する両眼観察も ビームスプリッターを通して実現できる。しかし、その場合、両眼拡大レンズの 少なくとも１つの開口の連結部を取外さなければ周囲は観察できない。代わりに 、内視鏡も拡大レンズの開口にオフセットとある角度で間接的に配置できる。両 眼拡大レンズのような観察システムの一方または両方の視野点のビーム経路は、 周囲の代わりに接眼レンズ画像を拡大レンズを通して観察できるように、開口前 の２つの旋回可能な偏向プリズムのそれぞれ１つによってその後偏向できる。も ちろん、接眼レンズ画像の両眼観察では、フュージョン（fusion）プリズム等の 使用が必要となる。 内視鏡の接眼レンズ画像の観察とさらに周囲の観察のために本発明により与え られる両眼観察ユニットも、上記の意味で超薄型ではない内視鏡、実例として直 径が４ｍｍの堅い内視鏡の接眼レンズを観察するためにもちろん使用できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＪＰ，ＵＳ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．特に、人間または動物の体の腔を検査する装置において、 前記腔を照明するための光ガイドと、レンズと、このレンズの画像を伝送する 画像伝送器と、伝送された画像の観察用の接眼レンズとを有する内視鏡と、 検査する人の１つの眼の前に位置決めされるように前記内視鏡（１）の前記接 眼レンズ（３）を取付けたヘッドホルダー（４）とを有し、 観察システム、特に両眼観察システム（６）が前記ヘッドホルダー（４）に取 付けられ、 前記内視鏡（１）の接眼レンズファネル（３）が単眼方法で前記観察システム の１つのビーム経路に接続されることを特徴とする装置。 ２．請求項１に記載の内視鏡において、 前記観察システムは検査する人のために接眼レンズ画像を拡大することを特徴 とする内視鏡。 ３．請求項１または２に記載の装置において、 前記観察システムは、適したレンズと、両眼拡大レンズ（６）または望遠鏡、 特にプリズム望遠鏡とを有するメガネフレームであることを特徴とする装置。 ４．請求項３に記載の装置において、 前記メガネフレームの側部に前記ヘッドホルダーを形成することを特徴とする 装置。 ５．請求項１乃至４のいづれか１項に記載の装置において、 前記ヘッドホルダー（４）はヘッドバンド（５、７）を備えることを特徴とす る装置。 ６．請求項１乃至５のいづれか１項に記載の装置において、 光学系を介することなく適した連結部を通して前記内視鏡（１）の接眼レンズ を前記観察システム（６）に接続することを特徴とする装置。 ７．請求項１乃至５のいづれか１項に記載の装置において、 前記内視鏡（１）の接眼レンズ（３）を連結光学部品（１３′）を通して前記 観察システム（６）に接続することを特徴とする装置。 ８．請求項７に記載の装置において、 らせん構造物は前記光学部品を取囲むことを特徴とする装置。 ９．請求項７に記載の装置において、 周囲を照明するために少なくとも１つの光ガイドケーブルを前記らせん構造物 に導くことを特徴とする装置。 １０．請求項１乃至５のいづれか１項に記載の装置において、 前記内視鏡の接眼レンズ（３）をビーム偏向部品（１３）を通して前記観察シ ステムに接続することを特徴とする装置。 １１．請求項１０に記載の装置において、 前記偏向部品は前記ビーム経路を９０°偏向することを特徴とする装置。 １２．請求項１１に記載の装置において、 前記内視鏡の接眼レンズ部品は検査する人の鼻筋の上に支持されることを特徴 とする装置。 １３．請求項１乃至１２のいづれか１項に記載の装置において、 周囲の両眼観察と内視鏡の接眼レンズの観察との間の切換えと、もし必要なら ば周囲の同時観察が可能であるように、偏向プリズムのような偏向部品をビーム 経路に導く光学系を開口部の前に設けることを特徴とする装置。 １４．請求項１乃至１３のいづれか１項に記載の装置において、 周囲を照明する照明装置（８）を前記ヘッドホルダー（４）および／または前 記観察システムに取付けることを特徴とする装置。 １５．請求項１４に記載の装置において、 前記照明装置（８）を前記観察システム（６）の２つの視野開口部それぞれの ２つのビーム経路の間で前記観察システムに取付けることを特徴とする装置。 １６．請求項１４または１５に記載の装置において、 前記照明装置はそれを光源に接続する光ガイドを備えていることを特徴とする 装置。 １７．請求項１６に記載の装置において、 前記照明装置（８）の光ガイドを、前記ヘッドホルダー上、特に前記ヘッドバ ンド（４）上に導くことを特徴とする装置。 １８．請求項１乃至１７のいづれか１項に記載の装置 において、 前記照明装置からの光を前記内視鏡の光ガイドに連結する光ガイドケーブルを 前記観察システム上および／またはヘッドホルダー上に導くことを特徴とする装 置。 １９．請求項１乃至１８のいづれか１項に記載の装置において、 前記内視鏡は超薄型内視鏡であることを特徴とする装置。 ２０．請求項１９に記載の装置において、 前記超薄型内視鏡（１）はフレキシブル内視鏡であることを特徴とする装置。 ２１．請求項１乃至２０のいづれか１項に記載の装置において、 前記内視鏡（１）を既知の方法でシャフト（５）に導くことを特徴とする装置 。 ２２．請求項２１に記載の装置において、 内視鏡の対象野を照明するための補足的な光ガイドを前記シャフトに導くこと を特徴とする装置。 ２３．請求項２２に記載の装置において、 手術器具用の少なくとも１つの経路を前記シャフトに設けることを特徴とする 装置。 ２４．請求項２０乃至２３のいづれか１項に記載の装置において、 前記シャフトは前記内視鏡の取出しが可能な前記内視鏡（１）用の保護管（１ １）であることを特徴とする装置。 ２５．請求項２４に記載の装置において、 前記保護管（１１）は検査する人の服に取付け可能であることを特徴とする装 置。 ２６．請求項１乃至２６のいづれか１項に記載の装置において、 前記照明装置にさらにスタンドを設けることを特徴とする装置。 ２７．請求項１乃至２６のいづれか１項に記載の眼の検査および眼の手術を内視 鏡を用いて行うための装置の使用において、 前記内視鏡は眼の隣に位置決めされ、または眼の内部に挿入可能であることを 特徴とする装置。 ２８．請求項１乃至２６のいづれか１項に記載の装置の使用において、 前記装置は手術用顕微鏡であることを特徴とする装置。 ２９．請求項１乃至２６のいづれか１項に記載の顕微鏡手術を観察システムを用 いて行うための装置の使用において、 前記観察システムはメガネフレームであり、前記内視鏡は超薄型フレキシブル 内視鏡であることを特徴とする装置。