JPH1050301A - 剥離装置及び剥離方法 - Google Patents

剥離装置及び剥離方法

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JPH1050301A
JPH1050301A JP8216121A JP21612196A JPH1050301A JP H1050301 A JPH1050301 A JP H1050301A JP 8216121 A JP8216121 A JP 8216121A JP 21612196 A JP21612196 A JP 21612196A JP H1050301 A JPH1050301 A JP H1050301A
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electrode
sheet member
peeling
vibration
horn
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JP8216121A
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English (en)
Inventor
Takehiko Matsuda
武彦 松田
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Original Assignee
Sony Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、剥離装置及び剥離方法について、シ
ート部材の被膜の剥離効率を向上し得るようにする。 【解決手段】本発明は、シート部材の所定部位をその厚
み方向から挟み込む第1及び第2の挟込み手段と、少な
くともシート部材の一面と当接する第1又は第2の挟込
み手段を超音波振動させる振動発生手段とを設けること
により、シート部材の所定部位の被膜を比較的短時間で
容易かつ確実に剥離でき、かくしてシート部材の被膜の
剥離効率を向上し得る剥離装置を実現できる。また本発
明は、シート部材の所定部位をその厚み方向から第1及
び第2の挟込み手段によつて挟み込み、この状態で第1
及び又は第2の挟込み手段を超音波振動させることによ
り、所定部位の被膜を比較的短時間で容易かつ確実に剥
離でき、かくしてシート部材の被膜のは剥離効率を向上
し得る剥離方法を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図8) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図7) (1)第1実施例(図1〜図3) (2)第2実施例(図4〜図7) (3)他の実施例 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は剥離装置及び剥離方
法に関し、例えばリチウムイオン電池に用いられる帯状
の電極の両面に形成された被膜を剥離する剥離装置及び
剥離方法に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】近年、カムコーダ、携帯電話及び携帯型
のコンピユータ等の電子機器の普及に伴いこれら電子機
器に用いられる2次電池もその需要が急速に増加してい
る。
【0004】このような2次電池としては、鉛蓄電池、
ニツケルカドミウム蓄電池及びリチウムイオン電池等の
ように種々のものがある。なかでもリチウムイオン電池
は、鉛蓄電池及びニツケルカドミウム蓄電池等よりも公
称電圧値が比較的高く、また保存性に優れている等の利
点を有することにより、近年、広く使用されてきてい
る。
【0005】実際上リチウムイオン電池においては、気
密封止された外管の内部に、帯状の電極部が巻き付けら
れた内管が嵌挿されると共に、非水電解液が充填されて
構成されている。
【0006】この場合図8に示すように、電極部1は、
所定の絶縁材でなる第1のセパレータ2と、帯状の金属
箔(例えば銅箔)の両面に炭素粉が被膜形成されてなる
負極3と、所定の絶縁材でなる第2のセパレータ4と、
帯状の金属箔(例えばアルミニウム箔)の両面に炭素粉
が被膜形成されてなる正極5とを順次積層形成すること
により形成されており、第1のセパレータ2を内側にし
て内管6に巻き付けられている。
【0007】負極3は、その巻き終わり部分に当該負極
3の長手方向と直交する方向に沿つて所定の幅を有する
ように金属箔の表面が露出した露出部分3Aを有し、当
該露出部分3Aには負極リード7の一端部が電気的に接
合されている。また正極5は、その巻き始め部分に当該
正極5の長手方向と直交する方向に沿つて所定の幅を有
するように金属箔の表面が露出した露出部分(図示せ
ず)を有し、当該露出部分には正極リード8の一端部が
電気的に接合されている。
【0008】ここで負極リード7の他端部は外管に接続
され、かつ正極リード8の他端部は内管6に電気的に接
続されている。かくしてこのリチウムイオン電池におい
ては、放電時、正極5及び負極3において放電反応が生
じることにより発生した電流を正極5と正極リード8を
介して導通接続された内管6を正極端子とし、負極3と
負極リード7を介して導通接続された外管を負極端子と
して外部に出力し得るようになされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、リチ
ウムイオン電池の正極5及び負極3でなる電極は、帯状
の金属箔の一面及び他面に炭素粉を被膜形成した後、当
該一面と他面との対向する正極リード8(又は負極リー
ド7)の接合部分に相当する所定部位(以下、これを剥
離対象部位と呼ぶ)を砥石を用いて削り落とすようにし
て剥離することにより露出部分3Aが形成されている。
【0010】ところがこのような砥石を用いる第1の方
法においては、砥石により炭素被膜のみならず金属箔の
表面まで削る場合があり、このような場合には当該金属
箔の表面に傷を付けたり、最悪の場合には金属箔を破損
させることがあつた。従つて第1の方法においては、露
出部分の金属箔の表面形状(表面の粗さ等)をそれぞれ
所定の形状に仕上げ難く、当該電極の炭素被膜の剥離効
率が低い問題があつた。
【0011】またこの第1の方法では、電極の長手方向
に対して剥離対象部位の長さが異なる場合、当該長さに
応じて砥石を交換する必要があり、炭素被膜の剥離工程
が煩雑になる問題があつた。
【0012】このためこのような問題を解決する方法と
して、スキージ等を用いて金属箔の表面に炭素粉を間欠
的に塗布することにより当該金属箔の表面に炭素被膜を
形成した被膜形成部分と、金属箔を露出させる露出部分
とを形成する第2の方法が考えられる。
【0013】ところがこの第2の方法においては、炭素
被膜の厚みがほぼ均等になるように比較的遅い速度で炭
素粉を塗布しなければならず、当該炭素粉の塗布と未塗
布とを順次繰り返すタクトタイムが比較的長くなり、炭
素粉の塗布工程が煩雑になる問題があつた。
【0014】またこれに加えてこの第2の方法では、ま
ず金属箔の一面に炭素被膜を形成した後、当該金属箔の
他面に炭素被膜を形成する。ところがこの場合には、金
属箔の一面と他面との炭素被膜の未塗布部分の位置がず
れることがあり、このような未塗布部分に正極リード8
(又は負極リード7)を接合して電極を形成すると、当
該電極の特性が規格と異なる特性となる問題があつた。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、電極の被膜の剥離効率を向上し得る剥離装置及び剥
離方法を提案しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、シート部材の所定部位を当該シー
ト部材の厚み方向から挟み込む第1及び第2の挟込み手
段と、少なくともシート部材の一面と当接する第1又は
第2の挟込み手段を超音波振動させる振動発生手段とを
設けるようにする。
【0017】また本発明においては、シート部材の所定
部位を当該シート部材の厚み方向から第1及び第2の挟
込み手段によつて挟み込む第1のステツプと、少なくと
もシート部材の一面と当接する第1又は第2の挟込み手
段を超音波振動させることによりシート部材の所定部位
の被膜を剥離する第2のステツプとを設けるようにす
る。
【0018】このようにして本発明では、シート部材の
所定部位をその厚み方向から挟み込む第1及び第2の挟
込み手段と、少なくともシート部材の一面と当接する第
1又は第2の挟込み手段を超音波振動させる振動発生手
段とを設けるようにしたことにより、少なくともシート
部材の一面の所定部位の被膜を比較的短時間で容易かつ
確実に剥離することができる。
【0019】また本発明では、シート部材の所定部位を
その厚み方向から第1及び第2の挟込み手段によつて挟
み込み、次いでこの状態において少なくともシート部材
の一面と当接する第1又は第2の挟込み手段を超音波振
動させるようにして少なくともシート部材の一面の所定
部位の被膜を剥離するようにしたことにより、所定部位
の被膜を比較的短時間で容易かつ確実に剥離することが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0021】(1)第1実施例 図1において、10は全体として第1実施例による剥離
装置を示し、帯状でなる金属箔(アルミニウム又は銅
等)の両面に炭素粉が被膜形成されてなる電極11を走
行させる電極走行部12が設けられている。
【0022】この電極走行部12は、第1のリール15
と第2のリール16とがそれぞれ中心軸を図面の手前方
向(以下、これを単に前方向と呼ぶ)とほぼ平行にし、
かつ矢印aに示す右方向に沿つて所定の間隔を介して並
ぶように配設されている。
【0023】また第1のリール15と第2のリール16
との間のそれぞれ所定位置には、第1及び第2のローラ
17及び18がそれぞれ中心軸を前方向とほぼ平行に
し、かつその中心軸を中心にして矢印cに示す方向と逆
の方向に回転自在に枢支されている。さらに第1のロー
ラ17と第2のローラ18との間のそれぞれ所定位置に
は、第3及び第4のローラ19及び20が中心軸を前方
向とほぼ平行にし、かつ中心軸を中心にして矢印cに示
す方向に回転自在に枢支されている。
【0024】この場合第1のリール15の中心軸には、
第1のモータ(図示せず)の出力軸が接続されており、
第2のリール16の中心軸には、第2のモータ(図示せ
ず)の出力軸が接続されている。
【0025】これにより電極走行部12は、第1のモー
タを駆動させてその出力軸を回転駆動させることにより
第1のリール15をその中心軸を中心にして矢印cに示
す方向に回転させる。また第2のモータを駆動させてそ
の出力軸を回転駆動させることにより第2のリール16
をその中心軸を中心にして矢印cに示す方向に回転させ
る。
【0026】実際上この電極走行部12は、第1のリー
ル15に電極11が巻き付けられており、上述したよう
に第1及び第2のリール15及び16を回転させること
により、当該電極11を第1のリール15から第1、第
3、第4及び第2のローラ17、19、20及び18を
順次介して第2のリール16に走行させて当該第2のリ
ール16に巻き取るようになされている。
【0027】また電極走行部12は、第2のリール16
における電極11の巻き取り量に基づいて第1及び第2
のモータの出力軸の回転数を制御して、これにより第1
のリール15から電極11に所定のテンシヨンを与えた
状態で当該電極11を第2のリール16に走行させるよ
うになされている。
【0028】さらに電極供給部12は、第3のローラ1
9と第4のローラ20との間の所定位置(以下、これを
被膜剥離位置と呼ぶ)に電極11の剥離対象部位が位置
するように第1のリール15から電極11を走行させ、
当該被膜剥離位置に剥離対象部位が位置することにより
所定時間だけ電極11の走行を停止させると共に、この
所定時間が経過した後、再び電極11を走行させるよう
になされている。
【0029】電極走行部12の第1のリール15と第2
のリール16との間の所定位置には、被膜剥離部25が
配置されている。この被膜剥離部25は、矢印bに示す
上方向に伸びるように設けられた板状でなる第1の支柱
26を有し、当該第1の支柱26の前方向側の側面の左
側端部に上下方向と長手方向とを一致させた第1の直線
ガイド27が固定されていると共に、当該側面の右側端
部に第1の直線ガイド27と同様に上下方向と長手方向
とを一致させた第2の直線ガイド28が固定されてい
る。
【0030】第1の直線ガイド27上には、当該第1の
直線ガイド27の長手方向(上下方向)に沿つてスライ
ド自在にスライダ(図示せず)が設けられており、当該
スライダ上には、第1のL字状部材30がその腕部30
Aを右方向に伸ばした状態で固定されている。また第2
の直線ガイド28上には、当該第2の直線ガイド28の
長手方向(上下方向)に沿つてスライド自在にスライダ
(図示せず)が設けられており、当該スライダ上には、
第2のL字状部材31がその腕部31Aを左方向に伸ば
した状態で固定されている。
【0031】この場合第1のL字状部材30の腕部30
Aと、第2のL字状部材31の腕部31Aとは、第1の
支柱26の側面の上側端部に固定されたアクチユエータ
33の出力軸33Aに連結部34を介して連結されてい
る。これにより第1及び第2のL字状部材30及び31
は、アクチユエータ33が駆動することにより第1及び
第2の直線ガイド27及び28に沿つて上下方向に所定
量移動するようになされている。
【0032】また第1のL字状部材30の腕部30Aの
所定位置には、上下方向に沿つて貫通孔が穿設され、当
該貫通孔には第1のシヤフト35がその上端部に嵌め込
まれたリング状のブツシユ36の下面を当該腕部30A
の上面30Bに当接させるように挿通されている。同様
に、第2のL字状部材31の腕部31Aの所定位置に
は、上下方向に沿つて貫通孔が穿設され、当該貫通孔に
は第2のシヤフト38がその上端部に嵌め込まれたリン
グ状のブツシユ39の下面を当該腕部31Aの上面31
Bに当接させるように挿通されている。
【0033】第1及び第2のシヤフト35及び38の下
端部には、コ字状でなるホーン保持部材40がその第1
及び第2の脚部40A及び40Bを下方向に伸ばし、か
つ左右方向に沿つて対向させて固定されている。
【0034】この場合第1及び第2のシヤフト35及び
38には、それぞれ圧縮コイルばね41が挿通されてお
り、当該圧縮コイルばね41はホーン保持部材40を下
方向に付勢するようになされている。これによりホーン
保持部材40は、アクチユエータ33の駆動力に基づい
て第1及び第2のL字状部材30及び31と共に、上下
方向に所定量移動し得るようになされている。
【0035】ホーン保持部材40は、第1の脚部40A
の所定位置に左右方向に沿つて貫通孔(図示せず)が穿
設されていると共に、当該第1の脚部40Aの貫通孔と
対向する第2の脚部40Bの所定位置に貫通孔(図示せ
ず)が穿設されている。
【0036】この場合ホーン保持部材40は、ホーン4
5の長手方向に沿つた一端を第1の脚部40Aの貫通孔
に前方向及びこれとは逆の方向(以下、この両方向を前
後方向と呼ぶ)に僅かに遊びを有するように挿通し、当
該ホーン45の長手方向に沿つた他端部を第2の脚部4
0Bの貫通孔に前後方向に僅かに遊びを有するように挿
通するようにして当該ホーン40を保持するようになさ
れている。
【0037】またホーン45の他端には、振動発生部4
6が設けられており、当該振動発生部46は超音波振動
を発生させて、当該超音波振動をホーン45に与えるよ
うにして当該ホーン45を前後方向に超音波振動させる
ようになされている。
【0038】実際上ホーン45は、円柱形状の部材の中
央部に平板部が形成された振動体47を有し、当該振動
体47の平板部の上面中央部にチタン等の比較的硬質な
金属でなる剥離部(以下、これを上側剥離部と呼ぶ)4
8が固定されていると共に、平板部の下面中央部に上側
剥離部48と同様にチタン等の比較的硬質な金属でなる
剥離部(以下、これを下側剥離部と呼ぶ)49が固定さ
れてなる。
【0039】この場合ホーン45は、下側剥離部49の
下面が被膜剥離位置に位置する電極11の剥離対象部位
と対向するようになされており、当該下側剥離部49の
下面の形状及び大きさがそれぞれ電極11の剥離対象部
位の形状及び大きさに応じて形成されていると共に、当
該下面が比較的微細なざらつきを有する。かくしてホー
ン45は、下側剥離部49の下面が電極11の剥離対象
部位と当接した状態で超音波振動することにより、当該
電極11の上面の剥離対象部位の炭素被膜を剥離し得る
ようになされている。
【0040】またホーン保持部材40は、上面40Cと
対向する内面40Dの左側に第1の防振材固定ブロツク
50が固定され、また内面40Dの右側に第2の防振材
固定ブロツク51が固定されている。
【0041】この場合第1の防振材固定ブロツク50
は、下面が右側に傾斜するようにテーパ状に形成されて
おり、当該下面の右側端部に電極11の前方向の長さ
(以下、これを幅と呼ぶ)とほぼ同じ長さを有する硬質
ゴムでなる第1の防振材55がその長手方向を前後方向
と一致させ、かつ電極11の上面と対向して固定されて
いる。
【0042】第2の防振材固定ブロツク51は、下面が
左側に傾斜するようにテーパ状に形成されており、当該
下面の左側端部に第1の防振材55と同様に形成されて
なる第2の防振材56がその長手方向を前後方向と一致
させ、かつ電極11の上面と対向して固定されている。
【0043】なお第1及び第2の防振材55及び56
は、それぞれ下面がホーン45の下側剥離部49の下面
と同一面上に位置するようになされており、ホーン45
が下方向に移動して下側剥離部49の下面が電極11の
上面に当接したとき、同様に電極11の上面に当接す
る。
【0044】またこのとき第1及び第2の防振材固定ブ
ロツク50及び51は、それぞれ下面がテーパ状に形成
されていることにより、当該下面が電極11と接触して
破損させることを防止するようになされている。
【0045】ホーン保持部材40の下側には、電極11
を介して第2の支柱58が設けられている。第2の支柱
58の上面には、チタン等の比較的硬質な金属でなるア
ンビル60がその上面を電極11を介してホーン45の
下側剥離部49と対向させて固定されている。
【0046】この場合アンビル60の上面は、下側剥離
部49の下面の形状及び大きさとほぼ同じ形状及び大き
さを有するように形成されている。またアンビル60
は、その上面と電極11の下面との間に所定の隙間を有
する。
【0047】アンビル60の左側の側面上端部には、第
1の防振材55とほぼ同じ長さを有する細長い四角柱形
状の硬質ゴムでなる第3の防振材62がその上面を第1
の防振材55と対向させて固定されている。またアンビ
ル60の右側の側面上端部には、第3の防振材62と同
様に形成されてなる第4の防振材63がその上面を第2
の防振材56と対向させて固定されている。
【0048】この場合第3及び第4の防振材62及び6
3のそれぞれ上面は、アンビル60の上面と同一面上に
位置するようになされており、これにより走行途中の電
極11を破損させることを防止し得るようになされてい
る。
【0049】かくして被膜剥離部25は、電極11の炭
素被膜を剥離する際、ホーン保持部材40を下方向に所
定量移動させることにより、ホーン45の下側剥離部4
9及び第1の防振材55並びに第2の防振材56をそれ
ぞれ電極11の上面に当接させた状態で当該電極11の
下面をアンビル60及び第3の防振材62並びに第4の
防振材63に当接させる。
【0050】この場合第1及び第2のL字状部材30及
び31のそれぞれ腕部30A及び31Aとホーン保持部
材40との間では、圧縮コイルばね41が所定量縮むよ
うになされている。従つて下側剥離部49及び第1の防
振材55並びに第2の防振材56は下方向に付勢され、
当該下側剥離部49及び第1の防振材55並びに第2の
防振材56とそれぞれ対向するアンビル60及び第3の
防振材62並びに第4の防振材63との間に電極11が
加圧された状態で挟み込まれる。
【0051】この状態1おいて、被膜剥離部25は、振
動発生部45を動作させてホーン45を前後方向に超音
波振動させ、かくして図2に示すような下側剥離部49
の下面と当接された電極11の上面11Aの剥離対象部
位11Bの炭素被膜を剥離し得ると共に、この超音波振
動が電極11の下面11Cにも与えられて当該下面11
Cの剥離対象部位11Dの炭素被膜も剥離し得るように
なされている。
【0052】またこのとき被膜剥離部25は、電極11
の剥離対象部位の左側を第1及び第3の防振材55及び
62によつて挟み込むと共に、当該剥離対象部位の右側
を第2及び第4の防振材56及び63によつて挟み込む
ことにより、電極11の剥離対象部位11B及び11D
から左側及び右側にそれぞれ超音波振動が与えられるこ
とを防止して、かくして電極11の剥離対象部位11B
及び11Dのみの炭素被膜を剥離し得るようになされて
いる。
【0053】ここで実際上剥離装置10は、図3に示す
ように、制御部によつて制御されており、電極11が巻
き付けられた第1のリール15が第1のモータに取り付
けられることにより被膜剥離処理手順RT1を開始して
ステツプSP1からステツプSP2に進み、このステツ
プSP2において制御部は第1及び第2のモータを駆動
制御することにより第1のリール15から電極11を走
行させてその剥離対象部位を被膜剥離位置に位置させ、
この状態において電極11の走行を停止させる。
【0054】この後制御部は、ステツプSP3に進み、
アクチユエータ33を駆動制御してホーン保持部材40
を下方向に所定量移動させることによりホーン45の下
側剥離部49及び第1の防振材55並びに第2の防振材
56を電極11の上面に押し付けて、当該電極11を下
側剥離部49及び第1の防振材55並びに第2の防振材
56とそれぞれ対応するアンビル60及び第3の防振材
62並びに第4の防振材63との間に挟み込む。
【0055】この状態において制御部は、ステツプSP
4に進み、振動発生部46の超音波発振器65を制御す
ることにより当該超音波発振器65において所定の特性
周波数を有するパルス波形(超音波)を発生させると共
に、当該パルス波形に基づくパルス信号をケーブル66
を介して超音波振動器67に送出させる。超音波振動器
67は、入力されたパルス信号に基づいて、内設されて
いる振動発振素子を超音波振動させることによりホーン
45を前後方向に超音波振動させる。
【0056】このようにして制御部は、超音波振動する
下側剥離部49によつて電極11の上面の剥離対象部位
と、当該剥離対象部位と対向する下面の剥離対象部位と
の炭素被膜を剥離する。なおこの場合制御部は、電極1
1の金属箔を損傷させずに炭素被膜のみを剥離するよう
に当該電極11をホーン45とアンビル60とにより挟
み込むときの加圧力及び超音波発振器65において発生
させるパルス波形等が予め設定されている。
【0057】続いて制御部は、ステツプSP5に進み、
アクチユエータ33を駆動してホーン保持部材40を上
方向に所定量移動させることにより、電極11を下側剥
離部49及びアンビル60並びに第1〜第4の防振材5
5、56、62及び63から離した状態にする。
【0058】次いで制御部は、ステツプSP6に進み、
第1のリール15に巻き付けられている電極11が有す
る複数の被膜剥離部位の炭素被膜が全て剥離されたか否
かを判断し、否定結果を得るとステツプSP2に戻り、
この後当該ステツプSP6において肯定結果が得られる
までステツプSP2−SP3−SP4−SP5−SP6
のループを繰り返す。
【0059】この後制御部は、ステツプSP6において
肯定結果を得ると、続くステツプSP7に進むことによ
り第2のリール16に電極11が全て巻き取られたこと
を確認し、これにより被膜剥離処理手順RT1を終了す
る。
【0060】なおこの第1実施例の場合、ホーン45
は、上側剥離部48の上面の形状及び大きさが下側剥離
部49の下面の形状及び大きさと同様に形成されている
と共に、当該上面が比較的微細なざらつきを有する。従
つて例えば下側剥離部49の下面が磨耗して滑らかな面
になつたとき、振動体47をその中心軸を中心にして 1
80度回転させるようにして上側剥離部48を下側に移動
させることにより当該下側に移動した上側剥離部48に
よつて電極11の炭素被膜を剥離し得るようになされて
いる。
【0061】以上の構成において、第1実施例による剥
離装置10では、電極11の剥離対象部位を被膜剥離位
置に位置させ(ステツプSP1及びステツプSP2)、
この後下側剥離部49及び第1の防振材55並びに第2
の防振材56とそれぞれ対応するアンビル60及び第3
の防振材62並びに第4の防振材63との間に電極11
を挟み込む(ステツプSP3)。この状態において振動
発生部46によりホーン11を前後方向に超音波振動さ
せ、かくして電極11の上面と下面との対向する剥離対
象部位の炭素被膜を剥離する(ステツプSP4)。
【0062】またこの剥離装置10では、この後ホーン
45及び第1の防振材55並びに第2の防振材56を上
方向に移動させ(ステツプSP5)、この状態において
電極11を走行させて続く剥離対象部位を被膜剥離位置
に位置させて上述したような剥離動作を実施する。この
ようにして剥離装置10は一連の剥離動作を順次繰り返
すことにより第1のリール15に巻き付けられている電
極11の複数の剥離対象部位の炭素被膜を順次剥離する
(ステツプSP2〜ステツプSP7)。
【0063】従つてこの剥離装置10においては、電極
11の上面及び下面の対向する剥離対象部位をホーン4
5の下側剥離部49とアンビル60とによつて挟み込む
ようにして、この状態において下側剥離部49を超音波
振動させるようにしたことにより、電極11の金属箔を
傷付けずに当該電極11の上面と下面との対向する剥離
対象部位の炭素被膜を比較的短時間で容易かつ確実に剥
離することができる。
【0064】またこの剥離装置10においては、電極1
1の剥離対象部位の左側を第1及び第3の防振材55及
び62によつて上下方向から挟み込むと共に、当該剥離
対象部位の右側を第2及び第4の防振材56及び63に
よつて上下方向から挟み込むようにした状態で炭素被膜
を剥離するようにしたことにより、電極11の上面及び
下面における炭素被膜の剥離部分の位置ずれを防止する
ことができる。
【0065】さらにこの剥離装置10においては、電極
走行部12によつて電極11の複数の剥離対象部位を順
次被膜剥離位置に位置させると共に、当該被膜剥離位置
において順次位置される電極11の剥離対象部位の炭素
被膜を剥離するようにしたことにより、第1のリール1
5に巻き付けられた電極11の複数の剥離対象部位の炭
素被膜を比較的短時間で剥離することができる。
【0066】以上の構成によれば、電極11の上面及び
下面の対向する剥離対象部位を上下方向から挟み込むホ
ーン45及びアンビル60と、当該電極11の上面及び
下面の対向する剥離対象部位の左側及び右側をそれぞれ
上下方向から挟み込む第1及び第3の防振材55及び6
2と、第2及び第4の防振材56及び63と、当該ホー
ン45を超音波振動させる振動発生部46とを設けるよ
うにしたことにより、電極11の上面と下面との対向す
る剥離対象部位の炭素被膜を比較的短時間で容易かつ確
実に剥離することができ、かくして電極の被膜の剥離効
率を向上し得る剥離装置を実現することができる。
【0067】また被膜剥離位置に位置した電極11の上
面及び下面の対向する剥離対象部位をホーン45の下側
剥離部49及びアンビル60によつて挟み込み、かつ当
該電極11の剥離対象部位の左側及び右側をそれぞれ対
応する第1及び第3の防振材55及び62と、第2及び
第4の防振材56及び63とにより挟み込み、この状態
において下側剥離部49を超音波振動させるようにした
ことにより、電極11の上面と下面との対向する剥離対
象部位の炭素被膜を比較的短時間で容易かつ確実に剥離
することができ、かくして電極の被膜の剥離効率を向上
し得る剥離方法を実現することができる。
【0068】(2)第2実施例 図4は、第2実施例による剥離装置70を示し、電極走
行部71は、第1のリール72と第2のリール73とが
それぞれ中心軸を矢印dに示す前方向とほぼ平行にし、
かつ矢印eに示す右方向に沿つて所定の間隔を介して並
ぶように配設されている。
【0069】この場合第1のリール72の中心軸には、
第1のモータ75の出力軸が接続されており、当該第1
のリール72は第1のモータ75の駆動力に基づいて中
心軸を中心にして矢印gに示す方向に回転する。また第
2のリール73の中心軸には、第2のモータ76の出力
軸が接続されており、当該第2のリール73は第2のモ
ータ76の駆動力に基づいて中心軸を中心にして矢印g
に示す方向に回転する。
【0070】これにより電極走行部71は、第2のリー
ル73における電極78の巻取り量に基づいて第1及び
第2のモータ75及び76の回転数を制御させて、第1
のリール72から右方向に走行させた電極78に所定の
テンシヨンを与えると共に、当該電極78の走行速度
が、常時、所定の一定速度となるようにして第2のリー
ル73に巻き取るようになされている。
【0071】電極走行部71の第1のリール72と第2
のリール73との間の所定位置には、被膜剥離部80が
配置されており、当該被膜剥離部80は矢印fに示す上
方向に伸びるように設けられた支柱81を有し、当該支
柱81の前方向側の側面81Aに上下方向と長手方向と
を一致させて直線ガイド82が固定されている。
【0072】直線ガイド82上には、当該直線ガイド8
2の長手方向(上下方向)に沿つてスライド自在にスラ
イダ83が設けられており、当該スライダ83上の上側
端部には前方向に伸びた水平アーム85の一端が固定さ
れている。
【0073】水平アーム85の下面の前側端部には、コ
字状でなるホーン保持部材87がその第1及び第2の脚
部87A及び87Bを下方向に伸ばし、かつ前後方向に
沿つて対向させて固定されている。
【0074】ホーン保持部材87の第1及び第2の脚部
87A及び87Bには、比較的硬質な金属(チタン等)
によつて形成されたローラでなるホーン90が、電極7
8の上面と対向するようにその中心軸を前後方向に一致
させ、かつ当該中心軸を中心にして矢印gに示す方向と
は逆の方向に回転自在に枢支されている。ここでホーン
90は、前後方向に僅かに遊びを有するように枢支され
ている。またホーン90は、その長手方向の長さが電極
78の幅よりも長く選定されていると共に、外周面に比
較的微細なざらつきを有する。
【0075】ホーン保持部材87の第2の脚部87Bの
後側には、振動器保持ブロツク95が固定されており、
当該振動器保持ブロツク95には振動発生部96の超音
波振動器97が矢印gに示す方向とは逆方向に回転自在
に保持されている。超音波振動器97は、内接された振
動発振素子の一端がプーリ(図示せず)を介してホーン
90の中心軸に接続されており、当該プーリにスライダ
83の下側端部に設けられた第1のパルスモータ100
の回転出力がベルト101を介して伝えられることによ
りホーン90と連動して回転するようになされている。
【0076】また超音波振動器97の後側には、当該超
音波振動器97に回転した状態においても給電し得るス
リツプリング102が取り付けられている。この場合超
音波振動器97には、超音波発振器105において発生
した所定の特性周波数を有するパルス波形(超音波)に
基づくパルス信号がケーブル106とスリツプリング1
02とを順次介して入力される。これにより超音波振動
器97は入力されたパルス信号に基づいて振動発振素子
を超音波振動させ、かくしてホーン90を前後方向に超
音波振動させるようになされている。
【0077】ここでホーン保持部材87の左側上端部に
は、第1のシヤフト保持ブロツク106が固定されてい
る。第1のシヤフト保持ブロツク106は、その前側端
部及び後側端部にそれぞれ上下方向に沿つて貫通孔が穿
設されており,各貫通孔にはそれぞれシヤフトがその上
端部に嵌め込まれたリング状のブツシユの下面を当該第
1のシヤフト保持ブロツク106の上面に当接させるよ
うに挿通されている。
【0078】また各シヤフトには、それぞれ圧縮コイル
ばねが挿通された状態で下端部にコ字状でなる第1の防
振材保持部材107がその第1及び第2の脚部を下方向
に伸ばし、かつ前後方向に沿つて対向させて固定されて
いる。なお各圧縮コイルばねは、第1の防振材保持部材
107を下方向に付勢する。
【0079】この場合第1の防振材保持部材107の第
1及び第2の脚部には、硬質ゴムによつて形成されたロ
ーラでなる第1の防振材(図示せず)が、電極78の上
面と対向するようにその中心軸を前後方向と一致させ、
かつ当該中心軸を中心にして矢印gに示す方向とは逆の
方向に回転自在に枢支されている。ここで第1の防振材
は、その長手方向の長さが電極78の幅よりも長く選定
されている。
【0080】またホーン保持部材87の右側上端部に
は、第2のシヤフト保持ブロツク110が固定されてお
り、当該第2のシヤフト保持ブロツク110は、第1の
シヤフト保持ブロツク106と同様に、その前側端部及
び後側端部にそれぞれ上下方向に沿つて貫通孔が穿設さ
れ、各貫通孔にそれぞれシヤフト111がその上端部に
嵌め込まれたリング状のブツシユ112の下面を当該第
2のシヤフト保持ブロツク110の上面に当接させるよ
うに挿通されている。
【0081】各シヤフト111には、それぞれ圧縮コイ
ルばね113が挿通された状態で下端部にコ字状でなる
第2の防振材保持部材115がその第1及び第2の脚部
を下方向に伸ばし、かつ前後方向に沿つて対向させて固
定されている。なお各圧縮コイルばね113は、第2の
防振材保持部材115を下方向に付勢する。
【0082】第2の防振材保持部材115の第1及び第
2の脚部には、第1の防振材と同様に硬質ゴムによつて
形成されたローラでなる第2の防振材116が、電極7
8の上面と対向するようにその中心軸を前後方向と一致
させ、かつ当該中心軸を中心にして矢印gに示す方向と
は逆の方向に回転自在に枢支されている。この第1の防
振材116は、その長手方向の長さが電極78の幅より
も長く選定されている。
【0083】かくしてこの被膜剥離部80は、第1のア
クチユエータ(図示せず)を駆動させてスライダ83を
上下方向に所定量移動させることによりホーン90及び
第1の防振材並びに第2の防振材116を上下方向に所
定量移動し得るようになされている。
【0084】またホーン保持部材87の下側には、電極
78を介して第2のアクチユエータ120が配置されて
おり、当該第2のアクチユエータ120の出力軸(図示
せず)の上端部には平板121が固定されている。この
平板121の前側端部及び後側端部には、それぞれ上下
方向に沿つて貫通孔が穿設され、各貫通孔にそれぞれシ
ヤフト(図示せず)がその下端部に嵌め込まれたリング
状のブツシユ(図示せず)の上面を当該平板121の下
面に当接させるように挿通されている。
【0085】各シヤフトには、それぞれ圧縮コイルばね
(図示せず)が挿通された状態で上端部にコ字状でなる
アンビル保持部材123がその第1及び第2の脚部を上
方向に伸ばし、かつ前後方向に沿つて対向させて固定さ
れている。なお各圧縮コイルばねは、アンビル保持部材
123を上方向に付勢する。
【0086】アンビル保持部材123の第1及び第2の
脚部123Aには、比較的硬質な金属(チタン等)によ
つて形成されたローラでなるアンビル125が、電極7
8のを介してホーン90と対向するようにその中心軸を
前後方向に一致させ、かつ当該中心軸を中心にして矢印
gに示す方向に回転自在に枢支されている。なおアンビ
ル125は、その長手方向の長さがホーン90と同様に
選定されている。アンビル125の中心軸には、第2の
パルスモータ(図示せず)の出力軸が接続されており、
これにより当該アンビル125は第2のパルスモータの
駆動力に基づいて矢印gに示す方向に回転するようにな
されている。
【0087】ここでアンビル保持部材123の左側下端
部には、コ字状でなる第3の防振材保持部材126がそ
の第1及び第2の脚部を上方向に伸ばし、かつ前後方向
に沿つて対向させて固定されている。第3の防振材保持
部材126の第1及び第2の脚部には、第1の防振材と
同様に硬質ゴムによつて形成されたローラでなる第3の
防振材(図示せず)が、電極78を介して第1の防振材
と対向するようにその中心軸を前後方向と一致させ、か
つ当該中心軸を中心にして矢印gに示す方向に回転自在
に枢支されている。この第3の防振材は、その長手方向
の長さが第1の防振材と同様に選定される。
【0088】またアンビル保持部材123の右側下端部
には、コ字状でなる第4の防振材保持部材127がその
第1及び第2の脚部を上方向に伸ばし、かつ前後方向に
沿つて対向させて固定されている。第4の防振材保持部
材127の第1及び第2の脚部には、第1の防振材と同
様に硬質ゴムによつて形成されたローラでなる第4の防
振材128が、電極78を介して第2の防振材116と
対向するようにその中心軸を前後方向と一致させ、かつ
当該中心軸を中心にして矢印gに示す方向に回転自在に
枢支されている。この第4の防振材128は、その長手
方向の長さが第1の防振材と同様に選定されている。
【0089】これにより被膜剥離部80は、第2のアク
チユエータ120を駆動させてアンビル保持部材123
を上下方向に所定量移動させることによりアンビル12
5及び第3の防振材並びに第4の防振材128を上下方
向に所定量移動し得るようになされている。
【0090】実際に図5に示すように、被膜剥離部80
は、電極走行部71によつて所定速度で走行する電極7
8の上面78Aにホーン90を当接させて下方向に加圧
すると共に、当該電極78の下面78Bにアンビル12
5を当接させて圧縮コイルばね130により上方向に加
圧する。このようにしてホーン90とアンビル125と
により上下方向から電極78を挟み込む。このとき被膜
剥離部80は、第1及び第2のパルスモータ100を駆
動させてホーン90及びアンビル125をそれぞれ電極
78の走行速度に同期させて回転させることにより、当
該電極78の走行速度を維持させる。
【0091】またこれに加えて、被膜剥離部80は、電
極78の上面78Aに第1及び第2の防振材131及び
116を当接させて圧縮コイルばね115及び132に
より下方向に加圧すると共に、当該電極78の下面78
Aに第3及び第4の防振材135及び128を当接させ
て圧縮コイルばね130により上方向に加圧する。
【0092】このようにして被膜剥離部80は、ホーン
90とアンビル125とにより挟み込まれた電極78の
左側の所定位置を第1の防振材131と第3の防振材1
35とにより挟み込むと共に、ホーン90とアンビル1
25とにより挟み込まれた電極78の右側の所定位置を
第2の防振材116と第4の防振材128とにより挟み
込む。
【0093】なおこのとき第1及び第2の防振材131
及び116は電極78の走行方向に沿つて矢印gに示す
方向とは逆の方向に回転すると共に、第3及び第4の防
振材135及び128は電極78の走行方向に沿つて矢
印gに示す方向に回転し、当該電極78の走行速度を維
持させる。
【0094】この状態において被膜剥離部80は、ホー
ン90とアンビル125との間に電極78の剥離対象部
位が位置したときに振動発生部96を制御させてホーン
90を前後方向に超音波振動させることにより、当該電
極78を走行させた状態で電極78の上面78Aと下面
78Bとの対向する剥離対象部位の炭素被膜78C及び
78Dを剥離し得るようになされている。
【0095】ここで図6に示すように、第2実施例によ
る剥離装置70では、制御部150によつて制御されて
いる。まず制御部150は、モータコントローラ151
を制御して、当該モータコントローラ151から第1及
び第2のモータ75及び76に制御信号S1及びS2を
送出させることにより、電極78に所定のテンシヨンを
与えると共に、当該電極78の走行速度が、常時、所定
の一定速度となるように第1及び第2のモータ75及び
76を駆動制御する。
【0096】また制御部150は、第1のパルスコント
ローラ153を制御して、当該第1のパルスコントロー
ラ153から所定のパルス波形でなるパルス信号S4を
第2のパルスモータ154に送出させることにより、ア
ンビル125を電極78の走行速度に同期させて回転さ
せるように第2のパルスモータ154を駆動制御する。
これに加えて制御部150は、必要に応じて第2のアク
チユエータ120に制御信号S5を送出することによ
り、当該第2のアクチユエータ120を駆動制御してア
ンビル125を上下方向に所定量移動させる。
【0097】さらに制御部150は、第2のパルスコン
トローラ156を制御して、当該第2のパルスコントロ
ーラ156から所定のパルス波形でなるパルス信号S7
を第1のパルスモータ100に送出させることにより、
ホーン90を電極78の走行速度に同期させて回転させ
るように第1のパルスモータ100を駆動制御する。こ
れに加えて制御部150は、必要に応じて第1のアクチ
ユエータ157に制御信号S8を送出することにより、
当該第1のアクチユエータ157を駆動制御してホーン
90を上下方向に所定量移動させる。
【0098】また電極78の上面78A側のそれぞれ所
定位置には、第1及び第2のローラ160及び161が
それぞれ中心軸を前後方向に一致させ、かつ電極78の
上面78Aに当接した状態で中心軸を中心にして矢印g
に示す方向とは逆の方向に回転自在に枢支されている。
この場合第1のローラ160と第2のローラ161との
間の電極78の下面側には、振り子状のレバー162の
先端部にローラ163がその中心軸を前後方向と一致さ
せ、かつ当該中心軸を中心にして矢印gに示す方向に回
転自在に枢支されてなるダンサーローラ165が配置さ
れている。
【0099】ここでダンサーローラ165では、ローラ
163が電極78の下面78Bに当接した状態で回転し
ており、レバー162の回転軸に取り付けられた位置検
出器166が、常時、ローラ163の回転数に基づいて
電極78の走行量を検出して当該検出結果に基づく走行
量信号S10を制御部150に送出する。ここで制御部
150は、超音波発振器105において発生させる所定
のパルス波形に応じたプログラムデータが予め記憶され
ている。
【0100】従つて制御部150は、入力された走行量
信号S10に基づいて電極78の剥離対象部位の位置を
モニタし、当該電極78の剥離対象部位が電極78を挟
み込んだ状態のホーン90とアンビル125との間に位
置したときに、超音波発振器105にプログラムデータ
に応じたデータ信号S11を送出する。これにより制御
部150は、超音波発振器105を制御して所定の特性
周波数を有するパルス波形(超音波)を発生させると共
に、当該パルス波形に基づくパルス信号S13を当該超
音波発振器105から超音波振動器97に送出させる。
【0101】かくして超音波振動器97は、入力された
パルス信号S13に基づいて振動発振素子を超音波振動
させることによりホーン90を前後方向に超音波振動さ
せ、かくしてホーン90によつて電極78の上面78A
と78Bとの対向する剥離対象部位の炭素被膜を剥離さ
せるようになされている。
【0102】ここで実際上剥離装置70は、図7に示す
ように、電極11が巻き付けられた第1のリール72が
第1のモータ75に取り付けられることにより被膜剥離
処理手順RT2を開始してステツプSP10からステツ
プSP11に進み、このステツプSP11において制御
部150は第1及び第2のモータ75及び76を駆動制
御することにより第1のリール72から電極78を走行
させる。
【0103】次いで制御部150は、ステツプSP12
に進み、第2のパルスモータ154を駆動制御してアン
ビル125を電極78の走行速度に同期させて回転させ
る。この後制御部150は、続くステツプSP13にお
いて第2のアクチユエータ120を駆動制御してアンビ
ル125及び第3の防振材135並びに第4の防振材1
28を上方向に所定量移動させて電極78の下面78B
に当接させる。
【0104】続いて制御部150は、ステツプSP14
に進み、電極78走行方向に対して前後する剥離対象部
位間の所定位置を検出したときに第1のパルスモータ1
00を駆動制御してホーン90を電極78の走行速度に
同期させて回転させる。この後制御部150は、続くス
テツプSP15において第1のアクチユエータ157を
駆動制御してホーン90及び第1の防振材131並びに
第2の防振材116を下方向に所定量移動させて電極7
8の上面78Aに当接させ、当該ホーン90及び第1の
防振材131並びに第2の防振材116とそれぞれ対応
するアンビル125及び第3の防振材135並びに第4
の防振材128との間に電極78を挟み込む。
【0105】この状態において制御部150は、ステツ
プSP16に進み、ホーン90とアンビル125との間
に電極78の上面78A及び下面78Bの対向する剥離
対象部位の右側端部が位置したとき、振動発生部96を
制御してホーン90を前後方向に超音波振動させる。こ
れによりホーン90とアンビル125との間において走
行される電極78の上面78Aの剥離対象部位の炭素被
膜を順次剥離すると共に、当該電極78の下面78Bに
超音波振動が伝えられて当該下面78Bの剥離対象部位
の炭素被膜を順次剥離する。
【0106】この後制御部150は、続くステツプSP
17においてホーン90とアンビル125との間に電極
78の上面78A及び下面78Bの対向する剥離対象部
位の左側端部が位置したとき、振動発生部96を制御し
てホーン90の超音波振動を停止させる。
【0107】次いで制御部150は、ステツプSP18
に進み、第1のアクチユエータ157を駆動制御してホ
ーン90及び第1の防振材131並びに第2の防振材1
16を上方向に所定量移動させて電極78の上面78A
から離し、この後第1のパルスモータ100を駆動制御
してホーン90の回転を停止させる。
【0108】続いて制御部150は、ステツプSP19
に進み、第1のリール72に巻き付けられている電極7
8の複数の剥離対象部位において炭素被膜が全て剥離さ
れたか否かを判断し、否定結果を得るとステツプSP1
4に戻り、この後当該ステツプSP19において肯定結
果が得られるまでステツプSP14−SP15−SP1
6−SP17−SP18−SP19のループを繰り返
す。
【0109】この後制御部150は、ステツプSP19
において肯定結果を得ると、続くステツプSP20に進
むことにより第2のリール73に電極78が全て巻き取
られたことを確認し、これにより被膜剥離処理手順RT
2を終了する。
【0110】以上の構成において、第2実施例による剥
離装置70では、電極78を一定速度で走行させ(ステ
ツプSP10〜ステツプSP11)、この状態において
アンビル125を電極78の走行速度に同期させて回転
させて当該アンビル125及び第3の防振材135並び
に第4の防振材128を電極78の下面78Bに当接さ
せると共に、ホーン90を電極78の走行速度に同期さ
せて回転させて当該ホーン90及び第1の防振材131
並びに第2の防振材116を電極78の上面78Aに当
接させるようにして、ホーン90及び第1の防振材13
1並びに第2の防振材116とそれぞれ対応するアンビ
ル125及び第3の防振材135並びに第4の防振材1
28との間に電極78を挟み込む(ステツプSP12〜
ステツプSP15)。
【0111】この状態において剥離装置70では、ホー
ン90とアンビル125との間に電極78の剥離対象部
位の右側端部が位置してから当該剥離対象部位の左側端
部が位置するまでの間、ホーン90を前後方向に超音波
振動させ、これにより電極78の上面78Aと下面78
Bとの対向する剥離対象部位の炭素被膜を剥離する(ス
テツプSP16〜ステツプSP17)。またこの後上述
した剥離動作を繰り返し、電極78の複数の被膜剥離部
位の炭素被膜を順次剥離する(ステツプSP14〜ステ
ツプSP20)。
【0112】従つてこの剥離装置70においては、電極
78を走行させた状態においてホーン90及びアンビル
125と、第1、第2、第3及び第4の防振材131、
116、135及び128とをそれぞれ電極78の走行
方向に沿つて回転させると共に、ホーン90及び第1の
防振材131並びに第2の防振材116とそれぞれ対応
するアンビル125及び第3の防振材135並びに第4
の防振材128との間に電極78を挟み込むようにして
当該電極78の上面78Aと下面78Bとの対向する剥
離対象部位の炭素被膜を剥離するようにしたことによ
り、電極78の複数の剥離対象部位の炭素被膜を第1実
施例の剥離装置10(図1)に比べて短い時間で剥離す
ることができる。
【0113】これに加えてこの剥離装置70において
は、電極78の長手方向(走行方向)に対して剥離対象
部位の長さが異なる場合でもホーン90の交換を必要と
せずに剥離動作を実行することができ、かくして剥離工
程を簡易にすることができる。
【0114】以上の構成によれば、ローラ形状でなり、
電極78の走行速度に同期して回転するホーン90及び
アンビル125と、当該ホーン90及びアンビル125
の左側及び右側をそれぞれ上下方向から挟み込み、かつ
電極78の走行方向に応じて回転する第1及び第3の防
振材131及び116と、第2及び第4の防振材135
及び128と、当該ホーン90を超音波振動させる振動
発生部96とを設けるようにしたことにより、電極78
の複数の剥離対象部位の炭素被膜を第1実施例の剥離装
置10(図1)に比べて短い時間で剥離することがで
き、かくして電極の被膜の剥離効率を向上し得る剥離装
置を実現することができる。
【0115】また電極78を走行させた状態においてホ
ーン90及びアンビル125を当該電極78の走行速度
に同期させて回転させて当該ホーン90及び第1の防振
材131並びに第2の防振材116とそれぞれ対応する
アンビル125及び第3の防振材135並びに第4の防
振材128との間に電極78を挟み込み、この状態にお
いてホーン90とアンビル125との間に電極78の剥
離対象部位の右側端部が位置してから当該剥離対象部位
の左側端部が位置するまでの間、当該ホーン90を超音
波振動させるようにして電極78の剥離対象部位の炭素
被膜を剥離するようにしたことにより、電極78の複数
の剥離対象部位の炭素被膜を第1実施例の剥離装置10
(図1)に比べて短い時間で剥離することができ、かく
して電極の被膜の剥離効率を向上し得る剥離方法を実現
することができる。
【0116】(3)他の実施例 なお上述の第1及び第2実施例においては、ホーン45
(図1)の下側剥離部49の下面と、ホーン90の外周
面に比較的微細なざらつきを有するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば下側剥離
部の下面及びホーンの外周面にそれぞれダイヤモンドを
電鋳するようにしても良く、これにより電極11及び7
8の剥離対象部位の炭素被膜をさらに容易に剥離するこ
とができる。
【0117】また上述の第1及び第2実施例において
は、ホーン45及び90を超音波振動させるようにして
電極11及び78の剥離対象部位の炭素被膜を剥離する
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、ホーン45及び90と、アンビル60及び125と
の双方、又はアンビル60及び125を超音波振動させ
て電極11及び78の剥離対象部位の炭素被膜を剥離す
るようにしても良い。
【0118】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、本発明の剥離装置及び剥離方法を帯状でなる電極1
1及び78の剥離対象部位の炭素被膜を剥離する剥離装
置10及び70に適用するようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、少なくとも一面に種々の
材料の被膜が形成された帯状又はフイルム状等でなる種
々の部材の所定部位から当該被膜を剥離するこの他種々
の剥離装置に適用するようにしても良い。
【0119】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、シート部材11及び78の所定部位を当該シート部
材11及び78の厚み方向から挟み込む第1及び第2の
挟込み手段として、チタンでなるホーン45及び90
と、同様にチタンでなるアンビル60及び125とを適
用するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、比較的硬質な金属であれば、この他種々の金
属からなるホーンとアンビルを適用するようにしても良
い。
【0120】さらに上述の第1及び第2実施例において
は、シート部材11の所定部位を間においた第1及び第
2の位置をそれぞれシート部材11の厚み方向から防振
材で挟み込む振動防止手段として、それぞれ硬質ゴムで
なる第1の防振材55及び131、第2の防振材56及
び116、第3の防振材62及び135、第4の防振材
63及び128を適用するようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、超音波振動が剥離対象部
位以外に与えられることを防止し得れば振動防止手段と
しては、この他種々の振動防止手段を適用するようにし
ても良い。
【0121】さらに上述の第2実施例においては、電極
78の剥離対象部位の炭素被膜を剥離した後、ホーン9
0を上方向に移動させ、再び電極78の剥離対象部位の
炭素被膜を剥離する際にホーン90を下方向に移動させ
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、常時、ホーン90を電極78の上面78Aに当接
させた状態で剥離動作するようにしても良い。この場合
も上述した第2実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0122】さらに上述の第2実施例においては、電極
78の剥離対象部位の炭素被膜を剥離した後、ホーン9
0を上方向に移動させ、再び電極78の剥離対象部位の
炭素被膜を剥離する際にホーン90を下方向に移動させ
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、電極78の剥離対象部位の炭素被膜を剥離した
後、ホーン90と共にアンビル125を当該ホーン90
と同様に動作させるようにしても良い。この場合も上述
した第2実施例と同様の効果を得ることができる。
【0123】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、シート部
材の所定部位をその厚み方向から挟み込む第1及び第2
の挟込み手段と、少なくともシート部材の一面と当接す
る第1又は第2の挟込み手段を超音波振動させる振動発
生手段とを設けるようにしたことにより、少なくともシ
ート部材の一面の所定部位の被膜を比較的短時間で容易
かつ確実に剥離することができ、かくしてシート部材の
被膜の剥離効率を向上し得る剥離装置を実現することが
できる。
【0124】またシート部材の所定部位をその厚み方向
から第1及び第2の挟込み手段によつて挟み込み、次い
でこの状態において少なくともシート部材の一面と当接
する第1又は第2の挟込み手段を超音波振動させること
により少なくともシート部材の一面の所定部位の被膜を
剥離するようにしたことにより、所定部位の被膜を比較
的短時間で容易かつ確実に剥離することができ、かくし
てシート部材の被膜の剥離効率を向上し得る剥離方法を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の剥離装置の第1実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】剥離対象部位の炭素被膜が剥離された電極の説
明に供する略線的断面図である。
【図3】被膜剥離処理手順の第1実施例を示すフローチ
ヤートである。
【図4】本発明の剥離装置の第2実施例を示す斜視図で
ある。
【図5】剥離装置による電極の剥離対象部位の炭素被膜
の剥離の説明に供する略線的正面図である。
【図6】剥離装置を制御する制御部の説明に供する略線
的斜視図である。
【図7】被膜剥離処理手順の第2実施例を示すフローチ
ヤートである。
【図8】リチウムイオン電池の電極部の説明に供する略
線的斜視図である。
【符号の説明】
10、70……剥離装置、12、71……電極走行部、
25、80……被膜剥離部、45、90……ホーン、4
6、96……振動発生部、49……下側剥離部、55、
131……第1の防振材、56、116……第2の防振
材、60、125……アンビル、62、135……第3
の防振材、63、128……第4の防振材。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一面に所定の被膜が形成された
    シート部材の所定部位の上記被膜を剥離する剥離装置に
    おいて、 上記シート部材の上記所定部位を上記シート部材の厚み
    方向から挟み込む第1及び第2の挟込み手段と、 少なくとも上記シート部材の上記一面と当接する上記第
    1又は第2の挟込み手段を超音波振動させる振動発生手
    段とを具えることを特徴とする剥離装置。
  2. 【請求項2】上記シート部材の上記所定部位を間におい
    た第1及び第2の位置をそれぞれ上記シート部材の上記
    厚み方向から防振材で挟み込む振動防止手段を具えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の剥離装置。
  3. 【請求項3】上記シート部材を上記第1及び第2の挟込
    み手段により挟み込んだ状態で上記シート部材の上記厚
    み方向と垂直な所定の一方向に走行させる走行手段を具
    え、 上記振動発生手段は、 上記第1及び第2の挟込み手段の間に上記シート部材の
    上記所定部位が位置したときに上記第1及び又は第2の
    挟込み手段を超音波振動させることを特徴とする請求項
    1に記載の剥離装置。
  4. 【請求項4】上記第1及び第2の挟込み手段は、平行
    に、かつそれぞれ中心軸を中心にして回転自在に枢支さ
    れたローラでなることを特徴とする請求項3に記載の剥
    離装置。
  5. 【請求項5】上記第1及び第2の挟込み手段は、 上記シート部材の上記所定部位と当接する面に微小なざ
    らつき又は微小な多数の突起を有することを特徴とする
    請求項1に記載の剥離装置。
  6. 【請求項6】少なくとも一面に所定の被膜が形成された
    シート部材の所定部位の上記被膜を剥離する剥離方法に
    おいて、 上記シート部材の上記所定部位を上記シート部材の厚み
    方向から第1及び第2の挟込み手段によつて挟み込む第
    1のステツプと、 少なくとも上記シート部材の上記一面と当接する上記第
    1又は第2の挟込み手段を超音波振動させることにより
    上記シート部材の上記所定部位の上記被膜を剥離する第
    2のステツプとを具えることを特徴とする剥離方法。
  7. 【請求項7】上記第2のステツプでは、 上記シート部材の上記所定部位を間においた第1及び第
    2の位置をそれぞれ上記シート部材の上記厚み方向から
    防振材で挟み込むことを特徴とする請求項6に記載の剥
    離方法。
  8. 【請求項8】上記第2のステツプでは、 上記シート部材を上記第1及び第2の挟込み手段により
    挟み込んだ状態で上記厚み方向と垂直な所定の一方向に
    走行させ、上記第1及び第2の挟込み手段の間に上記シ
    ート部材の上記所定部位が位置したときに上記第1及び
    又は第2の挟込み手段を超音波振動させることを特徴と
    する請求項6に記載の剥離方法。
  9. 【請求項9】上記第1及び第2の挟込み手段として、そ
    れぞれ中心軸を中心にして回転自在に枢支されたローラ
    を用いることを特徴とする請求項6に記載の剥離方法。
  10. 【請求項10】上記第1及び第2の挟込み手段の上記シ
    ート部材の上記所定部位と当接する面に、微小なざらつ
    き又は微小な多数の突起を設けることを特徴とする請求
    項6に記載の剥離方法。
JP8216121A 1996-07-29 1996-07-29 剥離装置及び剥離方法 Pending JPH1050301A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113753870A (zh) * 2021-09-30 2021-12-07 海南大学 一种锂离子电池用GeP纳米片负极及其超声波辅助快速剥离制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113753870A (zh) * 2021-09-30 2021-12-07 海南大学 一种锂离子电池用GeP纳米片负极及其超声波辅助快速剥离制备方法

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