JPH10502398A - 相溶化lcpブレンド - Google Patents

相溶化lcpブレンド

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JPH10502398A JP8503478A JP50347896A JPH10502398A JP H10502398 A JPH10502398 A JP H10502398A JP 8503478 A JP8503478 A JP 8503478A JP 50347896 A JP50347896 A JP 50347896A JP H10502398 A JPH10502398 A JP H10502398A
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フオスター−ミラー・インコーポレイテツド
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    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
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Abstract

(57)【要約】 本発明は少なくとも一種類のサーモトロピック液晶ポリマーとポリエチレンテレフタレートと少なくとも一種類の相溶化剤とを含むアロイ、並びに該アロイの調製方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 相溶化LCPブレンド 発明の分野 本発明はサーモトロピック液晶ポリマー(LCP)、ポリエチレンテレフタレー ト(PET)および少なくとも一種類の相溶化剤を含むアロイを提供するものであ る。背景 高性能プラスチックは多くの産業において広く使用されており、経済的、リサ イクル可能かつ高性能の新しいプラスチックの開発に非常に興味が集まっている 。現存するポリマーをブレンド、アロイ化することによりこれらの条件に合致す る新しい高性能プラスチックを安価に製造することができる。 サーモトロピックLCPを含むポリマーブレンドは科学技術の文献上ますます注 目を集めているものである。TLCPとブレンドされる高性能熱可塑性フレキシブル ポリマーにはポリイミド、ポリアミド、ポリ(エーテルスルフォン)(PES)、 ポリ(エーテルイミド)(PEI)、ポリエーテルケトン(PEEK)、ポリカーボネ ート(PC)、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)、ポリ(エチレンナフタ レート)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、 ポリアリレートがある。 サーモトロピックLCPは比較的新しいクラスの高性能ポリマー材で、メルト加 工性の特徴と優れた機械的性能を合わせ持っている。これらは硬い骨格とフレキ シブルなスペーサーグループをもっている為、市販のLCPは従来のポリマーに比 べて高い引っ張り強度と曲げ率を持つ。しかしサーモトロピックLCPは多くの場 合特殊な機具がないと加工しにくく、又もしそれを単一で使用すると従来のポリ マーに比べ非常にコストがかかることになる。 サーモトロピックLCPを他のポリマーとブレンドするとその他のポリマーの加 工性が改善されることが分かっており、特に全部が芳香族鎖のセグメントのLCP ではそうである。さらに、従来のサーモプラスチックポリマーとブレンドすると コストが下がる。これは非常に価格の高いLCPを少量しか使用しないからである 。又サーモトロピックLCPは溶融物では秩序相を形成するので(よってサーモト ロピックという名がある)、剪断粘性が他のポリマーに比べてかなり低い、よっ て他のポリマーとの混合物のメルト粘性を下げる為、加工の補助として重要な可 能性をもっている。 サーモトロピックLCPはPETとブレンドすると溶融物の粘性を下げるので、5-10 %レベルでフローエイドとして働くと報告されている。アメリカ合衆国の特許番 号4,386,174、4,433,083、4,438,236ではサーモトロピックLCPと他のポリマー例 えばPETとブレンドするとPETのメルト粘性が変わることが開示されている。LCP1 0%ではPETの粘性がもとの粘性の25-50%に減少する。O′Brien and Crosby(O′B rien,G.S.and Crosby,J.M.,Proceedings of COMPALLOY ′91 Confrerence, Januray 30-February 1,1991,pp.133-148)はLCP/PTFEブレンドは溶融物中のP TFEのフローを改善すると記述している。 サーモトロピックLCPが特に硬い構造を有している場合、LCPをブレンドして強 化用に用いたことが報告されている。X キシナフトイル)、Hoechst-CelaneseはサーモトロピックLCPであり、ブレンド の成分としてよく研究されている。Crevecoeur,G.and Groeninckx,G.,Polym er Eng.Science,30,532(1990)はサーモトロピックLCPを5-30%レベルで使用す るとポリスチレン中に分散相が形成できると報告した。又ポリス ratio)5では、LCP相はわずかに伸長していると報告された。ところが延伸率10 かそれ以上ではLCP相は良く成長したミクロ繊維状の形態を示し、圧縮成形ない し射出成形サンプル以上の弾性率の増大があったと報告された。 LCPを、例えばPCやPETのようなサーモプラスチックポリマーとブレンドすると 機械的特性がサーモプラスチックポリマーのみのときより改善することは1989年 に報告された。Bonis,L.J.,″Multilayer Thermoplastics Advance Composite s By Coextrusion″,The Polymer Processing Society Summer Meeting,Amher st,Massachusetts,August 16−17,1989,Paper 10Fを見よ。又Williams,D.J .,Proceedings of COMPALLOY ′91 Conference ,Januray 30 - February 1,199 1,pp.393-408を見よ。ここにはサーモトロピック液晶ポリエステルブレンドの 適用可能性についての記述がある。 ポリカーボネートとサーモプラスチックポリエステルと、液滴ないしはアスペ クト比の小さな粒子の状態で液晶ポリマーを含有するポリマー成形用組成物がア メリカ合衆国特許番号5,262,473に開示されている。アメリカ合衆国特許番号 5,262,473に開示されたプロセスでは、相溶性のポリエステルとポリカーボネー トのブレンドが使われている。他のブレンドは例えばアメリカ合衆国特許番号5, 070,157、5,156,785に開示されている。 ブレンドは二種類かそれ以上の成分の物理的混合物であり、これは通常性能や コストの点で個々の成分の折衷物である。良く知られているように、ブレンド中 の成分の界面の種類、特質がしばしば多成分ブレンド物のバルク特性に決定的な 効果を及ぼす。実際のところ、おうおうにして、ブレンドの物理的、機械的特性 はもとの個々の成分の特性の数学的な平均よりも劣っている。ブレンド成分は互 いに混和性でもあれば非混和性でもある挙動を示す。 アロイはブレンドとは異なる。たとえそれがやはり二種類かそれ以上の成分か らできているものでも、アロイには強い分子間相互作用があり、ブレンドの成分 間の分子間結合力は相溶化剤によって生じる。この結合によって元の成分の特性 と異なる新しい特性が生じることになり、そしてしばしば元の成分の平均を上回 ったものになる。成分間の相互作用の種類、即ち“化学結合”には例えば以下の 機構の一つかそれ以上が含まれ る。それらはイオン結合、共有結合、分子貫入、水素結合、又は会合などである 。 これら一つか複数の相互作用によってうまく相溶化すると界面接着が生じ、有 用な特性をもった凝集性で多相の相溶化アロイができる。相溶化の為のいくつか の戦略の出現があった。 一つのアプローチは適当なブロックないしグラフト共重合体を巨大分子の乳化 剤として導入しブレンド界面を横断し補強するような共有結合を供給することで ある。ブロックとグラフト共重合体はin-situでは反応性押し出し成形とブレン ドにより生成して、相溶化ブレンドを作ることが出来る。 別のアプローチでは、求核性官能基を持つポリマーを水素を含む相溶化剤と反 応させ水素結合を作る。イオノマーも又相溶化剤として使える。ある場合などイ オン結合あるいは強い物理化学的相互作用を界面を横断するように作り、これが 相溶化を促進するようになる。 相溶化は又“類は友を呼ぶ”如く類似の官能基を加えることで可能になる、た とえば塩化ポリエチレンをポリビニルクロリドとポリエチレンの相溶化に使用す る。これを“会合(associative)”結合と呼んでいる。 最後に、主要なブレンド成分すなわち相溶化させたい成分と界面張力の比較的 低い第三の非混和相成分を加えることによっても相溶化が可能なことが示されて いる。互いに混和性の成分の相溶化効果はブレンド界面に隣接した領域に成分が 集まる傾向があることによろう。 アロイ化は高性能樹脂のコストを下げると同時に多くの好ましい特性を保侍し 、および/または加工性の増強のような特性に改善がみられたりする。アロイ化 の処置が最も成功した場合、単一の熱力学的プロフィルのコントロールされた安 定な形態が得られる。たとえ多成分系でアロイ化が“完全”でなくとも有用な組 成が得られる。現在のところ、LCPとPETの間の直接の相溶性は知られていない。 したがって、LCPとPETを相溶化させるアプローチを、それによって最終用途に 見合うような特性を持つLCP/PETアロイの生成が求められている。発明の要約 本発明はサーモトロピックなLCPとPETと少なくとも一種類の相溶化剤を含むア ロイを提供するものである。好ましい具体例の一つでは二種類の相溶化剤が含ま れている。 好ましい相溶化剤には、コポリエステル エラストマー;エチレン−不飽和エ ステル共重合体、例えばエチレン−マレイン酸無水物共重合体;エチレンとカル ボン酸ないし酸誘導体との共重合体、例えばエチレン−メチルアクリレート共重 合体;官能性モノマーをグラフトしたポリオレフィンないしエチレン−不飽和エ ステル共重合体、例えばエチレン−メチルアクリレート共重合体;エチレンとカ ルボン酸ないしその酸誘導物との共重合体、例えばエチレン−メチルアクリレー ト−マレイン酸無水物ターポリマー;エチレンと不飽和エステルとカルボン酸な いしその酸誘導物とのターポリマー、例えばエチレン−メチル−メタクリル酸タ ーポリマー;アクリル系エラストマー、例えばアクリルゴムが含まれる。特に好 ましいコポリエステル エラストマーはHYTRELTMHTR-6108;エチレン−マレイン 酸無水物共重合体はPolybondTM3009;エチレン−エチルアクリレート共重合体は SP2205TM;マレイン酸無水物をグラフトしたエチレン−メチルアクリレート共重 合体はDS1328/60TM;エチレン−メチルアクリレート−マレイン酸無水物ターポ リマーはLotaderTM2400;エチレン−メチル−メタクリル酸 ターポリマーは E scorTMATX-320、EscorTMATX-325又はEscorTM XV-11.04;そしてアクリルゴムはVamacTMG1である。 好ましいサーモトロピック LCPは全部ないし部分的に芳香族のポリエステル あるいはコポリエステルである。特に好ましいコポリエステルはXYDARTM又はVEC TRATMである。他の好ましい (Sumitomo Chemical)、DuPont HXTM、DuPont ZENITETM(E.I.du Pont de Nemours )、RODRUN R(Unitika)およびGRANLARTM(Grandmont)がある。 本発明で好ましく使用されるLCPは溶融温度が250-320℃の間にある樹脂である 。特に好ましいLCPは溶融温度が250から280℃の間にある。 本発明の好ましいアロイのひとつはPET、完全に芳香族のLCPコポリエステルお よびエチレン−メチルアクリレート−アクリル酸ターポリマー相溶化剤、例えば EscorTMATX-320,EscorTMATX-325又はEscorTMXV-11.04からなる。 別の好ましいアロイはPET、完全に芳香族のLCPコポリエステルおよびエチレン −マレイン酸無水物共重合体相溶化剤、例えばPolybondTM3009からなる。 本発明の好ましい別のアロイはPET、完全に芳香族のLCPコ ポリエステルおよびマレイン酸無水物をグラフトしたエチレン−メチルアクリレ ート共重合体相溶化剤,例えばDSTM1328/60、又はコポリエステルエラストマー 、例えばHYTRELTMHTR-6108からなる。 本発明の実施上特に好ましいアロイはPET,LCPおよび少なくとも二種類の相溶 化剤からなるアロイである。好ましい相溶化剤はコポリエステルエラストマー、 エチレン−マレイン酸無水物共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体 、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート−マ レイン酸無水物ターポリマー、エチレン−メチル−メタクリル酸ターポリマー、 又はアクリルゴムから選ばれる。 好ましい二種類の相溶化剤を含むアロイはPET、完全に芳香族のLCPコポリエス テル、エチレン−メチルアクリレート−アクリル酸ターポリマーおよびエチレン −マレイン酸無水物共重合体相溶化剤を含む。代表的なエチレン−メチルアクリ レート−アクリル酸ターポリマーにはEscorTMATX-320、EscorTMATX-325又はEsco rTMXV-11,04があり、代表的なエチレン−マレイン酸無水物共重合体はPolybondT M 009である。 他の好ましいPET/LCPアロイでは、LCPは完全に芳香族の LCPコポリエステルからなり、相溶化剤はエチレン−メチルアクリレート共重合 体および又はエチレン−マレイン酸無水物共重合体からなる。代表的なエチレン −メチルアクリレート共重合体はSP 2205TMで、代表的なエチレン−マレイン酸 無水物共重合体はPolybondTM3009である。 本発明の別の好ましいLCP/PETアロイは完全に芳香族のLCPコポリエステル、マ レイン酸無水物をグラフトしたエチレン−メチルアクリレート共重合体およびエ チレン−マレイン酸無水物共重合体相溶化剤からなる。さらに別の好ましいアロ イはPET、完全に芳香族のLCPコポリエステル、コポリエステルエラストマー、例 えばHYTRELTMHTR-6108およびエチレン−マレイン酸無水物共重合体、例えばPoly bondTM3009からなる。 LCPがVECTRTMである場合、マレイン酸無水物をグラフトしたエチレン−メチル アクリレート共重合体相溶化剤のDSTM1328/60とエチレン−マレイン酸無水物共 重合体のPolybondTM3009が特に好ましい。また、LCPがVECTRTMである場合好まし い相溶化剤はPolybondTM3009、そして第二の相溶化剤はEscorTMATX-320、EscorT M ATX-325、DS1328/60TM、EscorTMXV-11.04又はHYTRELTM6108である。 LCPとPETの特性、ならびに結果として生成されるアロイの望ましい特性すべて を考慮にいれて、本発明で使用するのに適切な相溶化剤を選ぶ。本発明のPET/LC Pアロイの特性は相溶化剤の量を調節することでコントロールされており、そし てある好ましい具体例では成分の混合の仕方によってコントロールされている。 本発明のアロイのうち最も高価なものは代表的にはLCPであるため、コストを 下げるには望みの効果を達成しながらLCPの量をできる限り下げるのが望ましい 。したがって、本発明のアロイではLCPを分散相として使用し、PETを主たるバル ク相として使用している。 もしPETと5LCPの間に相溶化がない場合、たとえば相溶化剤が存在しない場合 、結果として得られるブレンドの機械的特性は低い。例えば、10% LCP/90% PET (KODAK TM A-150)からなるブレンドから押出し形成したフィルムの機械方向( MD)の引っ張り強度はたったの約6000 psi、そしてMD引っ張り係数はたったの約 300,000 psiである。さらに、酸素バリアー特性は悪く、たとえば約35から40 cc /100 in2のあたりである。予期せず見つかったことであるが、PET/LCPアロイを 本発明で教示 されるにあるように適当な相溶化剤を加えて形成すると機械特性が改善され、お よび/または低い値のガス浸透(バリアー)数が得られた。 本発明はまた上述のアロイの調製方法について提供する。これらの方法は: i.LCP、PETおよび少なくとも一種類の相溶化剤を混合し溶融ブレンドして アロイを生成する; ii.LCP、PETおよび全相溶化剤の一部を混合、溶融ブレンドし、残りの相溶 化剤は後で加え、さらに溶融ブレンドする; iii.LCP、PETおよび最初の相溶化剤を混合、溶融ブレンドする。第二の相 溶化剤は後で溶融物ブレンドに加えさらに溶融ブレンドする; iv.LCP,PETを混合、溶融ブレンドし、少なくとも一種類の相溶化剤を後か ら溶融物ブレンドに加え、そしてさらに溶融ブレンドする; v.PETを押出し成形機中適当な状態で溶かし、後からLCPと少なくとも一種 類の相溶化剤をPETに加え、さらに溶融ブレンドする; vi.PETと第一の相溶化剤を溶融ブレンドし、後からLCPと第二の相溶化剤を 溶融物ブレンドに加えさらに混合し溶融ブレンドする; vii.PETとLCPを混合、溶融ブレンドし、二種類の相溶化剤を溶融物ブレン ドに加え、さらに溶融ブレンドする; viii.PET、LCPと二種類の相溶化剤を混合し同時に溶融ブレンドする;発明の詳細な記述 本発明のLCP/PETアロイは少なくとも一種類の相溶化剤を使って生成される。 好ましい具体例のひとつには二種類の相溶化剤をアロイ生成に使用している。 本発明のアロイは約0.5から約10重量%のサーモトロピック液晶ポリマー、約40 から90重量%のPETおよび約1から50重量%の相溶化剤から生成される。 液晶ポリマーは好ましくは約5から約10重量%の量で存在し、PETは好ましく は約70から約93の重量%の量で存在し、一種類ないしそれ以上の相溶化剤は 約2から約20の重量%の量で存在する。 特に好ましい具体例では本発明の組成物は約9から約12重 量%のLCPを含み、約78から約86重量%のPETを含み、約5から約10重量%の 相溶化剤を含む。 本発明で使用するのに適当なPETはテレフタル酸かジメチルテレフタレートと エチレングリコールとの反応によって調製される。適当なPETをつくる他の方法 は当業者には公知である。適当なPETはまたいくつかの業者から市販されている 。それらはEastman ChemicalのKODARTM 150、KODARTM9921、Eastman 13339、並 びにGoodyearのCPETTMである。KODARTMA150は本発明の好ましい市販のPETのひと つである。 本発明で使用するのに適当なサーモトロピックLCPには完全にもしくは部分的 に芳香族のポリエステル並びにコポリエステルがある。例えばアメリカ合衆国特 許番号3,991,014、4,067,852、4,083,829、4,130,545、4,161,470、4,318,842と 4,468,364に開示されている。好ましい使用のサーモトロピックLCPは完全に芳香 族のコポリエステルである。そのような芳香族ポリエステルの一種がCelanese R esearch Corporation(ニュージャージー州)から販売されているVectraTMであ る。このポリマーは本質的に約25-27%の6−オキシ−2−ナフトイル部分と約7 3-75%のp−オキシベンゾイル部分を含んでおり、 アメリカ合衆国特許番号4,468,364の例4に記述されているか、又はG,W,Calunda nn et al.,″Anisotropic Polymers,Their Synthesis and Properties″,rep rinted from Proceedings of the Robert A.Welch Conference on Chemical Re search,XXXVI Synthetic Polymers,Novermber 15-17,1982,Houston,Texas ,pp.247-291(特にpp.263-265を見よ)に記述されている。 好ましいサーモトロピックLCPには完全にもしくは一部が芳香族のポリエステ ル或いはコポリエステルがある。特に好ましいコポリエステルはXYDARTMかVECTR ATMである。他の好ましい (Sumitomo Chemical)、DuPont HXTM、DuPont ZENITETM(E. (Grandmont)がある。 本発明のアロイ組成物は、いくつかの要因、ブレンドするポリマーの特性、相 溶化剤の特性、成分の量と比率を考慮にいれて処方される。これらの要因は本発 明の指示にしたがってある特定の最終用途の仕様に見合うようなアロイを提供す るように調製し適正化する。例えば、もし高いガスバリアー特性が望ま れるならもともと個別で高いガスバリアーを有するポリマーが好ましくは選ばれ る。 相溶化剤の量はアロイの成分間の分子間相互作用を与え、特性を増強すると同 時に加工が容易にできない準−もしくは疑−架橋ネットワークの形成は避けるよ うに調製する。 本発明で使用される相溶化剤はLCPおよびPETの各々と例えば上述の共有結合、 イオン結合、分子貫入、水素結合ないし会合作用によって混合するものか、ある いはLCPとPETが共通の相に存在する際相互作用的に混和するものかのどちらかで ある。いいかえれば、アロイ中の相溶化剤の官能基とLCPとPETとは化学的にも適 合している。例えばもしPETとアロイを形成するLCPがアクリレート、メタアクリ レートの様な脂肪族タイプのポリエステル官能基をもっている場合、またベンゾ エートやフタラートエステルリンクのような芳香性の官能基をもっている場合、 好ましい相溶化剤はポリエステル官能基やマレイン酸無水物官能基のようなポリ エステス基と反応し得る官能基を持つものである。 本発明で使用される相溶化剤はまたPET、LCPの溶融性、加工性の範囲内で加工 され、意図された加工温度下で温度安定性 を示す。温度安定性とはアロイ成分が本質的に化学的な機能性を保持しているこ とを意味し、それゆえ他の成分との界面の相互作用も保持されていることを意味 する。もし成分の一つが熱的に安定でないとおそらく相溶性が達成されてもその 後の加工過程で脱落するであろう。 本発明の好ましいアロイは少なくとも一種類のサーモトロピックLCP、PETおよ び少なくとも一種類の相溶化剤を含んでいる。特に好ましい具体例では二種類か それ以上の相溶化剤を含んでおり、そのうち少なくとも一種類はLCPと相互作用 し、少なくともあとの一種類はPETと相互作用する。相溶化剤相互の比率と総組 成中の比率は以下の例に示すように意図された特性を有するアロイが生成するよ う調節されている。 以下の相溶化剤は本発明の実施上特に好ましい。アロイの成分はPETと完全に 芳香族であるエステルとコポリエステル液晶ポリマー、例えばVECTRATMとXYDART M である。 i.コポリエステルエラストマー、例えばDuPontのHYTRELTMHTR-6108; ii.エチレン−マレイン酸無水物共重合体(マレイン酸無水物をグラフトし たHDPE)、例えばBP Chemicalsの PolybondTM 3009; iii.エチレン−メチルアクリレート共重合体、例えばChevronのSP2205; iv.マレイン酸無水物をグラフトしたエチレン−メチルアクリレート共重合 体、例えばChevronのDS 1328/60; v.エチレン−メチルアクリレート−マレイン酸無水物ターポリマー、例え ばAtochemのLotaderTM2400; vi.エチレン−メチル−メタクリル酸ターポリマー(エチレン−メチルアク リレート−アクリル酸ターポリマー)例えばEscorTM TX-320、EscorTMATX-325又 はEscorTMXV-11.04;そして vii.アクリルゴム、例えばDuPonのVAMACTM 本発明のアロイは様々な製品、たとえば食品包装、電子回路基板、構造用のフ ィルムやチューブ状の形に押し出し成形することができる。フィルムは熱成形さ れて例えばトレイに、ブロー成形されて例えば容器に、さもなければ通常の方法 で加工される。いくつかの具体例では、本発明のアロイで出来た製品にガラス、 メタル、また別のポリマーをコーテイングして物品の防護やラベル貼付などがで きるようにされている。 本発明のアロイが改良された特性を示すのを説明する目的で、ここで指示した ようにさまざまなアロイを生成し、フィルムの形に押し出し成形した。フィルム は引っ張り強度、引っ張り係数および/又は酸素バリアー特性の点で相溶化剤な しのPET、LCPとPETのブレンドから押し出し成形されたフィルムにくらべると改 良された。あるフィルムでは相溶化剤なしのブレンドより引っ張り強度が2倍以 上に増加し、引っ張り係数は3倍以上増加した。多くの場合、10,000 psi以上の 引っ張り強度および/又は500,000 psi以上の引っ張り係数が得られた。 PET、無水物をグラフトしたエチレン−メチルアクリレート共重合体、完全に 芳香族のコポリエステルであるサーモトロピック LCPおよびエチレン−マレイ ン酸無水物共重合体からなるアロイから押し出し成形されたフィルムは機械的特 性に大きな改善を示した。 PET、完全に芳香族のコポリエステルおよびエチレン−メチル−メタクリル酸 ターポリマー例えばEscorTMATX-320或いは-325からなる3成分アロイから押し出 し成形されたフィルムは優れた機械特性を示した。又PET、完全に芳香族のコポ リエステルおよびコポリエステルエラストマー例えばHYTRELTMHTR- 6108からなる3成分ブレンドを押し出し成形すると、優れた機械特性を持つフィ ルムが出来た。 本発明のアロイから押し出し成形されたいくつかのフィルムは約18から30の値 という低酸素透過値を示し、これはPETで予期される36から40 cc/100 in.2を大 きく下回る値であった。 PET、完全に芳香族のコポリエステルLCPおよびコポリエステルエラストマー例 えばHYTRELTM6108からなるアロイから押し出し成形されたフィルムは素晴しいバ リアー特性を示した。又PET、コポリエステルエラストマー例えばHYTRELTM6108 、完全に芳香族のコポリエステルおよびエチレン−マレイン酸無水物共重合体、 例えばPolybondTM3009からなるアロイを押し出し成形して得られるフィルムは素 晴しい酸素バリアー特性、例えば約21から23 cc/100in.2の値を示した。 当業者には公知の任意成分を本発明のアロイに加えても良いが、それらがアロ イの形成と意図したアロイの最終特性を妨害するものであってはならない。こう した添加剤にはフィラー、色素、潤滑剤、離型剤、可塑剤、紫外線安定剤、など がある。 本発明の方法では所望の結果が得られるよう相溶化剤は単独または様々な組み 合わせでLCP,PETと使用される。又相溶化剤 は以下に述べるように単一ステップで用いたり、順次相溶化法で用いる。 例えばLCPとPETブレンドのフィルムより改善されたフィルムになるようアロイ の特性を改善させる以下の方法が発見された。これらの方法には: i.LCP、PETおよび少なくとも一種類の相溶化剤を混合し溶融ブレンドしア ロイを生成する; ii.LCP、PETおよび全相溶化剤のうちの一部を混合、溶融ブレンドし、残り の相溶化剤は後で加え、さらに溶融ブレンドする; iii.LCP、PETおよび第一の相溶化剤を混合、溶融ブレンドする。第二の相 溶化剤を後で溶融物ブレンドに加えさらに溶融ブレンドする; iv.LCPとPETを混合、溶融ブレンドし少なくとも一種類の相溶化剤を後にな って溶融物ブレンドに加え、そしてさらに溶融ブレンドする; v.PETを押し出し成形機中適当な状態で溶かし、後からLCPと少なくとも一 種類の相溶化剤をPETに加え、さらに溶融ブレンドする; vi.PETと第一の相溶化剤を溶融ブレンドし、後からLCPと第二の相溶化剤を 溶融ブレンドに加えさらに混合し溶融ブレンドする; vii.PETとLCPを混合、溶融ブレンドし、二種類の相溶化剤を溶融物ブレン ドに加え、さらに溶融ブレンドする; そして viii.PET、LCPおよび二種類の相溶化剤を混合し同時に溶融ブレンドする。 アロイの成分を混合し溶融ブレンドする順序をコントロールすることで、アロ イの特性がコントロール出き、フィルムのような製品はPETのみ、またLCPとPET のみで出来た製品より優れた特性を示す。 上述のアロイからのフィルムの製造では溶融ブレンドは例えばスロットダイス 、円形、反回転ダイス、または円形の回転トリモードダイス(timodal die)を 通して押し出して作られる。 二種類の相溶化剤を含むアロイでは上の方法(iii)(vi)にしたがって順次相溶 化するのが好ましい調製法である。思いがけず発見されたことだが、二種類かそ れ以上の相溶化剤を含むユ ニークな方法によって特性が改良されたアロイが得られた。理論に縛られないよ うにしたいが、この新規な方法では二種類の相溶化剤が順次相互作用して望んだ 相溶化を行うか、またある場合などは互いに相互作用すると思われる。本発明の PET-LCPブレンドの場合、PETと第一の相溶化剤が相互作用し、LCPは第二の相溶 化剤と相互作用する。これらの二つの相互作用の生成物が順次反応してアロイを 形成する。 本発明の方法では相溶化剤が相溶化の対象であるアロイの主要成分と相互作用 し望みの相溶化がおこなわれるよう十分な融通性をもたせている。本発明の方法 は革新的でしかも効率良い方法であり望んだ最終結果が得られる。 本発明のうちある好ましい具体例ではChevron DS 1328/60(無水物とグラフト したエチレン−メチルアクリレート共重合体)をPETと溶融ブレンドし、それか らPolybondTM3009(エチレン−マレイン酸無水物共重合体)とVECTRATMA950を混 合物に加え、さらに溶融ブレンドしてアロイを生成した。これを押し出し成形す ると非常に機械特性の改善されたフィルムが得られた。例えば、引っ張り強度が 14,800 psiでがあるフィルムが得られた。これは5%のChevron DS 1328/60をPE Tとホ ッパーにフィードし、それから2%のPolybondTM3009をLCPVECTRATMA950とベン トフィードポートにいれて生成したアロイをフィルムに押し出し成形して得られ た。 別の好ましい具体例では、EscorTMATX-325(エチレン−メチル−メタクリ酸タ ーポリマー)をPETとブレンドし、それからPolybondTM3009とVectraTMA950を混 合物に加え、さらに溶融ブレンドした。5%のExxon ATXTM320をホッパーにPET とフィードし、それから2%のPolybondTM3009をLCPVECTRATMA950とベントフィ ードポートにフィードして生成したアロイから押し出し成形したフィルムの引っ 張り係数1.09×107psiであった。 したがって本発明のアロイから得られたフィルムではLCPとPETのブレンド、あ るいはPET単独のフィルムより驚くほど特性が改善したのがわかる。 従来の押出し成形機を使って本発明のアロイを生成しこれらから押し出し成形 してフィルムを作った。本発明のアロイ生成の成分の混合、溶融ブレンドは従来 のシングルあるいはダブルスクリュー押出し成形機を用いて行っている。押出し 成形機システムは25/1 L/D率以下で2インチ以下でないのが望ましい。 押し出し条件、例えば工程温度、スクリューの回転速度、送り速度、押出量など は、アロイ生成の為に溶融ブレンドするポリマーの特性、結果的に得られる溶融 ブレンドの粘性などを考虜に入れて個々のアロイ別について適正化した。典型的 なことは、高い剪断スクリューの構造(配置)によってLCPが良く分散し、相溶 化が良く、その結果得られたアロイから特性の改善されたフィルムがえられるの が判明した。典型的なプロセス温度は525から580°Fであった。スクリューの回 転速度は典型的には50から200rpmであった。 アロイの成分は適正にコンディショニングされる。例えば従来の方法により乾 燥し、押出し成形機に送られる。成分は例えば溶融ブレンドされ押し出されてペ レットが作られる。ペレットはそれから押し出されるか、あるいは射出成形され て望みの製品にできる。さもなくば乾燥成分をホッパーでブレンドし、押し出し て例えばフィルムを直接作ることが出来る。 マスターブレンドあるいはマスターバッチ法も使用できる。これは典型的には 二種類の成分をブレンドしペレットに加工して“マスターブレンド”を生成する 。マスターブレンドが押出し成形機を再び通るときに本発明の指示にしたがって 他の成分 を加える。これは便利な製造法である。なぜなら各種のマスターブレンド材料が 使用可能で、違った成分と思いのまま混ぜることが出来るからである。マスター ブレンド法の一つの利点は他の成分をわずか、非常に正確に加えられることであ る。例えばもしもマスターバッチに10%のLCPが含まれていたら、マスターバッ チを押出し成形機に再度、例えば10%マスターバッチ、90%の他のポリマーの割 合で送り、LCP 1%のマスターバッチにすることが出来る。 マスターバッチをつくることで、低濃度の成分を正確に操作してアロイに加え ることが出来る;また追加混合、押出し成形機中複数のパスを通して剪断するこ とも望み通りに出来る。 本発明を以下の例によってさらに説明する。これらの例は本発明の理解の助け となるように意図したものであって、発明を限定するものと解釈されてはならな い。 アロイの成分は適切に処理されなければならない。たとえば、当業者には自明 であるように処理する前に乾燥する。 以下の例に述べられている実施例は従来のBerstorff Corporation製の25mmあ るいは40mmの逆回転で非かみ合い型2軸押出 し成形機によって行った。スクリュー構造の混合と混練部分は望みの混合の度合 になるように従来の知識にしたがって変えた。 フィルムは約8インチ幅、ダイスすき間約0.010から0.020インチのスロットダ イスから押し出して得られた。また、反回転ダイス、あるいは円形のトリモード ダイス(trimordal die)(アメリカ合衆国特許4,975,312と5,288,529)を使って 本発明である一つかそれ以上のアロイからなるフィルムを押し出し成形出来る。 押し出されたフィルムの一軸配向度は特性に影響を及ぼすので同じ条件で押し出 したフィルムを以下に述べる方法で比較した。 ASTM標準試験、例えばASTM #0882に基づく引っ張り特性を試験するのには一般 的な試験機器を使用して行った。 使用したLCPはHoechst-Celanese CorporationのVectraTMA-950であった。PET としてEastman Chemicalsから購入した商標名KODARTMA150を以下使用した。使用 した相溶化剤はDuPontのHytrelTMHTR-6108(コポリエステルエラストマー);BP ChemicalsのPolybondTM3009(マレイン酸無水物をグラフトしたHDPE);Chevro nのSP2205(エチレン−メチルアクリレ ート共重合体);ChevronのDS 1328/60(マレイン酸無水物をグラフトしたエチ レン−メチルアクリレート共重合体);AtochemのLotaderTM 2400(エチレン− メチルアクリレート−マレイン酸無水物ターポリマー);Exxon ChemicalsのEsc orTMATX-320(エチレン−メチルアクリレート−アクリル酸ターポリマー);Exx on ChemicalsのEscorTMATX-325(エチレン−メチルアクリレート−アクリル酸タ ーポリマー);Exxon ChemicalsのEscorTMXV-11.04(エチレン−メチルアクリレ ート−アクリル酸ターポリマー);DuPontのVamacTMG1アクリルゴム。 実験条件と結果は表I-VIIに示す。表には使用PETは″A150″,あるいは″9921 ″,VECTRA TM LCPは″A950″と表示してある。″Ten Yld St.″は引っ張り降伏 強度(Tensile Yield Strength)をさす;又″Ten.Mod.″は引っ張り弾性率を さす。表中リストにあげられた相溶化剤は各々以下のように示す: HYTRELTMHTR-6108はHytrel 6108; PolybondTM3009は″BP3009″;SP 2205TMは ″SP2205″;DS 1328/60は″Chev DS″;LotaderTM2400は″Lotader 2400″;Esco rTMATX-320,ATX-325,XV11.04は各々″ATX320″,″ATX325″″XV11.04である ″。 本発明について好ましい具体例を含め詳細に記述してきた。しかしながら明確 に認識されたいことは、本発明の開示をかんがえると当業者が以下の請求に記載 した本発明の目的ならびに思想の範囲内で本発明を修正および/又は改良を加え ても良い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C08L 33/00 7824−4J C08L 33/00 35/00 7824−4J 35/00 51/06 7537−4J 51/06 C09D 167/02 9042−4J C09D 167/02 (72)発明者 シユラー,ピーター・エス アメリカ合衆国、マサチユーセツツ・ 02101、フレイミンガム、ラサール・アベ ニユー・45 (72)発明者 アドユール,アシヨク・エム アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07840、ハキツツタウン、カーター・テラ ス・106

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも一種類のサーモトロピック液晶ポリマー(LCP)、ポリエチレン テレフタレート(PET)および少なくとも一種類の相溶化剤を含むアロイ。 2. 相溶化剤はコポリエステルエラストマー;エチレン−不飽和エステル共重 合体;エチレンとカルボン酸あるいは酸誘導体との共重合体;少なくとも一種類 の官能性モノマーをグラフトしたポリオレフィンあるいはエチレン−不飽和エス テル共重合体;エチレンとカルボン酸あるいは酸誘導体との共重合体;エチレン と不飽和エステルとカルボン酸あるいは酸誘導体とのターポリマー;アクリル系 エラストマーである、請求項1に記載のアロイ。 3. コポリエステルエラストマーはHYTRELTMHTR-6108;エチレン−不飽和エス テル共重合体はエチレン−マレイン酸無水物共重合体;エチレンとカルボン酸あ るいは酸誘導体との共重合体はエチレン−メチルアクリレート共重合体;少なく とも一種類の官能性モノマーをグラフトしたポリオレフィンあるいはエチレン− 不飽和エステル共重合体はエチレン−メチルアクリ レート共重合体;エチレンとカルボン酸あるいは酸誘導体との共重合体はエチレ ン−メチルアクリレート−マレイン酸無水物ターポリマー;エチレンと不飽和エ ステルとカルボン酸あるいは酸誘導体のターポリマーはエチレン−メチル−メタ クリル酸ターポリマー;そしてアクリルエラストマーはアクリルゴムである、請 求項2に記載のアロイ。 4. エチレン−マレイン酸無水物共重合体はPolybondTM3009;エチレン−メチ ルアクリレート共重合体はSP 2205TM;マレイン酸無水物をグラフトしたエチレ ン−メチルアクリレート共重合体はDS1328/60TM;エチレン−メチルアクリレー ト−マレイン酸無水物ターポリマーはLotaderTM2400;エチレン−メチル−メタ クリル酸ターポリマーはEscorTMATX-320、EscorTMATX-325あるいはEscorTMXV-11 .04;そしてアクリルゴムはVamacTMG1である、請求項3に記載のアロイ。 5. サーモトロピックLCPは完全にあるいは部分的に芳香族のポリエステルあ るいはコポリエステルである、請求項1に記載のアロイ。 6. コポリエステルはXYDARTMあるいはVECTRATMである、請求項5に記載のア ロイ。 7. LCPは完全に芳香族のコポリエステルであり、そして相溶化剤はエチレン −メチルアクリレート−アクリル酸ターポリマーである、請求項1に記載のアロ イ。 8. エチレン−メチルアクリレート−アクリル酸ターポリマーはEscorTMATX-3 20、EscorTMATX-325あるいはEscorTMXV11.04である、請求項7に記載のアロイ。 9. LCPは完全に芳香族のコポリエステルであり、そして相溶化剤はエチレン −マレイン酸無水物共重合体である、請求項1に記載のアロイ。 10. エチレン−マレイン酸無水物共重合体はPolybondTM3009である、請求項9 に記載のアロイ。 11. LCPは完全に芳香族のコポリエステルであり、そして相溶化剤はマレイン 酸無水物をグラフトしたエチレン−メチルアクリレート共重合体である、請求項 1に記載のアロイ。 12. マレイン酸無水物をグラフトしたエチレン−メチルアクリレート共重合体 はDSTM1328/60である、請求項11に記載のアロイ。 13. LCPは完全に芳香族のコポリエステルであり、そして相溶化剤はコポリエ ステルエラストマーである、請求項1に記載 のアロイ。 14. コポリエステルエラストマーはHYTRELTMHTR-6108である、請求項13に記 載のアロイ。 15. 少なくとも2種類の相溶化剤が存在している、請求項1に記載のアロイ。 16. 相溶化剤はコポリエステルエラストマー、エチレン−マレイン酸無水物共 重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、マレイン酸無水物をグラフト したエチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルアクリレート− マレイン酸無水物ターポリマー、エチレン−メチル−メタクリル酸ターポリマー あるいはアクリルゴムである、請求項15に記載のアロイ。 17. LCPは完全に芳香族のコポリエステルであり、そして相溶化剤はエチレン −メチルアクリレート−アクリル酸ターポリマーとエチレン−マレイン酸無水物 共重合体である、請求項15に記載のアロイ。 18. エチレン−メチルアクリレート−アクリル酸ターポリマーはEscorTMATX-3 20、EscorTMATX-325あるいはEscorTMXV11.04であり、そしてエチレン−マレイン 酸無水物共重合体 はPolybondTM3009である、請求項17に記載のアロイ。 19. LCPは完全に芳香族のコポリエステルであり、そして相溶化剤はエチレン −メチルアクリレート共重合体とエチレン−マレイン酸無水物共重合体である、 請求項15に記載のアロイ。 20. エチレン−メチルアクリレート共重合体はSP 2205TMであり、そしてエチ レン−マレイン酸無水物共重合体はPolybondTM3009である、請求項19に記載の アロイ。 21. LCPは完全に芳香族のコポリエステルであり、そして相溶化剤はマレイン 酸無水物をグラフトしたエチレン−メチルアクリレート共重合体とエチレン−マ レイン酸無水物共重合体である、請求項15に記載のアロイ。 22. マレイン酸無水物をグラフトしたエチレン−メチルアクリレート共重合体 はDSTM1328/60であり、そしてエチレン−マレイン酸無水物共重合体はPolybondT M 3009である、請求項21に記載のアロイ。 23. LCPは完全に芳香族のコポリエステルであり、そして相溶化剤はコポリエ ステルエラストマーとエチレン−マレイン酸無水物共重合体である、請求項15 に記載のアロイ。 24. コポリエステルエラストマーはHYTRELTMHTR-6108であ り、そしてエチレン−マレイン酸無水物共重合体はPolybondTM3009である、請求 項23に記載のアロイ。 25. 少なくとも二種類の相溶化剤を含み、そのひとつの相溶化剤はPolybondTM 3009であり、もうひとつの相溶化剤はEscorTMATX-320、EscorTMATX-325、DS1328 /60TM、EscorTMXV-11.04あるいはHYTRELTM6108である、請求項6に記載のアロイ 。 26. 少なくとも一種類のサーモトロピックLCP、PETおよび少なくとも一種類の 相溶化剤を含むアロイの調製方法であって、LCPとPETと相溶化剤を溶融ブレンド してアロイを生成することからなる方法。 27. LCPとPETと一部の相溶化剤を溶融ブレンドして第一の溶融物ブレンドを生 成し、残りの相溶化剤を第一の溶融物ブレンドに加えさらに溶融ブレンドしてア ロイを生成する、請求項26に記載の方法。 28. 少なくとも一種類のサーモトロピックLCP、PETおよび第一と第二の相溶化 剤を含むアロイの調製方法であって、PETと第一の相溶化剤を溶融ブレンドして 第一の溶融物ブレンドを形成し、LCPと第二の相溶化剤を第一の溶融物ブレンド に加え、 さらに溶融ブレンドしてアロイを生成することからなる方法。 29. LCPとPETと第一の相溶化剤を溶融ブレンドして溶融物ブレンドを形成し、 第二の相溶化剤を溶融物ブレンドに加え、さらに溶融ブレンドしてアロイを生成 する、請求項28に記載の方法。 30. 請求項1または2に記載のアロイを含む製品。 31. フィルム、シート、チューブ、あるいは容器からなる請求項30に記載の 製品。 32. ガラス、メタルあるいはポリマーからなるコーテイングを備えている請求 項30に記載の製品。
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