JPH10502369A - N−ホスホノメチルアミノカルボン酸を製造する方法 - Google Patents

N−ホスホノメチルアミノカルボン酸を製造する方法

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JPH10502369A JP8503869A JP50386996A JPH10502369A JP H10502369 A JPH10502369 A JP H10502369A JP 8503869 A JP8503869 A JP 8503869A JP 50386996 A JP50386996 A JP 50386996A JP H10502369 A JPH10502369 A JP H10502369A
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Abstract

(57)【要約】 N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩を製造する方法であって、アルカノールアミン、ホルムアルデヒドおよびトリアルキルホスファイトを適当な反応条件下で接触させて反応混合物を生成させ、そして該反応混合物を中性、酸性または塩基性の条件下で加水分解することからなる上記方法。一つの具体的態様において、該N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩は触媒酸化されて、N−ホスホノメチルアミノカルボン酸またはその塩が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】 N−ホスホノメチルアミノカルボン酸を製造する方法 本発明の背景 本発明は、N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩を製 造する方法に関する。一つの側面において、本発明は、アルカノールアミン、ホ ルムアルデヒドおよびトリアルキルホスファイトからN−ヒドロキシアルキルア ミノメチルホスホン酸またはその塩を製造するための新規で有用な方法に関する 。別の側面において、本発明は、N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン 酸またはその塩の触媒酸化によりN−ホスホノメチルアミノカルボン酸またはそ の塩を製造する方法に関する。更に別の側面において、本発明は、除草剤として 有用なN−ホスホノメチルグリシンを製造する方法に関する。 N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩は、農業用化学 薬品の製造における原料として有用である。N−ホスホノメチルアミノカルボン 酸またはその塩は、農業用化学薬品として有用である。特に、俗名グリホサート によっても知られているN−ホスホノメチルグリシンは、多くの種類の雑草およ び作物を制御する際に有用な、高度に有効で商業的に 重要な植物毒である。それは、所望の制御を達成するために非常に広範なスペク トルの多年生および一年生の草および広葉植物の葉に施用される。工業的使用は 、路辺、水路、送電線に沿って、貯蔵区域(貯蔵場)において並びに他の非農業 用区域において、雑草を制御することを含む。通常、グリホサートは、溶解した 好ましくは水中に溶解したグリホサートの陰イオン形を保持するその種々の塩の 形態にて除草用組成物に処方される。 第1級アミンとアルデヒドおよびホスファイトジエステルとの反応が、「フィ ールズ,“置換アミノホスホン酸のエステルの合成”,ジェイ・アム・ケム・ソ ク(J. Am. Chem. Soc.),第74巻,第1528〜31頁( 1952)」に開示されている。しかしながら、その反応生成物は、かなりの量 の不所望なビス−ホスホノメチル化生成物を含有する。同様に、第1級アミンと ホルムアルデヒドおよび亜リン酸との反応が、「モエドリツァーおよびイラニ, “α−アミノメチルホスホン酸の直接的合成,オルト亜リン酸でのマンニッヒ型 反応”,ジェイ・オルグ・ケム(J. Org. Chem.),第31巻,第 1603〜1607頁(1966)」に開示されている。フィールズにおいてよ うに、その反応生成物は、主と してビス−ホスホノメチル化生成物である。 「バルスコヴ等,“新規なコンプレクソンおよびそれらの誘導体の合成”,ズ ルナル・オブシュチェイ・キミイ(Zhurnal Obshchei Khi mii),第53巻,第6号,第1243〜49頁(1983)」並びに「バル スコヴ等,“脂肪族系列の新規なコンプレクソンの合成並びに酸解離のメカニズ ムの研究”,ズルナル・オブシュチェイ・キミイ(Zhurnal Obshc hei Khimii),第55巻,第7号,第1594〜1600頁(198 5)」は、1.0のアミン/ホスファイトのモル比および1.0のホルムアルデ ヒド/ホスファイトのモル比での、エタノールアミンとパラホルムアルデヒドお よびジメチル水素ホスファイトとの反応を開示する。これらの記事は生成物がモ ノ−ホスホノメチル化化合物であると開示するけれども、実験セクションにおい て開示されている反応の再現は、モノ−ホスホノメチル化生成物は生成されない 結果となり、即ち、バルスコヴの例の再現において生成された物質の31P−NM RはN−(2−ヒドロキシエチル)−アミノメチルホスホン酸の0%収率を示し た(ここにおける例5参照。)。それ故、バルスコヴ等の記事において記載され て いる方法は、商業的に実施可能な具合にてN−ヒドロキシアルキルアミノメチル ホスホン酸を製造することはできない。 N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩を製造する方法 であって、経済的であり、商業的に実施可能であり、かつ本質的にモノ−ホスホ ノメチル化生成物のみ生成し得る該方法が、非常に望ましい。 本発明の要約 本発明の目的は、N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその 塩を製造するための効率的で経済的で商業的に実施可能な方法を提供することで ある。本発明の更なる目的は、N−ホスホノメチルアミノカルボン酸またはその 塩の製造の際に用いるためのN−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸ま たはその塩を製造する方法を提供することである。本発明の更なる目的は、農業 用化学薬品として用いるためのN−ホスホノメチルアミノカルボン酸またはその 塩を製造するための効率的で経済的な方法を提供することである。本発明の更に 更なる目的は、N−ホスホノメチルグリシンを製造するための効率的で経済的で 商業的に実施可能な方法を提供することである。 本発明によれば、N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその 塩を製造する方法であって、アルカノールアミン、ホルムアルデヒドおよびトリ アルキルホスファイトを適当な反応条件下で接触させて反応混合物を生成させ、 そして該反応混合物を中性、酸性または塩基性の条件下で加水分解することから なる上記方法が提供される。一つの具体的態様において、該N−ヒドロキシアル キルアミノメチルホスホン酸またはその塩は接触酸化(触媒酸化)されて、N− ホスホノメチルアミノカルボン酸またはその塩が生成される。 更に本発明によれば、N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸または その塩を製造する方法であって、アルカノールアミン、ホルムアルデヒドおよび トリアルキルホスファイトをアルコールの存在下にて適当な反応条件下で接触さ せて反応混合物を生成させ、そして該反応混合物を中性、酸性または塩基性の条 件下で加水分解することからなる上記方法が提供される。一つの具体的態様にお いて、該N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩は触媒酸 化されて、N−ホスホノメチルアミノカルボン酸またはその塩が生成される。 一層更に本発明によれば、N−ホスホノメチルグリシンまた はその塩を製造する方法であって、エタノールアミン、ホルムアルデヒドおよび トリアルキルホスファイトを適当な反応条件下で接触させて反応混合物を生成さ せ、該反応混合物を中性、酸性または塩基性の条件下で加水分解してN−ヒドロ キシエチルアミノメチルホスホン酸またはその塩を生成させ、そして該N−ヒド ロキシエチルアミノメチルホスホン酸またはその塩を触媒酸化することからなる 上記方法が提供される。 本発明の詳細な記載 本発明は、式 により表されるN−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩を 製造する方法であって、(a)式 (ここで、nは2〜6である。)により表されるアルカノールアミン、ホルムア ルデヒドおよびトリアルキルホスファイトを時間および温度の適当な条件下で接 触させて反応混合物を生成させ、しかもその際アルカノールアミン対ホスファイ トのモル 比は約1:1ないし約15:1であり、そして(b)該反応混合物を中性、酸性 または塩基性の条件下で加水分解することからなる上記方法に関する。 本発明は更に、式 により表されるN−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩を 製造する方法であって、(a)式 (ここで、nは2〜6である。)により表されるアルカノールアミン、ホルムア ルデヒドおよびトリアルキルホスファイトを式R(OH)m(ここで、Rは1〜 約18個の炭素原子を有するアルキル基であり、そしてmは1〜3である。)に より表されるアルコールの存在下にて時間および温度の適当な条件下で接触させ て反応混合物を生成させ、しかもこの際アルカノールアミン対ホスファイトのモ ル比は1:1ないし約5:1であり、そして(b)該反応混合物を中性、酸性ま たは塩基性の条件下で加水分解することからなる上記方法に関する 式 により表されるN−ホスホノメチルアミノカルボン酸またはその塩を生成させる ために、本発明の方法は、(c)該N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホ ン酸またはその塩を触媒酸化することを更に含む。 本発明は一層更に、N−ホスホノメチルグリシンまたはその塩を製造する方法 であって、(a)エタノールアミン、ホルムアルデヒドおよびトリアルキルホス ファイトを時間および温度の適当な反応条件下で接触させて反応混合物を生成さ せ、しかもこの際エタノールアミン対ホスファイトのモル比は約1:1ないし約 15:1であり、(b)該反応混合物を中性、酸性または塩基性の条件下で加水 分解してN−ヒドロキシエチルアミノメチルホスホン酸またはその塩を生成させ 、そして(c)該N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸または その塩を触媒酸化することからなる上記方法に関する。 ここにおいて用いられている用語“N−ヒドロキシアルキル アミノメチルホスホン酸の塩”はN−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン 酸のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩を意味し、そして用語“N−ホスホ ノメチルアミノカルボン酸の塩”はN−ホスホノメチルアミノカルボン酸のアル カリ金属またはアルカリ土類金属塩を意味する。かくして、加水分解および酸化 反応の生成物は、選択された特定の反応および反応条件に依存して該酸、その塩 またはそれらのいずれの組合わせも含み得る。 本発明により用いられ得るアルカノールアミンは、式 (ここで、nは2〜6である。)により表される。アルカノールアミンの例は、 エタノールアミン、3−アミノ−1−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノー ル、5−アミノ−1−ペンタノール、6−アミノ−1−ヘキサノールおよびそれ らの混合物を含む。現在のところ好ましいアルカノールアミンはエタノールアミ ンであり、何故なら入手性が容易であり並びにエタノールアミンを出発物質とし て用いて製造される生成物が商業的に有意であるからである。 ホルムアルデヒドは、パラホルムアルデヒドとしてまたはホ ルムアルデヒドの水溶液として、本発明により用いられ得る。水性ホルムアルデ ヒドは、37〜50重量パーセント水溶液(メタノール、エタノールまたはn− ブタノールを含有し得る。)として商業的に入手できる。 本発明の方法において有用なトリアルキルホスファイトは商業的に入手でき、 あるいはPCl3をアルコール(ポリオールを含めて)と反応させることによる ような慣用の方法により容易に製造される。ポリオールが反応体として用いられ るならば、ホスファイト生成物は環状構造を有し即ち環状ホスファイトエステル であり得よう。PCl3を利用する方法については、例えば「フォード−ムーア 等,オルグ・シン・コル(Org.Syn.Coll.),第IV巻,第955 頁」並びに「クック等,ジェイ・ケム・ソク(J. Chem. Soc.), 635(1949)」参照。トリアルキルホスファイトは、式P(OR′)3( ここで、R′はアルキル基である。)により表され得る。該トリアルキルホスフ ァイトのアルキル基は、1〜18個の炭素原子を有する線状または分枝状アルキ ル基であり、そして随意に−OH基で置換される。好ましいアルキル基は、分枝 状でありまたは立体障害がありもしくは−OH基で置 換されているものである。最も好ましいアルキル基は、2〜6個特に3〜4個の 炭素原子を有するものである。好ましいトリアルキルホスファイトは、トリイソ プロピルホスファイトである。トリアルキルホスファイトがジアルキルホスファ イトよりまさっており、何故なら予期されない程向上された収率がトリアルキル ホスファイトでもって達成され得るからである。 適当なトリアルキルホスファイトの例は次のものを含むが、しかしそれらに制 限されない。即ち、トリブチルホスファイト、トリイソプロピルホスファイト、 トリメチルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリデシルホスファイト、 トリイソデシルホスファイト、トリイソオクチルホスファイト、トリラウリルホ スファイト、1−メチル−4−ホスファ−3,5,8−トリオキサビシクロ[2 ,2,2]オクタン、5−ホスファ−4,6,9−トリオキサビシクロ[3,3 ,1]ノナンおよびそれらの混合物。本発明の方法において利用されるアルカノ ールアミンの量は、アルカノールアミン出発物質対ホスファイト出発物質のモル 比として表され得る。広範には、アルカノールアミン対ホスファイトのモル比は 約1:1ないし約15:1である。トリアルキルホスファイトのアルキル基にお ける炭素原 子の数が2〜6であるとき、アルカノールアミン対ホスファイトのモル比は好ま しくは約1.2:1ないし約8:1最も好ましくは約1.5:1ないし約2.5 :1である。トリアルキルホスファイトのアルキル基における炭素原子の数が1 もしくは6より大であるとき、アルカノールアミン対ホスファイトのモル比は好 ましくは約1:1ないし約10:1最も好ましくは約1.5:1ないし約8:1 である。本発明の方法において存在する過剰のアルカノールアミンはまた、反応 用溶媒としても働く。 本発明の方法において利用されるホルムアルデヒドの量は、ホルムアルデヒド 出発物質対ホスファイト出発物質のモル比として表され得る。広範には、ホルム アルデヒド対ホスファイトのモル比は1:1ないし約5:1好ましくは1:1な いし約2:1最も好ましくは1:1ないし約1.5:1である。 アルカノールアミン、ホルムアルデヒドおよびホスファイトの反応は、広範囲 にわたって変動し得る適当な温度にて行われる。反応温度は、一般に約50℃な いし約150℃好ましくは約60℃ないし約120℃最も好ましくは約70℃な いし約110℃の範囲内にあろう。アルカノールアミン、ホルムアル デヒドおよびホスファイトの反応は、広範囲にわたって変動し得る適当な時間行 われ得、しかして該時間は種々の因子例えば反応温度に左右される。一般に、反 応時間は、ホスファイトが消費されるのに必要な時間から約16時間まで好まし くは約2時間ないし約16時間最も好ましくは約4時間ないし約6時間の範囲内 であろう。 アルカノールアミン、ホルムアルデヒドおよびホスファイトの反応は随意にア ルコール溶媒の存在下で行われ得、しかして該アルコールは式R(OH)mによ り表され、ここでRは1〜約18個の炭素原子を有するアルキル基でありそして mは1〜3である。該アルキル基即ちRは線状または分枝状であり得、そして好 ましくはトリアルキルホスファイト出発物質において利用されるものと同じアル キル基である。 適当なアルコールの例は次のものを含むが、しかしそれらに制限されない。即 ち、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、2−ブタノ ール、イソオクタノール、デシルアルコール、イソデシルアルコール、ラウリル アルコール、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プ ロピレングリコール、グリセロール、2−ヒドロキシメ チル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,3,5−トリヒドロキシシ クロヘキサンおよびそれらの混合物。 アルカノールアミン、ホルムアルデヒドおよびホスファイトの反応がアルコー ル溶媒の存在下で行われるとき、アルカノールアミン出発物質対ホスファイト出 発物質のモル比は1:1ないし約5:1好ましくは1.2:1ないし約3:1最 も好ましくは約1.5:1ないし約2:1である。 加水分解反応は、当業者に知られたいくつかの慣用の方法のいずれか一つを用 いて、中性、酸性または塩基性の条件下で行われ得る。加水分解反応が酸性条件 下で行われるとき、好ましい方法は、反応混合物から随意に存在するアルコール 補助溶媒と一緒に過剰のアルカノールアミンを除去した後この反応混合物を塩酸 中で加水分解することである。塩酸の濃度は、好ましくは6N−HClないし1 2N−HCl(濃HCl)の範囲にある。酸加水分解反応についての温度は、一 般に該HClの沸点から約250℃まで好ましくは80℃ないし120℃の範囲 にある。一般に、反応時間は、加水分解が起こるのに必要な時間から約24時間 まで好ましくは約2時間ないし約16時間の範囲内にあろう。加水分解反応が完 了された後、N−ヒドロキ シアルキルアミノメチルホスホン酸は、実施例1において利用された方法のよう な当業者に知られたいずれかの慣用の方法によって回収され得る。 加水分解反応が塩基性条件下で行われるとき、好ましい方法は、反応混合物を アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物好ましくはアルカリ金属 水酸化物と接触させることである。アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金 属水酸化物の濃度は、広範には約15重量パーセントないし約90重量パーセン ト好ましくは約40重量パーセントないし約60重量パーセントの範囲内最も好 ましくは約50重量パーセントである。該加水分解反応において利用されるアル カリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物の量は、水酸化物の当量数対 ホスファイト出発物質のモル数の比率として表され得る。広範には、該比率は約 2:1ないし約5:1好ましくは約2.5:1ないし約4:1最も好ましくは約 3:1である。 塩基性条件下で行われる加水分解の好ましい具体的態様において、加水分解中 に形成されたアルコール即ちトリアルキルホスファイトにおけるアルキル基に対 応するアルコールは、例えば蒸留によって、加水分解中に反応混合物から除去さ れる。例 えば、トリイソプロピルホスファイトが本方法において利用されるとき、イソプ ロピルアルコールが加水分解中に除去される。これらの条件下で加水分解を行う 場合、形成されたアルコールを除去しないで加水分解を行う場合と比べて、N− ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸の予期されない程増加された収率が もたらされる。 本発明の方法において用いるためのアルカリ金属水酸化物は、水酸化リチウム 、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウムおよび水酸化セシウム を含む。容易な入手性および取扱いの容易性のため、水酸化ナトリウムおよび水 酸化カリウムが好ましくそして水酸化ナトリウムが特に好ましい。 本発明の方法において用いるためのアルカリ土類金属水酸化物は、水酸化ベリ リウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ストロンチウムおよび 水酸化バリウムを含む。水酸化カルシウムが、その容易な入手性のため、現在の ところ好ましい。 塩基加水分解反応についての温度は、一般に約80℃ないし約250℃好まし くは約80℃ないし約180℃最も好ましくは約120℃ないし約150℃の範 囲にある。一般に、反応時 間は、加水分解が起こるのに必要な時間から約48時間まで好ましくは2時間な いし約24時間最も好ましくは約2時間ないし約16時間の範囲内にあろう。加 水分解反応が完了された後、N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸ま たはその塩は、実施例1において利用された方法のような当業者に知られたいず れかの慣用の方法によって回収され得る。 加水分解反応が中性条件下で行われるとき、好ましい方法は、反応混合物を水 と接触させることである。加水分解されるべき反応体即ちN−ヒドロキシアルキ ルアミノメチルホスホン酸の中間体エステルの水中の濃度は、広範には約40重 量パーセントないし約5重量パーセント好ましくは約30重量パーセントないし 約15重量パーセントの範囲内にある。中性加水分解反応の温度は、一般に約1 20℃ないし約320℃好ましくは約180℃ないし約260℃の範囲にある。 一般に、反応時間は、加水分解が起こるのに必要な時間から約24時間まで好ま しくは約5時間ないし約15時間の範囲内にあろう。加水分解反応が完了された 後、N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩は、当業者に 知られたいずれかの慣用の方法によって回収され得る。 N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩の酸化は、触媒 の存在下で行われる。適当な酸化触媒は、ラニー銅並びに米国特許第4,810 ,426号および米国特許第5,292,936号(これらは両方共、参照によ りここに組み込まれる。)に記載されているもののように、当業者によく知られ ている。 米国特許第4,810,426号において、N−(2−ヒドロキシエチル)ア ミノメチルホスホン酸の酸化が、カドミウム、亜鉛、銅、パラジウムおよび白金 およびそれらのそれぞれの酸化物、水酸化物および塩から選択された適当な触媒 並びに水の存在下でアルカリ金属水酸化物でもって行われる。この酸化反応は、 200℃ないし300℃の温度にて行われる。 米国特許第5,292,936号において、N−(2−ヒドロキシエチル)ア ミノメチルホスホン酸の酸化が、クロム、チタン、ニオブ、タンタル、ジルコニ ウム、バナジウム、モリブデン、マンガン、タングステン、コバルト、ニッケル およびそれらの混合物から成る群から選択された元素を百万部当たり約50部な いし約10,000部含有するラニー銅触媒の有効量の存在下でアルカリ金属水 酸化物でもって行われる。上記の元 素のうち、クロム、モリブデンおよびクロムとモリブデンの混合物が好ましい。 この酸化反応は、約120℃と220℃の間の温度にて行われる。 酸化触媒の別の特に適用可能なタイプは、米国出願シリアル番号08/269 ,722およびその後続の一部継続米国出願シリアル番号08/407,723 (これらは、参照によりここに組み込まれる。)に記載されているもののような 担持された混合金属触媒である。本発明の担持された混合金属触媒は、該触媒の 総重量に基づいて約1重量%ないし約50重量%の銅、コバルト、ニッケル、カ ドミウムおよびそれらの混合物から成る群から選択された元素を、約0.05重 量%ないし約10重量%の白金、パラジウム、ルテニウム、銀、金およびそれら の混合物から成る群から選択されたアンカー金属(定着金属)を有する、水酸化 物耐性支持体上に付着させることにより製造される。 適当な水酸化物耐性支持体は、酸化チタン、酸化ジルコニウムおよびカーボン を含む。カーボンが好ましい。活性炭が、更に一層好ましい。 水酸化物耐性支持体上に付着される粒子状アンカー金属は、 貴金属であり得る。貴金属は、金、銀、白金、パラジウム、ルテニウムまたはそ れらの混合物を意味する。白金またはパラジウムが好ましい。白金が最も好まし い。水酸化物耐性支持体上に付着されるべきアンカー金属の量は、触媒の総重量 に基づいて約0.05重量%から約10重量%まで変動し得る。約0.05重量 %未満のアンカー金属が水酸化物耐性支持体上に付着されるとき、銅、コバルト 、ニッケルおよび/またはカドミウムと結合して満足な触媒を提供するには不十 分なアンカー金属量である。一方触媒の総重量に基づいて約10重量%より多い アンカー金属が支持体上に付着されるとき、メッキ(plated)される金属の微結 晶サイズが増大する傾向にある。メッキされる元素状金属のより大きい結晶サイ ズは、時には低減された触媒性能に通じる。触媒の総重量に基づいて約0.1重 量%ないし約5重量%のアンカー金属を用いることが好ましい。現在のところ好 ましい担持された混合金属触媒は、銅と白金またはパラジウムの、カーボンに担 持された混合物である。 適当なアンカー金属を含有する適当な水酸化物耐性支持体は、商業的に得られ 得る。 付着金属(即ち、銅、コバルト、ニッケルおよび/またはカ ドミウム)の量は、埋められたアンカー金属粒子の少なくともいくらかを覆うの に十分であるべきである。被覆粒子に加えて、支持体上に埋められているがしか しアンカー金属に接着していないかかるメッキ用金属の少なくともいくらかの粒 子が存在し得る。X線光電子スペクトロスコピー(XPS)は、触媒中の表面原 子の相対濃度を測定するために用いられ得る技法である。この技法を用いて、好 ましくは本発明の触媒において付着金属対アンカー金属の表面原子比が2.0よ り大であり、そして一層好ましくはXPS表面原子比が対応するバルク原子比よ り大きいことが分かった。 任意の技法が、耐アルカリ性基材上にアンカー金属を付着させるために並びに 銅、コバルト、ニッケルおよび/またはカドミウムをアンカー金属上に付着ため に用いられ得る。しかしながら、無電解金属付着(electroless metal depositi on)を用いることが好ましい。無電解金属付着は、外部的に適用される電源の不 存在下での適当な基材上における接着性金属被膜の化学的付着を指す。 アンカー金属を基材上に付着させる方法に無関係に、その金属粒子のサイズは 、それが付着されるべき銅、コバルト、ニッ ケルおよびカドミウムの結晶のサイズを規定する点で重要な因子である。銅、コ バルト、ニッケルおよびカドミウムの微結晶サイズは約500オングストローム 未満であるべきであり、そして銅の場合その微結晶サイズは約300オングスト ローム未満であることが好ましい。出願者はいかなる特定の理論により縛られた くないけれども、アンカー金属の均一な分布が高反応収率(しかし、必ずしも速 い反応速度ではない。)を達成するために最良であると信じられる。更に、小さ く、十分に還元され、高分散されたアンカー金属粒子を有することが重要である と信じられる。 実際上、アンカー金属を含有する基材が、水に添加されそしてスラリー化され る。次に、メッキ用溶液例えば銅のメッキ用溶液が、適切な割合のメッキ用溶液 を混合することにより調製され、一方基材および水のスラリーが開放容器中で約 0℃から30℃までまたはそれ以上の温度にて穏やかに撹拌される。錯化剤およ び還元剤を含有する該メッキ用溶液が小さい増分にて該スラリーに添加され、し かして各添加についてpHを監視する。適切な時間間隔後、該スラリーの次の増 分がゆっくり添加される。添加されるメッキ用溶液の量は、触媒中のアンカー金 属上における触媒金属の所望重量パーセントに依存する。触媒金属の付着が完了 されるとき、本質的に無色の濾液がもたらされる。 次に、完成触媒が濾過され、そして蒸留水で洗浄される。該濾過は、空気への 該触媒の暴露を避けるために、窒素雰囲気のような不活性雰囲気中でなされねば ならない。該触媒の洗浄は、ppmの不純物およびホルムアルデヒドのような未 反応還元剤のような未反応成分を除去する。約0.5〜1.5重量%のアルカリ 金属が触媒上に残されることが分かったが、これは通常有害でない。触媒は、酸 素への暴露を避ける具合にて好ましくは水中下に保管されることにより貯蔵され るべきである。 本発明の方法において用いるために現在のところ好ましい酸化触媒は米国特許 第5,292,936号の触媒並びに担持された混合金属触媒であり、しかして 担持混合金属触媒が特に好ましい。 本発明の反応は、大気圧下でもしくは閉鎖反応容器中で加圧下で行われ得る。 該反応が圧力容器中で行われるとき、圧力は一般に反応条件における反応混合物 の蒸気圧であろう。 実施例 一般的処理操作: トリアルキルおよびジアルキルホスファイトは、入手できるものはアルドリッ チ・ケミカル社から購入された。商業的に入手できなかったホスファイトは、P Cl3および対応するアルコールから、「フォード−ムーア等,オルグ・シン・ コル(Org. Syn. Coll.),第IV巻,第955頁」の方法もし くは「クック等,ジェイ・ケム・ソク(J. Chem. Soc.),635 (1949)」の方法により合成された。ホルムアルデヒドは、水中37%溶液 としてアルドリッチ・ケミカル社から購入された。パラホルムアルデヒド(91 〜93%)は、ヘキスト・セラニーズ・コーポレーション社から得られた。N− ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはそれらの塩の収率は、内部標 準物としてメチレンジホスホン酸を用いてD2O中にて31P−NMRにより決定 された。典型的には、NMRサンプルは、サンプルpH=0.7が得られるよう に、濃HClを含有するD2O中で調製された。NMRスペクトルは、ヴァリア ン(Varian)VXR−300またはヴァリアン(Varian)VXR− 400分光 計で得られた。定性および定量質量スペクトルは、フィニガン(Finniga n)MAT90、フィニガン(Finnigan)4500およびVG40−2 50T分光計で測定された。 例1 この例は、トリエチルホスファイトを用いるナトリウムN−(2−ヒドロキシ エチル)アミノメチルホスホネートの合成を例示する。 磁気撹拌棒および還流凝縮器を備えた丸底フラスコ中に、トリエチルホスファ イト(16.6g,0.1ミリモル)、パラホルムアルデヒド(3.0g,0. 1ミリモル)およびエタノールアミン(48.8g,0.8ミリモル)を装填し た。この反応物を100℃に16時間加熱した。この中間体エステルの塩基加水 分解を、2当量のNaOH(16gの50%溶液)を添加しそして120℃に1 6時間加熱することにより達成した。この反応物を冷却させ、そして真空下で濃 縮した。メタノール(100mL)を添加し、溶媒を真空下で再び除去した。こ れを数回繰り返して、白色の固体がフラスコに形成された。無機塩およびナトリ ウムN−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホネートの混合物である該 固体を濾過しそして真空下で 乾燥して、56%収率のナトリウムN−ヒドロキシエチルアミノメチルホスホネ ートが得られた。濃HClを含有するD2O中で得られた31P−NMR(サンプ ルのpH=0.7)δ=10.8ppm。グルタチオン/HClマトリックス中 で得られたFAB−MSは、M+ H=156。 該中間体エステルを酸性条件下で加水分解することも可能である。この方法が 用いられるとき、過剰のエタノールアミンが最初に真空下で除去されて黄色の油 が得られる。濃HClを添加し(50mL)、そしてこの反応物を加熱して16 時間還流させた。この溶液を冷却させ、そして真空下で濃縮した。水酸化ナトリ ウム(2当量,10%溶液として添加)を添加し、そして水を真空下で除去して 琥珀色の油が得られた。メタノール(100mL)を添加し、そして直ちに蒸発 により除去した。これを3回繰り返して、白色固体の沈殿物が得られた。無機塩 およびナトリウムN−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホネートの混 合物である該固体を濾過により採取し、エーテルで洗浄し、そして真空下で乾燥 して36%のナトリウムN−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホネー トが得られた。 種々の反応条件下での種々のモル比のトリエチルホスファイト、ホルムアルデ ヒドおよびエタノールアミンの反応の結果が、表1に要約されている。表1に含 まれている反応はすべて、上記に概略された実験的処理操作に従った。N−(2 −ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸の収率は、31P−NMRにより決 定された。 例2 この例は、N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸の合成にお けるトリイソプロピルホスファイトの使用を例示する。 磁気撹拌棒および還流凝縮器を備えた丸底フラスコ中に、トリイソプロピルホ スファイト(20.8g,0.1ミリモル)、パラホルムアルデヒド(3.6g ,0.12ミリモル)およびエタノールアミン(48.8g,0.8ミリモル) を装填した。この反応物を100℃に16時間加熱した。この中間体エステルの 塩基加水分解を、2当量のNaOH(16gの50%溶液)を添加しそして12 0℃に16時間加熱することにより達成した。この反応物を冷却させ、そして真 空下で濃縮した。この反応混合物に水(30mL)を添加し、そして31P−NM R分析のためにサンプルを取った。N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチル ホスホン酸の収率(85%)は、装填されたホスファイトのモル数に基づいた。 上記に記載されたのと同様な実験プロトコルでもってしかし異なるトリアルキ ルホスファイトおよび種々の比率の試薬でもって実施された反応の結果が、表2 に要約されている。 例3 この比較例は、N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸の合成 における種々のジアルキルホスファイトの使用を例示する。 磁気撹拌棒および還流凝縮器を備えた丸底フラスコ中に、ジイソプロピルホス ファイト(17g,0.1ミリモル)、パラホルムアルデヒド(3.6g,0. 12ミリモル)およびエタノールアミン(48.8g,0.8ミリモル)を装填 した。この反応物を100℃に16時間加熱した。この中間体エステルの塩基加 水分解を、2当量のNaOH(16gの50%溶液)を添加しそして120℃に 16時間加熱することにより達成した。この反応物を冷却させ、そして真空下で 濃縮した。この反応混合物に水(30mL)を添加し、そして31P−NMR分析 のためにサンプルを取った。N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホ ン酸の収率(13%)は、装填されたホスファイトのモル数に基づいた。 上記に記載されたのと同様な実験プロトコルでもってしかし異なるジアルキル ホスファイトおよび種々の比率の試薬でもって実施された反応の結果が、表3に 要約されている。 表1および2における結果を表3における結果と比較すると、本発明の方法に おいてトリアルキルホスファイトでもって達成され得る収率の予期されない向上 が明らかに実証されている。 例4 この例は、溶媒としてアルコールを用いてNaOHでもって中間体ホスホネー トエステルを加水分解することによる、N− (2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸の製造を例示する。 パラホルムアルデヒド(4g,0.13モル)、エタノールアミン(48.8 g,0.8ミリモル)およびトリイソプロピルホスファイト(20.8g,0. 1ミリモル)の溶液を、100℃にて16時間撹拌した。この反応物を室温まで 冷却させ、そして8mLの50%w/w水酸化ナトリウムおよび100mLのイ ソプロパノールを添加した。この混合物を48時間加熱して還流させた。この溶 液を真空下で濃縮し、そして25mLの蒸留水を添加してこの混合物を均質化し た。この反応物をpH=0.7にてD2O中にて31P−NMRにより分析した。 N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸が、80%の収率にて得 られた。 例5 これは、ジメチルホスファイトを利用するN−(2−ヒドロキシエチル)アミ ノメチルホスホン酸の製造のための「バルスコヴ等,“新規なコンプレクソンお よびそれらの誘導体の合成”,ズルナル・オブシュチェイ・キミイ(Zhurn al Obshchei Khimii),第53巻,第6号,第 12243〜49頁(1983)」に報告された処理操作を例示する比較例であ る。 ジメチルホスファイト(36g,0.3227モル)を、パラホルムアルデヒ ド(9.8g,0.32モル)およびエタノールアミン(20g,0.32モル )の撹拌されている溶液に、20℃未満にて窒素下で1時間の時間をかけて滴下 的に添加した。この溶液を1時間80℃に加熱し、そして次いで室温に冷却した 。この溶液を、論文に記載されているように350mLのベンゼンで抽出した。 このベンゼン溶液を次いで1kgのアルミナを含有するカラムに通し、そして該 カラムを1リットルのベンゼンで溶離した。このベンゼン溶液を真空下で濃縮乾 固し、そして250mLの濃HClを添加した。この溶液を、110℃にて6時 間加熱した。この反応混合物の31P−NMRによる分析は、N−(2−ヒドロキ シエチル)アミノメチルホスホン酸の0%収率を示した。この例は、バルスコヴ 等の参考文献において開示されているものに反して、バルスコヴ等の参考文献に おいて教示されている方法はN−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホ ン酸を生成しないことを実証している。 例6 この例は、トリアルキルホスファイトを用いるN−(2−ヒドロキシエチル) アミノメチルホスホン酸の製造の際のアルコール溶媒の使用を例示する。 パラホルムアルデヒド(4.0g,0.122モル)、エタノールアミン(1 2g,0.2モル)、トリイソプロピルホスファイト(20.9g,0.1モル )および50mLのイソプロパノールの溶液を、90℃にて16時間撹拌した。 イソプロパノールを真空下で除去し、そして50mLの濃HClを一度に添加し た。この溶液を6時間加熱して還流させ、そしてこの時間後それを31P−NMR により検定した。N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸が、7 8%の収率にて得られた。 例7 この例は、N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸をN−ホス ホノメチルグリシンに転化するための、米国特許第5,292,936号のクロ ム含有ラニー銅触媒の使用を例示する。 撹拌機を備えた160mLのニッケル製オートクレーブ中 に、N−2−(ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸(16.84g,0 .11モル)、水(11.3mL)および45重量%水酸化カリウム(48.7 g,0.39モル)、並びに百万部当たり943部のクロムを含有するラニー銅 触媒(3.53g)を装填する。オートクレーブを封鎖し、そして9.5Kg/ cm2の圧力下で160℃に加熱する一方オートクレーブ中の液相を撹拌する。 1.85時間後、水素の発生が止む。カリウム塩としてのN−ホスホノメチルグ リシンの収率は、98.5%である。 例8 この例は、本発明の担持混合金属触媒の製造を例示する。 磁気撹拌プレート上の、テフロン被覆の5センチメートルの長さの磁気撹拌棒 を含有する1リットルのガラス製ビーカー中に、蒸留水(169mL)並びにニ ュージャージー州リッジフィールドパークのデグッサ・コーポレーション社から 入手できる、粉末形態の活性炭に担持された湿性5%白金(乾燥重量基準で13 .37グラムに相当する。)を添加する。別の1リットルのビーカーにおいて、 次の成分(それらのほとんどは、コネティカット州ウォータベリーのマクデルミ ド・インク社から 入手できる。)を次の順序で撹拌しながら添加することにより、銅のメッキ用溶 液を調製する。即ち、 (1)687mLの脱イオン水 (2)90mLのマキュプレックス・ウルトラ・デップ(MACuPlex Ultra Dep)1000B (3)54mLのマキュプレックス・ウルトラ・デップ(MACuPlex Ultra Dep)1000A (4)18mLのマキュプレックス・ウルトラ・デップ(MACuPlex Ultra Dep)1000D (5)5mLの37w/w%ホルムアルデヒド マクデルミドの独占製品 総容量854mL マクデルミド社の製品コード番号17970についての製品の記載によれば、 生じる水溶液は次の活性成分を含む。即ち、 硫酸銅 4.0g/1 ホルムアルデヒド 6.0g/1 水酸化ナトリウム 9.0g/1 過剰EDTAキレート化剤 0.06モル濃度 生じたメッキ用溶液を濾過し、そして次いで活性炭上に担持 された5%白金の上記のスラリーに、40℃にて3分毎に122ミリリットルの 増分を添加することにより添加する。反応の程度を確かめるために、pHを監視 する。ガスの発生が激しすぎるようになるときは、添加間の時間を伸ばす。 該メッキ用溶液の添加が完了した後、4リットルの真空フラスコ、350mL の粗いガラスフィルター漏斗および該漏斗の上部の上に設置されたガラスドーム (窒素を含む。)を用いて濾過することにより、触媒を回収する。濾過後、この 固形物を3回ないし4回の250ミリリットルの脱イオン水で洗浄する。この製 造での乾燥重量収量は、18.4gである。この触媒の微量分析は、その元素組 成が該触媒の総重量に基づいて13.4重量%の銅および3.4重量%の白金で あることを示す。XRD線の広がりにより決定されるような平均銅結晶サイズは 、157オングストロームであることが分かる。 例9 この例は、本発明の担持混合金属触媒の別の製造を示す。 磁気撹拌プレート上の、テフロンポリマー被覆の2.5センチメートルの長さ の磁気撹拌棒を含有する2リットルのガラス製ビーカーに、蒸留水(190mL )並びに次いでデグッサ・ コーポレーション社から入手できる、活性炭に担持された5重量%白金(16. 42グラム(乾燥重量)に相当する。)を添加する。4リットルのビーカー中で 次の成分を撹拌しながら添加することにより、銅のメッキ用水溶液を調製する。 即ち、 (1)500mLのDI水 (2)NaKC446・4H2O(酒石酸塩)[29.99g,0.106モ ル],溶解するために撹拌する (3)別のビーカーにおいて、11.79gのCu2SO4・5H2O(3gの Cu)(0.047モル)を400mLの脱イオン水中に溶解する (4)生じた酒石酸塩溶液(2)に銅溶液(3)を添加する (5)13.60グラムの50重量%NaOH[0.17モル]を添加する (6)11.35mLの37重量%のホルムアルデヒド[0.15モル] 総容量1125mL 生じたメッキ用溶液を、カーボンに担持された5重量%白金の上記のスラリー に、2.5分毎に一つの増分でもって合計約 12の、79mLの増分にて添加する。反応の程度を確かめるために並びに該溶 液の脱ガスが激しすぎるようになる場合増分の添加を時間的に遅らすために、p Hを監視する。該メッキ用溶液が該スラリーに添加された後、触媒を例9におい てように濾過により回収する。その乾燥重量収量は、20.03グラムである。 その組成を分析して、該触媒の総重量に基づいて14.5%の銅および3.8% の白金であることが分かる。平均銅結晶寸法は、119オングストロームである 。 例10 この例は、低モル比のエタノールアミン対ホスファイトを用いてかつ加水分解 中蒸留によりアルコールを除去する、N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチ ルホスホン酸の合成の際の種々のトリアルキルホスファイトの使用、並びに3〜 4個の炭素原子を有するアルキル基を持ったトリアルキルホスファイト特にトリ イソプロピルホスファイトが用いられるときの予期されない程高い収率および選 択性を例示する。 37%水性ホルムアルデヒド(8.2g,0.1モル)およびエタノールアミ ン(9.0g,0.15モル)の溶液を室温にて1時間撹拌し、そして次いでト リイソプロピルホスファイ ト(22g,0.1モル)を添加した。この反応溶液を、80℃にて3時間加熱 した。この反応物に水(50mL)および16mLの50%NaOHを添加しそ してこの混合物をディーン・スターク装置中で150℃にて3時間蒸留して、中 間体エステルを加水分解すると共に同時に水、イソプロパノールおよびエタノー ルアミンを除去した。白色の沈殿物が形成し、しかしてそれを追加的な50mL の水で溶解させた。この反応混合物の31P−NMRによる分析は、98%収率の N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸および2%収率のビス− N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸を示した。 上記に記載されたのと同様な実験プロトコルでもってしかし異なるトリアルキ ルホスファイトでもって実施された反応の結果が、表4に要約されている。 例11 この例は、1.2当量のエタノールアミンが反応に用いられるときのN−(2 −ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸の製造を例示する。 37%水性ホルムアルデヒド(8.2g,0.1モル)およびエタノールアミ ン(7.2g,0.12モル)の溶液を室温 にて2時間撹拌し、そして次いでトリイソプロピルホスファイト(22g,0. 1モル)を添加した。この反応溶液を、80℃にて3時間加熱した。この反応物 に水(50mL)および17mLの50%NaOHを添加しそしてこの混合物を ディーン・スターク装置中で150℃にて3時間蒸留して、中間体エステルを加 水分解すると共に同時に水、イソプロパノールおよびエタノールアミン(総計〜 70mL)を除去した。白色の沈殿物が形成し、しかしてそれを追加的な50m Lの水で溶解させた。この反応混合物の31P−NMRによる分析は、90%収率 のN−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸および4%収率のビス −N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメチルホスホン酸を示した。 例12 この比較例は、ジイソプロピルホスファイトを用いるN−(2−ヒドロキシエ チル)アミノメチルホスホン酸の製造を例示する。 37%水性ホルムアルデヒド(8.2g,0.1モル)およびエタノールアミ ン(9g,0.15モル)の溶液を室温にて1時間と2時間の間撹拌し、そして 次いでジイソプロピルホス ファイト(17g,0.1モル)を添加した。この反応溶液を、80℃にて3時 間加熱した。この反応物に水(50mL)および16mLの50%NaOHを添 加しそしてこの混合物をディーン・スターク装置中で150℃にて3時間蒸留し て、中間体エステルを加水分解すると共に同時に水、イソプロパノールおよびエ タノールアミン(総除去容量80〜100mL)を除去した。白色の沈殿物が形 成し、しかしてそれを追加的な50mLの水で溶解させた。この反応混合物の31 P−NMRによる分析は、49%収率のn−(2−ヒドロキシエチル)アミノメ チルホスホン酸および6%収率のビス−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノメ チルホスホン酸を示した。 この例における結果を例10におけるトリイソプロピルホスファイトでの結果 と比較すると、本発明の方法においてトリアルキルホスファイトでもって達成さ れ得る収率の予期されない向上が明らかに実証されている。 例13 この例は、N−ヒドロキシエチルアミノメチルホスホン酸の中間体エステルの 水加水分解を例示する。 3時間の反応時間後反応混合物を真空下で濃縮して黄色の油 を得た以外はトリイソプロピルホスファイトを用いる例11に記載された条件と 同一の条件下で、反応を行った。該油の一部(4.2g)を鋼製ボンベ型反応器 に移し、そして20mLの蒸留水を添加した。該反応器を封鎖し、そして220 ℃に10時間加熱した。この反応物の31P−NMRによる分析は、N−ヒドロキ シエチルアミノメチルホスホン酸への部分的加水分解(50%)を示した。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年7月24日 【補正内容】 14. 酸化が、カーボンに担持された混合金属触媒の有効量の存在下で行われ る、請求の範囲第12項の方法。 15. 触媒が、カーボンに担持されたCuとptまたはPdの混合物である、 請求の範囲第14項の方法。 16. (a)の反応の温度が約50℃ないし約150℃である、請求の範囲第 1項の方法。 17. N−ホスホノメチルグリシンまたはその塩を製造する方法であって、 (a)エタノールアミン、ホルムアルデヒドおよびトリアルキルホスファイトを 時間および温度の適当な反応条件下で接触させて反応混合物を生成させ、しかも この際のエタノールアミン対ホスファイトのモル比は約1:1ないし約15:1 であり、 (b)該反応混合物を中性、酸性または塩基性の条件下で加水分解してN−ヒド ロキシエチルアミノメチルホスホン酸またはその塩を生成させ、そして (c)該N−ヒドロキシエチルアミノメチルホスホン酸またはその塩を接触酸化 する ことからなる上記方法。 18. トリアルキルホスファイトがトリイソプロピルホスフ ァイトである、請求の範囲第17項の方法。 19. 酸化が、N−ヒドロキシエチルアミノメチルホスホン酸またはその塩を 、クロム、チタン、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、バナジウム、モリブデン 、マンガン、タングステン、コバルト、ニッケルおよびそれらの混合物から成る 群から選択された元素を約50〜約10,000ppm含有するラニー銅触媒の 有効量の存在下でアルカリ金属水酸化物と接触させることにより行われる、請求 の範囲第17項の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN, MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,S K,TJ,TM,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 スターン,マイケル・キース アメリカ合衆国、ミズーリ・63130、セン ト・ルイス、ウイルソン・アベニユー・ 1075 (72)発明者 リリー,デニス・パトリツク アメリカ合衆国、ミズーリ・63011、ボー ルウイン、チヤンセラー・ハイツ・ドライ ブ・800

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式 により表されるN−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩を 製造する方法であって、 (a)式 (ここで、nは2〜6である。)により表されるアルカノールアミン、ホルムア ルデヒドおよびトリアルキルホスファイトを時間および温度の適当な条件下で接 触させて反応混合物を生成させ、しかもこの際のアルカノールアミン対ホスファ イトのモル比は約1:1ないし約15:1であり、そして (b)該反応混合物を中性、酸性または塩基性の条件下で加水分解する ことからなる上記方法。 2. (a)の反応がアルコールの存在下で行われる、請求の 範囲第1項の方法。 3. ホルムアルデヒド対ホスファイトのモル比が1:1ないし約5:1である 、請求の範囲第1項の方法。 4. トリアルキルホスファイトがトリイソプロピルホスファイトである、請求 の範囲第1項の方法。 5. アルカノールアミン対ホスファイトのモル比が約1.2:1ないし約8: 1であり、かつトリアルキルホスファイトのアルキル基における炭素原子の数が 2〜6である、請求の範囲第1項の方法。 6. トリアルキルホスファイトがトリイソプロピルホスファイトである、請求 の範囲第5項の方法。 7. アルカノールアミン対ホスファイトのモル比が約1:1ないし約10:1 であり、かつトリアルキルホスファイトのアルキル基における炭素原子の数が1 であるかもしくは6より大である、請求の範囲第1項の方法。 8. 加水分解が塩基性条件下で行われる、請求の範囲第1項の方法。 9. 加水分解がアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物の存在 下で行われる、請求の範囲第8項の方法。 10. 加水分解中に形成されたアルコールが加水分解中に除去される、請求の 範囲第8項の方法。 11. nが2である、請求の範囲第1項の方法。 12. (c)N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩を接触酸化 して式 により表されるN−ホスホノメチルアミノカルボン酸またはその塩を生成させる ことを更に含む、請求の範囲第1項の方法。 13. 酸化が、N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩 を、クロム、チタン、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、バナジウム、モリブデ ン、マンガン、タングステン、コバルト、ニッケルおよびそれらの混合物から成 る群から選択された元素を約50〜約10,000ppm含有するラニー銅触媒 の有効量の存在下でアルカリ金属水酸化物と接触させることにより行われる、請 求の範囲第12項の方法。 14. 酸化が、カーボンに担持された混合金属触媒の有効量の存在下で行われ る、請求の範囲第12項の方法。 15. 触媒が、カーボンに担持されたCuとPtまたはPdの混合物である、 請求の範囲第14項の方法。 16. (a)の反応の温度が約50℃ないし約150℃である、請求の範囲第 1項の方法。 17. N−ホスホノメチルグリシンまたはその塩を製造する方法であって、 (a)エタノールアミン、ホルムアルデヒドおよびトリアルキルホスファイトを 時間および温度の適当な反応条件下で接触させて反応混合物を生成させ、しかも この際のエタノールアミン対ホスファイトのモル比は約1:1ないし約15:1 であり、 (b)該反応混合物を中性、酸性または塩基性の条件下で加水分解してN−ヒド ロキシエチルアミノメチルホスホン酸またはその塩を生成させ、そして (c)該N−ヒドロキシエチルアミノメチルホスホン酸またはその塩を接触酸化 する ことからなる上記方法。 18. トリアルキルホスファイトがトリイソプロピルホスフ ァイトである、請求の範囲第17項の方法。 19. 酸化が、N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩 を、クロム、チタン、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、バナジウム、モリブデ ン、マンガン、タングステン、コバルト、ニッケルおよびそれらの混合物から成 る群から選択された元素を約50〜約10,000ppm含有するラニー銅触媒 の有効量の存在下でアルカリ金属水酸化物と接触させることにより行われる、請 求の範囲第17項の方法。 20. 酸化が、カーボンに担持された混合金属触媒の有効量の存在下で行われ る、請求の範囲第17項の方法。 21. 加水分解が塩基性条件下で行われる、請求の範囲第17項の方法。 22. 加水分解がアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物の存 在下で行われる、請求の範囲第21項の方法。 23. 加水分解中に形成されたアルコールが加水分解中に除去される、請求の 範囲第21項の方法。 24. (a)の反応がアルコールの存在下で行われる、請求の範囲第17項の 方法。 25. エタノールアミン対ホスファイトのモル比が約1.2: 1ないし約8:1であり、かつトリアルキルホスファイトのアルキル基における 炭素原子の数が2〜6である、請求の範囲第17項の方法。 26. トリアルキルホスファイトがトリイソプロピルホスファイトである、請 求の範囲第25項の方法。 27. アルカノールアミン対ホスファイトのモル比が約1:1ないし約10: 1であり、かつトリアルキルホスファイトのアルキル基における炭素原子の数が 1であるかもしくは6より大である、請求の範囲第17項の方法。 28. ホルムアルデヒド対ホスファイトのモル比が1:1ないし約5:1であ る、請求の範囲第17項の方法。 29. 式 により表されるN−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩を 製造する方法であって、 (a)式 (ここで、nは2〜6である。)により表されるアルカノールアミン、ホルムア ルデヒドおよびトリアルキルホスファイトを式R(OH)m(ここで、Rは1〜 約18個の炭素原子を有するアルキル基であり、そしてmは1〜3である。)に より表されるアルコールの存在下にて時間および温度の適当な条件下で接触させ て反応混合物を生成させ、しかもこの際のアルカノールアミン対ホスファイトの モル比は約1:1ないし約5:1であり、そして (b)該反応混合物を中性、酸性または塩基性の条件下で加水分解する ことからなる上記方法。 30. トリアルキルホスファイトがトリイソプロピルホスファイトである、請 求の範囲第29項の方法。 31. nが2である、請求の範囲第29項の方法。 32. アルカノールアミン対ホスファイトのモル比が1:1ないし約2:1で ある、請求の範囲第29項の方法。 33. (c)N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩を接触酸化 して式 により表されるN−ホスホノメチルアミノカルボン酸またはその塩を生成させる ことを更に含む、請求の範囲第29項の方法。 34. 酸化が、N−ヒドロキシアルキルアミノメチルホスホン酸またはその塩 を、クロム、チタン、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、バナジウム、モリブデ ン、マンガン、タングステン、コバルト、ニッケルおよびそれらの混合物から成 る群から選択された元素を約50〜約10,000ppm含有するラニー銅触媒 の有効量の存在下でアルカリ金属水酸化物と接触させることにより行われる、請 求の範囲第33項の方法。 35. 酸化が、カーボンに担持された混合金属触媒の有効量の存在下で行われ る、請求の範囲第33項の方法。 36. 加水分解が塩基性条件下で行われる、請求の範囲第29項の方法。 37. 加水分解中に形成されたアルコールが加水分解中に除去される、請求の 範囲第36項の方法。
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