JPH1049883A - ディスク駆動装置のピックアップ装置 - Google Patents

ディスク駆動装置のピックアップ装置

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JPH1049883A
JPH1049883A JP8198158A JP19815896A JPH1049883A JP H1049883 A JPH1049883 A JP H1049883A JP 8198158 A JP8198158 A JP 8198158A JP 19815896 A JP19815896 A JP 19815896A JP H1049883 A JPH1049883 A JP H1049883A
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adjustment
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幹夫 小楠
Shinji Oba
伸司 大庭
Hiroshi Sofugawa
弘 曽布川
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    • G11B17/057Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for handling both discs contained within cartridges and discs not contained within cartridges
    • GPHYSICS
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • G11B7/0857Arrangements for mechanically moving the whole head
    • G11B7/08582Sled-type positioners

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  • Moving Of Heads (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、軽量化が図られ、それに伴って移動
速度の高速化、応答性の向上ならびにコストダウンが可
能となるディスク駆動装置のピックアップ装置を提供す
る。 【解決手段】 板ばね材でできた第1の調整ベース81
を、ホルダ84に対し、ホルダ84の移動方向に直交
し、かつディスク面に平行な第1の回動軸線L1 を中心
に微回動可能に支持する。この第1の調整ベース81上
に、板ばね材でできた第2の調整ベース82を、第1の
回動軸線L1 に直交し、かつディスク面に平行な第2の
回動軸線L2 を中心に微回動可能に支持する。各調整ベ
ース81,82は、自身の弾性により一定の微回動方向
に付勢され、その付勢を押さえるねじ161,160を
回動させれば各調整ベース81,82が回動し、ピック
アップヘッド83の光軸の向きを調整できる。各調整ベ
ース81,82自身の弾性で、がたつき防止ならびに衝
撃緩衝がなされ、装置の小型化、軽量化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的あるいは磁
気的に信号が記録されたディスクを再生したり、あるい
はディスクに信号を書き込んだりするディスク駆動装置
のピックアップ装置に係り、詳しくは、信号を読み書き
するピックアップ装置の光軸を調整し得るとともに、該
ピックアップ装置の耐衝撃性を向上させる技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記ディスク駆動装置は、ピックアップ
ヘッドが搭載されたピックアップ装置がディスク面(信
号面)に対向して配されるとともに、ディスクの径方向
に移動可能に支持され、同方向に移動しながら、ピック
アップヘッドによりディスク面に対し信号の読み書きを
行うように構成されている。ディスク面に対する信号の
読み書きを確実に行わせるためには、ピックアップヘッ
ドの光軸が、ディスク面に対して常にディスク面に直交
していなければならず、そのための調整装置が、例え
ば、実公平5−4095号公報に開示されている。この
調整装置は、ディスクの径方向と、これに直交する方向
の2方向の回動軸線を中心として微回動可能に組み合わ
された2つの調整ベース上に、ピックアップヘッドを搭
載している。そして、各調整ベースの回動端部に装着し
たねじを回すことにより、各調整ベースを微回動させて
ピックアップヘッドの光軸を調整できるようになってい
る。また、各調整ベースとねじとの間には、各調整ベー
スを一方の回動方向に付勢するコイルスプリングが介装
され、該スプリングにより、がたつき防止および衝撃緩
衝がなされるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記調整装
置によると、がたつき防止および緩衝用のコイルスプリ
ングを設けることにより、装置の大型化(特に厚さが増
す)および重量化が避けられず、これに起因して、ピッ
クアップ装置の移動速度や応答性の低減を招くこと、な
らびに部品点数の増大によるコストアップが想定され
る。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、小型化、軽量化が図られ、それに伴って移動速度
の高速化、応答性の向上ならびにコストダウンが可能と
なるディスク駆動装置のピックアップ装置を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、ガイド部材に、ディ
スクの径方向に沿って移動可能に支持されたヘッドベー
スと、このヘッドベースに搭載されたピックアップヘッ
ドとを有し、前記ヘッドベースを前記径方向に移動させ
て、前記ピックアップヘッドにより、ディスクに記録さ
れた信号を読み取ったり、あるいは信号をディスクに書
き込んだりするディスク駆動装置のピックアップ装置で
あって、前記ヘッドベースは、前記ガイド部材に、前記
径方向に移動可能に支持されるホルダと、板ばね材によ
り板状に形成され、前記ホルダに対し、ディスク面と略
平行に対面する状態で、ホルダの移動方向に直交し、か
つディスク面に平行な第1の回動軸線を中心に、微回動
可能に支持されるとともに、自身の弾性により一定の微
回動方向に付勢されている第1の調整ベースと、該第1
の調整ベースの微回動位置を調整して定める第1の調整
部材と、板ばね材により板状に形成され、前記第1の調
整ベースの前記ディスク側に、ディスク面と略平行に対
面する状態で、前記第1の回動軸線に直交し、かつディ
スク面に平行な第2の回動軸線を中心に、微回動可能に
支持されるとともに、自身の弾性により一定の微回動方
向に付勢されている第2の調整ベースと、該第2の調整
ベースの微回動位置を調整して定める第2の調整部材と
を備え、前記ピックアップヘッドが、前記第2の調整ベ
ースに取り付けられていることを特徴としている。
【0006】かかる構成の下では、第1の調整ベース
を、第1の調整部材により、第1の回動軸線を中心に微
回動させることで、ピックアップヘッドの光軸がディス
クの径方向に傾動し、同方向への光軸が調整される。第
1の調整ベースは、自身の弾性で一定の微回動方向に付
勢され、その付勢状態が第1の調整部材で受けられてい
る。したがって、第1の調整ベースにがたつきが生じ
ず、かつ衝撃が緩衝される。第2の調整ベースを、第2
の調整部材により、第2の回動軸線を中心に微回動させ
ることで、ピックアップヘッドの光軸がディスクの周方
向に傾動し、同方向への光軸が調整される。第2の調整
ベースは、自身の弾性で一定の微回動方向に付勢され、
その付勢状態が第2の調整部材で受けられている。した
がって、第2の調整ベースにがたつきが生じず、かつ衝
撃が緩衝される。第1、第2の調整ベースが板ばね材で
形成され、これら自身の弾性により、がたつき防止およ
び衝撃緩衝がなされるので、コイルスプリング等の弾性
部材を別途必要とせず、装置自身の小型化(特に薄化)
および軽量化が図られ、それに伴って移動速度の高速
化、応答性の向上ならびにコストダウンが可能となる。
【0007】また、上記構成において、前記第1の調整
ベースを、前記ホルダに対し、前記ディスク面と平行な
面に沿って微回動可能に支持するとともに、第1の調整
ベース自身の弾性により一定の微回動方向に付勢された
状態にすると好ましい。この場合、ピックアップヘッド
に対するディスク面と平行な方向への衝撃が、第1の調
整ベースが同方向に微回動することにより緩衝され、耐
衝撃性が向上する。
【0008】また、上記構成において、前記第2の調整
ベースに、該第2の調整ベース自身の弾性により弾性変
形可能な支持片を形成し、該支持片に、前記ピックアッ
プヘッドを取り付けると好ましい。この場合、ピックア
ップヘッドを第2の調整ベースに取り付けた際にピック
アップヘッド内に生じる歪みが、支持片の弾性変形によ
り解放され、ピックアップヘッド内にストレスが発生せ
ず、長期にわたって性能が維持される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。(1)一実施形態の構成 図1(a),(b)は、一実施形態に係るディスク駆動
装置を示している。該装置は、図13に示すキャディC
内に収納された光磁気ディスク等のディスクDがキャデ
ィCごと装填され、この装填されたディスクDを回転さ
せながら、ディスクDに記録された信号を読み取った
り、ディスクDに信号を書き込んだりするものである。
【0010】図1において、符号1はフレームユニット
である。このフレームユニット1は、長方形状の器枠を
形成するメインフレーム2の下に、平板状のアンダーフ
レーム3が固定され、メインフレーム2の前面(図1
(a)で下面)に図示せぬフロントフレームが固定され
てなるもので、アンダーフレーム3の上に、図2ないし
図5に示す駆動ユニット9が配設されている。フレーム
ユニット1および駆動ユニット9は、メインフレーム2
の上に固定されるトップカバー4aと、アンダーフレー
ム3の下に固定されるボトムカバー4bと、前面に固定
される図示せぬフロントパネルとで覆われている。トッ
プカバー4a、ボトムカバー4bおよびフロントパネル
により、当該ディスク駆動装置のケーシング4が構成さ
れる。ケーシング4内は、前記アンダーフレーム3によ
り、上側の駆動ユニット室5aと、下側の基板室5bに
仕切られ、駆動ユニット室5a内に前記駆動ユニット9
が、また、基板室5b内に、後述する主基板101が、
それぞれ配設されている。
【0011】駆動ユニット9は、シャーシユニット10
と、このシャーシユニット10の上に配設されるローデ
ィングユニット30と、シャーシユニット10の下に配
設されるトラバースユニット60との組み合わせで構成
されている。キャディCは、図4および図5において矢
印A方向に挿入され、矢印B方向に取り出される。以下
の説明において、前後左右といった方向に関連する記載
は、キャディCの挿入方向に対しての方向と定義する。
すなわち、キャディCは、装置の手前側から後方に挿入
される。また、図13に示すように、挿入される状態の
キャディCにおける両側面の後端部にはフック穴6が形
成され、下面の前端部における両端部には、位置決め穴
7が形成されている。まずはじめに、駆動ユニット9を
構成するシャーシユニット10、ローディングユニット
30およびトラバースユニット60を、順に説明する。
【0012】A.シャーシユニット 図6および図7に示すように、シャーシユニット10
は、長方形状の薄い金属板からなるメインシャーシ11
を主体としている。このメインシャーシ11の長縁部お
よび短縁部には、下方に直角に屈曲する折曲げ部11
a,11bが形成されている。メインシャーシ11の中
央には、略長方形状の中央貫通孔12が形成されてい
る。また、前部中央には、中央貫通孔12に連続する半
円状の前側切欠き部13が形成され、後部の右側には、
後端右側の角部近傍まで延び中央貫通孔12に連続する
後側切欠き部14が形成されている。また、後側切欠き
部14の左側には、ローディングモータ装着孔15が形
成されている。中央貫通孔12の両側には、前後方向に
沿ったフックカムスリット16が、メインシャーシ11
の前後方向に延びる中央線を対称線として対称的に形成
されている。これらフックカムスリット16は、後述す
るガイドピン37cをガイドするスリットで、手前側の
短いエジェクト部16aと、このエジェクト部16aか
ら後方かつ内側に斜めに延びる斜行部16bと、この斜
行部16bから後方に長く延びエジェクト部16aと平
行な引き込み16c部とを有している。
【0013】左右の折曲げ部11aの前端部と中央部に
は、トラバースユニット60をガイドする前側カムスリ
ット17および後側カムスリット18がそれぞれ形成さ
れている。前側カムスリット17は、手前側の下方に形
成されて後方に短く延びる停止孔部17aと、この停止
孔部17aから後方かつ所定角度で斜め上方に延びるリ
フトアップ部17bと、このリフトアップ部17bから
後方に短く延びる水平部17cとを有している。一方、
後側カムスリット18は、手前側の下方に形成された停
止孔部18aと、この停止孔部18aから後方かつ所定
角度で斜め上方に延びるリフトアップ部18bと、この
リフトアップ部18bから後方に短く延びる水平部18
cとを有している。
【0014】前側カムスリット17の停止孔部17aか
らリフトアップ部17bへ移行する部分と、リフトアッ
プ部17bから水平部17cへ移行する部分は、いずれ
も前後方向に円滑に形成されている。また、後側カムス
リット18のリフトアップ部18bは、前側カムスリッ
ト17のリフトアップ部17bの傾斜角度よりも大きな
角度で停止孔部18aから立ち上がり、かつ上方にやや
湾曲し、前方に向かうにつれなだらかになりながら水平
部18cに連なっている。
【0015】メインシャーシ11の前端部であってその
両端部には、一対の固定ガイド20が配設されている。
これら固定ガイド20は、断面コ字状で、溝側が互いに
対向するようにしてメインシャーシ11に固定されてい
る。これら固定ガイド20は、後部に取付片21を有
し、この取付片21には、キャディCの誤挿入を阻止す
るレバー22が取り付けられている。また、取付片21
の後部上面には傾斜面21aが形成されている。メイン
シャーシ11における各固定ガイド20の内側には、位
置決めピン挿通孔23が形成されている。
【0016】後側切欠き部14の手前右側には、扇状の
ベース片24がメインシャーシ11と一体成形されてお
り、このベース片24に、キャディCのシャッタ8を開
けるオープンレバー25が取り付けられている。このオ
ープンレバー25は、基端部が、回動軸26を介してベ
ース片24に回動自在に支持されている。オープンレバ
ー25は、図6に示すように、メインシャーシ11の面
方向に沿って矢印E−F方向に回動し、通常は、基端部
に装着された図示せぬ巻バネにより矢印F方向に付勢さ
れ、下面に形成された突片25aがベース片24のスト
ッパ24aに当たった待機位置で停止している。待機位
置におけるオープンレバー25は、先端部が手前側かつ
やや内側に向いており、その先端部には、キャディCの
シャッタ8に係合してシャッタ8を開けるピン25bが
設けられている。
【0017】前側切欠き部13の手前側には、略三日月
状に形成されたエジェクトレバー27が左右方向に延在
する状態で配設されている。このエジェクトレバー27
の中央やや右よりには、下方に折り曲げられた軸片27
aが形成されている。この軸片27aは、メインシャー
シ11に形成された三角形状の小さな軸孔28に嵌合さ
れている。これによりエジェクトレバー27は、軸片2
7aを中心としメインシャーシ11の上面に沿って矢印
G−H方向に回動するようになっている。その右端部に
は、下方に折り曲げられた係合爪27bが形成されてい
る。この係合爪27bはメインシャーシ11に形成され
た円弧状スリット29に嵌まり、下方に延びている。円
弧状スリット29により、エジェクトレバー25の回動
が許容されている。
【0018】B.ローディングユニット 次に、図4ないし図6、図8および図9を参照してロー
ディングユニット30を説明する。ローディングユニッ
ト30は、メインシャーシ11上に前後方向に移動自在
に設けられた可動ガイド31と、この可動ガイドを駆動
する駆動機構48とから構成されている。可動ガイド3
1は、メインシャーシ11の両側の折曲げ部11aに、
この折曲げ部11aに沿って移動自在に取り付けられた
左右一対のスライダ32と、こられスライダ32の間に
わたって固定されたガイド板40とから構成されてい
る。
【0019】スライダ32は、全体が、前後方向に延び
る長方形状に形成されたもので、ガイド部33の下方
に、下板部34が形成されている。ガイド部33は、側
板部33aの内側に上側挟持板部33bと下側挟持板部
33cとが突出する断面コ字状に形成され、内側に、キ
ャディCの縁部が差し込まれるようになっている。下板
部34は、側板部33aに連続して垂下している。この
下板部34の前後の端部には、ローラ35が回転自在に
装着されている。
【0020】スライダ32は、ガイド部33の下側挟持
板部33cと各ローラ35によりメインシャーシ11の
折曲げ部11aを上下から挟むようにしてメインシャー
シ11に取り付けられ、折曲げ部11aに沿って前後に
移動可能となっている。下側挟持板部33cは、上下方
向に弾性変形可能とされ、その下面の前後には図示しな
い小さな凸部が形成されている。また、下板部34の前
後には弾性片34aが形成されており、これら弾性片3
4aの内面には、やはり図示しない小さな凸部が形成さ
れている。これら凸部がメインシャーシ11に点接触
し、かつ摺接するようになっている。このため、可動ガ
イド31の移動の際の摺動抵抗は低減し、かつスライダ
32にかかる上下および左右方向の負荷は、下側挟持板
部33cや弾性片34aが弾性変形することにより吸収
される。
【0021】ガイド部33の後部には、支持片36を介
してフックレバー37が取り付けられている。このフッ
クレバー37は、基端部が支持片36に回動可能に支持
されて前方に延び、その前端部に内側に突出するフック
部37aが形成され、フック部37aに対向する部分に
は、キャディCを受ける受け面37bが形成されてい
る。フックレバー37は、可動ガイド31の移動に伴っ
て回動するようになっているが、中央部に固定されてメ
インシャーシ11のフックカムスリット16に貫入され
たガイドピン37cにより、その回動位置がフックカム
スリット16に従うよう規制される。すなわち、可動ガ
イド31がもっとも前方のエジェクト位置にあるときに
は、ガイドピン37cがフックカムスリット16のエジ
ェクト部16aに貫入しており、フック部37aは、ス
ライダ32のガイド部33の側板部33aに形成された
逃げ孔33dに入る。このときのフック部37aは、側
板部33aの内面から内側には出ていない。
【0022】可動ガイド31がエジェクト位置から後方
に移動(後退)していくと、ガイドピン37cがフック
カムスリット16のエジェクト部16aから斜行部16
bに進むことにより、フック部37aが内側に回動す
る。そして、ガイドピン37cが引込み部16cに至る
と、フック部37aは内側に突出する係合位置に達す
る。引込み部16cは可動ガイド31の移動方向に沿っ
ているので、ガイドピン37cは横方向に動かず、係合
位置が保持される。この係合位置から、可動ガイド31
が前方に移動(前進)すると、フックレバー37は上記
と逆に動く。
【0023】前記エジェクトレバー27の右端部には、
前後方向に延びる伝達レバー38の前端部が回動自在に
ピン結合されており、この伝達レバー38の後端部は、
左側のフックレバー37のガイドピン37cに回動自在
にピン結合されている。可動ガイド31が前後に移動す
ると、伝達レバー38を介してエジェクトレバーが回動
するようになっている。
【0024】また、スライダ32の下板部34の下縁に
は、この下縁に沿った浅い切欠き部34bが形成されて
おり、またその前部には、切欠き部34bに通じて上方
に延びるサポートスリット34cが形成されている。サ
ポートスリット34cの前側の下部には、後方に湾曲し
て延びるリフトアップ爪34dが形成されている。
【0025】また、スライダ32の前端部には、前方に
延びるクランプ39が取り付けられている。このクラン
プ39は板バネでできており、ガイド部33に挿入され
るキャディCの上面に弾性的に当接することにより、キ
ャディCを下方に押さえつける。クランプ39は、可動
ガイド31が後方からエジェクト位置に移動すると、前
記固定ガイド20の傾斜面21aに乗り上げ、このとき
には、挿入されるキャディCの上面に当たらないように
なっている。
【0026】前記ガイド板40は、左右一対のスライダ
32の上面間にわたって架け渡され、固定されている。
すなわち、各スライダ32はガイド板40を介して互い
に連結され、このガイド板40により、メインシャーシ
11に対する前後方向の位置が互いに同一とされてい
る。ガイド板40の中央後部には、左右方向に延びる長
円状のアームスリット40aが形成されている。このア
ームスリット40aには、ガイドリング41が嵌められ
ている。
【0027】次に、図4ないし図6、図9ないし図11
を参照してローディングユニット30の駆動機構48を
説明する。駆動機構48は、メインシャーシ11の後部
に配設されており、ローディングモータ49と、このロ
ーディングモータ49により回転させられる減速ギヤ群
50とを主体としている。減速ギヤ群は、第1,第2,
第3,第4の各ギヤ51,52,53,54により構成
されている。これらは、メインシャーシ11上に固定さ
れたギヤベース55と、ギヤベース55に固定されるサ
ポートプレート56およびこのサポートプレート56の
下に配された基板57とに挟まれて、回転自在に支持さ
れている。基板57には、第4のギヤ54の回動位置を
検出する図示せぬ光センサが設けられており、基板57
には、その光センサおよびローディングモータ49の動
作制御回路が形成されている。ローディングモータ49
は、ギヤベース55の下面に固定されている。このロー
ディングモータ49の駆動ギヤ49aは、第1のギヤ5
1に噛み合わされている。
【0028】第4のギヤ54は扇状に形成され、そのカ
ナメの部分が回動自在にギヤベース55に支持されてお
り、その支持部分からまっすぐ延びる前側の縁部の上面
には、その縁部に沿って延びるアーム58が固定されて
いる。このアーム58は、第4のギヤ54の周縁から適
宜長さ突出しており、その先端上には、アームピン54
aが設けられている。そして、このアームピン54a
は、前記アームスリット40aに嵌められたガイドリン
グ41内に摺動可能に嵌入されている。
【0029】上記ローディングユニット30によると、
図4に示すように、可動ガイド31がエジェクト位置に
ある状態で、ローディングモータ49が正回転(後退方
向回転)すると、その回転が第1のギヤ51から第2,
第3,第4のギヤ52,53,54に順次伝わり、第4
のギヤ54が矢印J方向に回動する。すると、アーム5
8が、第4のギヤ54とともにJ方向に回動することに
より、可動ガイド31を引っ張り、図5に示す駆動位置
まで後退させる。この動作中に、アームピン58aは、
ガイドリング41に沿って右方向に摺動する。また、ロ
ーディングモータ49が逆回転(前進方向回転)する
と、第4のギヤ54は矢印方向K方向に回動する。する
と、アーム58が第4のギヤ54とともにK方向に回動
することにより、可動ガイド31を押して前進させる。
この動作中に、アームピン58aは、ガイドリング41
に沿って左方向に摺動する。
【0030】C.トラバースユニット 次に、図3ないし図5、図12および図13を参照して
トラバースユニット60を説明する。トラバースユニッ
ト60は、トラバースシャーシ61と、このトラバース
シャーシ61に搭載されたピックアップ装置80とから
構成されている。トラバースシャーシ61は、長方形状
の薄い金属板からなり、その長縁部および短縁部には、
下方に直角に屈曲する折曲げ部61a,61bが形成さ
れている。トラバースシャーシ61には、前記メインシ
ャーシ11の中央貫通孔12、前側切欠き部13および
円弧状スリット29に対応する中央貫通孔62、前側切
欠き部63および円弧状スリット64が、それぞれ形成
されている。また、折曲げ部61aの前端部および中央
やや後方よりには、ガイドピン挿入孔77,78が形成
されている。これら前後のガイドピン挿入孔77,78
の間隔は、前記カムスリット17,18間の間隔と同一
である。
【0031】半円状の前側切欠き部63には、スピンド
ルモータ65が配設されている。このスピンドルモータ
65は、トラバースシャーシ61の裏面に固定され、前
側切欠き部63から上方にある程度突出している。そし
て、その図示しない駆動軸の上端には、ターンテーブル
67が同軸的に固定されている。このターンテーブル6
7は断面凸状に形成され、中心の凸部が、磁石からなる
チャック部67aとされている。
【0032】また、トラバースシャーシ61の折曲げ部
61aの前方内側には、ガイドバー68がそれぞれ固定
されている。これらガイドバー68の前端部には、上方
に突出する位置決めピン69が形成されている。この位
置決めピン69は、装填されるキャディCの裏側に形成
された位置決め穴7に、最終的にキャディCが駆動位置
に達したときに嵌合する。位置決めピン69は、メイン
シャーシ11の前端部に形成された位置決めピン挿通孔
23に入るよう設定されている。
【0033】中央貫通孔62の両側には、前後方向に延
びる左右一対のガイドシャフト(ガイド部材)70が配
設されている。前記ピックアップ装置80は、ガイドシ
ャフト70に沿って前後方向(図2、図3および図12
でL−M方向)に移動自在となっている。各ガイドシャ
フト70は、図3に示すように、両端部がトラバースシ
ャーシ61の裏面に、支持プレート71および支持ホル
ダ72を介して固定されている。
【0034】ピックアップ装置80は、長方形の皿状に
形成された第1の調整ベース81、長方形状の第2の調
整ベース82およびホルダ84が組み合わされてなるヘ
ッドベース79と、このヘッドベース79の第2の調整
ベース82上に搭載されたピックアップヘッド83とを
備えている。第1の調整ベース81の長手方向の両端部
のうち、右側には前記ホルダ84が取り付けられ、左側
には上下一対の支持片85a,85bが形成されてい
る。ピックアップ装置80は、ホルダ84に形成された
貫通孔84aに右側のガイドシャフト70を貫通させ、
支持片85a,85bの間にメタル軸受70aを通して
左側のガイドシャフト70を挟むことにより、ガイドシ
ャフト70に沿って前後に摺動自在に支持されている。
ピックアップ装置80の移動方向は装填されるディスク
Dの径方向であり、ピックアップヘッド83には、ディ
スクDの信号を読み取るための対物レンズ83aが設け
られている。なお、右側のガイドシャフト70の両端部
には、図3に示すように、ゴム製のクッション86が設
けられている。これらクッション86にホルダ84の端
面が当たることにより、ピックアップ装置80への衝撃
が吸収される。
【0035】ここで、図12ないし図24を参照して前
記ピックアップ装置80のヘッドベース79を詳述す
る。ヘッドベース79を構成する第1の調整ベース81
および第2の調整ベース82は、それぞ所定の弾性を有
する板ばね材で形成されている。図16ないし図20に
示すように、第1の調整ベース81は、長方形状の底板
部110と、この底板部110の各長縁から直角に立ち
上がる前壁部111および後壁部112と、各短縁から
直角に立ち上がる左壁部113および右壁部114とを
有する皿状のベース本体115を主体としている。隣り
合う各壁部の間には切欠き部116が形成され、各壁部
111,112,113,114は、弾性によりベース
本体115の内外に傾倒可能となっている。また、底板
部110の所定3箇所には、丸い透孔110aが形成さ
れ、さらに右端部の中央には、長方形状の係合孔110
bが形成されている。
【0036】ベース本体115の右壁部114の前部上
縁には、右方に折れ曲がり、底板部110と平行で、か
つ前後方向に延びる固定板部120が、直角な屈曲部1
21を経て一体に形成されている。固定板部120は、
前記ホルダ84に固定される部分であり、2つの位置決
め孔122a,122bと、各位置決め孔122a,1
22bの前方にねじ挿通孔123a,123bがそれぞ
れ形成されている。後側の位置決め孔122bおよびね
じ挿通孔123bの中心は、固定板部120の幅方向中
央を通る中心線に一致しているが、後側の位置決め孔1
22aおよびねじ挿通孔123aの中心は、ベース本体
115側に僅かに距離x(例えば0.3mm程度)ずれ
ている。前側のねじ挿通孔123bの前方には、左右に
短く延びるスリット124が形成されている。そして、
固定板部120は、図19に示すように、スリット12
4の部分から、予め若干の角度θ1 (10゜程度)をも
って下方に折り曲げられている。また、右壁部114の
後部には、後壁部112より後方に延出する延出板部1
25が形成されており、この延出板部125と右壁部1
14にまたがる上縁には、左方に折れ曲がり、底板部1
10と平行な第1の受圧板部126が一体に形成されて
いる。この第1の受圧板部126には、ねじ挿通孔12
6aが形成されている。
【0037】ベース本体115の左壁部113の前部に
は、図20に示すように、前後一対の小壁部127が形
成され、これら小壁部127の上縁間にわたって、前記
上側の支持片85aが形成されている。この支持片85
aは、小壁部127の上縁から底板部110と平行に左
方に屈曲している。そして、その中央部には、下方に若
干突出して左右方向に延びる凸部128が形成されてい
る。一方、上側の支持片85aに対向して対となる前記
下側の支持片85bは、底板部110の前部における左
端部に形成されて左方に突出する突出片129の先端に
形成されている。この下側の支持片85bは、左右およ
び上方に開口する断面コ字状に形成され、底部には、凸
部130が形成されている。図17に示すように、突出
片129は、予め、底板部110に対して若干の角度θ
2 (2゜程度)をもって上方に曲げられている。
【0038】ベース本体115の後壁部112の左端部
よりには、内側に突出する支持板部131が形成されて
いる。この支持板部131は底板部110と平行であ
り、その中央には、ねじ孔131aが形成されている。
また、後壁部112の中央やや右よりには、図18に示
すように、左右方向にわたってU字状のスリット132
が形成されることにより、右方に延びる弾性片133が
形成されている。この弾性片133の先端部には、内側
に突出する軸ピン134aが固定されている。弾性片1
33は、図16に示すように、予め、後壁部112に対
し、先端部が内側に突出するよう若干の角度θ3 (3゜
程度)をもって曲げられている。また、ベース本体11
5の前壁部111には、前記軸ピン134aに対向する
軸ピン134bが固定されている。
【0039】次いで、前記第2の調整ベース82を説明
する。図14および図21に示すように、第2の調整ベ
ース82は、第1の調整ベース81の底板部110より
も小さく形成された長方形状の底板部140を主体とし
ており、この底板部140の前後の長縁からは、前壁部
141および後壁部142が直角に立ち上がって形成さ
れている。底板部140の右端には、右方向に突出する
L字状の係合板部143が一体に形成されている。この
係合板部143は、折り曲げ線yの部分から、予め、底
板部140に対し若干の角度θ4 (3゜程度)をもって
上方に曲げられている。また、底板部140の所定3箇
所には、透孔140aが形成されている。これら透孔1
40aは、第2の調整ベース82を前記第1の調整ベー
ス81に組み込んだ際に、前記透孔110aに対応する
箇所に形成されている。これら透孔140aのうち、右
端部側の透孔140aは、右方に突出して形成された支
持片144aの中央に形成されている。また、他の2つ
の透孔140aは、底板部140に形成されたU字状の
スリット145により形成された支持片144bの中央
に形成されている。
【0040】また、後壁部142の左端部よりには、内
側に突出する第2の受圧板部146が形成されている。
この第2の受圧板部146は底板部140と平行であ
り、その中央には、左右方向に延びるねじ挿通孔146
aが形成されている。さらに、後壁部142および前壁
部141の右端部よりには、底板部140にわたる軸ピ
ン挿通孔147が形成されている。
【0041】次に、前記ホルダ84を説明する。このホ
ルダ84は、図3、図12ないし図15に示すように、
前後に延びる直方体状のホルダ本体84bと、このホル
ダ本体84bの外側面に設けられたラックギヤ96とか
ら構成されている。ホルダ本体84bの上面には、前記
第1の調整ベース81の固定板部120に形成された位
置決め孔122a,122bおよびねじ挿通孔123
a,123bに対応する位置決め凸部150a,150
bおよびねじ孔151a,151bが形成されている。
これら位置決め凸部150a,150bおよびねじ孔1
51a,151bは、ホルダ84の上面の幅方向の中央
を通る中心線に沿って形成されている。また、その上面
の前部には、厚さを減じる段部152が形成されてい
る。また、ホルダ本体84bには、前後に延びる貫通孔
84aが形成されている。さらに、ホルダ本体84bの
後部には、左方に突出する支持部153が設けられてい
る。この支持部153は、ホルダ本体84bよりも低
く、その中央上面には、図示せぬねじ孔が設けられてい
る。
【0042】ラックギヤ96は、図13に示すように、
ホルダ本体84bの外側面下部に一体に形成された固定
ギヤ96aの上に、可動ギヤ96bが前後方向に移動可
能に組み込まれた2枚構成である。可動ギヤ96bは、
図3に示すように、両ギヤ96a,96bの間に介装さ
れたコイルスプリング154により前方に付勢されてお
り、その状態で、両ギヤ96a,96bの歯は、前後に
僅かにずれている。これにより、バックラッシが防止さ
れるようになっている。
【0043】上記第1,第2の調整ベース81,82お
よびホルダ84は、次のようにして組み立てられ、ヘッ
ドベース79となる。まず、第1の調整ベース81をホ
ルダ84に固定する。それには、固定板部120の各位
置決め孔122a,122bをホルダ本体84bの上面
の位置決めピン150a,150bにそれぞれ嵌め込
み、各ねじ挿通孔123a,123bに通したねじ16
2をねじ孔151a,151bにねじ込む。この状態
で、支持部153の上に第1の調整ベース81の第1の
受圧板部126が対向し、該受圧板部126のねじ挿通
孔126aに通した第1のねじ(第1の調整部材)16
1を、支持部153のねじ孔にねじ込む。この状態で、
第1の調整ベース81の右壁部114とホルダ本体84
bとの間には、僅かな隙間がある。
【0044】次に、ピックアップヘッド83を、第2の
調整ベース82の上に載せ、裏側から各透孔110a,
140aに通した図示しないねじにより支持片144
a,144bにねじ止めする。
【0045】次に、第1の調整ベース81のホルダ84
の貫通孔84aに右側のガイドシャフト70を貫通さ
せ、支持片85a,85bの間にメタル軸受70aを通
した左側のガイドシャフト70を挟む。そしてガイドシ
ャフト70を支持プレート71および支持ホルダ72を
介して固定する。下側の支持片85bが先端に形成され
た突出片129が、予め底板部110に対して若干の角
度θ2 をもって上方に曲げられているので、上下の支持
片85a,85bは、メタル軸受70aを通したシャフ
ト70に対し弾性的に当接している。また、左側のガイ
ドシャフト70は、上側の支持片85aの凸部128に
線接触し、また下側の支持片85bの前後の上縁ならび
に凸部130に線接触するので、摺動抵抗はきわめて低
い。また、各凸部128および支持片85bの前後の上
縁は左右に延びているので、左右方向の取付誤差や組立
誤差があっても、メタル軸受70aシャフト70を確実
に挟むことができる。
【0046】最後に、第1の調整ベース81に第2の調
整ベース82を組み込む。それには、第2の調整ベース
82の係合板部143を、第1の調整ベース81の底板
部110の係合孔110bに挿入し、前後の軸ピン挿通
孔147に、軸ピン134a,134bを挿入する。こ
の状態で、第1の調整ベース81における支持板部13
1の上に第2の調整ベース82の第2の受圧板部146
が対向し、該受圧板部146のねじ挿通孔146aに通
した第2のねじ(第2の調整部材)160を、支持板部
131のねじ孔131aにねじ込む。
【0047】以上で、ヘッドベース79が組み立てられ
る。このように組立の順序を構成することにより、ピッ
クアップ交換時のサービス性が非常に向上する。
【0048】このピックアップ装置80によると、右側
の屈曲部121および左側の上下の支持片85a,85
bの弾性変形により、ピックアップヘッド83を搭載す
るベース本体115は、上下方向への微動が可能となっ
ている。また、第1の調整ベース81のベース本体11
5が、固定板部120のスリット124を通って左右に
延びる第1の回動軸線L1 を中心に図19および図20
のP−Q方向に微回動可能となっている。第1の回動軸
線L1 は、ピックアップ装置80の移動方向に直交し、
かつディスク面と略平行であり、支持片85a,85b
およびピックアップヘッド83の対物レンズ83a上を
通っている。固定板部120のスリット124よりも前
部は、段部152によってホルダ本体84bと隙間があ
いているので回動が許容されている。また、下方に角度
θ1 曲げられた固定板部120がホルダ84に固定され
た結果、ベース本体115は第1の回動軸線L1 を中心
に角度θ1 前傾する。ところが、実際には第1の受圧板
部126が第1のねじ161の頭部で押さえられること
により、ベース本体115は略水平な状態となる。すな
わち、ベース本体115は固定板部120の弾性により
常に前傾方向に付勢され、その付勢圧を、第1のねじ1
61の頭部に当接する第1の受圧板部126が受け、が
たつきが防止されている。そして、ベース本体115
は、第1のねじ161をねじ込めば、第1の受圧板部1
26が下降して後傾方向(矢印Q方向)に回動し、第1
のねじ161をゆるめていくと、第1の受圧板部126
が第1のねじ161の頭部に追従して上昇することによ
り、前傾方向(矢印P方向)に回動する。
【0049】また、ベース本体115は、図15に示す
ように、屈曲部121を中心にディスク面と平行な矢印
R−S方向に微回動可能である。ところが、固定板部1
20後側の位置決め孔122aおよびねじ挿通孔123
aはベース本体115側に距離xだけ僅かにずれている
ので、これらを位置決めピン150aおよびねじ孔15
1aに強制的に合わせてねじ止めすることにより、ベー
ス本体115は、屈曲部121を中心にホルダ84側
(矢印S方向)に回動して引き寄せられ、前壁部111
の後部がホルダ本体84bに当接している。すなわち、
ベース本体115は、屈曲部121の弾性により常にホ
ルダ84側(矢印S方向)に付勢されてがたつきが防止
され、この状態からその付勢圧に抗して矢印R方向に微
回動可能となっている。
【0050】次に、第2の調整ベース82に関しては、
上方に角度θ4 曲げられた係合板部143が、第1の調
整ベース81の底板部110に形成された係合孔110
bに挿入された結果、第2の調整ベース82は底板部1
10上で若干浮き、かつ前後の軸ピン134b,134
aを通る第2の回動軸線L2 を中心に図15のT−U方
向に微回動可能となっている。第2の回動軸線L2 は、
第1の回動軸線L1 に直交し、かつディスク面と平行で
ある。ところが、実際には第2の受圧板部146が第2
のねじ160の頭部で押さえられることにより、矢印U
方向への回動が規制されている。すなわち、第2の調整
ベース82は係合板部143の弾性により常にU方向に
付勢され、その付勢圧を、第1のねじ161の頭部に当
接する第2の受圧板部146が受け、がたつきが防止さ
れている。そして、第2の調整ベース82は、第2のね
じ160をねじ込めば、第2の受圧板部146が下降し
て矢印T方向に回動し、第2のねじ160をゆるめてい
くと、第2の受圧板部146が第2のねじ160の頭部
に追従して上昇することにより、矢印U方向に回動す
る。また、第2の調整ベース82は、第1の調整ベース
81の弾性片133により前方に付勢され、第2の回動
軸線L2 方向のがたつきが防止されている。
【0051】ピックアップヘッド83は、第1,第2の
調整ベース81,82とともに第1,第2の回動軸線L
1 ,L2 を中心として回動し、それによって対物レンズ
83aの光軸が傾動する。つまり、第1の調整ベース8
1が第1の回動軸線L1 を中心に回動すると、光軸はデ
ィスクDの径方向に傾動し、第2の調整ベース82が第
2の回動軸線L2 を中心に回動すると、光軸はディスク
Dの周方向に傾動する。これら傾動の調整方法は、後述
する。
【0052】上記ピックアップ装置80は、ピックアッ
プ駆動機構88によって移動させられる。このピックア
ップ駆動機構88は、トラバースシャーシ61の右側後
部に配設されており、フィードモータ89と、このフィ
ードモータ89により回転させられる減速ギヤ群90と
を主体としている。減速ギヤ群90は、図3および図1
3に示すように、第1,第2,第3,第4の各ギヤ9
1,92,93,94により構成され、メインシャーシ
11の下面において回転自在に支持されている。第1の
ギヤ91には、トラバースシャーシ61に固定されたフ
ィードモータ89の駆動ギヤ89aが噛み合わされてい
る。第3,第4のギヤ93,94は、2枚構成となって
いる。また、トラバースシャーシ61の下面には、フィ
ードモータ89の動作制御回路が形成された基板95が
固定されている。第4のギヤ94は、前記ホルダ84の
外側面に設けられたラックギヤ96に噛み合わされてい
る。
【0053】上記ピックアップ駆動機構88によると、
ピックアップ装置80がもっとも前方位置にある状態か
ら、フィードモータ89が正回転(走査方向回転)する
と、その回転が第1のギヤ91から第2,第3,第4の
ギヤ92,93,94に順次伝わり、第4のギヤ94が
矢印J方向に回動する。すると、ホルダ84とともにピ
ックアップ装置80が後退する。また、フィードモータ
89が逆回転(逆走査方向回転)すると、第4のギヤ9
4は矢印K方向に回動し、ピックアップ装置80は前進
する。
【0054】以上が、駆動ユニット9を構成するシャー
シユニット10、ローディングユニット30およびトラ
バースユニット60であり、ローディングユニット30
が取り付けられたシャーシユニット10に対し、トラバ
ースユニット60は次のようにして組み込まれる。
【0055】トラバースユニット60を、メインシャー
シ11の下側に配する。メインシャーシ11の折曲げ部
11a,11bの内側に、トラバースユニット60の折
曲げ部61a,61bが位置する。そして、手前側およ
び後側のガイドピン挿入孔77,78とカムスリット1
7,18とを互いに合わせ、これらにガイドピン97,
98を外側から挿入する。ガイドピン97,98は、外
側端部に鍔97a,98aを有し、内側端部を前記ガイ
ドバー68に係合することにより、トラバースシャーシ
61と一体化する。後側のガイドピン98は、スライダ
32の下板部34の切欠き部34bの下面に当接し、可
動ガイド31が後退していくと、リフトアップ爪34d
により持ち上げられてサポートスリット34cに導かれ
るようになっている。また、図3に示すように、トラバ
ースシャーシ61の後端とメインシャーシ11の後側の
折曲げ部11bに、トラバースユニット60を常に後方
に付勢するアシストばね103を掛け渡す。
【0056】上記駆動ユニット9は、図1に示すよう
に、メインシャーシ11の四隅に形成されたフランジ部
11cが、フレームユニット1のメインフレーム2の下
部に形成された支持部2aに、ゴムダンパ99を介して
載せられ、後側の2つのゴムダンパ99がトップカバー
に、前側のゴムダンパ99が図示せぬフロントフレーム
にそれぞれ押さえられることにより、固定されている。
【0057】図1に示すように、駆動ユニット9の下側
には、駆動ユニット9を収納する駆動ユニット室5a
と、基板室5bとを仕切るアンダーフレーム3が配設さ
れて前記支持部2aに固定されている。図25および図
26に示すように、アンダーフレーム3は、メインフレ
ーム2の下方を覆っている。このアンダーフレーム3の
所定位置には、駆動ユニット室5aと基板室5bとを互
いに連通する中継孔3a、3bが形成されている。そし
て、これら中継孔3a,3bは、アンダーフレーム3の
下面に固定された中継基板100により塞がれている。
さらに、アンダーフレーム3の下側の基板室5b内に
は、アンダーフレーム3と間隔をおいて主基板101が
固定されている。この主基板101には、前記スピンド
ルモータ65、ピックアップヘッド83等の動作制御回
路が形成されている。主基板101の配線であるFPC
101aは、主基板101とアンダーフレーム3との隙
間を通して中継基板100に接続されている。そして、
中継基板100と、スピンドルモータ65およびピック
アップヘッド83が、FPC100a,100bにより
それぞれ接続されている。
【0058】図1に示すように、アンダーフレーム3に
は、ボトムカバー4bが固定され、このボトムカバー4
bとトップカバー4aおよび前面を覆う図示せぬフロン
トパネルにより、当該ディスク駆動装置のケーシング4
が構成される。図示せぬフロントパネルとフロントフレ
ームには、キャディCを装置内へ挿入するキャディ挿入
口が形成されている。また、ボトムカバー4bには、図
示せぬ放熱孔が形成されている。
【0059】また、図3に示すように、メインシャーシ
11には、前記基板57、95の配線57a,95aを
下方に通す配線孔11dが形成されている。この配線孔
11dを通された各配線57a,95aは、さらにアン
ダーフレーム3を貫通し、主基板101とアンダーフレ
ーム3との隙間を通して中継基板100に接続されてい
る。
【0060】なお、アンダーフレーム3の手前右よりに
は、前後方向に延びるエジェクトピン102が設けられ
ている。このエジェクトピン102は、前後方向に移動
自在で、図示せぬバネにより前方に付勢されており、可
動ガイド31が後退して駆動位置にあるときに後方に押
されると、前記エジェクトレバー27の係合爪27bに
当接し、さらに押し込むことができるようになってい
る。
【0061】(2)一実施形態の作用・効果 続いて、上記構成からなるディスク駆動装置の作用なら
びにそれに伴う効果を説明する。A.ディスク装置全体 当該ディスク装置は、キャディCが装填されていない場
合、可動ガイド31は常に最前方のエジェクト位置にあ
る。可動ガイド31のエジェクト位置は、フックレバー
37のガイドピン37cがフックカムスリット16の前
端縁に当接して定められる。このとき、フックレバー3
7のフック部37aは、スライダ32のガイド部33の
逃げ孔33dに入っている。
【0062】また、トラバースユニット60は、前後の
ガイドピン97,98が、それぞれメインシャーシ11
の前後のカムスリット17,18における停止孔部17
a,18aに貫入することにより、自身の最前方位置に
停止している。ここで、後側カムスリット18の停止孔
部18aは前後方向へ延びていないので、後側ガイドピ
ン98は前後方向への動きが規制されている。これによ
り、トラバースユニット60のがたつきが防止されてい
る。
【0063】また、クランプ39は固定ガイド20の傾
斜面21aに乗り上げ、ローディングユニット30のア
ーム58は前方に位置してアームピン58aはガイドリ
ング41内のもっとも左側に位置し、オープンレバー2
5bは前方に延びている。また、エジェクトレバー27
は、右端が後方に位置している。
【0064】このように可動ガイド31がエジェクト位
置にある状態から、キャディCを装置内に挿入する。挿
入する場合は、シャッタ8を下に向け、そのシャッタ8
側の端部から挿入する。すると、キャディCの後端面の
両側が、フックレバー37の受け面37Bに当接する。
さらにキャディCを押し込むと、可動ガイド31は後退
させられるとともに、ガイドピン37cがフックカムス
リット16に導かれて内側に回動することにより、フッ
ク部37aがキャディCのフック穴6に嵌まり込む。こ
れにより、キャディCは可動ガイド31に受けられ、可
動ガイド31と一体に後退していく。また、オープンア
ーム25の先端のピン25bがシャッタ8に係合し、シ
ャッタ8が徐々に開かれていく。可動ガイド31の後退
に伴ってアーム58が後方に回動し、それにつれて駆動
機構48の第4のギヤ54が矢印J方向に回動させられ
る。そして、第4のギヤ54がある回動位置まで達する
と、基板57に設けられた光センサからローディングモ
ータ49に駆動信号が発せられ、ローディングモータ4
9が正回転する。ここから、可動ガイド31は、第4の
ギヤ54が同方向にさらに回動することにより、アーム
58で後方に引き込まれていく。すなわち、ローディン
グモータ49の力で後退させられる。
【0065】その後退の過程において、スライダ32の
リフトアップ爪34dが後側ガイドピン98に係合し、
このガイドピン98はサポートスリット34cに導かれ
て上昇しながら、後側カムスリット18に沿って後退す
る。また、前側ガイドピン97は、前側カムスリット1
7に沿って上昇しながら後退する。このように、前後の
ガイドピン97,98が、前後のカムスリット17,1
8に沿ってそれぞれ上昇しながら後退していくことによ
り、トラバースユニット60全体がメインシャーシ11
に接近しながら上昇し、かつ可動ガイド31とともに後
退していく。
【0066】ここで、前後のガイドピン97,98は、
それぞれ前後のカムスリット17,18の停止孔部17
a,18aから各リフトアップ部17b,18bに沿っ
て上昇していく。この場合、後側カムスリット18のリ
フトアップ部18bの傾斜角度は、前側カムスリット1
7のリフトアップ17b部のそれよりも大きな角度で立
ち上がっているので、トラバースユニット60は後部が
持ち上がった斜めの姿勢で後退していく。言い換える
と、トラバースシャーシ61とメインシャーシ11との
間隔が、後部から前部に向かうにしたがって徐々に大き
くなっている。前後のガイドピン17,18が各引込み
部17c,18cに近付くにつれ、トラバースシャーシ
61は、前部が後部の高さに追いついていき、引込み部
17c,18cに進行した時点で、トラバースシャーシ
61は、メインシャーシ11と平行になる。この後、前
後のガイドピン97,98が各引込み部17c,18c
の後端縁に当たるキャディCの駆動位置まで後退した
ら、ローディングモータ49が停止する。トラバースユ
ニット60は、ローディングモータ49と、アシストば
ね103の引っ張り力により後退する。
【0067】トラバースユニット60が駆動位置まで達
する過程において、ターンテーブル67はトラバースシ
ャーシ61の挙動に伴って後退しながら徐々にせり上が
り、駆動位置において、メインシャーシ11の前側切欠
き部13に入るとともに、中央のチャック部67aがデ
ィスクDの中心部である被チャック部に吸着する。ま
た、位置決めピン69が上昇し、位置決めピン挿通孔2
3を通ってキャディCの位置決め穴7に入り、キャディ
Cが保持される。また、キャディCの後退につれてオー
プンアームが矢印E方向に回動し、シャッタ8が開かれ
る。さらに、エジェクトレバー27が矢印H方向に回動
して、係合爪27bが前方に位置する。
【0068】この状態から、ディスク駆動指令を与える
と、スピンドルモータ65が回転してディスクDが回転
させられ、かつフィードモータ89が作動して、ピック
アップ装置80が矢印MあるいはL方向に所定量ずつ移
動する。これに伴って、ピックアップヘッド83が、オ
ープンアーム25で開けられたキャディCの開口を通し
てディスクDの信号記録面に記録された信号を読み取っ
たり、あるいはその信号記録面に信号を書き込む。
【0069】次に、ディスクDの駆動指令を停止し、キ
ャディCの取り出し指令を与えると、ローディングモー
タ49が逆回転し、第4のギヤ54とともに矢印K方向
に回動するアーム58により可動ガイド31が押され、
上記装填方向の逆の動作で可動ガイド31とともにキャ
ディCが前進する。この前進過程においては、前後のカ
ムスリット17,18の引込み部17c,18cをガイ
ドピン97,98が前進していくときには、可動ガイド
31とトラバースユニット60はメインシャーシ11と
平行に前進する。この後、リフトアップ部17b,18
bの傾斜角度の違いにより、トラバースユニット60
が、その前部が後部よりもメインシャーシ11から早く
離れていきながら前進し、エジェクト位置に至る。エジ
ェクト位置においては、フックレバー37のフック部3
7aはキャディCのフック穴6から退出し、キャディC
はその前端部が装置外まで出るので、キャディCを取り
出すことができる。
【0070】なお、何らかの原因で可動ガイド31が前
進せずキャディCを取り出せない場合が生じたら、前記
エジェクトピン102を後方に押し込むことにより、強
制的にキャディCを取り出せる。すなわち、エジェクト
ピン102を押し込むと、エジェクトピン102の後端
面がエジェクトレバー27の係合爪27bに当接し、そ
こからさらに押し込むと、エジェクトレバー27がG方
向に回動する。すると、伝達レバー38が左側のフック
レバーのガイドピン37cを介して可動ガイドを前方に
引っ張る。これによって、キャディCは強制的にエジェ
クト位置まで前進する。
【0071】上記ディスク駆動装置によれば、挿入され
たキャディCを受けた可動ガイド31が後退し、その途
中でトラバースユニット60が可動ガイド31に係合し
てともに後退していく際、トラバースユニット60は、
前部がやや下がった傾斜状態から、その傾斜角度が徐々
に小さくなりながら後退し、駆動位置でメインシャーシ
11と平行になる。このようなトラバースユニット60
の後退動作により、ターンテーブル67は、ディスクD
の被チャック部に対し相対的に真下からまっすぐ上に接
近し、駆動位置において僅かに回動して吸着する。した
がって、ディスクDにターンテーブル67を吸着させる
動作に角度の切り換わりがほとんどなく、一連の動作で
ターンテーブル67がディスクDに吸着する。したがっ
て、ターンテーブル67に対するディスクDのチャック
不良が生じにくく、ディスクDは常に正常に駆動され
る。また、ディスクDを取り出す際は、ターンテーブル
67がわずかに前方に移動した後、前部が下がるように
回動するので、ディスクDからスムーズに離れるととも
に、離すために必要な駆動力が小さくて済む。
【0072】また、キャディCの両側のフック穴6にそ
れぞれフックレバー37のフック部37aを掛け、可動
ガイド31ごとキャディCを引き込むので、キャディC
はまっすぐな正しい姿勢のまま駆動位置まで移動する。
このため、ディスクDはターンテーブル67に対して常
に正確に位置決めされ、これによってチャック不良防止
効果が促進される。
【0073】B.ピックアップ装置 次に、ピックアップ装置80の作用・効果を説明する。
まず、ピックアップヘッド83の対物レンズ83aの光
軸を調整する方法について、その光軸をディスクDの径
方向と周方向に傾動させる場合に分けて説明する。
【0074】ディスクDの径方向に対する光軸の調整を
行うには、第1のねじ161を回動させて第1の受圧板
部126を支持部153に対し離接させる。これによ
り、第1の調整ベース81が第1の回動軸線L1 を中心
に矢印P−Q方向に回動するに伴い、ピックアップヘッ
ド83も同方向に回動し、光軸は径方向に傾動する。し
たがって、第2のねじ160を適宜に回動して第1の受
圧板部126の位置を調整すれば、ディスク面に対し、
その径方向において光軸を直交させることができる。
【0075】ディスクDの周方向に対する光軸の調整を
行うには、第2のねじ160を回動させて第2の受圧板
部146を支持板部131に対し離接させる。これによ
り、第2の調整ベース82が第2の回動軸線L2 を中心
に矢印T−U方向に回動するに伴い、ピックアップヘッ
ド83も同方向に回動し、光軸は周方向に傾動する。し
たがって、第2のねじ160を適宜に回動して第2の受
圧板部146の位置を調整すれば、ディスク面に対し、
その周方向において光軸を直交させることができる。
【0076】以上のように、本実施形態のピックアップ
装置80によれば、ピックアップヘッド83の光軸調整
は、各ねじ160,161を回動させるだけでよく、き
わめて容易に行える。
【0077】また、第1の調整ベース81が第1の回動
軸線L1 を中心に微回動し、第2の調整ベース82が第
2の回動軸線L2 を中心に回動することにより、ピック
アップヘッド83に対する衝撃が緩衝される。さらに、
第1の調整ベース81は、屈曲部121を中心にディス
ク面と平行な矢印R−S方向にも微回動するので、例え
ばピックアップ装置80が高速移動した後に停止した
際、その慣性力は直接ピックアップヘッド83に伝わら
ず緩衝される。
【0078】また、ピックアップヘッド83を第2の調
整ベース82に取り付けた際にピックアップヘッド83
内に生じる歪みが、支持片144a,144bの弾性変
形により解放され、ピックアップヘッド83内にストレ
スが発生せず、長期にわたって性能が維持される。
【0079】また、上記のがたつき防止および衝撃緩衝
作用は、全て、板ばね材で形成された第1,第2の調整
ベース81,82自身の弾性によって生じるので、コイ
ルスプリング等の弾性部材を別途必要とせず、装置自身
の小型化(特に薄化)および軽量化が図られ、それに伴
って移動速度の高速化、応答性の向上ならびにコストダ
ウンが可能となる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ピックアップヘッドを搭載する第1,第2の調整ベース
が板ばね材で形成され、これら自身の弾性により、がた
つき防止および衝撃緩衝がなされるので、コイルスプリ
ング等の弾性部材を別途必要とせず、装置自身の小型化
(特に薄化)および軽量化が図られ、それに伴って移動
速度の高速化、応答性の向上ならびにコストダウンが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るディスク駆動装置
であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図2】 同ディスク駆動装置の駆動ユニットであっ
て、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図
である。
【図3】 同駆動ユニットの裏面図である。
【図4】 可動ガイドがエジェクト位置にある状態の駆
動ユニットの斜視図である。
【図5】 可動ガイドが駆動位置にある状態の駆動ユニ
ットの斜視図である。
【図6】 シャーシユニットの斜視図である。
【図7】 シャーシユニットの分解斜視図である。
【図8】 ローディングユニットを構成する可動ガイド
の斜視図である。
【図9】 ローディングユニットを構成する可動ガイド
および駆動機構48の斜視図である。
【図10】 ローディングユニットを構成する駆動機構
の平面図である。
【図11】 同駆動機構の分解正面図である。
【図12】 トラバースユニットの斜視図である。
【図13】 トラバースユニットの分解斜視図である。
【図14】 ピックアップ装置の平面図である。
【図15】 同正面図である。
【図16】 ピックアップ装置のヘッドベースを構成す
る第1の調整ベースの平面図である。
【図17】 同正面図である。
【図18】 同背面図である。
【図19】 同右側面図である。
【図20】 同左側面図である。
【図21】 ピックアップ装置のヘッドベースを構成す
る第2の調整ベースの平面図である。
【図22】 同正面図である。
【図23】 同背面図である。
【図24】 同左側面図である。
【図25】 ピックアップヘッドおよびスピンドルモー
タへの配電構造を示す平面図である。
【図26】 同配電構造の正面図である。
【符号の説明】
70…ガイドシャフト(ガイド部材)、79…ヘッドベ
ース、80…ピックアップ装置、81…第1の調整ベー
ス、82…第2の調整ベース、83…ピックアップヘッ
ド、84…ホルダ、144a,144b…支持片、16
0…第2のねじ(第2の調整部材)、161…第1のね
じ(第1の調整部材)、D…ディスク、L1 …第1の回
動軸線、L2 …第2の回動軸線。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド部材に、ディスクの径方向に沿っ
    て移動可能に支持されたヘッドベースと、このヘッドベ
    ースに搭載されたピックアップヘッドとを有し、前記ヘ
    ッドベースを前記径方向に移動させて、前記ピックアッ
    プヘッドにより、ディスクに記録された信号を読み取っ
    たり、あるいは信号をディスクに書き込んだりするディ
    スク駆動装置のピックアップ装置であって、 前記ヘッドベースは、 前記ガイド部材に、前記径方向に移動可能に支持される
    ホルダと、 板ばね材により板状に形成され、前記ホルダに対し、デ
    ィスク面と略平行に対面する状態で、ホルダの移動方向
    に直交し、かつディスク面に平行な第1の回動軸線を中
    心に、微回動可能に支持されるとともに、自身の弾性に
    より一定の微回動方向に付勢されている第1の調整ベー
    スと、 該第1の調整ベースの微回動位置を調整して定める第1
    の調整部材と、 板ばね材により板状に形成され、前記第1の調整ベース
    の前記ディスク側に、ディスク面と略平行に対面する状
    態で、前記第1の回動軸線に直交し、かつディスク面に
    平行な第2の回動軸線を中心に、微回動可能に支持され
    るとともに、自身の弾性により一定の微回動方向に付勢
    されている第2の調整ベースと、 該第2の調整ベースの微回動位置を調整して定める第2
    の調整部材とを備え、 前記ピックアップヘッドが、前記第2の調整ベースに取
    り付けられていることを特徴とするディスク駆動装置の
    ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の調整ベースは、前記ホルダに
    対し、前記ディスク面と略平行な面に沿って微回動可能
    に支持されるとともに、第1の調整ベース自身の弾性に
    より一定の微回動方向に付勢されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のディスク駆動装置のピックアップ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2の調整ベースには、該第2の調
    整ベース自身の弾性により弾性変形可能な支持片が形成
    され、該支持片に、前記ピックアップヘッドが取り付け
    られていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    ディスク駆動装置のピックアップ装置。
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