JPH1049771A - 火災検出装置 - Google Patents

火災検出装置

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JPH1049771A
JPH1049771A JP8199470A JP19947096A JPH1049771A JP H1049771 A JPH1049771 A JP H1049771A JP 8199470 A JP8199470 A JP 8199470A JP 19947096 A JP19947096 A JP 19947096A JP H1049771 A JPH1049771 A JP H1049771A
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貴俊 山岸
Misaki Kishimoto
美咲 岸本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】監視カメラの画像から人工光源などを省いて、
火災(炎)領域だけを抽出できるようにすること。 【構成】監視カメラが撮影した画像から光を発する光源
のある領域を抽出する。その抽出領域の時間経過に伴う
対応関係を判別する手段を設け、所定時間にわたって抽
出領域がある場合は、前記光源は移動する車両のランプ
類ではないと判断できるので、その光源を火災領域と認
識する。また異なる時間に撮影された抽出領域同士の重
複面積と領域全体の面積を求めて、面積比を演算するこ
とで、停止中の車両や回転灯による誤報を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理を使用した
火災検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】画像処理装置を利用して火災を検出する
装置が、例えば特開平5−20559号に開示されてい
る。このような装置の主な原理は、撮影される画像から
所定の明度を有する領域を抽出することで、火災時の炎
を捕らえるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】監視領域、例えばトン
ネル内にこの火災検出装置を設ける場合、所定の明度を
有する光源として炎以外に次のようなものがあり、これ
が誤報の原因となりうる。 照明用人工光源(ナトリウム灯) 車両後部光源(テールランプ,ポジションランプ) 車両前部光源(ヘッドライト、ハロゲンランプ、フォ
グランプ) 緊急車両光源(回転灯) 本発明はこのような炎の擬似光源に影響されることな
く、炎のみを正確に捕らえることのできる火災検出装置
を得ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる火災検出
装置は、監視領域を撮影し、画像信号を出力する撮影手
段と、該撮影手段により撮影された画像を格納するため
の画像メモリとを備え、該画像メモリに格納された画像
を処理することにより火災を検出する火災検出装置にお
いて、前記画像から一次的に火災らしい領域を抽出する
火災領域抽出手段と、異なる時間に撮影された少なくと
も2つの前記火災らしい領域同士の関係が対応するか否
かを判別する対応判別手段と、前記火災らしい領域同士
の関係の対応する回数が連続して所定回を越える時、前
記火災らしい領域は本当の火災領域であると判別する第
1の火災判別手段とを備えたこと特徴とするものであ
る。
【0005】また監視領域を撮影し、画像信号を出力す
る撮影手段と、該撮影手段により撮影された画像を格納
するための画像メモリとを備え、該画像メモリに格納さ
れた画像を処理することにより火災を検出する火災検出
装置において、前記画像から一次的に火災らしい領域を
抽出する火災領域抽出手段と、前記撮影手段により所定
の時間間隔をおいて撮影された少なくとも2つの前記火
災らしい領域同士の関係が対応するか否かを判別する対
応判別手段と、前記対応判別手段により複数枚にわたっ
て前記火災らしい領域同士の対応関係があると判別され
た時、2つ以上の異なる前記所定の時間間隔をおいて撮
影された前記火災らしい領域同士の変化を基に、前記火
災らしい領域が本当の火災領域であるか否かを判別する
火災判別手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】また監視領域を撮影し、画像信号を出力す
る撮影手段と、該撮影手段により撮影された画像を格納
するための画像メモリとを備え、該画像メモリに格納さ
れた画像を処理することにより火災を検出する火災検出
装置において、前記画像から一次的に火災らしい領域を
抽出する火災領域抽出手段と、前記撮影手段により所定
の時間間隔をおいて撮影された少なくとも2つの前記火
災らしい領域同士の関係が対応するか否かを判別する対
応判別手段と、前記所定の時間間隔をおいて撮影された
前記火災らしい領域同士の重複する領域の面積と前記火
災らしい領域同士の領域全体の面積とを求める面積演算
手段と、前記重複する領域の面積と前記領域全体の面積
との面積比を演算する比率演算手段と、前記面積比を基
に前記火災らしい領域が本当の火災領域であるか否かを
判別する第2の火災判別手段とを備えたことを特徴とす
るものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施形態1 以下、本発明の第1の実施形態を説明する。図1は本発
明を示すブロック図で、1は撮影手段としての監視カメ
ラであり、例えばCCDカメラなどが使用され、所定の
サンプリング周期で監視領域を撮影するものである。監
視カメラ1は例えばNTSC方式に従ったR(赤)、G
(緑)、B(青)のカラー成分信号でなるカラー画像信
号を1/30秒の周期で出力するものである。この監視
カメラ1は例えば監視領域としてのトンネル内に監視区
域全体を見渡せる位置に設置され、トンネル内で発生す
る火災を監視し、撮影した画像内に火災の領域があるか
否かは後述する画像処理部で検出される。
【0008】図2は、監視カメラ1により撮影された画
像を示す図面で、この図からもわかるように監視カメラ
1は車両Cが走り去って行く方向を映すように、例えば
トンネル内の側壁上部に設置されている。これは、車両
Cのヘッドライトが監視カメラ1に入射するのを防止す
るためで、このように設置することで画像処理する際に
ヘッドランプが火災領域として捕らえられることがなく
なる。
【0009】2はアナログデジタル変換器で、監視カメ
ラ1から得られたカラー画像、即ちRGB信号のそれぞ
れを画素単位で多階調、例えば255階調のデジタル信
号に変換するものである。3はデジタル化された映像信
号を記憶する画像メモリで、R成分フレームメモリ3
R、G成分フレームメモリ3G、B成分フレームメモリ
3Bからなり、監視カメラ1で撮影された画像の1画面
分を格納するものである。画像メモリ3の各フレームメ
モリ3R、3G、3Bは複数の画像を格納できるように
それぞれ複数個で構成され、一番古い画像を削除しなが
ら、順次新しい画像を更新格納していく。
【0010】4は最小値演算部(最小値フィルタとも呼
ばれる)で、R成分フレームメモリ3RとG成分フレー
ムメモリ3Gに格納された同時刻のカラー成分信号のR
成分とG成分を同一画素毎に比較して小さい値の成分の
輝度値を出力する。つまり255階調で表せられるRと
Gの輝度値のうち、小さい値の方を出力する。6は最小
値演算部4の出力信号を所定値で二値化処理し、所定値
を越える領域を火災らしい領域(火災の可能性のある領
域)として抽出する火災領域抽出部である。つまり火災
らしい領域を「1」、画像のそれ以外の部分(所定値未
満の部分)を「0」で表す。なお以下の説明において、
火災らしい領域を抽出領域と呼ぶ場合がある。この所定
値は、所定の明るさを有する領域から、火災と人工光源
を区別できるように設定された値である。7は火災領域
抽出部6によって二値化された画像を格納するための二
値化メモリで、画像メモリ3と同様に複数個で構成さ
れ、画像メモリ3からの最新の画像を順次複数個分格納
する。
【0011】11は対応判別手段、12は第1の火災判
別手段、15は面積演算手段、20は比率演算手段、及
び22は第2の火災判別手段であり、これらについては
後で詳しく説明する。なお最小値演算部4、火災領域抽
出部6が、画像から一次的に光源のある(所定の明度を
有する)領域、特に火災らしい領域を特定して抽出する
火災領域抽出手段5の一例である。また最小値演算部
4、火災領域抽出部6、対応判別手段11、火災判別手
段12、22、面積演算手段15、及び比率演算手段2
0をまとめて画像を処理する画像処理部8と呼ぶ。この
画像処理部8は、記憶手段としてのROM31や一次記
憶手段としてのRAM32及び演算手段としてのMPU
(マイクロプロセッサ)33により構成されており、画
像処理部8における各種演算処理などは、ROM31に
格納されたプログラム(図6のフローチャート)に基づ
いてMPU33により行われ、この際、演算された値は
RAM32に格納される。またROM31は二値化処理
をする際の所定値や火災判別をする際に使う所定値など
が記憶されている。
【0012】次に火災検出の原理を簡単に説明する。
今、監視カメラ1が撮影した画像には、図2に示すよう
に、所定の明るさを有する光源として3つの明度を有す
るもの、車両C、照明用のナトリウム灯N、火災時の炎
Fが映し出されている。なお図中のCTは車両Cのテー
ルランプ(ポジションランプを含む)を示す。表1に車
両CのテールランプCT、ナトリウム灯N、炎Fこれら
3つのカラー成分信号の一例を255階調にて表す。
【0013】
【表1】
【0014】このようにRGB成分であらわすと、炎F
はR成分、G成分の値(輝度値)が共に高く、テールラ
ンプやナトリウム灯などの人工光源は3つの成分のう
ち、R成分のみが大きい値をもつことがわかる。つまり
R成分とG成分が共に大きい領域(画素)を抽出するこ
とで、監視画像から人工光源を省いて火災の領域のみを
抽出することが可能となる。この原理を踏まえて、以下
に本発明の動作について説明する。
【0015】監視カメラ1によって撮影された監視領域
の画像は、カラー画像信号がアナログデジタル変換器2
によってデジタル化された後、画像メモリ3に格納され
る。つまりRGB信号のそれぞれがA/D変換された後
に、R成分フレームメモリ3R、G成分フレームメモリ
3G、B成分フレームメモリ3Bに書き込まれる。画像
メモリ3に格納された画像は画素単位で、全ての画像領
域にわたって、最小値演算部4によって最小値演算がな
されるが、ここでは特に車両Cの上記カラー成分で表せ
られるテールランプCTの領域部分が画像処理される場
合について説明する。
【0016】最小値演算部4が、R成分フレームメモリ
3RとG成分フレームメモリ3Gに格納されたカラー成
分信号のR成分とG成分を同一画素毎に比較して小さい
値の成分を出力する。即ち、テールランプCTの領域は
Rが160、Gが75なので小さい値をもつG成分の輝
度値75が出力される。次にその出力された値を基に火
災領域抽出部6により二値化処理が行われる。ここで二
値化を行う閾値としての所定値が例えば180に設定さ
れていると、最小値演算部4から出力された値は75で
あるので、その領域は「0」(黒レベル)とされる。な
おナトリウム灯Nの領域も同様に最小値演算及び火災領
域抽出部6による二値化処理が行われると、その領域は
「0」となる。
【0017】次に火災時の炎Fの場合について説明す
る。炎FもテールランプCTやナトリウム灯Nと同様に
R成分とG成分では、G成分の方が小さいので(R成分
が小さい場合もある)、最小値演算部4からはG成分の
値が出力される。次に火災領域抽出部6により二値化処
理が行われるが、炎FのG成分の輝度値は210であ
り、所定値180よりも大きいので、その領域は「1」
になる。最小値演算部4から出力された値が210であ
るというから、R成分は少なくとも210より大きいも
のと判断でき、つまりR、Gが共に所定値より大きい領
域を抽出することが可能となる。
【0018】なお明るい領域ほど255階調で表せられ
る数値は大きくなるので、車両Cの本体部分などの光を
発しない領域は、最小値演算部4の結果がいかなる場合
でも、火災領域抽出部6の二値化処理の段階で全て
「0」になる。図3は二値化メモリ7に格納された画像
処理(最小値演算、二値化処理)後の画像で、この図か
らも明らかなように、画像メモリ3に格納された画像
(原画像)から、車両後部光源としてテールランプ、照
明用光源としてのナトリウム灯を省いて炎の領域のみを
抽出して表示させることが可能となる。
【0019】なお先に火災検出の原理で説明したよう
に、画像メモリ3からR成分とG成分が共に大きい領域
(画素)を抽出することで、炎の領域のみを抽出でき
る。つまり一番簡単な方法は、R成分フレームメモリ3
Rから所定値(180程度)より大きい領域を抽出し、
またG成分フレームメモリ3Gからも同様にその所定値
より大きい領域を抽出する。そして互いに抽出された領
域の重なる領域を求めるようにしてもよい。
【0020】この場合、R成分フレームメモリにおいて
画素単位に所定値、例えば180を越える画素を探す処
理工程、G成分フレームメモリにおいて画素単位に所定
値、例えば180を越える画素を探す処理工程、またそ
れぞれ抽出された画素同士が重なりあう画素を探す処理
工程の3つの処理工程が必要となるが、最小値演算部4
を使用すればR、Gの両成分を比較する処理工程と、所
定値で二値化する処理工程の2つの処理工程ですむの
で、いち早く炎の領域を検出することが可能となる。こ
のようにR、Gが共に大きい領域を抽出するのに最小値
演算部4を使う利点は、R、Gが共に大きい画素を探す
処理工程が少なくできるのと、四則演算を全くする必要
がない点である。
【0021】ところで図2に示す車両Cの後部に後続車
両のヘッドライトの光が強くあたると、車両Cの後ろガ
ラスが鏡面反射を起こし、細い横長の光を放つ領域が発
生する。この領域は、最小値演算及び二値化処理を行っ
ても、抽出される恐れがある。そこで現画像のエッジ画
像を抽出するエッジ処理部を設け、二値化処理後の二値
化画像からこのエッジ画像を差分処理するようにすれ
ば、二値化画像のエッジを削ることができる。つまり二
値化画像の抽出領域は、回りが削られ、一回り小さい領
域となるので、ある程度の幅(大きさ)を持つ領域のみ
が残り、幅の小さい領域は、ノイズ領域として全て削除
されてしまう。よってガラスの鏡面反射により発生した
細長い形状の領域は、このような処理をすることで領域
そのものをなくすことが可能となる。
【0022】なお火災領域抽出手段5によって抽出さ
れ、二値化メモリ7に格納された抽出領域にはラベリン
グ処理が行われる。つまりある時間に撮影した画像に火
災らしい領域が複数ある場合、その領域毎に異なる番号
(ラベル)を付与する。そしてこの後、行われる領域の
面積の演算結果などは、この番号と共にRAM32に格
納される。
【0023】実施形態2 火災領域抽出手段5は、監視カメラ1の画像から車両後
部光源や照明用光源を省くことには効果的であるが、車
両前部光源や黄色の回転灯を画像から省くには効果的で
ない。このため火災領域抽出手段5はあくまでも原画像
から火災らしい領域を一次的に抽出する手段とし、その
抽出された領域が本当の火災領域であるか否かの判断は
実施形態2、3に記載の対応判別手段11や面積演算手
段15を用いることが望ましい。
【0024】トンネルの幅が狭く、双方向の車線があ
り、監視カメラ方向に向かって走る車両を撮影しなけれ
ばならない場合、車両前部に黄色いフォグランプ(又は
黄色のハロゲンランプ)などがあると、これが誤報要因
となる。つまり実施形態1の火災検出原理は、R、Gが
共に大きい領域を抽出するもので、これは色にして言い
換えると黄色から白色にわたる色の範囲を抽出するもの
である。つまり、R成分、G成分が共に大きく、しかも
B成分が大なら白色、またR成分、G成分が共に大き
く、B成分だけが小なら黄色となる。よって車両前部に
黄色又は白色の発光体があると、それを火災領域として
抽出してしまう恐れがある。
【0025】そこで、この実施形態2では、実施形態1
によって抽出された領域の時間的推移、つまり所定時間
にわたる抽出領域の移動変化を観ることで、車両前部の
光源の影響を受けない火災検出装置を得るようにする。
【0026】図1において、11は対応判別手段で、監
視カメラ1により周期的に撮影された画像に火災らしい
領域が連続してある場合、つまり二値化メモリ7に火災
らしい領域が連続して格納される場合に、異なる時間に
撮影された少なくとも2つの火災らしい領域同士の関係
が対応するか否かを、即ち同じ光源により抽出された領
域なのかどうかを判別するものである。この対応判別手
段11により、監視領域内に所定時間に渡って抽出領域
があるかどうかを判別することができる。12は第1の
火災判別手段で、火災らしい領域同士の関係の対応する
回数が連続して所定回を越える時、この火災らしい領域
は本当の火災領域であると判別するものである。
【0027】図4の(1)〜(4)は監視カメラ1の画
像を撮影するタイミング(1)と、そのタイミングによ
って撮影された画像を示した図面である。図4の(2)
〜(4)に描かれた画像は、監視カメラ1によって炎F
(2)と車両前部光源としてのヘッドライトCF(3)
及び回転灯K(4)それぞれを、所定の撮影間隔をおき
ながら8枚づつ撮影したものである。時間が経過するに
つれて、左の画像から右の画像へと進んでいく。なおこ
の画像は火災領域抽出手段5によって抽出され、二値化
メモリ7に格納された画像で、わかりやすくするために
抽出領域の部分だけを拡大してある。
【0028】図4の(2)からも明らかなように、炎F
による抽出領域は時間が経過しても、その位置がほとん
ど動かず、これに対してヘッドライトCFによる抽出領
域は(3)に示すように時間の経過に伴い移動している
のがわかる。つまり二値化メモリ7に格納された抽出領
域が、移動する領域なのかどうかを判別することで、車
両前部(勿論後部でもよい)の光源による誤報を防ぐこ
とが可能となる。以下、対応判別手段11により二値化
メモリ7に格納された抽出領域から移動領域を判別する
処理を、この図4を用いて詳しく説明する。
【0029】監視カメラは上述したように1秒間に30
枚の画像、つまり1/30秒の周期で画像を映してい
る。図4の(1)に示したパルス信号は、撮影タイミン
グ(撮影時間)を示すもので、パルスのある部分、つま
りT11〜T18、T21〜28、T31〜T38が、
監視カメラ1が画像を撮影する時間である。よってパル
ス間の周期tは1/30秒となる。なおこのサンプリン
グ周期はいくつにも設定可能であるが、例えば火災領域
抽出手段5により抽出された領域の周波数解析などを行
う場合には、炎は8Hz程度の揺らぎを有するので、標
本化定理により1/16秒よりも早いサンプリング周期
にすることが望ましい。
【0030】対応判別手段11は、二値化メモリ7に所
定数、例えば5〜8枚の画像が格納されたら、それらの
画像に同じ光源により抽出された領域が存在するかどう
かを判別する。この実施形態2においては、二値化メモ
リ7に、8枚画像が格納される度に対応関係を1回判別
する。なおこの1回の処理を、以下、1処理という。撮
影時間Tの後に続く2桁の数字のうち、前の数字は何回
目の処理かを示す数字で、後の数字は1処理中における
何枚目の画像かを示す数字である。例えばT25なら2
回目の処理の5枚目の画像を示す。
【0031】監視カメラが撮影する画像に2つの光源と
しての、炎F、ヘッドライトCFがある場合を撮影時間
T21〜T28の画像を用いて説明する。対応判別手段
11は、二値化メモリ7に8枚分の画像が格納されたの
を判別したら、まず時間T28と時間T26で撮影され
た画像を比較し、対応関係を調べる。ここでは時間T2
8と時間T26の二値化メモリ7に格納された画像を重
ね合わせ、それぞれ抽出された火災らしい領域同士がわ
すかでも重なり合えば、時間T28の領域と時間T26
の領域とは対応関係があるものと判断する。これは抽出
された火災らしい領域が本当の火災領域であるならば、
領域の位置はほとんど動かないという原理に基づくもの
である。
【0032】また撮影周期の時間間隔、つまり周期tが
非常に短い場合には、領域の重なり具合がある程度ある
場合にのみ対応関係があるものと認めるようにしてもよ
い。なおこの対応判別手段11により時間の前後間の抽
出領域の対応関係をとる方法は、例えば重心の座標など
を使用するものなどがあるが、要は、時間あたりの移動
量の大きい領域を省けるものであれば、どのような方法
でもよい。なお1つの領域に2つの領域が重なっている
場合には、重なり具合の大きい方を対応する領域と判断
する。
【0033】時間T28と時間T26の対応関係を判別
したら、次は時間T26と時間T24の対応関係を判別
し、順次、時間T24と時間T23、時間T23と時間
T22、時間T22と時間T21まで対応関係を調べ
る。ここで、合わせて5つの対応関係が調べられ、この
5つの全てが対応関係有りと判別されれば、時間T21
から時間T28の間において、抽出された領域は、この
1処理中において対応するものであると判別する。また
5つのうち4つ以下しか対応関係がとれなかったもの
は、対応関係はないものと判別する。
【0034】1処理中における対応関係をとることが出
来たら、次に前回の処理中(時間T11〜T18)にお
ける画像との対応関係を調べる。この場合はその1処理
中における最後の画像同士、つまり時間T18と時間T
28とで撮影された画像の火災らしい領域同士を上記と
同じ方法で対応関係を調べ、ここで対応関係がとれれ
ば、前回処理(第1回目)と今回処理(第2回目)の画
像は対応するものと判別する。なお時間T18と時間T
28で対応関係がとられなかった場合には、時間T21
〜T28の領域は今回新しく発生した領域として扱わ
れ、RAM32にそのラベリング番号と発生時期、つま
り何回目の処理から出現した領域であるかが格納され
る。
【0035】このようにして第1回目の処理と第2回目
の処理の対応関係の判別が終わり、この間に第3回目の
処理分の8枚の画像が二値化メモリ7に格納されていれ
ば、第2回目の処理と同様に第3回目の8枚の画像にお
ける対応関係を判別し、その最後に、時間T38と時間
T28における画像の対応関係を判別する。このように
して火災らしい領域同士の対応する回数が連続して所定
回、例えば5回(画像の枚数にして40枚)を越えたこ
とを、第1の火災判別手段12が判別したら、その抽出
領域は本当の火災領域であると判断する。
【0036】ところで移動する物体でも、その移動速度
が遅く、また周期tが非常に短い場合には、直前の画像
という時間的に非常に短い間隔でしか対応関係の判別を
しないと、対応関係が有りと判別されやすい。そこで1
処理中において、2つの異なる時間間隔で対応関係をと
るようにしているのである。つまり時間T21から時間
T24までの画像は、周期tで、また時間T24から時
間T28までの画像は、時間T25と時間T27の画像
を使用しないことで、周期2tで対応関係を判別し、ま
た時間T28と時間T18は周期8tによって対応関係
を判別することになる。このようにすれば、図4の画像
を見れば明らかなように、炎Fは必ず対応関係がとれる
が、ヘッドライトCFの領域は時間T21と時間T22
という短い周期では対応関係がとれたとしても、周期を
2倍にした時間T26と時間T28における抽出領域同
士では対応関係がとられない。
【0037】このように周期の異なる画像同士を比較す
ることで、より一層、炎のように、所定時間にわたって
面積が変化することはあっても、移動する量はほとんど
ないというものだけを火災領域と判別でき、車両のヘッ
ドライトCFなどの移動を伴う領域によって誤報を起こ
すことがない。
【0038】実施形態3 以上説明したように、実施形態1、2によりナトリウ
ム灯、車両後部光源、車両前部光源という3つの誤
報要因として光源を、火災として判別するのを防止でき
る。そこで本実施形態では、誤報要因として工事、点検
関係の車両が点検のためにトンネル内に停止している場
合について説明する。
【0039】再び図1に戻って、15は面積演算手段
で、二値化メモリ7に格納された、つまり火災領域抽出
手段5によって抽出された領域の面積を演算するもの
で、特に対応判別手段11によって所定時間にわたって
対応関係有りと判別された領域の面積を演算するもので
ある。面積演算手段15は、所定の時間間隔をおいて撮
影された火災らしい領域同士(抽出領域同士)の重複す
る領域の面積と、領域全体の面積とを求めるものであ
る。
【0040】20は比率演算手段で、所定の時間間隔を
おいて撮影された火災らしい領域の重複面積と、領域全
体の面積との比を演算するものである。なおこの面積比
は0から1の範囲の値をとり、重複面積と領域全体の面
積が一致する場合に最大値1をとる。22は第2の火災
判別手段で、比率演算手段20で演算された面積比を基
に抽出領域が本当の火災領域であるか否かを判別するも
のである。なお抽出領域の面積の求め方としては、二値
化メモリ7に格納された領域の「1」で表される画素の
数を領域の面積とするのが一般的に多いが、抽出領域の
外接矩形を求めて、この矩形の面積を領域の面積として
もよい。
【0041】面積演算手段15及び比率演算手段20
は、前述の1処理中における8枚の画像から、同じ時間
間隔を有する所定数、例えば4枚を用いて面積比を3回
求め、得られた3つの面積比を加算した値を最終的な面
積比とする。例えば撮影時間T21、T22の画像、撮
影時間T22、T23の画像、及び撮影時間T23、T
24の画像である(周期tの画像)。なお周期tよりも
長い間隔、例えば周期2tで面積比を求める場合には撮
影時間T22、T24の画像、撮影時間T24、T26
の画像、及び撮影時間T26、T28の画像を使用すれ
ばよい(図4参照)。
【0042】この実施形態3では、対応判別手段11に
より複数枚にわたって火災らしい領域同士の対応関係が
あると判別された時、上記のように2つ以上の異なる所
定の時間間隔、即ち周期tと周期2tをおいて撮影され
た火災らしい領域同士の変化、ここでは領域の面積比を
基に、この火災らしい領域が本当の火災領域であるか否
かを火災判別手段により判別する。具体的には、周期t
でも周期2tでも同じような変化をする時に火災と判別
する。
【0043】図5は二値化メモリ7に格納された二値化
画像で、所定の時間間隔をおいて撮影された抽出領域同
士を重ね合わせた図で、領域の重なる部分には斜線を施
してある。ここでは抽出領域の例として、停止車両のヘ
ッドライト、回転灯、炎の3つを挙げる。また撮影され
る時間間隔、即ち撮影周期による面積比の変化がわかる
ように、図の左側に周期tによる抽出領域の重なり具合
及び面積比を、図の右側に、周期tを2倍にした周期2
tのそれを示す。
【0044】図5を参照して面積演算手段15の動作を
説明する。対応判別手段11が所定回にわたって抽出領
域の対応関係を判別したら、面積演算手段15がその抽
出領域の面積を求める。まず停止中の車両のヘッドライ
トの領域の面積比を求める場合について説明する。車両
は停止しているので、撮影時間T21〜T28における
抽出領域は、その位置及び大きさは完全に一致する。こ
のため撮影時間T21、T22の画像において、面積演
算手段15によって演算された重複領域と、領域全体の
面積は全く同じ値となり、その比は1.0となる。勿
論、撮影時間T22、T23の画像、撮影時間T23、
T24の画像のそれぞれの面積比も1.0となり、また
周期を2tに変化させても、面積比は1.0になる(例
えば撮影時間T22、T24の画像)。
【0045】次に緊急車両、例えばパトカーや道路の保
守点検車両などの車両上部に取り付けられた回転灯の面
積比について説明する。回転灯は、中央に発光源があ
り、その周囲を一定の早さで回転する物体があるので、
ちらついているように見える。監視カメラ1で回転灯を
撮影すると、抽出される領域は、図4に示すようにある
限られた範囲で、例えば左から右へと流れていく。そし
て右端までいったら、一旦消えて、また左側に抽出領域
が発生する。
【0046】周期t間隔の画像(例えば撮影時間T2
1、T22の画像)を用いて面積比を求めると、抽出領
域は時間経過に伴って、右側へと移動しているので、
1.0よりは小さく例えば0.6〜0.8位になるが、
周期2t間隔の画像(例えば撮影時間T22、T24の
画像)を用いて面積比を求めると、その値はより小さく
なり0から0.2程度になる。このように回転灯の特徴
は、対象とする画像間の撮影される時間間隔によって比
率演算手段20によって演算される面積比の値が異なる
ということである。
【0047】最後に火災時の炎の面積比について説明す
る。炎は時間経過にともなって、面積は常に変化してい
るが、その位置はほとんど動かない。このため面積比は
1.0となることはないが、比較的大きい値を有し、
0.65から0.85の値をとる。なおこの値は風が吹
いている時と吹いていない時では異なり、風が吹いてい
る時は、風により炎の形状が乱されるので、面積比の値
は小さくなる傾向がある。
【0048】よって第2の火災判別手段22は、比率演
算手段20で演算された面積比が所定の範囲、例えば
0.63〜0.87程度の値ならば、その抽出領域(火
災らしい領域)は本当の火災領域であると判別する。ま
た撮影された画像内に停止中の車両のヘッドライトや保
守点検車両の回転灯が監視カメラによって撮影され、火
災領域抽出手段5がそのヘッドライトまたはその回転灯
を火災らしい領域として抽出し、且つ、対応判別手段1
1が所定時間にわたってその抽出領域が存在すると判断
しても、このような面積演算手段15と比率演算手段2
0を設けることで、火災領域でないと判別でき、誤報を
起こすことがない。
【0049】なお図5に示すように回転灯の場合は、面
積比を求める際、対象となる抽出領域の撮影間隔が周期
tの場合は、面積比は所定値内に入ってしまう。このた
め面積比を演算する場合は、対象となる抽出領域の撮影
される時間間隔を少なくとも2つ以上かえることが望ま
しく、これにより回転灯で誤報を起こすことがなくな
る。また上記のように面積比は、8枚の画像を使用する
1処理中において1回でなく、複数回、例えば3回求め
ることで、火災判別の信頼性を高めることが可能とな
り、この場合の所定値は前述の値の3倍なので、1.8
9〜2.61となる。
【0050】なお面積演算手段15として所定の時間間
隔をおいて撮影された火災らしい領域同士を重ね合わせ
て重複面積と領域全体の面積を演算するようにしたが、
ある時間における火災領域抽出手段5により抽出された
火災らしい領域の面積を演算する面積演算手段と、所定
時間にわたって面積演算手段によって演算された火災ら
しい領域の面積の変化量を演算する変化量演算手段とを
設け、変化量が所定値を越えた時に火災らしい領域は本
当の火災領域であると判断するようにしてもよい。つま
り抽出された領域が炎であるならば、その領域の面積は
常に変動するため、面積を演算する度、前回に演算した
面積から減算すれば、ある程度の差分値がある。所定時
間にわたって何回か減算して、その差分値を加算してい
き、この差分値が所定値を上回れば抽出領域は本当の火
災領域であると判別できる。これに対して停止中の車両
のヘッドライトは、面積は常に一定で、差分値は略零と
なる。このため監視領域に停止中の車両と炎の両方が存
在しても、車両のヘッドライト等は面積が変わらず、炎
の面積は常に変動することから、この2つの光源を識別
でき、ヘッドライトによる誤報を防ぐことができる。
【0051】ところで、実施形態2、実施形態3におい
ては、1処理中において8枚の画像を取り込み、これを
基に対応判別、面積演算などの処理を行った。勿論、こ
の1処理中の画像の数は8枚でなく、いくつであっても
構わないが、4枚以上とすると、2つの異なる周期、即
ち周期tと周期2tの時間間隔で複数個の面積比を求め
ることが可能となるので好ましい。さて、1処理中にお
いて8枚の画像を取り込んでいるにも関わらず、5枚目
と7枚目の画像、例えば撮影時間T25、T27の画像
は何の処理にも使用されない。そこで監視カメラからの
5枚目と7枚目の画像を画像メモリ3に取り込まずキャ
ンセルするようにしてもよい。具体的には画像はMPU
33によって周期的に画像メモリ3に取り込まれるの
で、5枚目と7枚目の画像を取り込むタイミングに、M
PU33に別の作業をさせるような割り込み信号を与え
ればよい。このようにすることで、わずか6枚の画像
で、8枚連続的に単純に画像を取り込んだ場合と同等な
処理を行え、しかも、画像メモリの数を減らすことがで
きる。このようにした時、図4の(1)に示した撮影タ
イミングは図7のようになる。つまり1/30秒の間隔
で4枚撮影後、1/15秒の間隔で2枚撮影し、これを
1処理として、繰り返し撮影を続ける。
【0052】なお火災領域抽出手段5により抽出された
火災らしい領域が本当の火災領域であるか否かの判別
は、第1の火災判別手段12と第2の火災判別手段22
によって行われると説明したが、監視領域内における車
両の移動がスムーズな場合には、第1の火災判別手段1
2を使用し、車両が渋滞ぎみの場合には第2の火災判別
手段22を使用できるように切り換え手段を設けるよう
にしてもよい。
【0053】ここで実施形態1、実施形態2及び実施形
態3をまとめた動作説明を図6のフローチャートを用い
て簡単に説明する。まずステップ1(以下ステップをS
と略す。)で、監視カメラ1が撮影した画像を画像メモ
リ3に取り込む。画像メモリ3に取り込まれた画像は、
最小値演算部4によりRフレームメモリ3RとGフレー
ムメモリ3Gを画素毎に比較して、RGのうち小さい輝
度値をもつものが出力される(S3)。その出力された
輝度値を火災領域抽出部6が所定値で二値化処理して
(S5)、所定値以上の領域を火災らしい領域として抽
出する。この抽出領域は、何らかの光を放つ光源がある
領域である。
【0054】S7で二値化処理後の画像を二値化メモリ
7に格納し、この二値化メモリ7に所定数、例えば8枚
の画像が格納されたかを判断する(S9)。もし8枚分
の画像が格納されているならば(S9のY)、S11に
て対応判別手段11が抽出領域の対応判別を行う。ここ
では8枚の内、6枚の画像を使用して5つの対応関係を
調べる。1処理中の全て、つまり5つの対応関係がとれ
ているならば(S13のY)、前回処理の画像と対応す
るかを、1処理中の最後の画像同士を比較して対応関係
を判別する(S15)。
【0055】S19で、所定回、例えば連続して5回対
応関係がとれるかどうかを判断し、もしとれているなら
ばS21に進む。一方、ここでまだ4回以下しか対応関
係がとれていない場合は、S1に戻り新しい画像を取り
込む。なおS9で二値化メモリ7に所定数格納されてい
ない場合やS13で1処理中の対応関係が4回以下しか
とれない場合には、同様にS1に戻る。またS15で前
処理の画像と対応関係がとれなかった場合には、S17
で今回処理における抽出領域は新しく発生したものとし
て新規に登録した後、S1に戻る。
【0056】S21で、面積演算手段15が、2つの抽
出領域から重複領域と領域全体の面積を求め、比率演算
手段20がそれらの面積比を演算する。演算された面積
比が所定値以内かどうかを判断し(S23)、所定値以
内なら、第2の火災判別手段22は、S25でその抽出
領域は火災領域であると判断し、火災警報を行う。一
方、所定値外の場合には、その抽出領域は炎以外の光源
であると判断し、S1に戻る。
【0057】なお監視領域としてのトンネルに監視カメ
ラ1を設置した場合を説明したが、球場、アトリウムと
いった大空間に監視カメラ1を設けるようにしてもよ
い。またいつくかある光源から炎だけを検出する火災検
出装置として本発明を説明したが、いくつかある光源か
ら、それが何の光源であるかを識別できる光源識別装置
として本発明を適用してもよい。
【0058】
【発明の効果】請求項1の構成によれば、監視カメラに
よって撮影される画像に、所定時間にわたって存在する
光源があるか否かを判別することができる。よって同じ
光源であっても、炎のように全く動かないものと、車両
のように監視領域を移動するものとを識別でき、移動中
の車両のヘッドライトによる誤報を防止できる。
【0059】請求項2の構成によれば、2つ以上の異な
る所定の時間間隔をおいて撮影された火災らしい領域同
士の変化を基に、火災らしい領域が本当の火災領域であ
るか否かを判別している。このため回転灯を火災らしい
領域として抽出しても、回転灯は撮影周期によって異な
る変化を見せる領域なので、この領域を火災領域でない
ものと判別でき、回転灯による誤報を防止することがで
きる。
【0060】請求項3の構成によれば、異なる時間の抽
出領域同士の重複面積と領域全体の面積を求め、面積比
を演算している。このため監視領域に停止中の車両と炎
の両方が存在しても、停止中の車両のヘッドライト等の
面積比は、領域の重複面積と領域の全体面積が一致する
ことから、最大値の1となるが、面積が常に変動する炎
では必ず1よりも小さい値となることから、この2つの
光源を識別でき、ヘッドライトによる誤報を防ぐことが
できる。
【0061】請求項5の構成によれば、面積演算手段
は、少なくとも2つ以上の異なる所定の時間間隔をおい
て撮影された抽出領域同士の重複面積、及び全体面積を
演算するものなので、回転灯のように、抽出領域の時間
間隔によっては、炎に近い面積比を有するものでも、異
なる時間間隔で再度、面積比を演算することで、その抽
出領域が炎であるのか、回転灯であるのかを識別でき、
回転灯による誤報を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステムブロック図である。
【図2】監視カメラにより映される画像の一例である
(原画像)。
【図3】二値化メモリに格納された画像処理(抽出処
理)後の画像の一例である。
【図4】抽出領域の時間的変化を示す二値化画像であ
る。
【図5】異なる時間に撮影された抽出領域を重ね合わせ
た図面である。
【図6】本発明の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図7】撮影タイミングを示す図面である。
【符号の説明】
1 監視カメラ、 2 アナログデジタル変換器、 3
画像メモリ、3R R成分フレームメモリ、 3G
G成分フレームメモリ、3B B成分フレームメモリ、
4 最小値演算部、 5 火災領域抽出手段 6 火災領域抽出部、 7 二値化メモリ、 8 画像
処理部、11 対応判別手段、 12 第1の火災判別
手段、 15 面積演算手段、20 比率演算手段、
22 第2の火災判別手段、 31 ROM、32 R
AM、 33 MPU、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 H04N 7/18 W

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視領域を撮影し、画像信号を出力する
    撮影手段と、該撮影手段により撮影された画像を格納す
    るための画像メモリとを備え、該画像メモリに格納され
    た画像を処理することにより火災を検出する火災検出装
    置において、 前記画像から一次的に火災らしい領域を抽出する火災領
    域抽出手段と、 異なる時間に撮影された少なくとも2つの前記火災らし
    い領域同士の関係が対応するか否かを判別する対応判別
    手段と、 前記火災らしい領域同士の関係の対応する回数が連続し
    て所定回を越える時、前記火災らしい領域は本当の火災
    領域であると判別する第1の火災判別手段とを備えたこ
    とを特徴とする火災検出装置。
  2. 【請求項2】 監視領域を撮影し、画像信号を出力する
    撮影手段と、該撮影手段により撮影された画像を格納す
    るための画像メモリとを備え、該画像メモリに格納され
    た画像を処理することにより火災を検出する火災検出装
    置において、 前記画像から一次的に火災らしい領域を抽出する火災領
    域抽出手段と、 前記撮影手段により所定の時間間隔をおいて撮影された
    少なくとも2つの前記火災らしい領域同士の関係が対応
    するか否かを判別する対応判別手段と、 前記対応判別手段により複数枚にわたって前記火災らし
    い領域同士の対応関係があると判別された時、2つ以上
    の異なる前記所定の時間間隔をおいて撮影された前記火
    災らしい領域同士の変化を基に、前記火災らしい領域が
    本当の火災領域であるか否かを判別する火災判別手段と
    を備えたことを特徴とする火災検出装置。
  3. 【請求項3】 監視領域を撮影し、画像信号を出力する
    撮影手段と、該撮影手段により撮影された画像を格納す
    るための画像メモリとを備え、該画像メモリに格納され
    た画像を処理することにより火災を検出する火災検出装
    置において、 前記画像から一次的に火災らしい領域を抽出する火災領
    域抽出手段と、 前記撮影手段により所定の時間間隔をおいて撮影された
    少なくとも2つの前記火災らしい領域同士の関係が対応
    するか否かを判別する対応判別手段と、 前記所定の時間間隔をおいて撮影された前記火災らしい
    領域同士の重複する領域の面積と前記火災らしい領域同
    士の領域全体の面積とを求める面積演算手段と、 前記重複する領域の面積と前記領域全体の面積との面積
    比を演算する比率演算手段と、 前記面積比を基に前記火災らしい領域が本当の火災領域
    であるか否かを判別する第2の火災判別手段とを備えた
    ことを特徴とする火災検出装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記第2の火災判別手段は、前記面積比の値が所定の範
    囲にある時に、前記火災らしい領域が本当の火災領域で
    あると判別することを特徴とする火災検出装置。
  5. 【請求項5】請求項3において、 前記面積演算手段は、少なくとも2つ以上の異なる前記
    所定の時間間隔をおいて撮影された前記火災らしい領域
    同士の重複面積、及び全体面積を演算するものであるこ
    とを特徴とする火災検出装置。
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