JPH1049769A - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JPH1049769A
JPH1049769A JP20003296A JP20003296A JPH1049769A JP H1049769 A JPH1049769 A JP H1049769A JP 20003296 A JP20003296 A JP 20003296A JP 20003296 A JP20003296 A JP 20003296A JP H1049769 A JPH1049769 A JP H1049769A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラビリンス構造を複雑化することなく、外部
光の遮光と煙の流入特性を確保する。 【解決手段】 感知器本体ケース2をシステム天井のス
リット状開口部36を通して見て目立たない程度の明度
の低い材料、例えば黒色もしくは明度の低い灰色の合成
樹脂材料で形成し、内部の煙検出部も感知器本体ケース
2と同じ明度の低い材料で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システム天井のT
バースリット等の空調吸込口に取付られて火災による煙
を検出する火災感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、システム天井のTバースリットに
設置させる火災感知器としては、図13のものが知られ
ている。図13において、T型のアングル部材の配置に
よりシステム天井の空調吸込口として形成されたTバー
スリット100には、火災感知器102が適宜の取付金
具によって取付られている。火災感知器102は、煙検
出部108を内蔵した感知器本体ケース104と煙導入
口110を開口した煙導入口外カバー106で構成され
る。
【0003】感知器本体ケース102に収納された煙検
出部108は、例えば薄型の円筒体であり、周囲に煙導
入口を開口し、内部に発光素子と受光素子を光軸をずら
して配置し、流入した煙粒子に光が当ったときの散乱光
を受光素子を受光し、火災を検出するようにしている。
天井裏に配置した感知器本体ケース104は、内部の煙
検出部108に連通する開口112を例えば上部に備
え、空調装置の吸込圧を利用して煙検出部108を通る
空気の流れを強制的に作り出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
空調装置の吸込圧を利用して煙を検出する火災感知器に
あっては、感知器本体ケース104及び外カバー106
は、天井面に合わせて白やベージュ等の明るいプラスチ
ック材料で形成されている。また感知器本体ケース10
4の内部に収納された煙検出部108は、外部から侵入
する光の遮光性と内蔵した発光素子からの光の内部反射
による外乱光を低減するため黒もしくは黒に近い灰色の
プラスチック材料で形成されている。
【0005】しかしながら、感知器本体ケース104は
白やベージュといった明るい色であり、その中に黒又は
灰色の煙検出部108が収納されることとなり、外部か
ら侵入した光が白もしくはベージュといった明るいケー
ス内面で反射し、煙検出部108に対する外部からの光
の入射が増える。このため煙検出部108の煙流入路に
設けている外部からの光を遮光するためのラビリンス構
造をかなり複雑なものとしなければならない。このよう
にラビリンス構造を複雑にすることで遮光性は向上する
が、同時に煙も通りにくくなり、煙の流入特性を悪くす
る問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、ラビリンス構造を複雑化することな
く、外部光の遮光と煙の流入特性の確保が両立できるよ
うにしたシステム天井のTバースリット等に取付けられ
る火災感知器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の火災感知器は次のように構成する。まず本発明
は、スリット状に開口した空気調整装置の吸込口に取り
付けられ、火災による煙を検出する火災感知器を対象と
する。本発明の火災感知器は、下向きのカバー取付口を
前記システム天井のスリット状開口部付近に位置させて
天井裏に配置された感知器本体ケース、感知器本体ケー
スのカバー取付口に天井面より下部に突出した状態で装
着され、周囲の全方向からの煙を流入可能なように煙流
入口を形成した外カバー、及び外カバー内の天井面から
突出した位置に一部が位置するように感知器本体ケース
に組込まれ、外カバーの周囲の全方向の煙流入口の各々
に対応して煙導入口を形成した煙検出部と備え、感知器
本体ケースをシステム天井のスリット状開口部を通して
見て目立たない程度の明度の低い材料で形成し、煙検出
部も感知器本体ケースの同じ明度の低い材料で形成した
ことを特徴とする。
【0008】例えば感知器本体ケース及び煙検出部の各
々を、黒色もしくは明度の低い灰色の合成樹脂材料で形
成する。このような本発明の火災感知器によれば、感知
器本体ケース及び煙検出部が共に、明度の低い黒又は灰
色の材料で形成されているため、煙検出部が収納された
ケース内部は十分に暗く、下位部から侵入した光はケー
ス内面で吸収減衰され、煙検出部に対する反射を十分に
抑えることができる。またケース内面からの反射による
光の侵入が低減できるため、煙検出部の煙流入路に設け
ている遮光用のラビリンス構造を簡単にすることがで
き、その結果、煙の流入特性を向上することができる。
【0009】また感知器ケース本体と煙検出部が同じ黒
又は灰色の材料で作られていることから、感知器ケース
本体を左右方向で2分割した分割ケースとして、一方の
ケース本体の内側に煙検出部を一体成型することがで
き、組立工数とコストの低減を図かることができる。更
に、システム天井のスリット状開口部に取付けた場合、
従来の火災感知器は感知器本体ケースが白又はベージュ
といった明るい色であったため、スリット開口を通して
天井内の感知器ケース本体が見えてしまい、建物の意匠
上好ましくないが、本発明にあっては、天井裏側に位置
する感知器本体ケースは黒又は暗い灰色であるため、ス
リット状開口部からほとんど見えず、意匠上の問題を解
決できる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明の火災感知器
の正面図、図1(B)は側面図、図1(C)は下側から
見た平面図である。図1(A)〜(C)において、2は
火災感知器1の感知器本体ケースであり、感知器本体ケ
ース2の下端部にはカバー取付口2aが開口し、カバー
取付口2aにはホワイト外カバー3が脱着自在に装着さ
れる。すなわち、感知器本体ケース2の下端側面には一
対の突起部2bが形成され、これらの突起部2bの裏側
に形成した係合部にホワイト外カバー3の上端に形成し
た一対の係合片が係合するようになっている。
【0011】ホワイト外カバー3には周囲の全方向から
の煙が流入可能なように煙導入口4が4個形成され、こ
れらの煙導入口4には虫が侵入するのを防止する防虫網
4aがそれぞれ取り付けられている。煙導入口4は左側
および前側に開口する煙導入口、左側および後側に開口
する煙導入口、右側および前側に開口する煙導入口およ
び右側および後側に開口する煙導入口の4つの煙導入口
により構成されている。
【0012】感知器本体ケース2の側面には内部の煙検
出部に連通する開口穴6が形成され、この開口穴6によ
り空調装置の吸込圧による煙検出部からの気流の導出を
可能としている。開口穴6には感知器本体ケース2を取
り付ける取付金具に係止される係止片5が組み込まれて
いる。すなわち、開口穴6としては感知器本体ケース2
を取り付ける取付金具に係止される係止片5の組込み穴
を利用している。このため、空調吸込圧を利用した強制
導入のための開口面積は、制限されている。
【0013】感知器本体ケース2は、システム天井のス
リット状開口部を通して見て目立たない程度の明度の低
い材料で形成される。この実施形態においては、感知器
本体ケース2は黒色もしくは灰色の合成樹脂材料で形成
される。尚、灰色は、黒に近い明度の低い灰色とする。
すなわち、感知器本体ケース2は、左右方向に2分割さ
れたブラックケース11,12により構成される。
【0014】また、この感知器本体ケース2内に収納さ
れる煙検出部も感知器本体ケース2と同じ黒色もしくは
灰色の合成樹脂材料で形成される。このため、煙検出部
が収納された感知器本体ケース2の内部は十分暗く、外
部から侵入した光は感知器本体ケース2の内面で吸収減
衰され、煙検出部に対する反射を十分抑えることができ
る。
【0015】また、感知器本体ケース2の内面からの反
射による光の侵入を低減することができるため、煙検出
部の煙流入路に設けている遮光用ラビリンス構造を簡単
にすることができる。その結果、煙の流入特性を向上さ
せることができる。これに対し天井表側に装着している
外カバー3は、天井の色に合わせて白色ベージュ等の合
成樹脂材料で形成している。
【0016】図2は本発明の火災感知器の取付状態の説
明図である。図2において、天井には規定間隔のスリッ
ト幅をもってT型アングル部材7が配置され、それぞれ
天井ボード10を支持しており、その間に空調吸込口と
なるスリット状開口部36が形成されている。スリット
状開口部36には火災感知器1の感知器本体ケース2が
取付金具8,9によって取り付けられる。
【0017】感知器本体ケース2は、カバー取付口2a
をスリット状開口部36の開口付近に位置させるよう
に、天井ボード10の上側の天井裏に取付けられてい
る。すなわち、第1取付金具8は天井裏側に位置し、ま
た第2取付金具9は天井外側に位置するように配置さ
れ、この状態で感知器本体ケース2は、第1,第2取付
金具8,9に挿入され、このとき下側の第2取付金具9
の係止穴43に感知器本体ケース2の係止片5が係止さ
れる。
【0018】下側の第2取付金具9にはねじ部材51が
挿入され、ねじ部材51を上側の第1取付金具8にねじ
込むことにより、第1,第2取付金具8,9の両脇下端
の第1取付縁部40と第2取付縁部41の間にT型アン
グル部材7を挟み込んで取付固定する。天井裏側の配置
された感知器本体ケース2は、ブラックケース11,1
2により構成されているため、スリット状開口部36か
らほとんど見えないので、天井の意匠上問題がない。
【0019】図3は感知器本体ケース2を分解したもの
で、図3(A)は感知器本体ケース2の一方の本体カバ
ーを示し、図3(B)はプリント基板を示し、図3
(C)は感知器本体ケース2の他方の本体カバーを示
す。図3(A)において、11は感知器本体ケース2を
左右方向で分割した本体カバーとしての一方のブラック
ケースであり、ブラックケース11は黒色または灰色の
の合成樹脂材料により形成されている。
【0020】このブラックケース11は、内部の中央部
よりやや下側には湾曲部とL字部よりなる隔壁17が形
成されている。隔壁17の上側にはプリント基板に実装
される回路部品を収納する回路収納部11aが画成さ
れ、下側には煙検出部を収納する煙検出部収納部11b
が画成されている。ブラックケース11の上部にはプリ
ント基板に装着された差込端子ユニットを収納するユニ
ット収納部11cが形成され、ユニット収納部11cの
両側にはボス部18aが形成され、ボス部18aにはビ
ス穴18bが穿設されている。ブラックケース11の下
端にはホワイト外カバー3を着脱自在に装着するカバー
取付口2aが形成されている。
【0021】隔壁17の両側にはビス穴18aが穿設さ
れたボス部18bが形成され、ボス部18bと一体に係
止片5の板状部5aを保持する保持部11dが形成され
ている。係止片5は板状のばね部材よりなり、係止片5
の板状部5aは保持部11dに形成されたスリット穴1
1cに保持され、スリット穴11cより突出する係止片
5の折曲凸部5bは感知器本体2の側面に形成した開口
穴6から外側に突出している。
【0022】図3(B)に示すプリント基板13には上
部に差込端子ユニット15が突出して装着され、差込端
子ユニット15の下側のプリント基板13には図示しな
い各種の回路部品が実装される。差込端子ユニット15
の両側のプリント基板13にはビス通し穴13aが穿設
されている。プリント基板13の下側には、切欠き14
aを有し下方に突出する突出導入部16が形成された薄
型の円筒体よりなる煙検出部14が装着される。煙検出
部14は、プリント基板13の下側に装着された状態
で、円筒体の一部を突出導入部16を半月状に突出して
おり、半月状の突出導入部16は、図2の組立て状態で
ホワイト外カバー2の内側に位置し、その煙導入口4か
ら導入された煙を煙検出部14の内部に導入する。
【0023】この煙検出部14は、感知器本体ケース2
と同じ黒色または灰色の合成樹脂材料により構成されて
いる。尚、煙検出部14にはプリント基板13を貫通す
るビス通し穴14bが形成されている。図3(C)は感
知器本体ケース2を左右方向で分割した本体カバーとし
ての他方のブラックケース12を示し、ブラックケース
12は黒色または灰色の合成樹脂材料により形成されて
いる。
【0024】このブラックケース12の上端には一対の
ビス通し穴19aを突設したボス部19bが形成され、
また、中央部より下側にもビス通し穴19aを突設した
ボス部19bが形成されている。ブラックケース12の
下側には切欠き12aが形成され、この切欠き12aが
開口穴6の一部を構成している。また、ブラックケース
12の下端にはカバー取付口2aが形成されている。ブ
ラックケース12内にプリント基板13を収納し、プリ
ント基板13のビス通し穴13aにブラックケース11
のビス穴18aを位置合わせした状態でビス通し穴19
a,13a,14a、ビス穴18aにビスをねじ込むこ
とで感知器本体ケース2が組み立てられる。
【0025】図3(A)〜(C)において、感知器本体
ケース2は左右方向に2分割されたブラックケース1
1,12により構成され、また、煙検出部14もブラッ
クケース11,12と同じ黒色または灰色の材料で形成
されているため、煙検出部14を収納する感知器本体ケ
ース2の内部は十分暗くなっている。感知器本体ケース
2の下部側より光が侵入してきてもその光は感知器本体
ケース2の内面で吸収減衰され、煙検出部14には反射
しない。このため、煙検出部14の煙流入路に設けてい
る遮光用のラビリンス構造を簡単にすることができる。
その結果、煙の流入特性を、向上させることができる。
【0026】図4は感知器本体ケース2にラビリンスカ
バー24を一体化した他の実施形態の分解図である。図
4(A)は感知器本体2を左右方向で分割した分割ケー
スとしての一方のブラックケース11を示す。このブラ
ックケース11にはラビリンスカバー24が一体に形成
される。すなわち、このブラックケース11は、黒色ま
たは灰色の合成樹脂材料により形成されている。
【0027】図4(B)はプリント基板13を示す。こ
のプリント基板13の下部には煙検出ベース22が固着
され、発光素子20と受光素子21を煙検出ベース22
を介してプリント基板13にハンダ付け固定している。
図4(C)は感知器本体ケース2を左右方向で分割した
本体カバーとしての他方のブラックケースを示す。この
ブラックケース12は黒色または灰色の合成樹脂材料に
より形成されている。
【0028】煙検出部14もブラックケース12と同じ
黒色または灰色の合成樹脂材料により形成される。した
がって、組立工数とコストの低減を図ることができる。
図5はブラックケース11を外した状態でのブラックカ
バー12側の内部構造の説明図である。図5において、
ブラックカバー12内には、差込端子ユニット15と煙
検出部14が装着されたプリント基板13が収納されて
いる。ブラックカバー12のカバー取付口2aには、ホ
ワイト外カバー3が天井面50より下方に突出した状態
で装着される。尚、ホワイト外カバー3は図1(C)の
中心から少しずれたa−a断面である。
【0029】煙検出部14はカバー取付口2aからその
一部である突出導入部16が下側に突出している。すな
わち、煙検出部14は、天井面50から突出したホワイ
ト外カバー4内の位置に突出導入部16が位置するよう
に感知器本体2に装着され、ホワイト外カバー3の全方
向からの気流に対する均一な煙流入特性を得るため、ホ
ワイト外カバー3内に位置する突出導入部16には、前
後左右のそれぞれ煙導入口27,30を独立に仕切り形
成している。
【0030】また、ホワイト外カバー3の内部には、ホ
ワイト外カバー3内に位置する煙検出部14の突出導入
部16の煙導入口27,30を独立に仕切る仕切壁31
が形成されている。したがって、ホワイト外カバー3の
前側または後側より導入される煙は、後側または前側に
そのまま通過することなく、仕切壁31によって煙検出
部14の内部に案内される。
【0031】このため、天井面に沿った水平回りとなる
前後左右の全方向からの気流に対し、外カバー3から内
部の煙検出部14に対する導入と排出を可能とする均一
な煙特性が得られ、気流の方向による制約を受けない。
図6(A),(B),(C)はプリント基板13に図3
のように装着されている煙検出部14の説明図である。
【0032】図6(A)において、22は煙検出部14
のベースであり、ベース22はプリント基板13に固着
されている。ベース22には発光素子20と受光素子2
1が光軸をずらして配置されており、検煙空間25に侵
入した煙粒子に光が当ったときの散乱光を受光素子21
が受光し、火災を検出するようにしている。ベース22
に設けられた遮光板22aは発光素子20からの光を規
制するもので、光が直接受光素子21に入らないように
している。
【0033】ベース22には周方向に3つの係合部22
bが形成されており、これらの係合部22bにラビリン
スカバー24に形成した係止片24aを回し込みにより
係止することで、ベース22にラビリンスカバー24が
装着される。ベース22にラビリンスカバー24を装着
した状態は、図6(A)および図6(B)に示され、煙
検出部14の突出導入部16はベース22から下方に突
出している。
【0034】図6(C)はラビリンスカバー24を示
し、ラビリンスカバー24の周方向にはベース22の係
合部22bに係止する係止片24aが3ケ所に形成され
ている。ラビリンスカバー24の中央部は検煙空間25
となっており、検煙空間25は複数のラビリンス26に
より包囲されている。図7は図6(A)のA−A断面図
である。
【0035】図7において、ベース22の係合部22b
にはラビリンスカバー24の係止片24aが係止され、
ベース22にラビリンスカバー24が装着されている。
ベース22には発光素子20が取り付けられ、発光素子
20は検煙空間25に光を発光する。また、ベース22
には受光素子21が取り付けられ、検煙空間25に煙が
導入されて、煙粒子に光が当たると、散乱光が生じ、散
乱光は受光素子21で受光され、火災が検出される。
【0036】図8(A)は図6(B)のB−B断面図、
図8(B)は図6(B)のC−C断面図である。図8
(A)において、突出導入部16を除く上側の煙検出部
14の外周には複数の煙排出口28a〜28eが形成さ
れ、これらの煙排出口28a〜28eは突出導入部16
側から検煙空間25に導入された煙を外部に排出する。
また、ラビリンス26a,26bによって煙排出空間3
2a,32bが仕切られ、煙排出空間32a,32bに
入った煙は煙排出口28a,28bより排出される。
【0037】煙検出部14の一部である突出導入部16
の外周には、複数の煙導入口27a〜27cが形成さ
れ、これらの煙導入口27a〜27cは、ホワイト外カ
バー3の紙面で左右となる方向からの煙を導入する。煙
導入口27a〜27cから導入された煙は、ラビリンス
26c〜26eにより仕切られる煙導入口30a〜30
cを経て検煙空間25に導入される。
【0038】図8(B)に示すように、突出導入部16
には紙面に直交して左右方向に仕切壁29が形成されて
いる。したがって、煙導入口27a〜27c,30a〜
30cは前後に二分割されている。このため前後から煙
導入口30a〜30cに導入された煙は、仕切壁29に
より検煙空間25に案内された後、反対側から排出され
る。
【0039】図9は空調動作時の煙流入特性の説明図で
ある。空調動作時に煙が矢印Aのように左から右に向か
って流れるとする。矢印Aのように左から右に流れる煙
は、矢印Bのようにホワイト外カバー3の左側の煙導入
口4に入り、煙検出部14の突出導入部16の外周に形
成した煙導入口27c、ラビリンス26eなどで形成し
た煙導入口30cを経て煙検出部14の内部に入り、検
煙空間25に導入される。
【0040】煙検出部14の内部に導入された煙の一部
は、矢印Eのような天井内の空調による吸込圧を受け、
煙検出部14の外周に形成した煙排出部28e,28f
から空間33aに入り、矢印D1のように開口穴6から
天井裏に排出される。一方、検煙空間25に導入された
煙は、矢印Cのように、煙排出空間32b、煙検出部1
4の煙排出口28aから空間33bを経てホワイト外カ
バー3に入り、ホワイト外カバー3の右側の煙導入口4
から外部に排出される。
【0041】また、煙排出空間32a、煙検出部14の
煙排出口28bから空間33bに排出された煙は、矢印
Eの空調吸込圧を受けて開口穴6から矢印D2のように
天井裏に排出される。なお、空間33bに入った煙は、
隔壁17があるため、感知器本体ケース2の上側には流
れない。図10は空調停止時の煙流入特性の説明図であ
る。空調停止時においては、図9と同様に煙が左から右
に向かって流れると、矢印Aのように煙はホワイト外カ
バー3の左側の煙導入口4に入り、煙検出部14の突出
導入部16の外周に形成した煙導入口27c、ラビリン
ス26eなどで仕切った煙導入口30cを経て矢印B1
のように煙検出部14の内部に入り、検煙空間25に導
入される。また、矢印B2でのように、ホワイト外カバ
ー3の左側の煙導入口4に入った煙は突出導入部16の
外周の煙導入口27bから煙導入口30bを経て検煙空
間25に導入される。
【0042】検煙空間25に導入された煙は、矢印C1
のように、煙導入口30aおよび煙導入口27aを経て
ホワイト外カバー3の左側の煙導入口4から外部に排出
される。また、検煙空間25に導入された煙は、矢印C
2のように、検煙空間25から煙排出空間32b、煙排
出口28aを経て空間33bに入り、ホワイト外カバー
3の右側の煙導入口4からも外部に排出される。
【0043】このとき空調は停止しているため、空調に
よる吸込圧は開口穴6を介して空間33bには作用せ
ず、空間33bに入った煙は、開口穴6から外部に排出
されず、ホワイト外カバー3の右側の煙導入口4から外
部に排出される。開口穴6は、感知器本体ケース2に取
り付ける取付金具8,9に係止される係止片5の組込み
穴を利用しているため、空調吸込圧を利用した強制導入
のための開口面積は制限されている。
【0044】このため、空調停止になっても煙検出部1
4に対する煙流入特性はあまり低下しない。このよう
に、煙検出部14の突出導入部16が天井面より下側の
ホワイト外カバー3の内部に位置しているため、天井面
に沿った煙は、ホワイト外カバー3を介して直接煙検出
部14に導入され、空調停止の空調吸込圧がなくても迅
速な火災検出が可能となる。
【0045】図11は空調停止による逆流吹出し時の煙
流入特性の説明図である。図11において、空調停止に
よる逆流吹出しに図9,10と同様に煙が左から右に向
かって流れるとする。煙は、矢印Aのように、ホワイト
外カバー3の左側の煙導入口4から、煙検出部14の突
出導入部16の煙導入口27cおよび煙導入口30cを
経て矢印B1のように、煙検出部14の内部に入り、検
煙空間25に導入される。
【0046】また、矢印B2のようにホワイト外カバー
3の左側の煙導入口4から入った煙は、突出導入部16
の煙導入口27bおよび煙導入口30bを経て検煙空間
25に導入される。この場合、空調停止による逆流の吹
出し圧Fが開口穴6を介して矢印G1に示すように空間
33aに作用しても、係止片5の組込みによって開口面
積が制限されているため、逆流を抑制することができ
る。
【0047】したがって、空調停止による逆流の吹出し
圧Fを受けても、矢印B1,B2のように煙は検煙空間
25に導入される。検煙空間25に導入された煙は、矢
印C1のように、煙導入口30aおよび煙導入口27a
を経てホワイト外カバー3の右側の煙導入口4から外部
に排出される。また、矢印C2のように、検煙空間25
に導入された煙は、煙排出空間32b、煙排出口28a
を経て空間33bからホワイト外カバー3の右側の煙導
入口4から外部に排出される。
【0048】このように、逆流による吹出し圧Fがあっ
ても、開口穴6の開口面積が制限されているため、逆流
を抑制することができ、空調停止による影響を最低限に
抑えることができる。図12は前後方向の煙流入特性の
説明図である。図12において、矢印Hのように、煙は
ホワイト外カバー3の前側から後側に向かって流れると
する。このとき煙は矢印Iのように、ホワイト外カバー
3の煙導入口4から流入する。ホワイト外カバー3内に
は前後に仕切る仕切壁29を形成した煙検出部14の突
出導入部16が位置しており、ラビリンス26c〜26
eで仕切られた煙導入口30a〜30cから入り、仕切
壁29により検煙空間25に案内される。検煙空間25
に導入された煙は、矢印Jのように仕切壁29の反対側
の煙導入口30a〜30cに抜け、ホワイト外カバー3
の煙導入口4から外部に排出される。
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、感知器本体ケースおよび煙検出部を同じ明度の低い
材料で形成したため、感知器本体ケースの下部から侵入
してきた光は吸収減衰され、煙検出部に反射しないの
で、ラビリンス構造を簡単にすることができ、煙の流入
特性を向上させることができる。
【0050】また感知器本体ケースおよび煙検出部が共
に、明度の低い材料、即ち黒色または灰色の材料で形成
されているため、煙検出部が収納された感知器本体ケー
スの内部は十分に暗く、外部から侵入した光は感知器本
体ケースの内面で吸収減衰され、煙検出部に対する反射
を十分に抑えることができる。また感知器本体ケース2
の内面からの反射による光の侵入が低減できるため、煙
検出部の煙流入路に設けている遮光用のラビリンス構造
を簡単にすることができ、その結果、煙の流入特性を向
上することができる。
【0051】また感知器ケース本体と煙検出部が同じ黒
色又は灰色の材料で作られていることから、感知器ケー
ス本体を左右方向で2分割した分割ケースとして、一方
の感知器本体ケースの内側に煙検出部を一体成型するこ
とができ、組立工数とコストの低減を図ることができ
る。さらに、システム天井のスリット状開口部に取付け
た場合、従来の火災感知器は感知器本体ケースが白また
はベージュといった明るい色であったため、スリット状
開口部を通して天井内の感知器ケース本体が見えてしま
い、建物の意匠上好ましくないが、本発明にあっては、
天井裏側に位置する感知器本体ケースは黒であるため、
スリット状開口部からほとんど見えず、建物の意匠上の
問題がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火災感知器の実施形態の三面図
【図2】本発明の火災感知器の取付状態の説明図
【図3】本発明の火災感知器の本体ケースと内部プリン
ト基板の分解図
【図4】火災感知器本体ケースに煙検出部を一体化した
他の実施形態の分解図
【図5】図1のカバーの一方を外した内部構造の説明図
【図6】図3のプリント基板に設けている煙検出部の説
明図
【図7】図6のA−A断面図
【図8】図6のB−B及びC−C断面図
【図9】空調動作時の煙流入特性の説明図
【図10】空調停止時の煙流入特性の説明図
【図11】空調停止による逆流吹出し時の煙流入特性の
説明図
【図12】前後方向の煙流入特性の説明図
【図13】従来の概略説明図
【符号の説明】
1:火災感知器 2:感知器本体ケース 3:ホワイト外カバー 4,27,30:煙導入口 5:係止片 6:開口穴 7:Tアングル部材 8,9:取付金具 10:天井ボード 11,12:ブラックケース 36:スリット状開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】システム天井のスリット状に開口した空気
    調整装置の吸込口に取り付けられ、火災による煙を検出
    する火災感知器に於いて、 下向きのカバー取付口を前記システム天井のスリット状
    開口部付近に位置させて天井裏に配置された感知器本体
    ケースと、 前記感知器本体ケースのカバー取付口に天井面より下部
    に突出した状態で装着され、周囲の全方向からの煙を流
    入可能なように煙流入口を形成した外カバーと、 前記外カバー内の天井面から突出した位置に一部が位置
    するように前記感知器本体に組込まれ、前記外カバーの
    周囲の全方向の煙流入口の各々に対応して煙導入口を形
    成した煙検出部と、を備え、前記感知器本体ケースを前
    記システム天井のスリット状開口部を通して見て目立た
    ない程度の明度の低い材料で形成し、前記煙検出部も前
    記感知器本体ケースの同じ明度の低い材料で形成したこ
    とを特徴とする火災感知器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災感知器に於いて、前記
    感知器本体ケース及び煙検出部の各々を、黒色の合成樹
    脂材料で形成したことを特徴とする火災感知器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の火災感知器に於いて、前記
    感知器本体ケース及び煙検出部の各々を、明度の低い灰
    色の合成樹脂材料で形成したことを特徴とする火災感知
    器。
  4. 【請求項4】請求項1記載の火災感知器に於いて、前記
    感知器本体ケースは、左右方向で2分割されており、一
    方のケース本体の内側に前記煙検出部を一体成型したこ
    とを特徴とする火災感知器。
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