JPH10496A - 有機性物質の処理方法及び装置 - Google Patents

有機性物質の処理方法及び装置

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JPH10496A
JPH10496A JP17426296A JP17426296A JPH10496A JP H10496 A JPH10496 A JP H10496A JP 17426296 A JP17426296 A JP 17426296A JP 17426296 A JP17426296 A JP 17426296A JP H10496 A JPH10496 A JP H10496A
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JP
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raw material
discharge port
receiving
port
fermentation
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JP17426296A
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Inventor
Hiroshi Inaba
博 稲葉
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MARIBITSUKU INTERNATL KK
Original Assignee
MARIBITSUKU INTERNATL KK
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 家畜の糞などの有機性物質を短期間にて悪臭
を発生させることなく醗酵させ、完熟堆肥を簡単に製造
できる処理方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 有機性物質の単体又は混合物からなる原
料を、醗酵に必要な水分60%前後にリターン材などで
調整し、攪拌、粉砕し、熱圧をかけて塊状としたものを
再粉砕し、約1〜2日間に1回の切り返しを行って醗酵
させることにより短期間に醗酵完了するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機性物質の単体
又は混合物を水分や温度条件、固形物の大きさなどを人
工的に処理し、醗酵に必要な微生物の生育環境を最適条
件にすることにより、悪臭の発生がなく、短期間に醗酵
完了を行うための有機性物質の処理方法及びその装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、堆肥農法が注目されている。堆肥
農法が化学肥料よりもなぜ優れているか、それは農場や
農園の全般的な肥沃度の水準が著しく改善されるし、土
壌の物理的構造を改善する。この物理的構造とは土壌の
団粒形成、易耕性及び孔隙性の増加などをいう。
【0003】また、堆肥農法は重粘土質土壌の偉大な改
良者であり、砂質土壌は粘着力を増して湿度保持性を良
くし膨軟になる。膨軟になった土壌は耕作を容易にし、
ミミズが非常によく繁殖(反対に化学肥料はミミズを駆
逐)する。有機物はミミズにとって天然の食物であり、
ミミズは土壌に空気を通し、作物栽培上重要な表土を作
っている。さらに堆肥農法は土壌の微生物の数を増や
す。細菌と菌類は土壌が有機物に富んでいるときに非常
に増加し、植物の育成を大きく助けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今まで
は、堆肥を作るのには大変な労力と時間とが必要であっ
た。即ち、一般に有機性物質を醗酵完了させるには自然
な状態で約6カ月〜3年間を必要とし、状態によっては
それでも醗酵完了しないものもあり、その間に温度や風
雨等の影響によりアンモニアやチッソ等の有効成分が損
失して肥料や土壌改良の目的として使用した場合にその
価値が低下したし、醗酵過程で悪臭を発生させるという
問題があった。
【0005】本発明は、上記の問題を解消するためのも
ので、家畜の糞などの有機性物質を短期間にて悪臭を発
生させることなく醗酵させ、完熟堆肥を簡単に製造でき
る処理方法及びその装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の有機性物質の処理方法は、有機性物質の単
体又は混合物からなる原料を、醗酵に必要な水分60%
前後にリターン材などで調整し、攪拌、粉砕し、抵抗熱
により塊状としたものを再粉砕することを特徴とするも
のであって、その後処理物を風雨や直射日光等の影響を
受け難い、又は受けない場所にて約1〜2日間に1回の
切り返しを行って醗酵させることにより短期間に醗酵完
了するようにしたものである。
【0007】また、請求項2に記載の有機性物質の処理
方法は、有機性物質の単体又は混合物を、醗酵に必要な
水分60%前後にリターン材などで調整し、微生物又は
化学物質などを加えて攪拌し、粉砕した後、抵抗熱によ
り塊状としたものを再粉砕することを特徴とし、主に、
原料に醗酵菌が存在しないもの、例えば、落葉や野菜、
魚その他の生ごみをも醗酵促進或いは酸アルカリ度を調
整して短期間に有機肥料化するようにしたものである。
【0008】さらに、請求項3に記載の有機性物質の処
理装置は、有機性物質の単体又は混合物からなる原料
と、その水分調整用のリターン材とを攪拌させる水分調
整手段と、該水分調整手段から排出された原料を受領
し、粉砕する一次粉砕手段と、該一次粉砕手段から排出
された原料を受領し、加圧抵抗熱により昇温させる加圧
昇温手段と、該加圧昇温手段から排出された塊状原料を
受領し、粉砕する再粉砕手段とを備えたことを特徴とす
るものであって、悪臭を出さずに家畜の糞などの有機性
物質を短期間で有機肥料化できるように構成した。
【0009】さらに、請求項4に記載の有機性物質の処
理装置は、前記水分調整手段が、上面に原料投入口を有
するホッパーを設け、該ホッパーの内にスクリューを備
え、該スクリューは中心軸にステーを介して断面T型の
外側螺旋体と内側螺旋体とをそれぞれ同方向巻き又は逆
巻きに中心軸に立てたスティを介して浮かして取り付け
たことを特徴とするものであって、有機性物質の単体又
は混合物と、ワラなどのリターン材とを、醗酵に必要な
水分60%前後までに効率良く調整できるように構成し
た。
【0010】さらに、請求項5に記載の有機性物質の処
理装置は、前記一次粉砕手段が、前記ホッパーの排出口
から排出された水分調整済み原料を受領する受領口を有
し、搬送方向下流側下面に排出口を有する第一搬送路を
設け、該第一搬送路内に回転軸を縦通するとともに、該
回転軸の受領口付近に順送スクリュー、中間部位に粉砕
翼片群、排出口付近に逆送翼片をそれぞれ設け、更に、
前記排出口の下流側に満パイ検知手段又は排出量規制手
段を設けたことを特徴とするものであって、水分調整済
み原料中のワラなどの固形物を細かく粉砕できるように
構成した。
【0011】さらに、請求項6に記載の有機性物質の処
理装置は、前記加圧昇温手段が、前記第一搬送路の排出
口から排出された粉砕原料を受領する受領口を有し、搬
送方向下流側下面に排出口を有する第二搬送路を設け、
該第二搬送路内に回転軸を縦通するとともに、該回転軸
の受領口付近に順送スクリュー、中間部位に加圧翼片
群、排出口付近に逆送翼片をそれぞれ設け、更に、前記
排出口の上流側に絞り窓を有する圧板を設け、かつ、第
二搬送路の一側外面から前記加圧翼片群の翼片間に複数
のシャフトを出没可能に設けたことを特徴とするもので
あって、圧板の窓の絞り込みによる原料の圧縮と、複数
のシャフトに接触して通過するときの抵抗熱(摩擦熱)
により原料を60〜80°C前後まで昇温させて脱臭を
図るとともに、大腸菌などの雑菌を殺菌させ得るように
構成した。
【0012】さらにまた、請求項7に記載の有機性物質
の処理装置は、前記再粉砕手段が、前記第二搬送路の排
出口から排出された塊状の原料を受領する受領口を有
し、搬送方向下流側下面に排出口を有する第三搬送路を
設け、該第三搬送路内に回転軸を縦通するとともに、該
回転軸の受領口付近に順送スクリュー、中間部位に粉砕
翼片、排出口の下流側に逆送翼片をそれぞれ設けたこと
を特徴とするものであって、堆肥醗酵に適した細かい粒
状の処理品として排出できるように構成したものであ
る。
【0013】
【発明の実施の態様】次に、この発明の実施の態様を図
面に基いて説明する。図において、1は水分調整手段で
ある。水分調整手段1は有機性物質(例えば家畜の糞尿
単独又は糞尿に家庭の残飯や野菜・魚などの生ゴミを混
合した物)からなる原料Aに、リターン材(完熟堆肥、
ワラ、乾草、モミガラ、オガクズなどの水分少ない物)
B及び必要に応じて微生物又は化学物質Cを加えて醗酵
に必要な水分60%前後に調整するための手段である。
該水分調整手段1は上面に原料A及びリターン材Bの投
入口2aを有するホッパー2を備え、該ホッパー2内に
スクリュー3を設置している。
【0014】前記ホッパー2は、図2の如く、内部が共
通する双胴状になっている。また、前記スクリュー3は
双胴状のホッパー2のそれぞれの胴内に、図2及び図3
の如く、互いに干渉し合わない状態で一部噛み合うよう
に接近させ、スクリュー間で原料が粉砕できるようにし
ている。
【0015】前記スクリュー3は回転軸4と、断面T型
に形成された内外螺旋体5a、5bとからなり、該内側
螺旋体5aは回転軸4に立てた短スティ4aを介して浮
かせた状態で取付けられているとともに、外側螺旋体5
bも長スティ4bを介して浮かせた状態で取付けられて
いる。
【0016】前記スクリュー3は内外螺旋体5a、5b
がそれぞれ逆巻き方向の螺旋になっている。これはスク
リュー3を一定方向に回転させたときに、内側螺旋体5
aがホッパー3内の原料を左から右へ移送すると、外側
螺旋体5bが右から左へ移送させる如くなっている。勿
論、内外螺旋体5a、5bを同方向に巻いても問題はな
い。しかして、スクリュー3は回転方向を適時チェンジ
(正逆)して攪拌を行い、原料とリターン材との均一攪
拌を可能にしている。
【0017】6は前記ホッパー2の底部に設けた水分調
整済み原料の排出口で、該排出口6には強制排出手段7
が設けられている。これは排出口6に原料の一部がブリ
ッジを起こしたり、ツマリ等の問題が起こった場合のこ
とを考慮し、その防止対策として設けている。この強制
排出手段7は前記スクリュー3の駆動源(図示せず)か
ら連繋回転できる回転体にて構成されている。
【0018】8は前記水分調整手段1にて水分調整済さ
れた原料中の野菜・魚などの生ゴミ或いはリターン材と
してのワラや乾草などを粉砕しつつ攪拌搬送する一次粉
砕手段である。該一次粉砕手段8は水分調整手段1のホ
ッパー2の排出口6と共通する受領口9を有し、搬送方
向下流側下面に排出口10を設けた第一搬送路11を備
えている。
【0019】前記第一搬送路11は、図2の如く、内部
が共通する双胴状になっており、その各胴内には回転軸
12a、12bが縦通されている。該回転軸12a、1
2bは前記受領口9の付近に順送スクリュー13、中間
部位に粉砕翼片14群、前記排出口10の付近に逆送翼
片15をそれぞれ設けている。
【0020】この第一搬送路11の排出口10の奥側に
は、図4及び図5の如く、満パイ検知手段16が設けら
れている。該満パイ検知手段16は、第一搬送路11の
内壁に固定した枠部材16aの上縁にヒンジ結合され、
前記回転軸12a、12bに長穴16cを介して揺動可
能に嵌合した揺動板16bを備えている。
【0021】前記揺動板16bは、通常ではスプリング
16dにより鉛直方向に保持されているが、後記する第
二搬送路17が満パイである場合には第一搬送路11の
排出口10の付近において原料が停滞するため、揺動板
16bをスプリング16dに抗して図4の一点鎖線に示
す如く揺動させることとなる。
【0022】この揺動板16bの揺動によりリミットス
イッチ又は近接スイッチなどのセンサー16eのアクチ
ュエータが傾けられ、前記回転軸12a、12bの駆動
機構(図示せず)を停止させる。この場合でも第二搬送
路17内の後記する作動は継続されているため、漸次第
一搬送路11の排出口10付近での原料の停滞が解消さ
れると、揺動板16bが再びスプリング16dの作用に
より旧位に復し、リミットスイッチなどのセンサー16
eをオンさせ、回転軸12a、12bの駆動を再開でき
るようになっている。
【0023】18は前記一次粉砕手段8にて粉砕された
原料を受領し、攪拌、圧縮し、加圧抵抗熱により昇温さ
せる加圧昇温手段で、該加圧昇温手段18は前記第二搬
送路17を含んでいる。該第二搬送路17は前記第一搬
送路11と異なり単胴式であって、第一搬送路11の排
出口10と共通する受領口19を有し、搬送方向下流側
下面に排出口20が設けられている。
【0024】前記第二搬送路17内には回転軸21が縦
通している。該回転軸21はその受領口19の付近に順
送スクリュー22、中間部位に加圧翼片23群、排出口
20の付近に逆送翼片24がそれぞれ設けられている。
【0025】前記排出口20の上流側には、図6の如
く、圧板25が設置されている。該圧板25は、図7の
如く、絞り窓25aを有する固定板25bと、絞り窓2
5a′を有する可動板25b′とを組み合わせてなり、
該可動板25b′は第二搬送路17の外周からハンドル
26により絞り窓25aと25a′との重なり具合を調
整できるようになっている。即ち、絞り窓25aと25
a′との開閉度を変化させることにより、第二搬送路1
7内において順送スクリュー22、中間部位に加圧翼片
23の作用にて流動する原料はその圧縮度(加圧度)が
漸次変化することとなる。
【0026】また、第二搬送路17の一側外面には、図
8の如く、前記加圧翼片23群の翼片間に複数のシャフ
ト27が出没可能に設けられている。該シャフト27は
圧板25の窓25a、25a′の絞り込みによる原料が
圧縮された状態において、原料に抵抗を付与し、抵抗熱
(摩擦熱)を発生させるためのものである。この複数の
シャフト27による抵抗熱(摩擦熱)で原料は60〜8
0°C前後まで昇温することとなり、脱臭が図られると
ともに、大腸菌などの雑菌を殺菌させ得るようになって
いる。
【0027】前記シャフト27は、図9の如く、第二搬
送路17の外壁に立設したシリンダ28の内周にオイル
シール29を介して挿入されているとともに、シャフト
外端部にはハンドル27aが設けられ、該ハンドル27
aの操作によりシャフト27の第二搬送路17内への突
出量を任意に調整できるようになっている。
【0028】前記シャフトの突出量及びシャフトの突出
本数は、第二搬送路17内を通過する原料の昇温度に影
響を与える。従って、原料を60〜80°C前後まで昇
温させるために必要な本数は、ケースバイケースによっ
て異なる。
【0029】30は前記加圧昇温手段18にて塊状にな
った原料を細かく粉砕する再粉砕手段である。該再粉砕
手段30は、図6の如く、前記第二搬送路17の排出口
20と共通する受領口31を有し、搬送方向下流側下面
に排出口32を有する第三搬送路33を備えている。
【0030】前記第三搬送路33内には回転軸34を縦
通するとともに、該回転軸33の受領口31の付近に順
送スクリュー35、中間部位に粉砕翼片36、排出口3
2の付近に逆送翼片37をそれぞれ設け、堆肥醗酵に適
した粒状の処理品として微粉砕して排出できるようにな
っている。
【0031】前記第三搬送路33の排出口32から排出
された処理品Dは、図1の如く、搬送ベルト38に乗せ
られ、醗酵処(図示せず)に送られる。この醗酵処は処
理物を風雨や直射日光等の影響を受け難い、又は受けな
い場所であれば、特に特定されない。また、この醗酵処
にて約1〜2日間に1回の切り返しを行って醗酵させる
ことにより短期間に醗酵完了することとなる。
【0032】39は駆動源及び駆動連繋部を収納した第
一ハウジング、40は軸受部を収納した第二ハウジング
である。なお、上記実施態様では図示していないが、前
記水分調整手段1を構成するホッパー2の原料などの投
入口2aからの臭いの飛散を防止するため、該投入口を
スライド式ドアで密閉できるようにすることは有効であ
る。
【0033】
【実施例】今、水分調整手段1のホッパー2内に、生の
家畜の糞尿と、リターン材として完熟堆肥とモミガラと
乾草をほぼ同量づつ混合したものを1:1の割合で1t
投入した後、スクリューを7回/分で回転させ、約10
秒毎に回転方向をチェンジしつつ約3分間作動後、糞尿
の水分60%前後になったところで、ホッパーの排出口
(第一搬送路の受領口)を通して第一搬送路内に送り込
み、該第一搬送路内で回転軸を約20回/分で回転させ
て搬送しつつ乾草を含めて約3mmに粉砕した。
【0034】次に、第一搬送路の排出口(第二搬送路の
受領口)を通して粉砕された原料を第二搬送路内に送り
込んだ。第二搬送路内にはシャフトを5本突出させ、か
つ、圧板の4つの絞り窓を約100cm2 に絞った状態
で回転軸を約55回/分で回転させた。これにより原料
は、圧縮とシャフトとの抵抗熱により71.1°Cまで
上昇した。
【0035】しかして、圧板の絞り窓を通った原料は固
まった(塊状になった)状態で第二搬送路の排出口(第
三搬送路の受領口)を通して第三搬送路内に供給され、
再度微細(約5mm大)に再粉砕され、排出口から搬送
ベルトに乗せられた醗酵処へ蓄積させ、10日間熟成さ
せた。
【0036】上記順により得た堆肥は、悪臭がなかっ
た。また、成分検査装置を使用してアンモニアやチッソ
などの有効成分を測定した結果、これらの有効成分を多
量に含んでいることが分かった。
【0037】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、有機性物質の単
体又は混合物からなる原料を、醗酵に必要な水分60%
前後にリターン材などで調整し、攪拌、粉砕し、抵抗熱
により塊状としたものを再粉砕することを特徴としてい
るから、その後処理物を風雨や直射日光等の影響を受け
難い、又は受けない場所にて約1〜2日間に1回の切り
返しを行って醗酵させることにより悪臭を発生させるこ
となく、短期間に醗酵完了するという優れた効果を奏す
るものである。
【0038】また、請求項2に記載の発明は、有機性物
質の単体又は混合物を、醗酵に必要な水分60%前後に
リターン材などで調整し、微生物又は化学物質などを加
えて攪拌し、粉砕した後、抵抗熱により塊状としたもの
を再粉砕することを特徴としているから、主に、原料に
醗酵菌が存在しないものをも醗酵促進或いは酸アルカリ
度を調整しつつ短期間に有機肥料化できるという優れた
効果を奏するものである。
【0039】さらに、請求項3に記載の発明は、有機性
物質の単体又は混合物からなる原料と、その水分調整用
のリターン材とを攪拌させる水分調整手段と、該水分調
整手段から排出された原料を受領し、粉砕する一次粉砕
手段と、該一次粉砕手段から排出された原料を受領し、
加圧抵抗熱により昇温させる加圧昇温手段と、該加圧昇
温手段から排出された塊状原料を受領し、粉砕する再粉
砕手段とを備えたことを特徴としているから、悪臭を出
さずに家畜の糞などの有機性物質を短期間で有機肥料化
できるコンパクトにして設置スペースの少ない装置を提
供できるという優れた効果を奏するものである。
【0040】さらに、請求項4に記載の発明は、前記水
分調整手段が、上面に原料投入口を有するホッパーを設
け、該ホッパーの内にスクリューを備え、該スクリュー
は中心軸にステーを介して断面T型の外側螺旋体と内側
螺旋体とをそれぞれ同方向巻き又は逆巻きに中心軸に立
てたスティを介して浮かして取り付けたことを特徴とし
ているから、有機性物質の単体又は混合物と、ワラなど
のリターン材とを、醗酵に必要な水分60%前後までに
効率良く調整できるという効果を奏するものである。
【0041】さらに、請求項5に記載の発明は、前記一
次粉砕手段が、前記ホッパーの排出口から排出された水
分調整済み原料を受領する受領口を有し、搬送方向下流
側下面に排出口を有する第一搬送路を設け、該第一搬送
路内に回転軸を縦通するとともに、該回転軸の受領口付
近に順送スクリュー、中間部位に粉砕翼片群、排出口付
近に逆送翼片をそれぞれ設け、更に、前記排出口の下流
側に満パイ検知手段又は排出量規制手段を設けたことを
特徴としているから、水分調整済み原料中のワラなどの
固形物を細かく粉砕できるという効果を奏するものであ
る。
【0042】さらに、請求項6に記載の発明は、前記加
圧昇温手段が、前記第一搬送路の排出口から排出された
粉砕原料を受領する受領口を有し、搬送方向下流側下面
に排出口を有する第二搬送路を設け、該第二搬送路内に
回転軸を縦通するとともに、該回転軸の受領口付近に順
送スクリュー、中間部位に加圧翼片群、排出口付近に逆
送翼片をそれぞれ設け、更に、前記排出口の上流側に絞
り窓を有する圧板を設け、かつ、第二搬送路の一側外面
から前記加圧翼片群の翼片間に複数のシャフトを出没可
能に設けたことを特徴としているから、圧板の窓の絞り
込みによる原料の圧縮と、複数のシャフトに接触して通
過するときの抵抗熱(摩擦熱)により電熱などの熱源を
用いることなく、原料を60〜80°C前後まで昇温さ
せて脱臭を図るとともに、大腸菌などの雑菌を殺菌させ
得るという効果を奏するものである。
【0043】さらに、請求項7に記載の発明は、前記再
粉砕手段が、前記第二搬送路の排出口から排出された塊
状の原料を受領する受領口を有し、搬送方向下流側下面
に排出口を有する第三搬送路を設け、該第三搬送路内に
回転軸を縦通するとともに、該回転軸の受領口付近に順
送スクリュー、中間部位に粉砕翼片、排出口の下流側に
逆送翼片をそれぞれ設けたことを特徴としているから、
堆肥醗酵に適した細かい粒状の処理品として排出できる
という効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願装置の正面断面図である。
【図2】本願装置の側面断面図である。
【図3】本願装置の平面断面図である。
【図4】本願装置の一次粉砕手段の部分拡大断面図であ
る。
【図5】満パイ検知手段の拡大図である。
【図6】本願装置の加圧昇温手段及び再粉砕手段の位置
関係を示す部分拡大断面図である。
【図7】第二搬送路内に設置した圧板の拡大図である。
【図8】本願装置の加圧昇温手段の抵抗熱を発生させる
複数のシャフトの列設状態を示す部分拡大断面図であ
る。
【図9】抵抗熱を発生させるシャフト単体の取り付け部
の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 水分調整手段 2 ホッパー 2a 投入口 3 スクリュー 4 回転軸 4a、4b スティ 5a、5b 内外螺旋体 6 排出口 7 強制排出手段 8 一次粉砕手段 9 受領口 10 排出口 11 第一搬送路 12a、12b 回転軸 13 順送スクリュー 14 粉砕翼片 15 逆送翼片 16 満パイ検知手段 16a 固定枠 16b 揺動板 16c 長穴 16d スプリング 16e リミットスイッチ 17 第二搬送路 18 加圧昇温手段 19 受領口 20 排出口 21 回転軸 22 順送スクリュー 23 加圧翼片 24 逆送翼片 25 圧板 25a、25a′ 絞り窓 25b 固定板 25b′ 可動板 26 ハンドル 27 シャフト 28 シリンダ 29 オイルシール 30 再粉砕手段 31 受領口 32 排出口 33 第三搬送路 34 回転軸 35 順送スクリュー 36 粉砕翼片 37 逆送翼片 38 搬送ベルト A 原料 B リターン材 C 微生物又は化学物質 D 処理品
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C05F 9/04 2115−4H C05F 17/00 17/00 2115−4H 17/02 17/02 B09B 3/00 ZABD

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機性物質の単体又は混合物からなる原
    料を、醗酵に必要な水分60%前後にリターン材などで
    調整し、攪拌、粉砕し、抵抗熱により塊状としたものを
    再粉砕することを特徴とする有機性物質の処理方法。
  2. 【請求項2】 有機性物質の単体又は混合物を、醗酵に
    必要な水分60%前後にリターン材などで調整し、微生
    物又は化学物質などを加えて攪拌し、粉砕した後、抵抗
    熱により塊状としたものを再粉砕することを特徴とする
    有機性物質の処理方法。
  3. 【請求項3】 有機性物質の単体又は混合物からなる原
    料と、その水分調整用のリターン材とを攪拌させる水分
    調整手段と、該水分調整手段から排出された原料を受領
    し、粉砕する一次粉砕手段と、該一次粉砕手段から排出
    された原料を受領し、加圧抵抗熱により昇温させる加圧
    昇温手段と、該加圧昇温手段から排出された塊状原料を
    受領し、粉砕する再粉砕手段とを備えたことを特徴とす
    る有機性物質の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記水分調整手段が、上面に原料投入口
    を有するホッパーを設け、該ホッパーの内にスクリュー
    を備え、該スクリューは中心軸にステーを介して断面T
    型の外側螺旋体と内側螺旋体とをそれぞれ同方向巻き又
    は逆巻きに中心軸に立てたスティを介して浮かして取り
    付けたことを特徴とする請求項3に記載の有機性物質の
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記一次粉砕手段が、前記ホッパーの排
    出口から排出された水分調整済み原料を受領する受領口
    を有し、搬送方向下流側下面に排出口を有する第一搬送
    路を設け、該第一搬送路内に回転軸を縦通するととも
    に、該回転軸の受領口付近に順送スクリュー、中間部位
    に粉砕翼片群、排出口付近に逆送翼片をそれぞれ設け、
    更に、前記排出口の下流側に満パイ検知手段又は排出量
    規制手段を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記
    載の有機性物質の処理装置。
  6. 【請求項6】 前記加圧昇温手段が、前記第一搬送路の
    排出口から排出された粉砕原料を受領する受領口を有
    し、搬送方向下流側下面に排出口を有する第二搬送路を
    設け、該第二搬送路内に回転軸を縦通するとともに、該
    回転軸の受領口付近に順送スクリュー、中間部位に加圧
    翼片群、排出口付近に逆送翼片をそれぞれ設け、更に、
    前記排出口の上流側に絞り窓を有する圧板を設け、か
    つ、第二搬送路の一側外面から前記加圧翼片群の翼片間
    に複数のシャフトを出没可能に設けたことを特徴とする
    請求項3〜5のうちの1に記載の有機性物質の処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記再粉砕手段が、前記第二搬送路の排
    出口から排出された塊状の原料を受領する受領口を有
    し、搬送方向下流側下面に排出口を有する第三搬送路を
    設け、該第三搬送路内に回転軸を縦通するとともに、該
    回転軸の受領口付近に順送スクリュー、中間部位に粉砕
    翼片、排出口の下流側に逆送翼片をそれぞれ設けたこと
    を特徴とする請求項3〜6のうちの1に記載の有機性物
    質の処理装置。
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