JPH1048409A - 反射鏡、反射鏡調整装置及び干渉計 - Google Patents

反射鏡、反射鏡調整装置及び干渉計

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JPH1048409A
JPH1048409A JP8209612A JP20961296A JPH1048409A JP H1048409 A JPH1048409 A JP H1048409A JP 8209612 A JP8209612 A JP 8209612A JP 20961296 A JP20961296 A JP 20961296A JP H1048409 A JPH1048409 A JP H1048409A
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reflecting mirror
measured
light
optical axis
reflected
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JP8209612A
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English (en)
Inventor
Shigeo Mizoroke
茂男 御菩薩池
Yusuke Fukuda
裕介 福田
Takahiro Yamamoto
貴広 山本
Hajime Ichikawa
元 市川
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次非球面の光軸上の特定点を通過して該2
次非球面に入射しその後反射する光を、当該2次非球面
に向けて同一光路を辿るように反射させる反射鏡におい
て、反射面にある凹凸を簡易に検知して、被測定物の絶
対測定を行う。 【解決手段】 反射鏡25に第1,第2の開口25B,
25Cが設けられる。反射鏡25は、被測定面(2次非
球面)26Aと対向しその光軸Lと交わるように設置さ
れ、且つ、光軸L上の特定点Fを通過する光が、第1又
は第2の開口25B,25Cを通過するように反射鏡2
5の位置合わせが行われる。上記光が、第1又は第2の
開口25B,25Cを通過したときに得られた各々の反
射光のデータを比較して、当該反射面の凹凸が検知し、
被測定物の絶対測定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射鏡、反射鏡調
整装置及び干渉計に関し、特に、2次非球面の形状の測
定に有用な反射鏡、反射鏡調整装置及び干渉計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】波動の干渉を利用して干渉縞を作り、こ
れを解析して、被測定物の形状を測定する干渉計とし
て、フィゾー干渉計や、トワイマン・グリーン干渉計が
一般に知られている。これらの干渉計は、光源からきた
光をハーフミラー等で分割し、一方を被測定物の被測定
面に当て、他方を参照面に当て、被測定面にて反射した
光線束の液面を、参照面にて反射した光線束の液面(参
照液面)と重ね合わせるものである。而して、被測定面
の形状は、これらの光線束が辿る光路差を反映する干渉
縞となって現れ、この干渉縞を解析することによって被
測定面の形状が測定される。
【0003】ところで、上記干渉計においては、被測定
面の形状(例えば、平面、球面、放物面、双曲面、楕円
面等)によって、干渉縞を得るための上記参照面を代え
たり、反射鏡を配置しなければならない。具体的には、
被測定面が平面の場合には、参照面を平面とし、被測定
面と参照面で各々反射した光(光線束は共に平面波とな
る)を重ね合わせるだけで、その形状を表す干渉縞が得
られる。
【0004】又、被測定面が、球面の場合には、光源か
らの光線束(平面波)を、集光レンズにて予め球面波に
して一点(焦点)に集光させ、斯く集光された光を当該
被測定面(球面)に入射させる。このとき光が集光する
一点に、被測定面(球面)の球心を一致させることによ
り、光源から球面に入射した光は、当該球面で反射して
再び、同一光路を辿って集光レンズに至る。そして、上
記被測定面(球面)にて反射した光は、該参照面で先に
反射された光と重ね合わされて、干渉縞が得られる。こ
のとき得られた干渉縞は、当該被測定面(球面)の表面
形状に応じたもので、この干渉縞の解析によって被測定
面の形状測定が行われる。
【0005】因みに、フィゾー干渉計では、参照面を集
光レンズ(フィゾーレンズ)のフィゾー面として、この
フィゾー面で、被測定面で反射された光と参照面で反射
された光との重ね合わせが行われる。一方、トワイマン
・グリーン干渉計の場合には、被測定面で反射した光
(光線束は球面波)が集光レンズによって平面波に変換
された後、当該集光レンズとは別に設けられた参照面に
て反射した光(光線束は平面波)と、例えば、ハーフミ
ラー上で重ね合わされて、干渉縞が得られるようになっ
ている。
【0006】更に、被測定面が、2次非球面(放物面,
双曲面、楕円面等)の場合には、以下のように、反射鏡
を用いた形状測定が行われる。図13は、放物面(2次
非球面)の形状を測定するためのフィゾー干渉計10の
概略を示す図である。この図に示すように、フィゾー干
渉計10は、光源1、半透明ブロック2、コリメータレ
ンズ3、複数のレンズからなるフィゾーレンズ4、反射
鏡5、CCDカメラ8、画像処理装置9、フィゾーレン
ズ調整装置11、被測定物調整装置12、反射鏡調整装
置13とによって構成されている。
【0007】そして、被測定面(放物面)6Aの形状を
測定するには、被測定物6とフィゾーレンズ4を図13
に示す関係となるように(フィゾーレンズ4の焦点Fと
被測定面6Aの焦点が一致するように)配置すると共
に、当該被測定面6Aに対向する位置に平面鏡よりなる
反射鏡5を配置させる。この場合、反射鏡5の反射面5
Aが被測定面6Aの光軸Lに垂直となるように配置され
る。これらの位置合わせは、フィゾーレンズ4、被測定
物6、反射鏡5に各々接続されたフィゾーレンズ調整装
置11、被測定物調整装置12、反射鏡調整装置13に
よって行われる。
【0008】このようなフィゾー干渉計10において
は、光源1から発せられた光は、半透明ブロック2、コ
リメータレンズ3を介して、フィゾーレンズ4に入射す
る。このとき光は、その一部がフィゾー面4Aにて先ず
光源1側に反射し、他の部分がそのまま被測定物6側に
入射する。被測定面6Aに入射した光は、この被測定面
6Aで反射し更に反射鏡5に入射する。この光は反射面
5Aに垂直に当たって、反射面5Aで反射した後、同一
光路を戻り、被測定面6A、焦点Fを通過してフィゾー
面4Aに対して垂直に入射される。
【0009】このように被測定面6Aからフィゾー面4
Aに戻った光は、先に当該フィゾー面4Aで反射した光
と重ね合わされ、このときに干渉縞が生じる。この干渉
縞は、半透明ブロック2のハーフミラー2Aによって、
CCDカメラ8に映される。CCDカメラ8は、この干
渉縞を読み込んで、その画像データを画像処理装置9に
送り、該画像処理装置9にて、この干渉縞に基づいて当
該被測定面6Aの形状が測定される。
【0010】又、被測定物6の被測定面6Aが双曲面の
ときには、図14に示すように、反射鏡(平面鏡)5に
代えて、反射鏡(球面鏡)15が用いられる。この場合
にも、フィゾーレンズ4から被測定物6側に照射された
光は、被測定面6Aで反射した後、反射面15Aに入射
し、反射面15Aにて再び反射して、被測定面6Aに向
かって同一光路を辿る。このように、反射鏡15にて反
射した光は、被測定面6A、フィゾーレンズ4に至り、
先にフィゾー面4Aで反射した光と重ね合わされて干渉
縞が得られる。この干渉縞は、ハーフミラー2Aを介し
て、CCDカメラ8で検知され、その後、画像処理装置
9による画像処理で被測定面6Aの形状が測定される。
尚、楕円面のときも、双曲面の場合と同様に、反射鏡と
して球面鏡が用いられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2次非球面
(放物面、双曲面、楕円面等)の被測定面を上記した構
成のフィゾー干渉計10で測定する場合には、以下のよ
うな不具合がある。即ち、フィゾー干渉計10で2次非
球面(放物面、双曲面、楕円面等)の被測定面6Aを測
定する場合には、被測定面6Aにて反射した光を、更
に、反射鏡5の反射面5A又は反射鏡15の反射面15
Aで反射させ、この反射させた光を、再びフィゾー面
(参照面)4Aに至らせて干渉縞を得るようにしてい
る。この場合、仮に、反射面5A又は反射面15Aに不
要な凹凸が生じていた場合、この凹凸が、干渉縞に影響
を与え、被測定面6Aの正確な測定ができなくなる。即
ち、干渉縞に影響を与える凹凸が、被測定面6Aと反射
面5Aの何れに生じているものかが判別できず、被測定
面6Aの正確な形状測定ができない。
【0012】このため、従来の干渉計では、反射鏡5
(又は反射鏡15)の表面形状を予め測定しておき(絶
対測定)、この測定値を、実際に当該フィゾー干渉計1
0による被測定面6Aの測定結果から減算する方法が採
られていた。しかし、反射鏡5(又は反射鏡15)の形
状を予め絶対測定しておいても、この別途測定された反
射鏡5(又は反射鏡15)の凹凸が、実際にフィゾー干
渉計10によって得られた干渉縞に如何なる影響を与え
るかを解明することが困難である。これは、反射鏡5
(又は反射鏡15)の凹凸を表すデータ(反射鏡5の場
合は平面、反射鏡15の場合は球面のデータ)が、被測
定面6Aのデータ(2次非球面のデータ)にどのような
影響を与えるかが直接的に求められないからである。従
って、仮に反射鏡5(又は反射鏡15)の絶対測定を予
め行っていても、当該凹凸を表すデータを、被測定面6
Aの測定結果より単に減算して、被測定面6Aの形状を
正確に測定するのは困難であった。
【0013】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、第1の目的は、2次非球面の光軸上の特定点を通
過して該2次非球面に入射しその後該2次非球面で反射
した光を、当該2次非球面に向けて再び反射させる反射
鏡において、その反射面に凹凸がある場合に、この凹凸
を簡易に検知することができる反射鏡を提供することで
ある。
【0014】又、第2の目的は、2次非球面たる被測定
面で反射した光を、反射鏡の異なる点に入射すると共に
同一光路にて反射させるべく、当該反射鏡を移動調整す
るための反射鏡調整装置を提供することである。又、第
3の目的は、反射鏡の表面形状の凹凸に係わらずに、当
該2次非球面の絶対測定を可能にした干渉計を提供する
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、対象物の2次非球面と対
向し該2次非球面の光軸と交わるように設置され、上記
光軸上の特定点を通過して上記2次非球面に入射し、該
2次非球面で反射した光を、上記2次非球面に同一光路
にて再び入射させる反射鏡において、上記2次非球面に
光を入射させるための開口を少なくとも2以上設けたも
のである。
【0016】又、請求項2に記載の発明は、上記2次非
球面を放物面とし、上記反射鏡の反射面を平面としたも
のである。又、請求項3に記載の発明は、上記2次非球
面を双曲面又は楕円面とし、上記反射鏡の反射面を球面
としたものである。又、請求項4に記載の発明は、請求
項1から請求項3の何れかに記載の反射鏡の配置を調整
する反射調整装置に、当該反射鏡又は対象物を、上記特
定点を通過した光が上記2以上の開口の一方の開口を通
過し得る第1の位置と、上記特定点を通過した光が上記
2以上の開口の他方の開口を通過し得る第2の位置とに
移動調整可能な調整手段を備えたものである。
【0017】又、請求項5に記載の発明は、上記調整手
段に、上記反射鏡を上記光軸を含む1つの平面に関し
て、少なくとも光軸に垂直な一方向に移動させることが
できる第1の調整手段を備えたものである。又、請求項
6に記載の発明は、上記調整手段に、上記反射鏡を少な
くとも、該反射鏡の球心を通り、且つ該光軸に垂直な軸
を中心に回転移動させる第2の調整手段を備えたもので
ある。
【0018】又、請求項7に記載の発明は、光源と、上
記光源からの光の少なくとも一部が入射する参照面と、
上記反射鏡と、上記調整手段と、上記参照面にて反射し
た光と、上記反射鏡にて反射されて同一光路を辿って戻
ってきた光とを重ね合わせて得られた干渉縞を検知する
干渉縞検知手段と、該干渉縞検知手段からの信号に基づ
いて上記被測定面の形状を測定する測定手段とを干渉計
に備えたものである。
【0019】又、請求項8に記載の発明は、上記測定手
段が、上記反射鏡が上記第1の位置にあるときの干渉縞
を表す信号と、上記反射鏡が上記第2の位置にあるとき
の干渉縞を表す信号とを比較して、反射鏡の表面の凹凸
を検知するものである。又、請求項9に記載の発明は、
上記調整手段が、上記反射鏡を上記2次非球面たる被測
定面の光軸を中心に回転移動させ得る第3の調整手段を
備え、上記干渉縞検知手段が、上記反射鏡が上記第1の
位置にあるときの干渉縞を表す第1の信号と、上記反射
鏡が上記第2の位置にあるときの干渉縞を表す第2の信
号と、上記反射鏡が上記第1の位置にあるときに上記第
3の調整手段によって当該反射鏡を上記光軸を中心とし
て所定角度回転させたときの干渉縞を表す第3の信号と
を各々比較して、当該反射鏡の表面の凹凸を検知するも
のである。
【0020】又、請求項10に記載の発明は、光源と、
上記光源から光が入射される参照面と、被測定面が2次
非球面であるときにその光軸上の特定点を通過して該被
測定面に入射し反射した上記光源からの光を、上記被測
定面に同一光路にて再び入射させる反射鏡と、上記反射
鏡を、上記光軸を中心として所定角度回転させ得る調整
手段と、上記参照面にて反射した光と、上記反射鏡にて
反射された後同一光路を戻ってきた光とを重ね合わせて
得られた干渉縞を検知する干渉縞検知手段と、該干渉縞
検知手段からの信号に基づいて上記被測定面の形状を測
定する測定手段とを備えた干渉計において、上記測定手
段が、上記反射鏡が所定の位置にあるときの干渉縞を表
す信号と、上記反射鏡を上記調整手段にて上記光軸を中
心として所定角度回転させた状態での干渉縞を表す信号
とを比較して、反射鏡の表面の凹凸を検知するものであ
る。
【0021】(作用)上記請求項1の発明によれば、一
定光路を辿って2次非球面に入射し且つ該2次非球面で
反射した光が、反射鏡に入射する際に、2次非球面の同
一の箇所に入射し反射した光を、当該反射鏡の異なる位
置で反射させることができる。又、請求項2の発明によ
れば、被測定面が放物面の場合に、一定光路を辿って被
測定面に入射し反射した光を、当該反射鏡の異なる位置
で反射させることができる。
【0022】又、請求項3の発明によれば、被測定面が
双曲面又は楕円面の場合に、一定光路を辿って被測定面
に入射し反射した光を、当該反射鏡の異なる位置で反射
させることができる。又、請求項4の発明によれば、調
整手段の働きによって、2次非球面の光軸上の特定点を
通過する光を、反射鏡に設けられた2つの開口を、各々
介して、当該2次非球面に入射させることができるよう
になる。このとき、同一の光路を辿った光を、当該反射
鏡の異なる位置で反射させることができる。
【0023】又、請求項5の発明によれば、反射鏡が平
面鏡である場合に、2次非球面の光軸上の特定点を通過
する光が、上記2つの開口の各々を通過するように、当
該反射鏡を移動調整することができる。又、請求項6の
発明によれば、反射鏡が球面鏡である場合に、2次非球
面の光軸上の特定点を通過する光が、上記2つの開口の
各々を通過するように、当該反射鏡を移動調整すること
ができる。
【0024】又、請求項7の発明によれば、参照面で反
射した光と、2次非球面たる被測定面及び反射面にて反
射した光とを互いに干渉させる干渉計において、被測定
面の光軸上の特定点を通過し一定光路を辿った光を、反
射鏡を移動させて当該反射面の異なる点で反射させて干
渉縞を得ることができる。又、請求項8の発明によれ
ば、参照面で反射した光と、一定光路を辿った光とを干
渉させるに当り、上記一定光路を辿った光を、反射鏡を
移動させて当該反射面の異なる点で反射させて各々の干
渉縞を得、これらを比較して、当該反射鏡の凹凸を検知
して、被測定面の測定結果に反映することができる。
【0025】又、請求項9の発明によれば、上記反射鏡
の異なる点で反射させた場合の各々の干渉縞と、当該反
射鏡を被測定面の光軸を中心に回転させて得られた干渉
縞とを比較して、当該反射鏡の凹凸を検知することがで
きる。又、請求項10の発明によれば、反射鏡を、被測
定面の光軸を中心に回転させて、当該反射鏡の異なる点
で反射させた場合の各々の干渉縞を比較して、当該反射
鏡の凹凸を検知することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態につ
いて、添付図面を参照して説明する。尚、この第1の実
施形態は、請求項1、請求項2、請求項4、請求項5、
請求項7から請求項10に対応する。
【0027】先ず、フィゾー干渉計20の全体構造につ
いて説明する。図1は、放物面の被測定面26Aを測定
するためのフィゾー干渉計20の概略を示す図である。
この図に示すように、フィゾー干渉計20は、光源1、
半透明ブロック2、コリメータレンズ3、フィゾーレン
ズ4、CCDカメラ8、画像処理装置9、フィゾーレン
ズ調整装置11、被測定物調整装置12、反射鏡調整装
置30とによって構成されている。尚、半透明ブロック
2のハーフミラー2A、コリメータレンズ3、CCDカ
メラ8が干渉縞検知手段20Aを構成する。
【0028】この放物面の被測定面26Aの形状を測定
するフィゾー干渉計20においては、被測定物(対象
物)26、フィゾーレンズ4が図1に示す関係となるよ
うに(フィゾーレンズ4の焦点Fと被測定面26Aの焦
点が一致するように)配置される。この場合のフィゾー
レンズ4と被測定物26との位置合わせは、フィゾーレ
ンズ4、被測定物26に各々接続された上記フィゾーレ
ンズ調整装置11、被測定物調整装置12によって行わ
れる。
【0029】又、このフィゾー干渉計20においては、
上記被測定面26Aに対向する位置に反射鏡25が配置
される。このとき反射面25Aが、被測定面26Aの光
軸Lに垂直となるように反射鏡25の位置合わせが行わ
れる。この反射鏡25には、図2に示すように、第1の
開口25B,第2の開口25Cが設けられている。この
うち第1の開口25Bは、正面形状が円形の反射面25
Aの中心O1に設けられ、第2の開口25Cは、上記第
1の開口25Bから半径方向に所定距離Dだけ離れた場
所に設けられる。
【0030】そして、フィゾー干渉計20による被測定
面26Aの測定時には、詳細は後述するように、光源1
からフィゾーレンズ4の焦点Fを通過して被測定物26
に至る光が上記第1の開口25Bを通過するように反射
鏡25の位置合わせが行われ(第1の位置)、更に、上
記焦点Fを通過して被測定物26に至る光が上記第2の
開口25Cを通過するように反射鏡25の位置合わせが
行われる(第2の位置)。尚、この位置合わせは、上記
した反射鏡調整装置30によって行われる。
【0031】このように構成されたフィゾー干渉計20
においては、先ず、光源1から照射された光が半透明ブ
ロック2を介してコリメータレンズ3に入射される。こ
のコリメータレンズ3を通過した光(この時点では光線
束が平面波)は、フィゾー面4Aにて一部が先ず光源1
側に反射し、他の部分が被測定物26側に照射される。
このとき光は、フィゾーレンズ4の作用によってその光
線束が球面波に変換される。
【0032】被測定物26側に照射された光は、焦点
(特定点)Fにて収束された後、被測定物26の被測定
面26Aに照射される。この場合、被測定面26Aの焦
点が焦点Fに一致しているので、被測定面26Aに入射
し更に反射した光は、光軸Lに平行になり、反射面25
Aに対して垂直に当たる。その後、光は反射面25Aで
反射し同一光路を被測定物26に向かって戻り、更に、
上記焦点Fを再び通過してフィゾー面4Aに対して垂直
に入射する。
【0033】フィゾー面4Aに対して垂直に入射した光
は、上記フィゾー面4Aで先に反射した光と重ね合わさ
れ、このときに干渉が生じる。このように互いに干渉し
た光は、その後、コリメータレンズ3を介して半透明ブ
ロック2のハーフミラー2Aに至り、該ハーフミラー2
Aの働きによって、CCDカメラ8側に反射する。CC
Dカメラ8は、ハーフミラー2Aで反射した光(干渉縞
となって現れる。)を取り込んで、その画像データを画
像処理装置9に送る。画像処理装置9は、CCDカメラ
8から送られてきた画像データに基づいて、当該被測定
面26Aの形状を測定する。
【0034】斯かる構成のフィゾー干渉計20において
は、フィゾーレンズ4のフィゾー面4Aに、余分な凹凸
がなく、且つ、反射鏡25の反射面25Aにも、余分な
凹凸がなければ、上記画像処理装置9で解析される干渉
縞は、被測定面26Aの表面形状を表すことになる。即
ち、CCDカメラ8で読み込まれた干渉縞を画像処理装
置9で解析すれば、被測定面26Aの表面形状を測定す
ることができる。
【0035】而して、フィゾー干渉計20においては、
詳細は後述するように、干渉縞を解析するに当たり、上
記反射鏡25を、少なくとも上記した第1の位置と第2
の位置に移動させて各々の位置で干渉縞を得、これら得
られた干渉縞に係るデータを比較することによって、当
該反射鏡25の反射面25Aに生じている凹凸を検知
し、この結果を基に、被測定面26Aの形状を測定した
結果に修正を加えて、反射面25Aの凹凸の影響を排除
した被測定面26Aの形状測定を行っている。
【0036】このような構成のフィゾー干渉計20を用
いて実際に被測定面26Aの形状の測定を行う場合に
は、その測定に先立って、フィゾーレンズ4、被測定物
26、及び、反射鏡25の位置合わせが、上記したフィ
ゾーレンズ調整装置11、被測定物調整装置12、反射
鏡調整装置30を用いて行われる。この位置合わせで
は、フィゾーレンズ4によってその焦点Fで集光された
光が、被測定面26Aの焦点を通過するように(図
1)、当該フィゾーレンズ4の位置がフィゾーレンズ調
整装置11によってX方向、Y方向、Z方向に移動調整
され、被測定物26の位置が被測定物調整装置12によ
ってX方向、Y方向、Z方向に移動調整される。又、焦
点Fで集光された光が、反射鏡25の第1の開口25B
を通過するように、当該反射鏡25の位置が、反射鏡調
整装置30によって調整される。
【0037】次に、上記第1の開口25B,第2の開口
25Cが設けられた反射鏡25について具体的に説明す
る。反射鏡25の第1の開口25Bは、正面形状が円形
の反射面25Aの中心O1に設けられる。又、第2の開
口25Cは、上記第1の開口25Bから半径方向に所定
距離Dだけ離れた場所に設けられる。
【0038】このとき図2に示す第1の開口25B,第
2の開口25Cの各々の直径Φ1,Φ2は、次式(1)を
満足させる値に決定される。 Φ1=Φ2>2dtanθ1 …(1) ここに、dは反射鏡25の厚さである。又、θ1は焦点
Fから被測定面26Aの全面に光を入射させる際の入射
瞳(図2)で、次式(2)によって算出される。
【0039】 θ1=sin-1(2次非球面の開口数) …(2) このように第1の開口25B,第2の開口25Cが設け
られた反射鏡25は、図3に示す反射鏡調整装置30に
よって、その位置調整が行われる。
【0040】具体的には、反射鏡調整装置30は、図3
に示すように、搭載された反射鏡25を被測定面26A
の光軸Lを中心に回転調整するための回転調整マウント
(第3の調整手段)30A、光軸Lに平行な面(X−Y
平面)に関してX−Y−Zの軸方向に粗調整が可能な第
1のステージ(第1の調整手段)30B、X−Y−Zの
軸方向に微調整が可能な第2のステージ30C、回転調
整マウント30Aと第2のステージ30Cとの間に設置
されて回転調整マウント30Aと第1,第2のステージ
30B,30Cとの角度(傾き)を調整するチルト30
Dを備えている。
【0041】この反射鏡調整装置30によれば、反射鏡
25を、被測定面26Aの光軸Lを中心に回転させる調
整(図3の矢印Aで示す方向)が可能になると共に、光
軸Lに平行な平面(図示例ではX−Y平面)に関してX
−Y方向(図1中矢印X,Yで示す方向)に移動調整が
可能になる。尚、これらの移動は、自動又は手動にて行
われる。
【0042】このような反射鏡調整装置30を有するフ
ィゾー干渉計20にあっては、以下に説明する第1,第
2,第3の位置にて、各々干渉縞の検知/解析が行わ
れ、これらの結果に基づいて、当該被測定面26Aの形
状が測定される。即ち、上記したように光源1からの光
が第1の開口25Bを通過するような位置関係(図1,
図4に示す位置関係、これを「第1の位置」とする。)
に、フィゾーレンズ4,被測定物26,反射鏡25が、
各々に接続されたフィゾーレンズ調整装置11、被測定
物調整装置12、反射鏡調整装置30によって移動調整
され、この第1の位置で光源1から光が照射される。こ
のとき、反射鏡25の反射面25Aは、被測定面26A
の光軸Lに対して垂直とされる。
【0043】このとき得られる干渉縞は、CCDカメラ
8で検知され、その干渉縞のデータが画像処理装置9で
解析される。このときCCDカメラ8で検知された干渉
縞は、例えば、縦横各々256ビット×265ビットの
画像データ(図6(A))として処理される。
【0044】次いで、上記第1のステージ30Bによっ
て、被測定面26Aの光軸Lが、反射鏡25の第2の開
口25Cを通過するように、上記反射鏡25の位置合わ
せが行われる(これを「第2の位置」とする。)。この
とき反射面25Aは被測定面26Aの光軸Lに対して垂
直な状態が維持される。そして、この第2の位置で、光
源1から光が照射され、このとき得られた干渉縞がCC
Dカメラ8で検知され、その干渉縞の画像データ(図6
(B))がCCDカメラ8から画像処理装置9に送られ
てその解析が行われる。
【0045】次に、反射鏡25を上記した第1の位置に
戻し、その後、該反射鏡25を図3に示した反射鏡調整
装置30の回転調整マウント30Aによって、光軸Lを
中心に、所定角度(例えば90度)回転される(この状
態を「第3の位置」とする。)。この第3の位置で得ら
れた干渉縞はCCDカメラ8で検知され、斯く検知され
た画像データが、画像処理装置9に送られてその解析が
行われる。
【0046】この第3の位置における干渉縞の検知は、
所定回数(例えば、90度の回転を3回)行われ、各々
の回転角度(例えば、90度、180度,270度)で
得られた干渉縞の画像データ(図6(C))が、画像処
理装置9に蓄えられる。このように第3の位置におい
て、所定角度(90度)の回転を所定回数(3回)行っ
て反射面25の凹凸データをとり、これを平均化して、
後述の被測定面26Aの形状測定の結果を修正するデー
タとして用いることにより、被測定面26Aの絶対測定
が可能になる。
【0047】次に、上記第1〜第3の位置で得られた画
像データ(図6(A)〜(C))を基に、反射鏡25の
反射面25Aに生じている凹凸を検知し、この検知した
結果を、被測定面26Aの測定に反映させる方法につい
て説明する。先ず、第1〜第3の位置で得られた、各画
素毎の画像データ(凹凸データ)M1が、第1,第2,
第3の状態に変化するにつれて移動する様子を、図6を
用いて説明する。
【0048】いま、上記第1の位置において、凹凸デー
タM1が、図6(A)に示すMX1,MY1に生じている場
合を考える。当該フィゾー干渉計20において、フィゾ
ー面4Aに余分な凹凸がなく、しかも、被測定面26A
にも余分な凹凸がないとするならば、当該MX1,MY1
に生じている凹凸データM1は、第1の位置にある反射
面25AのMX1,MY1に対応する位置に生じている凹
凸を表すものと考えられる。
【0049】しかし、この第1の位置による干渉縞の解
析だけでは、MX1,MY1に生じている凹凸データM1
が、フィゾー面4Aに生じている凹凸か、被測定面26
Aに生じている凹凸であるか判断できない。そこで、フ
ィゾー干渉計20では、反射鏡調整装置30の働きによ
って、反射鏡25を第3の位置に移動させ、この第3の
位置で得られた干渉縞(図6(C)は90度回転した状
態を示す。)を解析するようにしている。
【0050】仮に、第3の位置で得られた凹凸データ
(図6(C))のMX1,MY1の位置(図中斜線を描い
た位置)に、依然、凹凸データMがあるならば、少なく
ともこの凹凸データMは、反射面25Aに生じている凹
凸を表すものではないと判断できる。反対に、第3の位
置で得られた画像データ(図6(C))のMX1,MY1
に凹凸データMがなく、MX1,MY1を点P1(光軸Lに対
応)を中心として90度回転させた位置MX2,MY2に凹
凸データM1が移っていたならば、この凹凸データM1が
表す凹凸は、反射面25Aに生じている凹凸を表すと判
断できる。このように反射鏡25の回転に伴って位置が
変動する凹凸は、非回転対称成分に係る凹凸である。
【0051】ところで第3の位置においては、光軸Lを
中心とした反射鏡25の回転(図6の(C)の中心P1
に)を、第1の位置を基準とした場合に、例えば、90
度,180度,270度という具合に行っている。
【0052】而して、仮に、反射鏡25の特定の位置
(例えば、反射鏡25が第1の位置にある場合における
図6(A)のMX1,MY1に対応する位置)に、実際に凹
凸が生じていた場合、凹凸に応じた凹凸データが、反射
鏡25の3回の回転に伴って、上記点P1を中心に90
度宛回転させた3つの点(図6の(C)に示すMX2,M
Y2等)に現れる。これら3つの点に現れたデータを平均
化することにより、非回転対称成分を考慮した被測定面
26Aの測定結果の修正が可能になる。
【0053】即ち、画像処理装置9は、回転前の任意の
位置で測定した凹凸データ及び上記3つの点で各々得ら
れたデータ(W0,W1,W2,W3とする)を、例え
ば、以下の算出式(3)に代入して、この反射面25A
上の非回転対称成分に係る凹凸データ(WAS)を算出す
る。 WAS=W0−(W0+W1+W2+W3)/4 …(3) この結果、反射面25A上の非回転対称成分の凹凸に応
じた、被測定面26Aの測定結果の修正の精度向上が図
られる。
【0054】ところで、反射面25Aに生じている凹凸
が、該反射面25Aの周方向に広がる凹凸(以下「回転
対称成分」という。)のときには、上記第1の位置、第
3の位置で各々得られた干渉縞を解析しても、当該凹凸
を表すデータ(凹凸データM2)が見かけ上移動せず、
これらの凹凸が反射鏡25の反射面25A上の凹凸か、
被測定面26A又はフィゾー面4Aの凹凸かを判別する
ことができない。
【0055】即ち、回転対称成分の凹凸(図6(A)〜
(C)の一点鎖線で示す円に沿って広がる凹凸)は、反
射鏡25をいかに回転させても(第1の位置から第3の
位置に変化させても)、凹凸データM2,M2…が、点P
1を中心に回転対称に分布するため、見かけ上、凹凸デ
ータM2,M2…は移動しない。このため、フィゾー干渉
計20では、上記したように反射鏡25をY方向(図
1,図3のY方向)に所定距離Dだけ移動させ(第1の
位置から第2の位置)、このとき得られた干渉縞のデー
タを解析して、回転対称データ(凹凸データM2)に係
る反射面25A上の凹凸を検知している。
【0056】即ち、第1の位置から第3の位置に移った
ときに移動しなかった凹凸データM2が、第1の位置か
ら第2の位置となったときに(反射鏡25が図1のY方
向に距離Dだけ移動したとき。)これに伴って、移った
ときには(例えば、図6(A)のMX3,MY3が図6
(B)のMX4,MY4に移ったとき)当該凹凸データM2
は、反射鏡25に生じている回転対称成分の凹凸を表し
ていると判断できる。
【0057】いま仮に、反射鏡25の特定の位置(例え
ば、反射鏡25が第1の位置にある場合における図6
(A)のMX3,MY3に対応する位置)に、実際に凹凸が
生じていた場合を考える。この場合には、凹凸に応じた
凹凸データM2が、反射鏡25の所定距離Dの移動と共
に、上記点MX3,MY3を所定距離DだけY方向に移動さ
せた点(図6の(B)に示すMX4,MY4)に現れ、この
移動した点における凹凸のデータが当該干渉縞の解析に
よって検知される。
【0058】画像処理装置9は、上記点MX4,MY4で得
られたデータ(凹凸の形状を表すデータ)を上記点MX
3,MY3で得られたデータ(被測定面26Aの形状と凹凸
の両方を含むデータ)より減算して、反射面25A上の
回転対称成分の凹凸に応じた修正をして被測定面26A
の絶対測定を行う。より具体的には、画像処理装置9に
て、Y方向への横ずらしによって得られた凹凸データを
用いて、以下の算出式(4)に従って、被測定面26A
の絶対測定値W(絶対面形状)の算出のためのWRSが求
められる。
【0059】 WRSS−WRS=(WS−W0)−(WASS−WAS) …(4) ここで、WSはY方向への横ずらしによって得られた凹
凸データ、W0は回転前の任意の位置で測定した凹凸デ
ータ、WRSSはY方向への横ずらしによって得られた回
転対称成分に係る凹凸データ、WRSは回転対称成分に係
る凹凸データ、WASSはY方向への横ずらしによって得
られた非回転対称成分に係る凹凸データ、WASは(3)
式で求めた非回転対称に係る凹凸データである。
【0060】この回転対称成分に係る凹凸を修正するた
めの値WRSと、上記した(3)式で求めた非回転対称成
分に係る凹凸を修正するための値WASとを用いて、絶対
測定値Wが、次の算出式(6)にて求められる。 W=WRS+WAS …(5) この結果、反射面25A上の非回転対称成分、回転対称
成分に係る凹凸による影響を受けない、被測定面26A
の絶対測定ができるようになる。
【0061】このように、フィゾー干渉計20では、反
射鏡調整装置30の働きによって反射鏡25を、反射面
25Aを被測定面26Aの光軸に対して垂直の状態を保
ったまま、当該光軸Lが、第2の開口25Cを通過する
ように所定距離Dだけ移動させ(第2の位置)、この第
2の位置での干渉縞のデータ(図6の(B))と第1の
位置で得られた干渉縞のデータ(図6の(A))とを比
較して、従来検出できなかった反射鏡25の回転対称成
分に係る凹凸をも検知している。
【0062】このように検知された反射鏡25の反射面
25Aの凹凸データは、画像処理装置9内の記憶部(図
示省略)に記憶され、上記のように被測定物26の被測
定面26Aを表すデータに反映されて、この反射面25
Aの凹凸分を修正した被測定面26Aの形状が、この画
像処理装置9によって測定される。図7は、本実施形態
の変形例の反射鏡27を示す図である。この反射鏡27
にはその点P3を中心に4つの第1の開口27B,27
B,27B,27Bが設けられ、更にこの第1の開口2
7B…以外の位置に第2の開口27Cが設けられてい
る。この反射鏡27の第1の開口27B,…の直径Φ1
1、第2の開口27Cの直径Φ12も上記した(1)式と
同様の条件を満たすように、その値が決定される。
【0063】図8は、上記反射鏡27を用いて、軸外し
放物面(円形で光軸Lがその中心O3から外れている放
物面)の被測定面28Aを測定する場合の、フィゾー干
渉計20の配置を示す説明図である。この場合、被測定
面28Aの光軸Lがフィゾーレンズ4の焦点Fを通過す
るようにその位置合わせが行われる。
【0064】図7に示す反射鏡27を用いて、軸外しの
被測定面28Aの形状を実際に測定する場合には、反射
鏡27が、図8の点P3を中心に所定角度(例えば、9
0度)宛回転されて、各々の回転角度にて得られた干渉
縞の画像データが得られる。そして、特定の回転角度に
おいて、反射鏡27が、被測定面28Aの光軸Lが、第
2の開口27Cを通過するように移動され(図8の矢印
で示すY方向)、このときの干渉縞の画像データが、干
渉縞測定部20Aの画像処理装置9に送られる。画像処
理装置9は、これら干渉縞を表す画像データを基に、反
射鏡27Aの表面形状を検知し、この検知したデータを
差し引いて、反射鏡27に凹凸が生じていた場合にこれ
ら凹凸分を修正し、当該被測定面28Aの表面形状の絶
対測定が可能になる。
【0065】ここで、反射鏡27Aの表面の凹凸を検知
する手法は、上記した反射鏡25を用いた場合と同様で
あり、その詳細な説明は省略する。尚、上記した反射鏡
25を被測定面26Aの光軸Lを中心に回転させる回転
調整マウント30Aとしては、ボールベアリングや、エ
アフィンドルを用いたものが考えられる。
【0066】又、上記した第1の実施形態では、反射鏡
25等を用いた干渉計として、フィゾー干渉計を用いた
例を示したが、トワイマン・グリーン干渉計等の他の干
渉計にも、本発明は適用可能である。又、干渉計に限ら
ず、天体望遠鏡等の反射鏡のように、一定の光路を辿っ
て2次非球面に入射し且つ該2次非球面で反射した光
を、同一光路を辿って反射させる他の反射鏡に、上記し
た反射鏡25を適用することもできる。
【0067】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
に係るフィゾー干渉計40ついて、添付図面を参照して
説明する。尚、この第2の実施形態は、請求項1、請求
項3から請求項10に対応する。
【0068】図9は、双曲面の被測定面46Aの凹凸を
測定するためのフィゾー干渉計40の概略を示す図であ
る。この図に示すように、フィゾー干渉計40は、光源
1、半透明ブロック2、コリメータレンズ3、フィゾー
レンズ4、CCDカメラ8、画像処理装置9、フィゾー
レンズ調整装置11、被測定物調整装置12、反射鏡調
整装置50とによって構成されている。尚、上記した半
透明ブロック2のハーフミラー2A、コリメータレンズ
3、CCDカメラ8が干渉縞検知手段40Aを構成す
る。
【0069】この双曲面の被測定面46Aの形状を測定
するフィゾー干渉計40においては、被測定物46、フ
ィゾーレンズ4が、図9に示す関係となるように(フィ
ゾーレンズ4の焦点Fと、被測定面46Aの光軸上の近
軸曲率の1/2の点を一致させる。)配置される。この
場合のフィゾーレンズ4と被測定物46との位置合わせ
は、フィゾーレンズ4、被測定物46に各々接続された
上記フィゾーレンズ調整装置11、被測定物調整装置1
2によって行われる。
【0070】又、このフィゾー干渉計40においては、
上記被測定面46Aに対向する位置に反射鏡45が配置
される。このとき反射鏡45は、上記焦点Fを通過して
被測定面46Aで反射した光が、全て当該反射面45A
に垂直に入射するように、その位置合わせが行われる。
この反射鏡45には、図9〜図12に示すように、第1
の開口45B,第2の開口45Cが設けられている。こ
のうち第1の開口45Bは、正面形状が円形の反射面4
5Aの中心O2に設けられ、第2の開口45Cは、上記
第1の開口45Bから半径方向に所定距離Dだけ離れた
場所に設けられる(図10)。
【0071】そして、フィゾー干渉計40による被測定
面46Aの測定時には、詳細は後述するように、光源1
からフィゾーレンズ4の焦点Fを通過して被測定物46
に至る光が上記第1の開口45Bを通過するように反射
鏡45の位置合わせが行われ(第1の位置)、更に、上
記焦点Fを通過して被測定物46に至る光が上記第2の
開口45Cを通過するように反射鏡45の位置合わせが
行われる(第2の位置)。尚、この位置合わせは、上記
した反射鏡調整装置50によって行われる。
【0072】このようなフィゾー干渉計40において
は、光源1から発せられた光が半透明ブロック2を介し
てコリメータレンズ3に入射される。このコリメータレ
ンズ3から発せられた光(この時点では光線束は平面
波)は該フィゾー面4Aにて一部がフィゾー面4Aで光
源1側に反射される。又、他の一部は、フィゾーレンズ
4の作用によってその光線束が球面波に変換され、その
後、フィゾー面4Aを通過して被測定物46側に照射さ
れる。
【0073】被測定物46に入射した光は、焦点Fにて
収束された後、被測定物46の被測定面46Aに照射さ
れる。被測定面46Aに入射した光は、該被測定面46
Aで反射し反射鏡45に向かう。このとき、反射鏡45
は、被測定面46Aにて反射した光が、当該反射面45
Aに対して常に垂直に当たるように配置される(例え
ば、図9,図11に示す位置関係)。この結果、反射面
45Aに垂直に当った光は、その後、同一光路を被測定
物46に向かって戻り、その後、上記焦点Fを通過して
フィゾー面4Aに対して垂直に入射される。
【0074】被測定面46A、反射面25Aで反射して
フィゾー面4Aに戻った光は、先にフィゾー面4Aで反
射した光と重ね合わされ、このときに干渉が生じる。互
いに干渉した光は、コリメータレンズ3を介して半透明
ブロック2のハーフミラー2Aによって、CCDカメラ
8側に反射する。CCDカメラ8は、この干渉縞を表す
光を取り込んで、その画像データを画像処理装置9に送
る。そして、この画像データを受けた画像処理装置9
は、これらのデータを解析して当該被測定面46Aの形
状を測定する。
【0075】斯かる構成のフィゾー干渉計40において
は、フィゾーレンズ4のフィゾー面4Aに、余分な凹凸
がなく、且つ、反射鏡45の反射面45Aにも、余分な
凹凸がなければ、上記画像処理装置9で検知される干渉
縞は、被測定面46Aの表面形状を表すことになる。即
ち、CCDカメラ8で読み込まれた干渉縞を画像処理装
置9で解析すれば、被測定面46Aの表面形状を測定す
ることができる。
【0076】而して、フィゾー干渉計40においては、
詳細は後述するように、干渉縞を解析するに当たり、上
記反射鏡45を少なくとも、上記した第1の位置及び第
2の位置に移動させて各々の位置で干渉縞を得、これら
得られた干渉縞に係るデータを比較することによって、
当該反射鏡45の反射面45Aに生じている凹凸を検知
し、この結果を基に、被測定面46Aの形状を測定した
結果に修正を加えて、反射面45Aの凹凸の影響を排除
した被測定面46Aの形状測定を行っている。
【0077】次に、上記第1の開口45B,第2の開口
45Cが設けられた反射鏡45について説明する。反射
鏡45の第1の開口45Bは、図10〜図12に示すよ
うに、正面形状が円形の反射面45Aの中心O2に形成
されている。又、第2の開口45Cは、上記第1の開口
45Bから反射鏡45の半径方向に所定距離D1だけ離
れた場所に形成されている(図10)。
【0078】このとき第1の開口45B,第2の開口4
5Cの各々の直径Φ21,Φ22(図11,図12)は、次
式(4)を満足させる値に決定される。 Φ21=Φ22>2d2tanθ2 …(4) ここに、d2は反射鏡45の光軸Lでの近傍の厚さであ
る。又、θ2は焦点Fから被測定面46A全面に光を入
射させる際の入射瞳(図11)で次式(5)によって算
出される。
【0079】 θ2=sin-1(2次非球面の開口数) …(6) このように第1の開口45B,第2の開口45Cが設け
られた反射鏡45は、図10に示す反射鏡調整装置50
によって、その位置調整が行われる。具体的には、反射
鏡調整装置50は、搭載された反射鏡45を被測定面4
6Aの光軸Lを中心に回転調整するための回転調整マウ
ント(第3の調整手段)50A、反射鏡45を光軸Lに
平行な面(X−Y平面)に関してX−Y−Zの軸方向に
粗く移動させる第1のステージ(第1の調整手段)50
B、反射鏡45を同じくX−Y−Zの軸方向に細かく移
動させる第2のステージ50C、回転調整マウント50
Aと第1,第2のステージ50B,50Cとの角度(傾
き)を調整するチルト50D、チルト50Dと第2のス
テージ50Cとの間に設けられて上記回転調整マウント
50AをX−Y平面上の所定の位置に関して回転移動さ
せる回転ステージ50Eとを備えている。この場合、回
転ステージ50Eは、上記第1のステージ50Bと協働
して、反射鏡45を、図11,図12に示す点Rを中心
に所定角度θ5回転させる(第2の調整手段としての機
能)。
【0080】この反射鏡調整装置50によれば、反射鏡
45は、被測定面46Aの光軸Lを中心に回転させる調
整、光軸Lに平行な平面(X−Y平面)に関してX−Y
方向に移動させる調整が可能になる。更に、上記回転ス
テージ50E及び第1のステージ50Bの働きによって
反射鏡45を、上記光軸Lを含む平面(X−Y平面)上
の所定の点R(図11,図12に示す光軸L上の点R)
を通過し、且つ、光軸Lに垂直な軸(この場合には、X
−Y平面に垂直な軸)を中心に適宜回転移動させること
ができる。
【0081】このような反射鏡調整装置50を有するフ
ィゾー干渉計40にあっても、上記した第1の実施形態
のフィゾー干渉計20の場合と同様に、第1,第2,第
3の位置にて、干渉縞の検知/解析が行われて、当該被
測定面46Aの形状が測定される。具体的には、光源1
からの光が第1の開口45Bを通過するような図9,図
11に示す位置関係(これを「第1の位置」という。)
に、フィゾーレンズ4,被測定物46,反射鏡45が、
各々に接続されたフィゾーレンズ調整装置11、被測定
物調整装置12、反射鏡調整装置50によって設定さ
れ、この第1の位置での干渉縞が、CCDカメラ8で検
知され、その干渉縞のデータが画像処理装置9で解析さ
れる。
【0082】更に、上記反射鏡45を上記第1のステー
ジ50B及び回転ステージ50Eによって、被測定面4
6Aの光軸Lが、反射鏡45の第2の開口45Cを通過
し、且つ、球面の反射面46Aが、その回転後において
も、同一球面(図11,図12で一点鎖線で示す円弧)
上にあるようにその位置合わせが行われる(第2の位
置)。
【0083】そして、この第2の位置で得られた干渉縞
がCCDカメラ8で検知され、その干渉縞の画像データ
がCCDカメラ8から画像処理装置9に送られてその解
析が行われる。反射鏡45が、この第2の位置から第1
の位置に戻された後、反射鏡調整装置50の回転調整マ
ウント50Aによって、反射鏡45がその光軸Lを中心
に、所定角度(例えば90度)回転される(第3の位
置)。そして、この第3の位置で得られた干渉縞が、C
CDカメラ8で検知される。斯く検知された画像データ
は、画像処理装置9に送られてその解析が行われる。
尚、第3の位置での干渉縞の解析は、所定角度の回転を
所定回(例えば、3回)行わって、各々の回転角度(例
えば、90度、180度,270度)で得られた干渉縞
の画像データを基に、画像処理装置9で詳細な解析が行
われる。
【0084】尚、上記第1〜第3の位置で得られる画像
データを基に、反射鏡45の反射面45Aに生じている
凹凸を測定する方法については、上記した第1の実施形
態と同様でありその詳細な説明は省略する。以上説明し
たように、この第2の実施形態では、双曲面の被測定面
46Aの凹凸を測定する例を挙げて説明したが、他の2
次非球面、例えば、楕円面の被測定面についても、同様
に、反射鏡(この場合にも、反射鏡は球面鏡である。)
の表面の凹凸を検知して、当該被測定面の絶対測定を行
うことができるのは勿論である。
【0085】尚、反射鏡45を、被測定面46Aの光軸
Lを中心に回転させる回転調整マウント50Aとして
は、ボールベアリングや、エアフィンドルを用いたもの
が考えられる。又、上記した第2の実施形態では、反射
鏡45等を用いた干渉計として、フィゾー干渉計を用い
た例を示したが、トワイマン・グリーン干渉計等の他の
干渉計にも、本発明は適用可能である。
【0086】又、干渉計に限らず、天体望遠鏡等の反射
鏡のように、一定の光路を辿って2次非球面に入射し且
つ該2次非球面で反射した光を、同一光路を辿って反射
させる他の反射鏡に本発明を適用することもできる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、上記請求項1から
請求項3の発明によれば、一定の光路を辿って2次非球
面に入射し且つ該2次非球面で反射した光が、反射鏡に
入射する際に、2次非球面の同一の箇所に入射した光
を、当該反射鏡の異なる位置で反射させることができる
ので、その反射面に凹凸がある場合に、異なる位置で反
射した光のデータを基に、その凹凸を簡易に検知するこ
とができる。
【0088】又、請求項4から請求項6の発明によれ
ば、調整手段の働きによって、2次非球面の光軸上の特
定点を通過する光を、反射鏡に設けられた2つの開口
を、各々介して、当該2次非球面に入射させることがで
き、当該反射鏡の異なる位置で反射させることができる
ので、異なる位置で反射した光に基づいて、当該反射面
の凹凸を簡易に検知することができるようになる。
【0089】又、請求項7から請求項9の発明によれ
ば、参照面で反射した光と、2次非球面たる被測定面、
更には反射面にて反射された光とを互いに干渉させる干
渉計において、被測定面の光軸上の特定点を通過し一定
光路を辿った光を、反射鏡を移動させて当該反射面の異
なる点で反射させることができるので、反射鏡の反射面
に凹凸が生じている場合に、当該異なる点で光が反射し
た結果得られる干渉縞に基づいて、反射面の凹凸を検知
できるようになる。この結果、2次非球面の形状測定を
行なうに当たり、反射面に凹凸が生じていても当該反射
面の絶対測定を予め行うことなく、反射鏡を回転させた
り、横ずらしすることにより、被測定面の絶対測定が可
能になる。
【0090】又、請求項10の発明によれば、反射鏡
を、被測定面の光軸を中心に回転させて、当該反射鏡の
異なる点で反射させた場合の各々の干渉縞を比較して、
当該反射鏡の凹凸を検知できるので、2次非球面の形状
測定を行なうに当たり、反射面に凹凸が生じていても、
当該反射面の絶対測定を予め行うことなく、測定結果か
ら反射面の凹凸の影響を取り除いて、被測定面の絶対測
定が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のフィゾー干渉計20の構成を
示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の反射鏡25の平面形状及び断
面形状を示す説明図である。
【図3】フィゾー干渉計20の反射鏡調整装置30を示
す斜視図である。
【図4】第1の位置で被測定物26の被測定面26Aの
形状を測定する様子を示す説明図である。
【図5】第2の位置で被測定物26の被測定面26Aの
形状を測定する様子を示す説明図である。
【図6】画像処理装置9によって解析される干渉縞のデ
ータの変化を示す説明図である。
【図7】第1の実施形態の変形例に係る反射鏡27の平
面形状を示す説明図である。
【図8】反射鏡27が使用して被測定物28の被測定面
28Aの形状を測定する様子を示す説明図である。
【図9】第2の実施形態のフィゾー干渉計40の構成を
示すブロック図である。
【図10】フィゾー干渉計40の反射鏡調整装置50を
示す斜視図である。
【図11】第1の位置で被測定物46の被測定面46A
の形状を測定する様子を示す説明図である。
【図12】第2の位置で被測定物46の被測定面46A
の形状を測定する様子を示す説明図である。
【図13】放物面を測定する従来のフィゾー干渉計10
の構成を示すブロック図である。
【図14】双曲面を測定する従来のフィゾー干渉計10
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 光源 4 フィゾーレンズ 4A フィゾー面(参照面) 20 フィゾー干渉計 25,45 反射鏡 25A,45A 反射面 26,46 被測定物 26A,46A 被測定面 30,50 反射鏡調整装置
フロントページの続き (72)発明者 市川 元 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の2次非球面と対向し、該2次非
    球面の光軸と交わるように設置され、 上記光軸上の特定点を通過して上記2次非球面に入射し
    該2次非球面で反射した光を、上記2次非球面に同一光
    路にて再び入射させる反射鏡において、 上記2次非球面に光を入射させるための開口が少なくと
    も2以上設けられていることを特徴とする反射鏡。
  2. 【請求項2】 上記2次非球面は放物面であり、上記反
    射鏡の反射面は平面であることを特徴とする請求項1に
    記載の反射鏡。
  3. 【請求項3】 上記2次非球面は双曲面又は楕円面であ
    り、上記反射鏡の反射面は球面であることを特徴とする
    請求項1に記載の反射鏡。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3の何れかに記載の
    上記反射鏡又は上記対象物を、 上記特定点を通過した光が上記2以上の開口の一方の開
    口を通過し得る第1の位置と、上記特定点を通過した光
    が上記2以上の開口の他方の開口を通過し得る第2の位
    置とに移動調整可能な調整手段を備えていることを特徴
    とする反射鏡調整装置。
  5. 【請求項5】 上記調整手段は、 上記反射鏡を、上記光軸を含む1つの平面に関して、少
    なくとも光軸に垂直な一方向に移動させることができる
    第1の調整手段を備えていることを特徴とする請求項4
    に記載の反射鏡調整装置。
  6. 【請求項6】 上記調整手段は、 上記反射鏡を少なくとも、該反射鏡の球心を通り、且つ
    該光軸に垂直な軸を中心に回転移動させる第2の調整手
    段を備えていることを特徴とする請求項4又は請求項5
    に記載の反射鏡調整装置。
  7. 【請求項7】 光源と、 上記光源からの光の少なくとも一部が入射する参照面
    と、 請求項4から請求項6の何れかに記載の反射鏡と、 請求項4から請求項6の何れかに記載の調整手段と、 上記参照面にて反射した光と、上記反射鏡にて反射され
    て同一光路を辿って戻ってきた光とを重ね合わせて得ら
    れた干渉縞を検知する干渉縞検知手段と、 該干渉縞検知手段からの信号に基づいて上記被測定面の
    形状を測定する測定手段とを備えていることを特徴とす
    る干渉計。
  8. 【請求項8】 上記測定手段は、上記反射鏡が上記第1
    の位置にあるときの干渉縞を表す信号と、上記反射鏡が
    上記第2の位置にあるときの干渉縞を表す信号とを比較
    して、反射鏡の表面の凹凸を検知することを特徴とする
    請求項7に記載の干渉計。
  9. 【請求項9】 上記調整手段は、上記反射鏡を、上記被
    測定面の光軸を中心に回転移動させ得る第3の調整手段
    を備え、 上記干渉縞検知手段は、上記反射鏡が上記第1の位置に
    あるときの干渉縞を表す第1の信号と、上記反射鏡が上
    記第2の位置にあるときの干渉縞を表す第2の信号と、
    上記反射鏡が上記第1の位置にあるときに上記第3の調
    整手段によって当該反射鏡を上記光軸を中心として所定
    角度回転させたときの干渉縞を表す第3の信号とを各々
    比較して、反射鏡の表面の凹凸を検知することを特徴と
    する請求項7に記載の干渉計。
  10. 【請求項10】 光源と、 上記光源から光が入射される参照面と、 被測定面が2次非球面であるときにその光軸上の特定点
    を通過して該被測定面に入射し反射した上記光源からの
    光を、上記被測定面に同一光路にて再び入射させる反射
    鏡と、 上記反射鏡を、上記光軸を中心として所定角度回転させ
    得る調整手段と、 上記参照面にて反射した光と、上記反射鏡にて反射され
    た後同一光路を戻ってきた光とを重ね合わせて得られた
    干渉縞を検知する干渉縞検知手段と、 該干渉縞検知手段からの信号に基づいて上記被測定面の
    形状を測定する測定手段とを備え、 上記測定手段は、上記反射鏡が所定の位置にあるときの
    干渉縞を表す信号と、上記反射鏡を上記調整手段にて上
    記光軸を中心として所定角度回転させた状態での干渉縞
    を表す信号とを比較して、反射鏡の表面の凹凸を検知す
    ることを特徴とする干渉計。
JP8209612A 1996-08-08 1996-08-08 反射鏡、反射鏡調整装置及び干渉計 Pending JPH1048409A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018135718A1 (ko) * 2017-01-20 2018-07-26 한국표준과학연구원 반사경 측정 시스템 및 이를 이용한 반사경 측정 방법

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