JP3167870B2 - 非球面レンズの偏心測定装置およびその偏心測定方法 - Google Patents

非球面レンズの偏心測定装置およびその偏心測定方法

Info

Publication number
JP3167870B2
JP3167870B2 JP30123694A JP30123694A JP3167870B2 JP 3167870 B2 JP3167870 B2 JP 3167870B2 JP 30123694 A JP30123694 A JP 30123694A JP 30123694 A JP30123694 A JP 30123694A JP 3167870 B2 JP3167870 B2 JP 3167870B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
center
lens
reflected
gravity
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30123694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08159915A (ja
Inventor
展弘 森田
雅明 高井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP30123694A priority Critical patent/JP3167870B2/ja
Publication of JPH08159915A publication Critical patent/JPH08159915A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3167870B2 publication Critical patent/JP3167870B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非球面レンズの偏心測
定装置およびその偏心測定方法に関し、非球面レンズの
光軸に対する偏心を簡単な構成で容易に測定することが
でき、さらに非球面レンズとレンズ枠との高精度な取り
付けまたは調芯に容易に適用することのできるものに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、非球面レンズは非球面軸の偏
心を測定して作製精度を検査する必要があり、またレン
ズ枠に取り付ける際にもこの非球面軸の偏心を測定して
取り付け精度の確認や調芯が行なわれている。この種の
非球面レンズの偏心測定としては、例えば、特開平1−
296132号および特開平3−37544号に記載さ
れている。これらは、検査する非球面レンズ(被検レン
ズ)をほぼ光軸回りに回転させる保持回転部に保持させ
た状態で、その近軸領域にレーザビームを回転軸方向か
ら照射し、この近軸領域で反射される反射光を結像させ
ることによってスポット状の反射像を得てその重心位置
から被検レンズの近軸曲率中心を回転軸上にほぼ一致さ
せる。この後、被検レンズを回転させこの回転によって
生じる非球面領域の変位を検出し、この変位量を演算す
ることによって非球面レンズの偏心を測定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の非球面レンズの偏心測定装置およびその偏心
測定方法にあっては、被検レンズの形状に合わせて非球
面領域の変位を測定する変位計を移動させ、被検レンズ
面の法線方向に位置するようにその都度セッティングを
行なわなければならず、この変位計の設定は複雑かつ困
難であるという問題があった。また、この変位計で得ら
れた変位データおよび反射像の重心位置データから非球
面レンズの偏心を求めるためには複雑な演算を行わなけ
ればならないという問題もあった。
【0004】この問題を解消するため鋭意研究を重ねた
結果、非球面レンズの近軸領域と非球面領域とでは曲率
中心が異なることに着目し、被検レンズで反射される反
射光を結像させ、また光軸と同心のピンホールを通過さ
せることによってスポット状の反射像およびリング状の
反射像を得ることができた。すなわち、スポット状反射
像は被検レンズ被検面の近軸領域からの反射光により得
られ、リング状反射像は被検レンズ被検面の非球面領域
から得られるものであることから、このスポット状反射
像およびリング状反射像のそれぞれの重心位置を検知す
ることによって非球面レンズの偏心を高精度に測定する
ことができた。しかしながら、この偏心測定において
は、スポット状反射像およびリング状反射像を同一の検
知面上で得ていることやピンホールによる回折の影響や
迷光等の影響があることから、これらの重心位置を正確
に検知することはできたがより高精度な測定が求められ
た。また、反射光の結像位置付近で得られるスポット状
反射像とともに非球面領域からの反射光も投射されるた
め、非球面軸が偏心している場合には検知する重心位置
の検知精度がその影響により低くなる場合があるという
課題があった。
【0005】そこで、本発明は、リング状反射像および
スポット状反射像を異なる検知面で得られるようにする
ことにより、リング状反射像およびスポット状反射像の
重心位置をより正確に検知できるようにして、簡単な構
成によって容易で高精度な非球面レンズの偏心測定を実
現することを目的とする。さらに、請求項または
載の発明は、リング状反射像およびスポット状反射像を
より鮮明に得られるようにすることにより、これら反射
像の重心位置の検知精度を向上させて、測定精度をさら
に向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の偏心測定装置に係る発明は、被検レンズを
保持する保持手段と、光を出射する光源と、保持された
被検レンズと光軸が略一致するよう配置され光源からの
光を該被検レンズに収束して該光軸方向から照射すると
ともに該被検面で反射される反射光を結像させる光学系
と、被検レンズの被検面で反射された反射光が結像され
る前に該反射光を2つの光路に分離する分離手段と、分
離された一方の反射光の結像位置近傍に位置し該反射光
の光軸と略同心の円形開口を有する整形部材と、分離さ
れた一方の反射光の進行方向に対して整形部材の後方に
位置する検知面を有し該検知面に投射される該整形部材
の円形開口を通過することによりリング状に整形された
反射像の重心位置を検知する第1の重心検知手段と、分
離された他方の反射光の略結像位置に位置する検知面を
有し該検知面に投射されるスポット状の反射像の重心位
置を検知する第2の重心検知手段と、前記重心検知手段
が検知した前記反射像の重心位置を演算して被検レンズ
の偏心を算出する演算処理手段と、を備えたことを特徴
とするものである。
【0007】請求項記載の偏心測定装置に係る発明
は、前記分離手段および第2の重心検知手段の間に、前
記他方の反射光の光軸と略同心の円形開口を有する絞り
部材を配設したことを特徴とするものである。
【0008】請求項記載の偏心測定装置に係る発明
は、前記分離手段および第1の重心検知手段の間に、前
記一方の反射光の光軸付近を遮光する遮光手段を配設し
たことを特徴とするものである。また、請求項記載の
偏心測定方法に係る発明は、上記請求項1〜のいずれ
かに記載の非球面レンズ偏心測定装置を用い、前記第1
の重心検知手段の検知面に投射するリング状反射像の重
心位置から前記光学系の光軸に対する非球面軸の偏心を
測定し、また前記第2の重心検知手段の検知面に投射す
るスポット状反射像の重心位置から光学系の光軸に対す
る近軸曲率中心の偏心を測定する非球面レンズ偏心測定
方法であって、前記被検レンズを前記保持手段に保持さ
せた後に該被検レンズに前記光学系による光源からの収
束光を照射し、該被検面で反射された反射光を該光学系
が結像させる前に前記分離手段により2つの光路に分離
し、前記リング状反射像は、分離した一方の反射光が通
過する前記円形開口を有する整形部材の前記結像位置と
の相対的位置関係を光軸方向に調整することにより整形
して前記第1の重心検知手段の検知面に投射し、また、
前記スポット状反射像は、分離した他方の反射光を略結
像位置に位置する前記第2の重心検知手段の検知面に結
像させ投射することを特徴としている。
【0009】請求項記載の偏心測定方法に係る発明
は、前記非球面レンズの偏心を測定する前に、前記第2
の重心検知手段により前記スポット状反射像の重心位置
を検知し、該重心位置と光学系の光軸とを一致させるこ
とを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1記載の偏心測定装置に係る発明では、
保持手段に保持された被検レンズに光学系により収束さ
れた光源からの収束光がその光軸方向から照射され、こ
の被検レンズの被検面で反射される反射光が再度光学系
を通ることによって結像位置に向けて収束されつつ分離
手段により2つの光路に分離される。そして、分離され
た一方の反射光がその結像位置近傍に位置する整形部材
の円形開口を通過することによって整形されて第1の重
心検知手段の検知面にリング状の反射像が投射され、こ
のリング状反射像から第1の重心検知手段によりその重
心位置が検知される。また、分離した他方の反射光がそ
の略結像位置に位置する第2の重心検知手段の検知面に
結像されてスポット状の反射像が投射され、このスポッ
ト状反射像から第2の重心検知手段によりその重心位置
が検知される。このとき、第1の重心検知手段の検知面
に投射されるリング状反射像は被検レンズの非球面領域
で反射された反射光のみに整形されたものであり、第2
の重心検知手段の検知面に投射されるスポット状反射像
は主に被検レンズの略近軸領域で反射された反射光によ
るものである。そして、第1の重心検知手段により検知
されたリング状反射像の重心位置や第2の重心検知手段
により検知されたスポット状反射像の重心位置が演算処
理手段により演算されて被検レンズの近軸曲率中心およ
び非球面軸の偏心が算出される。したがって、第1の重
心検知手段が検知するリング状反射像の重心位置より光
学系の光軸に対する被検レンズの非球面軸の偏心を測定
することができ、また、第2の重心検知手段が検知する
スポット状反射像の重心位置より光学系の光軸に対する
被検レンズの近軸曲率中心の偏心を測定することができ
る。さらに、リング状反射像およびスポット状反射像は
被検レンズの被検面で反射された反射光を分離してそれ
ぞれ異なる検知面上に投射されることから同時にこれら
の重心位置を検知して被検レンズの非球面軸および近軸
曲率中心の偏心を測定することができる。
【0011】
【0012】請求項記載の偏心測定装置に係る発明で
は、分離された他方の反射光が絞り部材の円形開口によ
り絞られ、被検レンズの非球面領域で反射された反射光
が除かれる。したがって、第2の重心検知手段の検知面
には被検レンズの近軸領域で反射された反射光のみが投
射される。請求項記載の偏心測定装置に係る発明で
は、分離された一方の反射光の光軸付近が遮光手段によ
り遮光され、被検レンズの近軸領域で反射された反射光
が除かれる。したがって、第1の重心検知手段の検知面
には被検レンズの非球面領域で反射された反射光のみが
投射される。
【0013】また、請求項記載の偏心測定方法に係る
発明では、用いる上記請求項1からに記載の偏心測定
装置に応じた作用が得られるとともに、第1の重心検知
手段が検知するリング状反射像は、分離した一方の反射
光が通過する円形開口を有する整形部材の結像位置との
相対的位置関係を光軸方向に調整することにより整形し
て前記第1の重心検知手段の検知面に投射するので、こ
のときにリング状反射像になるのは非球面レンズの近軸
領域と非球面領域とでは曲率中心が異なることから、ピ
ンホールの光軸方向の位置に応じて非球面領域または近
軸領域で反射された反射光を遮光することができ、被検
レンズの近軸領域で反射された反射光を遮光し非球面領
域で反射した反射光を通過させることによりリング状と
なる。したがって、整形部材の位置を光軸方向に移動さ
せるだけで反射像はリング状にすることができる。
【0014】請求項記載の偏心測定方法に係る発明で
は、非球面レンズの偏心を測定する前に、第2の重心検
知手段によりスポット状反射像の重心位置を検知し、こ
の重心位置と光学系の光軸とを一致させる。したがっ
て、この第2の重心検知手段が検知する重心位置のスポ
ット状反射像は、ほとんどが近軸領域からの反射光であ
ることから、被検レンズの近軸曲率中心と光学系の光軸
とを一致させることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図8は本発明の発明に係る非球面レンズの偏心測定
装置およびその偏心測定方法の第1実施例を示す図であ
り、本実施例は請求項1、4、またはのいずれかに記
載の発明に対応する。
【0016】まず、本実施例により偏心測定する非球面
レンズを説明する。図1において、10は一面側に非球面
11を、他面側に球面12を作製した非球面レンズであり、
非球面レンズ10は非球面11を被検面として偏心測定する
被検レンズである。この非球面レンズ10は、球面12を基
準に取り付けられるものであり、非球面11の近軸曲率中
心13および球面12の曲率中心14を通る軸がレンズ光軸15
に、非球面11の近軸曲率中心13および球面12の頂点11a
を通る軸が非球面軸16になり、非球面11は非球面軸16に
対して軸対称となる。そして、非球面レンズ10の偏心と
いうのは、レンズ光軸15に対して非球面軸16が挟角θで
傾くことをいい、本発明は非球面軸16の偏心量εおよび
偏心方向θを測定する。
【0017】次に、本実施例の偏心測定装置の構成を説
明する。図2において、21は非球面レンズ10を保持する
レンズ受け(保持手段)であり、レンズ受け21は非球面
レンズ10(以下、被検レンズ10ともいう)の球面12を真
空吸着して保持固定する。22は光学系であり、光学系22
は光源23から出射された光をハーフミラー24で偏向して
レンズ25、26を通過させることによって収束しレンズ受
け21が保持する被検レンズ10に光軸22a方向から照射す
る。この被検レンズ10の非球面11(以下、被検面11とも
いう)で反射された反射光は、再度レンズ25、26を逆方
向に通過することによって結像位置Aで結像するように
収束される。この光学系22は、光軸22aがレンズ受け21
の略中心を通るよう設定されており、この光軸22aはレ
ンズ受け21が保持する被検レンズ10のレンズ光軸15と正
確ではないがほぼ一致する。
【0018】ここで、前記結像位置Aは、レンズ26によ
る収束光の収束位置D(図3に示すレンズ26の焦点位
置)とほぼ共役な関係となるレンズ25の収束位置であ
る。また、このレンズ26の収束位置Dは、図3に示すよ
うに、光源23からの光を収束するレンズ26の焦点距離を
f1、このレンズ26から被検レンズ10までの距離をZ、
被検レンズ10の近軸曲率半径をR0とし、これらの関係
が以下の式で表されるときに被検面11の近軸曲率中心13
と一致する。但し、これは両凸レンズの場合であり、被
検レンズ10がメニスカスレンズ、あるいは両凹レンズの
場合には式中の符号が変わる。
【0019】 Z=f1−R0 ・・・(1) 31はピンホール(円形開口)31aを有するスライド部材
(整形部材)であり、このスライド部材31は前記結像位
置A近傍に配置されており、ピンホール31aの中心を光
軸22aと同心にするよう略一致させつつ移動させ、結像
位置Aとの光軸22a方向の相対的位置関係を調整するこ
とができる。また、32はビームスプリッタであり、スプ
リッタ32はハーフミラー24とスライド部材31との間に介
装されており、ハーフミラー24を透過する反射光の一部
を結像位置Aで結像可能に透過するとともに他の反射光
を結像位置Bで結像可能に略90゜偏向する。すなわ
ち、ビームスプリッタ32は、被検レンズ10の被検面11で
反射された反射光を2つの光路に分離する分離手段を構
成している。なお、前記結像位置Bは、スプリッタ32に
より偏向されているが結像位置Aと同様に前記収束位置
Dとほぼ共役な関係となっている。また、スライド部材
31と結像位置Aとの光軸22a方向に対する相対的位置関
係の調整は、レンズ受け21や光学系22を光軸22a方向に
移動させる機構で行なってもよい。
【0020】33、34はCCDカメラであり、CCDカメ
ラ33はスプリッタ32を透過した反射光の進行方向に対し
てスライド部材31の後方で撮像面33aが略垂直になるよ
う配置されており、撮像面31aに投射された反射光の反
射像を撮像する。また、CCDカメラ34はスプリッタ32
により偏向された他方の反射光と撮像面34aが略垂直
に、かつ、前記結像位置Bに位置するように配置されて
おり、撮像面34aに投射された反射光の反射像を撮像す
る。
【0021】35は画像処理装置であり、画像処理装置35
にはCCDカメラ33、34のそれぞれの撮像面33a、34a
における光学系22の光軸22a位置を設定されており、こ
の画像処理装置35はCCDカメラ33、34の撮像データを
処理してそれぞれの反射像の重心位置を検知するととも
に、撮像面33a、34a上に投射された反射像やその重。
心位置をモニタ36に表示させる。また、この画像処理装
置35は、それぞれの反射像の重心位置のデータを演算処
理して非球面11の光軸22aに対する偏心を算出すること
ができ、光軸22aに対する近軸曲率中心13や非球面軸16
の偏心量εや偏心方向θを算出してモニタ36に表示させ
る。すなわち、画像処理装置35は、演算処理手段を構成
し、CCDカメラ33とともに第1の重心検知手段を、ま
たCCDカメラ34とともに第2の重心検知手段を構成し
ており、CCDカメラ33、34の撮像面33a、34bが第
1、第2の重心検知手段の検知面となる。なお、画像処
理装置35は、モニタ36に前記反射像や重心位置を表示す
る際、光学系22の光軸22aの位置を零点とするXYチャ
ート上に表示させ、これらの位置を確認できるようにし
てもよい。
【0022】なお、上記光学系22、ハーフミラー24、お
よびビームスプリッタ32等の光学素子は、収差(特に球
面収差)がよく補正されているものが好ましい。次に、
本実施例の偏心測定方法とともに作用を説明する。レン
ズ受け21に被検レンズ10の球面12側を真空吸着して保持
固定した後、光源23を点灯し、光源23から出射された光
をハーフミラー24によりレンズ25、26方向に偏向した
後、そのレンズ25、26により収束位置Dに向けて収束さ
せつつ光軸22a方向から被検レンズ10に照射する。この
とき、被検レンズ10に照射された収束光の少なくとも一
部は被検面11でレンズ25、26方向に反射され、その反射
光は再度レンズ25、26により結像位置Aに向けて収束さ
れつつハーフミラー24を透過する。
【0023】次いで、ハーフミラー24を透過した反射光
が結像位置Aに到達する前に、その反射光をスプリッタ
32により透過および偏向して2つの光路に分離する。そ
して、スプリッタ32を透過した一方の反射光は、結像位
置A近傍に位置するスライド部材31のピンホール31aに
より整形してCCDカメラ33の撮像面33aに反射像を投
射する。このとき、スライド部材31を図4に示すように
結像位置Aに位置させた場合、被検面11の近軸領域(ほ
ぼ球面形状の領域)で反射された図中破線で示す反射光
がピンホール31aを通過し、また被検面11の他の領域
(非球面形状の領域、以下非球面領域という)で反射さ
れた図中一点鎖線で示す反射光はピンホール31により遮
光される。すなわち、レンズ26による収束球面波の収束
位置Dが被検面11の近軸曲率中心13と略一致しているこ
とから被検面11における収束球面波の曲率半径と近軸曲
率半径R0が略一致している状態なので、被検面11の近
軸領域で反射された反射光のみがピンホール31aの位置
で光軸22a付近を通過することになり、また被検面11の
半径方向に徐々に曲率半径が変化していく非球面領域か
らの反射光はピンホール31aにより遮光される(ピンホ
ール31aを形成する外縁側が遮光する)。そのため、被
検面11の非球面領域で反射される反射光をピンホール31
aにより遮光した場合のCCDカメラ33の撮像面33aに
投射される反射像は、図6に示すようなサークル状反射
像39となる。
【0024】一方、スライド部材31を、図5に示すよう
に、結像位置Aからハーフミラー24側にΔLだけ移動さ
せた場合には、逆に、図中破線で示す被検面11の近軸領
域で反射された反射光がスライド部材31のピンホール31
aにより遮光され、図中一点鎖線で示す被検面11の非球
面領域で反射された反射光はそのピンホール31を通過す
る。したがって、撮像面33aに投射される反射像は、被
検レンズ10の非球面領域で反射された反射光のみに整形
された図7に示すリング状反射像40となる。なお、被検
面11の光軸22a付近で反射される反射光は、レンズ25、
26により屈曲されることが少なく光軸22a付近を直進す
るので、ピンホール31を通過してリング状反射像40の中
心にリーク像41を投射する。
【0025】また、スプリッタ32が偏向した他方の反射
光は、略結像位置Bに位置するCCDカメラ34の撮像面
34aに反射像を投射する。このとき、スプリッタ32によ
り偏向された反射光は、レンズ25、26により収束されつ
つ偏向されているので撮像面34aで結像してスポット状
の反射像(図示していない)となる。なお、この撮像面
34aに投射されるスポット状反射像は被検面11の近軸領
域および非球面領域で反射された反射光によるものであ
り、被検面11の近軸領域で反射された反射光がスポット
状反射像を撮像面34aに投射し、被検面11の非球面領域
で反射された反射光はその廻りにはぼけを生じさせる。
但し、画像処理装置35は画像処理条件の設定によって前
記スポット状反射像の重心位置を検知することは可能で
ある。
【0026】このように、CCDカメラ33の撮像面33a
には被検レンズ10の近軸領域および非球面領域で反射さ
れた反射光によりサークル状反射像39およびリング状反
射像40を投射することができ、またCCDカメラ34の撮
像面34aには被検レンズ10の近軸領域で主に反射された
反射光により前記スポット状反射像を投射することがで
き、それぞれの重心位置を画像処理装置35で検知するこ
とができる。そして、本実施例においては、CCDカメ
ラ33の撮像面33aにはリング状反射像40を、またCCD
カメラ34の撮像面34aには前記スポット状反射像を投射
し、画像処理装置35によりリング状反射像40の重心位置
を検知して光軸22aに対する被検レンズ10の非球面軸16
の偏心を、また前記スポット状反射像の重心位置を検知
して光軸22aに対する被検レンズ10の近軸曲率中心13の
偏心を同時に測定してモニタ36に表示させることができ
る。
【0027】ところで、被検レンズ10の球面12側の曲率
中心14はレンズ受け21に保持させるだけで常に光学系22
の光軸22aと一致するが、被検面11の近軸曲率中心13ま
たは非球面軸16は任意に保持させただけでは光軸22aと
一致することはほとんどない。そのため、被検面11の近
軸曲率中心13および非球面軸16の光軸22aに対する偏心
をそれぞれ個別に演算して算出することも可能であるが
この演算は若干複雑となることから、被検面11の近軸曲
率中心13を光学系22の光軸22aと一致させた状態で被検
レンズ10の偏心を測定する方がよい。この被検面11の近
軸曲率中心13を光学系22の光軸22aに一致させるのは、
画像処理装置35がモニタ36に表示する前記スポット状反
射像がほぼ被検レンズ10の近軸領域からの反射光による
ものなのでその重心位置情報に基づいてレンズ受け21に
よる被検レンズ10の保持を調整することによって容易に
行なうことができる。なお、この被検レンズ10の保持の
調整は、公知の方法でよい。
【0028】そこで、被検レンズ10の偏心を測定する前
に、被検レンズ10の近軸曲率中心1313を光軸22aに略一
致させる作業を行なった後、CCDカメラ33の撮像面33
aにリング状反射像40を投射するために、図5に示すよ
うにスライド部材31をCCDカメラ34の撮像面34aにサ
ークル状反射像39を投射する位置からΔLだけ移動させ
る。このときに、スライド部材31のピンホール31aを通
過する反射光の被検面11における光軸22aからの径方向
の高さである像高hを求めておく。なお、この像高hは
被検レンズ10の非球面軸16の光軸22aに対する偏心を演
算する際に使用するものである。
【0029】ここで、被検レンズ10の近軸曲率中心13を
光軸22aと一致させた状態で、CCDカメラ33の撮像面
33aに投射されるリング状反射像40の重心位置は、撮像
面33aと交叉する光軸22aの位置座標を零点(X0、Y
0)として(X、Y)で表すことができ、これらの間の
距離eは次式で表すことができる。
【0030】
【数1】 また、図8に示す被検レンズ10の軸方向断面における被
検面11はT=F(h)で表され、被検面11の頂点11aを
零点とする像光hの座標P{h、F(h)}の被検面11
に対する法線45の傾きを{−1/f(h)}としたとき
の切片T1は、被検面11の近軸曲率半径をR0、非球面
領域の曲率変化量をΔRとすると、 T1=h/f(h)+F(h) ・・・(3) T1=R0+ΔR ・・・(4) この(3)式、(4)式から、 ΔR=T1−R0=h/f(h)+F(h)−R0 ・・・(5) となり、偏心量εは、図5に示すように、レンズ26の焦
点距離をf1、レンズ25の焦点距離をf2、スライド部
材31と撮像面33aの間の距離をWとすると、 ε=tan-1〔(e・f1)/{2・ΔR・(f2+W)}〕 ・・・(6) であることから、(6)式を(5)式を代入して、 ε=tan-1〔(e・f1)/{2・(h/f(h)+F(h)−R0) ・(f2+W)}〕 ・・・(7) とすることができる。
【0031】また、偏心方向θについても、 θ=tan-1{(Y−Y0)/(X−X0)} ・・・(8) と、表すことができる。したがって、被検レンズ10の近
軸曲率中心13を光軸22aに略一致させた後、スライド部
材31が結像位置AからΔLだけ離隔したときの像高hを
求め画像処理装置35に被検レンズ10や光学系22の条件と
ともに入力することによって、その画像処理装置35によ
りCCDカメラ33の撮像面33aに投射されるリング状反
射像40の重心位置を検知して上記(7)式および(8)
式から偏心量εおよび偏心方向θを算出し被検レンズ10
の光軸22aに対する非球面軸16の偏心を測定することが
できる。
【0032】なお、前記F(h)は次式のように表され
る。
【0033】
【数2】 C =1/R0 R0:被検面11の近軸曲率半径 ΔR:非球面領域の曲率変化量 k :円錐定数 h :光軸22aからの高さ(像高) An :n次の非球面係数 このように本実施例においては、被検レンズ10の被検面
11で反射された反射光を結像位置Aの前でスプリッタ32
が透過および偏向して2つの光路に分離する。そして、
透過した一方の反射光をスライド部材31のピンホール31
aが被検面11の非球面領域で反射された反射光のみに整
形してCCDカメラ33の撮像面33aにリング状反射像40
を投射しその重心位置を検知する。同時に、スプリッタ
32が偏向した反射光をCCDカメラ34の撮像面34aに結
像させて被検面11の近軸領域で反射された反射光による
前記スポット状反射像を投射しその重心位置を検知す
る。したがって、光学系22の光軸22aに対する被検レン
ズ10の非球面軸16および近軸曲率中心13の偏心を測定す
ることができ、これらの測定を同時に行なうことができ
る。この結果、従来技術で説明した前記変位計等を用い
ることなく、簡単な構成で容易に、かつ、高精度に非球
面レンズ10の偏心を測定することができる。
【0034】また、この測定を行なう前に、撮像面34a
に投射する前記スポット状反射像の重心位置に基づいて
被検レンズ10の近軸曲率中心13と光学系22の光軸22aと
を一致させることにより、被検レンズ10のセッテイング
不良を修正することができ、撮像面33aに投射するリン
グ状反射像40の重心位置から被検レンズ10の光軸22aに
対する非球面軸16の偏心を高精度に、かつ、容易に測定
することができる。なお、被検レンズ10の近軸曲率中心
13と光学系22の光軸22aとを一致させた後も前記スポッ
ト状反射像の重心位置を検知して、測定結果を補正する
こともできる。
【0035】さらに、非球面軸16および近軸曲率中心13
の偏心は、リング状反射像40の重心位置や前記スポット
状反射像の重心位置を画像処理装置35がCCDカメラ3
3、34の撮像面33a、34aから検知してこれらの重心位
置情報を演算して算出するので、被検レンズ10の光軸22
aに対する偏心を容易に、かつ、高精度に測定すること
ができる。
【0036】また、本実施例の他の態様としては、図示
は省略しているが、例えば光学系22の光軸22aに回転軸
が一致するモータなどの回転駆動手段をレンズ受け21に
連結して被検レンズ10を軸廻りに回転させることができ
るように構成し、前記スポット状反射像およびリング状
反射像40を回転させることによってその回転半径からそ
れぞれの重心位置の光軸22aからのずれを高精度に検知
することもでき、また光学系22の収差をキャンセルする
ことが可能になる。
【0037】なお、本実施例では、スライド部材31を結
像位置A近傍に配置しているが、結像位置B近傍に配置
してリング状反射像40および前記スポット状反射像を投
射するCCDカメラ33、34の撮像面33a、34aを逆にし
てもよいことはいうまでもない。次に、図9は本発明の
発明に係る非球面レンズの偏心測定装置およびその偏心
測定方法の第2実施例を示す図であり、本実施例は請求
項1、2、4、またはのいずれかに記載の発明に対応
する。なお、本実施例では、上述第1実施例と同様な装
置の構成には同一の符号を付して本実施例における特徴
部分のみを説明する。
【0038】まず、本実施例の偏心測定装置の構成を説
明する。図9において、51は所定径の円形開口51aを有
するスライド部材であり、スライド部材51はCCDカメ
ラ34の撮像面34aとスプリッタ32との間に配設されてお
り、このスライド部材51はスプリッタ32が偏向した反射
光の光軸と円形開口51aの中心が同心になるよう略一致
させたままその進行方向に移動することができ、円形開
口51aの外縁側により反射光の光軸廻りの外側を遮光す
ることによって撮像面34a上に結像させる反射光を絞る
ことができる。すなわち、スライド部材51は、絞り部材
を構成する。
【0039】次に、本実施例の偏心測定方法とともに作
用を説明する。被検レンズ10の近軸曲率中心13を光軸22
aに略一致させる作業を行なう際に、スライド部材51を
スプリッタ32が偏向した反射光の進行方向に移動させ被
検レンズ10の非球面領域で反射された反射光を遮光して
円形開口51aを通過する反射光を被検レンズ10の近軸領
域で反射された反射光のみに絞る。したがって、CCD
カメラ34の撮像面34a上に投射される前記スポット状反
射像の廻りの被検レンズ10の非球面領域で反射された反
射光による前記ぼけがカットされ、前記スポット状反射
像を被検レンズ10の近軸領域でのみ反射された反射光に
よるぼけのない鮮明な像とすることができる。この結
果、画像処理装置35により前記スポット状反射像の重心
位置を正確に検知して被検レンズ10の近軸曲率中心13を
光軸22aに容易に一致させることができる。なお、この
被検レンズ10の非球面領域で反射された反射光のカット
は、モニタ36を確認しながらスライド部材51を移動させ
ることによって容易に行なうことができる。
【0040】このように本実施例においては、上述実施
例の作用効果に加え、スプリッタ32が偏向した反射光を
スライド部材51の円形開口51aにより絞り、被検面11の
非球面領域で反射された反射光を除いているので、画像
処理装置35に対するノイズとなる被検レンズ10の非球面
領域で反射された反射光をなくすことができ、被検レン
ズ10の近軸領域で反射された反射光によりCCDカメラ
34の撮像面34aに鮮明な前記スポット状反射像を投射す
ることができる。したがって、画像処理装置35に対する
ノイズが除去されて前記スポット状反射像の重心位置の
検知精度が向上するとともに、被検レンズ10の近軸曲率
中心13を光学系22の光軸22aに正確に一致させることが
でき、測定精度が向上する。
【0041】次に、図10は本発明の発明に係る非球面レ
ンズの偏心測定装置およびその偏心測定方法の第3実施
例を示す図であり、本実施例は請求項1、3〜5のいず
れかに記載の発明に対応する。なお、本実施例では、上
述第1実施例と同様な装置の構成には同一の符号を付し
て本実施例における特徴部分のみを説明する。まず、本
実施例の偏心測定装置の構成を説明する。
【0042】図10において、52はプリズム形状のビーム
スプリッタであり、スプリッタ52は上述実施例における
スプリッタ32と同様にハーフミラー24を透過した反射光
をスプリット面52aで透過および偏向して2つの光路に
分離する分離手段を構成している。このスプリッタ52
は、スライド部材31側の光軸22aに対する直交面にはそ
の光軸22a付近を覆うマスク53が貼付されており、スプ
リット面52aを透過した光軸22a付近の反射光をスライ
ド部材31のピンホール31手前(すなわち、撮像面33aの
手前)で遮光する。なお、このマスク53は、被検レンズ
10の光軸22a付近で反射され光軸22a付近を直進する反
射光を遮光する程度の径となっている。
【0043】次に、本実施例の偏心測定方法とともに作
用を説明する。被検レンズ10の非球面軸16の偏心を測定
する際に、被検面11の光軸22a付近で反射され光軸22a
付近を直進する反射光を、マスク53が遮光しCCDカメ
ラ33の撮像面33a上に投射されることを防止する。すな
わち、CCDカメラ33の撮像面33a上に投射されるリン
グ状反射像40の内側のリーク像41等や迷光を除去する。
したがって、CCDカメラ33の撮像面33a上に鮮明なリ
ング状反射像40が投射され、画像処理装置35に対するノ
イズが除去される。この結果、リング状反射像40の重心
位置を正確に検知して被検レンズ10の偏心を高精度に測
定することができる。
【0044】このように本実施例においては、上述実施
例の作用効果に加え、スプリット面52aを透過した光軸
22a付近の反射光をマスク53が遮光して被検レンズ10の
非球面領域以外からの反射光を除いているので、鮮明な
リング状反射像40を撮像面33aに投射することができ、
画像処理装置35に対するノイズが除去されてリング状反
射像40の重心位置の検知精度が向上し測定精度がさらに
向上する。
【0045】なお、本実施例に上述第2実施例のスライ
ド部材51を併設してもよいことはいうまでもない。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、被検レンズの被検面で
反射された反射光を2つの光路に分離した後、第1の重
心検知手段の検知面にリング状反射像を投射してその重
心位置を検知し、また第2の重心検知手段の検知面にス
ポット状反射像を投射してその重心位置を検知して、リ
ング状反射像の重心位置やスポット状反射像の重心位置
を演算処理手段により演算して非球面軸および近軸曲率
中心の偏心を算出するので、光学系の光軸に対する被検
レンズの非球面軸および近軸曲率中心の偏心を測定する
ことができる。さらに、リング状反射像およびスポット
状反射像は反射光を分離してそれぞれ異なる検知面上に
投射するので、同時に双方の重心位置を検知して非球面
軸および近軸曲率中心の偏心を測定することができる。
したがって、例えば、変位計などの必要のない簡単な構
成で、容易に、かつ、高精度に非球面レンズの偏心を測
定することができる。
【0047】らに、請求項記載の発明によれば、分
離された他方の反射光を絞って非球面領域で反射された
反射光を除いているので、被検レンズの近軸領域の反射
光のみによるスポット状反射像を検知面に投射すること
ができ、被検レンズの非球面領域で反射された反射光に
よる影響がない。したがって、被検レンズの非球面領域
の偏心に影響されることなくスポット状反射像の重心位
置を検知することができ、測定精度がさらに向上する。
【0048】請求項記載の発明によれば、分離された
一方の反射光の光軸付近の反射光を遮光して被検レンズ
の近軸領域で反射された反射光を除いているので、被検
レンズの非球面領域によるリング状反射像のみを検知面
に投射することができ、被検レンズの近軸領域で反射さ
れた反射光による影響がない。したがって、リング状反
射像の重心位置の検知精度が向上し、測定精度がさらに
向上する。
【0049】また、請求項記載の発明によれば、非球
面レンズの偏心を測定する前に、スポット状反射像の重
心位置に基づいて近軸曲率中心と光学系の光軸とを一致
させるので、被検レンズのセッテイング不良を修正する
ことができる。したがって、測定精度が向上するととも
に被検レンズの偏心を容易に演算して算出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非球面レンズの偏心測定装置およ
びその偏心測定方法を適用する非球面レンズの一例を示
す説明図である。
【図2】本発明に係る非球面レンズの偏心測定装置およ
びその偏心測定方法の第1実施例を示す概略全体構成図
である。
【図3】その非球面レンズとの位置関係を説明する説明
図である。
【図4】その反射光の円形開口による整形を説明する説
明図である。
【図5】図4と異なる位置の円形開口による整形を説明
する説明図である。
【図6】その検知面に投射される反射像の一例を示す平
面図である。
【図7】図6と異なる反射像の一例を示す平面図であ
る。
【図8】その偏心の測定を説明する図であり、非球面レ
ンズの軸方向断面におけるグラフである。
【図9】本発明に係る非球面レンズの偏心測定装置およ
びその偏心測定方法の第2実施例を示す概略全体構成図
である。
【図10】本発明に係る非球面レンズの偏心測定装置およ
びその偏心測定方法の第3実施例を示す概略全体構成図
である。
【符号の説明】
10 非球面レンズ(被検レンズ) 11 非球面(被検面) 12 球面 13 近軸曲率中心 15 レンズ光軸 16 非球面軸 21 レンズ受け(保持手段) 22 光学系 22a 光軸 23 光源 31 スライド部材(整形部材) 31a ピンホール(円形開口) 32、52 ビームスプリッタ(分離手段) 33、34 CCDカメラ(第1、第2の重心検知手段) 33a、34a 撮像面(検知面) 35 画像処理装置(演算処理手段、第1、第2の重心
検知手段) 36 モニタ 40 リング状反射像 51 絞り手段 51a 円形開口 53 マスク(遮光手段) A、B 結像位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−164223(JP,A) 特開 昭54−11760(JP,A) 特開 平1−296132(JP,A) 特開 平3−37544(JP,A) 特開 昭61−144541(JP,A) 特開 昭61−10739(JP,A) 特開 平6−189905(JP,A) 特開 平5−332735(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 - 11/02 G01B 11/00 - 11/30

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検レンズを保持する保持手段と、 光を出射する光源と、 保持された被検レンズと光軸が略一致するよう配置され
    光源からの光を該被検レンズに収束して該光軸方向から
    照射するとともに該被検面で反射される反射光を結像さ
    せる光学系と、 被検レンズの被検面で反射された反射光が結像される前
    に該反射光を2つの光路に分離する分離手段と、 分離された一方の反射光の結像位置近傍に位置し該反射
    光の光軸と略同心の円形開口を有する整形部材と、 分離された一方の反射光の進行方向に対して整形部材の
    後方に位置する検知面を有し該検知面に投射される該整
    形部材の円形開口を通過することによりリング状に整形
    された反射像の重心位置を検知する第1の重心検知手段
    と、 分離された他方の反射光の略結像位置に位置する検知面
    を有し該検知面に投射されるスポット状の反射像の重心
    位置を検知する第2の重心検知手段と、前記重心検知手段が検知した前記反射像の重心位置を演
    算して被検レンズの偏心を算出する演算処理手段と、
    備えたことを特徴とする非球面レンズ偏心測定装置。
  2. 【請求項2】前記分離手段および第2の重心検知手段の
    間に、 前記他方の反射光の光軸と略同心の円形開口を有する絞
    り部材を配設したことを特徴とする請求項1に記載の非
    球面レンズ偏心測定装置。
  3. 【請求項3】前記分離手段および第1の重心検知手段の
    間に、 前記一方の反射光の光軸付近を遮光する遮光手段を配設
    したことを特徴とする請求項1または2に記載の非球面
    レンズ偏心測定装置。
  4. 【請求項4】上記請求項1〜のいずれかに記載の非球
    面レンズ偏心測定装置を用い、前記第1の重心検知手段
    の検知面に投射するリング状反射像の重心位置から前記
    光学系の光軸に対する非球面軸の偏心を測定し、また前
    記第2の重心検知手段の検知面に投射するスポット状反
    射像の重心位置から光学系の光軸に対する近軸曲率中心
    の偏心を測定する非球面レンズ偏心測定方法であって、 前記被検レンズを前記保持手段に保持させた後に該被検
    レンズに前記光学系による光源からの収束光を照射し、
    該被検面で反射された反射光を該光学系が結像させる前
    に前記分離手段により2つの光路に分離し、 前記リング状反射像は、分離した一方の反射光が通過す
    る前記円形開口を有する整形部材の前記結像位置との相
    対的位置関係を光軸方向に調整することにより整形して
    前記第1の重心検知手段の検知面に投射し、 また、前記スポット状反射像は、分離した他方の反射光
    を略結像位置に位置する前記第2の重心検知手段の検知
    面に結像させ投射することを特徴とする非球面レンズ偏
    心測定方法。
  5. 【請求項5】前記非球面レンズの偏心を測定する前に、
    前記第2の重心検知手段により前記スポット状反射像の
    重心位置を検知し、該重心位置と光学系の光軸とを一致
    させることを特徴とする請求項記載の非球面レンズ偏
    心測定方法。
JP30123694A 1994-12-06 1994-12-06 非球面レンズの偏心測定装置およびその偏心測定方法 Expired - Fee Related JP3167870B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30123694A JP3167870B2 (ja) 1994-12-06 1994-12-06 非球面レンズの偏心測定装置およびその偏心測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30123694A JP3167870B2 (ja) 1994-12-06 1994-12-06 非球面レンズの偏心測定装置およびその偏心測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08159915A JPH08159915A (ja) 1996-06-21
JP3167870B2 true JP3167870B2 (ja) 2001-05-21

Family

ID=17894425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30123694A Expired - Fee Related JP3167870B2 (ja) 1994-12-06 1994-12-06 非球面レンズの偏心測定装置およびその偏心測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3167870B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110243573B (zh) * 2018-03-07 2022-12-20 扬明光学股份有限公司 用于测量的光学装置及其测量方法
JP7260120B2 (ja) * 2019-05-13 2023-04-18 応用電機株式会社 瞳レンズ測定装置及び測定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08159915A (ja) 1996-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100654248B1 (ko) 편심측정방법 및 편심측정장치
JP4738949B2 (ja) 光波干渉装置
JPH02161332A (ja) 曲率半径測定装置及び方法
US5212507A (en) Apparatus for measuring cornea shape
JP3167870B2 (ja) 非球面レンズの偏心測定装置およびその偏心測定方法
JP3808965B2 (ja) 面形状測定装置および測定方法
JPH06508218A (ja) 広い測定範囲を有する偏向型光学装置
JP2735104B2 (ja) 非球面レンズの偏心測定装置及び測定方法
JPH0360260B2 (ja)
JPH06101B2 (ja) 眼科機械用アライメント装置
JP3702733B2 (ja) 光学検査装置のアライメント方法およびその機構
JP2005214879A (ja) 非球面偏心測定装置、非球面偏心測定方法、及びそれらに用いる非球面レンズ
JPH1194700A (ja) レンズの測定装置及び測定方法
JP2686146B2 (ja) 干渉計
JPH09113237A (ja) 折返しヌル干渉装置
JP3268873B2 (ja) レンズ収差測定方法
JP2005083981A (ja) 非球面偏心測定装置と非球面偏心測定方法
JP3373552B2 (ja) 反射対物レンズのアライメント解析方法および反射対物レンズの調整方法
JPH0471453B2 (ja)
JP3410902B2 (ja) レンズ面偏心測定方法およびレンズ面偏心測定装置
JPS6150450B2 (ja)
JP3164444B2 (ja) 干渉測定方法
JP2962489B2 (ja) レンズ系の偏心量測定方法および装置
JPH0812126B2 (ja) 非球面レンズ偏心測定装置
JPH08292125A (ja) 非球面レンズの偏心測定方法および装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090309

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100309

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110309

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees