JP2962489B2 - レンズ系の偏心量測定方法および装置 - Google Patents

レンズ系の偏心量測定方法および装置

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  • Length-Measuring Devices Using Wave Or Particle Radiation (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ系の偏心量を測定
する方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ系の偏心量の測定には従前よりオ
ートコリメーション法が使用されている。図7はオート
コリメーション法による一般的な測定例を示す。
【0003】この測定はレンズ系を構成する各レンズ面
S1,S2,S3,S4 のうち、測定しようとする面、例えば
面S1 の見かけの曲率中心、すなわち、被測定面S1 と
図示しない観察系との間に介在する別の面(図示例では
S2,S3,S4 )によって生ずる被測定面S1 の虚像の曲
率中心の位置Aに、オートコリメーションによって指標
I1 を投影し、面S1 による等倍の反射像I2 をAと同
じ位置に生じさせるようになっている。このとき、測定
の基準軸Bに関して全ての面に偏心がなければ8この基
準軸B上に指標像I1 の反射像I2 が形成されるが、も
し何だかの面に偏心が存在すれば、基準軸Bと直交し且
つ紙面に平行なY方向に△Y、或は紙面と直交するZ方
向に△Zだけふれた位置に反射像I2 が形成される。こ
のふれ量△Yおよび△Z(以下、△と記する)は個々の
面の偏心量εに比例するので、各面についてその見かけ
の曲率中心位置に投影した指標像I1 のこのようなふれ
量△の測定値を得れば、計算によってこの測定基準軸B
に対する各面の偏心量δを求めることができる。
【0004】図8はこのオートコリメーション法を用い
た従来の偏心量測定装置を示す(特公昭51−9620
号公報)。この装置は基準軸Bに沿って、光源S,コン
デンサーレンズCにより、指標Iを被測定レンズ系Lの
各レンズ面S1,S2,S3 …の予め定められた曲率中心位
置に順次投影し、この指標Iを半透鏡H,コリメータレ
ンズKを介して被測定レンズ系Lの該当レンズ面で反射
させ等倍の反射像I2 を結像面Fに形成させる。一方コ
リメータレンズKと被測定レンズ系Lの間の光路に半透
鏡H′を斜設し、この半透鏡H′の光路上に光源S′,
コンデンサーレンズC′,指標I°,コリメータレンズ
K′,イメージローテータRを有した基準軸設定用光学
系を配設している。かかる構成によれば、基準軸設定用
光学系の光源S′,コンデンサーレンズC′により、指
標I°を形成して、この指標I°の像I2 °をコリメー
タレンズK′,イメージローテータR,半透鏡H′によ
り結像面Fにて観察し、像I°2 の中心から反射像I2
との座標差をとり、ふれ量△Y,△Zを求めることがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】オートコリメーション
法を用いた従来技術では、レンズ系Lのレンズ面S1 の
偏心を求める場合、レンズ面S1 よりも光路前方に位置
するレンズ面(S2,S3,S4 またはS2,S3 )の偏心を
考慮しなければならず、このため、これらの前方のレン
ズ面を前以って測定する必要がある。従って、測定対象
となるレンズ面S1 の前方側のレンズ面のいずれかが測
定できない場合には、レンズ面S1 の偏心量の測定がで
きない不都合がある。このことは例えば、レンズ系のレ
ンズ面数が多くなって、反射光が少なくなり、これによ
り反射像を得ることができない場合に生じる。また、こ
のように前方側のレンズ面の偏心を考慮しながら算出す
るため、レンズ面の数が多くなると、その累積誤差が大
きくなり、精度が低下する問題もあった。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされ、前方側のレンズ面の影響を受けることなく、高
精度に偏心量を測定することができるレンズ系の偏心量
測定方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明においては、X線が金属やプラスチックを透過す
るがガラスは透過しにくい性質を利用したものである。
すなわち金属製等の鏡枠内に組み込んだ状態の複数枚の
ガラスレンズ(複合レンズ)に対し、その鏡枠の外側の
側面からX線を照射してガラスレンズの像を得、この像
から個々のガラスレンズの偏心量を求めるようにしてい
る。
【0008】図1は本発明の偏心量測定装置の基本構成
を示す。この測定装置1はX線発生部2および被検レン
ズ(ガラスレンズ)12,12を鏡枠内に組み込んだレ
ンズ系4を備えている。レンズ系4はガラスレンズ1
2,12に対し、光軸と直交する方向からX線が照射す
るように配置される。X線発生部2から出射したX線は
入射X線3となって、レンズ系4に入射し、その透過X
線5が撮像部6に入射する。撮像部6はX線用撮像デバ
イスを有し、透過X線を受光して画像として撮像する。
この撮像部6には撮像された画像を処理する画像処理部
7が接続され、この画像処理部7に処理された画像に基
づいてレンズの偏心量を算出する演算処理部8が接続さ
れ、さらに演算結果を可視表示する表示部9が接続され
ている。
【0009】なお、入射X線3はその光束が広がるよう
になっているが、スリット(図示省略)をレンズ系4の
光軸方向に移動可能に設け、このスリットを通過させる
ことにより平行光線束としてレンズ系4の被検レンズ1
2,12を照射するようにしても良い。
【0010】
【作用】X線発生部2はレンズ系4の被検レンズ12,
12に対し、その光軸と直交する方向からX線を照射す
る。撮像部6はレンズ系4を透過した透過X線5を取り
込んで撮像する。画像処理部7は撮像された画像を処理
する。
【0011】図2および図3は画像処理部7におけるそ
れぞれの処理を示す。これらの図において、10は撮像
部6の被検レンズ12,12のレンズ画像の光軸と一致
するように設定された測定基準軸,11はレンズ面像の
光軸と平行方向に設定されると共に、光軸と垂直方向に
移動するように設定されたマスク軸である。また、図2
において、13はマスク軸11と被検レンズ12のレン
ズ画像とで囲まれた部分の重心座標であり、図3におい
て、14はマスク軸11と被検レンズ12のレンズ画像
のエッジとの交点15からの中心座標である。図2は被
検レンズ12のレンズ画像に対して2値化処理を行うも
のである。すなわち、マスク軸11により被検レンズ1
2のレンズ画像を各面毎に区切って、その重心座標13
を算出する処理を行う。そして、被検レンズ12の偏心
量(傾き)δを重心座標13の位置およびレンズ面の半
径Rから、δ=f(R,重心)として算出する。一方、
図3は被検レンズ12のレンズ画像をエッジ処理し、マ
スク軸11をエッジ処理したレンズ面と交差させ、その
交点の中心座標14を算出する処理を行う。この図3で
は中心座標14と測定基準軸10との差eを求め、被検
レンズの偏心量δをδ=e/Rとして算出する。
【0012】演算処理部8は以上のような演算処理によ
り被検レンズの偏心量を算出し、表示部9はこの算出結
果を算出する。
【0013】このような処理では被検レンズの偏心量を
個々のレンズに対して算出するため、前方側の他のレン
ズのレンズ面の影響を受けることがなく、高精度に検出
することができる。
【0014】
【実施例1】以下、本発明を図示する実施例により具体
的に説明する。なお各実施例において、図1と同一の要
素は同一の符号で対応させてある。
【0015】図4に本発明の実施例1を示す。この実施
例1におけるレンズ系4は複数の被検レンズ(図示省
略)が縦方向に位置するように鏡枠に組み込まれて構成
されている。このレンズ系4は回転体20上に載置され
てX線発生部3からX線が照射される。回転体20は図
示しない駆動源により回転するが、この回転はレンズ系
4の光軸を回転中心として行われ、1分以内の回転精度
となっている。また、この回転体20はレンズ系4の鏡
枠と同程度の厚さとすることにより、X線の吸収が抑制
されている。
【0016】なお、画像処理部7はX線を受光するX線
用撮像デバイスを有するが、このデバイスとしては、蛍
光板やX線蛍光増倍管などが使用される。画像処理部は
これらのX線用撮像デバイスの像を撮像するテレビカメ
ラを備えるものである。また表示部9としては、ディス
プレイ装置やプリンタ装置などの可視表示手段が使用さ
れている。
【0017】上記構成において、X線発生部2からレン
ズ系4にX線を照射し、レンズ系4からのレンズ画像を
撮像部6により検出するが、この検出時には回転体20
を回転させて1回転に対し、90°毎の4方向の画像を
検出する。検出した各画像は画像処理部7により、図3
で示した処理が行われる。演算処理部8は各画像の中心
点14(図3参照)を求め、これらの4つの座標の中心
を測定基準軸10(図3参照)とする。そして、この測
定基準軸10と中心点14との距離を算出し、曲率半径
Rに基づき、δ=e/Rから偏心量δを演算する。
【0018】この実施例1では個々のレンズに対して偏
心量を検出するため他のレンズの影響を受けることがな
いが、これに加えて2次元的な偏心量と偏心方向とを検
出することができる。
【0019】
【実施例2】図5は本発明の実施例2を示す。この実施
例2では、レンズ系4に対しX線発生部2が直交方向に
2基配設されると共に、各X線発生部2に対応して撮像
部6も2基配設されている。一方、レンズ系4は横向き
に設けられて、X線が被検レンズの光軸と直交する方向
から照射されるようになっている。この場合、X線発生
部2の中心は被検レンズの光軸と一致している。また、
各撮像部6で検出されたレンズ画像は画像処理部7に処
理され、演算処理部8で偏心量が算出される。
【0020】上記構成ではレンズ系4の被検レンズに対
して2方向からX線が照射され、それぞれのレンズ画像
が対応する撮像部6により検出される。演算処理部8は
図3に示す方法で各レンズ画像の偏心量を算出する。こ
の算出時において、測定基準軸10は各レンズ画像にお
いて任意に設定するようになっている。
【0021】このような実施例2ではレンズ系4がズー
ムレンズのように内部に移動部分を有しても測定するこ
とができる。
【0022】
【実施例3】図6は本発明の実施例3を示す。この実施
例3は実施例1とオートコリメーション法とを組み合わ
せたものであり、レンズ系4は回転体20により回転す
るようになっている。オートコリメーション法による偏
心量の測定は、基準軸Bに沿って光源S,コンデンサー
レンズCより指標Iを被検レンズ系Lの各レンズ面S1,
S2,S3 …の予め定められた曲率中心位置に順次投影
し、この指標Iを半透鏡H,コリメータレンズKを介し
てレンズ系4の該当する被検レンズ面で反射させて等倍
の反射像I2 を形成する。このときレンズ系4を基準軸
Bを中心に回転させながら、反射像I2 を半透鏡Hによ
り側方に反射し、結像面Fに反射像I2 を結像させ、接
眼レンズEで、観察し、ふれ量△Y,△Zを求める。
【0023】この実施例3では、実施例1とオートコリ
メーション法とを組み合わせることにより、レンズ系の
回転に起因してオートコリメーション法では測定できな
いレンズ、例えば反射光が弱く、反射像ができなかった
り、他のレンズからの反射像が同時にできた場合に、実
施例1の方法で補うものである。すなわち、例えばレン
ズ面S3 がレンズ系4の回転に起因してオートコリメー
ション法では測定できない場合、レンズ面S,S2 が測
定できなくなるが、この場合には、レンズ面S3 の偏心
量を実施例1の方法によって測定し、この測定値に基づ
いてレンズ面S,S2 も測定することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明はレンズ系の個々の被検レンズに
対して偏心量を測定するため、他のレンズのレンズ面の
影響を受けることなく、確実に、しかも精度良く測定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図。
【図2】レンズ面の偏心量を算出する説明図。
【図3】他のレンズ面の偏心量を算出する説明図。
【図4】本発明の実施例1を示すブロック図。
【図5】本発明の実施例2を示すブロック図。
【図6】本発明の実施例3を示すブロック図。
【図7】オートコリメーション法を示す説明図。
【図8】従来の偏心量測定方法を示す説明図。
【符号の説明】
2 X線発生部 4 レンズ系 6 撮像部 7 画像処理部 8 演算処理部 12 被検レンズ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検レンズに対し光軸と直交する方向か
    らX線を照射して被検査レンズの投影像を作像し、この
    投影像に基づいて偏心量を算出することを特徴とする
    ンズ系の偏心量測定方法
  2. 【請求項2】 被検レンズに対し光軸と直交する方向か
    らX線を照射するX線発生部と、被検レンズからのX線
    を受光して被検レンズを撮像する撮像部と、撮像部の画
    像を処理する画像処理部と、処理された画像に基づいて
    レンズの偏心量を算出する演算処理部とを備えているこ
    とを特徴とするレンズ系の偏心量測定装置
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