JPH1048105A - ガス分析用試料容器 - Google Patents
ガス分析用試料容器Info
- Publication number
- JPH1048105A JPH1048105A JP21657696A JP21657696A JPH1048105A JP H1048105 A JPH1048105 A JP H1048105A JP 21657696 A JP21657696 A JP 21657696A JP 21657696 A JP21657696 A JP 21657696A JP H1048105 A JPH1048105 A JP H1048105A
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- Japan
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- gas
- opening
- lid
- container
- sample
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 試料から発生するガス成分を分析するための
ガス分析用試料容器を提供する。 【解決手段】 試料Sが収容される容器本体1と、開口
部1aに蓋される蓋体2と、シール部材3と、蓋体2と
容器本体1とを一体化させる着脱自在の固定手段4と、
蓋体2の一部に設けられたガス採取口5と、ガス採取口
5に気密に装着された弾性栓6と、蓋体2の一部から延
設された突出通路部7と、突出通路部7の途中から分岐
された分岐通路からなる置換ガス供給口8と、突出通路
部7の開口部7aから着脱可能に挿入されて突出通路部
7の分岐部分を開閉させる開閉栓9と、開閉栓9の栓軸
外周と前記突出通路部の分岐通路を跨いだ2箇所の内周
面間に介在されるシール部材10a,10bとを備えて
なる。
ガス分析用試料容器を提供する。 【解決手段】 試料Sが収容される容器本体1と、開口
部1aに蓋される蓋体2と、シール部材3と、蓋体2と
容器本体1とを一体化させる着脱自在の固定手段4と、
蓋体2の一部に設けられたガス採取口5と、ガス採取口
5に気密に装着された弾性栓6と、蓋体2の一部から延
設された突出通路部7と、突出通路部7の途中から分岐
された分岐通路からなる置換ガス供給口8と、突出通路
部7の開口部7aから着脱可能に挿入されて突出通路部
7の分岐部分を開閉させる開閉栓9と、開閉栓9の栓軸
外周と前記突出通路部の分岐通路を跨いだ2箇所の内周
面間に介在されるシール部材10a,10bとを備えて
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料から発生する
ガス成分を分析するためのガス分析用試料容器に関する
ものである。
ガス成分を分析するためのガス分析用試料容器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、物質から発生するガス(気体)
や、物質を加熱するなどした際に発生するガスを分析す
る場合には、ヘッドスペースサンプラー付きのガスクロ
マトクラフ用バイアル瓶(容器)を用い、この瓶の中に
試料(物質)を入れ、パッキンを有する蓋で気密に蓋す
るのが一般的であった。
や、物質を加熱するなどした際に発生するガスを分析す
る場合には、ヘッドスペースサンプラー付きのガスクロ
マトクラフ用バイアル瓶(容器)を用い、この瓶の中に
試料(物質)を入れ、パッキンを有する蓋で気密に蓋す
るのが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
バイアル瓶は、通常容積が約30ミリリットル(ml)
程度と小さく、大型の試料の場合、そのままの形で、こ
のバイアル瓶に入れることができず、分析が不可能であ
った。また、試料から発生するガス、すなわち分析ガス
が、例えば酸素(O2 )、窒素(N2 )、水蒸気(H2
O)、炭酸ガス(CO2 )などのような空気中に存在す
るガスと同成分の場合、バイアル瓶では、当該瓶中に試
料と共に空気も存在するため、このようなケースでの分
析は、困難であった。
バイアル瓶は、通常容積が約30ミリリットル(ml)
程度と小さく、大型の試料の場合、そのままの形で、こ
のバイアル瓶に入れることができず、分析が不可能であ
った。また、試料から発生するガス、すなわち分析ガス
が、例えば酸素(O2 )、窒素(N2 )、水蒸気(H2
O)、炭酸ガス(CO2 )などのような空気中に存在す
るガスと同成分の場合、バイアル瓶では、当該瓶中に試
料と共に空気も存在するため、このようなケースでの分
析は、困難であった。
【0004】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、大型の試料の分析にも対応することが
でき、また、試料から発生するガスが空気中の存在ガス
と同成分のものであっても、容器内の空気を別の置換ガ
スで置換することによって、分析を可能にしたガス分析
用試料容器を提供せんとするものである。
なされたもので、大型の試料の分析にも対応することが
でき、また、試料から発生するガスが空気中の存在ガス
と同成分のものであっても、容器内の空気を別の置換ガ
スで置換することによって、分析を可能にしたガス分析
用試料容器を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かゝる本発明の特徴とす
る手段(構成)は、試料が収容される容器本体と、当該
容器本体の開口部に蓋される蓋体と、当該蓋体と前記容
器本体の開口部間の接合面に介在されるシール部材と、
当該接合面の外周に装着されて前記蓋体と前記容器本体
とを一体化させる着脱自在の固定手段と、前記蓋体又は
/及び容器本体の一部に設けられたガス採取口と、当該
ガス採取口に気密に装着された弾性栓と、前記蓋体又は
容器本体の一部から延設された突出通路部と、当該突出
通路部の途中から分岐された分岐通路からなる置換ガス
供給口と、前記突出通路部の開口部から着脱可能に挿入
されて前記突出通路部の分岐部分を開閉させる開閉栓
と、当該開閉栓の栓軸外周と前記突出通路部の分岐通路
を跨いだ2箇所の内周面間に介在されるシール部材とを
備えてなるガス分析用試料容器にある。
る手段(構成)は、試料が収容される容器本体と、当該
容器本体の開口部に蓋される蓋体と、当該蓋体と前記容
器本体の開口部間の接合面に介在されるシール部材と、
当該接合面の外周に装着されて前記蓋体と前記容器本体
とを一体化させる着脱自在の固定手段と、前記蓋体又は
/及び容器本体の一部に設けられたガス採取口と、当該
ガス採取口に気密に装着された弾性栓と、前記蓋体又は
容器本体の一部から延設された突出通路部と、当該突出
通路部の途中から分岐された分岐通路からなる置換ガス
供給口と、前記突出通路部の開口部から着脱可能に挿入
されて前記突出通路部の分岐部分を開閉させる開閉栓
と、当該開閉栓の栓軸外周と前記突出通路部の分岐通路
を跨いだ2箇所の内周面間に介在されるシール部材とを
備えてなるガス分析用試料容器にある。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明に係るガス
分析用試料容器の一つの実施の態様を示したものであ
る。図中、1は好ましくはガラス(その他の材料とし
て、耐熱性プラスチックや、金属材料なども可)で成形
された容器本体、2は容器本体1の開口部1aに蓋され
る蓋体、3は蓋体2と容器本体1の開口部1a間の接合
面に介在されるOリングなどからなるシール部材、4は
蓋体2と容器本体1の開口部1a間の接合面の外周に装
着されて蓋体2と容器本体1とを一体化させる着脱自在
の固定手段、5は蓋体2の一部に設けられたガス採取
口、6はガス採取口5に気密に装着されたゴムなどの弾
性体からなる弾性栓、7は蓋体2の一部から延設された
突出通路部(容器本体1の一部から延設させることも
可)、8は突出通路部7の途中から分岐された分岐通路
からなる置換ガス供給口、9は突出通路部7の開口部7
aから着脱可能に挿入されて突出通路部7の分岐部分を
開閉させる、棒状の栓軸9aと円盤状の頭部(ノブ)9
bを有する開閉栓、10a,10bは開閉栓9の栓軸9
aの外周と突出通路部7の分岐通路を跨いだ2箇所の内
周面間に介在される少なくとも2個のOリングなどから
なるシール部材である。
分析用試料容器の一つの実施の態様を示したものであ
る。図中、1は好ましくはガラス(その他の材料とし
て、耐熱性プラスチックや、金属材料なども可)で成形
された容器本体、2は容器本体1の開口部1aに蓋され
る蓋体、3は蓋体2と容器本体1の開口部1a間の接合
面に介在されるOリングなどからなるシール部材、4は
蓋体2と容器本体1の開口部1a間の接合面の外周に装
着されて蓋体2と容器本体1とを一体化させる着脱自在
の固定手段、5は蓋体2の一部に設けられたガス採取
口、6はガス採取口5に気密に装着されたゴムなどの弾
性体からなる弾性栓、7は蓋体2の一部から延設された
突出通路部(容器本体1の一部から延設させることも
可)、8は突出通路部7の途中から分岐された分岐通路
からなる置換ガス供給口、9は突出通路部7の開口部7
aから着脱可能に挿入されて突出通路部7の分岐部分を
開閉させる、棒状の栓軸9aと円盤状の頭部(ノブ)9
bを有する開閉栓、10a,10bは開閉栓9の栓軸9
aの外周と突出通路部7の分岐通路を跨いだ2箇所の内
周面間に介在される少なくとも2個のOリングなどから
なるシール部材である。
【0007】上記固定手段4は、特に限定されないが、
例えば図示のように、2分割された半円状で溝型の押圧
部材41,41を有し、この押圧部材41,41の一端
同士は、当該各一端にそれぞれ装着した引掛け部材42
a,42aと、この間に取り付けられた環状の連結部材
42bとからなる蝶番機構42によって、開閉可能に連
結されている。一方、この押圧部材41,41の他端の
延設部41a,41aのうちの一方には、図1に示した
ように、その先端方向に開いたU字型の切欠き部41b
が形成してあると共に、他方の延設部41aには、軸ピ
ン43によって、ネジ棒44が水平方向に揺動可能に軸
着させてある。したがって、このネジ棒44の遊端側
を、上記一方の延設部41aの切欠き部41bに嵌め込
み、このネジ棒44の先端側から蝶ナット45で締め付
ければ、上記2個の押圧部材41,41の延設部41
a,41a間の間隔が狭くなって、蓋体2と容器本体1
とが一体化して固定される。
例えば図示のように、2分割された半円状で溝型の押圧
部材41,41を有し、この押圧部材41,41の一端
同士は、当該各一端にそれぞれ装着した引掛け部材42
a,42aと、この間に取り付けられた環状の連結部材
42bとからなる蝶番機構42によって、開閉可能に連
結されている。一方、この押圧部材41,41の他端の
延設部41a,41aのうちの一方には、図1に示した
ように、その先端方向に開いたU字型の切欠き部41b
が形成してあると共に、他方の延設部41aには、軸ピ
ン43によって、ネジ棒44が水平方向に揺動可能に軸
着させてある。したがって、このネジ棒44の遊端側
を、上記一方の延設部41aの切欠き部41bに嵌め込
み、このネジ棒44の先端側から蝶ナット45で締め付
ければ、上記2個の押圧部材41,41の延設部41
a,41a間の間隔が狭くなって、蓋体2と容器本体1
とが一体化して固定される。
【0008】また、上記開閉栓9は、その栓軸9aの基
部外周にネジ部9cが設けてある一方、これに対応した
蓋体2の突出通路部7の開口部内面側にもネジ部が設け
てあるため、測定者(分析作業者)が、当該開閉栓9の
頭部9bを回して、その栓軸9aを前進(図中下降)せ
しめれば、栓軸先端のシール部材10aが、突出通路部
7の狭小部7bの内部テーパー面に当接する。これによ
って、蓋体2と容器本体1の内部は外部から気密に密閉
される。一方、開閉栓9の頭部9bを、上記とは逆の方
向に回して、その栓軸9aを後退(図中上昇)せしめれ
ば、栓軸先端のシール部材10aが、突出通路部7の狭
小部7bの内部テーパー面から離間する。これによっ
て、蓋体2と分岐通路の置換ガス供給口8は連通され
る。なお、栓軸中途部分のシール部材10b(本例では
2個)は、突出通路部7の開口部側の内面と常時当接す
るため、この間では常に密封状態が保持される。
部外周にネジ部9cが設けてある一方、これに対応した
蓋体2の突出通路部7の開口部内面側にもネジ部が設け
てあるため、測定者(分析作業者)が、当該開閉栓9の
頭部9bを回して、その栓軸9aを前進(図中下降)せ
しめれば、栓軸先端のシール部材10aが、突出通路部
7の狭小部7bの内部テーパー面に当接する。これによ
って、蓋体2と容器本体1の内部は外部から気密に密閉
される。一方、開閉栓9の頭部9bを、上記とは逆の方
向に回して、その栓軸9aを後退(図中上昇)せしめれ
ば、栓軸先端のシール部材10aが、突出通路部7の狭
小部7bの内部テーパー面から離間する。これによっ
て、蓋体2と分岐通路の置換ガス供給口8は連通され
る。なお、栓軸中途部分のシール部材10b(本例では
2個)は、突出通路部7の開口部側の内面と常時当接す
るため、この間では常に密封状態が保持される。
【0009】このようにしてなるガス分析用試料容器を
用いて、試料Sから発生するガス成分などを分析するに
は、図1に示したようにして行えばよい。なお、ここ
で、対応できる試料Sの大きさは、従来のバイアル瓶
(通常容積が約30ml程度)のように特に限定されな
い。つまり、容器本体1や蓋体2の大きさを適宜設定す
れば、その容積は、1000ml程度のものでも、自在
に設定することができ、小さな試料Sから相当な大きな
試料Sまで、広範囲の試料Sに対応することができる。
用いて、試料Sから発生するガス成分などを分析するに
は、図1に示したようにして行えばよい。なお、ここ
で、対応できる試料Sの大きさは、従来のバイアル瓶
(通常容積が約30ml程度)のように特に限定されな
い。つまり、容器本体1や蓋体2の大きさを適宜設定す
れば、その容積は、1000ml程度のものでも、自在
に設定することができ、小さな試料Sから相当な大きな
試料Sまで、広範囲の試料Sに対応することができる。
【0010】先ず、試料Sの分析にあって、容器本体1
を適当な載置台100上に置き、この内に試料Sを入
れ、その開口部1aに蓋体2を蓋すると共に、固定手段
4の2分割された半円状の押圧部材41,41を、蓋体
2と容器本体1の開口部1a間の接合面に嵌め込む一
方、他方の延設部41aのネジ棒44を一方の延設部4
1aの切欠き部41bに嵌め込み、この後、ネジ棒44
の先端側から蝶ナット45を締め付ける。これによって
蓋体2と容器本体1とが一体化して固定される。また、
このとき蓋体2と容器本体1の開口部1a間の接合面
は、シール部材3によって、気密に接合される。
を適当な載置台100上に置き、この内に試料Sを入
れ、その開口部1aに蓋体2を蓋すると共に、固定手段
4の2分割された半円状の押圧部材41,41を、蓋体
2と容器本体1の開口部1a間の接合面に嵌め込む一
方、他方の延設部41aのネジ棒44を一方の延設部4
1aの切欠き部41bに嵌め込み、この後、ネジ棒44
の先端側から蝶ナット45を締め付ける。これによって
蓋体2と容器本体1とが一体化して固定される。また、
このとき蓋体2と容器本体1の開口部1a間の接合面
は、シール部材3によって、気密に接合される。
【0011】一方、蓋体2の突出通路部7に挿入されて
いる開閉栓9は、その栓軸先端のシール部材10aが、
突出通路部7の狭小部7bの内部テーパー面から離間す
る状態に後退(図中上昇)させておく。つまり、開けて
おく。この状態で、置換ガス供給口8に外部のガス供給
パイプ101を接続して、例えば置換ガスとして、ヘリ
ウムガスなどを供給し、容器内部の空気をこのヘリウム
ガスに置き換える。このとき、空気の排出が容器に行わ
れるように、好ましくはガス採取口5の弾性栓6を取り
外しておくとよい。そして、容器内部がヘリウムガスに
よって十分置換された頃合を見て、ガス採取口5に弾性
栓6を圧入すると共に、開閉栓9の頭部9bを回転させ
て、その栓軸を前進(図中下降)させ、先端のシール部
材10aを、突出通路部7の狭小部7bの内部テーパー
面に当接させて、閉じる。これによって、容器内部は完
全な密封状態となる。
いる開閉栓9は、その栓軸先端のシール部材10aが、
突出通路部7の狭小部7bの内部テーパー面から離間す
る状態に後退(図中上昇)させておく。つまり、開けて
おく。この状態で、置換ガス供給口8に外部のガス供給
パイプ101を接続して、例えば置換ガスとして、ヘリ
ウムガスなどを供給し、容器内部の空気をこのヘリウム
ガスに置き換える。このとき、空気の排出が容器に行わ
れるように、好ましくはガス採取口5の弾性栓6を取り
外しておくとよい。そして、容器内部がヘリウムガスに
よって十分置換された頃合を見て、ガス採取口5に弾性
栓6を圧入すると共に、開閉栓9の頭部9bを回転させ
て、その栓軸を前進(図中下降)させ、先端のシール部
材10aを、突出通路部7の狭小部7bの内部テーパー
面に当接させて、閉じる。これによって、容器内部は完
全な密封状態となる。
【0012】この密封状態で、試料Sを所定の時間(例
えば数日、数週間)放置したり、或いは所定の温度で加
熱したりした後、ガス採取口5の弾性栓6にガスタイト
シリンジ(注射器)102を差し込み、容器内部のガス
の一部を採取する。この採取されたガスを分析すれば、
空気中の成分物質などに紛らわされることなく、試料S
が発生するガス成分を容易に分析することができる。
えば数日、数週間)放置したり、或いは所定の温度で加
熱したりした後、ガス採取口5の弾性栓6にガスタイト
シリンジ(注射器)102を差し込み、容器内部のガス
の一部を採取する。この採取されたガスを分析すれば、
空気中の成分物質などに紛らわされることなく、試料S
が発生するガス成分を容易に分析することができる。
【0013】図4〜図6は、本発明に係るガス分析用試
料容器の別の実施の態様を示したもので、基本的には、
上記図1〜図3のものとほぼ同様であるが、本例では、
ガス採取口5が容器本体1の底面側に設けてあり、その
使用時には、図4に示したように、支持台103を介し
て、載置台100上に置かれる。そして、その取り扱い
や働きも、上記図1〜図3のものと全く同様である。
料容器の別の実施の態様を示したもので、基本的には、
上記図1〜図3のものとほぼ同様であるが、本例では、
ガス採取口5が容器本体1の底面側に設けてあり、その
使用時には、図4に示したように、支持台103を介し
て、載置台100上に置かれる。そして、その取り扱い
や働きも、上記図1〜図3のものと全く同様である。
【0014】因みに、試料Sとして、ケーブル材料のポ
リエチレン樹脂片を対象とし、これを加熱した際に発生
するガスの分析を行う場合、容器内部の空気をヘリウム
で置換したところ、ポリエチレン樹脂からの発生酸素量
を容易に測定することができた。また、この値からポリ
エチレン中の溶解酸素量を算出することができた。
リエチレン樹脂片を対象とし、これを加熱した際に発生
するガスの分析を行う場合、容器内部の空気をヘリウム
で置換したところ、ポリエチレン樹脂からの発生酸素量
を容易に測定することができた。また、この値からポリ
エチレン中の溶解酸素量を算出することができた。
【0015】なお、上記実施の態様では、固形の試料S
についてであったが、本発明の容器での分析は、もちろ
んこれに限定されるものではない。例えば河川の水から
発生する揮発性物質の分析、巻き線などの塗料を使用し
た製品からの加熱発生ガスの分析、金属を水中に浸漬し
た場合における腐食による発生ガスの分析などが挙げら
れる。
についてであったが、本発明の容器での分析は、もちろ
んこれに限定されるものではない。例えば河川の水から
発生する揮発性物質の分析、巻き線などの塗料を使用し
た製品からの加熱発生ガスの分析、金属を水中に浸漬し
た場合における腐食による発生ガスの分析などが挙げら
れる。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
係るガス分析用試料容器によれば、次のような優れた効
果が得られる。 (1)容器本体と蓋体とは、自由な大きさで作ることが
できるため、従来のバイアル瓶のように、30ml程度
の容積に限定されることなく、1000ml程度のもの
でも、自在に設定することができ、小さな試料から相当
な大きな試料まで、広範囲のものに対応することができ
る。 (2)容器内部をヘリウムガスなどの置換ガスで容易に
置換することができるため、試料から発生するガス成分
が空気中に含まれる存在ガスと同じであっても、何ら問
題なく、スムーズに分析することができる。 (3)もちろん、空気の存在が何ら問題とならない試料
にあっては、容器内部をガス置換することなく、そのま
まの形で分析することも可能である。 (4)また、試料を加熱した場合における、ガスの発生
状況なども分析することができる。この場合、容器本体
と蓋体とを、ガラスや金属で形成すれば、相当な高温ま
で加熱することが可能となる。また、これらを耐熱性の
プラスチックで形成する場合にあっても、150℃程度
まで加熱することが可能となる。 (5)さらに、容器内部のガス採取が、ガス採取口の弾
性栓を介して、ガスタイトシリンジによって直接できる
ため、簡単かつ迅速にでき、極めて良好な使い勝手が得
られる。
係るガス分析用試料容器によれば、次のような優れた効
果が得られる。 (1)容器本体と蓋体とは、自由な大きさで作ることが
できるため、従来のバイアル瓶のように、30ml程度
の容積に限定されることなく、1000ml程度のもの
でも、自在に設定することができ、小さな試料から相当
な大きな試料まで、広範囲のものに対応することができ
る。 (2)容器内部をヘリウムガスなどの置換ガスで容易に
置換することができるため、試料から発生するガス成分
が空気中に含まれる存在ガスと同じであっても、何ら問
題なく、スムーズに分析することができる。 (3)もちろん、空気の存在が何ら問題とならない試料
にあっては、容器内部をガス置換することなく、そのま
まの形で分析することも可能である。 (4)また、試料を加熱した場合における、ガスの発生
状況なども分析することができる。この場合、容器本体
と蓋体とを、ガラスや金属で形成すれば、相当な高温ま
で加熱することが可能となる。また、これらを耐熱性の
プラスチックで形成する場合にあっても、150℃程度
まで加熱することが可能となる。 (5)さらに、容器内部のガス採取が、ガス採取口の弾
性栓を介して、ガスタイトシリンジによって直接できる
ため、簡単かつ迅速にでき、極めて良好な使い勝手が得
られる。
【図1】本発明に係るガス分析用試料容器の一つの実施
の態様になる全体を示した縦断面図である。
の態様になる全体を示した縦断面図である。
【図2】図1のガス分析用試料容器の側面図である。
【図3】図1のガス分析用試料容器の平面図である。
【図4】本発明に係るガス分析用試料容器の別の実施の
態様になる全体を示した縦断面図である。
態様になる全体を示した縦断面図である。
【図5】図4のガス分析用試料容器の側面図である。
【図6】図4のガス分析用試料容器の平面図である。
1 容器本体 2 蓋体 3 シール部材 4 固定手段 5 ガス採取口 6 弾性栓 7 突出通路部 8 置換ガス供給口 9 開閉栓 10a シール部材 10b シール部材 S 試料
フロントページの続き (72)発明者 宇都宮 小衣里 東京都江東区木場1丁目5番1号 株式会 社フジクラ内
Claims (1)
- 【請求項1】 試料が収容される容器本体と、当該容器
本体の開口部に蓋される蓋体と、当該蓋体と前記容器本
体の開口部間の接合面に介在されるシール部材と、当該
接合面の外周に装着されて前記蓋体と前記容器本体とを
一体化させる着脱自在の固定手段と、前記蓋体又は/及
び容器本体の一部に設けられたガス採取口と、当該ガス
採取口に気密に装着された弾性栓と、前記蓋体又は容器
本体の一部から延設された突出通路部と、当該突出通路
部の途中から分岐された分岐通路からなる置換ガス供給
口と、前記突出通路部の開口部から着脱可能に挿入され
て前記突出通路部の分岐部分を開閉させる開閉栓と、当
該開閉栓の栓軸外周と前記突出通路部の分岐通路を跨い
だ2箇所の内周面間に介在されるシール部材とを備えて
なることを特徴とするガス分析用試料容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21657696A JPH1048105A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | ガス分析用試料容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21657696A JPH1048105A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | ガス分析用試料容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1048105A true JPH1048105A (ja) | 1998-02-20 |
Family
ID=16690587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21657696A Pending JPH1048105A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | ガス分析用試料容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1048105A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003048738A1 (fr) * | 2001-12-04 | 2003-06-12 | Gl Sciences Incorporated | Procede permettant de mesurer un gaz au moyen d'un materiau |
JP2007101337A (ja) * | 2005-10-04 | 2007-04-19 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 小型容器及びそれを有する同時ガス分析システム |
JP2010185810A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Central Res Inst Of Electric Power Ind | ガス採取容器 |
JP2015503103A (ja) * | 2012-11-07 | 2015-01-29 | 大韓民国環境部国立環境科学院Republic Of Korea(Ministry Of Environment,National Institute Of Environmental Research) | 製品の汚染物質放出実験チャンバー装置 |
JP2016031335A (ja) * | 2014-07-30 | 2016-03-07 | 昭北ラミネート工業株式会社 | ホルムアルデヒド測定装置 |
-
1996
- 1996-07-30 JP JP21657696A patent/JPH1048105A/ja active Pending
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