JP2016031335A - ホルムアルデヒド測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】試料ガスに含まれるホルムアルデヒドを効率よく測定できるホルムアルデヒド測定装置を提供する。【解決手段】試料Sを収容する密閉容器12を備える。密閉容器12は、内部のガスを抜く際に開閉される排気弁20、密閉容器12内部と外部とを結ぶガス管22、及びガス管22内の流路を開閉するためのコック24を備える。ガス管22の基端部22bに接続され、密閉容器12内部にパージガスを導入するパージガス供給装置14を備える。内側に密閉容器12が収容され、密閉容器12内部の試料Sを加熱する恒温槽を備える。ガス管22の基端部22bに接続され、密閉容器12内部の試料ガスを採取する試料ガス採取装置16を備える。試料ガス採取装置16で採取した試料ガスを分析するホルムアルデヒド検知用のガスセンサを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、PTP用の包装シート等の試料を加熱したときに発生する微量なホルムアルデヒドを測定するためのホルムアルデヒド測定装置に関する。
PTP(press through package)は、シート状本体に複数のエンボス部が形成された樹脂製の容器シートとアルミ箔等の包装シートとを使用し、容器シートのエンボス部に収容物を入れ、シート状本体に包装シートを加熱溶着して収容物を封止する包装形態である。通常、包装シートの表面には、商品名や会社名等を表示するインキ層が印刷される。ここで使用されるインキは、耐熱性を向上させるため、硬化剤としてメラミン樹脂が添加されることが多い。したがって、容器シートに包装シートを溶着するとき、熱によってメラミン樹脂とポリマーとが反応し、微量のホルムアルデヒドが発生する可能性がある。
近年、包装シートメーカは、ユーザ(PTPの包装を行う医薬品メーカ等)から、ホルムアルデヒドの発生量を管理することが求められるようになってきた。また、ホルムアルデヒドの発生が防止できるメラミン樹脂フリーの耐熱インキを使用する場合でも、ホルムアルデヒドが発生しないことを証明するデータの提出を求められるケースがある。したがって、包装シートメーカでは、出荷前の抜き取り試験等でホルムアルデヒド発生量の評価を行うため、生産現場で容易に使用できるホルムアルデヒド測定装置を準備することが急務になっている。
従来、特許文献1に開示されているように、不活性ガス供給手段、不活性ガス(窒素ガス等)の導入管及び排出管を備えた密閉容器、密閉容器を加熱する加熱装置(オイルバス等)、及び密閉容器から排出された試料ガスを分析するための有機溶媒等が充填された容器を備えた微量ホルムアルデヒド測定装置があった。測定は、まず密閉容器内に試料(樹脂材料)を投入し、不活性ガスでパージし、密閉容器を加熱手段で加熱してホルムアルデヒドを発生させ、導入管から不活性ガスを導入してホルムアルデヒドを含む試料ガスとして排出管から排出し、試料ガスを受けた容器内の有機溶媒等でホルムアルデヒドを吸収して分析する、という手順で行われる。
特開2005−91121号公報
しかし、特許文献1の微量ホルムアルデヒド測定装置は、不活性ガス供給手段、密閉容器、有機溶媒等を充填した容器等が導入管及び排出管で連結され、密閉容器には導入管及び排出管が各々挿入されて一体の構造に形成されているので、装置を設置するのに所定の広いスペースが必要になり、包装シートの生産現場のスペースが狭い場合に設置しにくい。さらに、密閉容器に接続された配管のカプラやパッキンにホルムアルデヒドが微量ながら吸着されて、正確な測定ができない可能性もある。また、加熱手段であるオイルバスは、包装シートの生産現場ではあまり使用されない設備なので、新規に購入する費用が発生し、さらに、測定後に密閉容器を清掃したりオイル交換等のメンテナンスを行ったりする手間も発生する。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、試料ガスに含まれるホルムアルデヒドを効率よく正確に測定できるホルムアルデヒド測定装置を提供することを目的とする。
本発明は、試料を加熱したときに発生するホルムアルデヒドを測定する装置であって、試料が収容される密閉容器と、前記密閉容器内部のガスを抜く際に開閉される排気弁と、前記密閉容器内部と外部とを結ぶガス管と、前記密閉容器の外側に設けられ、前記ガス管内の流路を開閉するためのコックと、前記密閉容器の外側にある前記ガス管の基端部に接続され、前記密閉容器内部に、前記ガス管を通じてパージガスを導入するパージガス供給装置と、内側に前記密閉容器が収容され、前記密閉容器内部の試料を所定温度に加熱する恒温槽等の加熱装置と、前記ガス管の前記基端部に接続され、前記密閉容器内部の試料ガスを、前記ガス管を通じて採取する試料ガス採取装置と、前記試料ガス採取装置で採取した試料ガスを分析するホルムアルデヒド検知用のガスセンサとを備えるホルムアルデヒド測定装置である。
前記パージガスは、ホルムアルデヒドより比重が小さい不活性ガスであり、前記密閉容器の内側にある前記ガス管の先端開口部は、前記密閉容器の底面近傍に配置されている。この場合、前記パージガスは、窒素ガス又はヘリウムガスであることが好ましい。
前記パージガス供給装置の接続用パイプと前記試料ガス採取装置の接続用パイプとを切り替える切替弁を、前記ガス管の基端部に設け、前記パージガスの供給と前記試料ガスの採取とを前記切替弁を切り替えて行う構造でもよい。
さらに、前記密閉容器の内部温度を測定する温度センサを備えることが好ましい。前記排気弁は、密閉容器の内部圧力が規定値を超えると自動的に開放する安全弁の機能も備えていることが好ましい。また、前記試料は、アルミニウム箔の表面にインキ層が印刷されたPTP用の包装シートであることが好ましい。
本発明のホルムアルデヒド測定装置は、密閉容器の外側にあるガス管の基端部に対してパージガス供給装置及び試料ガス採取装置が接続可能に設けられ、採取されたホルムアルデヒドが吸着される部材を最小限に抑えることができ、より正確なホルムアルデヒドの採取及び測定が可能となる。
また、パージガスとして、ホルムアルデヒドよりも比重が小さい不活性ガス(窒素ガス等)を使用する場合、ホルムアルデヒドが密閉容器の底面に溜まるので、その近傍にガス管の先端開口部を配置することにより、ホルムアルデヒドを効率よく採取することができる。
本発明のホルムアルデヒド測定装置の一実施形態に使用される密閉容器の断面図である。 密閉容器内に取り付けたガス管の基端部に、パージガス供給装置又は試料ガス採取装置が着脱される様子を示す図である。 密閉容器に入れた試料を恒温槽内で加熱する様子を示す図である。 この実施形態のホルムアルデヒド測定装置を用いて測定を行う際の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明のホルムアルデヒド測定装置の一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態のホルムアルデヒド測定装置10は、試料Sを加熱したときに発生するホルムアルデヒドを測定する装置である。試料Sは、例えば、アルミニウム箔の表面にインキ層が印刷されたPTP用の包装シートの小片(サイズは、検知に必要な面積であって、処理しやすい大きさであれば良く、例えば100×100mm程度)である。
ホルムアルデヒド測定装置10は、試料が収容される密閉容器12、パージガス供給装置14、試料ガス採取装置16、図示しないガスセンサ、及び恒温槽18で構成されている。密閉容器12は、図1に示すように、有底筒状の収容部12aとその上端開口を塞ぐ上蓋部12bとで構成され、収容部12aと上蓋部12bを蓋固定具12cで固定した状態で、内部に気密性が確保される。収容部12aと上蓋部12bはステンレス等の金属で形成され、蓋固定具12cで固定
互いの当接面に、気密性を確保するための図示しないパッキンが設けられている。密閉容器12の容積は、例えば3〜5リットル程度である。
上蓋部12bには、密閉容器12内部のガス抜く際に開閉される排気弁20が設けられている。排気弁20は、使用者の操作により開閉される弁であるが、測定中に密閉容器12の内部圧力が規定値を超えると自動的に開放する安全弁の機能も備えている。
上蓋部12bには、密閉容器12内部と外部とを結ぶガス管22が設けられている。密閉容器12の内側にあるガス管22の先端開口部22aは、密閉容器12の底面12d近傍に配置されている。密閉容器12の外側にあるガス管22の基端部22bは、後述するパージガス供給装置14及び試料ガス採取装置16の接続用パイプ14a,14bが着脱可能な構造になっている。さらに、基端部22bと上蓋部12bの間の位置に、ガス管22内の流路を開閉するためのコック24が設けられている。コック24は、使用者がレバー24bを操作することによって作動する。
さらに、上蓋部12bには、密閉容器12の内部温度T12を測定する温度センサ26が設けられ、信号出力用のケーブル26aが密閉容器12の外側に引き出されている。
パージガス供給装置14は、図2に示すように、密閉容器12内部に、ガス管22を通じてパージガスを導入する装置である。パージガスは、ここではホルムアルデヒドよりも比重が小さい不活性ガスを使用する。例えば、安価な窒素ガスやヘリウムガスが好適である。炭酸ガス等のホルムアルデヒドよりも比重が大きいガスは、このホルムアルデヒド測定装置10の場合には不適である。理由については後で説明する。パージガスが搬送される配管14bの端部には接続用パイプ14aが設けられ、ガス管22の基端部22bに着脱可能になっている。
試料ガス採取装置16は、密閉容器12内部の試料ガスを、ガス管22を通じて採取する装置である。試料ガスとは、密閉容器内部のガスのことであり、試料から発生したガス(例えば、ホルムアルデヒド)を含むものである。試料ガスが搬送される配管16bの端部には接続用パイプ16aが設けられ、ガス管22の基端部22bに着脱可能になっている。
ガスセンサは、試料ガス採取装置16で採取した試料ガスを分析するホルムアルデヒド検知用のセンサである。例えば、試料ガスに含まれるホルムアルデヒドに反応し、ホルムアルデヒドの検出濃度を表示する検知管式のガスセンサが好適である。検知管式のガスセンサは外形が小さいので、試料ガス採取装置16に装着することも可能であり、非常に使い勝手がよい。より高精度な測定が必要な場合は、ガスセンサとしてクロマトグラフ装置等を使用してもよい。
恒温槽18は、内部の空間を一定の温度に加熱して保持する加熱装置であり、ここでは、図3に示すように、内側に密閉容器12を収容できる大きさを有し、密閉容器12内部の試料Sを加熱するために使用される。恒温槽18の側壁には、信号引出用端子板28が設けられている。信号引出用端子板28は、恒温槽18の内側の端子28aに温度センサ26のケーブル26aが接続され、外側の端子28bから温度センサ26の測定信号を出力する。この信号は、端子28bに接続された温度監視装置30に入力され、密閉容器12の内部温度T12が表示される。
密閉容器12の内部温度T12は、恒温槽18の設定温度T18と必ずしも一致しないことが経験的に分かっている(例えば、熱風循環方式の恒温槽の場合、5〜20℃の差が発生する)。そこで、温度監視装置30の表示に基づいて恒温槽18の設定温度T18を補正し、密閉容器12の内部温度T12が狙いの温度になるように調節する。恒温槽18の設定温度T18の補正は使用者が行ってもよいし、恒温槽18が、温度監視装置30の測定結果を受けて自動的に補正するようにしてもよい。
次に、ホルムアルデヒド測定装置10の使用方法の一例を、図4に基づいて説明する。この使用方法では、試料投入工程S11、パージ工程S12、高温放置工程S13、及び試料ガス分析工程S14により、1回の測定を行うことができる。
まず、試料投入工程S11で、密閉容器12内に試料Sを投入し、上蓋部12bを閉じて密閉する。試料Sは、図1に示すように、収容部12aの底面12dに立てて置き、互いに密着しないようにできるだけ離間するように配置することが好ましい。
次にパージ工程S12を行う。まず、密閉容器12のガス管22のコック24と排気弁20を開放する(工程S121)。この後、ガス管22の基端部22bにパージガス供給装置14を取り付け(工程S122)、パージガスをガス管22に送り込んで密閉容器12内の空気やその他の残留ガスを排気弁20から排出させる(工程S123)。次に、排気弁20を閉鎖し(S123)、さらにパージガスをガス管22に送り込んで密閉容器12内にパージガスを充満させる(工程S125)。パージガスの圧力は、例えば50k〜70kPa程度にするとよい。そして、ガス管22のコック24を閉鎖し(工程S126)、ガス管22の基端部22bからパージガス供給装置14を取り外す(工程S127)。
次に、高温放置工程S13で、あらかじめ加熱された恒温槽18内に密閉容器12を搬入し、図3に示す状態で試料Sを高温放置する。高温放置の条件は、PTPの包装工程で包装シートを容器シートに溶着する際の加熱条件を考慮して設定され、例えば、温度T12=160〜180℃、放置時間=0.5〜3hour程度に設定する。温度T12をより高くすれば、ホルムアルデヒドの放出が加速され、放置時間をもっと短縮できる可能性もある。恒温槽18の設定温度T18は、温度センサ26による測定温度が上記の温度T12になるように設定する。
高温放置工程S13で試料Sからホルムアルデヒドが発生した場合、ホルムアルデヒドはパージガス(窒素ガス)よりも比重が大きいので、密閉容器12の底面12dの位置に溜まる。
次に、試料ガス分析工程S14を行う。まず、密閉容器12を恒温槽18から搬出し、密閉容器12及び内部の試料ガスを自然冷却する(工程S141)。この後、ガス管22の基端部22bに試料ガス採取装置16を取り付け(工程S142)、ガス管22のコック24を開放し、試料ガス採取装置16で密閉容器12内の試料ガスを採取する(工程S143)。
このとき、密閉容器12内は、大気圧より50k〜70kPa加圧されているため、容易に試料ガスの採取が可能である。さらに、ガス管22の先端開口部22aが密閉容器12の底面12d近傍に配置されているため、窒素ガスよりも比重の重いホルムアルデヒドが底面12d付近に溜まっていることから、効率よく採取することができる。したがって、採取する試料ガスの量は、例えば0.1〜0.2リットル程度で十分であり、密閉容器12内のすべての試料ガス(3〜5リットル)を採取する必要はない。
その後、採取した試料ガスをガスセンサで分析し、試料ガスに含まれるホルムアルデヒドの濃度を測定する(工程S144)。
以上説明したように、ホルムアルデヒド測定装置10は、密閉容器12の外側にあるガス管22の一つの基端部22bに対してパージガス供給装置14及び試料ガス採取装置16が着脱可能であり、採取されたホルムアルデヒドが吸着される樹脂材料であるパッキン等を最小限に抑えることができ、正確なホルムアルデヒドの採取及び測定が可能となる。しかも、密閉容器12に入れた試料Sを加熱するとき、密閉容器12を恒温槽18内に搬入するだけでよく、複数の目的で使用される恒温槽18でも問題なく利用することができる。さらに、恒温槽18の密閉性を確保しやすく、密閉容器12に試料Sを投入する作業も容易である。
また、ガス管22の先端開口部22aは、パージガスである窒素ガスとホルムアルデヒドの比重を考慮した配置になっているので、密閉容器12内に発生したホルムアルデヒドを効率よく採取することができる。これに対して、特許文献1の図1に開示された微量ホルムアルデヒド測定装置は、不活性ガスが窒素ガスであるにもかかわらず、密閉容器内にある排出管の開口端部が上蓋部の近くに配置されているので、底面付近に溜まるホルムアルデヒドを採取しにくい構造になっている。
なお、本発明のホルムアルデヒド測定装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ガス管22の基端部22bに、図示しない切替弁を取り付け、パージガス供給装置14及び試料ガス採取装置16に対して、ガス管22の接続を切り替えにより行う構造でも良い。これにより、接続用パイプ14a,14bは、ガス管22の基端部22bに着脱することなく、切替弁の切り替えによりガス管22に接続され、試料ガスを吸着するパッキン等の部材をさらに少なくすることができ、より正確なホルムアルデヒドの測定が可能となる。
この場合、接続用パイプ14a,14b及び接続用パイプ16a,16bは密閉容器12から切り離さずに接続された状態で、恒温槽18内に収容する。接続用パイプ14b,16bは、恒温槽18の密閉性を維持して内外に配管される。
加熱装置は、恒温槽の他、密閉容器を一定温度に加熱維持可能な装置であれば良い。密閉容器は、内側に試料を収容して密閉空間を形成できるものであればよく、上記の密閉容器12(有底筒状の収容部12aと上蓋部12bを組み合わせた構造)以外の構造に変更してもよい。また、排気弁やガス管は、密閉容器の天板部分以外の側壁部分等に保持させるようにしても構わない。
排気弁は、排気弁20のように安全弁の機能を有するものを使用する方が好ましいが、別の方法で安全性が確保されれば、安全弁の機能を有しないものに変更してもよい。また、温度センサは、例えば、密閉容器と恒温槽の内部温度の差が無視できるほど小さい場合や、内部温度の差が既知の場合は、省略してもよい。
パージガスは、窒素ガス又はヘリウムガスが好適であるが、その他の不活性ガス等を使用してもよく、例えば、ホルムアルデヒドよりも比重が大きい炭酸ガス等を使用してもよい。この場合、試料からホルムアルデヒドが発生した場合に密閉容器の天板部分に溜まるので、ガス管の先端開口部を密閉容器の天板近傍に配置変更することが好ましい。
また、ホルムアルデヒド測定装置10は、試料がPTP用の包装シート(例えば100×100mm程度)の場合に好適な形態であるが、異なる試料を測定するときは、その試料の大きさや形状に合わせて、密閉容器の構造や大きさを変更し、ガスを搬送するためのコンプレッサの容量を適切なものに変更するとよい。同様に、密閉容器にパージガスを充満させる圧力、試料を高温放置する条件、採取する試料ガスの量等なども、適宜変更するとよい。
10 ホルムアルデヒド測定装置
12 密閉容器
12d 底面
14 パージガス供給装置
16 試料ガス採取装置
18 恒温槽
20 排気弁(安全弁)
22 ガス管
22a 先端開口部
22b 基端部
24 コック
26 温度センサ
本発明は、PTP用の包装シート等の試料を加熱したときに発生する微量なホルムアルデヒドを測定するためのホルムアルデヒド測定装置に関する。
PTP(press through package)は、シート状本体に複数のエンボス部が形成された樹脂製の容器シートとアルミ箔等の包装シートとを使用し、容器シートのエンボス部に収容物を入れ、シート状本体に包装シートを加熱溶着して収容物を封止する包装形態である。通常、包装シートの表面には、商品名や会社名等を表示するインキ層が印刷される。ここで使用されるインキは、耐熱性を向上させるため、硬化剤としてメラミン樹脂が添加されることが多い。したがって、容器シートに包装シートを溶着するとき、熱によってメラミン樹脂とポリマーとが反応し、微量のホルムアルデヒドが発生する可能性がある。
近年、包装シートメーカは、ユーザ(PTPの包装を行う医薬品メーカ等)から、ホルムアルデヒドの発生量を管理することが求められるようになってきた。また、ホルムアルデヒドの発生が防止できるメラミン樹脂フリーの耐熱インキを使用する場合でも、ホルムアルデヒドが発生しないことを証明するデータの提出を求められるケースがある。したがって、包装シートメーカでは、出荷前の抜き取り試験等でホルムアルデヒド発生量の評価を行うため、生産現場で容易に使用できるホルムアルデヒド測定装置を準備することが急務になっている。
従来、特許文献1に開示されているように、不活性ガス供給手段、不活性ガス(窒素ガス等)の導入管及び排出管を備えた密閉容器、密閉容器を加熱する加熱装置(オイルバス等)、及び密閉容器から排出された試料ガスを分析するための有機溶媒等が充填された容器を備えた微量ホルムアルデヒド測定装置があった。測定は、まず密閉容器内に試料(樹脂材料)を投入し、不活性ガスでパージし、密閉容器を加熱手段で加熱してホルムアルデヒドを発生させ、導入管から不活性ガスを導入してホルムアルデヒドを含む試料ガスとして排出管から排出し、試料ガスを受けた容器内の有機溶媒等でホルムアルデヒドを吸収して分析する、という手順で行われる。
特開2005−91121号公報
しかし、特許文献1の微量ホルムアルデヒド測定装置は、不活性ガス供給手段、密閉容器、有機溶媒等を充填した容器等が導入管及び排出管で連結され、密閉容器には導入管及び排出管が各々挿入されて一体の構造に形成されているので、装置を設置するのに所定の広いスペースが必要になり、包装シートの生産現場のスペースが狭い場合に設置しにくい。さらに、密閉容器に接続された配管のカプラやパッキンにホルムアルデヒドが微量ながら吸着されて、正確な測定ができない可能性もある。また、加熱手段であるオイルバスは、包装シートの生産現場ではあまり使用されない設備なので、新規に購入する費用が発生し、さらに、測定後に密閉容器を清掃したりオイル交換等のメンテナンスを行ったりする手間も発生する。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、試料ガスに含まれるホルムアルデヒドを効率よく正確に測定できるホルムアルデヒド測定装置を提供することを目的とする。
本発明は、試料を加熱したときに発生するホルムアルデヒドを測定する装置であって、内側に試料が収容され有底筒状の収容部とこの収容部の上端開口を閉鎖する上蓋部とを有する密閉容器と、前記上蓋部に設けられ、前記密閉容器内部のガスを抜く際に開閉される排気弁と、前記上蓋部に形成された透孔を通じて内部に挿入され、前記密閉容器内部と外部とを結ぶガス管と、前記密閉容器の外側に設けられ、前記ガス管内の流路を開閉するためのコックと、前記密閉容器の外側にある前記ガス管の基端部に接続され、前記密閉容器内部に、前記ガス管を通じてパージガスを導入するパージガス供給装置と、内側に前記密閉容器が収容され、前記密閉容器内部の試料を所定温度に加熱する恒温槽等の加熱装置と、前記ガス管の前記基端部に接続され、前記密閉容器内部の試料ガスを、前記ガス管を通じて採取する試料ガス採取装置と、前記試料ガス採取装置で採取した試料ガスを分析するホルムアルデヒド検知用のガスセンサとを備え、前記密閉容器の前記収容部と前記上蓋部との当接面に、気密性を確保するためのパッキンが設けられたホルムアルデヒド測定装置である。
前記パージガスは、ホルムアルデヒドより比重が小さい不活性ガスであり、前記密閉容器の内側にある前記ガス管の先端開口部は、前記密閉容器の底面近傍に配置されている。前記パージガスは、窒素ガス又はヘリウムガスであることが好ましい。
前記パージガス供給装置の接続用パイプと前記試料ガス採取装置の接続用パイプとを切り替える切替弁を、前記ガス管の基端部に設け、前記パージガスの供給と前記試料ガスの採取とを前記切替弁を切り替えて行う構造でもよい。
さらに、前記密閉容器の内部温度を測定する温度センサを備え、前記温度センサの測定信号を出力するケーブルは、前記密閉容器の前記上蓋部に形成された透孔を通じて外部に引き出されていることが好ましい。前記排気弁は、密閉容器の内部圧力が規定値を超えると自動的に開放する安全弁の機能も備えていることが好ましい。前記試料は、アルミニウム箔の表面にインキ層が印刷されたPTP用の包装シートである。
本発明のホルムアルデヒド測定装置は、密閉容器の外側にあるガス管の基端部に対してパージガス供給装置及び試料ガス採取装置が接続可能に設けられ、採取されたホルムアルデヒドが吸着される部材を最小限に抑えることができ、より正確なホルムアルデヒドの採取及び測定が可能となる。
また、パージガスとして、ホルムアルデヒドよりも比重が小さい不活性ガス(窒素ガス等)を使用するので、ホルムアルデヒドが密閉容器の底面に溜ま、その近傍にガス管の先端開口部を配置することにより、ホルムアルデヒドを効率よく採取することができる。
本発明のホルムアルデヒド測定装置の一実施形態に使用される密閉容器の断面図である。 密閉容器内に取り付けたガス管の基端部に、パージガス供給装置又は試料ガス採取装置が着脱される様子を示す図である。 密閉容器に入れた試料を恒温槽内で加熱する様子を示す図である。 この実施形態のホルムアルデヒド測定装置を用いて測定を行う際の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明のホルムアルデヒド測定装置の一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態のホルムアルデヒド測定装置10は、試料Sを加熱したときに発生するホルムアルデヒドを測定する装置である。試料Sは、例えば、アルミニウム箔の表面にインキ層が印刷されたPTP用の包装シートの小片(サイズは、検知に必要な面積であって、処理しやすい大きさであれば良く、例えば100×100mm程度)である。
ホルムアルデヒド測定装置10は、試料が収容される密閉容器12、パージガス供給装置14、試料ガス採取装置16、図示しないガスセンサ、及び恒温槽18で構成されている。密閉容器12は、図1に示すように、有底筒状の収容部12aとその上端開口を塞ぐ上蓋部12bとで構成され、収容部12aと上蓋部12bを蓋固定具12cで固定した状態で、内部の気密性が確保される。収容部12aと上蓋部12bはステンレス等の金属で形成され、互いの当接面に、気密性を確保するための図示しないパッキンが設けられている。密閉容器12の容積は、例えば3〜5リットル程度である。
上蓋部12bには、密閉容器12内部のガスを抜く際に開閉される排気弁20が設けられている。排気弁20は、使用者の操作により開閉される弁であるが、測定中に密閉容器12の内部圧力が規定値を超えると自動的に開放する安全弁の機能も備えている。
上蓋部12bには、密閉容器12内部と外部とを結ぶガス管22が設けられている。ガス管22は、上蓋部12bに形成された透孔を通じて内部に挿入され、密閉容器12の内側にあるガス管22の先端開口部22aが、密閉容器12の底面12d近傍に配置されている。密閉容器12の外側にあるガス管22の基端部22bは、後述するパージガス供給装置14及び試料ガス採取装置16の接続用パイプ14a,14bが着脱可能な構造になっている。さらに、基端部22bと上蓋部12bの間の位置に、ガス管22内の流路を開閉するためのコック24が設けられている。コック24は、使用者がレバー24bを操作することによって作動する。
さらに、上蓋部12bには、密閉容器12の内部温度T12を測定する温度センサ26が設けられている。温度センサ26の信号出力用のケーブル26aは、密閉容器12の上蓋部12bに形成された透孔を通じて外側に引き出されている。
パージガス供給装置14は、図2に示すように、密閉容器12内部に、ガス管22を通じてパージガスを導入する装置である。パージガスは、ホルムアルデヒドよりも比重が小さい不活性ガスであり、例えば、安価な窒素ガスやヘリウムガスが好適である。炭酸ガス等のホルムアルデヒドよりも比重が大きいガスは、このホルムアルデヒド測定装置10の場合には不適である。パージガスが搬送される配管14bの端部には接続用パイプ14aが設けられ、ガス管22の基端部22bに着脱可能になっている。
試料ガス採取装置16は、密閉容器12内部の試料ガスを、ガス管22を通じて採取する装置である。試料ガスとは、密閉容器内部のガスのことであり、試料から発生したガス(例えば、ホルムアルデヒド)を含むものである。試料ガスが搬送される配管16bの端部には接続用パイプ16aが設けられ、ガス管22の基端部22bに着脱可能になっている。
ガスセンサは、試料ガス採取装置16で採取した試料ガスを分析するホルムアルデヒド検知用のセンサである。例えば、試料ガスに含まれるホルムアルデヒドに反応し、ホルムアルデヒドの検出濃度を表示する検知管式のガスセンサが好適である。検知管式のガスセンサは外形が小さいので、試料ガス採取装置16に装着することも可能であり、非常に使い勝手がよい。より高精度な測定が必要な場合は、ガスセンサとしてクロマトグラフ装置等を使用してもよい。
恒温槽18は、内部の空間を一定の温度に加熱して保持する加熱装置であり、図3に示すように、内側に密閉容器12を収容できる大きさを有し、密閉容器12内部の試料Sを加熱するために使用される。恒温槽18の側壁には、信号引出用端子板28が設けられている。信号引出用端子板28は、恒温槽18の内側の端子28aに温度センサ26のケーブル26aが接続され、外側の端子28bから温度センサ26の測定信号を出力する。この信号は、端子28bに接続された温度監視装置30に入力され、密閉容器12の内部温度T12が表示される。
密閉容器12の内部温度T12は、恒温槽18の設定温度T18と必ずしも一致しないことが経験的に分かっている(例えば、熱風循環方式の恒温槽の場合、5〜20℃の差が発生する)。そこで、温度監視装置30の表示に基づいて恒温槽18の設定温度T18を補正し、密閉容器12の内部温度T12が狙いの温度になるように調節する。恒温槽18の設定温度T18の補正は使用者が行ってもよいし、恒温槽18が、温度監視装置30の測定結果を受けて自動的に補正するようにしてもよい。
次に、ホルムアルデヒド測定装置10の使用方法の一例を、図4に基づいて説明する。この使用方法では、試料投入工程S11、パージ工程S12、高温放置工程S13、及び試料ガス分析工程S14により、1回の測定を行うことができる。
まず、試料投入工程S11で、密閉容器12内に試料Sを投入し、上蓋部12bを閉じて密閉する。試料Sは、図1に示すように、収容部12aの底面12dに立てて置き、互いに密着しないようにできるだけ離間するように配置することが好ましい。
次にパージ工程S12を行う。まず、密閉容器12のガス管22のコック24と排気弁20を開放する(工程S121)。この後、ガス管22の基端部22bにパージガス供給装置14を取り付け(工程S122)、パージガスをガス管22に送り込んで密閉容器12内の空気やその他の残留ガスを排気弁20から排出させる(工程S123)。次に、排気弁20を閉鎖し(S123)、さらにパージガスをガス管22に送り込んで密閉容器12内にパージガスを充満させる(工程S125)。パージガスの圧力は、例えば50k〜70kPa程度にするとよい。そして、ガス管22のコック24を閉鎖し(工程S126)、ガス管22の基端部22bからパージガス供給装置14を取り外す(工程S127)。
次に、高温放置工程S13で、あらかじめ加熱された恒温槽18内に密閉容器12を搬入し、図3に示す状態で試料Sを高温放置する。高温放置の条件は、PTPの包装工程で包装シートを容器シートに溶着する際の加熱条件を考慮して設定され、例えば、温度T12=160〜180℃、放置時間=0.5〜3hour程度に設定する。温度T12をより高くすれば、ホルムアルデヒドの放出が加速され、放置時間をもっと短縮できる可能性もある。恒温槽18の設定温度T18は、温度センサ26による測定温度が上記の温度T12になるように設定する。
高温放置工程S13で試料Sからホルムアルデヒドが発生した場合、ホルムアルデヒドはパージガス(窒素ガス)よりも比重が大きいので、密閉容器12の底面12dの位置に溜まる。
次に、試料ガス分析工程S14を行う。まず、密閉容器12を恒温槽18から搬出し、密閉容器12及び内部の試料ガスを自然冷却する(工程S141)。この後、ガス管22の基端部22bに試料ガス採取装置16を取り付け(工程S142)、ガス管22のコック24を開放し、試料ガス採取装置16で密閉容器12内の試料ガスを採取する(工程S143)。
このとき、密閉容器12内は、大気圧より50k〜70kPa加圧されているため、容易に試料ガスの採取が可能である。さらに、ガス管22の先端開口部22aが密閉容器12の底面12d近傍に配置されているため、窒素ガスよりも比重の大きいホルムアルデヒドが底面12d付近に溜まっていることから、効率よく採取することができる。したがって、採取する試料ガスの量は、例えば0.1〜0.2リットル程度で十分であり、密閉容器12内のすべての試料ガス(3〜5リットル)を採取する必要はない。
その後、採取した試料ガスをガスセンサで分析し、試料ガスに含まれるホルムアルデヒドの濃度を測定する(工程S144)。
以上説明したように、ホルムアルデヒド測定装置10は、密閉容器12の外側にあるガス管22の一つの基端部22bに対してパージガス供給装置14及び試料ガス採取装置16が着脱可能であり、採取されたホルムアルデヒドが吸着される樹脂材料であるパッキン等を最小限に抑えることができ、正確なホルムアルデヒドの採取及び測定が可能となる。しかも、密閉容器12に入れた試料Sを加熱するとき、密閉容器12を恒温槽18内に搬入するだけでよく、複数の目的で使用される恒温槽18でも問題なく利用することができる。さらに、恒温槽18の密閉性を確保しやすく、密閉容器12に試料Sを投入する作業も容易である。
また、ガス管22の先端開口部22aは、パージガスである窒素ガスとホルムアルデヒドの比重を考慮して密閉容器12の底面12d付近に配置されているので、密閉容器12内に発生したホルムアルデヒドを効率よく採取することができる。しかも、ホルムアルデヒドが吸着される樹脂材料であるパッキンは密閉容器12の上蓋部12bの位置にあり、底面12d付近に溜まったホルムアルデヒドがパッキンに直接触れることなく採取される構造なので、ホルムアルデヒドがパッキン等に吸収されにくく、より正確なホルムアルデヒドの採取及び測定が可能となる。これに対して、特許文献1の図1に開示された微量ホルムアルデヒド測定装置は、不活性ガスが窒素ガスであるにもかかわらず、密閉容器内にある排出管の開口端部が上蓋部の近くに配置されているので、底面付近に溜まるホルムアルデヒドを採取しにくい構造になっている。
なお、本発明のホルムアルデヒド測定装置は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、ガス管22の基端部22bに、図示しない切替弁を取り付け、パージガス供給装置14及び試料ガス採取装置16に対して、ガス管22の接続を切り替えにより行う構造でも良い。これにより、接続用パイプ14a,14bは、ガス管22の基端部22bに着脱することなく、切替弁の切り替えによりガス管22に接続され、試料ガスを吸着するパッキン等の部材をさらに少なくすることができ、より正確なホルムアルデヒドの測定が可能となる。
この場合、接続用パイプ14a,14b及び接続用パイプ16a,16bは密閉容器12から切り離さずに接続された状態で、恒温槽18内に収容する。接続用パイプ14b,16bは、恒温槽18の密閉性を維持して内外に配管される。
加熱装置は、恒温槽の他、密閉容器を一定温度に加熱維持可能な装置であれば良い。密閉容器は、内側に試料を収容して密閉空間を形成できるものであればよく、上記の密閉容器12(有底筒状の収容部12aと上蓋部12bを組み合わせた構造)以外の構造に変更してもよい。また、排気弁やガス管は、密閉容器の天板部分以外の側壁部分等に保持させるようにしても構わない。
排気弁は、排気弁20のように安全弁の機能を有するものを使用する方が好ましいが、別の方法で安全性が確保されれば、安全弁の機能を有しないものに変更してもよい。また、温度センサは、例えば、密閉容器と恒温槽の内部温度の差が無視できるほど小さい場合や、内部温度の差が既知の場合は、省略してもよい。
パージガスは、窒素ガス又はヘリウムガスが好適であるが、ホルムアルデヒドより比重が小さいその他の不活性ガス等を使用してもよい
また、ホルムアルデヒド測定装置10は、試料がPTP用の包装シート(例えば100×100mm程度)の場合に好適な形態であるが、異なる試料を測定するときは、その試料の大きさや形状に合わせて、密閉容器の構造や大きさを変更し、ガスを搬送するためのコンプレッサの容量を適切なものに変更するとよい。同様に、密閉容器にパージガスを充満させる圧力、試料を高温放置する条件、採取する試料ガスの量等なども、適宜変更するとよい。
10 ホルムアルデヒド測定装置
12 密閉容器
12d 底面
14 パージガス供給装置
16 試料ガス採取装置
18 恒温槽
20 排気弁(安全弁)
22 ガス管
22a 先端開口部
22b 基端部
24 コック
26 温度センサ

Claims (7)

  1. 試料を加熱したときに発生するホルムアルデヒドを測定する装置であって、試料が収容される密閉容器と、前記密閉容器内部のガスを抜く際に開閉される排気弁と、前記密閉容器内部と外部とを結ぶガス管と、前記密閉容器の外側に設けられ、前記ガス管内の流路を開閉するためのコックと、前記密閉容器の外側にある前記ガス管の基端部に接続され、前記密閉容器内部に、前記ガス管を通じてパージガスを導入するパージガス供給装置と、内側に前記密閉容器が収容され、前記密閉容器内部の試料を所定温度に加熱する加熱装置と、前記ガス管の前記基端部に接続され、前記密閉容器内部の試料ガスを、前記ガス管を通じて採取する試料ガス採取装置と、前記試料ガス採取装置で採取した試料ガスを分析するホルムアルデヒド検知用のガスセンサとを備えることを特徴とするホルムアルデヒド測定装置。
  2. 前記パージガスは、ホルムアルデヒドより比重が小さい不活性ガスであり、前記密閉容器の内側にある前記ガス管の先端開口部は、前記密閉容器の底面近傍に配置されている請求項1記載のホルムアルデヒド測定装置。
  3. 前記パージガスは、窒素ガス又はヘリウムガスである請求項2記載のホルムアルデヒド測定装置。
  4. 前記パージガス供給装置の接続用パイプと前記試料ガス採取装置の接続用パイプとを切り替える切替弁を、前記ガス管の基端部に設け、前記パージガスの供給と前記試料ガスの採取とを前記切替弁の切り替えにより行う請求項1記載のホルムアルデヒド測定装置。
  5. 前記密閉容器の内部温度を測定する温度センサを備える請求項1記載のホルムアルデヒド測定装置。
  6. 前記排気弁は、密閉容器の内部圧力が規定値を超えると自動的に開放する安全弁の機能を備えている請求項1記載のホルムアルデヒド測定装置。
  7. 前記試料は、アルミニウム箔の表面にインキ層が印刷されたPTP用の包装シートである請求項1乃至6のいずれか記載のホルムアルデヒド測定装置。
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