JPH1047410A - 車両用懸架装置 - Google Patents
車両用懸架装置Info
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- JPH1047410A JPH1047410A JP8208186A JP20818696A JPH1047410A JP H1047410 A JPH1047410 A JP H1047410A JP 8208186 A JP8208186 A JP 8208186A JP 20818696 A JP20818696 A JP 20818696A JP H1047410 A JPH1047410 A JP H1047410A
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- B60G21/06—Interconnection systems for two or more resiliently-suspended wheels, e.g. for stabilising a vehicle body with respect to acceleration, deceleration or centrifugal forces permanently interconnected fluid
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- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
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- B60G2206/422—Accumulators for hydropneumatic springs
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Abstract
な車両用懸架装置を安価に提供する。 【解決手段】 フリーピストン24の小径ピストン39
に大径ピストン側オイル室Aと小径ピストン側オイル室
Bとを連通する連通路40,41を形成する。この連通
路40,41の開口端を絞り部材42,43で閉塞する
ことによって、小径ピストン39に絞りを設ける。蓋体
23に、大径ピストン側オイル室Aと小径ピストン側オ
イル室Bとを車輪側油圧シリンダの油圧系にそれぞれ連
通させるオイル通路30,31を形成した。
Description
に使用する車両用懸架装置に関するものである。
ば特開平6−255124号公報に示されたように、車
輪と車体との間に介装した一対の油圧シリンダが互いに
逆方向に作動するときにこれらが同方向に作動するとき
に較べて減衰力が高くなるように構成したものがある。
この公報に開示された従来の自動車用懸架装置を図5お
よび図6によって説明する。
図6は調圧シリンダの断面図である。従来の自動車用懸
架装置は、図示してない車輪と車体との間に図において
符号1で示す一対の油圧シリンダを介装し、これらの油
圧シリンダ1,1の油圧系を調圧シリンダ2に接続する
ことによって構成している。
シリンダ本体3を嵌挿させ、外筒1aに設けたピスロン
ロッド4にピストン5を固定している。このピストン5
は、シリンダ本体3内に摺動自在に嵌合し、シリンダ本
体3内のオイル室を上下方向に二室に画成している。こ
れらのオイル室は、ピストン5に設けた連通孔5aと絞
り6とを介して互いに連通しており、上側に位置付けら
れたオイル室が油圧配管7,8を介して調圧シリンダ2
に連通している。
状に形成したシリンダ本体9と、このシリンダ本体9の
開口を閉塞する蓋体10と、フリーピストン11および
副フリーピストン12などから構成している。前記シリ
ンダ本体9は、前記油圧配管7を接続するためのニップ
ル13が開口側の側部に取付けてあり、底部に高圧ガス
注入口14を設けている。前記蓋体10は、シリンダ本
体9内に臨みシリンダ本体9の内周面との間に円筒状の
大径ピストン側オイル室Aを形成する円筒15をシリン
ダ本体9と同一軸線上に一体に形成し、前記油圧配管8
を接続するためのニップル16が軸心部に取付けてあ
る。
円筒形に形成し、シリンダ本体9の内周部に嵌合する大
径ピストン17と、蓋体10の前記円筒15の内周部に
嵌合する小径ピストン18とを同一軸線上に一体に形成
した構造を採っている。また、このフリーピストン11
の内部には、絞り部材19を固定するとともに前記副フ
リーピストン12を摺動自在に嵌合させている。
を二室に画成する構造を採り、これらの二室どうしを連
通路19aおよびチェックバルブからなる絞り19bを
介して連通するように構成している。絞り部材19が画
成する二室のうち一方は小径ピストン18の内部の小径
ピストン側オイル室Bに連通し、他方は副フリーピスト
ン12によってシリンダ本体9内の底部側空間に対して
隔絶されている。この底部側空間は高圧ガスを封入し、
高圧ガス室Cとして構成されている。
向に移動したときの前記各オイル室A,Bでの容積増加
量、容積減少量が等しくなるように形成している。
置は、図5に示す車輪側の一対の油圧シリンダ1,1が
同方向に同量だけ伸縮し、例えば同図中に二点鎖線Dで
示すように両方の油圧シリンダ1の外筒1aが上昇する
と、絞り6による減衰力が発生するとともに、シリンダ
本体3内に挿入されたピストンロッド4の体積分だけオ
イルが油圧配管7,8に流出する。このオイルは、油圧
配管7,8を通って調圧シリンダ2の大径部側オイル室
Aと小径部側オイル室Bとに流入する。
入量が同じとすると、フリーピストン11はオイルの流
入量に応じて図6において下側へ移動する。すなわち、
フリーピストン11内の絞り19bをオイルが通ること
がないので、このときには車輪側の油圧シリンダ1の絞
り6のみで減衰力が生じる。
1,1のうち図5において左側の油圧シリンダ1が縮み
かつ右側の油圧シリンダ1が伸びるときには、フリーピ
ストン11は調圧シリンダ2に対するオイルの流入量と
流出量とが相殺される位置まで移動し、流入量と流出量
との差に相当する量だけオイルがフリーピストン11内
の連通路19aを通過する。このとき、絞り19bによ
る減衰力が生じるとともに、副フリーピストン12が大
径ピストン17内で移動する。すなわち、この場合に
は、車輪側の油圧シリンダ1の絞り6と、調圧シリンダ
2の絞り19bとで減衰力が生じる。
方向へ同量だけ作動するときより、同方向でも作動量が
異なったり反対方向へ作動するときの方が大きな減衰力
が生じる。
うに構成した従来の懸架装置は、調圧シリンダ2の製造
コストが高いという問題があった。これは、シリンダ本
体9を鋳造によって形成しており、鋳造用金型の製造費
用が嵩むことが第1の原因である。すなわち、シリンダ
本体9の側部に油圧配管7の接続口を形成しなければな
らないので、シリンダ本体9の製造方法としては鋳造が
最もコストが低くなるが、更なるコスト低減が要請され
ている。
施す部分が多いことが第2の原因である。フリーピスト
ン11は、大径ピストン17と小径ピストン18の外周
面に高精度の摺動面を形成する他に、副フリーピストン
12が摺動するための摺動面を大径ピストン17の内周
面にも形成しなければならないからである。この副フリ
ーピストン12も部品数や加工工数が増えてコストアッ
プの原因になるので、不要にすることが要請されてい
る。
めになされたもので、調圧シリンダのコストダウンを図
り、高性能な車両用懸架装置を安価に提供できるように
することを目的とする。
装置は、調圧シリンダ内のフリーピストンの小径ピスト
ンに大径ピストン側オイル室と小径ピストン側オイル室
とを連通する連通路を形成してこの連通路に絞りを介装
し、調圧シリンダの蓋体に、大径ピストン側オイル室と
小径ピストン側オイル室とを車輪側油圧シリンダの油圧
系にそれぞれ連通させるオイル通路を形成したものであ
り、また、別の発明の車両用懸架装置は、調圧シリンダ
の蓋体に、小径ピストン側オイル室を二室に画成しかつ
これらの二室を絞りを介して連通させる仕切壁と、大径
ピストン側オイル室と小径ピストン側オイル室とを連通
する連通路と、大径ピストン側オイル室を一方の車輪側
油圧シリンダの油圧系に連通させるオイル通路と、前記
仕切壁の小径ピストン側の端面に開口して小径ピストン
側オイル室を他方の車輪側油圧シリンダの油圧系に連通
させるオイル通路とを形成したものである。
圧配管を2本とも接続できるので、シリンダ本体は単純
な形状に形成することができる。また、大径ピストン側
オイル室と小径ピストン側オイル室とでオイルの流入あ
るいは流出量が異なる場合には、小径ピストンに設けた
絞りを通ってオイルが前記両オイル室間を流通する。こ
のため、調圧シリンダに設けるフリーピストンが一つで
よい。
前記懸架装置において、蓋体に大径ピストン側オイル室
と小径ピストン側オイル室とを連通するように形成した
連通路に、調圧シリンダ外から絞り量を調整する構造の
絞り機構を設けたものである。したがって、調圧シリン
ダを組み立てた後に絞り量を変えて減衰力を調整するこ
とができる。
1ないし図3によって詳細に説明する。図1は本発明に
係る車両用懸架装置に用いる調圧シリンダの正面図で、
同図はシリンダ本体の底部側の半部を破断して描いてあ
る。図2は調圧シリンダの要部を拡大して示す断面図、
図3は蓋体の平面図である。これらの図において、前記
図5および図6で説明したものと同一あるいは同等の部
材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
係る車両用懸架装置に用いる調圧シリンダを示し、この
調圧シリンダ21は、前記図5で示した車輪側の一対の
油圧シリンダ1に油圧配管7,8を介して接続するもの
である。前記一対の油圧シリンダ1,1は、自動車の左
右の前輪と車体との間に介装する他に、前輪および後輪
と車体との間に介装することができる。この場合、左右
同じ側の前・後輪と車体との間に介装する他に、左右反
対側の前・後輪と車体との間に介装してもよい。
リンダ本体22と、このシリンダ本体22の開口を閉塞
する蓋体23と、これらの内方に収容したフリーピスト
ン24とから構成している。前記シリンダ本体22は、
管材の一端にクロージング加工を施したり、冷間鍛造に
よって有底円筒状に形成し、内周面に研削加工を施して
フリーピストン24が摺動できるように摺動面を形成し
ている。すなわち、シリンダ本体22は、コスト高にな
る鋳造用金型を使用することなく形成している。
で示すものは、シリンダ本体21内の底部側空間(高圧
ガス室C)に高圧ガス(例えば窒素ガス等の不活性ガ
ス)を注入するときにガス注入用注射針(図示せず)を
刺すためのゴム体である。このゴム体25は、シリンダ
本体21の底に螺着したゴムホルダ26を介してシリン
ダ本体21に固定している。ゴムホルダ26は、貫通穴
をねじ27で閉塞する構造を採っている。
シリンダ本体22の開口を閉塞する基部28と、シリン
ダ本体22内に臨む円筒29とを一体に成形することに
よって形成している。前記基部28は、図2に示すよう
に、シリンダ本体22とは反対側に突出する可変絞り取
付用ボス28aを一体に形成するとともに、油圧配管接
続用ニップル13,16を螺着するねじ穴に連通するオ
イル通路30,31と、前記ボス28a内に連通する絞
り通路32とを穿設し、シリンダ本体22の開口端部に
Oリング33を介して嵌合させてサークリップ34によ
って抜け止めしている。
り機構を構成する可変絞り35を取付けている。この可
変絞り35は、頭部がボス28aに螺合しかつ先端のニ
ードル35aが前記絞り通路32のテーパ部32aを貫
通する構造を採っており、ニードル35aとテーパ部3
2aとの隙間を増減させるように構成している。また、
この可変絞り35は、軸線方向の中途部にボール35b
を2個、出没自在に取付けている。これらのボール35
bは、可変絞り35の内側から圧縮コイルばね35cに
よって押圧され、ボス28aの内周部にスプライン状に
形成した凸部28bに係合している。この構成を採るこ
とにより、可変絞り35を回転させるときにボール35
bが凸部28bを乗り越えるので、節度ある調整が可能
になるとともに、可変絞り35が振動などによって回転
してしまうのを阻止することができる。
2の開口側内周部に形成した段部22aと、基部28の
外周縁に形成した段部28c(図3参照)とに係合させ
ている。なお、基部28の外端部には、ニップル13,
16を蓋体23に螺着するときに蓋体用回り止め治具を
係合させたり、サークリップ35を着脱するときに引掛
け工具を挿入するために、凹部28dを2箇所に形成し
ている。
軸線上に位置付けられかつシリンダ本体22の軸線方向
の略中央まで延びるように形成し、シリンダ本体22の
内周面との間に円筒状のオイル室が形成されるように構
成している。この円筒29の内周側に前記オイル通路3
0と絞り通路32とが開口している。他方のオイル通路
31は、円筒29の基端部に形成した凹み29aに開口
している。なお、この凹み29aには、オイル通路31
の他に通路36の一端を開口させている。この通路36
の他端は、前記絞り通路32におけるテーパ部32aに
対して基部28の内端面に開口する部位とは反対側の部
位に連通している。
内の空間に連通し、オイル通路31は円筒29とシリン
ダ本体22との間の空間(前記円筒状のオイル室)に連
通している。また、円筒29内の空間と、円筒29とシ
リンダ本体22との間の空間は、前記絞り通路32およ
び通路36を介して連通している。
22の内周部に嵌合する大径ピストン37と、この大径
ピストン37から軸線方向に沿って蓋体23の前記基部
28側へ延在する有底円筒状の軸部38と、この軸部3
8の先端に固定した小径ピストン39とから構成してい
る。前記大径ピストン37は、シリンダ本体22内を底
部側の高圧ガス室Cと大径ピストン側オイル室Aとに画
成している。この大径ピストン側オイル室Aは、シリン
ダ本体22と前記円筒29との間の空間から前記オイル
通路31および油圧配管8を介して車輪側の油圧シリン
ダ1の油圧系に連通している。37aはOリング、37
bはシールリングを示す。前記軸部38は大径ピストン
37と一体に形成し、図において上側の底部に突設した
ピン38aに小径ピストン39をねじ止めしている。
内周部に嵌合し、この円筒29内を二室に画成してい
る。これらの二室のうち蓋体23の基部28側の一方
は、オイル通路30および油圧配管7を介して車輪側の
油圧シリンダ1の油圧系に連通する小径ピストン側オイ
ル室Bを構成している。他方は、前記大径ピストン側オ
イル室Aの一部を構成している。
トン39の両端面に開口して前記両オイル室A,Bを互
いに連通する連通路40,41を形成するとともに、こ
れらの連通路40,41の開口端を閉塞するチェックバ
ルブからなる絞り部材42,43を取付けている。絞り
部材42は連通路40のオイル室A側の開口を閉塞し、
絞り部材43は連通路41のオイル室B側の開口を閉塞
している。すなわち、この小径ピストン39は両効き式
の絞りを備えている。39aはシールリングを示す。
移動したときの前記各オイル室A,Bでの容積増加量、
容積減少量が等しくなるように形成している。
輪側の一対の油圧シリンダ1,1が同方向に同量だけ伸
縮すると、調圧シリンダ21内の大径ピストン側オイル
室Aと小径ピストン側オイル室Bに対してオイルが同量
だけ流入あるいは流出する。フリーピストン24は、オ
イルが流入するときには高圧ガス室Cの高圧ガスを圧縮
させながら図において下側へ移動し、オイルが流出する
ときには上側へ移動する。すなわち、小径ピストン39
に設けた絞りをオイルが通ることがないので、このとき
には車輪側の油圧シリンダ1の絞り6のみで減衰力が生
じる。
のうち図5において左側の油圧シリンダ1が縮みかつ右
側の油圧シリンダ1が伸びるときは、調圧シリンダ21
の可変絞り35が絞り通路32を閉塞している状態で
は、フリーピストン24は調圧シリンダ21に対するオ
イルの流入量と流出量とが相殺される位置まで移動し、
流入量と流出量との差に相当する量だけオイルが小径ピ
ストン39の絞りを通過する。このときには、車輪側の
油圧シリンダ1の絞り6と、小径ピストン39の絞りと
で減衰力が生じる。このため、一対の油圧シリンダ1,
1が同方向へ同量だけ作動するときより、同方向でも作
動量が異なったり反対方向へ作動するときの方が大きな
減衰力が生じる。
側へ移動させてニードル35aと絞り通路32のテーパ
部32aとの間に隙間が生じる状態では、この隙間を介
して大径ピストン側オイル室Aと小径ピストン側オイル
室Bとが連通するので、小径ピストン39の絞りをオイ
ルが通ることによって生じる減衰力は、前記隙間を通る
オイルの流量に相当する分だけ減少する。このため、可
変絞り35の位置を変更することによって減衰力を微調
整することができる。この微調整は、調圧シリンダ21
を組立てた後でも実施することができる。
シリンダ21は、蓋体23に油圧配管7,8を接続でき
るので、シリンダ本体22は単純な形状に形成すること
ができる。このため、この実施の形態で示したように、
シリンダ本体22をコスト高となる鋳造用金型を使用す
ることなく製造することができる。
ストン側オイル室Bとでオイルの流入あるいは流出量が
異なる場合には、小径ピストン39に設けた絞りを通っ
てオイルが前記両オイル室A,B間を流通する。このた
め、調圧シリンダ21にフリーピストン24を一つだけ
設ける構成でも従来と同様に作用する。
を図4によって詳細に説明する。図4は別の発明に係る
車両用懸架装置に用いる調圧シリンダの断面図である。
同図において前記図1ないし図3で説明したものと同一
もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説
明は省略する。
と蓋体23の基部28との間の小径ピストン側オイル室
Bをフリーピストン24の軸線方向に二室に画成する仕
切り部材51を取付けている。この仕切り部材51が別
の発明に係る仕切壁を構成している。前記仕切り部材5
1は、蓋体23に突設したロッド51aにねじ止めして
あり、前記二室どうしを連通する貫通穴52,53と、
これらの貫通穴52,53の開口端を閉塞するチェック
バルブからなる絞り部材54,55とを備えている。絞
り部材54は貫通穴52における小径ピストン側の開口
を閉塞し、絞り部材55は貫通穴53における蓋体23
の基部28側の開口を閉塞している。すなわち、この仕
切り部材51は、前記二室どうしを絞りを介して連通す
るように構成している。また、前記ロッド51aの軸心
部には貫通穴52aを穿設している。この貫通穴52a
は、蓋体23に形成したオイル通路30と前記二室のう
ち図において下側のオイル室とを連通している。
ン39は、この実施の形態では円筒29内を軸線方向に
画成するのみの構造を採り、絞りは設けていない。な
お、この実施の形態では、蓋体23に形成した絞り通路
32と通路36とが別の発明に係る連通路を構成してい
る。
と、大径ピストン側オイル室Aと小径ピストン側オイル
室Bとでオイルの流入あるいは流出量が異なる場合に
は、仕切り部材51に設けた絞りと、絞り通路32およ
び通路36からなる連通路を通ってオイルが流通する。
このときには、前記絞りと、テーパ部32aと可変絞り
35のニードル35aとの隙間によって構成される絞り
とで減衰力が生じる。この隙間は可変絞り35の位置に
応じて変化するので、減衰力を可変絞り35によって微
調整することができる。この微調整は、調圧シリンダ2
1を組立てた後でも実施することができる。
してもシリンダ本体22の製造コストを低減できるとと
もに、一つのフリーピストン24でも従来と同等に作用
する。
懸架装置は、調圧シリンダ内のフリーピストンの小径部
に大径ピストン側オイル室と小径ピストン側オイル室と
を連通する連通路を形成してこの連通路に絞りを介装
し、調圧シリンダの蓋体に、大径ピストン側オイル室と
小径ピストン側オイル室とを車輪側油圧シリンダの油圧
系にそれぞれ連通させるオイル通路を形成したものであ
り、また、別の発明の車両用懸架装置は、調圧シリンダ
の蓋体に、小径ピストン側オイル室を二室に画成しかつ
これらの二室を絞りを介して連通させる仕切壁と、大径
ピストン側オイル室と小径ピストン側オイル室とを連通
する連通路と、大径ピストン側オイル室を一方の車輪側
油圧シリンダの油圧系に連通させるオイル通路と、前記
仕切壁の小径ピストン側の端面に開口して小径ピストン
側オイル室を他方の車輪側油圧シリンダの油圧系に連通
させるオイル通路とを形成したため、調圧シリンダの蓋
体に油圧配管を2本とも接続できるので、シリンダ本体
は単純な形状に形成することができる。
トン側オイル室とでオイルの流入あるいは流出量が異な
る場合には、小径ピストンに設けた絞りを通ってオイル
が前記両オイル室間を流通する。このため、調圧シリン
ダに設けるフリーピストンが一つでよい。
をコストが嵩む鋳造用金型を使用することなく形成する
ことができるから、シリンダ本体の製造費用が安価であ
る。また、フリーピストンが一つでよいので、従来に較
べて摺動面の数量が少なくてよく、副フリーピストンが
不要になることと相俟ってフリーピストンの製造費用が
安価である。このため、調圧シリンダの製造コストを低
く抑えることができ、安価な車両用懸架装置を提供する
ことができる。
前記懸架装置において、蓋体に大径ピストン側オイル室
と小径ピストン側オイル室とを連通するように形成した
連通路に、調圧シリンダ外から絞り量を調整する構造の
絞り機構を設けたため、調圧シリンダを組み立てた後に
絞り量を変えて減衰力を調整することができる。したが
って、安価でよいばかりか、使い勝手のよい車両用懸架
装置を提供することができる。
リンダの正面図である。
ある。
シリンダの断面図である。
ンダ、22…シリンダ本体、23…蓋体、24…フリー
ピストン、28…基部、29…円筒、30,31…オイ
ル通路、32…絞り通路、35…可変絞り、36…通
路、37…大径ピストン、39…小径ピストン、40,
41…連通路、42,43,54,55…絞り部材、5
1…仕切り部材、52,53…貫通穴、A…大径ピスト
ン側オイル室、B…小径ピストン側オイル室。
Claims (3)
- 【請求項1】 車輪と車体との間に介装した一対の車輪
側油圧シリンダの油圧系を、有底円筒状のシリンダ本体
と開口閉塞用蓋体とでシリンダが形成されかつ大径ピス
トンと小径ピストンからなるガス圧付勢式フリーピスト
ンを有する調圧シリンダの大径ピストン側オイル室と小
径ピストン側オイル室とにそれぞれ連通させるととも
に、これらのオイル室に圧力差が生じたときオイルが流
れる絞りを設けた車両用懸架装置において、前記フリー
ピストンの小径ピストンに大径ピストン側オイル室と小
径ピストン側オイル室とを連通する連通路を形成してこ
の連通路に前記絞りを介装し、前記蓋体に、大径ピスト
ン側オイル室を前記一方の車輪側油圧シリンダの油圧系
に連通させるオイル通路と、小径ピストン側オイル室を
前記他方の車輪側油圧シリンダの油圧系に連通させるオ
イル通路とを形成したことを特徴とする車両用懸架装
置。 - 【請求項2】 車輪と車体との間に介装した一対の車輪
側油圧シリンダの油圧系を、有底円筒状のシリンダ本体
と開口閉塞用蓋体とでシリンダが形成されかつ大径ピス
トンと小径ピストンからなるガス圧付勢式フリーピスト
ンを有する調圧シリンダの大径ピストン側オイル室と小
径ピストン側オイル室とにそれぞれ連通させるととも
に、これらのオイル室に圧力差が生じたときオイルが流
れる絞りを設けた車両用懸架装置において、前記蓋体
に、小径ピストン側オイル室をフリーピストンの軸線方
向に二室に画成しかつこれらの二室を前記絞りを介して
連通させる仕切壁と、大径ピストン側オイル室と小径ピ
ストン側オイル室とを連通する連通路と、大径ピストン
側オイル室を前記一方の車輪側油圧シリンダの油圧系に
連通させるオイル通路と、前記仕切壁の小径ピストン側
の端面に開口して小径ピストン側オイル室を前記他方の
車輪側油圧シリンダの油圧系に連通させるオイル通路と
を形成したことを特徴とする車両用懸架装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の車両用懸
架装置において、蓋体に大径ピストン側オイル室と小径
ピストン側オイル室とを連通するように形成した連通路
に、調圧シリンダ外から絞り量を調整する構造の絞り機
構を設けたことを特徴とする車両用懸架装置。
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