JPH1046793A - 吸水畳 - Google Patents

吸水畳

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JPH1046793A
JPH1046793A JP22051496A JP22051496A JPH1046793A JP H1046793 A JPH1046793 A JP H1046793A JP 22051496 A JP22051496 A JP 22051496A JP 22051496 A JP22051496 A JP 22051496A JP H1046793 A JPH1046793 A JP H1046793A
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JP
Japan
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rush
tatami
water
tatami mat
rushes
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Withdrawn
Application number
JP22051496A
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English (en)
Inventor
Mitsuaki Ogata
光昭 小形
Yuji Yokota
裕次 横田
Yasuyuki Nakamura
康幸 中村
Naoaki Miyamoto
尚章 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
Original Assignee
SEKISUI SEIKEI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 畳表の表面での結露を防止する畳を提供す
る。 【解決手段】 イグサの打ち込み量が、イグサ径が1m
mとして10cm当たり120〜140本であり、且つ
畳表の下面に吸水シートを設けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸水畳に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】畳は本来的には吸水能を有しており、湿
気を呼吸する能力を有する。よって、その表面で結露す
ることは従来ほとんどなかった。しかし、最近の住宅は
気密性が高く、家屋内又は家具類表面において結露しや
すく、畳も例外ではない。畳材も人工製品、即ち合成樹
脂製の床材や畳表が用いられるようになり、天然材程の
吸湿、吸水機能がなく種々の問題が発生している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】畳の表面に布団及びマ
ットレス等を敷設し、その上に人間が寝ることが多い。
この場合、室内の湿気及び人間の発散する汗等により布
団やマットレス内は水分が飽和に近いことが多い。この
ような場合、冬季では室内は暖房されているため比較的
温度は高いが、床下は低温であり、そのため畳表面が低
温になる。この時畳の表面が吸湿性がないか、少ない場
合にはその表面で結露するのである。勿論、天然イグサ
の畳表であってもその使用法によっては、結露する可能
性がある。
【0004】このような結露が生じると、畳や布団等が
損傷したり、ひどくなるとカビが生えたりすることがあ
る。
【0005】このような結露は、最近多用されている薄
畳においてはその断熱効果が小さいため特に顕著であ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上のような現状に鑑
み、本発明者は鋭意研究の結果本発明吸水畳を完成した
ものであり、その特徴とするところは、イグサの打ち込
み量が、イグサ径が1mmとして10cm当たり120
〜140本であり、且つ畳表の下面に吸水シートを設け
た点にある。
【0007】ここで、イグサとは、古来から用いられて
いる天然のイグサであっても、プラスチック等から製造
する模造イグサであってもよい。畳表として織ることが
できるものであればよい。なかでも、出願人が考案し特
許も取得している模造イグサが好適である。これは、長
手方向に延伸された熱可塑性樹脂よりなるテープ状体
を、狭い空隙を形成する加熱部材中に通過させることに
よって、不規則に収束形成し、且つ表面に融着皮膜を形
成させたものである。
【0008】この模造イグサの製造方法の1例を示す
と、インフレーション装置からの原料テープを、第1加
熱装置を通過させながら第1ピンチロールで延伸し、第
2加熱装置中に導入する。第2加熱装置によって不規則
に収束させる。これを第2ピンチロールで引っ張り、そ
の後の切断工程に送るものである。切断工程で所定の長
さに切断すれば、完成である。この模造イグサを天然イ
グサと同様に織り畳表とするのである。
【0009】ここで熱可塑性樹脂とは、加熱することに
よって粘度が低下し成形可能になる樹脂をいい、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィンがその代表であるが、特に
限定するものではない。勿論、種々の熱可塑性樹脂を混
合したものでもよい。これには、通常混合される、耐候
剤、顔料、つや消し剤等を混合してもよい。延伸は通常
の方法で行なえばよく、倍率は2〜7倍程度である。
【0010】テープ状体は、どのように製造してもよい
が、インフレーション加工により筒状にしたものを、そ
のまま畳んで2枚にし、それを適当な幅に裁断して用い
るのが好適である。この適当な幅のテープを複数枚を合
わせて加熱部に通過させて1本の模造イグサにする。テ
ープ状体の厚みは、0.005 〜0.05mm程度であり、裁断す
る幅は数mmから20〜50mm程度である。
【0011】このテープ状体には、必須要件ではない
が、多数の凹凸皺を設けるとよい。凹凸皺とは、前記テ
ープ状体の長手方向に平行に存在するような波のような
皺であり、規則的である必要はない。このような皺によ
って、模造イグサに所謂こしの強さと、その間に水分等
を吸収できるため、吸水性を付与することできる。
【0012】狭い空隙とは、テープ状体を単に収束させ
た状態よりも、狭いという程度の意味であり、通常は
1.0〜1.5mm程度である。この値は、出来上がりの
模造イグサの径によって定まるものであり、天然のイグ
サに近いものを製造する場合には、1mm前後である。
【0013】加熱部材は、上記狭い空隙そのものがヒー
ターのように電気で加熱するものでも、狭い空隙の周囲
に加熱部材が存在してもよい。不規則に収束とは、テー
プ状体を規則的に折り畳んだり、巻き込んだりせず、ラ
ンダムに皺をよらせて内部にテープ状体を有する筒状体
にすることをいう。以上の必須の工程以外の工程を追加
したり、他の制御設備用いてもよい。また上記の工程を
1連に行なってもよいが、2工程等に分けて製造しても
よい。即ち中間段階で1度巻取り保管して、その保管し
たものを次の工程に導入するという方法である。
【0014】上記必須の工程以外の工程の例としては、
冷却工程や収束した後の加熱工程等がある。冷却工程と
は、通常は空気冷却であり、冷却風を送るだけである
が、水冷にしてもよい。また、単に放置しておくだけの
方法でもよい。その次の、加熱工程は、80〜100℃
の加熱がよく、熱湯中を通過させるか、熱湯を撒水する
等の方法が好適である。勿論、蒸気で加熱してもよい。
【0015】また、出来上がった模造イグサの表面に凹
凸を付ける方法としては、溝を有するローラーに通過さ
せる方法が簡単である。そして、この溝の内部に小さい
突起を多数設けておくのである。この溝を通過するとき
にその突起によって小さい穴が設けられていくのであ
る。これは、模造イグサが冷却される前に、製造と連続
して行なってもよく、また完全に冷却された後、別工程
として再度加熱しながら行なってもよい。勿論、突起が
針のように鋭利な場合、加熱しなくとも可能である。
【0016】凹凸を付与する方法は、これに限らずどの
ような方法でもよい。例えば、多数の凹凸を有する平面
板上をイグサを押圧回転させる。また、1本づつ行なっ
ても多数本を同時に行なってもよい。即ち、多数の溝を
有するロールに通過させて同時に凹凸を設けるのであ
る。
【0017】模造イグサとして、即ち天然イグサに近似
させるためには(勿論、近似させる必要はないが、その
ような場合は)、次の数値が重要である。製品の直径、
充填率、フィルムの厚さ、各テープ状体の幅である。こ
こで、充填率とは、フィルム自体の断面積を出来上がり
のイグサの断面積で除したものであり、イグサの断面に
占めるフィルムの割合である。
【0018】発明者等の実験によると、模造イグサを天
然品に近づけるためには、次の数値が好ましいことが判
明した。 製品の直径は、1.0mm 〜3.0mm 充填率は、50〜90% フィルムの厚みは、5〜50μ 勿論、この範囲に入ることが必須要件ではなく、天然品
に近いものが製造できるという意味であり、天然品との
類似性にこだわらなければ、この範囲に入れる必要はな
い。
【0019】畳表とは、上記の模造イグサを織って作成
したものであり、その織方はどのようなものでもよく、
天然イグサで現在織られている方法ばかりでなく、まっ
たく新規な織り方でもよい。
【0020】打ち込み量とは、イグサを織る場合の粗密
の程度であり、縦糸方向の長さ10cm当たりの本数で
表す。本発明では、120〜140本である。通常の畳
では150〜160本であるので、本発明では非常に少
ない量となっている。これはイグサの量を減らして、そ
の間隙に水分を浸透させるためである。水分は分子が小
さいため、非常に狭い空隙でも浸透するが、畳の場合各
イグサは単に接当しているだけでなく、入り組んだ状態
になっているため、浸透性がほとんどないのである。
【0021】この打ち込み量は、イグサ自体の太さによ
って異なるもので、本発明では、イグサ径が1mmとし
て120〜140本であり、径が異なる場合にはその比
率で換算すればよい。例えば、径が1.5倍になれば、
打ち込み本数は1/1.5にすればよい。
【0022】吸水シートとは、吸水性のあるシートであ
ればどのようなものでもよい。例えば紙でも不織布でも
よい。スポンジのようなものでも、シリカゲル等の吸水
性物質を分有するシートでもよい。これを、畳表の裏面
に貼付する。吸水シートの厚みは、0.1〜1.0mm
程度で充分である。イグサの間隙から浸透した水分はこ
の吸水シートに直ちに吸収、吸着され、畳の表面で結露
する心配はない。
【0023】本発明の畳の厚みは、通常の55mm程度
のものでも、所謂薄畳でもよい。薄畳の場合には、10
〜25mm程度の厚みである。即ち、厚みは限定しない
ということである。この薄畳は、バリヤフリーと称して
室内に段差を設けない建築方法が推奨されてきて多用さ
れるようになったものである。これは老人や身障者にと
ってたとえわずかな段差であっても、つまずく原因とな
るためである。従来の建築様式では、根太の上に床板を
敷設し、その上に55mmの畳を敷いている。この畳の
上面と同レベルに敷居が設けられている。よって、廊下
やフローリングの部屋では、その板材が厚み10mm程
度であるため、その部屋と敷居(畳と同じ厚み)との差
が段差になるのである。
【0024】薄畳の構成としては、通常のものでもよい
が、アルミベニヤを用いたものも好適である。これはベ
ニヤ板の両面にアルミニウムを貼着したものである。ア
ルミニウムシートの厚みは特に限定しないが、0.1〜
0.5mmのものが好適であり、表面に塗装等の防錆加
工を施してもよい。このアルミニウムシートは、水分、
湿気が基材部に進入するのを防止する役目を果たす。ま
た、ベニヤ板とは、材木を薄い板にし、それを繊維方向
を直角にして複数枚貼り合わせたものを言う。この厚み
も特に限定はしないが、1〜10mm程度が好適であ
る。
【0025】本発明の吸水畳としては、イグサの打ち込
み数が少なく、その下面に吸水シートがあればよく、そ
の他の構成要素はどのようなものでもよい。即ち、一般
の畳や所謂薄畳が有する部材、又はそれに追加的に付加
したような部材等を有しても本発明に含まれるものであ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下図面に示す実施例に基づき本
発明をより詳細に説明する。図1は本発明吸水畳1の1
例を示す断面図である。芯材2の下面にクッション材
3、上面に吸水シート4が設けられている。そして、最
上面に畳表が固着されている。ここでは、芯材2として
はアルミベニヤ、クッション材としてはポリエステル製
不織布を用い、吸水シートも同様のものを用いた。アル
ミベニヤは、10mmのベニヤ板の両面にアルミ箔を貼
付したものである。
【0027】本発明の特徴の1つであるイグサ5の量に
関しては、結局は図のLで示すイグサ5間隔であるが、
実際には見た目にはほとんど変わらない。しかし、前記
した本数の差で結露に関しては大きな差がでる。
【0028】この例では、畳表用のイグサ5としては、
長手方向に延伸された熱可塑性樹脂よりなるテープ状体
を、狭い空隙を形成する加熱部材中に通過させることに
よって、不規則に収束形成し、且つ表面に融着皮膜を形
成させた模造イグサ5を用いている。このようなプラス
チック製であっても、イグサ間に隙間があり、その間に
入り込んだ水分は不織布に吸収される。発明者の実験で
は、結露はまったく見られなかった。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明では、次のよ
うな大きな効果がある。 畳表のイグサ間隔が大きいため、上方の水分が容易
に下方浸透する。 下方に吸水シートが設けられているため、浸透した
水分が直ちに吸収され、結露することがない。 裏面にクッションシートを設けたものでは、クッシ
ョンもよく歩行感がよい。 畳表のイグサ間隔が大きいため、浸透した水分が室
内の湿度変化によって、より早く放出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明吸水畳の1例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 吸水畳 2 芯材 3 クッション材 4 吸水シート 5 イグサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 尚章 大阪市北区堂島浜2丁目1番9号 積水成 型工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イグサの打ち込み量が、イグサ径が1m
    mとして10cm当たり120〜140本であり、且つ
    畳表の下面に吸水シートを設けたことを特徴とする吸水
    畳。
  2. 【請求項2】 該イグサが長手方向に延伸された熱可塑
    性樹脂よりなるテープ状体を、狭い空隙を形成する加熱
    部材中に通過させることによって、不規則に収束形成
    し、且つ表面に融着皮膜を形成させた模造イグサである
    請求項1記載の吸水畳。
  3. 【請求項3】 畳表と吸水シートの下方の床材が、アル
    ミニウムシートで表裏両面をカバーしたベニヤ板に固着
    し、全体の厚みを25mm以下にしたものである請求項
    2記載の吸水畳。
JP22051496A 1996-08-02 1996-08-02 吸水畳 Withdrawn JPH1046793A (ja)

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JP22051496A JPH1046793A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 吸水畳

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JP22051496A JPH1046793A (ja) 1996-08-02 1996-08-02 吸水畳

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