JPH10463A - 膜分離方法 - Google Patents
膜分離方法Info
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- JPH10463A JPH10463A JP15698096A JP15698096A JPH10463A JP H10463 A JPH10463 A JP H10463A JP 15698096 A JP15698096 A JP 15698096A JP 15698096 A JP15698096 A JP 15698096A JP H10463 A JPH10463 A JP H10463A
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Abstract
に亘り膜性能を高く維持する。 【解決手段】 原水に銀イオンを添加し、膜分離装置1
からの濃縮水から銀イオンを回収し、回収した銀イオン
を原水に添加する。 【効果】 銀イオン(Ag+ )は、微生物の細胞内のS
H基を有する酵素と反応して、微生物の増殖を防止し、
スライムの付着を抑制する。原水に銀イオンを添加して
膜のスライム汚染を防止すると共に、膜分離装置の濃縮
水から銀イオンを回収して再利用するため、薬品コスト
を低く抑えることができる。
Description
特に、原水を逆浸透(RO)膜分離装置に通水して処理
するに当り、RO膜のスライム汚染を防止して、長期に
亘りRO膜性能を高く維持する方法に関する。
種水処理に広く用いられている。これらの用途に供され
る分離膜は、処理を継続して行うことにより、原水中の
微生物により、膜面にスライムが付着、増殖し、これに
より、透過水量の低減、差圧の上昇、膜分離効率の低下
が起こり、著しい場合には、膜の閉塞で処理が不可能に
なるという問題がある。
めに、殺菌剤として塩素(Cl2 )等の酸化剤を添加す
る場合があるが、酸化剤による酸化で劣化し易いRO膜
には、酸化剤を使用することはできない。
酸、アルカリ)によるRO膜の洗浄を行ってスライムを
除去することが必要とされている。
1回/1日の頻度で500〜1000mg/Lの濃度と
なるように、30分程度添加してRO膜分離装置内の殺
菌が行われる場合もある。
浄による膜性能の回復は十分ではない上に、運転を停止
して薬品洗浄を行うことは、薬品コストの面からも運転
効率の面からも好ましいことではない。
スライム防止効果を得ることはできない。
離装置のスライム汚染を防止して、長期に亘り膜性能を
高く維持する方法を提供することを目的とする。
原水を膜分離装置に通水して処理する方法において、原
水に銀イオンを添加し、膜分離装置からの濃縮水から銀
イオンを回収し、回収した銀イオンを原水に添加するこ
とを特徴とするものである。
SH基を有する酵素と反応して、微生物の増殖を防止
し、スライムの付着を抑制する。本発明においては、原
水に銀イオンを添加して膜のスライム汚染を防止すると
共に、膜分離装置の濃縮水から銀イオンを回収して再利
用するため、薬品コストを低く抑えることができる。
分離方法を詳細に説明する。
示す系統図である。
加した後、ポンプP1 でRO膜分離装置(以下「RO装
置」と称す。)1に通水してRO膜分離処理し、透過水
を処理水として系外へ排出する。
用いることができるが、取り扱い性の面から硝酸銀(A
gNO3 )を用いるのが好適である。また、この銀イオ
ンの添加濃度は、20〜30ppb程度とするのが好ま
しい。銀イオンは著しく殺菌性が高いため、このような
低濃度添加でも十分にスライム防止効果を得ることがで
きる。
2に通水して濃縮水中に含有される銀イオンを吸着除去
した後、系外へ排出する。
イオン交換塔2への濃縮水の通水を停止してイオン交換
塔2の再生を行う。
交換塔としては、Ag+ の吸着能を有するものであれば
良く、一般にはキレート樹脂、イオン交換樹脂等が用い
られる。
ンの回収効率の面からSV=5〜15hr-1程度とする
のが好ましい。
銀イオンを添加濃度として20〜30ppb程度溶出で
きるものであれば何でも良く、例えば、硝酸、硫酸が使
用できる。通常の場合、2〜10重量%程度のHNO3
水が好適に使用され、これをSV=1〜3hr-1で1〜
5BV程度通水して再生処理するのが好ましい。
は貯槽3に送給される。この貯槽3の銀イオンを含む再
生排水を、ポンプP2 によりRO装置1の原水に添加す
る。これにより、回収した銀イオンが原水の殺菌に再利
用される。
る銀イオン量が不足する場合には、適宜不足分を原水に
添加する。
してRO装置1に通水するため、銀イオンの殺菌作用で
RO膜のスライム汚染を効果的に防止することができ
る。また、添加した銀イオンは、RO装置1の濃縮水を
処理するイオン交換塔2で回収して再利用することがで
きる。
酸化劣化し易く、Cl2 等の酸化剤の使用が不可能なR
O膜分離装置による処理に極めて有効である。
り具体的に説明する。
濾過処理した水を、原水として図1に示す方法に従って
RO膜分離処理した。
して20〜30ppbとなるように連続的に添加して、
供給量1200L/hr,供給圧力20kgf/cm2
でRO装置に通水して、濃縮水1080L/hrと透過
水120L/hrを得た。
ポラスZ−7」(ミヨシ油脂社製)72Lを充填したイ
オン交換塔にSV=15hr-1で通水して、濃縮水中の
Ag+ イオンを回収した。このイオン交換塔は8000
hrに1回の割合で5重量%のHNO3 水をSV=2h
r-1で3BV通水して再生した。この再生時のキレート
樹脂のAg+ イオンの吸着量は4g/L−樹脂であっ
た。
ンを0.1重量%含むものであり、この再生排水は貯槽
に貯留した後、原水に添加した。
したところ、RO装置の透過水量は108L/hrであ
り、運転開始時の120L/hrに対して、低下の度合
は小さかった。
収したAgNO3 を添加すると共に、不足分のAgNO
3 を別途添加するようにしたが、12000hrの運転
期間中、補充したAgNO3 量は120gであった。
なかったこと以外は同様にして処理を行ったところ、1
2000hrの運転継続後には透過水量は運転開始時の
120L/hrから90L/hrに大きく低下した。
によれば、膜のスライム汚染を防止して、膜性能を高く
維持することができるため、長期に亘り安定かつ効率的
な膜分離処理を行うことができる。しかも、本発明によ
れば、銀イオンを回収して再利用するため、薬品コスト
の低減を図ることもできる。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 原水を膜分離装置に通水して処理する方
法において、原水に銀イオンを添加し、膜分離装置から
の濃縮水から銀イオンを回収し、回収した銀イオンを原
水に添加することを特徴とする膜分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15698096A JP3661277B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 膜分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15698096A JP3661277B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 膜分離方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10463A true JPH10463A (ja) | 1998-01-06 |
JP3661277B2 JP3661277B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=15639544
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15698096A Expired - Fee Related JP3661277B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 膜分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3661277B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008038575A1 (fr) | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Toray Industries, Inc. | PROCÉDÉ DE FONCTIONNEMENT D'Une installation DE FILTRATION suR MEMBRANE D'OSMOSE INVERSE, ET installation DE FILTRATION sur MEMBRANE D'OSMOSE INVERSE |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP15698096A patent/JP3661277B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008038575A1 (fr) | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Toray Industries, Inc. | PROCÉDÉ DE FONCTIONNEMENT D'Une installation DE FILTRATION suR MEMBRANE D'OSMOSE INVERSE, ET installation DE FILTRATION sur MEMBRANE D'OSMOSE INVERSE |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3661277B2 (ja) | 2005-06-15 |
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