JPH0596138A - スパイラル型膜モジユールの洗浄方法 - Google Patents

スパイラル型膜モジユールの洗浄方法

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JPH0596138A
JPH0596138A JP25823091A JP25823091A JPH0596138A JP H0596138 A JPH0596138 A JP H0596138A JP 25823091 A JP25823091 A JP 25823091A JP 25823091 A JP25823091 A JP 25823091A JP H0596138 A JPH0596138 A JP H0596138A
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JP
Japan
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membrane module
liquid
membrane
ultrafiltration
cleaning
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Pending
Application number
JP25823091A
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English (en)
Inventor
Akira Otani
明 大谷
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】金属化合物を含む無機物質と菌体との混在する
被処理液をスパイラル型膜モジユールを用いて限外濾過
又は逆浸透処理する膜処理プロセスにおいて、膜モジユ
ールの圧力損失や透過流束の減少を防止することができ
る膜モジユールの洗浄方法を提供するにある。 【構成】金属化合物を含む無機物質と菌体との混在する
被処理液をスパイラル型膜モジユールを用いて限外濾過
や逆浸透処理する膜処理プロセスにおいて、そのような
膜モジユールをキレート化剤0.05〜1.0重量%を含む
洗浄液にて洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパイラル型膜モジユ
ールの洗浄方法に関し、詳しくは、金属化合物粒子を含
む無機物質と菌体とを含む液体(被処理液)から菌体を
回収する食品製造プロセス、例えば、醤油の精製、食酢
の除菌、酵母培養液の脱色等の限外濾過処理や逆浸透処
理に用いられるモジユールの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリカ、炭酸カルシウム、酸化第二鉄等
のような金属化合物粒子を含む無機物質と菌体との混在
する被処理液をスパイラル型膜モジユールを用いて限外
濾過や逆浸透処理する膜処理プロセスにおいては、処理
が長期にわたるにつれて、無機物質と菌体とからなる固
形物が膜モジユールの被処理液供給側に蓄積されて、膜
モジユールの圧力損失が増大し、或いは透過流束が減少
する等、膜処理プロセスに支障を来すことがある。
【0003】かかる支障が生じるのを防ぐには、被処理
液を予め孔径0.1〜10μmの精密濾過フイルターにて
濾過して、被処理液中の菌体粒子や金属化合物粒子を除
去する前処理を行なうことが考慮されるが、しかし、こ
のような前処理は、被処理液の全量を濾過することが必
要であつて、フイルターの交換頻度も高いので、経済的
に不利である。また、膜の洗浄方法として、水酸化ナト
リウムと塩素を用いる薬剤処理も従来より知られている
が、かかる処理によつては、主として菌体と無機物質か
らなる固形物を分散させ、或いは溶解させることができ
ず、かくして、従来、スパイラル型膜モジユールを用い
る上述したような被処理液の膜処理において、そのモジ
ユール性能を回復させること、特に、膜モジユールの圧
力損失を減少させることが困難であつた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した問
題を解決するためになされたものであつて、スパイラル
型膜モジユールを用いる限外濾過又は逆浸透処理する膜
処理プロセスにおいて、膜モジユールの圧力損失や透過
流束の減少を防止することができる膜モジユールの洗浄
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属化合物粒
子を含む無機物質と菌体との混在する被処理液をスパイ
ラル型膜モジユールを用いて限外濾過又は逆浸透処理す
る膜処理プロセスにおいて、そのような膜モジユールを
キレート化剤0.05〜1.0重量%を含む洗浄液にて洗浄
することを特徴とする。
【0006】上記キレート化剤としては、例えば、ED
TAナトリウム塩、NTAナトリウム塩をはじめ、トリ
ポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム等
が好ましく用いられる。本発明によれば、洗浄液はかか
るキレート化剤を0.1〜1重量%の範囲で含む水溶液を
用い、前述した固形分中に特に多量に含まれる金属に合
わせて、水酸化ナトリウム等のアルカリや、或いは塩酸
等の酸を用いて、キレート効果が最大となるpH領域、通
常、1〜13に水溶液を調整して用いられる。また、必
要に応じて、界面活性剤も用いられる。
【0007】本発明の方法によれば、このような洗浄液
をスパイラル型膜モジユールの膜面積1m2当たりに好ま
しくは3リツトル以上を加圧循環させて、スパイラル型
膜モジユールを洗浄するのが好ましい。しかし、このよ
うな加圧循環による洗浄と共に、洗浄液を膜モジユール
中に封入して膜を洗浄液に浸漬してもよい。膜モジユー
ルの洗浄時の操作圧力は、通常の膜処理運転時と同じと
するか、又はそれ以下に設定し、膜透過液側にはモジユ
ールの許容範囲で背圧を加え、圧力損失はモジユールの
許容範囲内で最大とし、循環洗浄中はこれを維持するよ
うに循環流量を調節する。洗浄時間は、前記固形分の性
状や量にもよるが、通常、1〜3時間程度である。
【0008】
【発明の効果】以上のように、本発明の方法によれば、
金属化合物粒子を含む無機物質と菌体との混在する被処
理液をスパイラル型膜モジユールを用いて限外濾過や逆
浸透処理する膜処理プロセスにおいて、膜処理が長期に
わたつて、無機物質と菌体とからなる固形物が膜モジユ
ールの被処理液供給側に蓄積されて、膜モジユールの圧
力損失が増大し、或いは透過流束が減少しても、キレー
ト化剤を含む洗浄液にて膜モジユールを洗浄することに
よつて、そのような膜モジユールの圧力損失を低減さ
せ、また、透過性能を回復させることができる。
【0009】本発明によれば、上記固形物中の金属イオ
ンがキレート化剤によつてイオン封鎖され、菌体との結
合が解けて、それぞれが洗浄液中に分散される結果とし
て、膜モジユールの圧力損失が減少し、また、透過流量
も回復するとみられる。
【0010】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。 実施例1 イースト培養廃液(TS=58000mg/l、SS=8
30mg/l、微粒子数=6×1010個/ml(うち、生菌
数=3×1010個/ml)を限外濾過処理して、圧力損失
が増大し、また、透過流量が低下した限外濾過膜モジユ
ール(日東電工(株)製NTR−7410−S8)を洗
浄した。洗浄液としては、EDTA−4Naを0.1重量
%水溶液を水酸化ナトリウムにてpH12.5に調整したも
のを用いた。
【0011】この洗浄液100リツトルを用いて、操作
圧力(平均)1 Kgf/cm2、透過側圧力0.5 Kgf/cm2、循
環流量は圧力損失1 Kgf/cm2となるように操作し、液温
20〜35℃にて循環30分、浸漬30分及び再循環3
0分の洗浄を行なつた。このような洗浄の結果、表1に
示すように、洗浄前の圧力損失が1 Kgf/cm2以上あつた
のに対して、洗浄後は0.4 Kgf/cm2減少した。また、透
過流量も洗浄前21.3m3/日であつたものが32.7m3
日まで回復した。 比較例1 実施例1と同じ用途に同じ期間用いたスパイラル型膜モ
ジユールを通常のアルカリ洗浄をした。次亜塩素酸ナト
リウム水溶液(塩素量30 ppm)を水酸化ナトリウムに
てpH12.5に調整したものを洗浄液として用い、実施例
1と同じ循環、浸漬及び再循環の洗浄を行なつた。
【0012】しかし、結果を表1に示すように、膜の圧
力損失は1 Kgf/cm2のままであつて、減少せず、また、
透過流量の回復も限られたものであつた。
【0013】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属化合物粒子を含む無機物質と菌体との
    混在する被処理液をスパイラル型膜モジユールを用いて
    限外濾過又は逆浸透処理する膜処理プロセスにおいて、
    そのような膜モジユールをキレート化剤0.05〜1.0重
    量%を含む洗浄液にて洗浄することを特徴とするスパイ
    ラル型膜モジユールの洗浄方法。
JP25823091A 1991-10-07 1991-10-07 スパイラル型膜モジユールの洗浄方法 Pending JPH0596138A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000003793A1 (en) * 1998-07-14 2000-01-27 Desalination Systems, Inc. Cleaning fouled membranes
WO2015173981A1 (ja) * 2014-05-10 2015-11-19 アドヴァンス株式会社 逆浸透膜を初期化可能なダイレクト式逆浸透膜浄水装置
JP5822286B1 (ja) * 2014-05-10 2015-11-24 アドヴァンス株式会社 逆浸透膜を初期化可能な逆浸透膜浄水装置
JP2017113729A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 栗田工業株式会社 膜洗浄剤、膜洗浄液及び膜の洗浄方法

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