JPH1045909A - 液晶素子及び表示装置 - Google Patents

液晶素子及び表示装置

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JPH1045909A
JPH1045909A JP21698296A JP21698296A JPH1045909A JP H1045909 A JPH1045909 A JP H1045909A JP 21698296 A JP21698296 A JP 21698296A JP 21698296 A JP21698296 A JP 21698296A JP H1045909 A JPH1045909 A JP H1045909A
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JP21698296A
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Ikuo Nakazawa
郁郎 中澤
Masahiro Terada
匡宏 寺田
Masanobu Asaoka
正信 朝岡
Koji Shimizu
康志 清水
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残像現象(焼き付き)によるマージン劣化を
軽減させ、駆動安定性、耐久性能に優れた液晶素子を提
供する。 【解決手段】 少なくとも電圧を印加するための電極と
配向制御層を備えた一対の基板間に液晶層を有する液晶
素子であって、一対の基板の少なくとも一方の配向制御
層として、下記一般式(I)で表される構造単位を有す
るポリイミドからなる層を設けてなる液晶素子。 【化1】 (Aは4価の脂肪族系炭化水素基または芳香族系炭化水
素基を示し、x、y、zはそれぞれ独立に1〜3、mは
0〜1である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はフラットパネルディスプレイ、プ
ロジェクションディスプレイ、プリンター等に用いられ
るライトバルブに使用される液晶素子およびそれらを使
用した表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、広範に用いられている液晶表示素
子として、たとえばエム・シャット(M.Schad
t)とダブリュー・ヘルフリッヒ(W.Helfric
h)著「Applied Physics Lette
rs」第18巻、第4号(1971年2月15日発行)
第127頁〜128頁において示されたツイステッドネ
マチック(twisted nematic)液晶を
用いたものが知られている。
【0003】また、代表的な液晶素子として知られてい
るものに単純マトリクスタイプの液晶素子がある。この
タイプは、素子作成が容易であり、コスト面で優位性が
ある。しかしながら、画素密度を高くしたマトリクス電
極構造を用いた時分割駆動の時、クロストークが発生す
るという問題点があるため、画素数が制限されていた。
また、応答速度が10ミリ秒以上と遅いため、ディスプ
レイとしての用途が制限されていた。
【0004】近年、このような単純マトリクスタイプの
素子に対してTFTといわれる液晶素子の開発が行われ
ている。このタイプは一つ一つの画素にトランジスタを
作成するため、クロストークや応答速度の問題は解決さ
れる反面、大面積になればなるほど不良画素なく液晶素
子を作成することが非常に困難であり、また、可能であ
っても多大なコストが発生する。
【0005】このような従来型の液晶素子の欠点を改善
するものとして、双安定性からなる液晶素子がクラーク
(Clark)およびラガウェル(Lagerwal
l)により提案されている(特開昭56−107216
号公報、米国特許第4367924号明細書)。この双
安定性からなる液晶としては、一般にカイラルスメクチ
ックC相またはカイラルスメクチックH相からなる強誘
電性液晶が用いられている。この強誘電性液晶は、自発
分極により反転スイッチングを行うため、非常に速い応
答速度からなる上にメモリー性のある双安定状態を発現
させることができる。さらに視野角特性も優れているこ
とから、高速、高精細、大面積の表示素子あるいはライ
トバルブとして適していると考えられる。また、最近で
はチャンダニ、竹添らにより3つの安定状態を有するカ
イラルスメクチック反強誘電性液晶素子も提案されてい
る(Japanese Journal of
Applied Physics、第27巻、1988
年L729頁)。
【0006】このようなカイラルスメクチック液晶素子
においては、たとえば「強誘電液晶の構造と物性」(コ
ロナ社、福田敦夫、竹添秀男著、1990年)に記載さ
れているように、ジグザグ状の配向欠陥が発生してコン
トラストを著しく低下させるという問題があった。この
欠陥は上下基板間に担持されたカイラルスメクチック液
晶の層状構造が2種類のシェブロン構造を形成している
ことに起因している。最近、このような欠点を持つシェ
ブロン構造を解消し、ブックシェルフといわれる層状構
造あるいはそれに近い構造を現出させ、高コントラスト
な良好な液晶素子を実現しようという動きがある(たと
えば「次世代液晶ディスプレイと液晶材料」(株)シー
エムシー、福田敦夫編、1992年)。
【0007】ブックシェルフあるいはそれに近い構造を
現出する液晶材料としてパーフルオロエーテル側鎖を持
つ液晶性化合物(米国特許第5262082号明細書、
国際出願特許WO93/22396、1993年第4回
強誘電液晶国際会議P−46、MarcD. Radc
liffeら)が開示されている。この液晶は電場等の
外部場を用いずともブックシェルフあるいはそれに近い
層傾き角の小さな構造を現出することができ、高速、高
精細、大面積の液晶素子、表示装置に適している。しか
しながら、液晶素子の駆動安定性等の面でさらなる改良
が求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な従
来技術に鑑みてなされたものである。すなわち、液晶素
子として駆動安定性という点ではまだ不十分であった。
特に、白ないし黒に書き込み続けた後の駆動特性は、残
像現象(焼き付き)によって著しく低下する。この現象
の原因の一つとして、配向制御層と接する界面の液晶分
子が、何らかの原因で、書き込み続けた状態をアンカリ
ングしてしまい、対称なスイッチングができなくなり、
結果的に残像現象(焼き付き)が生じてしまうと考えら
れている。
【0009】この時の原因の一つとして、基板と液晶の
界面に生じる帯電が界面液晶分子と相互作用し、結果的
に界面液晶分子をアンカリングさせてしまうのではない
かと考えられている。
【0010】そこで本発明者らは、この配向制御層と界
面液晶分子の帯電による電気的な相互作用を緩和させ、
帯電防止機能を液晶セルに持たせること、さらに詳しく
は、配向制御層中の高分子主鎖にエーテル結合を導入
し、配向制御層の親水性をあげることで帯電防止機能を
高め、書き込み状態のメモリー性、液晶分子のアンカリ
ングを抑制し、結果的に、残像現象(焼き付き)の少な
い、安定した駆動特性を得ることができると考えた。
【0011】すなわち、本発明は、この様な従来技術の
問題点を解決するべく鋭意検討した結果なされたもので
あり、配向制御層にオキシアルキレン鎖を主鎖にもつポ
リイミドを用いることにより、液晶組成物、特にカイラ
ルスメクチック液晶組成物を均一に配向させ、かつ焼き
付きによるマージン劣化を軽減させることで、駆動安定
性、耐久性能に優れた液晶素子およびそれを用いた表示
装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、少なく
とも電圧を印加するための電極と配向制御層を備えた一
対の基板間に液晶層を有する液晶素子であって、少なく
とも一方の基板に下記一般式(I)で表される構造単位
を有するポリイミドからなる層を設けてなることを特徴
とする液晶素子である。
【0013】
【化6】 (式中、Aは4価の脂肪族系炭化水素基または芳香族系
炭化水素基を示し、x、y、zはそれぞれ独立に1〜
3、mは0〜1である。) また、本発明は前記液晶素子を用いた表示装置である。
【0014】本発明において、前記一般式(I)で表さ
れる構造単位を有するポリイミドからなる層を、前記一
対の基板の少なくとも一方の配向制御層として用いるの
が好ましい。また、前記液晶層が、カイラルスメクチッ
ク液晶組成物からなるのが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らは、液晶素子中の上下
基板上に少なくとも電圧を印加するための電極、配向制
御層及び液晶層を有し、セル構成中に下記一般式(I)
で表される構造単位を有するポリイミドを有すること、
さらに詳しくは、上下基板の少なくとも一方の配向制御
層として下記一般式(I)で表される構造単位を有する
ポリイミドを用いる事で、配向制御層と界面液晶分子の
相互作用を緩和させ、書き込み状態のメモリー性が抑え
られ、残像現象(焼き付き)が少なくなり、液晶素子の
駆動安定性を著しく向上させることができることを見い
だした。
【0016】
【化7】 (式中、Aは4価の脂肪族系炭化水素基または芳香族系
炭化水素基を示し、x、y、zはそれぞれ独立に1〜
3、mは0〜1である。)
【0017】図1は本発明のカイラルスメクチック液晶
素子の一例を示す概略図である。同図において、1がカ
イラルスメクチック液晶組成物からなる液晶層であり、
通常、双安定性を実現させるため、層厚5μm以下が好
ましい。2は基板であり、ガラス、プラスチック等が用
いられる。3がITO等の透明電極である。4が配向制
御層であり、少なくとも一方の基板上に一軸配向制御層
が必要である。好ましくは少なくとも一方の一軸配向制
御層として上記一般式(I)で表される構造単位を有す
るポリイミドが用いられる。該配向制御層の形成方法と
しては通常基板上に、上記のポリイミドの前駆体で有機
溶媒に可溶な、ポリアミック酸を溶液塗工により被膜形
成したのち、加熱脱水することで、ポリイミド被膜とす
る。これの表面をビロード、布あるいは紙等の繊維状の
もので摺擦(ラビング)することによりポリイミド配向
制御層が得られる。
【0018】また、本発明においては一方の基板に上記
以外の他の配向制御層を用いることもできる。他の配向
制御層の形成方法としては、例えば基板上に溶液塗工ま
たは蒸着あるいはスパッタリング等により、一酸化珪
素、二酸化珪素、酸化アルミニウム、ジルコニア、フッ
化マグネシウム、酸化セリウム、フッ化セリウム、シリ
コン窒化物、シリコン炭化物、ホウ素窒化物などの無機
物やポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリイミドア
ミド、ポリエステル、ポリアミド、ポリエステルイミ
ド、ポリパラキシレン、ポリカーボネート、ポリビニル
アセタール、ポリビニルクロライド、ポリスチレン、ポ
リシロキサン、セルロース樹脂、メラミン樹脂、ウレア
樹脂、アクリル樹脂などの有機物を用いて被膜形成した
後、表面をビロード、布あるいは紙等の繊維状のもので
摺擦(ラビング)することにより得られる。また、Si
O等の酸化物あるいは窒化物などを基板の斜方から蒸着
する斜方蒸着法なども用いられ得る。
【0019】また、自発分極Psのスイッチングに伴っ
て発生する反電場を抑制し、良好なスイッチング性能を
保持する観点で、配向制御層の膜厚は200Å以下が好
ましい。さらには、100Å以下が好ましい。
【0020】また、上記配向制御層とは別に上下基板の
ショート防止層としての絶縁層や他の有機物層、無機物
層が形成されていても良い。5がギャップ制御スペーサ
ーであり、たとえばシリカビーズ等が用いられる。8が
偏光板、9が光源である。信号電源(不図示)からのス
イッチング信号に応じてスイッチングが行われ、表示素
子のライトバルブとして機能する。また、3の透明電極
を上下クロスにマトリクスとすれば、パターン表示、パ
ターン露光が可能となり、たとえばパーソナルコンピュ
ータ、ワークステーション等のディスプレイ、プリンタ
ー用等のライトバルブとして用いられる。
【0021】本発明は、上下基板上に少なくとも電極、
配向制御層及び液晶層を有し、セル構成中に上記一般式
(I)で表される構造単位を有するポリイミドを有する
事、さらに詳しくは、上下基板の少なくとも一方の配向
制御層として上記一般式(I)で表される構造単位を有
するポリイミドを用いる事を特徴とする液晶素子を提供
するものである。
【0022】本発明におけるポリイミドが有する具体的
な構造として、下記の表1に繰り返し構造単位を例示す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】
【表1】
【0024】また、本発明は、配向制御層に上記一般式
(I)で表される構造単位を有するポリイミドとそれ以
外のポリイミドを併用することができる。具体的な方法
例としては、他種ポリイミドとのブレンド混合膜や、他
のテトラカルボン酸及びジアミンとの共重合によるハイ
ブリッド膜が挙げられる。上記一般式(I)で表される
構造単位を有するポリイミド以外のポリイミドには一般
的に炭化水素系のポリイミドが用いられ、その具体的な
構造としては、以下の一般式(IV)で表される繰り返
し単位からなる構造を有するものが挙げられる。
【0025】
【化8】 (式中、Kは4価であり、
【0026】
【化9】 を表し、L41、L42は、それぞれ独立に、
【0027】
【化10】 または、炭素数1〜20のアルキル基を示し、P41、P
42はイミド結合を表す。Mは単結合または−O−を表
し、aは0、1、2を表す。)
【0028】また、本発明の液晶素子では、液晶層が、
カイラルスメクチック液晶組成物からなるのが好まし
い。本発明において用いるカイラルスメクチック液晶組
成物としては、好ましくはフルオロカーボン末端部分及
び炭化水素末端部分を有し、該両末端部分が中心核によ
って結合され、スメクチック中間相又は潜在的スメクチ
ック中間相を持つフッ素含有液晶化合物を含有するもの
が望ましい。
【0029】一般的に本発明で用いられるフッ素含有液
晶化合物は、少なくとも2つの、芳香族環、複素芳香族
環、脂肪族環、又は置換芳香族環、置換複素芳香族環も
しくは置換脂肪族環から選ばれた環を含む中心核を有す
る。これらの環は互いに、−COO−、−COS−、−
HC=N−、−COSe−から選ばれる官能基によって
結合されていてもよい。これらの環は縮合していても、
縮合していなくてもよい。複素芳香族環中のヘテロ原子
はN、O又はSから選ばれる少なくとも1つの原子を含
む。脂肪族環中の隣接していないメチレン基はOによっ
て置換されていてもよい。
【0030】前記フッ素含有液晶化合物としては、フル
オロカーボン末端部分が、−D1−Cxa2xa−Xで表わ
される基、(但し、上記式中xaは1〜20であり、X
は−H又は−Fを表わし、D1は、−CO−O−(C
2ra−、−O−(CH2ra−、−(CH2ra−、
−O−SO2−、−SO2−、−SO2−(CH2ra−、
−O−(CH2ra−O−(CH2rb−、−(CH2
ra−N(Cpa2pa+1)−SO2−、又は−(CH2ra
−N(Cpa2pa+1)−CO−を表わす。raおよびr
bは、独立に1〜20であり、paは0〜4であ
る。)、或いは、−D2−(Cxb2xb−O)za−Cya
2ya+1で表わされる基、(但し、上記式中xbはそれぞ
れの(Cxb2xb−O)に独立に1〜10であり、ya
は1〜10であり、zaは1〜10であり、D2は、−
CO−O−Crc2rc−、−O−Crc2rc−、−Crc
2rc−、−O−(Csa2sa−O)ta−Crd2rd−、−
O−SO2−、−SO2−、−SO2−Crc2rc−、−C
rc2rc−N(Cpb2pb+1)−SO2−、−Crc2rc
N(Cpb2pb+1)−CO−、単結合から選ばれ、rc
及びrdは独立に1〜20であり、saはそれぞれの
(Csa2sa−O)に独立に1〜10であり、taは1
〜6であり、pbは0〜4である。)であるような化合
物を用いることができる。
【0031】特に好ましくは、下記の一般式(II)、
或いは(III)で表わされるフッ素含有液晶化合物を
用いることができる。
【0032】
【化11】 式中、A1、A2、A3は、それぞれ独立に、
【0033】
【化12】 を表わす。
【0034】ga、ha、iaは独立に0〜3の整数
(但し、ga+ha+iaは少なくとも2である)を表
わす。夫々のL1とL2は独立に、単結合、−CO−O
−、−O−CO−、−COS−、−S−CO−、−CO
−Se−、−Se−CO−、−CO−Te−、−Te−
CO−、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C≡C
−、−CH=N−、−N=CH−、−CH2−O−、−
O−CH2−、−CO−又は−O−を表わす。
【0035】夫々のX1、Y1、Z1はA1、A2、A3の置
換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
I、−OH、−OCH3、−CH3、−CN、又は−NO
2を表わし、夫々ja、ma、naは独立に0〜4の整
数を表わす。J1は、−CO−O−(CH2ra−、−O
−(CH2ra−、−(CH2ra−、−O−SO2−、
−SO2−、−SO2−(CH2ra−、−O−(CH2
ra−O−(CH2rb−、−(CH2ra−N(Cpa
2pa+1)−SO2−、又は−(CH2ra−N(Cpa
2pa+1)−CO−を表わす。ra及びrbは、独立に1
〜20であり、paは0〜4である。
【0036】R1は、−O−Cqa2qa−O−Cqb
2qb+1、−Cqa2qa−O−Cqb2qb+1、−Cqa2qa
3、−O−Cqa2qa−R3、−CO−O−Cqa2qa
3、又は−O−CO−Cqa2qa−R3を表わし、直鎖
状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R3は、−
O−CO−Cqb2qb+1、−CO−O−Cqb2qb+1、−
H、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−CNを表わ
し、qa及びqbは独立に1〜20である)。R2はC
xa2xa−Xを表わす(Xは−H又は−Fを表わし、x
aは1〜20の整数である)。
【0037】
【化13】 式中、A4、A5、A6は、それぞれ独立に、
【0038】
【化14】 を表わす。
【0039】gb、hb、ibはそれぞれ独立に0〜3
の整数(但し、gb+hb+ibは少なくとも2であ
る)を表わす。夫々のL3、L4は独立に、単結合、−C
O−O−、−O−CO−、−CO−S−、−S−CO
−、−CO−Se−、−Se−CO−、−CO−Te
−、−Te−CO−、−(CH2CH2ka−(kaは1
〜4)、−CH=CH−、−C≡C−、−CH=N−、
−N=CH−、−CH2−O−、−O−CH2−、−CO
−又は−O−を表わす。
【0040】夫々のX2、Y2、Z2はA4、A5、A6の置
換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
I、−OH、−OCH3、−CH3、−CF3、−OC
3、−CN、又は−NO2を表わし、夫々のjb、m
b、nbは独立に0〜4の整数を表わす。
【0041】J2は、−CO−O−Crc2rc−、−O−
rc2rc−、−Crc2rc−、−O−(Csa2sa
O)ta−Crd2rd−、−O−SO2−、−SO2−、−
SO2−Crc2rc−、−Crc2rc−N(Cpb2pb+1
−SO2−、−Crc2rc−N(Cpb2pb+1)−CO−
であり、rc及びrdは独立に1〜20であり、saは
それぞれの(Csa2sa−O)に独立に1〜10であ
り、taは1〜6であり、pbは0〜4である。
【0042】R4は、−O−(Cqc2qc−O)wa−Cqd
2qd+1、−(Cqc2qc−O)wa−Cqd2qd+1、−C
qc2qc−R6、−O−Cqc2qc−R6、−CO−O−C
qc2qc−R6、又は−O−CO−Cqc2qc−R6を表わ
し、直鎖状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R
6は−O−CO−Cqd2qd+1、−CO−O−Cqd
2qd+1、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−CN、又
は−Hを表わし、qc及びqdは独立に1〜20の整
数、waは1〜10の整数である)。R5は(Cxb2xb
−O)za−Cya2ya+1で表わされる(但し、上記式中
xbはそれぞれの(Cxb2xb−O)に独立に1〜10
であり、yaは1〜10であり、zaは1〜10であ
る)。
【0043】上記一般式(II)で表わされる化合物
は、特開平2−142753号公報、米国特許第5,0
82,587号に記載の方法によって得ることができ
る。かかる化合物の具体例を以下に列挙する。
【0044】
【化15】
【0045】
【化16】
【0046】
【化17】
【0047】
【化18】
【0048】
【化19】
【0049】
【化20】
【0050】
【化21】
【0051】
【化22】
【0052】
【化23】
【0053】
【化24】
【0054】
【化25】
【0055】
【化26】
【0056】上記一般式(III)で表わされる化合物
は、国際公開WO93/22396、特表平7−506
368号公報に記載の方法によって得ることができる。
かかる化合物の具体例を以下に列挙する。
【0057】
【化27】
【0058】
【化28】
【0059】
【化29】
【0060】
【化30】
【0061】
【化31】
【0062】さらに、上記一般式(II)、(III)
で表わされる化合物を含有するカイラルスメクチック液
晶組成物は、一般的に液晶相としてスメクチックA(S
mA)相とスメクチックC(SmC)相を示すが、コレ
ステリック(Ch)相を持たないものが多く、これを用
いる場合、均一な一軸配向を得るために、両基板におけ
る配向制御層の構成を異ならしめた素子を用いることが
好ましい。
【0063】例えば、一方の基板の配向制御層に一軸配
向処理を施し、他方の基板には一軸配向処理が施されて
いない構成とする。この場合、特に少なくとも一方の基
板(好ましくは一軸配向処理が施された配向制御層)に
前記一般式(I)で表される構造単位を有するポリイミ
ドからなる配向制御層を用いることが焼き付き状態の防
止の点で好ましい。
【0064】さらにカイラル化合物の具体例としては以
下の構造のものがあげられるが本発明はこれらに限定さ
れるものではない。
【0065】
【化32】
【0066】
【化33】
【0067】D−1:n=6,2R,5R D−2:n=6,2S,5R D−3:n=4,2R,5R D−4:n=4,2S,5R D−5:n=3,2R,5R D−6:n=2,2S,5R D−7:n=2,2R,5R D−8:n=1,2S,5R D−9:n=1,2R,5R
【0068】
【化34】
【0069】D−10:n=1 D−11:n=2 D−12:n=3 D−13:n=4 D−14:n=6 D−15:n=10
【0070】
【化35】
【0071】D−16:n=8 D−17:n=10
【0072】
【化36】
【0073】
【化37】
【0074】
【化38】
【0075】また、本発明のカイラルスメクチック液晶
組成物中には、その他の化合物、たとえば染料、顔料、
酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加物を含有することが
可能である。
【0076】本発明の液晶素子は種々の機能をもった液
晶装置を構成するが、そのもっとも適した例が該液晶素
子を表示パネル部に使用し、図2および図3に示した走
査線アドレス情報を持つ画像情報からなるデータフォー
マット及びSYN信号による通信同期手段をとることに
より、液晶表示装置を実現する。図中の符号はそれぞれ
以下の通りである。
【0077】 101 カイラルスメクチック液晶表示装置 102 グラフィックコントローラー 103 表示パネル 104 走査線駆動回路 105 情報線駆動回路 106 デコーダ 107 走査線信号発生回路 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生回路 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM
【0078】画像情報の発生は本体装置のグラフィック
コントローラー102にて行われ、図2及び図3に示し
た信号伝達手段に従って表示パネル103へと転送され
る。グラフィックコントローラー102はCPU(中央
演算装置、GCPU 112と略す。)及びVRAM
(画像情報格納用メモリ)114を核にホストCPU1
13と液晶表示装置101間の画像情報の管理や通信を
司っている。なお、該表示パネルの裏面には、光源が配
置されている。
【0079】本発明の表示装置は表示媒体である液晶素
子が前述したように良好なスイッチング特性を有するた
め、優れた駆動特性を発揮し、高精細、高速、大面積の
表示画像を得ることができる。
【0080】本発明の液晶素子の駆動法としては、たと
えば特開昭59−193426号公報、特開昭59−1
93427号公報、特開昭60−156046号公報、
特開昭60−156047号公報などに開示された駆動
法を適用することができる。
【0081】図6は、駆動法の波形図の1例を示す図で
ある。また、図5は、マトリクス電極を配置した強誘電
性液晶パネルの一例を示す平面図である。図5の液晶パ
ネル51には、走査電極群52の走査線と情報電極群5
3のデータ線とが互いに交差して配線され、その交差部
の走査線とデータ線との間には強誘電性液晶が配置され
ている。
【0082】図6(A)中のSは選択された走査線に
印加する選択走査波形を、Sは選択されていない非選
択走査波形を、Iは選択されたデータ線に印加する選
択情報波形(黒)を、Iは選択されていないデータ線
に印加する非選択情報信号(白)を表している。また、
図中(I−S)と(I−S)は選択された走査
線上の画素に印加する電圧波形で、電圧(I−S
が印加された画素は黒の表示状態をとり、電圧(I
)が印加された画素は白の表示状態となる。
【0083】図6(B)は図6(A)に示す駆動波形
で、図4に示す表示を行った時の時経列波形である。図
6に示す駆動例では、選択された走査線上の画素に印加
される単一極性電圧の最小印加時間Δtが書き込み位相
の時間に相当し、1ラインクリアt位相の時間2
Δtに設定されている。さて、図6に示した駆動波形の
各パラメータV、V、Δtの値は使用する液晶材料
のスイッチング特性によって決定される。
【0084】図7は後述するバイアス比を一定に保った
まま駆動電圧(V+V)を変化させた時の透過率T
の変化、すなわちV−T特性を示したものである。ここ
ではΔt=50μsec、バイアス比V/(V+V
)=1/3に固定されている。図7の正側は図6で示
した(I−S)、負側は(I−S)で示した波
形が印加された際の(V+V)と最終的な透過率の
関係を示す。尚、正側は前状態が黒、リセット方向が
白、負側は前状態が白、リセット方向が白の場合を示
す。
【0085】ここで、V、Vをそれぞれ実駆動閾値
電圧及びクロストーク電圧と呼ぶ。また、V<V
の時ΔV=V−Vを電圧マージンと呼びマトリ
クス駆動可能な電圧幅となる。Vは強誘電性液晶表示
素子駆動上、一般的に存在すると言ってよい。具体的に
は図6(A)(I−S)の波形におけるVによる
スイッチングを起こす電圧値である。もちろん、バイア
ス比を大きくすることにより、Vの値を大きくするこ
とは可能であるが、バイアス比を増すことは情報信号の
振幅をおおきくすることを意味し、画質的にはちらつき
の増大、コントラストの低下を招き好ましくない。
【0086】本発明者らの検討ではバイアス比1/3〜
1/4程度が適当であった。ところでバイアス比を固定
すれば、電圧マージンΔVは液晶材料のスイッチング特
性及び素子構成に強く依存し、ΔVの大きい素子がマト
リクス駆動上非常に有利であることは言うまでもない。
【0087】また、同様に上述した電圧を一定に保ち、
電圧印加時間Δtを変化させていくことにより、駆動を
することも可能である。上述した電圧をそのまま電圧印
加時間とすればよく、その際電圧印加時間閾値をΔt
とし、電圧印加時間クロストーク値をΔt2とし、(Δ
−Δt)=ΔTを電圧印加時間マージンという。
【0088】ある一定温度においては、このように情報
信号の2通りの向きによって選択画素に黒及び白の2状
態を書き込むことが可能であり、非選択画素はその黒ま
たは白の状態を保持することが可能である電圧マージン
または電圧印加時間マージンは液晶材料及び素子構成に
よって差があり、特有なものである。また、環境温度の
変化によってもそれら駆動マージンは異なるため、実際
の表示装置の場合、液晶材料、素子構成や環境温度に対
して最適な駆動条件を設定しておく必要がある。
【0089】駆動マージンを、定量的に評価するため
に、相似的に固定された、ある駆動波形を用いて、上記
の電圧印加時間閾値Δtと電圧印加時間クロストーク
値Δtを測定し、これらの値の中心値からの幅を比率
で表すパラメータ「M」を用いる事が多い。
【0090】
【数1】 M=(Δt−Δt)/(Δt+Δt
【0091】
【実施例】以下に実施例および参考例を挙げて本発明を
具体的に説明する。
【0092】参考例1 ポリイミドの例示化合物の合成 表1に示すNo.1−1〜No.1−8までのポリイミ
ドの例示化合物は、全てポリイミドの前駆体で有機溶媒
に可溶な、ポリアミック酸を加熱脱水することで、ポリ
イミドとした。
【0093】また、各ポリアミック酸は、一般的な炭化
水素系のポリアミック酸を合成するのと同様に公知の方
法で、それぞれに対応したジアミノオキシアルキレン
と、市販の4価のテトラカルボン酸2無水物から合成し
た。その合成例を下記に示す。
【0094】
【化39】
【0095】実施例1 0.5重量%の例示化合物No.1−7の前駆体である
ポリアミック酸/[N−メチルピロリドン(NMP)/
(n−ブチルセルソルブ(n−BC)=8/2(重量
比)]混合溶液を調整した。次に透明電極としてスパッ
タ法によりパターニングされた厚さ700ÅのITO膜
を形成した一対のガラス基板を用意した。
【0096】この基板のうちの一方に、先に調整したポ
リアミック酸溶液を、膜厚が50Åになるようにスピン
ナーで塗布し、その後80℃のオーブンで5分間、続い
て150℃のオーブンで1.5時間かけて脱水・環化さ
せて、膜厚50Åの例示化合物No.1−7の成膜を行
った。この膜を、ナイロン製の布を巻き付けた直径8c
mのローラーを用いてラビングして膜に一軸性を付与さ
せた。
【0097】一対の基板の内、残りの基板に垂直配向
剤、シランカップリング剤(ODS−E)の0.5wt
%エチルアルコール溶液をスピンナーで塗布し、その後
180℃のオーブンで1時間乾燥させて、成膜した。
【0098】この二枚の基板の内、ポリイミド膜の方に
スペーサービーズを散布し、垂直配向処理した方の基板
に、熱硬化型のシール剤を印刷し、この二枚の基板を貼
り合わせた後、150℃のオーブンで1.5時間熱硬化
させて、セルを作成した。
【0099】このセルに、下記に示すカイラルスメクチ
ック液晶組成物を等方相温度で注入し、液晶セルを作成
した。ここで用いた上記液晶組成物は、下記の化合物を
下記の比率で混合したものである。
【0100】
【化40】
【0101】重量比:A/B/C/D/E=46.4/
15.5/30.9/5.2/2.0 本組成物の物性パラメーターを以下に示す。
【0102】
【数2】
【0103】このセルをクロスニコル下の偏光顕微鏡を
用いて、液晶セルの配向評価および駆動マージン評価を
行った。配向は、全面均一なユニフォーム配向が得られ
た。
【0104】また、駆動マージン評価においては、30
℃の駆動マージンが0.224と良好な駆動特性であっ
た。このセル中の隣接した二画素で、白と黒のそれぞれ
の状態で書き込みを100時間続けさせた。この隣接し
た二画素の焼き付き後の駆動マージンを測定したとこ
ろ、30℃においてマージンは0.198であった。
【0105】実施例2 0.5重量%の例示化合物No.1−1の前駆体である
ポリアミック酸/[N−メチルピロリドン(NMP)/
(n−ブチルセルソルブ(n−BC)=8/2(重量
比)]混合溶液を調整した。
【0106】その後、実施例1と同様にして、ITO基
板にスピンナーで塗布し、その後80℃のオーブンで5
分間、続いて150℃のオーブンで1.5時間かけて脱
水・環化させて、膜厚50Åの例示化合物No.1−1
の成膜を行った。この後も、実施例1と同様な工程で、
液晶セルを作成し、評価を行った。配向は、全面均一な
ユニフォーム配向が得られた。
【0107】また、駆動マージン評価においては、30
℃の駆動マージンが0.222と良好な駆動特性であっ
た。このセル中の隣接した二画素で、白と黒のそれぞれ
の状態で書き込みを100時間続けさせ、この隣接した
二画素の焼き付き後の駆動マージンを測定したところ、
30℃においてマージンは0.190であった。
【0108】比較例1 パターニングされた透明電極をガラス面上に有する基板
に、NMP(N−メチルピロリドン)で希釈した0.5
wt%の下記単位構造のポリイミドのポリアミック酸を
スピンナーで塗布した。溶媒のNMPを加熱気化、およ
びポリアミック酸をイミド化閉環させて、膜厚50Åの
ポリイミド膜をコートした基板を得た。この後は実施例
1と同様な工程で、液晶セルを作成し、評価を行った。
【0109】
【化41】
【0110】配向は、ほぼ全面均一なユニフォーム配向
が得られた。また、駆動マージン評価においては、30
℃の駆動マージンが0.225と良好な駆動特性であっ
た。このセル中の隣接した二画素で、白と黒のそれぞれ
の状態で書き込みを100時間続けさせ、この隣接した
二画素の焼き付き後の駆動マージンを測定したところ、
30℃においてマージンは0.125であった。
【0111】実施例3 0.5重量%の例示化合物No.1−7の前駆体である
ポリアミック酸/[N−メチルピロリドン(NMP)/
(n−ブチルセルソルブ(n−BC)=8/2(重量
比)]混合溶液を調整した。
【0112】次に、透明電極としてスパッタ法によりパ
ターニングされた厚さ700ÅのITO膜を形成した一
対のガラス基板を用意した。この2枚のITO基板に、
先に調整した混合溶液を、実施例1と同様にスピンナー
で塗布し、その後80℃のオーブン5分間、続いて15
0℃のオーブンで1.5時間かけて脱水・環化させて、
膜厚50Åの例示化合物No.1−7の成膜を行った。
【0113】この2枚の基板を、実施例1と同様にラビ
ング処理して一軸性を付与させ、スペーサービースを散
布し、シール剤を印刷した。この2枚の基板を、ラビン
グ方向が平行になるように貼り合わせた後、実施例1と
同様に熱硬化させてセルを作成した。
【0114】このセルに下記の炭化水素系カイラルスメ
クチック液晶組成物を減圧下に等方相温度で注入し、ス
メクチック相まで冷却することで液晶素子を作成し、評
価を行った。
【0115】液晶組成物は、下記に示す液晶性化合物
を、各々下記に示すwt%にて配合し、シェブロン型液
晶組成物を作成した。なお、各液晶性化合物の構造を示
すアルファベツトは、下記に示す環状骨格を意味する。
【0116】
【化42】
【0117】
【化43】
【0118】また、この液晶組成物の相転移温度は下記
の通りであった。
【0119】
【数3】 なお、液晶組成物の相転移温度は、パーキンエルマー社
製のDSC7、及びガラス板に配向膜を塗布し、ラビン
グ処理された液晶セルに注入し、メトラー社製サーモシ
ステムFP−80/FP−82のホットステージ中で温
度制御しながら、偏光顕微鏡で観察することで決定し
た。
【0120】配向は、全面均一なユニフォーム配向が得
られた。また、駆動マージン評価においては、30℃の
駆動マージンが0.216と良好な駆動特性であった。
このセル中の隣接した二画素で、白と黒のそれぞれの状
態で書き込みを100時間続けさせ、この隣接した二画
素の焼き付き後の駆動マージンを測定したところ、30
℃においてマージンは0.188であった。
【0121】比較例2 パターニングされた透明電極をガラス面上に有する2枚
の基板に、NMP(N−メチルピロリドン)で希釈した
0.5wt%の下記単位構造のポリイミドのポリアミッ
ク酸をスピンナーで塗布した。溶媒のNMPを加熱気
化、およびポリアミック酸をイミド化閉環させて、膜厚
50Åのポリイミド膜をコートした基板を2枚得た。こ
の後は実施例3と同様な工程で、液晶セルを作成し、評
価を行った。
【0122】
【化44】
【0123】配向は、ほぼ全面均一なユニフォーム配向
が得られた。また、駆動マージン評価においては、30
℃の駆動マージンが0.212と良好な駆動特性であっ
た。このセル中の隣接した二画素で、白と黒のそれぞれ
の状態で書き込みを100時間続けさせ、この隣接した
二画素の焼き付き後の駆動マージンを測定したところ、
30℃においてマージンは0.132であった。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶素子
においては、オキシアルキレン鎖を主鎖にもつポリイミ
ドを用いることにより、カイラルスメクチック液晶組成
物を均一に配向させ、かつ焼き付きによるマージン劣化
を軽減させることで、駆動安定性,耐久性能に優れた表
示素子を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶素子の一例を示す概略図である。
【図2】本発明に係る液晶表示装置とグラフィックコン
トローラとの接続状態を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る液晶表示装置とグラフィックコン
トローラとの間の画像情報通信状態を示すタイミングチ
ャート図である。
【図4】図6に示す時系列駆動波形で実際の駆動を行っ
たときの表示パタ−ンを示す模式図である。
【図5】マトリクス電極を配置した液晶パネルの平面図
である。
【図6】本発明の液晶素子の駆動に用いられる駆動波形
の一例を示す波形図である。
【図7】駆動電圧を変化させた時の透過率の変化を表わ
す線図(V−T特性図)である。
【符号の説明】
1 液晶層 2 基板 3 透明電極 4 配向制御層 5 スペーサー 8 偏光板 9 光源 I 入射光 I 透過光 51 液晶パネル 52 走査電極群 53 情報電極群 101 カイラルスメクチック液晶表示装置 102 グラフィックコントローラ 103 表示パネル 104 走査線駆動回路 105 情報線駆動回路 106 デコーダ 107 走査信号発生回路 108 シフトレジスタ 109 ラインメモリ 110 情報信号発生回路 111 駆動制御回路 112 GCPU 113 ホストCPU 114 VRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 康志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電圧を印加するための電極と
    配向制御層を備えた一対の基板間に液晶層を有する液晶
    素子であって、少なくとも一方の基板に下記一般式
    (I)で表される構造単位を有するポリイミドからなる
    層を設けてなることを特徴とする液晶素子。 【化1】 (式中、Aは4価の脂肪族系炭化水素基または芳香族系
    炭化水素基を示し、x、y、zはそれぞれ独立に1〜
    3、mは0〜1である。)
  2. 【請求項2】 前記一般式(I)で表される構造単位を
    有するポリイミドからなる層を、前記一対の基板の少な
    くとも一方の配向制御層として用いる請求項1記載の液
    晶素子。
  3. 【請求項3】 前記液晶層が、カイラルスメクチック液
    晶組成物からなる請求項1記載の液晶素子。
  4. 【請求項4】 前記カイラルスメクチック液晶組成物
    が、フルオロカーボン末端部分および炭化水素末端部分
    を有し、該両末端部分が中心核によって結合され、スメ
    クチック中間相又は潜在的スメクチック中間相を持つフ
    ッ素含有液晶化合物を含有する請求項3記載の液晶素
    子。
  5. 【請求項5】 前記フッ素含有液晶化合物におけるフル
    オロカーボン末端部分が、−D1−Cxa2xa−Xで表わ
    される基である請求項4記載の液晶素子。(但し、上記
    式中xaは1〜20であり、Xは−H又は−Fを表わ
    し、D1は、−CO−O−(CH2ra−、−O−(CH
    2ra−、−(CH2ra−、−O−SO2−、−SO
    2−、−SO2−(CH2ra−、−O−(CH2ra−O
    −(CH2rb−、−(CH2ra−N(Cpa2pa+1
    −SO2−、又は−(CH2ra−N(Cpa2pa+1)−
    CO−を表わす。raおよびrbは、独立に1〜20で
    あり、paは0〜4である。)
  6. 【請求項6】 前記フッ素含有液晶化合物におけるフル
    オロカーボン末端部分が、−D2−(Cxb2xb−O)za
    −Cya2ya+1で表わされる基である請求項4記載の液
    晶素子。(但し、上記式中xbはそれぞれの(Cxb
    2xb−O)に独立に1〜10であり、yaは1〜10で
    あり、zaは1〜10であり、D2は、−CO−O−C
    rc2rc−、−O−Crc2rc−、−Crc2rc−、−O
    −(Csa2sa−O)ta−Crd2rd−、−O−SO
    2−、−SO2−、−SO2−Crc2rc−、−Crc2rc
    −N(Cpb2pb+1)−SO2−、−Crc2rc−N(C
    pb2pb+1)−CO−、単結合から選ばれ、rc及びr
    dは独立に1〜20であり、saはそれぞれの(Csa
    2sa−O)に独立に1〜10であり、taは1〜6であ
    り、pbは0〜4である。)
  7. 【請求項7】 前記フッ素含有液晶化合物が、下記の一
    般式(II)で表わされる化合物である請求項4記載の
    液晶素子。 【化2】 [式中、A1、A2、A3は、それぞれ独立に、 【化3】 を表わす。ga、ha、iaは独立に0〜3の整数(但
    し、ga+ha+iaは少なくとも2である)を表わ
    す。夫々のL1とL2は独立に、単結合、−CO−O−、
    −O−CO−、−COS−、−S−CO−、−CO−S
    e−、−Se−CO−、−CO−Te−、−Te−CO
    −、−CH2CH2−、−CH=CH−、−C≡C−、−
    CH=N−、−N=CH−、−CH2−O−、−O−C
    2−、−CO−又は−O−を表わす。夫々のX1
    1、Z1はA1、A2、A3の置換基であり、独立に−
    H、−Cl、−F、−Br、−I、−OH、−OC
    3、−CH3、−CN、又は−NO2を表わし、夫々j
    a、ma、naは独立に0〜4の整数を表わす。J
    1は、−CO−O−(CH2ra−、−O−(CH2ra
    −、−(CH2ra−、−O−SO2−、−SO2−、−
    SO2−(CH2ra−、−O−(CH2ra−O−(C
    2rb−、−(CH2ra−N(Cpa2pa+1)−SO2
    −、又は−(CH2ra−N(Cpa2pa+1)−CO−を
    表わす。ra及びrbは、独立に1〜20であり、pa
    は0〜4である。R1は、−O−Cqa2qa−O−Cqb
    2qb+1、−Cqa2qa−O−Cqb2qb+1、−Cqa2qa
    3、−O−Cqa2qa−R3、−CO−O−Cqa2qa
    3、又は−O−CO−Cqa2qa−R3を表わし、直鎖
    状、分岐状のいずれであっても良い(但し、R3は、−
    O−CO−Cqb2qb+1、−CO−O−Cqb2qb+1、−
    H、−Cl、−F、−CF3、−NO2、−CNを表わ
    し、qa及びqbは独立に1〜20である)。R2はC
    xa2xa−Xを表わす(Xは−H又は−Fを表わし、x
    aは1〜20の整数である)。]
  8. 【請求項8】 前記フッ素含有液晶化合物が、下記の一
    般式(III)で表わされる化合物である請求項4記載
    の液晶素子。 【化4】 [式中、A4、A5、A6は、それぞれ独立に、 【化5】 を表わす。gb、hb、ibはそれぞれ独立に0〜3の
    整数(但し、gb+hb+ibは少なくとも2である)
    を表わす。夫々のL3、L4は独立に、単結合、−CO−
    O−、−O−CO−、−CO−S−、−S−CO−、−
    CO−Se−、−Se−CO−、−CO−Te−、−T
    e−CO−、−(CH2CH2ka−(kaは1〜4)、
    −CH=CH−、−C≡C−、−CH=N−、−N=C
    H−、−CH2−O−、−O−CH2−、−CO−又は−
    O−を表わす。夫々のX2、Y2、Z2はA4、A5、A6
    置換基であり、独立に−H、−Cl、−F、−Br、−
    I、−OH、−OCH3、−CH3、−CF3、−OC
    3、−CN、又は−NO2を表わし、夫々のjb、m
    b、nbは独立に0〜4の整数を表わす。J2は、−C
    O−O−Crc2rc−、−O−Crc2rc−、−Crc
    2rc−、−O−(Csa2sa−O)ta−Crd2rd−、−
    O−SO2−、−SO2−、−SO2−Crc2rc−、−C
    rc2rc−N(Cpb2pb+1)−SO2−、−Crc2rc
    N(Cpb2pb+1)−CO−であり、rc及びrdは独
    立に1〜20であり、saはそれぞれの(Csa2sa
    O)に独立に1〜10であり、taは1〜6であり、p
    bは0〜4である。R4は、−O−(Cqc2qc−O)wa
    −Cqd2qd+1、−(Cqc2qc−O)wa−C
    qd2qd+1、−Cqc2qc−R6、−O−Cqc2qc
    6、−CO−O−Cqc2qc−R6、又は−O−CO−
    qc2qc−R6を表わし、直鎖状、分岐状のいずれであ
    っても良い(但し、R6は−O−CO−Cqd2qd+1、−
    CO−O−Cqd2qd+1、−Cl、−F、−CF3、−N
    2、−CN、又は−Hを表わし、qc及びqdは独立
    に1〜20の整数、waは1〜10の整数である)。R
    5は、(Cxb2xb−O)za−Cya2ya+1で表わされる
    (但し、上記式中xbはそれぞれの(Cxb2xb−O)
    に独立に1〜10であり、yaは1〜10であり、za
    は1〜10である)。]
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかの項に記載の
    液晶素子を用いた表示装置。
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KR20140064614A (ko) * 2012-11-19 2014-05-28 제이에스알 가부시끼가이샤 액정 배향제, 액정 배향막 및 그의 형성 방법, 위상차 필름, 및 액정 셀

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