JPH1045553A - 残香性向上剤及びこれを含有する洗浄剤組成物 - Google Patents

残香性向上剤及びこれを含有する洗浄剤組成物

Info

Publication number
JPH1045553A
JPH1045553A JP20018796A JP20018796A JPH1045553A JP H1045553 A JPH1045553 A JP H1045553A JP 20018796 A JP20018796 A JP 20018796A JP 20018796 A JP20018796 A JP 20018796A JP H1045553 A JPH1045553 A JP H1045553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surfactant
carbon atoms
group
scent
detergent composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20018796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Hasegawa
義博 長谷川
Yoshitaka Wakabayashi
良孝 若林
Yoshiaki Fujikura
芳明 藤倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP20018796A priority Critical patent/JPH1045553A/ja
Publication of JPH1045553A publication Critical patent/JPH1045553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被洗浄物の香料による残香性向上剤及びこれ
を配合した洗浄剤の提供。 【解決手段】 次の一般式(1)又は(2)、 【化1】 (式中、R1 はC1-24の炭化水素基又はHを、R2 はC
1-24の炭化水素基を示し、R1 及びR2 の総炭素数は8
〜24であり、mは1又は2の数を示す) 【化2】 (式中、R3 はC11-17のアルキル基を示す)で表され
るアミドカルボン酸を有効成分とする被洗浄物の残香性
向上剤及び界面活性剤及び香料を含有する洗浄剤組成物
において、このアミドカルボン酸を0.03〜5重量%
配合した洗浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被洗浄物の香料に
よる残香性向上剤及びこれを含有する洗浄剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】香料は、芳香剤、オーデコロン、香水な
どの芳香製品、クリーム、化粧水、制汗剤などの化粧
品、リンス、コンディショナーなどのヘアケア製品、入
浴剤、食品などの製品の外、衣料用洗浄剤、人体用洗浄
剤、住居用洗浄剤、シャンプーなどの洗浄剤にも幅広く
配合されている。そして、香料をこれらの製品に添加す
る場合、通常使用後においても香りが残るように、保香
性香料や保留剤等が用いられている。例えば、これらに
相当するものとしては、ハーコリン、アルキレングリコ
ール、アルキルシトレート、ベンジルベンゾエートなど
の溶剤類、ペルーバルサム、ベチバーベンゾイン、ラブ
ダナム、オークモス、パチョウリ等の香料類が適時用い
られている。
【0003】しかしながら、洗浄剤に香料を配合した場
合には、これらの保香性香料や保留剤を用いても、香料
は界面活性剤の作用によって水溶化されて洗い流されて
しまうため、洗浄中は香りを感じても、洗浄後の被洗浄
物には香りがほとんど残らず、すなわち洗浄後まで嗜好
性を向上させる、あるいは被洗浄物の不快臭のマスキン
グを行なうといった香料の効果を充分に生かすことがで
きないという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、洗浄後においても被洗浄物に香りを残すことのでき
る残香性向上剤及びこれを含有する洗浄剤組成物を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは界
面活性剤と香料の共存する系に添加することにより被洗
浄物の残香性を向上させる成分について種々検討したと
ころ、特定の構造を有するアミドカルボン酸を少量添加
すれば、洗浄後の被洗浄物の残香性が飛躍的に向上する
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、次の一般式(1)又
は(2)、
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R1 は炭素数1〜24の炭化水素
基又は水素原子を示し、R2 は炭素数1〜24の炭化水
素基を示し、R1 及びR2 の総炭素数は8〜24であ
り、mは1又は2の数を示す)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R3 は炭素数11〜17のアルキ
ル基を示す)で表されるアミドカルボン酸を有効成分と
する被洗浄物の香料による残香性向上剤を提供するもの
である。
【0011】また本発明は界面活性剤及び香料を含有す
る洗浄剤組成物において、当該アミドカルボン酸を0.
03〜5重量%配合したことを特徴とする洗浄剤組成物
を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるアミド
カルボン酸は、一般式(1)又は(2)で表されるもの
であり、一般式(1)中、R1 及びR2 で示される炭素
数1〜24の炭化水素基としては、炭素数1〜24の直
鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基が好ましく、
炭素数1〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が特に好
ましい。具体的には、n−ヘキシル基、n−ヘプチル
基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デカニ
ル基、n−ウンデカニル基、ラウリル基、ミリスチル
基、パルミチル基、ステアリル基等が挙げられる。ま
た、R1 及びR2 の総炭素数は8〜24である。より好
ましくはR2 が炭素数6〜18のアルキル基であり、R
1 が水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基であり、
1 とR2 の総炭素数が8〜24となる組み合せであ
る。特に好ましい一般式(1)のアミドカルボン酸とし
ては、3−(N,N−ジヘキシルアミノ)カルボニルプ
ロピオン酸、3−(N−ヘキシル−N−2−エチルヘキ
シルアミノ)カルボニルプロピオン酸、3−(N,N−
ジドデカニルアミノ)カルボニルプロピオン酸等が挙げ
られる。
【0013】一般式(2)中、R3 で示される炭素数1
1〜17のアルキル基としては、ウンデカニル基、ラウ
リル基、トリデカニル基、ミリスチル基、ペンタデカニ
ル基、パルミチル基、ヘプタデカニル基等が挙げられ
る。一般式(2)のアミドカルボン酸としては、N−ラ
ウロイル−β−アラニン、N−ミリストイル−β−アラ
ニン等が挙げられる。
【0014】本発明の残香性向上剤は、洗浄系に香料と
ともに存在すればよく、界面活性剤、香料及び被洗浄物
の存在する系に添加してもよいが、界面活性剤及び香料
を含有する洗浄剤組成物に配合して用いるのが好まし
い。
【0015】これらのアミドカルボン酸、すなわち残香
性向上剤は、界面活性剤、香料及び被洗浄物の存在する
系に0.03〜5重量%、特に香料と等重量となるよう
に添加するのが好ましい。また、洗浄剤組成物中には
0.03〜5重量%配合されるが、0.3〜1重量%配
合するのがより好ましい。
【0016】本発明の残香性向上剤が作用する香料、す
なわち、洗浄剤組成物に配合される香料としては、特に
制限はなく、合成香料及び天然香料いずれも用いること
ができる。天然香料としては、例えばイランイラン油、
ラベンダー油、ローズ油、ジャスミン油、クラリーセー
ジ油、サンダルウッド油、エレミ油、パチョウリ油、ペ
ルーバルサム油、トルーバルサム油等が挙げられる。ま
た合成香料としてはシス−3−ヘキセノール、ヘキシル
シンナミックアルデハイド、シンナミックアルコール、
バニリン、クマリン、リモネン、ガンマ−ウンデカラク
トン、6−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサ
メチル−テトラヒドロナフタレン、5−アセチル−1,
1,2,3,3,6−ヘキサメチルインダン、シクロヘ
ンタデカノン、フェニルエチルアルコール、アミルシン
ナミックアルデハイド、ローズオキサイド、ヘリオトロ
ピン等が挙げられる。これらの香料は、それぞれ単独で
用いてもよいし、2種以上を調合した調合香料として用
いてもよい。
【0017】これら香料の洗浄剤組成物への配合量は、
特に制限されず、また香料の種類により異なるが、通常
0.01〜5重量%、特に0.1〜1重量%とするのが
好ましい。
【0018】本発明に用いられる界面活性剤としては、
洗浄活性成分として配合される界面活性剤であれば特に
制限されず、例えばアニオン界面活性剤、ノニオン界面
活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる1種又は2種以
上が挙げられる。
【0019】ここでアニオン界面活性剤としては、特に
限定されないが、カルボン酸型界面活性剤、硫酸型界面
活性剤、スルホン酸型界面活性剤等が挙げられる。
【0020】本発明に用いられるスルホン酸型又は硫酸
塩型アニオン界面活性剤としては、例えばスルホコハク
酸系、イセチオネート系、タウレート系、アルキルベン
ゼンスルホン酸系、オレフィンスルホン酸系、アルカン
スルホン酸系、アルキル又はアルケニル硫酸系等の界面
活性剤が挙げられる。
【0021】ここでスルホコハク酸系界面活性剤として
は、次の一般式(3)又は(4)で表わされる高級アル
コールもしくはそのエトキシレートのスルホコハク酸エ
ステルあるいは高級脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸
エステル又はこれらの塩が挙げられる。
【0022】
【化7】
【0023】〔式中、R4 はR5−O−又はR6−CO−
NH−を示し(R5 は炭素数8〜22の直鎖又は分岐鎖
のアルキル又はアルケニル基を示し、R6 は炭素数7〜
21の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を示
す)、M1 及びM2 は水素原子又はアルカリ金属、アル
カリ土類金属、アンモニウム及び有機アンモニウムから
選ばれる水溶性塩を形成する陽イオンを示し、pは0〜
20の数を示す〕
【0024】上記一般式(3)又は(4)で表わされる
化合物のうち、高級アルコールもしくはそのエトキシレ
ートのスルホコハク酸エステルとしては、例えば炭素数
11〜13の2級アルコールエトキシレートのスルホコ
ハク酸エステルの2ナトリウム塩〔日本触媒化学工業
製,ソフタノールMES3,5,7,9,12等(それ
ぞれの数字はエチレンオキサイドの平均付加モル数(E
O)を示す)〕、ラウリルアルコール又はラウリルアル
コールエトキシレート(EO=3,4,6,9,12)
のスルホコハク酸エステルの2ナトリウム塩(東邦化学
工業製,コハクールL−400等)、炭素数12〜15
の合成1級アルコール又はそのエトキシレート(EO=
2〜12)のスルホコハク酸エステルの2ナトリウム
塩、炭素数8〜22のゲルベアルコール又はそのエトキ
シレート(EO=2〜12)のスルホコハク酸の2ナト
リウム塩などが挙げられ、また、高級脂肪酸アミド由来
のスルホコハク酸エステルとしては、例えばラウリン酸
ポリエチレングリコール(EO=1,2)アミドのスル
ホコハク酸の2ナトリウム塩、オレイン酸ポリエチレン
グリコール(EO=1,2)アミドのスルホコハク酸エ
ステルの2ナトリウム塩、ヤシ油脂肪酸ポリエチレング
リコール(EO=4)のスルホコハク酸エステルの2ナ
トリウム塩などが挙げられるが、就中、感触の良さや起
泡性の点で炭素数11〜13の直鎖の高級アルコール又
はそのエトキシレートのスルホコハク酸エステル又はそ
の塩が好ましい。M1 及びM2 としては、ナトリウム、
カリウム、アンモニウム、アルカノールアミン、塩基性
アミノ酸などが挙げられる。本発明に用いられる前記ス
ルホコハク酸系界面活性剤はR4 部、M1 部、M2 部の
それぞれ異なる1種又は2種以上が任意に選択される。
【0025】イセチオネート系界面活性剤としては、次
の一般式(5) R7COOCH2CH2SO3M3 (5) (式中、R7 は平均炭素数7〜19のアルキル、アルケ
ニル又はヒドロキシアルキル基を示し、M3 はアルカリ
金属又は有機アミン類を示す)で表される化合物が挙げ
られる。
【0026】上記一般式(5)において、例えば、脂肪
酸残基R7COO-としてはC11H23COO-、C13H27COO-、C15H31
COO-、C17H35COO-、ヤシ油脂肪酸残基等が、対イオンM
3としてはリチウム、カリウム、ナトリウム、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等が挙げられる。
【0027】タウレート系界面活性剤としては、次の一
般式(6)
【0028】
【化8】
【0029】(式中、R8 は平均炭素数7〜19のアル
キル、アルケニル又はヒドロキシアルキル基を示し、R
9 は平均炭素数1〜3の低級アルキル又はヒドロキシア
ルキル基を示し、M4 はアルカリ金属又は有機アミン類
を示す)
【0030】上記一般式(6)において、例えばアルキ
ロイル基R8CO−としてはラウロイル、パルミトイ
ル、ステアロイル、オレオイル、ヤシ油脂肪酸からのコ
コイル基(R8 の炭素数が7〜19の間に分布している
アルキロイル基)等が、アルキル基R9 としてはメチ
ル、エチル、プロピル基等が、また対イオンM4 として
はリチウム、カリウム、ナトリウム、トリエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン等が
挙げられる。
【0031】アルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤
としては、例えば平均炭素数10〜16のアルキル基を
有する直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩が
挙げられ;オレフィンスルホン酸系界面活性剤として
は、平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオレ
フィンスルホン酸塩が挙げられ;アルカンスルホン酸系
界面活性剤としては平均10〜20の炭素原子を1分子
中に有するアルカンスルホン酸塩が挙げられ;アルキル
又はアルケニル硫酸系界面活性剤としては平均炭素数1
0〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル
基を有し、1分子内に平均0.5〜8モルのエチレンオ
キサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドが0.
1/9.9〜9.9/0.1の比で、あるいはエチレン
オキサイドとブチレンオキサイドが0.1/9.9〜
9.9/0.1の比で付加したアルキル又はアルケニル
エーテル硫酸塩や平均炭素数10〜20のアルキル基又
はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩
が挙げられる。
【0032】カルボン酸系界面活性剤としては、高級脂
肪酸塩、N−アシルサルコシン塩、アルキルエーテル酢
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩等が
挙げられる。このうち、高級脂肪酸塩としては、例えば
炭素数8〜22の脂肪酸の塩基塩が挙げられる。具体的
には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソ
ステアリン酸、オレイン酸などの単一脂肪酸の他、ヤシ
油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸の塩基塩を挙げる
ことができる。ここで塩としては、ナトリウム、カリウ
ムなどの無機塩基性塩、アンモニウム塩、モノエタノー
ルアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールア
ミン塩(以下、TEAと略す)、2−アミノ−2−メチ
ルプロパノール、2−アミノ−2−メチルプロパンジオ
ール等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギニン等
の塩基性アミノ酸等が挙げられる。
【0033】また、ノニオン界面活性剤としては、脂肪
酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、糖エ
ステル系、糖エーテル系、糖アミド系等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、イミダゾリン系、ベタイン系
等が挙げられる。
【0034】これらの界面活性剤の配合量は特に制限さ
れないが、洗浄剤組成物中、5〜50重量%、特に5〜
30重量%が好ましい。
【0035】さらに、本発明の洗浄剤組成物には、その
他の添加剤として、洗浄剤に通常用いられる成分を本発
明の効果を損なわない範囲で任意に併用することができ
る。例えば、プロピレングリコール、ソルビトール、グ
リセリン等の保湿剤、カルボキシビニルポリマー、メチ
ルセルロース、エタノール、ポリオキシエチレングリコ
ールジステアレート等の粘度調整剤、パール化剤、色
素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、抗炎症剤、防
腐剤などを配合することができる。
【0036】本発明の洗浄剤組成物は、被洗浄物への残
香性を必要とする洗浄剤であれば特に制限されず、衣料
用、人体用、住居用洗浄剤及びシャンプー等として有用
であるが、特にボディーシャンプー、ヘアシャンプーと
して用いるのが好ましい。また、本発明の洗浄剤組成物
は、常法により製造され、ペースト状、ゲル状、液状、
固形状等の剤型とすることができる。
【0037】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。実施例は香料残存量の増加を定量分析
し数量評価を行なったもの及び官能評価によるものを示
した。
【0038】実施例1(数量評価による香料残存量増加
の確認) 表1に示した界面活性剤成分(A群)とアミドカルボン
酸(B群)と香料(表1)を加えたものを本発明品と
し、(B群)のみ添加しないものを比較品とした。両者
を用いて、均一な人毛の束(20g)を同一条件で洗髪
洗浄処理した。その処理後、同一条件で乾燥した人毛の
束から、毛髪上にのこる残存香料を、毛髪からの有機溶
剤抽出物として得て、その抽出物中の残存香料をGC/
MS分析を行なって定量した。定量法は、SIM(Se
lected Ione Monitor)法を用いて
行なった。その結果得られた残存香料の総量を合算し、
未添加の比較品からのデータと残存量を比較した。
【0039】(洗浄・乾燥条件及び分析サンプルの調製
法)人毛の束(20g)を36℃の温水に浸し、髪を水
に充分馴染ませてから、洗浄剤(3g)を用い、3分間
洗浄した。その後36℃の温水3リットルで3回濯ぎ、
濯ぎ後同一環境で同一時間乾燥させた。それぞれの人毛
の束を乾燥4時間後に、100ml塩化メチレン中で超音
波浸出抽出を3回行なった。それぞれの抽出を合わせて
濃縮し、分析サンプルとして定量を行なった。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】得られた結果を表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】表3の結果より、本発明品1の比較品1に
対する香料残存量の増加率を以下のようにして算出し
た。
【0045】
【数1】
【0046】以上のように本発明品1の場合、総量とし
て57.4%増加した。
【0047】同様にして、表4に示す本発明品2〜4及
び比較品2についても被洗浄毛髪上香料残存量を測定し
た。その結果、本発明品2〜4も優れた残香向上能を有
していた。
【0048】
【表4】
【0049】実施例2(官能評価による香料残香性増加
の確認) 表5に示した界面活性剤成分(A群)とアミドカルボン
酸(B群)と香料(表6)を加えたものを本発明品と
し、(B群)のみ添加しないものを比較品とした。両者
を用いて、均質な人毛の束(20g)を同一条件で洗髪
洗浄処理した。その処理後、同一条件で乾燥した人毛の
束を専門のパネリストにより官能評価を行なった。その
結果を表7に示す。
【0050】(洗浄・乾燥条件)人毛の束(20g)を
36℃の温水に20秒浸し、髪を水に充分馴染ませてか
ら、上記の洗浄剤(3g)を用い、3分間洗浄した。そ
の後、36℃の温水3リットルで3回濯ぎ、濯ぎ後同一
環境で同一時間乾燥させた。それぞれの人毛の束を乾燥
4時間後に、官能評価を行なった。
【0051】
【表5】
【0052】
【表6】
【0053】
【表7】
【0054】
【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、洗浄後及び濯
いだ後であっても被洗浄物の香料が洗い落とされること
がなく、乾燥時においても香料の揮散を抑え、乾燥後の
残香を高める効果を有している。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1)又は(2)、 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜24の炭化水素基又は水素原
    子を示し、R2 は炭素数1〜24の炭化水素基を示し、
    1 及びR2 の総炭素数は8〜24であり、mは1又は
    2の数を示す) 【化2】 (式中、R3 は炭素数11〜17のアルキル基を示す)
    で表されるアミドカルボン酸を有効成分とする被洗浄物
    への香料による残香性向上剤。
  2. 【請求項2】 界面活性剤及び香料を含有する洗浄剤組
    成物において、次の一般式(1)又は(2)、 【化3】 (式中、R1 は炭素数1〜24の炭化水素基又は水素原
    子を示し、R2 は炭素数1〜24の炭化水素基を示し、
    1 及びR2 の総炭素数は8〜24であり、mは1又は
    2の数を示す) 【化4】 (式中、R3 は炭素数11〜17のアルキル基を示す)
    で表されるアミドカルボン酸を0.03〜5重量%配合
    したことを特徴とする洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 界面活性剤が、アニオン界面活性剤、ノ
    ニオン界面活性剤及び/又は両性界面活性剤である請求
    項2記載の洗浄剤組成物。
JP20018796A 1996-07-30 1996-07-30 残香性向上剤及びこれを含有する洗浄剤組成物 Pending JPH1045553A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20018796A JPH1045553A (ja) 1996-07-30 1996-07-30 残香性向上剤及びこれを含有する洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20018796A JPH1045553A (ja) 1996-07-30 1996-07-30 残香性向上剤及びこれを含有する洗浄剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1045553A true JPH1045553A (ja) 1998-02-17

Family

ID=16420251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20018796A Pending JPH1045553A (ja) 1996-07-30 1996-07-30 残香性向上剤及びこれを含有する洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1045553A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998041185A1 (fr) * 1997-03-18 1998-09-24 Kao Corporation Composition a appliquer sur les cheveux ou sur la peau
JP2002284660A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Haarmann & Reimer Kk 毛髪化粧料用香料組成物
US7731944B2 (en) 2000-09-21 2010-06-08 Kao Corporation Hair cosmetic compositions

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998041185A1 (fr) * 1997-03-18 1998-09-24 Kao Corporation Composition a appliquer sur les cheveux ou sur la peau
US7731944B2 (en) 2000-09-21 2010-06-08 Kao Corporation Hair cosmetic compositions
JP2002284660A (ja) * 2001-03-23 2002-10-03 Haarmann & Reimer Kk 毛髪化粧料用香料組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
BR112012010370B1 (pt) sulfometilsuccinatos de alquila, processo para fazer um sulfometilsuccinato e produtos compreendendo o mesmo
JPH0756037B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2020508314A (ja) 起泡性クレンジング組成物
US6204229B1 (en) Composition to be applied to hair or skin
JPH1045553A (ja) 残香性向上剤及びこれを含有する洗浄剤組成物
JPH11269487A (ja) 酸性染料洗浄用組成物
JPH01287017A (ja) 低刺激性洗顔料
JP2509896B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP3443490B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2000109888A (ja) 洗浄剤組成物
JPH10259121A (ja) 毛髪又は皮膚用界面活性剤組成物
JP3443489B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH10259122A (ja) 毛髪又は皮膚用界面活性剤組成物
JPH10259123A (ja) 毛髪又は皮膚用界面活性剤組成物
JP2000144189A (ja) 生地臭改善剤
JP2000095651A (ja) 頭皮洗浄剤
JP3130373B2 (ja) 洗浄剤組成物
JPH09151391A (ja) 洗浄剤組成物
JPH03115495A (ja) 液体洗浄剤組成物
JPH0684510B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP2000178590A (ja) 洗浄剤組成物
JPH09157689A (ja) 洗浄剤組成物
JPH06128587A (ja) 洗浄剤組成物
JPH0532529A (ja) 水性液体洗浄剤組成物
JPH0820793A (ja) 洗浄剤組成物