JPH1045484A - 定 礎 - Google Patents

定 礎

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Publication number
JPH1045484A
JPH1045484A JP20086896A JP20086896A JPH1045484A JP H1045484 A JPH1045484 A JP H1045484A JP 20086896 A JP20086896 A JP 20086896A JP 20086896 A JP20086896 A JP 20086896A JP H1045484 A JPH1045484 A JP H1045484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glaze
base plate
lightweight concrete
glaze layer
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20086896A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Kimura
哲也 木村
Katsumi Yokoyama
勝美 横山
Kazuhisa Nagata
和寿 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National House Industrial Co Ltd
Original Assignee
National House Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by National House Industrial Co Ltd filed Critical National House Industrial Co Ltd
Priority to JP20086896A priority Critical patent/JPH1045484A/ja
Publication of JPH1045484A publication Critical patent/JPH1045484A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 豪華な外観で、耐候性にすぐれ、変色したり
せず、汚れがつきにくく、汚れても簡単に汚れを落とす
ことができる定礎を提供する。 【解決手段】 軽量コンクリート基板1の表面に少なく
とも建物の施工時期を表示する表示部2を有し、表面の
略全体に釉薬を施し焼成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の施工期間等
を表示する定礎に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から建物の施工期間等を表示するた
めの定礎としては、天然石や金属プレートやプラスチッ
ク板等があり、これら天然石や金属プレートやプラスチ
ック板等に建物の施工期間を表示する表示部を加工した
ものを定礎として建物外周部近辺に設置して、竣工時等
の建物の施工時期等を表示していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記天然石
や金属プレート等は汚れや錆等により美観上の問題が生
じる。また、プラスチック板においては耐候性が悪く、
変色してしまうという問題がある。そこで、本発明者
は、天然石や金属プレートに釉薬を施して焼成するとい
う高級感のあるものを得ようとしたが、これら、天然石
や金属プレートに釉薬を施して焼成しようとする場合、
施薬時に生地中に釉薬が吸着しないので、施薬がしにく
く、また、焼成後に割れが生じ易いという問題がある。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、外観を豪華な外観のものとするこ
とができ、また、耐候性にすぐれ、変色したりせず、更
に、汚れがつきにくく、汚れても簡単に汚れを落とすこ
とができる定礎を提供することを課題とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の定礎は、軽量コンクリート基板1の表面に
少なくとも建物の施工時期を表示する表示部2を有し、
表面の略全体に釉薬を施し焼成して成ることを特徴とす
るものである。このような構成とすることで、建物の施
工期間を表示した軽量コンクリート基板1の表面に簡単
に釉層3を構成して、タイル調の外観をした定礎を提供
することができるものである。そして、表面が釉層3で
あるため、汚れにくく、また、汚れた場合でも簡単に洗
い流すことができることになる。表示部2が釉層3によ
り覆われているため、施行時期の表示が消えることがな
いものである。
【0006】また、軽量コンクリート基板1の表面に形
成された溝2aにより表示部2が構成されることも好ま
しい。このような構成とすることで、表示が消えないの
みならず、表示をどの方向からでも確実に判別すること
ができることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。図1には定礎4の一例が示
してある。この定礎4は軽量コンクリート基板1を主体
とするものである。軽量コンクリート基板1は、ポルト
ランドセメントなどのセメント、頁岩系骨材や磁気質シ
ャモット、坑火石などの骨材、減水剤、水などを含むコ
ンクリート材料を成形型に打設して所定の形状に成形す
ることによって製造される。
【0008】ここで、軽量コンクリート基板1の表面に
は少なくとも建物の施工時期を表示する表示部2が形成
される。表示部2としては添付図面に示す実施形態にお
いては溝2aにより形成してある。この表示部2となる
溝2aを形成するには、軽量コンクリート材料20を成
形型7に打設して軽量コンクリート基板1を成形するに
当たって、図3(a)に示すように成形型7に上記表示
部2となる溝2aに対応する凸型部7aを設けておくも
のである。もちろん、軽量コンクリート基板1の平坦な
表面を、機械加工その他の加工手段で削って表示部2と
なる溝2aを形成してもよいものである。また、軽量コ
ンクリート基板1の表面に、モルタルなどの硬化性材料
で凸状の枠を形成してその内部を表示部2となる溝2a
としてもよいものである。表示部2に表示される数字や
文字等には特別な限定はないが、例えば、1996年に
建物が施工されたとすると、図1のように「定1996
礎」などの表示をするものである。数字や文字に加えて
模様を施すことでより豪華な定礎とすることができる。
【0009】上記のように表面に表示部2となる溝2a
を形成した軽量コンクリート基板1は、釉薬を施して焼
成することで、表面の略全体に釉層3が形成されるもの
である。しかして、表面に表示部2となる溝2aを形成
した軽量コンクリート基板1の表面の全面に図3(b)
のように液状の釉薬5aを塗布する。釉薬5aは表示部
2となる溝2aの内面にも塗布される。その後、釉薬5
aを乾燥させる。釉薬5aの乾燥は、20℃程度の常温
で10分間程度の時間行い、乾燥した釉薬5aの表面を
指で触れても釉薬5aが付着しない程度にまで乾燥させ
ておけば充分である。
【0010】次に、図3(c)のように表示部2となる
溝2aに釉薬材料5bを収容する。釉薬材料5bは、ガ
ラス粒からなる。釉薬材料5bの具体例としては、釉薬
フリットにCMCなどの有機糊剤を0.3〜50%程度
添加し、さらに水を少量添加して拡散させることで調製
された比較的粘性のあるペースト状釉薬が用いられる。
【0011】溝2aでは、先に塗布された釉薬5aの上
に釉薬材料5bが収容されるが、先に塗布した釉薬5a
が乾燥しているので、釉薬材料5bと混ざり合うことが
ない。また、ペースト状の釉薬材料5bは、溝2a以外
の軽量コンクリート基板1の表面にはみ出すことはな
い。なお、ペースト状の釉薬材料5bとしては、粘度1
000〜10000cpの範囲のものが使用し易いもの
である。
【0012】上記のように釉薬5a、釉薬材料5bを塗
布した状態で、軽量コンクリート基板1を焼成炉などに
より加熱して、釉薬5a、釉薬材料5bを同時に焼成す
ることで、表示部2となる溝2aの形状にしたがって、
ガラス質の釉層3a及び釉層3bが形成される。つま
り、図3(d)に示すように、軽量コンクリート基板1
の表面に形成された釉層3は、その表面全面が釉層3a
で覆われると共に、釉層3aの一部に表示部2となる溝
2aの形状にしたがって明確な輪郭を有する釉層3bが
配置され、きわめて意匠性の高いものとなる。
【0013】図4には他の実施形態が示してある。ここ
で、図4(a)に示すように、軽量コンクリート基板1
の表面に表示部2となる溝2aを形成し、該溝2aを含
む軽量コンクリート基板1の表面の全面に釉薬を施して
焼成して、比較的薄い釉層3aを形成し、その後、釉層
3aで覆われた溝2a内に、釉薬材料5b(ここで用い
る釉薬材料としてはガラス粒からなるもののように、前
記釉層3aと異なる色合いあるいは質感を発現するもの
を用いるのが好ましい)を収容し、その後、釉薬材料5
bを焼成することで釉層3aの上に釉層3bを形成す
る。このように形成された軽量コンクリート基板1の表
面に形成された釉層3は、その表面全面が釉層3aで覆
われると共に、釉層3aの一部に表示部2となる溝2a
の形状にしたがって明確な輪郭を有する釉層3bが配置
され、きわめて意匠性の高いものとなる。
【0014】図5には、更に他の実施形態が示してあ
る。この実施形態においては、図5(a)に示すよう
に、成形型7の型内底面を複数の区画に仕切る畝状の凸
型部7aを形成し、凸型部7aで囲まれた凹部7bに釉
薬含有硬化性材料8を収容する。ここで、凹部7bごと
に発現される色や材質の違う釉薬含有硬化性材料8を用
いてもよい。釉薬含有硬化性材料8は、釉薬となるガラ
ス粒と硬化遅延剤をセメントに添加して得られたモルタ
ルが用いられる。硬化遅延剤は、通常のモルタル用の硬
化遅延剤が用いられる。
【0015】釉薬含有硬化性材料8の上部の成形型7内
に軽量コンクリート材料20が流し込まれて、軽量コン
クリート基板1が形成される。型外しされた後の、軽量
コンクリート基板1の表面には各凹部7b毎に分割配置
された釉薬含有硬化性材料8が配置されている。釉薬含
有硬化性材料8は軽量コンクリート基板1に一体的に固
着しているので、取り扱い中にずれたり、剥がれたりす
ることはない。また、図5(b)に示すように、成形型
7の凸型部7aに対応する部分には、釉薬含有硬化性材
料8間の谷部分に軽量コンクリート基板1の表面が露出
している。
【0016】次に、釉薬含有硬化性材料8の表面を水で
洗い流す。モルタルなどからなる硬化性材料の表面部分
は水で洗い流され、ガラスからなる釉薬部分が表面に露
出した状態で残る。釉薬含有硬化性材料8の表面には釉
薬となるガラス粒の凹凸が現れる。硬化性材料の硬化の
進行状況によって、洗い出される硬化性材料の厚みが調
整でき、最終的に得られる釉層3の意匠に変化を持たせ
ることができる。
【0017】その後、釉薬含有硬化性材料8を焼成して
図5(c)に示すように、軽量コンクリート基板1の表
面に釉層3が形成されるものである。なお、図5(c)
では釉層3の表面が平坦に示されているが、前記した釉
薬含有硬化性材料8に含まれる釉薬であるガラス粒の粒
径と前記洗い出し処理の程度によっては、釉層3の表面
にガラス粒の形状に対応する凹凸を形成することができ
るものであり、この場合、釉薬のガラス粒が完全に液体
化しない程度の焼成処理を行うものである。
【0018】上記各実施形態に示すようにして得られた
定礎4は図2に示すように、基礎10の表面の一部など
に接着剤11により接着されるものであり、これにより
定礎4に表示された表示部2を見ることで、その建物が
いつ建築されたかが判り、また、定礎4が建築時の記念
となるものである。図中12は基礎10の表面に施され
る仕上げモルタルである。
【0019】そして、本発明の定礎4は、表面に釉層3
が存在してタイル調の外観をしていて外観を豪華にして
ある。また、定礎4の表面が釉層3であるため、汚れに
くいものであり、また、汚れた場合でも簡単に洗い流す
ことができるものであり、しかも、耐候性に優れ、長期
間にわたって変色したりすることがなく、表示部2の表
示がぼやけたり、消えたりすることがないものである。
【0020】なお、上記実施形態においては、表示部2
を溝2aで構成した例を示したが、表示部2を凸部で構
成してもよく、あるいは、凸部と溝2aとの両者を混在
させて構成してもよいものである。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、軽量コンクリート基板の表面に少な
くとも建物の施工時期を表示する表示部を有し、表面の
略全体に釉薬を施し焼成してあるので、釉層の存在によ
り表面に汚れが付着しにくく、また、汚れた場合でも簡
単に水洗いにより洗い流すことができるものであり、ま
た、表面の施工期間等の表示をしている表示部の表示が
消えないという利点がある。また、定礎をコンクリート
製の基礎の表面に接着して取付ける際、軽量コンクリー
ト基板であるため、なじみが良くて確実に接着できるも
のである。更に、軽量コンクリート基板であるため、釉
薬がを施釉しやすく、簡単且つ確実に釉層を形成できる
ものである。
【0022】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、軽量コンクリー
ト基板の表面に形成された溝により表示部が構成されて
いるので、表示をどの方向から見ても確実に判別するこ
とができ、また、表示部が消えることがなく、また、表
示部が欠けたりすることもないものであって、長期間に
わたって、はっきりと表示することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)(c)は本発明の一実施例を示
し、(a)は正面図であり、(b)は上面図であり、
(c)は側面図である。
【図2】同上の取付け状態を示す断面図である。
【図3】(a)乃至(d)は同上の定礎の一製造順序を
示す説明図である。
【図4】(a)乃至(c)は同上の定礎の他の製造順序
を示す説明図である。
【図5】(a)乃至(c)は同上の定礎の更に他の製造
順序を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軽量コンクリート基板 2 表示部 2a 溝 3 釉層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽量コンクリート基板の表面に少なくと
    も建物の施工時期を表示する表示部を有し、表面の略全
    体に釉薬を施し焼成して成ることを特徴とする定礎。
  2. 【請求項2】 軽量コンクリート基板の表面に形成され
    た溝により表示部が構成されて成ることを特徴とする請
    求項1記載の定礎。
JP20086896A 1996-07-31 1996-07-31 定 礎 Pending JPH1045484A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20086896A JPH1045484A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 定 礎

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20086896A JPH1045484A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 定 礎

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JPH1045484A true JPH1045484A (ja) 1998-02-17

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ID=16431571

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JP20086896A Pending JPH1045484A (ja) 1996-07-31 1996-07-31 定 礎

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000222