JPH09208344A - 施釉コンクリートパネルの製造方法 - Google Patents

施釉コンクリートパネルの製造方法

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JPH09208344A
JPH09208344A JP1609296A JP1609296A JPH09208344A JP H09208344 A JPH09208344 A JP H09208344A JP 1609296 A JP1609296 A JP 1609296A JP 1609296 A JP1609296 A JP 1609296A JP H09208344 A JPH09208344 A JP H09208344A
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concrete panel
glazed
recess
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JP1609296A
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Satoshi Kitagawa
聡 北川
Masayoshi Torii
昌良 鳥居
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National House Industrial Co Ltd
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National House Industrial Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/4505Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements characterised by the method of application

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 施釉コンクリートパネルの釉面に、明確な輪
郭を有する模様を簡単に形成できるようにする。 【解決手段】 成形されたコンクリートパネルの表面に
釉薬を施し焼成して施釉コンクリートパネルを製造する
方法であって、その表面に釉薬収容凹部32を有するコ
ンクリートパネル30を準備する工程と、釉薬収容凹部
32に釉薬材料40を収容する工程と、釉薬材料を焼成
する工程とを含むことにより、得られる釉面層42の輪
郭が明確に形成され、意匠性の高い施釉コンクリートパ
ネルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリートパネ
ルの表面に釉薬を施し焼成して得られる施釉コンクリー
トパネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】施釉コンクリートパネルは、釉面の優れ
た装飾性や汚れの付き難さ、洗浄の容易さなどの利点を
有し、各種建築物の壁面材料として広く利用されてい
る。施釉コンクリートパネルの一般的な製造方法は、成
形型にコンクリートを流し込んでパネルを成形した後、
得られたコンクリートパネルの表面に釉薬を塗布し焼成
することで、コンクリートパネルの表面にガラス質の釉
面を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の施釉コンクリー
トパネルの製造方法では、コンクリートパネルのひとつ
の面に、色や材質の異なる釉面部分を組み合わせて明確
な模様を形成するのが難しいという問題がある。釉薬
は、粉粒状あるいはペースト状であるから、施釉時にコ
ンクリートパネルの表面に、色や材質の異なる釉薬を模
様状に配置すること自体は可能である。しかし、釉薬を
正確に同じ模様で塗布したり散布したりするのは技術的
に難しく、大量生産には向かない。施釉時点での釉薬は
コンクリートパネルの表面に単に付着または載っている
だけなので、施釉後に焼成までの取り扱い中に、模様状
に配置された釉薬が移動したり互いに混ざり合ったりし
て模様の輪郭が不明確になることがある。また、焼成工
程では、釉薬が熱溶融した後で固化して滑らかな釉面と
なるので、熱溶融した釉薬同士が移動したり混ざり合っ
たりすることも起こる。
【0004】したがって、従来の方法では、色や材質の
違う釉薬で、大雑把な輪郭の模様を形成することはでき
るが、明確な輪郭を有する模様や細かな模様を形成する
ことは困難であり、生産性にも劣っていた。そこで、こ
の発明の課題は、施釉コンクリートパネルの釉面に、明
確な輪郭を有する模様を簡単に形成できるようにするこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る施釉コ
ンクリートパネルの製造方法は、成形されたコンクリー
トパネルの表面に釉薬を施し焼成して施釉コンクリート
パネルを製造する方法であって、その表面に釉薬収容凹
部を有するコンクリートパネルを準備する工程と、釉薬
収容凹部に釉薬材料を収容する工程と、釉薬材料を焼成
する工程とを含む。
【0006】コンクリートパネルの材料は、通常の施釉
コンクリートパネルと同様に、ポルトランドセメントな
どのセメント、頁岩系骨材や磁気質シャモット、坑火石
などの骨材、、減水剤、水などを含むコンクリート材料
が用いられる。コンクリートパネルは、コンクリート材
料を成形型に打設して所定の形状に成形することによっ
て製造される。
【0007】成形型は、鋼材、木材、合成樹脂その他の
通常の型材料からなり、製造するコンクリートパネルの
形状に合わせて、矩形その他の箱形状のものや単純な箱
形状以外に凹凸や曲面部分を有するものであってもよ
い。釉薬収容凹部は、コンクリートパネルの表面に、形
成しようとする釉面模様の形状に合わせて配置され、円
や多角形などの幾何図形、文字や記号、その他自由な形
状が採用できる。釉薬収容凹部の深さは、模様を構成す
ることができるだけの厚みの釉薬材料を収容して保持で
きればよい。
【0008】コンクリートパネルに釉薬収容凹部を形成
するには、成形型に釉薬収容凹部の形状に対応する凸型
部を設けておけばよい。また、コンクリートパネルの平
坦な表面を、機械加工その他の加工手段で削って釉薬収
容凹部を形成することもできる。コンクリートパネルの
表面に、モルタルなどの硬化性材料で凸状の枠を形成
し、その内部を釉薬収容凹部とすることも可能である。
【0009】釉薬は、通常の施釉コンクリートパネルと
同様の釉薬が用いられる。具体的には硼酸フリット等、
焼成したときにガラス質の釉面を形成できる鉱物が含ま
れる。釉薬材料は、上記のような釉薬を含み、施釉作業
に使用できるように処理された材料である。釉薬材料と
して、ガラス固形物を用いることができる。ガラス固形
物は、ガラス粉粒、ガラス細片、ガラス棒などの形状で
使用される。ガラス繊維の糸条や布を用いることもでき
る。模様の形に合わせて成形されたガラス板を用いるこ
ともできる。ガラス布やガラス板を所定形状に成形する
には、裁断やプレス成形などの手段が採用できる。
【0010】釉薬材料として、釉薬を含有するペースト
材料を用いることができる。具体的には釉薬を水などの
液体に分散させて泥しょう状にしたものであり、取り扱
いが容易になる。ペースト状の釉薬材料としては、粘度
1000〜10000cpの範囲のものが使用し易い。コ
ンクリートパネルに複数の釉薬収容凹部を配置して、そ
れぞれに異なる色または材質の釉薬材料を配置しておけ
ば、施釉コンクリートパネルに、色や材質の異なる模様
部分を同時に形成することができる。
【0011】コンクリートパネルの釉薬収容凹部に釉薬
材料を収容した後、通常の施釉コンクリートパネルの製
造と同様に釉薬の焼成が行われる。焼成温度や時間は、
釉薬の種類によっても異なり、通常の処理条件の中で適
宜に選択される。釉薬の焼成を行う前に、コンクリート
パネルを予備乾燥しておくこともできる。釉薬の焼成工
程で、釉薬収容凹部内の釉薬材料は熱溶融し、溶融液が
釉薬収容凹部の形状にしたがって配置される。釉薬材料
に含まれるバインダーなどは焼失する。焼成を終えれ
ば、釉薬収容凹部内の釉薬材料からなる溶融液が固化し
て、釉薬収容凹部の形状にしたがった輪郭を有する釉面
が形成される。
【0012】コンクリートパネルのうち、釉薬収容凹部
以外の表面にも釉面を形成することができる。釉薬収容
凹部に所定の釉薬材料を収容した後、釉薬収容凹部の上
面を含むコンクリートパネルの表面に、液状あるいは粉
末状の釉薬を配置して焼成を行えば、釉薬収容凹部では
先に収容された釉薬材料と表面の釉薬とが組み合わせら
れた釉面が構成され、釉薬収容凹部以外の場所では表面
の釉薬のみによる釉面が構成されることになり、両者の
対比による模様が明確に構成される。表面の釉薬を透明
あるいは半透明にしておけば、釉薬収容凹部内の釉薬に
よる色が良好に発現される。
【0013】釉薬収容凹部に釉薬材料を収容する前に、
釉薬収容凹部の内部を含むコンクリートパネルの表面全
体に上記釉薬材料とは別の釉薬を施して焼成すれば、コ
ンクリートパネルの表面全体に釉面が形成される。その
後で、前記同様に釉薬収容凹部に釉薬材料を収容して焼
成すれば、釉薬収容凹部の部分では先に形成された釉面
が覆い隠されて新たな釉面が形成されるので、釉薬収容
凹部以外の場所との釉面の対比による模様が構成され
る。
【0014】さらに、釉薬収容凹部の内部を含むコンク
リートパネルの表面全体に別の釉薬を塗布して乾燥させ
た後で、釉薬収容凹部に釉薬材料を収容し、前記先に塗
布した釉薬と後で釉薬収容凹部に収容した釉薬材料と
を、同じ焼成工程で同時に焼成することもできる。この
場合、先に塗布する釉薬は比較的粘性の少ない液体状の
釉薬を用い、後で釉薬収容凹部に収容する釉薬材料は比
較的粘性のあるペースト状の釉薬材料を用いれば、互い
に混じることがなく、好都合である。
【0015】第2の発明に係る施釉コンクリートパネル
の製造方法は、コンクリートパネルを成形する成形型と
して、型内底面に釉薬収容凹部を有する成形型を準備す
る工程と、成形型の前記釉薬収容凹部に釉薬を含む硬化
性材料を充填する工程と、成形型にコンクリート材料を
打設してコンクリートパネルを成形する工程と、硬化性
材料およびコンクリートパネルの硬化後、釉薬含有硬化
性材料を含むコンクリートパネルを成形型から取り外す
工程と、硬化性材料に含まれる釉薬を焼成する工程とを
含む。
【0016】この発明では、コンクリートパネルではな
く、コンクリートパネルを成形する成形型に釉薬収容凹
部を配置しておく。成形型に釉薬収容凹部を配置するに
は、型面を切削等で加工したり、成形型の型面に凸状の
枠を配置して、この凸状の枠の内側の空間を釉薬収容凹
部としたりすればよい。釉薬を含む硬化性材料は、前記
同様の釉薬を、モルタルや合成樹脂などの硬化性材料に
含有させて、ペースト状にしたものである。このような
硬化性材料は、釉薬収容凹部の形状にしたがって充填し
ておくことができる。
【0017】釉薬収容凹部に硬化性材料が充填された
後、コンクリート材料を打設してコンクリートパネルを
成形する工程は、通常のコンクリートパネルの製造方法
と同様である。コンクリートパネルを型外しすれば、コ
ンクリートパネルとともに釉薬含有硬化性材料も取り外
される。
【0018】硬化性材料に含まれる釉薬の焼成は、通常
の施釉コンクリートパネルの製造における釉薬の焼成と
同様に行われる。硬化性材料に含まれる釉薬が焼成され
れば、コンクリートパネルの表面には成形型の釉薬収容
凹部の形状に対応する釉面が構成される。コンクリート
パネルの表面に配置された釉薬含有硬化性材料が硬化す
る前に、釉薬含有硬化性材料の表面を水などの溶剤で洗
い流すと、溶剤に溶ける硬化性材料部分のみが流れ出
て、溶剤に溶けないガラスなどの釉薬部分のみが表面に
出る。このようにすれば、釉薬含有硬化性材料を焼成し
たときに、釉薬による良好な釉面が形成される。
【0019】
【発明の実施形態】図1および図2に、この発明の1実
施形態となる施釉コンクリートパネルの製造方法を、製
造工程の順に表す。図1(a) に示すように、浅い矩形箱
形をなす成形型10の型内底面12に、凸型部12を配
置しておく。この成形型10に、コンクリート材料を流
し込み、コンクリートパネル30を成形する。
【0020】コンクリート材料が固化すれば、成形型1
0からコンクリートパネル30を型外しする。図1(b)
に示すように、コンクリートパネル30の表面には凸型
部12に対応する釉薬収容凹部32が形成される。次
に、コンクリートパネル30の全面に、液状の釉薬43
を塗布する。釉薬43は釉薬収容凹部32の内面にも塗
布される。その後、釉薬43を乾燥させる。釉薬43の
乾燥は、20℃程度の常温で10分間程度の時間行い、
乾燥した釉薬43の表面を指で触れても釉薬43が付着
しない程度まで乾燥させておけば十分である。
【0021】コンクリートパネル30の釉薬収容凹部3
2に釉薬材料40を収容する。釉薬材料40は、ガラス
粒からなる。釉薬材料40の具体例として、釉薬フリッ
トにCMCなどの有機糊剤を0.3〜50%程度添加
し、さらに水を少量添加して拡散させることで調製され
た比較的粘性のあるペースト状釉薬が用いられる。釉薬
収容凹部32では、先に塗布された釉薬43の上に釉薬
材料40が収容される。釉薬43は乾燥しているので、
釉薬材料40と混ざり合うことはない。また、ペースト
状の釉薬材料40は、釉薬収容凹部32以外のコンクリ
ートパネル30表面にはみ出すことはない。
【0022】コンクリートパネル30を焼成炉などで加
熱して、釉薬材料40および釉薬43を同時に焼成すれ
ば、図1(c) に示すように、釉薬収容凹部32の形状に
したがってガラス質の釉面層42および釉面層44が形
成される。図2に示すように、製造された施釉コンクリ
ートパネル30は、その表面全体が釉面層44で覆われ
るとともに、釉面層44の一部に釉薬収容凹部32の形
状にしたがって明確な輪郭を有する釉面層42が配置さ
れ、極めて意匠性の高いものとなる。
【0023】〔別の実施形態1〕図3(a) 〜(c) には、
前記実施形態と一部の工程が異なる実施形態を表す。基
本的な作業工程は前記実施形態と共通しているので、前
記実施形態と異なる点を主に説明する。図3(a) に示す
ように、釉薬収容凹部32の内部を含むコンクリートパ
ネル30の表面全体に釉薬を施し焼成して、比較的薄い
釉面層44を形成する。この工程で使用する釉薬は、前
記実施形態で用いた釉薬43と同様に、凹凸形状に沿っ
て釉薬を配置できる液状あるいはペースト状の釉薬材料
が用いられる。
【0024】図3(b) に示すように、釉面層44で覆わ
れた釉薬収容凹部32の内部に、釉薬材料40を収容す
る。ここで用いる釉薬材料40はガラス粒からなるもの
でよく、前記釉面層44とは異なる色あるいは質感を発
現するものである。図3(c) に示すように、釉薬材料4
0を焼成すれば、釉薬収容凹部32の内部で釉面層44
の上に釉薬材料40による釉面層42が形成される。得
られた施釉コンクリートパネル30の表面外観は、釉面
層44の中に釉面層42が明確な輪郭を有する模様とし
て配置されたものとなる。
【0025】〔別の実施形態2〕図4(a) 〜(c) には、
成形型30に釉薬収容凹部を設ける場合の実施形態を表
す。基本的な作業工程は前記実施形態と共通しているの
で、前記実施形態と異なる点を主に説明する。図4(a)
に示すように、成形型30の型内底面を複数の区画に仕
切る畝状の凸型部14が設けられている。凸型部14で
囲まれたそれぞれの空間が釉薬収容凹部16となる。各
々の釉薬収容凹部16に、釉薬含有硬化性材料48が収
容される。釉薬収容凹部16毎に、発現される色や材質
の違う釉薬含有硬化性材料48を用いる。釉薬含有硬化
性材料48は、釉薬となるガラス粒と硬化遅延剤をセメ
ントに添加して得られたモルタルが用いられる。硬化遅
延剤は、通常のモルタル用の硬化遅延剤が用いられる。
【0026】釉薬含有硬化性材料16の上部の成形型3
0内にコンクリート材料が流し込まれてコンクリートパ
ネル30が成形される。コンクリートパネル30が硬化
した後、型外しを行う。図4(b) に示すように、型外し
されたコンクリートパネル30の表面には、各釉薬収容
凹部15毎に分割配置された釉薬含有硬化性材料48が
配置されている。釉薬含有硬化性材料48はコンクリー
トパネル30に一体的に固着しているので、取り扱い中
にずれたり剥がれたりすることはない。成形型10の凸
型部14に対応する部分は、釉薬含有硬化性材料48の
間の谷部分にコンクリートパネル30の表面が露出して
いる。
【0027】つぎに、釉薬含有硬化性材料48の表面を
水で洗い流す。モルタルなどからなる硬化性材料48の
表面部分は水で洗い出され、ガラスからなる釉薬部分が
表面に露出した状態で残る。釉薬含有硬化性材料48の
表面には、釉薬となるガラス粒の凹凸が表れる。硬化性
材料48の硬化の進行状況によって、洗い出される硬化
性材料48の厚みが調整でき、最終的に得られる釉面の
意匠に変化を付けることができる。
【0028】その後、釉薬含有硬化性材料48を焼成す
れば、図4(c) に示すように、コンクリートパネル30
の表面に模様状に配置された釉面層49が形成された施
釉コンクリートパネル30が得られる。なお、図4(c)
では釉面層49の表面が平坦に示されているが、前記し
た釉薬含有硬化性材料48に含まれる釉薬であるガラス
粒の粒径と前記洗い出し処理の程度によっては、釉面層
49の表面にガラス粒の形状に対応する凹凸を形成する
ことができる。この場合、釉薬のガラス粒が完全には液
体化しない程度の焼成処理を行う。
【0029】
【発明の効果】この発明にかかる施釉コンクリートパネ
ルの製造方法は、コンクリートパネルあるいは成形型に
釉薬収容凹部を設けておくことにより、施釉コンクリー
トパネルの釉面に、明確な輪郭を有する模様を簡単に形
成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態を表し、製造工程を工程
順に表す断面図。
【図2】 得られた施釉コンクリートパネルを表す斜視
図。
【図3】 別の実施形態を表し、製造工程を工程順に表
す断面図。
【図4】 別の実施形態を表し、製造工程を工程順に表
す断面図。
【符号の説明】
10 成形型 12、14 凸型部 16 釉薬収容凹部 30 コンクリートパネル 32 釉薬収容凹部 40 釉薬材料 42、44、49 釉面層 43 釉薬 48 釉薬含有硬化性材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形されたコンクリートパネルの表面に釉
    薬を施し焼成して施釉コンクリートパネルを製造する方
    法であって、 その表面に釉薬収容凹部を有するコンクリートパネルを
    準備する工程と、 前記釉薬収容凹部に釉薬材料を収容する工程と、 前記釉薬材料を焼成する工程とを含む施釉コンクリート
    パネルの製造方法。
  2. 【請求項2】前記釉薬材料が、ガラス固形物である請求
    項1に記載の施釉コンクリートパネルの製造方法。
  3. 【請求項3】前記釉薬材料が、釉薬を含有するペースト
    材料である請求項1または2に記載の施釉コンクリート
    パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】成形されたコンクリートパネルの表面に釉
    薬を施し焼成して施釉コンクリートパネルを製造する方
    法であって、 前記コンクリートパネルを成形する成形型として、型内
    底面に釉薬収容凹部を有する成形型を準備する工程と、 前記成形型の前記釉薬収容凹部に釉薬を含む硬化性材料
    を充填する工程と、 前記成形型にコンクリート材料を打設してコンクリート
    パネルを成形する工程と、 前記硬化性材料および前記コンクリートパネルの硬化
    後、前記釉薬含有硬化性材料を含むコンクリートパネル
    を前記成形型から取り外す工程と、 前記硬化性材料に含まれる釉薬を焼成する工程とを含む
    施釉コンクリートパネルの製造方法。
JP1609296A 1996-01-31 1996-01-31 施釉コンクリートパネルの製造方法 Withdrawn JPH09208344A (ja)

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