JPH1045272A - シート分離装置 - Google Patents

シート分離装置

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JPH1045272A
JPH1045272A JP22317496A JP22317496A JPH1045272A JP H1045272 A JPH1045272 A JP H1045272A JP 22317496 A JP22317496 A JP 22317496A JP 22317496 A JP22317496 A JP 22317496A JP H1045272 A JPH1045272 A JP H1045272A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積載されているシートの条件が変化しても不
送りを発生することなく確実に分離を行うことができる
シート分離装置を提供する。 【解決手段】 シート5を給送する方向に駆動される搬
送ローラ2と、これに対向しシート5の給送方向と逆方
向に駆動される分離ローラ3とを備えたシート分離装置
である。搬送ローラ2と分離ローラ3の間の押圧接触力
を変化させる押圧接触力調整手段として加圧レバー1
2、加圧スプリング13及びリニアアクチュエータ14
を備え、また搬送ローラ2によってシートが適正に給送
されているか否かを検知する用紙センサー6を設ける。
用紙センサー6によりシート5が適正に給送されていな
いと判断された場合に、押圧接触力が増大するよう制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファックス等の画像形成装置の給紙装置において、
シートを1枚ずつ分離して給送するためのシート分離装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に従来のシート分離装置の一例を
示す。図において、ピックアップローラ1は、図示しな
いピックアップソレノイドをオンすることによって、ト
レイ7内に積載されたシート5に当接するよう垂直方向
に下降移動する。積載されたシート5は、一定時間駆動
されるピックアップローラ1により、最上部から1枚以
上がフィードローラ2のニップ部に向けて搬送される。
なお、ピックアップローラ1、フィードローラ2、リバ
ースローラ3及びグリップローラ対4の各ローラは、す
べて図示しない共通の搬送モータによって駆動されてい
る。
【0003】フィードローラ2は、図示しないフィード
ローラクラッチを介して搬送駆動力が与えられる。リバ
ースローラ3は、フィードローラ2の回転方向と反対方
向に、その駆動力が与えられるよう図示しないトルクリ
ミッタを介して駆動される。このためフィードローラ2
に当接している最上位のシートは搬送方向に進行し、同
時に2枚目以降のシートはリバースローラ3の戻し作用
によりトレイ7に向かって押し戻される。ニップ部に1
枚だけシートが挟持された状態では、リバースローラ3
はトルクリミッタで設定された負荷トルクをシートに付
与しながら連れ回りの状態となる。
【0004】こうして1枚に分離されたシート5はグリ
ップローラ対4によって画像形成部に搬送される。また
グリップローラ対4による搬送が行われた後は、フィー
ドローラクラッチがオフにされ、フィードローラ2及び
リバースローラ3は、シートの搬送に伴って連れ回り
し、シートの張り、たるみ等を回避する。
【0005】次に、図13に沿ってニップ部における模
式的なシートの分離条件について説明する。シートに対
する搬送力は、同図(a)に示すローラとシート間の摩
擦係数μr、シート同士の摩擦係数μp、押圧接触力P
B、及び戻しトルクTAで決まる。同図(b)は、これ
らのパラメータに基づくシートの分離条件を表したグラ
フである。このグラフにおいて、2つの関係式PB=1
/μp・TA、PB=1/μr・TAによって形成され
る図中斜線領域内に、押圧接触力PBと戻しトルクTA
の条件が有ればシートは1枚づつ分離されることとな
る。押圧接触力PBが低く、戻しトルクTAが大きい場
合には、シートの不送りが発生し、押圧接触力PBが大
きく、戻しトルクTAが小さい場合には、重送が発生す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】その一方で、上記摩擦
係数μp、μrはシートの種類、温度、湿度、積載状態
などのさまざまな条件で変動する。また戻しトルクTA
及び押圧接触力PBの設定値も部品のばらつき等で変動
がある。このため図14に示すように、上記2つの関係
式によって形成されるシート分離のための適正な領域が
変動し、図12に示す従来のシート分離装置において
は、これらパラメータの変動によりシートの不送りある
いは重送が発生してしまう場合があった。
【0007】これに対し、分離領域にシートが搬送され
たことを検知する検知手段を設け、検知以前は押圧接触
力を小さくし、検知以降は押圧接触力を大きく制御する
ものが提案されている(特開昭63−171736
号)。
【0008】しかしながら、上記従来の技術において押
圧接触力は2値的に変化するのみで、しかも分離動作中
の押圧接触力は変化することがない。従ってシートの摩
擦係数の変化に起因する分離不良に対してはこれに対処
することができないという問題があった。
【0009】請求項1の発明は、積載されているシート
の条件が変化しても不送りを発生することなく確実に分
離を行うことができるシート分離装置を提供することを
目的としている。
【0010】請求項2の発明は、上記シートの確実な分
離を行うと共に、シートの重送についてもこれを防止す
ることができるシート分離装置を提供することを目的と
している。
【0011】請求項3の発明は、多数のシートを連続的
に分離給送する場合に、その給送レートの低下を防止す
ることを目的としている。
【0012】請求項4の発明は、時間経過に伴うシート
の特性変化に起因する分離不良を、給送レートを低下さ
せることなく防止することを目的としている。
【0013】請求項5の発明は、新たなシート積載に伴
うシートの特性変化に起因する分離不良を、給送レート
を低下させることなく防止することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート分離
装置のうち請求項1に係るものは、シートを給送する方
向に駆動される搬送ローラと、該搬送ローラに対向し上
記給送方向と逆方向に駆動される分離ローラとを備えた
シート分離装置において、上記搬送ローラと上記分離ロ
ーラの間の押圧接触力を変化させる押圧接触力調整手段
と、上記搬送ローラによってシートが適正に給送されて
いるか否かを検知するシート検知手段を設け、上記シー
ト検知手段によりシートが適正に給送されていないと判
断された場合に、上記搬送ローラと上記分離ローラの間
の押圧接触力を増大するよう上記押圧接触力調整手段を
制御することを特徴とする。
【0015】同請求項2に係るものは、上記搬送ローラ
と上記分離ローラの間の押圧接触力を、シート給送開始
時においてシートが適正に給送されないほどに小さい値
とし、該値を上記シート検知手段がシートが適正に給送
されたことを判断する時点まで徐々に増加させ、その後
シートの分離が完了するまで、該時点における値を維持
するよう上記押圧接触力調整手段を制御することを特徴
とする。
【0016】同請求項3に係るものは、上記維持された
押圧接触力を、後に連続するシート分離の際の押圧接触
力とすることを特徴とする。
【0017】同請求項4に係るものは、シートの給送が
所定時間以上行われなかった場合に、上記維持された押
圧接触力を解除し、該シートに対する押圧接触力の再設
定を行うようにしたことを特徴とする。
【0018】同請求項5に係るものは、シートの積載箇
所に対するシートの積載操作に必要な操作が行われたこ
とを検知する操作検知手段を備え、該操作検知手段によ
りシートの積載操作に必要な操作が行われたことが検知
された場合に、上記維持された押圧接触力を解除し、次
のシートに対する押圧接触力の再設定を行うようにした
ことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
沿って説明する。図1は本発明シート分離装置の第1の
実施形態における概略側面図である。本実施形態におい
て図12に示した従来のシート分離装置と同じ構成部分
には同じ符号を用い、その説明を省略する。図におい
て、本発明のシート分離装置は、図12に示す従来の装
置構成に加えて、さらに加圧レバー12、加圧スプリン
グ13及びリニアアクチュエータ14から構成される押
圧接触力調整手段を備えている。
【0020】押圧接触力調整手段は、リバースローラ3
をフィードローラ2に対し接離させることによって、両
ローラ間の押圧接触力を調整するためのものである。L
字型の加圧レバー12は、その一端にリバースローラ3
を軸支し、他端側を加圧スプリング13を介してリニア
アクチュエータ14に接続してある。リニアアクチュエ
ータ14の動作により加圧レバー12は、支点12aを
中心に回動し、フィードローラ2に対するリバースロー
ラ3の押圧接触力を変化させる。
【0021】図中6は用紙センサーであり、シート5の
先端を検知することによってシートが適正に給送されて
いるか否かを判断するためのものである。すなわち、ピ
ックアップローラ1が起動されてからシート5の先端が
用紙センサー6に検知されるまでの予測時間Tbを設定
し、予測時間Tbが経過しても用紙センサー6によるシ
ートの検知がなされない場合には、シートが適正に給送
されていないと判断する。
【0022】図2は上記第1の実施形態における動作の
フローチャートを示したものである。以下、本フローチ
ャートに従ってシート分離装置の動作を説明する。図示
しない画像形成装置の制御部より給紙命令が出力される
と、各ローラを駆動する搬送モータが起動され(ステッ
プ1)、フィードクラッチ及びピックアップソレノイド
がオンされ、ピックアップローラ1によるシート5の搬
送が開始される(ステップ2)。ピックアップソレノイ
ドは、所定時間Ta駆動された後(ステップ3)、停止
され、ピックアップローラ1によるシート送りは終了す
る(ステップ4)。ピックアップローラ1の送りにより
シート5先端はフィードローラ2とリバースローラ3と
のニップ部に送られ、リバースローラ3によって1枚に
分離されつつ、フィードローラ2によってさらに給送さ
れる。
【0023】次に、制御部はシートが正しく分離された
ときに、シート先端が用紙センサ6に到着するまでの予
測時間Tbが経過した時点で、用紙センサー6の出力を
読み取る(ステップ5、6)。そして該時点で用紙セン
サー6がシート先端を検知していない場合には、シート
が適正に給送されていないと判断し、リニアアクチュエ
ータ14を駆動して、フィードローラ2とリバースロー
ラ3間の押圧接触力を増大させ、再度分離搬送を行う
(ステップ7)。これにより図3に示すように、不送り
条件域にあった設定(図のA点)が分離条件域に移行し
(図のB点)、シート5は正しく1枚に分離され給送さ
れることとなる。
【0024】予測時間Tbが経過した時点で、用紙セン
サー6によるシートの検出が行われた場合には、適正に
シートが搬送されたと判断され、フィードローラクラッ
チがオフとされ、フィードローラ2は停止される(ステ
ップ8)。フィードローラクラッチがオフにされた後
に、用紙センサー6によるシート後端の検出がなされ
(ステップ9)、検出されている場合にはリニアアクチ
ュエータ14を初期状態に戻す(ステップ10)。この
動作は連続的にリニアアクチュエータ14を反転駆動さ
せホームポジションに強制的に戻すことによりおこなわ
れる。連続してシートの給紙が行われる場合には、上記
動作が繰り返され(ステップ11)、そうでない場合に
は搬送モータが停止され、給送動作が終了される(ステ
ップ12)。
【0025】次に本発明シート分離装置の第2実施形態
について説明する。図4は第2の実施形態におけるシー
ト分離装置の概略側面図である。図において先に説明し
た第1の実施形態と同じ構成部分には同じ符号を付し、
その説明を省略する。本実施形態においてシート分離装
置は、さらに2つの用紙センサー10、11を備えてい
る。用紙センサー10、11は、フィードローラ2とグ
リップローラ対4との間の搬送路上に設置され、フィー
ドローラ2通過後のシート5の先端を検出する。これら
用紙センサー10、11は、用紙センサー6よりも早い
時点でシートの不送りを検知することができる。
【0026】本実施形態においては、フィードローラ2
とリバースローラ3との間の押圧接触力PBを、各用紙
センサー10、11によって検出されるシートの位置と
共に変化させている。図5(a)は、押圧接触力PBと
シート搬送位置との関係を示すグラフである。図のよう
に、ピックアップローラ1の作用によってシート先端が
用紙センサー11に到着した時点から、リニアアクチュ
エータを駆動し、徐々に押圧接触力PBを上昇せしめ
る。リニアアクチュエータ駆動前の押圧接触力Ppが、
同図(b)に示すようにP点にあるとした場合に、リニ
アアクチュエータの駆動により押圧接触力がPqになる
と、動作点が不送り領域と分離領域の境界線上のQ点に
移動する。これによって、分離部で不送り状態で停留し
ていたシート5が搬送されはじめる。シート5が搬送さ
れ、その先端が用紙センサー10で検知されると、所定
時間Δtだけ経過した後にリニアアクチュエータが停止
され、安定した送りができるR点の押圧接触力Prを維
持する。
【0027】このように、押圧接触力PBを予め不送り
領域になるように初期設定し、押圧接触力を徐々に増大
することによって、シートの分離特性が万一重送側に変
動したときも確実に分離可能条件となる低い押圧接触力
を自動的に調節、選択可能となる。
【0028】図6は上記第2の実施形態における動作の
フローチャートを示したものである。以下、本フローチ
ャートに従ってシート分離装置の動作を説明する。図示
しない画像形成装置の制御部より給紙命令が出力される
と、各ローラを駆動する搬送モータが起動され(ステッ
プ1)、フィードクラッチ及びピックアップソレノイド
がオンされ、ピックアップローラ1によるシート5の搬
送が開始される(ステップ2)。用紙センサー11がシ
ート5の先端を検出すると(ステップ3)、ピックアッ
プソレノイドが停止され、ピックアップローラ1による
シート送りは終了する(ステップ4)。このとき同時に
リニアアクチュエータ14が作動され、リバースローラ
3を徐々に加圧する(ステップ4)。リニアアクチュエ
ータ14の駆動により、徐々にフィードローラ2とリバ
ースローラ3との間の押圧接触力が高まると、ある時点
でシート5が搬送されはじめる。シート5が搬送され、
用紙センサー10によって検知されると(ステップ
5)、所定時間Δt待って(ステップ6)、リニアアク
チュエータ14を停止し、停止時点における押圧接触力
を維持する(ステップ7)。
【0029】次いで用紙センサー6によってシート先端
が検出されると(ステップ8)、フィードローラクラッ
チをオフにし、フィードローラ2の駆動を停止する(ス
テップ9)。用紙センサー11によってシートの後端が
検出されると(ステップ10)、リニアアクチュエータ
14はリセットされる(ステップ11)。さらに用紙セ
ンサー6によりシートの後端が検出されると(ステップ
12)、連続してシートの給紙を行うか否かが判断され
(ステップ13)、連続給紙が行われる場合には、上記
動作が繰り返され、そうでない場合には搬送モータが停
止され、給送動作が終了される(ステップ14)。
【0030】次に本発明シート分離装置の第3実施形態
について説明する。上記第2の実施形態においては、1
枚のシート分離動作毎に押圧接触力の自動調整を行い、
このため自動調整に必要な時間だけ、連続給送レートが
低下する。ところでシート材の分離条件は、同一の環境
下で積載された同一種、同一パックのシートでは1枚ご
との変動は小さい。この点に鑑みて、本発明では連続的
にシート搬送を行うときには、最初に調整された押圧接
触力を保持したまま以降の自動調節を行うことなく分離
搬送を行うように構成している。本実施形態におけるシ
ート分離装置の構成は図4に示す第2の実施形態のもの
と同様であり、その説明を省略する。
【0031】以下、本実施形態における分離搬送動作を
図7に示すフローチャートに従って説明する。本実施形
態において、最初のシートの分離搬送は上記第2の実施
形態における動作と同じである(ステップ1〜11)。
最初のシートの搬送が終了すると、次の給紙が連続して
行われるか否かが判断され(ステップ12)、連続給紙
がなされる場合には、処理を最初の処理に戻さずに、ス
テップ13〜18に沿って実行する。すなわち、フィー
ドクラッチ及びピックアップソレノイドをオンにして次
のシートの給送を開始する(ステップ13)。ここでリ
ニアアクチュエータによる押圧接触力の調整を行わな
い。次いで用紙センサー6によってシート先端が検出さ
れると(ステップ14)、フィードローラクラッチをオ
フにし、フィードローラ2の駆動を停止する(ステップ
15)。用紙センサー11によってシートの後端が検出
され(ステップ16)、さらに用紙センサー6によりシ
ートの後端が検出されると(ステップ17)、連続して
シートの給紙を行うか否かが判断される(ステップ1
8)。連続給紙が行われる場合には、上記ステップ13
〜17の動作が繰り返され、そうでない場合には搬送モ
ータが停止され(ステップ19)、リニアアクチュエー
タもリセットされて給送動作が終了される(ステップ2
0)。
【0032】本実施形態においては、搬送モータを停止
することなく連続的にシートを搬送する場合に押圧接触
力の再調整を省略する例を説明したが、さらにたとえば
電源投入直後の最初のシート搬送時のみ押圧接触力の自
動調整を行うように構成したり、マニュアル操作で起動
できる自動調整モードを設けたりしてもよい。
【0033】次に本発明シート分離装置の第4実施形態
について説明する。トレイ上に積載されたシートは室
温、湿度、自重等によって徐々に分離特性が変化するこ
とが知られている。本発明ではシート分離動作開始に先
立って、待機時間Tcを計測し、待機時間Tcに応じて
押圧接触力の自動調整を行うか否かを判断するものであ
る。これにより、連続搬送レートを低下することなく、
時間経過に伴う不送り、重送の発生を防止することがで
きる。
【0034】以下、本実施形態における動作を図8に示
すフローチャートに従って説明する。本実施形態におい
ては、給紙命令に基づいて各ローラを駆動する搬送モー
タがオンされた後に(ステップ1)、シートが所定の待
機時間Tc以上トレイ内に置かれている場合には、押圧
接触力の再設定を行うために、ステップ3〜14までの
処理を実行する。ステップ3〜14で行われる処理は図
6に示した処理と同様であり、その説明を省略する。
【0035】また、シートがトレイ内に置かれているの
が待機時間Tc以下である場合には、前の処理で設定さ
れた押圧接触力が維持され、再設定を行うことなくステ
ップ15〜20が実行される。すなわち、フィードクラ
ッチ及びピックアップソレノイドをオンにして次のシー
トの給送を開始する(ステップ15)。ここでリニアア
クチュエータによる押圧接触力の調整を行わない。次い
で用紙センサー6によってシート先端が検出されると
(ステップ16)、フィードローラクラッチをオフに
し、フィードローラ2の駆動を停止する(ステップ1
7)。用紙センサー11によってシートの後端が検出さ
れ(ステップ18)、さらに用紙センサー6によりシー
トの後端が検出されると(ステップ19)、連続してシ
ートの給紙を行うか否かが判断される(ステップ2
0)。連続給紙が行われる場合には、上記ステップ15
〜19の動作が繰り返され、そうでない場合には搬送モ
ータが停止され(ステップ21)、給送動作が終了され
る。
【0036】次に本発明シート分離装置の第5実施形態
について説明する。積載されたシートの分離特性の変化
は、別の種類、あるいは別の保存状態のシートが新たに
積載されたときに顕著に顕われる。本発明では積載シー
トを覆うカバーの開閉を検知し、開閉が行われた場合に
シートの交換が行われたと判断して、次のシートの搬送
時に押圧接触力の再設定を行う。すなわち図9に示すよ
うに、複写機本体22のシート挿入口にスイッチ23を
配置し、カバー21が閉じられたときに、カバー側に設
けた凸部24がスイッチ23を押下するように構成す
る。
【0037】図10は本実施形態における動作のフロー
チャートである。図において、給紙命令に基づいて各ロ
ーラを駆動する搬送モータがオンされた後に(ステップ
1)、スイッチ23が押下されたか否かが判断される
(ステップ2)。スイッチ23が押下されている場合に
は、シートの交換が行われたと判断され、押圧接触力の
再設定を行うために、ステップ3〜14までの処理を実
行する。ステップ3〜14で行われる処理は図6に示し
た処理と同様であり、その説明を省略する。また、スイ
ッチ23が押下されていない場合には、シートの交換が
行われていないと判断され、前の処理で設定された押圧
接触力が維持され、再設定を行うことなくステップ15
〜20が実行される。ステップ15〜20で行われる処
理は、図8のステップ15〜20の処理と同様であり、
その説明を省略する。これにより、連続搬送レートを低
下することなく、時間経過に伴う不送り、重送の発生を
防止することができる。
【0038】なお、上記各実施形態において用紙センサ
ー6、10、11、スイッチ23、各ローラを駆動する
搬送モータ、ピックアップソレノイド、フィードローラ
クラッチ及びリニアアクチュエータ14の各制御を、図
11に示すような1チップマイコンにより実現すること
が可能である。
【0039】
【発明の効果】請求項1のシート分離装置は以上説明し
てきたように、シートが適正に給送されていないと判断
された場合に押圧接触力を増大するように制御している
ので、積載されているシートの条件が変化しても、不送
りを発生することなく確実に分離を行うことができると
いう効果がある。
【0040】請求項2のシート分離装置は、請求項1の
効果に加えて、不送り状態から徐々に押圧接触力を増大
していき、シートの分離搬送が行われた以降、押圧接触
力を維持して分離動作を継続するように制御しているの
で、重送の発生をも防止することができるという効果が
ある。
【0041】請求項3のシート分離装置は、請求項2の
効果に加えて、上記維持された押圧接触力を、後に連続
するシート分離の際の押圧接触力としたため、押圧接触
力を得るための制御に必要な時間が削減でき、給送レー
トを向上させることができるという効果がある。
【0042】請求項4のシート分離装置は、請求項3の
効果に加えて、シートの給送が適正に行われなかった場
合に、上記維持された押圧接触力を解除し、該シートに
対する押圧接触力の再設定を行うようにしたため、時間
経過に伴う温度や湿度等のシートの特性変化に起因する
分離不良を、給送レートを低下させることなく防止する
ことができるという効果がある。
【0043】請求項5のシート分離装置は、請求項3の
効果に加えて、新たなシート積載が行われたときには再
度押圧接触力を得るための制御を実行するよう制御して
いるので、新たなシート積載に伴うシート材の特性変化
に起因する分離不良を、給送レートを低下させることな
く防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シート分離装置の第1の実施形態におけ
る概略側面図である。
【図2】第1の実施形態における動作を示すフローチャ
ートである。
【図3】第1の実施形態における押圧接触力と戻りトル
クとの関係を示すグラフである。
【図4】第2の実施形態におけるシート分離装置の概略
側面図である。
【図5】(a)は押圧接触力とシート搬送位置との関係
を示すグラフ、(b)は第2の実施形態における押圧接
触力と戻りトルクとの関係を示すグラフである。
【図6】本発明シート分離装置の第2の実施形態におけ
る動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明シート分離装置の第3の実施形態におけ
る動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明シート分離装置の第4の実施形態におけ
る動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明シート分離装置の第5の実施形態におけ
る複写機のシート挿入口における斜視図である。
【図10】第5の実施形態における動作を示すフローチ
ャートである。
【図11】本発明の制御に用いられる1チップマイコン
を示す図である。
【図12】従来のシート分離装置の概略側面図である。
【図13】(a)はニップ部に作用する力を説明するた
めの図、(b)はニップ部における押圧接触力と戻りト
ルクとの関係を示すグラフである。
【図14】条件変化による分離領域の変動を説明するた
めの図13(b)の対応図である。
【符号の説明】
1 ピックアップローラ 2 フィードローラ 3 リバースローラ 4 グリップローラ対 5 シート 6 用紙センサー 7 トレイ 10 用紙センサー 11 用紙センサー 12 加圧レバー 13 加圧スプリング 14 リニアアクチュエータ 21 カバー 22 複写機本体 23 スイッチ 24 凸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを給送する方向に駆動される搬送
    ローラと、該搬送ローラに対向し上記給送方向と逆方向
    に駆動される分離ローラとを備えたシート分離装置にお
    いて、 上記搬送ローラと上記分離ローラの間の押圧接触力を変
    化させる押圧接触力調整手段と、上記搬送ローラによっ
    てシートが適正に給送されているか否かを検知するシー
    ト検知手段を設け、 上記シート検知手段によりシートが適正に給送されてい
    ないと判断された場合に、上記搬送ローラと上記分離ロ
    ーラの間の押圧接触力を増大するよう上記押圧接触力調
    整手段を制御することを特徴とするシート分離装置。
  2. 【請求項2】 上記搬送ローラと上記分離ローラの間の
    押圧接触力を、シート給送開始時においてシートが適正
    に給送されないほどに小さい値とし、該値を上記シート
    検知手段がシートが適正に給送されたことを判断する時
    点まで徐々に増加させ、その後シートの分離が完了する
    まで、該時点における値を維持するよう上記押圧接触力
    調整手段を制御することを特徴とする請求項1のシート
    分離装置。
  3. 【請求項3】 上記維持された押圧接触力を、後に連続
    するシート分離の際の押圧接触力とすることを特徴とす
    る請求項2のシート分離装置。
  4. 【請求項4】 シートの給送が所定時間以上行われなか
    った場合に、上記維持された押圧接触力を解除し、該シ
    ートに対する押圧接触力の再設定を行うようにしたこと
    を特徴とする請求項3のシート分離装置。
  5. 【請求項5】 シートの積載箇所に対するシートの積載
    操作に必要な操作が行われたことを検知する操作検知手
    段を備え、該操作検知手段によりシートの積載操作に必
    要な操作が行われたことが検知された場合に、上記維持
    された押圧接触力を解除し、次のシートに対する押圧接
    触力の再設定を行うようにしたことを特徴とする請求項
    3のシート分離装置。
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