JPH104450A - 赤外線インターフェース機能付き公衆通信装置 - Google Patents

赤外線インターフェース機能付き公衆通信装置

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JPH104450A
JPH104450A JP8153666A JP15366696A JPH104450A JP H104450 A JPH104450 A JP H104450A JP 8153666 A JP8153666 A JP 8153666A JP 15366696 A JP15366696 A JP 15366696A JP H104450 A JPH104450 A JP H104450A
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signal
infrared
public
communication device
unit
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JP8153666A
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Noriko Okimoto
典子 沖本
Yoshitaka Iwata
吉隆 岩田
Yasuo Inoue
保男 井上
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】公衆回線網を介して少なくとも音声信号を送受
信する公衆通信装置に赤外線信号送受信機能を付加した
赤外線インターフェース公衆通信装置において、これま
でのようにケーブルをつなぐことなくデータ通信を可能
とさせたり、携帯用端末の電話帳を利用し、ダイヤルを
自動的に行うことを可能とさせることにより、通信開始
までの時間を短縮させ、使用効率を向上させる。 【解決手段】従来は、ケーブルで携帯用端末と公衆電話
を接続し、データ通信を行っていたが、このケーブル中
での通信を赤外線信号による通信に置き換える。携帯用
端末から、発呼要求が出されると、公衆電話は赤外線信
号で素の要求と発呼先の電話番号を受信し、自動的に発
呼を行う。端末側からは、ダイヤルをしなくても、端末
内にある電話帳から通信相手の電話番号を探すだけで、
発呼を行うことができる。これらの発呼作業は、公衆電
話からのガイダンスに従って電話番号を決定することで
行われるので、間違いも少なく、時間の短縮にもつなが
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、公衆回線網を介し
て少なくとも音声信号を送受信する公衆通信装置に赤外
線インターフェース機能を付加した装置に係り、、特
に、携帯端末を用いた通信時のユーザーの使い勝手を向
上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】公衆電話といえば、これまで外にいても
どこからでも電話ができるという利便性を提供するもの
であった。
【0003】しかし、情報化時代の到来により携帯電
話、携帯型パソコン等が普及し、それに伴いどこからで
もデータ通信ができるような環境が要求されるようにな
った。一方、公衆電話の機能も電話として相手先と会話
ができるというだけではなく、書類データや画像を送信
できるといった機能や、その他の機能も要求されるよう
になってきた。
【0004】現在では、手持ちの携帯型コンピュータを
公衆電話に接続することにより、簡単にデータの受け渡
しができるようになった公衆電話が実用化されている。
接続する端末も携帯に便利なようにサイズが小さくなっ
てきている。これらの端末はケーブルで電話機につなぐ
ことができるようになっており、ISDN公衆電話のあ
る場所ならどこからでも通信ができる。
【0005】また、公衆電話ではないが、例えば、特開
平3−3465号公報に記載された技術のように電話番
号を光学的に直接読み取る番号読み取り部を有すること
により、データを受け取った電話機本体は、電話番号を
容易に速く読み取り、自動的にダイヤルするという電話
機も発明されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような背景によ
り、公衆電話に対して、会話機能以外のその他の機能が
要求されるようになってきた。しかし、公衆電話は通り
がかりに利用される場合が多いため、できるだけ操作が
簡単であることが望まれる。
【0007】さらに、長く使用するという目的ではな
く、手短に外出先から連絡をとるという用途に使われて
きたため、携帯型コンピュータを使用する際も時間がか
からないようにするのが望ましい。
【0008】そこで、データ通信機能を付加した公衆電
話が実用化されたが、接続には線をつながなければなら
ず、携帯用端末を持ち歩く時にはケーブルも持ち歩かな
ければならない。またケーブルで接続した場合、ケーブ
ルの長さに制限される。
【0009】現在では携帯端末や電子手帳を持っていて
も、ダイヤル時には、その中にある電話番号を検索し
て、その電話番号と照らし合わせながらダイヤルしなけ
ればならない。携帯端末からの参照は光の加減に左右さ
れたりすることがあり、時間もかかり、間違い電話のも
とになる。また、データ通信を行おうとする場合も、ケ
ーブルを接続しなければならないので、不便であり、現
在の公衆電話では、場所にも制限されるため利用者も少
ない。
【0010】ところで、データインターフェースを持つ
公衆通信装置と同様に、使用率の少ない装置としては、
このほかにテレビ電話があげられる。テレビ電話は、一
般に普及している音声信号のみを送受信する電話に画像
信号を送受信する機能を付け加え、音声と画像の両方で
通信できる電話である。電話が普及している現在、通信
とは、通信相手の映像は見えないことが当然とされてお
り、テレビ電話は、通信相手の映像が送られてきたり、
自映像が送られるということに違和感があり、また、高
価なため普及率が低い。そこで、赤外線インターフェー
スを持つ公衆テレビ電話を実現すると、誰もがテレビ電
話を使うことができるようになり、テレビ電話の普及率
をも高めることにもなる。
【0011】本発明の第1の目的は、公衆回線網を介し
て少なくとも音声信号を送受信する公衆通信装置に赤外
線インターフェース機能を付加した赤外線インターフェ
ース機能付き公衆通信装置において、データ通信時に、
表示部としてテレビ電話の表示部を共用し、送受信デー
タ等の通信状況を見ることができるようにして、ユーザ
の使い勝手を向上させることにある。
【0012】本発明の第2の目的は、データ通信時に、
誤情報受信等のユーザーセキュリティーを考慮すること
にある。
【0013】本発明の第3の目的は、電話番号データを
受け、自動発呼することにより誤入力防止、簡便性を提
供することにある。
【0014】本発明の第4の目的は既存の公衆通信装置
に赤外線インターフェース機能を付加することにより、
赤外線インターフェース機能付き公衆通信装置を実現す
る際に、機能を共有し、赤外線インターフェース機能付
き公衆通信装置の設置スペースを抑えることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、赤外線インターフェース機能付き公衆通信装
置は、携帯用端末から赤外線信号の受信、及び前記携帯
用端末へ赤外線信号の送信を行う赤外線インターフェー
ス部と、前記赤外線信号からデータ信号の抽出、及び前
記赤外線信号へのデータ信号の挿入を行う制御部と、当
該制御部からのデータ信号を前記公衆回線網を介した通
信に適した信号形式への変調、及び前記公衆回線網から
受信した前記データ信号を前記携帯端末に適した信号形
式に変調する網インターフェース部と、前記網インター
フェース部が変調する前記データ信号を公衆回線網との
間で送受信する回線接続部と、前記公衆通信装置でデー
タ通信を行う場合は、前記制御部により抽出されたデー
タ信号の内容を表示し、前記公衆通信装置をテレビ電話
として使用する場合は通信相手のテレビ電話から送信さ
れてくる画像信号を表示する表示部とを設けた。
【0016】前記第2の目的を達成するために、赤外線
インターフェース機能付き公衆通信装置は、前記赤外線
信号の受信指示を受け付ける操作部をさらに備え、前記
制御部は前記操作部からの受信指示信号を受けて、前記
赤外線インターフェース部に前記携帯端末からの赤外線
信号受信を開始するよう指示信号を送出し、前記網イン
ターフェース部からの前記データ信号の前記公衆回線網
への送信終了信号を受けて、前記赤外線インターフェー
ス部に前記赤外線信号受信を遮断するよう指示信号を送
出する。
【0017】前記第3の目的を達成するために、赤外線
インターフェース機能付き公衆通信装置は、携帯用端末
から赤外線信号の受信、及び前記携帯用端末へ赤外線信
号の送信を行う赤外線インターフェース部と、前記赤外
線信号から電話番号データの抽出を行う制御部と、当該
制御部からの電話番号データを受け、自動的に電話をか
ける自動ダイヤル機能をもつ網インターフェース部とを
備えた。
【0018】前記第4の目的を達成するために、表示部
は、通信相手のテレビ電話から送信されてくる画像信号
を表示するために当該公衆テレビ電話に設けられている
表示部と共用する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による赤外線インタ
ーフェース機能付き公衆通信装置の実施形態を図面によ
り詳細に説明する。
【0020】最初に、実施の一例として本発明を適用す
る公衆テレビ電話について説明する。
【0021】図1は本発明を適用する公衆テレビ電話の
全体構造図である。
【0022】図1において、236の赤外線制御回路は
本発明に関わり、その他の部分は、従来のテレビ電話と
共有することができる。
【0023】図1において、201は画像信号を取り込
むカメラ部、202は画像信号やデータ通信時のガイダ
ンス等を表示する表示部である。
【0024】また、210はコーデック部であり、コー
デック部210は、文字重畳回路211と、画像出力回
路212と、画像復号化回路213と、画像入力回路2
14と、画像符号化回路215とから構成されている。
【0025】また、220は操作制御部であり、操作制
御部220は、機能キー制御回路221と、テンキー制
御回路222とから構成されている。
【0026】また、230は全体制御部であり、全体制
御部230は送受話制御回路231と、信号多重分割制
御回路232と、装置全体の制御を行うマイクロプセッ
サ233と、ISDNユーザ網インターフェース制御回
路234と、ISDNユーザ網インターフェース制御回
線接続部235とから構成されている。
【0027】また、240は電源部であり、商用電源プ
ラグ241を介して、商用電源を外部から入力し、装置
全体に一定電圧の電流を供給するものである。
【0028】また、250は送受話器であり、装置本体
にコードで接続されている。
【0029】図2は公衆テレビ電話の外観図である。
【0030】図2において、図1と同じ符号を付与して
あるものは同じ構成要素を示している。すなわち、25
0は送受話器、201はカメラ部、202は表示部であ
る。
【0031】また、表示部202の下部には、利用者が
ダイヤルするためのテンキー10と、ダイヤルを取り消
したり通信を切断したりするためのリセットボタン11
と、送受話器250を上げずに発呼を行うためのオンフ
ックボタン12と、ダイヤル後に発呼を行うためのスタ
ートボタン13と、送受話器250の音量を調節するた
めの音量調節ボタン14と、赤外線信号を送受する赤外
線インターフェース部15と、課金処理を行うカードリ
ーダ部16が設けられている。
【0032】なお、テンキー10が押下されることによ
って出力される信号は、図1におけるテンキー制御回路
222に出力され、また、それ以外のキー11〜14が
押下されることによって出力される信号は、図1におけ
る機能キー制御回路221に出力されるようになってい
る。
【0033】次に、公衆テレビ電話の動作について、図
1を用いて説明する。
【0034】まず、相手先のテレビ電話に対してISD
N信号を受信する時の動作について説明する。
【0035】公衆テレビ電話において、カメラ部201
は、利用者を撮影して画像信号を取り込み、送受話器2
50は、利用者の声を音声信号として取り込む。
【0036】カメラ部201が取り込んだ画像信号は、
画像入力回路214に出力される。画像入力回路214
は、カメラ201が取り込んだ画像信号を画像符号化回
路215に出力する。
【0037】画像符号化回路215は、画像入力回路2
14から出力された画像信号を、テレビ電話通信に適し
た信号形式に符号化し、符号化した画像信号を信号多重
分離制御回路232に出力する。
【0038】一方、送受話器250が取り込んだ音声信
号は、送受話制御回路231に出力される。送受話制御
回路231は、送受話器250が取り込んだ音声信号
を、テレビ電話通信に適した信号形式に符号化し、符号
化した音声信号を信号多重分離制御回路232に出力す
る。
【0039】信号多重分離制御回路232は、画像符号
化回路215から出力された画像信号と送受話制御回路
231から出力された音声信号とを多重して、ISDN
信号における2B相当の信号に変換してからISDNユ
ーザ網インターフェース制御回路234に出力する。
【0040】ISDNユーザ網インターフェース制御回
路234は、信号多重分離制御回路232が多重化した
2B相当の信号と回線制御用信号であるDチャネル(16k
bps)信号とを多重して、ISDN信号の2B+D相当の
信号に変換してから、ISDNユーザ網インターフェー
ス回線接続部235を介して、ISDNユーザ網に送信
する。なお、ISDNユーザ網インターフェース制御回
路234は、ISDNユーザ網を介した接続/解除等の
通信制御を、Dチャネル信号を提供して行う。
【0041】これにより、カメラ部201が取り込んだ
画像信号および送受話器250が取り込んだ音声信号
を、ISDNユーザ網に送信することが可能となる。
【0042】次に、相手先のテレビ電話から送信されて
くるISDN信号を受信する時の動作について説明す
る。
【0043】公衆テレビ電話において、ISDNユーザ
網インターフェース制御回路234は、ISDNユーザ
網から送信されてくるISDN信号の2B+D相当の信
号を、ISDNユーザ網インターフェース回路接続部を
介して受信し、2B相当の信号を分離して、信号多重分
離制御回路232に出力する。
【0044】信号多重分離制御回路232は、ISDN
ユーザ網インターフェース制御回路234から出力され
た2B相当の信号を、画像信号と音声信号とに分離し
て、分離した画像信号を画像復号化回路213に出力
し、分離した音声信号を送受話制御回路231に出力す
る。
【0045】画像復号化回路213は、信号多重分離制
御回路232から出力された画像信号を復号化し、復号
化した画像信号を画像出力回路212に出力する。画像
出力回路212は、画像復号化回路213から出力され
た画像信号を文字重畳部211に出力する。
【0046】文字重畳回路211は、画像出力回路21
2から出力された画像信号を、表示部202に出力して
画面表示し、また、予め登録されている図形や文字等を
画像出力回路212から出力された画像信号に重畳す
る。これにより、相手先のテレビ電話から送信されてく
るISDN信号のうちの画像信号を画面表示すると共
に、図形や文字(各種ガイダンス等)を画面表示するこ
とができる。
【0047】また、送受話制御回路231は、信号多重
分離制御回路232から出力された音声信号を復号化
し、復号化した音声信号を送受話器250に出力する。
これにより、相手先のテレビ電話から送信されてくるI
SDN信号のうちの音声信号を出力することができる。
【0048】なお、マイクロプロセッサ233は、メモ
リ上にプログラムを有しており、信号多重分離制御回路
232を介して、各構成要素の動作制御を行う。
【0049】さて、本実施例では、上述したような公衆
テレビ電話に赤外線信号送受信機能を付加して赤外線イ
ンターフェース機能付き公衆テレビ電話を実現するよう
にしている。これより、本発明の赤外線信号制御回路を
含む、公衆テレビ電話について、説明を行う。
【0050】図1において、赤外線信号制御回路236
がこの赤外線インターフェース機能付き公衆テレビ電話
を実現するために付加された回路である。赤外線信号制
御回路236は、携帯用のコンピュータ(以下、携帯型
端末と称す)から送信された赤外線信号を受信し、マイ
クロプロセッサ233に出力する。マイクロプロセッサ
233は、赤外線信号制御回路236を通じて、携帯型
端末に画面表示情報を要求し、携帯型端末から画面表示
情報を受信すると、信号多重分離制御回路を通じて公衆
電話の表示部に携帯型端末と同一の画面表示を行う。こ
こで、携帯型端末は、接続相手先電話番号を決定し、赤
外線信号制御回路236を通してマイクロプロセッサ2
33に送信する。信号を受けたマイクロプロセッサ23
3は、信号多重分離制御回路232を通じて、ISDN
ユーザ網インターフェース制御回路に接続要求を出す。
この要求を受けたISDNインターフェース制御回路2
34は、Dチャネル信号を提供して、接続/解除等の通
信制御を行う。接続が完了すると、マイクロプロセッサ
233は携帯型端末からの情報を信号多重分離制御回路
232に出力し、相手先からの情報を赤外線信号制御回
路236に出力する。
【0051】図3は本実施例の赤外線インターフェース
公衆テレビ電話の外観図である。図3において図2と同
じ符号を付与してあるものは同じ構成要素を示してい
る。すなわち、250は送受話器、201はカメラ部、
202は表示部、10はテンキー、15は赤外線インタ
ーフェース部である。
【0052】また、17は赤外線インターフェース公衆
電話と、赤外線信号により接続されている携帯型端末で
ある。
【0053】図3では、携帯型端末以外の部分は、公衆
テレビ電話の内部に実装されるようにしている。
【0054】携帯型端末は、赤外線信号を送受信できる
ような構造を持っていなければならない。
【0055】図4は本実施例における自動発信時の操作
手順を示す説明図である。また、図5、6は本実施例の
携帯端末および公衆テレビ電話の動作のフローチャート
である。
【0056】図4に示すように公衆電話の表示部には、
機能選択画面202−1が表示されている。利用者は、
自動で手持ちの端末からダイヤルしようとした場合、先
ず公衆電話の表示部202に表示されるメニューから赤
外線通信ボタンを選択する(図5におけるステップ60
1)。赤外線通信が選択されると、公衆電話は携帯型端
末17に信号を送出し、公衆電話の表示部202には通
信確認画面202−2が表示される。利用者は、通信確
認画面202−2のガイダンスにしたがって適当なキー
を押し、回答を送信する(図5におけるステップ60
2)。
【0057】一方、携帯型端末17は、公衆電話で赤外
線通信が選択されると、公衆電話から送出される信号を
受信し、表示部に通信確認画面202−2を表示する
(図6におけるステップ702)。
【0058】通信可能であることが確認され、通信を行
うことが確定すると、ガイダンス画面は16−1に遷移
する。ここで、携帯型端末17から直接電話番号を入力
するか、または携帯型端末内に持っている電話帳を利用
して電話番号の指定を行う(図5におけるステップ60
3、604、図6におけるステップ703)。
【0059】直接電話番号を入力する場合は、公衆電話
機のテンキー10、または携帯型端末17から入力を行
う。携帯型端末17内部の電話帳を利用する場合は、電
話番号入力画面16−1において電話帳ボタンを選択
し、電話帳検索画面16−2に移行する(図6における
ステップ704)。ここで通信したい相手先の電話番号
を選択すると、電話番号入力決定画面16−3に移行す
る(図6におけるステップ705)。ただし、電話帳を
利用する場合の操作は携帯型端末17で行うが、画面表
示は、公衆電話側、携帯型端末側両方に同表示を行う。
利用者は、電話番号を確かめた後、送信ボタンを押す
と、選択した電話番号が公衆電話に送信される(図6に
おけるステップ707)。
【0060】送信の方法は、例えば、携帯端末側からの
送信データの先頭にATコマンド等の識別子を付け、そ
の後に電話番号を入れた電話番号データを送信する。こ
れを受けた公衆電話は電話帳からのデータを受け取り、
マイクロプロセッサで電話番号を認識する。この際電話
番号の前にあるATコマンド等の識別子の記号を除き、
番号のみで認識する(図5におけるステップ607)。
認識出来たところで自動的に電話機をオンフック状態に
し、発呼を行う(図5におけるステップ608)。
【0061】相手先と接続されたことが確認されたら、
相手先が電話の場合は、送受話器を取るようガイダンス
を流し(図5におけるステップ611、図6におけるス
テップ711)、モデムの場合は、データポートを開く
(図5におけるステップ610、図6におけるステップ
710)。
【0062】通信終了時は、携帯型端末17または、公
衆電話から切断要求が送出される(図5におけるステッ
プ613、図6におけるステップ713)。切断時に
は、公衆電話は携帯型端末から受け取ったデータをメモ
リから消去し、回線を切断する(図5におけるステップ
614、615)。
【0063】以上のようにして、赤外線インターフェー
スを持つ公衆テレビ電話を実現する。
【0064】なお、本実施の形態においては、赤外線イ
ンターフェース機能を公衆テレビ電話に適用している
が、これは、赤外線制御回路を公衆テレビ電話の内部に
実装する際に、特に、公衆テレビ電話の表示部202で
携帯端末17からの取り込んだ情報を表示することがで
きるからである。これに限らず、公衆回線網と接続可能
な通信装置にも応用でき、同様の効果が期待できる。例
えば、一般の電話と組み合わせる場合は、表示用ディス
プレイをさらに設けるようにすることが好ましい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
公衆回線網を介して少なくとも音声信号を送受信する公
衆通信装置に赤外線信号送受信機能を付加した赤外線信
号送受信機能付き公衆通信装置において、公衆電話使用
時のユーザの使い勝手を向上させる。
【0066】公衆電話を使う場所は、外出先であるの
で、作業や操作の多い通信方法では使用効率が向上しな
い。本発明の赤外線インターフェース機能付き公衆電話
は、従来の公衆電話に赤外線インターフェース部を設け
るので、携帯している端末と公衆電話は、赤外線信号に
よってデータをやり取りすることができ、ケーブルをわ
ざわざ接続することなく、通信を行うことができる。
【0067】つまり、公衆電話との接続を赤外線通信に
することによって、ケーブルを持ち歩く手間やケーブル
を接続するためにかかる時間を省くことができる。
【0068】また、データ通信をする場合は、公衆電話
に送られたデータを公衆電話の画面にも表示するので、
データが正確に送られたかどうかを確認することができ
る。
【0069】また、電子手帳や携帯型端末を持っている
場合、電話帳データを持っていても、参照しながらダイ
ヤルするには時間もかかり、間違いも起こりやすい。こ
れらの問題点も電話帳を検索するだけで自動的にダイヤ
ルができるという機能により解消される。電子手帳や携
帯用端末を使わない場合でも、市内の電話帳のデータを
公衆電話に持っている場合は、冊子の電話帳を調べるこ
ともなく、公衆電話で電話帳を検索し、電話番号を決定
するだけで自動的にダイヤルができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例を適用する公衆テレビ電話の全体構成
図。
【図2】公衆テレビ電話の外観図。
【図3】本実施例の赤外線インターフェース公衆テレビ
電話の外観図。
【図4】本実施例における自動発信時の操作手順を示す
説明図。
【図5】本実施例の公衆テレビ電話側の動作のフローチ
ャート。
【図6】本実施例の携帯端末側の動作のフローチャー
ト。
【符号の説明】
201…カメラ部、202…表示部、203…タッチパ
ネル、210…コーデック部、211…文字重畳回路、
212…画像出力回路、231…画像復号化回路、21
4…画像入力回路、215…画像符号化回路、220…
操作制御部、221…機能キー制御回路、222…テン
キー制御回路、230…全体制御部、231…送受話制
御回路、232…信号多重分離制御回路、233…マイ
クロプロセッサ、234…ISDNユーザ網インターフ
ェース制御回路、235…ISDNユーザ網インターフ
ェース回線接続部、236…赤外線信号制御回路、24
0…電源部、241…商用電源プラグ、250…送受話
器、10…テンキー、11…リセットボタン、12…オ
ンフックボタン、13…スタートボタン、14…音量調
節ボタン、15…赤外線インターフェース部、16…カ
ードリーダ部、17…携帯用端末、202−1…機能選
択画面、202−2…動作選択画面、16−1…電話番
号催促画面、16−2…電話帳検索画面、16−3…電
話番号決定画面、16−4…発呼画面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】公衆回線網を介して少なくとも音声信号を
    送受信する通信装置において、 携帯用端末から電話番号データを含む赤外線信号を受信
    し、前記通信装置の内部信号に変換する赤外線インター
    フェース部と、 当該赤外線インターフェース部からの前記電話番号デー
    タを含む内部信号を受け、自動的に電話をかける自動ダ
    イヤル機能をもつ網インターフェース部とを備えたこと
    を特徴とする赤外線インターフェース機能付き通信装
    置。
  2. 【請求項2】公衆回線網を介して少なくとも音声信号を
    送受信する通信装置において、 携帯端末から複数の電話番号データ又は特定電話番号デ
    ータの読み出し命令を含む赤外線信号を受信し、前記通
    信装置の内部信号に変換する赤外線インターフェース部
    と、 当該赤外線信号からの内部信号が前記電話番号データの
    場合は、内部メモリーに前記複数の電話番号データを保
    存し、前記読み出し命令の場合は前記内部メモリーから
    特定電話番号データを抽出し、前記内部信号として送出
    するマイクロプロセッサー部と、 当該マイクロプロセッサー部からの前記電話番号データ
    を含む内部信号を受け、自動的に電話をかける自動ダイ
    ヤル機能をもつ網インターフェース部とを備えたことを
    特徴とする赤外線インターフェース機能付き通信装置。
  3. 【請求項3】前記赤外線インターフェース部は、前記携
    帯端末から、さらに伝送データを含む赤外線信号を受信
    して前記通信装置の内部信号に変換し、 前記網インターフェース部は伝送データを含む内部信号
    を受け、前記公衆回線信号に変換し、当該公衆回線網に
    伝送データを送出することを特徴とする前記請求項1又
    は2記載の赤外線インターフェース機能付き通信装置。
  4. 【請求項4】前記赤外線インターフェース機能付き通信
    装置は、前記マイクロプロセッサー部からの内部信号を
    受け、電話番号データを表示する表示部をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の赤外線インター
    フェース機能付き通信装置。
  5. 【請求項5】前記表示部は、通信相手のテレビ電話から
    送信されてくる画像信号を表示するために公衆テレビ電
    話に設けられている表示部と共用することを特徴とする
    請求項4記載の赤外線インターフェース機能付き公衆通
    信装置。
  6. 【請求項6】公衆回線網を介して少なくとも音声情報を
    送受信する通信装置であって、 携帯用端末から端末情報を含む赤外線信号を受信する赤
    外線受信手段と、前記通信装置から赤外線信号を送信す
    る赤外線送信手段と、前記赤外線信号と前記通信装置の
    内部信号との変換を行う第1の変換手段を備えた赤外線
    インターフェース部と、 前記内部信号と公衆回線信号との変換を行う第2の変換
    手段を備えた網インターフェース部と、 各部の指示・監視を行うマイクロプロセッサ部と、 当該マイクロプロセッサ部からの指示を受け、前記公衆
    通信装置でデータ通信を行う場合は、前記制御部により
    抽出されたデータ信号の内容を表示し、前記公衆通信装
    置をテレビ電話として使用する場合は通信相手のテレビ
    電話から送信されてくる画像信号を表示する表示部とを
    設けたことを特徴とする赤外線インターフェース機能付
    き通信装置。
  7. 【請求項7】前記赤外線インターフェース機能付き公衆
    通信装置は、前記赤外線信号の受信指示を受け付ける操
    作部をさらに備え、 前記マイクロプロセッサー部は前記操作部からの受信指
    示信号を受けて、前記赤外線インターフェース部に前記
    携帯端末からの赤外線信号受信を開始するよう指示信号
    を送出し、前記網インターフェース部からの前記データ
    信号の前記公衆回線網への送信終了信号を受けて、前記
    赤外線インターフェース部に前記赤外線信号受信を遮断
    するよう指示信号を送出することを特徴とする請求項1
    記載の赤外線インターフェース機能付き公衆通信装置。
  8. 【請求項8】前記操作部は、前記表示部に積層されたタ
    ッチパネルであるか、または、音声信号の送信指示およ
    び音声信号の送信先となる通信装置の電話番号を受け付
    けるために前記公衆通信装置に設けられている操作部と
    共用することを特徴とする請求項2記載の赤外線インタ
    ーフェース機能付き公衆通信装置。
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