JPH1044170A - キートップ体の製造方法及びキートップ体 - Google Patents
キートップ体の製造方法及びキートップ体Info
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- JPH1044170A JPH1044170A JP20860696A JP20860696A JPH1044170A JP H1044170 A JPH1044170 A JP H1044170A JP 20860696 A JP20860696 A JP 20860696A JP 20860696 A JP20860696 A JP 20860696A JP H1044170 A JPH1044170 A JP H1044170A
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- plastic film
- based elastomer
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C43/00—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
- B29C43/02—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
- B29C43/18—Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29L—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
- B29L2031/00—Other particular articles
- B29L2031/34—Electrical apparatus, e.g. sparking plugs or parts thereof
- B29L2031/3443—Switches
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H2219/00—Legends
- H01H2219/028—Printed information
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H2229/00—Manufacturing
- H01H2229/044—Injection moulding
- H01H2229/047—Preformed layer in mould
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Printing Methods (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacture Of Switches (AREA)
- Push-Button Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】プラスチックの有する良好な指触感(硬さ、滑
り性)とシリコーン系エラストマーの変形容易性の双方
の有する優れたスイッチ特性を実現でき、キーの表示部
(印刷部)の摩耗防止ができ、かつ安価に製造する。 【解決手段】表面部位の裏面に前記シリコーン系エラス
トマーとの密着性を確保するプライマー処理を行う第1
の工程(ステップS1)と、逆文字を印刷し、かつ光透
過性のシリコーン系エラストマー層を形成する第2の工
程(ステップS2、3)と、輪郭形状に加工する第3の
工程(ステップS4)とキートップ部となる雌型部に充
填する第4の工程(ステップS5)と、シリコーン系エ
ラストマーのシート体をセットし、一体成形物を得る第
5の工程(ステップS6)と、型開き後に外部に取出す
第6の工程(ステップS7)とを具備する。
り性)とシリコーン系エラストマーの変形容易性の双方
の有する優れたスイッチ特性を実現でき、キーの表示部
(印刷部)の摩耗防止ができ、かつ安価に製造する。 【解決手段】表面部位の裏面に前記シリコーン系エラス
トマーとの密着性を確保するプライマー処理を行う第1
の工程(ステップS1)と、逆文字を印刷し、かつ光透
過性のシリコーン系エラストマー層を形成する第2の工
程(ステップS2、3)と、輪郭形状に加工する第3の
工程(ステップS4)とキートップ部となる雌型部に充
填する第4の工程(ステップS5)と、シリコーン系エ
ラストマーのシート体をセットし、一体成形物を得る第
5の工程(ステップS6)と、型開き後に外部に取出す
第6の工程(ステップS7)とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キートップ体の製
造方法及び該方法によるキートップ体に係り、特にシリ
コーン系エラストマーを用いたキートップ体を、例えば
携帯電話用の通話キー用として好適に適用可能な技術に
関するものである。
造方法及び該方法によるキートップ体に係り、特にシリ
コーン系エラストマーを用いたキートップ体を、例えば
携帯電話用の通話キー用として好適に適用可能な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、特公平1−019350
号公報になる「情報支持体、その製造方法及びその装
置」において、シリコーン系エラストマーと一体化可能
なシリコーン系印刷インクで表現した符号を転写板に印
刷し、加硫してから金型に位置決め固定し、加圧と加熱
を行うことで、軟質のシリコーン系エラストマーと一体
成形する技術を提案している。
号公報になる「情報支持体、その製造方法及びその装
置」において、シリコーン系エラストマーと一体化可能
なシリコーン系印刷インクで表現した符号を転写板に印
刷し、加硫してから金型に位置決め固定し、加圧と加熱
を行うことで、軟質のシリコーン系エラストマーと一体
成形する技術を提案している。
【0003】そして、この方法により、例えば所望のキ
ートップに対応する部位において符号を埋め込み印刷す
ることで、長期使用後に符号が磨耗しても常に符号が表
面に表れるようにして耐久性を向上できるようにした製
品を数多く製造している。
ートップに対応する部位において符号を埋め込み印刷す
ることで、長期使用後に符号が磨耗しても常に符号が表
面に表れるようにして耐久性を向上できるようにした製
品を数多く製造している。
【0004】しかし、この場合には、指が直接触れるキ
ートップ部がシリコーン系エラストマーから構成される
ことから、例えばシリコーンゴムで成形した場合にはゴ
ム特有の感触があり、好みの別れるところである。
ートップ部がシリコーン系エラストマーから構成される
ことから、例えばシリコーンゴムで成形した場合にはゴ
ム特有の感触があり、好みの別れるところである。
【0005】また、シリコーン系エラストマーはミクロ
的に見れば多孔質体であるので、長期間の使用後には指
油等が徐々に内部に浸透して行き、スイッチ接点部にお
ける導通不良状態の発生を招く虞があり、これを防止す
るためにキートップを厚さ方向に大きく設定しなければ
ならない制限があった。この結果、シリコーン系エラス
トマーからなるキートップを使用する入力装置の場合に
は、装置全体を薄く構成することが困難となる問題点が
あった。
的に見れば多孔質体であるので、長期間の使用後には指
油等が徐々に内部に浸透して行き、スイッチ接点部にお
ける導通不良状態の発生を招く虞があり、これを防止す
るためにキートップを厚さ方向に大きく設定しなければ
ならない制限があった。この結果、シリコーン系エラス
トマーからなるキートップを使用する入力装置の場合に
は、装置全体を薄く構成することが困難となる問題点が
あった。
【0006】そこで、射出成形されたプラスチックのキ
ートップを設けるようにして、シリコーンゴムを直に指
先で触れないようにした構造のキートップが用いられて
いる。このような硬質プラスチックのキートップによれ
ば、硬さ、滑り性を確保できるようになり、また、2色
成形法によりキートップを製造することで表示部(印刷
部)の消滅を防止でき、さらには形状、テクスチャー等
を任意にできるようにもなる。
ートップを設けるようにして、シリコーンゴムを直に指
先で触れないようにした構造のキートップが用いられて
いる。このような硬質プラスチックのキートップによれ
ば、硬さ、滑り性を確保できるようになり、また、2色
成形法によりキートップを製造することで表示部(印刷
部)の消滅を防止でき、さらには形状、テクスチャー等
を任意にできるようにもなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、射出成
形された硬質プラスチックのキートップを製造するため
には、所謂射出成形機にセットされる専用の射出成形金
型が必要となるが、これは上記のシリコーン系エラスト
マーを用いて成形する簡易金型に比較して非常に価格が
高くなり、このために初期投資額が膨大となり、射出成
形金型の減価償却分を個々の成形品単価分に上乗せせざ
るを得なくなり、この結果単価がアップする問題があ
る。
形された硬質プラスチックのキートップを製造するため
には、所謂射出成形機にセットされる専用の射出成形金
型が必要となるが、これは上記のシリコーン系エラスト
マーを用いて成形する簡易金型に比較して非常に価格が
高くなり、このために初期投資額が膨大となり、射出成
形金型の減価償却分を個々の成形品単価分に上乗せせざ
るを得なくなり、この結果単価がアップする問題があ
る。
【0008】したがって、本発明は上記の問題点に鑑み
てなされたものであり、簡易金型を使用することで初期
投資額を低くでき、プラスチックの有する良好な指触感
(硬さ、滑り性)とシリコーン系エラストマーの変形容
易性の双方の有する優れたスイッチ特性を実現でき、キ
ーの表示部(印刷部)の摩耗防止ができ、かつ安価に製
造できるキートップ体の製造方法及び該方法によるキー
トップ体の提供を目的としている。
てなされたものであり、簡易金型を使用することで初期
投資額を低くでき、プラスチックの有する良好な指触感
(硬さ、滑り性)とシリコーン系エラストマーの変形容
易性の双方の有する優れたスイッチ特性を実現でき、キ
ーの表示部(印刷部)の摩耗防止ができ、かつ安価に製
造できるキートップ体の製造方法及び該方法によるキー
トップ体の提供を目的としている。
【0009】また、上記目的に加えて、シリコーン系エ
ラストマーはミクロ的に見れば多孔質体であるが、長期
間の使用後でも指油等が徐々に浸透してスイッチ接点部
にまで浸透することを防止して、導通不良発生が起るこ
とがなく、しかもキートップを厚さ方向に薄く構成で
き、キートップの押圧ストロークを小さく設定できるキ
ートップ体の製造方法及び該方法によるキートップ体の
提供を目的としている。また、上記目的に加えて、押圧
されたキートップを内部から照明する機能を備えたバッ
クライトキーを安価に構成することにある。
ラストマーはミクロ的に見れば多孔質体であるが、長期
間の使用後でも指油等が徐々に浸透してスイッチ接点部
にまで浸透することを防止して、導通不良発生が起るこ
とがなく、しかもキートップを厚さ方向に薄く構成で
き、キートップの押圧ストロークを小さく設定できるキ
ートップ体の製造方法及び該方法によるキートップ体の
提供を目的としている。また、上記目的に加えて、押圧
されたキートップを内部から照明する機能を備えたバッ
クライトキーを安価に構成することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、キートップ部
の表面部位に設けられる光透過性のプラスチックフィル
ムと、前記キートップ部を形成するシリコーン系エラス
トマーから一体成形されるキートップ体の製造方法であ
って、前記表面部位の裏面に前記シリコーン系エラスト
マーとの密着性を確保するプライマー処理を行う第1の
工程と、前記裏面に所定の逆文字を印刷し、かつ光透過
性のシリコーン系エラストマー層を形成する第2の工程
と、前記キートップ部の輪郭形状に加工する第3の工程
とを経ることにより、前記プラスチックフィルムを得
て、前記プラスチックフィルムを前記キートップ部とな
る雌型部に前記逆文字を上にして充填する第4の工程
と、前記シリコーン系エラストマーのシート体を前記雌
型部と雄型部の間にセットし、型締めし、所定成形条件
で前記プラスチックフィルムと前記シート体を一体成形
して一体成形物を得る第5の工程と、型開き後に、前記
一体成形物を外部に取出す第6の工程とを具備すること
を特徴としている。
目的を達成するために、本発明によれば、キートップ部
の表面部位に設けられる光透過性のプラスチックフィル
ムと、前記キートップ部を形成するシリコーン系エラス
トマーから一体成形されるキートップ体の製造方法であ
って、前記表面部位の裏面に前記シリコーン系エラスト
マーとの密着性を確保するプライマー処理を行う第1の
工程と、前記裏面に所定の逆文字を印刷し、かつ光透過
性のシリコーン系エラストマー層を形成する第2の工程
と、前記キートップ部の輪郭形状に加工する第3の工程
とを経ることにより、前記プラスチックフィルムを得
て、前記プラスチックフィルムを前記キートップ部とな
る雌型部に前記逆文字を上にして充填する第4の工程
と、前記シリコーン系エラストマーのシート体を前記雌
型部と雄型部の間にセットし、型締めし、所定成形条件
で前記プラスチックフィルムと前記シート体を一体成形
して一体成形物を得る第5の工程と、型開き後に、前記
一体成形物を外部に取出す第6の工程とを具備すること
を特徴としている。
【0011】また、前記第3の工程において、複数のキ
ートップ部を同時に輪郭形状に加工し、前記プラスチッ
クフィルムを支持体上に不動状態で保持し、前記第4の
工程において、前記プラスチックフィルムを前記支持体
上から吸着して複数の前記雌型部に一斉に充填すること
を特徴としている。
ートップ部を同時に輪郭形状に加工し、前記プラスチッ
クフィルムを支持体上に不動状態で保持し、前記第4の
工程において、前記プラスチックフィルムを前記支持体
上から吸着して複数の前記雌型部に一斉に充填すること
を特徴としている。
【0012】また、キートップ体は上記の各工程を経る
ことにより、キートップ部の表面部位に設けられる光透
過性のプラスチックフィルムと、前記キートップ部を形
成するシリコーン系エラストマーから一体成形すること
を特徴としている。
ことにより、キートップ部の表面部位に設けられる光透
過性のプラスチックフィルムと、前記キートップ部を形
成するシリコーン系エラストマーから一体成形すること
を特徴としている。
【0013】そして、キートップ体はキートップ部の表
面部位に設けられる光透過性のプラスチックフィルムの
裏面においてシリコーン系エラストマーとの密着性を確
保するプライマー処理を行い、所定の逆文字を印刷し、
かつ光透過性のシリコーン系エラストマー層を形成し、
前記キートップ部の輪郭形状に加工したプラスチックフ
ィルムと、該プラスチックフィルムとシリコーン系エラ
ストマーとから一体成形される複数のキートップ部を、
変形部を介して本体部と一体形成したことを特徴として
いる。
面部位に設けられる光透過性のプラスチックフィルムの
裏面においてシリコーン系エラストマーとの密着性を確
保するプライマー処理を行い、所定の逆文字を印刷し、
かつ光透過性のシリコーン系エラストマー層を形成し、
前記キートップ部の輪郭形状に加工したプラスチックフ
ィルムと、該プラスチックフィルムとシリコーン系エラ
ストマーとから一体成形される複数のキートップ部を、
変形部を介して本体部と一体形成したことを特徴として
いる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施の形態
に付き、添付の図面を参照して述べる。
に付き、添付の図面を参照して述べる。
【0015】先ず、図1(a)はプラスチックシート4
0の印刷装置20の一部を示した平面図である。また、
図1(b)はシリコーン系エラストマー体の金型装置3
0の一部を示した平面図であって、図示のように「1」
から「9」及び各符号を印刷したキートップ体の一つを
代表して示したものであり、所謂多数個取りの成形を行
う場合を一つのキートップ体で模式的に示したものであ
る。
0の印刷装置20の一部を示した平面図である。また、
図1(b)はシリコーン系エラストマー体の金型装置3
0の一部を示した平面図であって、図示のように「1」
から「9」及び各符号を印刷したキートップ体の一つを
代表して示したものであり、所謂多数個取りの成形を行
う場合を一つのキートップ体で模式的に示したものであ
る。
【0016】本図において、印刷装置20のベース21
の縁部にはピン22が少なくとも3箇所設けられてお
り、これらのピン22から距離P1、P2、P3、P4
及びP10分離間した横方向の位置と、ピン22から距
離P5、P6、P7、P8、P9離間した縦方向の位置
をその中心位置にして、図中の破線図示の逆文字の版2
4を印刷するように構成されたシルクスクリーン用の印
刷版23(破線図示)が各ピン22を基準にして移動可
能に設けられている。
の縁部にはピン22が少なくとも3箇所設けられてお
り、これらのピン22から距離P1、P2、P3、P4
及びP10分離間した横方向の位置と、ピン22から距
離P5、P6、P7、P8、P9離間した縦方向の位置
をその中心位置にして、図中の破線図示の逆文字の版2
4を印刷するように構成されたシルクスクリーン用の印
刷版23(破線図示)が各ピン22を基準にして移動可
能に設けられている。
【0017】このような逆文字となる版24を形成した
印刷版23によって、支持体41上に支持された光透過
性のシートであって、後述するプライマ処理後のプラス
チックシート上にピン22を基準にしてベース21上に
不動状態に保持し、逆文字を印刷するように構成されて
いる。
印刷版23によって、支持体41上に支持された光透過
性のシートであって、後述するプライマ処理後のプラス
チックシート上にピン22を基準にしてベース21上に
不動状態に保持し、逆文字を印刷するように構成されて
いる。
【0018】一方、図1(b)に示したシリコーン系エ
ラストマー体の金型装置30は、印刷装置20の版24
の中心位置と共通の中心位置になるように図示の雌型部
33がベース31に加工形成されている。
ラストマー体の金型装置30は、印刷装置20の版24
の中心位置と共通の中心位置になるように図示の雌型部
33がベース31に加工形成されている。
【0019】そして、これらの距離P1、P2、P3、
P4及びP10と、距離P5、P6、P7、P8、P9
は印刷装置20と金型装置30において完全に同じにす
ることで、版24による逆文字印刷の縦横の中心位置と
雌型部33の中心位置とが完全に一致するようにすると
ともに、後述するフィルムを金型装置39の雌型部33
内にセットする際の位置決めをピン22、32を基準に
行うようにして位置ずれを防止して行えるようにしてい
る。
P4及びP10と、距離P5、P6、P7、P8、P9
は印刷装置20と金型装置30において完全に同じにす
ることで、版24による逆文字印刷の縦横の中心位置と
雌型部33の中心位置とが完全に一致するようにすると
ともに、後述するフィルムを金型装置39の雌型部33
内にセットする際の位置決めをピン22、32を基準に
行うようにして位置ずれを防止して行えるようにしてい
る。
【0020】プラスチックシート40へのプライマー処
理を行う理由は、プラスチックシート40とシリコーン
系エラストマーであるシリコーンゴムはそのままの状態
では接着しないので、プラスチックシート40に上記の
印刷版23でシリコーン系インクを用いて印刷を行う前
に、シリコーン系インクとプラスチックシート40の強
固な密着状態を得るために行われる。
理を行う理由は、プラスチックシート40とシリコーン
系エラストマーであるシリコーンゴムはそのままの状態
では接着しないので、プラスチックシート40に上記の
印刷版23でシリコーン系インクを用いて印刷を行う前
に、シリコーン系インクとプラスチックシート40の強
固な密着状態を得るために行われる。
【0021】このプライマー処理に使用されるプライマ
ーは無色透明の液状であり、処理方法としてはディピン
グ、塗装、ハケ塗り等があり、処理後に、通常120℃
/1min程度の熱風乾燥を行うようにしており、プラ
イマーの厚さは数ミクロンとなる。
ーは無色透明の液状であり、処理方法としてはディピン
グ、塗装、ハケ塗り等があり、処理後に、通常120℃
/1min程度の熱風乾燥を行うようにしており、プラ
イマーの厚さは数ミクロンとなる。
【0022】再度、図1(a)において、プライマー処
理後のプラスチックシート40に対して印刷を行うため
にインクは自己接着型シリコーン系インクが使用され
て、スクリーン印刷が行われる。このインクの硬化は加
熱処理(100〜150℃/30min)で行われ、多
色印刷の場合には、1色毎に加熱処理が行なわれる。
理後のプラスチックシート40に対して印刷を行うため
にインクは自己接着型シリコーン系インクが使用され
て、スクリーン印刷が行われる。このインクの硬化は加
熱処理(100〜150℃/30min)で行われ、多
色印刷の場合には、1色毎に加熱処理が行なわれる。
【0023】また、この文字印刷に続いて、プラスチッ
クシート40表面に光透過性の透明または薄く着色され
た自己接着型シリコーンインクを用いてシリコーンゴム
層(厚さ10〜30μm)を形成するようにして、後述
のシリコーンゴムとの良好な融着を可能としている。
クシート40表面に光透過性の透明または薄く着色され
た自己接着型シリコーンインクを用いてシリコーンゴム
層(厚さ10〜30μm)を形成するようにして、後述
のシリコーンゴムとの良好な融着を可能としている。
【0024】図2は、プラスチックシートをキー形状に
カットするための抜き型50を印刷装置20のピン22
を基準にしてセットした様子を示した平面図である。ま
た、図3は抜き型50によりキートップ形状に打ち抜い
た後の様子を示した平面図である。
カットするための抜き型50を印刷装置20のピン22
を基準にしてセットした様子を示した平面図である。ま
た、図3は抜き型50によりキートップ形状に打ち抜い
た後の様子を示した平面図である。
【0025】先ず、図2において、図1において説明し
たように印刷後のプラスチックシート40が支持体41
上において不動状態で支持される一方で、ベース21に
設けられたピン22を基準にしてビク型50が上下移動
可能に設けられている。
たように印刷後のプラスチックシート40が支持体41
上において不動状態で支持される一方で、ベース21に
設けられたピン22を基準にしてビク型50が上下移動
可能に設けられている。
【0026】このビク型50には、図1(b)で示した
金型装置30の雌型部33の底部の輪郭に略合致する刃
部51が形成されており、このビク型50をベース21
側に駆動することで、刃部51の形状になるようにプラ
スチックシート40を打ち抜くようにしている。
金型装置30の雌型部33の底部の輪郭に略合致する刃
部51が形成されており、このビク型50をベース21
側に駆動することで、刃部51の形状になるようにプラ
スチックシート40を打ち抜くようにしている。
【0027】このようにしてキー形状にシート40を打
ち抜くが、このとき、キー形状の寸法は成形用金型の雌
型部33のキートップ寸法に対して隙間分が小さくなる
ように打ち抜かれる。また、刃部51の移動ストローク
はシート40の厚さ分移動するようにして、支持体41
はそのままベース21上に残すようにする。
ち抜くが、このとき、キー形状の寸法は成形用金型の雌
型部33のキートップ寸法に対して隙間分が小さくなる
ように打ち抜かれる。また、刃部51の移動ストローク
はシート40の厚さ分移動するようにして、支持体41
はそのままベース21上に残すようにする。
【0028】このようにしてビク型50により印刷面側
から打ち抜いた後に、刃部51の外側の不必要な部分を
支持体41上からはぎ取ることで、図3に図示のように
支持体41上にキートップのフィルム部4のみが位置決
めされた状態で残るようにする。または、先ず打ち抜く
前に印刷面と反対側の面に支持体41を設けるようにし
て、シート40と支持体41の一体物を抜き型の所定位
置へ抜き型のピンを基準にしてセットして、フィルム4
をカットする。
から打ち抜いた後に、刃部51の外側の不必要な部分を
支持体41上からはぎ取ることで、図3に図示のように
支持体41上にキートップのフィルム部4のみが位置決
めされた状態で残るようにする。または、先ず打ち抜く
前に印刷面と反対側の面に支持体41を設けるようにし
て、シート40と支持体41の一体物を抜き型の所定位
置へ抜き型のピンを基準にしてセットして、フィルム4
をカットする。
【0029】次に、図3と図3のA‐A矢視断面図であ
る図4を参照して、印刷面を上側にして、専用バキュー
ム装置60に支持体41とともに載置するが、このとき
バキューム装置50における所定位置に位置するように
印刷装置20のピン22と同じ位置に設けられているピ
ン122を移動する際の基準にして支持体41とともに
フィルム4を載置する状態にする。
る図4を参照して、印刷面を上側にして、専用バキュー
ム装置60に支持体41とともに載置するが、このとき
バキューム装置50における所定位置に位置するように
印刷装置20のピン22と同じ位置に設けられているピ
ン122を移動する際の基準にして支持体41とともに
フィルム4を載置する状態にする。
【0030】この後に、ピン122を移動の基準にした
ハンド63を図4に図示のように移動してから、各吸着
ノズル61にバキュームをかけてフィルム4を吸着ノズ
ル61に吸着することで支持体41から剥がすようにし
て、図5に示すように金型30の雌型部33に充填す
る。
ハンド63を図4に図示のように移動してから、各吸着
ノズル61にバキュームをかけてフィルム4を吸着ノズ
ル61に吸着することで支持体41から剥がすようにし
て、図5に示すように金型30の雌型部33に充填す
る。
【0031】つまり、図5のA‐A矢視断面図である図
6(a)に示したように、ハンド63の吸着ノズル63
に設けられた吸着ノズル61にバキュームを印加するこ
とで、フィルム4を印刷面を上にして移動し、雌型部3
3内に矢印方向に移動し、充填する。
6(a)に示したように、ハンド63の吸着ノズル63
に設けられた吸着ノズル61にバキュームを印加するこ
とで、フィルム4を印刷面を上にして移動し、雌型部3
3内に矢印方向に移動し、充填する。
【0032】この結果、図6(b)に示したように、雌
型部33の底部においてフィルム4のプライマー処理層
5と印刷部6が上に向くようにして一斉にセットされ
る。この後に、バキュームが解除されてから、ハンド6
3が退避されて、図6(c)に示すように金型のキート
ップ内に所定厚さのシート形状の未加硫のシリコーンゴ
ムシート70が所定量仕込まれ、雄型部34を形成した
上型を下方に移動される。この時、金型装置30は成形
温度である175℃程度に加熱されている。
型部33の底部においてフィルム4のプライマー処理層
5と印刷部6が上に向くようにして一斉にセットされ
る。この後に、バキュームが解除されてから、ハンド6
3が退避されて、図6(c)に示すように金型のキート
ップ内に所定厚さのシート形状の未加硫のシリコーンゴ
ムシート70が所定量仕込まれ、雄型部34を形成した
上型を下方に移動される。この時、金型装置30は成形
温度である175℃程度に加熱されている。
【0033】このようにして、金型装置30の成形条件
にて加熱、加圧を行い、例えば加熱温度を175℃、加
圧面圧50kg/cm2程度で実施し、成形時間である
約3〜4min経過の後に、除圧して、金型を開いて製
品を取り出すことで、雌型部33と雄型部34との間で
形成されるキャビティから決定される形状になるように
キートップが成形される。フィルム4の材質としてはポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネイ
ト(PC)等が代表的であるが、上述のプライマー処理
が可能である他の材質でも可能である、また、フィルム
4の厚さは100〜200μmが一般的である。
にて加熱、加圧を行い、例えば加熱温度を175℃、加
圧面圧50kg/cm2程度で実施し、成形時間である
約3〜4min経過の後に、除圧して、金型を開いて製
品を取り出すことで、雌型部33と雄型部34との間で
形成されるキャビティから決定される形状になるように
キートップが成形される。フィルム4の材質としてはポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネイ
ト(PC)等が代表的であるが、上述のプライマー処理
が可能である他の材質でも可能である、また、フィルム
4の厚さは100〜200μmが一般的である。
【0034】ここで、フィルム4は金型装置30の雌型
部33内に充填された時点では略偏平であるが、シリコ
ーンゴムシート70との一体成形時において加熱により
適度に軟化し、且つ加圧されることで雌型部33のキー
天面形状に相当する形状に変形して、その形状なりに変
形して一体成形されるので、キートップを任意の形状に
設定することができる。
部33内に充填された時点では略偏平であるが、シリコ
ーンゴムシート70との一体成形時において加熱により
適度に軟化し、且つ加圧されることで雌型部33のキー
天面形状に相当する形状に変形して、その形状なりに変
形して一体成形されるので、キートップを任意の形状に
設定することができる。
【0035】図7(a)から(d)は、成形後の様子を
示したキートップ体1のキートップ部2の一つを破断し
て示した要部破断図であって、(a)はフィルム4が図
示のようにフラットであり、光透過性のプライマ層5と
印刷部6とが形成されており、変形部7を介して本体3
に連なるように一体形成されるとともに、凸部8が形成
されている。
示したキートップ体1のキートップ部2の一つを破断し
て示した要部破断図であって、(a)はフィルム4が図
示のようにフラットであり、光透過性のプライマ層5と
印刷部6とが形成されており、変形部7を介して本体3
に連なるように一体形成されるとともに、凸部8が形成
されている。
【0036】また、(b)はフィルム4が図示のように
凸状湾曲面として形成されており、例えば光遮断性のプ
ライマ層5と印刷部6とが形成されており、変形部7を
介して本体3に連なるように一体形成されるとともに、
凸部8が形成されている。
凸状湾曲面として形成されており、例えば光遮断性のプ
ライマ層5と印刷部6とが形成されており、変形部7を
介して本体3に連なるように一体形成されるとともに、
凸部8が形成されている。
【0037】そして、(c)は、フィルム4が図示のよ
うに凹状湾曲面として形成されており、例えば無色透明
のプライマ層5と印刷部6とが形成されており、変形部
7を介して本体3に連なるように一体形成されるととも
に、凸部8が形成される。
うに凹状湾曲面として形成されており、例えば無色透明
のプライマ層5と印刷部6とが形成されており、変形部
7を介して本体3に連なるように一体形成されるととも
に、凸部8が形成される。
【0038】さらに、(d)は、フィルム4が図示のよ
うに平面として形成され中心部位において突起部4aが
一体形成されている。また、金型の雌型部33にシボ加
工を施すことで表面がラフ面に、また磨き加工を施すこ
とで表面が光沢面となるようにしている。
うに平面として形成され中心部位において突起部4aが
一体形成されている。また、金型の雌型部33にシボ加
工を施すことで表面がラフ面に、また磨き加工を施すこ
とで表面が光沢面となるようにしている。
【0039】以上のように、雌型部33を任意に加工す
ることで、所望の形状のキートップを得ることができる
が、上記のように金型は加熱温度が175℃、加圧面圧
50kg/cm2程度であるので、少なくとも射出成形
用金型なみの耐久性、耐熱性が要求されないことから、
かなり安価に構成することができ、この点が最大の特徴
である。また、スイッチ操作において微妙な感触、抵抗
感を得るための変形部7は上記のようにシリコーン系エ
ラストマーから構成されるので略理想的なものとなる。
ることで、所望の形状のキートップを得ることができる
が、上記のように金型は加熱温度が175℃、加圧面圧
50kg/cm2程度であるので、少なくとも射出成形
用金型なみの耐久性、耐熱性が要求されないことから、
かなり安価に構成することができ、この点が最大の特徴
である。また、スイッチ操作において微妙な感触、抵抗
感を得るための変形部7は上記のようにシリコーン系エ
ラストマーから構成されるので略理想的なものとなる。
【0040】図8は、以上のようにして得られたキート
ップ体1をキーボード部に設けた様子を示した要部断面
図である。本図において、キートップ体1には上述した
ように所望の符号、パターンの印刷部6がフィルム4の
内部に形成されることから、長期間に渡り使用されても
磨耗することはない。また、キートップ体1の形状及び
配設個数は適宜設定されるが、例えば携帯電話の場合に
は20個前後のキートップ部2が一体的に設けられるこ
とになる。
ップ体1をキーボード部に設けた様子を示した要部断面
図である。本図において、キートップ体1には上述した
ように所望の符号、パターンの印刷部6がフィルム4の
内部に形成されることから、長期間に渡り使用されても
磨耗することはない。また、キートップ体1の形状及び
配設個数は適宜設定されるが、例えば携帯電話の場合に
は20個前後のキートップ部2が一体的に設けられるこ
とになる。
【0041】以上のように構成される、キートップ体1
の下方には変形部7に連続する凹部9を避けるようにし
て両面接着シート10が貼設され、この下方のポリエス
テルシートから形成されるクリックエンボスシート11
のクリック部11aに対応する位置に突起部8が位置す
るようにして組立られる。このクリックエンボスシート
11のクリック部11aは自然状態では実線で示した状
態に保持される一方、キートップ部2の押圧により突起
部8が押圧されると、破線図示のように変形して導電イ
ンクで印刷された導電パターン部12が基板15上に設
けられた接点17と接点パターン18の間を導通するよ
うにして、スイッチがオン状態になるように構成されて
いる。
の下方には変形部7に連続する凹部9を避けるようにし
て両面接着シート10が貼設され、この下方のポリエス
テルシートから形成されるクリックエンボスシート11
のクリック部11aに対応する位置に突起部8が位置す
るようにして組立られる。このクリックエンボスシート
11のクリック部11aは自然状態では実線で示した状
態に保持される一方、キートップ部2の押圧により突起
部8が押圧されると、破線図示のように変形して導電イ
ンクで印刷された導電パターン部12が基板15上に設
けられた接点17と接点パターン18の間を導通するよ
うにして、スイッチがオン状態になるように構成されて
いる。
【0042】このようにして、キートップ部2が押圧さ
れる際に、凹部9の内径d2とキートップ部2の外径d
1の寸法差により形成される変形部7が適度に変形する
一方で、クリックエンボスシート11のクリック部11
aが破線図示のように変形する際の抵抗力の作用により
押圧の負荷が発生することとなり、押圧時における適度
な抵抗感を得ることができるようになる。
れる際に、凹部9の内径d2とキートップ部2の外径d
1の寸法差により形成される変形部7が適度に変形する
一方で、クリックエンボスシート11のクリック部11
aが破線図示のように変形する際の抵抗力の作用により
押圧の負荷が発生することとなり、押圧時における適度
な抵抗感を得ることができるようになる。
【0043】また、図示のように、キートップ体1とク
リックエンボスシート11と基板15とを重ねる構造に
して、厚さ寸法が3〜4ミリメートルまで薄くなるよう
に構成できるので、小型化が要求される携帯電話用に最
適となる。また、プライマ層5に透明な開口部を形成し
ておき、所望の符号、番号をシルエットで構成してお
き、基板15上に実装されている発光ダイオードが点灯
することで、この開口部をキートップ部2の内側から照
らすように構成しても良く、この場合には例えば黒色の
面として略全面に渡るように構成しておき、さらに所望
の記号等を重ね印刷するようにし、シリコーン系エラス
トマーとして光透過性を備えるようにすれば良い。
リックエンボスシート11と基板15とを重ねる構造に
して、厚さ寸法が3〜4ミリメートルまで薄くなるよう
に構成できるので、小型化が要求される携帯電話用に最
適となる。また、プライマ層5に透明な開口部を形成し
ておき、所望の符号、番号をシルエットで構成してお
き、基板15上に実装されている発光ダイオードが点灯
することで、この開口部をキートップ部2の内側から照
らすように構成しても良く、この場合には例えば黒色の
面として略全面に渡るように構成しておき、さらに所望
の記号等を重ね印刷するようにし、シリコーン系エラス
トマーとして光透過性を備えるようにすれば良い。
【0044】図9は、キートップ体1の成形ための概略
フローチャートであって、上記の工程をまとめたもので
ある。本図において、仕様が決定して、スクリーン版、
金型が準備されると、ステップS1において、先ずプラ
スチックシート40の印刷面側にプライマー処理が行わ
れる。
フローチャートであって、上記の工程をまとめたもので
ある。本図において、仕様が決定して、スクリーン版、
金型が準備されると、ステップS1において、先ずプラ
スチックシート40の印刷面側にプライマー処理が行わ
れる。
【0045】これに続き、ステップS2において、キー
トップにおける番号乃至符号が逆文字で印刷される。続
いて、ステップS3に進みスクリーン印刷装置にプラス
チックシート40がセットされてから、プライマ処理済
みの印刷面側に、透明層または半透明の着色層が形成さ
れる。
トップにおける番号乃至符号が逆文字で印刷される。続
いて、ステップS3に進みスクリーン印刷装置にプラス
チックシート40がセットされてから、プライマ処理済
みの印刷面側に、透明層または半透明の着色層が形成さ
れる。
【0046】この後に、ステップS4において、支持体
41上に印刷済みのプラスチックシート40が固定され
てから、ビク型によりキートップの形状になるようにフ
ィルムが打ち抜かれる。
41上に印刷済みのプラスチックシート40が固定され
てから、ビク型によりキートップの形状になるようにフ
ィルムが打ち抜かれる。
【0047】そして、ステップS5に進み、フィルム4
が雌型部33の所定位置に充填されて、成形の準備が整
う。次に、ステップS6においてシリコーン系エラスト
マーシートを上型と下型の間にセットして、型締め後に
所定条件で成形を行い成形を終了する。ステップS7で
型開きして、成形品を取出して終了する。
が雌型部33の所定位置に充填されて、成形の準備が整
う。次に、ステップS6においてシリコーン系エラスト
マーシートを上型と下型の間にセットして、型締め後に
所定条件で成形を行い成形を終了する。ステップS7で
型開きして、成形品を取出して終了する。
【0048】尚、上記の実施形態によれば、フィルム4
を支持体41上において保持した状態を保ち、プラスチ
ックシート40から各フィルム4を打ち抜き、この状態
を保持するようにしてバキューム装置によって夫々吸引
するようにして金型内に一斉に充填するようにした例を
示したが、これに限定されず、種々の構成、工程が可能
である。
を支持体41上において保持した状態を保ち、プラスチ
ックシート40から各フィルム4を打ち抜き、この状態
を保持するようにしてバキューム装置によって夫々吸引
するようにして金型内に一斉に充填するようにした例を
示したが、これに限定されず、種々の構成、工程が可能
である。
【0049】例えば、キートップの形状が長方形の場合
には、予め雌型部33の形状に合致する形状に抜き加工
したフィルムを準備しておき、個別にプライマ処理、印
刷を行うようにして、安価な労働力により個々に雌型内
に充填するようにしても正確に充填することができるよ
うになる。
には、予め雌型部33の形状に合致する形状に抜き加工
したフィルムを準備しておき、個別にプライマ処理、印
刷を行うようにして、安価な労働力により個々に雌型内
に充填するようにしても正確に充填することができるよ
うになる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡易金型を使用することで初期投資額を低くでき、プラ
スチックの有する良好な指触感(硬さ、滑り性)とシリ
コーン系エラストマーの変形容易性の双方の有する優れ
たスイッチ特性を実現でき、キーの表示部(印刷部)の
摩耗防止ができ、かつ安価に製造できるキートップ体の
製造方法及びキートップ体を提供することができる。
簡易金型を使用することで初期投資額を低くでき、プラ
スチックの有する良好な指触感(硬さ、滑り性)とシリ
コーン系エラストマーの変形容易性の双方の有する優れ
たスイッチ特性を実現でき、キーの表示部(印刷部)の
摩耗防止ができ、かつ安価に製造できるキートップ体の
製造方法及びキートップ体を提供することができる。
【0051】加えて、シリコーン系エラストマーはミク
ロ的に見れば多孔質体であるが、長期間の使用後でも指
油等が徐々に浸透してスイッチ接点部にまで浸透するこ
とを防止して、導通不良発生が起ることがなく、しかも
キートップを厚さ方向に薄く構成でき、キートップの押
圧ストロークを小さく設定できるキートップ体の製造方
法及びキートップ体を提供できる。
ロ的に見れば多孔質体であるが、長期間の使用後でも指
油等が徐々に浸透してスイッチ接点部にまで浸透するこ
とを防止して、導通不良発生が起ることがなく、しかも
キートップを厚さ方向に薄く構成でき、キートップの押
圧ストロークを小さく設定できるキートップ体の製造方
法及びキートップ体を提供できる。
【0052】
【図1】(a)プラスチックシート40の印刷装置20
の一部を示した平面図、(b)シリコーン系エラストマ
ー体の金型装置30の一部を示した平面図である。
の一部を示した平面図、(b)シリコーン系エラストマ
ー体の金型装置30の一部を示した平面図である。
【図2】プラスチックシートをキー形状にカットするた
めのビク型50を印刷装置20のピン22を基準にして
セットした様子を示した平面図である。
めのビク型50を印刷装置20のピン22を基準にして
セットした様子を示した平面図である。
【図3】支持体41上にキートップのフィルム部4のみ
が位置決めされた状態で残る様子を示した平面図であ
る。
が位置決めされた状態で残る様子を示した平面図であ
る。
【図4】図3のA‐A矢視断面図である。
【図5】金型装置の平面図である。
【図6】図5のA‐A矢視断面図である。
【図7】(a)から(d)は、成形後の様子を示したキ
ートップ体1のキートップ部2の一つを破断して示した
要部破断図である。
ートップ体1のキートップ部2の一つを破断して示した
要部破断図である。
【図8】キートップ体1をキーボード部に設けた様子を
示した要部断面図である。
示した要部断面図である。
【図9】キートップ体1の成形ための概略フローチャー
トである。
トである。
1 キートップ体 2 キートップ部 3 本体 4 フィルム部 5 光透過層 6 印刷部 7 変形部 8 凸部 9 凹部 10両面接着シート 11クリックエンボスシート 12導電パターン 15基板 20印刷装置 22ピン 23印刷版 24版(逆文字) 30成形装置 32ピン 33雌型部 34雄型部 40プラスチックシート 41支持体 50ビク型 51刃部 70シート(シリコーン系エラストマー)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 83:00 B29L 31:00
Claims (4)
- 【請求項1】 キートップ部の表面部位に設けられる光
透過性のプラスチックフィルムと、前記キートップ部を
形成するシリコーン系エラストマーから一体成形される
キートップ体の製造方法であって、 前記表面部位の裏面に前記シリコーン系エラストマーと
の密着性を確保するプライマー処理を行う第1の工程
と、 前記裏面に所定の逆文字を印刷し、かつ光透過性のシリ
コーン系エラストマー層を形成する第2の工程と、 前記キートップ部の輪郭形状に加工する第3の工程とを
経ることにより、前記プラスチックフィルムを得て、 前記プラスチックフィルムを前記キートップ部となる雌
型部に前記逆文字を上にして充填する第4の工程と、 前記シリコーン系エラストマーのシート体を前記雌型部
と雄型部の間にセットし、型締めし、所定成形条件で前
記プラスチックフィルムと前記シート体を一体成形して
一体成形物を得る第5の工程と、 型開き後に、前記一体成形物を外部に取出す第6の工程
とを具備することを特徴とするキートップ体の製造方
法。 - 【請求項2】 前記第3の工程において、複数のキート
ップ部を同時に輪郭形状に加工し、前記プラスチックフ
ィルムを支持体上に不動状態で保持し、 前記第4の工程において、前記プラスチックフィルムを
前記支持体上から吸着して複数の前記雌型部に一斉に充
填することを特徴とする請求項1に記載のキートップ体
の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の各工程を経ることによ
り、キートップ部の表面部位に設けられる光透過性のプ
ラスチックフィルムと、前記キートップ部を形成するシ
リコーン系エラストマーから一体成形することを特徴と
するキートップ体。 - 【請求項4】 キートップ部の表面部位に設けられる光
透過性のプラスチックフィルムの裏面においてシリコー
ン系エラストマーとの密着性を確保するプライマー処理
を行い、所定の逆文字を印刷し、かつ光透過性のシリコ
ーン系エラストマー層を形成し、前記キートップ部の輪
郭形状に加工したプラスチックフィルムと、 該プラスチックフィルムとシリコーン系エラストマーと
から一体成形される複数のキートップ部を、変形部を介
して本体部と一体形成したことを特徴とするキートップ
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20860696A JPH1044170A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | キートップ体の製造方法及びキートップ体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20860696A JPH1044170A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | キートップ体の製造方法及びキートップ体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1044170A true JPH1044170A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16559002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20860696A Withdrawn JPH1044170A (ja) | 1996-08-07 | 1996-08-07 | キートップ体の製造方法及びキートップ体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1044170A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001039227A1 (fr) * | 1999-11-22 | 2001-05-31 | Mitsubishi Plastics, Inc. | Lamine et son procede de fabrication |
JP2002008494A (ja) * | 2000-06-19 | 2002-01-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 多方向キー操作装置 |
-
1996
- 1996-08-07 JP JP20860696A patent/JPH1044170A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001039227A1 (fr) * | 1999-11-22 | 2001-05-31 | Mitsubishi Plastics, Inc. | Lamine et son procede de fabrication |
JP2002008494A (ja) * | 2000-06-19 | 2002-01-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 多方向キー操作装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |