JPH11213792A - スイッチ用キートップシートの製造方法 - Google Patents

スイッチ用キートップシートの製造方法

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JPH11213792A
JPH11213792A JP2901998A JP2901998A JPH11213792A JP H11213792 A JPH11213792 A JP H11213792A JP 2901998 A JP2901998 A JP 2901998A JP 2901998 A JP2901998 A JP 2901998A JP H11213792 A JPH11213792 A JP H11213792A
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JP
Japan
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key top
key
film
elastic body
outer shell
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JP2901998A
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English (en)
Inventor
Fumio Kono
文夫 河野
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/18Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/34Electrical apparatus, e.g. sparking plugs or parts thereof
    • B29L2031/3443Switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2219/00Legends
    • H01H2219/028Printed information
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H2229/00Manufacturing
    • H01H2229/044Injection moulding

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返しの使用に対する耐久性に優れ、ま
た、製造に際して印刷等で形成したキー記号表示部が損
傷を受けることもないスイッチ用キートップシートの製
造方法を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂のフィルム30Aに印刷等
でキー記号表示部32を形成した後、このフィルム30
Aに絞り加工を施してキートップ外殻部31aを形成す
る。そして、フィルム30Aを下型51にキートップ外
殻部31aの開口を鉛直上方に向けて装着し、キートッ
プ外殻部31a内に粘土状のゴム弾性体Sを充填して上
型52により加圧し、キートップ外殻部31a内に中実
部31bを成形し、キートップ部31が形成されたキー
トップシート30を得る。そして、このキートップシー
ト30をスプリングシート20を介して回路基板10に
組み付け、スイッチ装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、移動体通信機
器、計測機器、車載用電子機器等のデータ入力装置やス
イッチ装置等に部品として用いられるスイッチ用キート
ップシートの製造方法、特に、薄型化が図れ、また、硬
質指触感が得られるスイッチ用キートップシートの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機等にあっては、薄型化と小型
化が強く求められ、スイッチ用回路基板にスプリングシ
ートを介して樹脂のキートップシートを設けてデータ入
力装置を構成する。このようなデータ入力装置は、回路
基板に固定接点が、スプリングシートに可動接点を有す
る皿ばね部が、キートップシートにキートップ(部)が
形成される。そして、キートップ部の押圧操作でスプリ
ングシートの皿ばね部が弾性変形し、この皿ばね部の変
形で可動接点がスイッチ用基板の固定接点に接触して固
定接点と接続した回路を開閉し、皿ばね部の弾性変形に
よる反発力でクリック感を得ている。
【0003】従来、上述したデータ入力装置に用いられ
るキートップシートとしては、特開平8−7698号公
報、特開平8−25404号公報および登録実用新案公
報第3021191号公報に記載されたものが知られ
る。例えば、特開平8−25404号公報には、フィル
ムに表面側へ膨出する湾曲部(キートップ部)を形成
し、この湾曲部内にフィルム裏面から突出するモールド
樹脂を設けたキートップシートが記載される。この特開
平8−25404号公報に記載されるキートップシート
は、フィルムの表面にキー記号を印刷し、このフィルム
を凹部が形成された一対の金型間に挟着して凹部間にキ
ー記号を位置させ、この状態で一方の金型の凹部に高圧
高温の溶融樹脂を射出し、この溶融樹脂の圧力と温度で
フィルムを他方の金型の凹部内に変形させ、湾曲部の成
形とモールド樹脂の成形とを同時に行って製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平8−25404号公報に記載のキートップシー
トの製造方法にあっては、キー記号が印刷されたフィル
ムを金型間に挟着し、金型の凹部に高温・高圧の溶融樹
脂を射出して湾曲部とモールド樹脂を同時に成形するた
め、印刷したキー記号が溶融樹脂の熱や圧力で損傷を受
けるという問題、また、湾曲部等の一部に局部的な伸び
を生じやすく、延ばされた部分の肉厚が過度に薄くなっ
て強度が低下するという問題があった。
【0005】すなわち、射出成形においては、溶融樹脂
を相当の温度に維持して大きな射出圧力、例えば、PM
MA樹脂であれば260゜C以上の樹脂温度、600k
gf/cm2 以上の射出圧力で射出しなければならず
(同公報第4頁第5欄段落0028)、印刷したキー記
号が損傷を受けるおそれが大きく、また、局部的な伸び
を生じやすく一部に肉厚の薄い低強度部分が形成され、
この薄い低強度部分がスイッチ装置として用いた際に疲
労しやすく破損の原因となる。この発明は、上記問題に
鑑みてなされたもので、キー記号を損傷することなく薄
型化と小型化が可能で、さらに、耐久性に優れたキート
ップシートを成形できるスイッチ用キートップシートの
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明にかかるスイッチ用キートッ
プシートの製造方法は、熱可塑性樹脂のフィルムに表面
側へ膨出して裏面側が開口する凹状のキートップ外殻部
を形成した後、前記フィルムを下型上に裏面が鉛直上方
を向く姿勢で装着し、前記キートップ外殻部内に粘土状
の反応性ゴム弾性体を充填し、次に、前記下型上に上型
を被せて該上型と下型により前記キートップ外殻部内の
反応性ゴム弾性体を挟圧し、該反応性ゴム弾性体を成形
硬化させて中実部を形成する。
【0007】また、請求項2に記載の発明にかかるスイ
ッチ用キートップシートの製造方法は、熱可塑性樹脂の
フィルムの裏面にキー記号表示部を形成し、次いで、前
記フィルムに前記キー記号表示部の形成部分を表面側へ
膨出させて前記キー記号表示部が内底面に位置する凹状
のキートップ外殻部を形成し、この後、前記フィルムを
下型上に前記キートップ外殻部開口が鉛直上方を向く姿
勢で装着し、前記キートップ外殻部内に粘土状の反応性
ゴム弾性体を充填した後、前記下型上に上型を被せて該
上型と下型により前記キートップ外殻部内の反応性ゴム
弾性体を挟圧し、該反応性ゴム弾性体を成形硬化させて
中実部を形成する。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明にかかるス
イッチ用キートップシートの製造方法は、熱可塑性樹脂
のフィルムに表面側へ膨出させて裏面側が開口する凹状
のキートップ外殻部を形成した後、前記フィルムを下型
上に裏面が鉛直上方を向く姿勢で装着し、前記キートッ
プ外殻部内に粘土状の反応性透明ゴム弾性体を充填し、
次に、前記下型上に上型を被せて該上型と下型により前
記キートップ外殻部内の反応性透明ゴム弾性体を挟圧
し、該反応性透明ゴム弾性体を成形硬化させて中実部を
形成するとともに、キー記号表示部が形成された記号表
示フィルムを前記フィルムの裏面に貼合する。
【0009】そして、請求項4に記載の発明は、請求項
1、請求項2または請求項3に記載の発明にかかるスイ
ッチ用キートップシートの製造方法において、前記中実
部の成形に際して該中実部に前記キートップ外殻部開口
面から突出する突出部を一体に形成した。すなわち、こ
の請求項4に記載の発明にかかるスイッチ用キートップ
シートの製造方法は、突出部の成形部を有する上型を用
い、中実部の成形と同時に突出部を形成する。
【0010】フィルムは、非晶性の熱可塑性樹脂、結晶
性の熱可塑性樹脂これらの共重合体若しくは混合物から
なり、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリア
クリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリス
チレン、ポリ塩化ビニル等が例示される。このフィルム
は、スイッチ装置を照光式に構成する場合、また、中実
部側(裏面側)にキー記号を位置させる場合等には、無
色透明あるいは有色透明に構成される。
【0011】キートップ外殻部は、絞り成形、プレス成
形、圧空成形あるいは真空成形等で、望ましくは、絞り
成形により成形され、フィルムの裏面側に膨出する。こ
のキートップ外殻部は、表面側突出端が指による押圧操
作可能な平面あるいは曲面をなし、成形前にキー記号表
示部が形成された場合は内底面にキー記号表示部が位置
する。このキー記号表示部は、遮光性インクを用いて抜
き記号(インクのない部分で記号を示すもの)を印刷す
ること、全面に形成された遮光性塗料の塗膜等をレーザ
ー照射により文字等の形状に除去すること、あるいは、
透光性インクや遮光性インクを用いて文字等を印刷する
こと等により形成される。
【0012】中実部は、圧縮成形に類似する成形方法
(以下、圧縮成形と称する)、すなわち、粘土状の反応
性ゴム弾性体(組成物)をキートップ外殻部内に充填し
て下型と上型とにより挟圧することで成形される。成形
に際しては、上型または下型の少なくとも一方を所定温
度に加熱して反応性ゴム弾性体を所定圧力に加圧、例え
ば、シリコーンゴム系の反応性ゴム弾性体を用いて成形
する場合は160゜C程度に加熱し、反応性シリコーン
ゴムを100kg/cm2 程度に加圧する。そして、こ
の中実部にはフィルム裏面から突出する突出部が必要に
応じて形成され(請求項4)、この突出部は所望の形状
の成形部が形成された上型を用いて中実部と同時に一体
成形される。
【0013】反応性ゴム弾性体は、天然ゴム、ブタジエ
ンゴム、イソプレンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴ
ム、シリコーンゴム等のゴム系材料、あるいは、ウレタ
ン系、スチレン系、オレフィン系の熱可塑性エラストマ
ー等のゴム弾性体であって、粘度が500ポイズ〜10
000ポイズ程度あるいはウィリアム可塑度が200〜
500程度の粘土状のものが用いられる。望ましくは、
この反応性ゴム弾性体は、透明性、精密成形性、耐熱
性、耐寒性等に優れた付加反応型、ラジカル反応型ある
いは縮合反応型等のシリコーンゴム、具体的には、メチ
ルビニルポリシロキサンを含有するもので、SE118
4U,SE1185U,SE1187U,SE1188
U,SH841U,SH851U,DY32−379
U,DY32−780U(以上、東レダウコーニングシ
リコーン(株)製商品名)、KE−966TU,KE−
981TU,KE−941TU(以上、信越化学工業
(株)製商品名)、TSE260−3U,TSE260
−5U,TSE260−7U,TSE221−3U,T
SE221−4U,TSE221−5U(以上、東芝シ
リコーン(株)製商品名)等から選択される。ただし、
これらのシリコーンゴムには架橋材とともに老化防止剤
や低収縮剤等を配合することは任意である。
【0014】記号表示フィルム(以下、印刷シートと称
する)は、前述したフィルムと同様の樹脂、例えば、ポ
リエチレンテレフタレート等のフィルムからなり、フィ
ルムと対応した大きさあるいは中実部と対応した大きさ
を有する。この印刷シートには、キー記号表示部がキー
トップ外殻部と対応して印刷等で形成される。キー記号
表示部は、前述したキー記号表示部と同様に、透光性の
インクや燐光性のインクを用いてスクリーン印刷等で、
あるいは、遮光性インクや塗料で形成された遮光層をレ
ーザー照射により文字等の形状に除去して構成される。
この印刷シートは、キー記号表示部を中実部に裏面に位
置させて(対面させて)中実部の形成後に接着剤等を用
いてフィルムの裏面に固着される。
【0015】
【作用】この発明にかかるスイッチ用キートップシート
の製造方法は、熱可塑性樹脂のフィルムに絞り加工等で
凹状のキートップ外殻部を形成した後、このキートップ
外殻部内に粘土状の反応性ゴム弾性体を流し込んで圧縮
成形によりキートップ外殻部内に中実部をキートップ外
殻部と一体に形成する。このため、中実部の成形の形状
に大きな自由度が得られ、また、中実部の成形前にフィ
ルムにキー記号表示部を形成した場合(請求項2)でも
キー記号表示部が損傷することが無く、さらに、フィル
ムが部分的に過度の伸びを生じることが無く、スイッチ
装置として用いた際に優れた耐久性が得られる。すなわ
ち、フィルムにはキートップ外殻部を予め絞り成形等で
成形し、また、中実部も射出成形に比較して低温度かつ
低圧力で形成できるため、フィルムがさらなる伸びを生
じて薄肉の部分が形成されることを防止でき、予めキー
記号を形成した場合でもキー記号表示部が損傷を受ける
ことを防止できる。
【0016】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1および図2はこの発明の一の実施
の形態にかかるスイッチ用キートップシートの製造方法
を表し、図1が同製造方法における製造工程の概要をア
ルファベット順に示す模式断面図、図2が同製造方法に
より製造されたキートップシートを用いたスイッチ装置
の模式断面図である。
【0017】先ず、図2を参照してスイッチ装置を説明
すると、10は回路基板、20はスプリングシート、3
0はこの実施の形態にかかる製造方法により製造された
キートップシートを示す。回路基板10は、スプリング
シート20側の面(以下、表面と称し、逆側の面を裏面
と称する)に複数の固定接点11とLED等の発光体1
2が設けられ、表面にスペーサ19を介してスプリング
シート20が設けられる。スペーサ19は、ポリエチレ
ンテレフタレート等の樹脂シートからなり、所定の厚み
を有する。このスペーサ19には発光体12と対応して
収納穴18が形成され、この収納穴18がスプリングシ
ート20の後述する収納穴ととともに収納部18(収納
穴と同一の番号を付す)を構成する。収納部18はキー
トップシート30側が開口し、この収納部18内に発光
体12が収納される。
【0018】スプリングシート20は、ポリエチレンテ
レフタレート等の樹脂からなり、上述したようにスペー
サ19を介して回路基板10に取り付けられる。スプリ
ングシート20には、ドーム状の複数の皿ばね部21と
収納穴18が形成される。皿ばね部21は、固定接点1
1に対応して形成され、この皿ばね部21の裏面に可動
接点22が設けられる。皿ばね部21は、上面がキート
ップシート30の後述する中実部と当接し、キートップ
シート30により押圧されて皿ばね的な弾性変形特性で
変形する。可動接点22は、導電性インク等を用いた印
刷、あるいは、導電性ゴムを接着してなり、皿ばね部2
1の変形で固定接点21と接触する。
【0019】キートップシート30は、可撓性を有する
ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルムからな
り、複数のキートップ部31が固定接点11に対応して
設けられる。キートップ部31は、キートップシート3
0に表面側へ膨出成形された凹状の外殻部31a内にシ
リコーンゴム等のゴム弾性体の中実部31bを充填固着
し、外殻部31a内底面と中実部31bとの間にキー記
号表示部32を有する。後述するように、外殻部31a
は樹脂フィルムに絞り加工等を施すことで、中実部31
bは粘土状の反応性ゴム弾性体を用いた圧縮成形等によ
り、キー記号表示部32は樹脂フィルムに印刷等を行う
ことで形成される。
【0020】そして、上述したキートップシート30
は、次に述べるように製造される。先ず、図1aに示す
ように、熱可塑性樹脂の透明なフィルム30Aにキート
ップ部31と対応した複数箇所でキー記号等の抜き記号
32Aを形成する。この抜き記号32Aは、遮光性イン
クを用いてスクリーン印刷等により形成する。続いて、
図1bに示すように、スクリーン印刷等により透光性着
色インクを用い抜き記号32Aに重ねて着色層32Bを
形成し、キー記号表示部32を得る。このキー記号表示
部32は、着色層32Bを形成する透光性着色インクが
抜き記号32Aの抜き部内に充填される。
【0021】次に、上述のキー記号表示部32が形成さ
れたフィルム30Aに絞り加工を施し、図1cに示すよ
うに、表面側に膨出して裏面側が開口する凹状の外殻部
31aを形成する。この外殻部31aは、内底面にキー
記号表示部32が位置する。ここで、この外殻部31a
の形成は絞り加工により行うため、キー記号表示部32
に高い熱や圧力が作用することが無く、キー記号表示部
32が損傷することがない。
【0022】この後、この外殻部31aが形成されたフ
ィルム30Aを下型51と上型52を用いて圧縮成形に
より中実部31bを形成する。下型51は、外殻部31
aの外形状と対応した凹部51aを有し、この凹部51
a内にフィルム30Aの外殻部31aを嵌合させてフィ
ルム30Aを裏面が鉛直上方に向く状態で、すなわち、
外殻部31aの開口が鉛直上方に向く姿勢で保持する。
また、上型52は、下部に中実部31b裏面の成形面5
2aを有する。なお、図示しないが、下型51と上型5
2は、加熱するためのヒータ等が組み込まれ、成形時に
は所定の温度に加熱される。
【0023】そして、図1dに示すように、下型51に
フィルム30Aを保持し、この状態でフィルム30Aの
外殻部31a内に透明な粘土状の反応性シリコーンゴム
組成物Sを所定量充填し、上型52を下降させてシリコ
ーンゴム組成物Sが充填されたフィルム30Aを下型5
1と上型52の間で挟圧して中実部31bを成形する。
ここで、この中実部31bは下型51と上型52を用い
た圧縮成形により成形、すなわち、射出成形等と比較し
て低温度かつ低圧力で成形される。このため、外殻部3
1aが中実部31bの成形に際して過大な伸びを生じる
ことが無く、スイッチ装置として用いて優れた耐久性が
得られ、また、キー記号表示部32が損傷することが防
止される。
【0024】この後は、型51,52から離型して図1
eに示すキートップシート30が得られ、このキートッ
プシート30をスプリングシート20を介し回路基板1
0に組み付けて図2に示すスイッチ装置が完成する。な
お、キートップシート30の組付に際しては、スプリン
グシート20の皿ばね部21の頂部とキートップシート
30の中実部31bとの間にスペーサ等を介装すること
も可能である。
【0025】図3は、この発明の他の実施の形態にかか
るスイッチ用キートップシートの製造方法を表し、同製
造方法における製造工程の概要をアルファベット順に示
す模式断面図である。なお、この実施の形態および後述
する実施の形態においては前述した実施の形態と同一の
部分には同一の番号を付して一部の説明と図示を割愛す
る。
【0026】この実施の形態は、先ず、フィルム30A
に絞り加工を施して外殻部31aを形成し(図3a)、
次いで、このフィルム30Aを下型51に装着して粘土
状のシリコーンゴム組成物Sを外殻部31a内に充填
し、下型51と上型52により圧縮成形を行って中実部
31bを形成する(図3b,c)。
【0027】また、図3dに示すように、ポリエチレン
テレフタレートのフィルムに外殻部31aに対応した複
数箇所でキー記号表示部32をスクリーン印刷等により
印刷し、キー記号表示部32を有する印刷シート40を
製作する。そして、図3eに示すように、この印刷シー
ト40をキー記号表示部32の形成面が中実部31bと
対面する状態でフィルム30Aに熱融着や透明接着剤等
で固着し、キートップシート30が完成する。
【0028】この実施の形態は、キー記号表示部32が
フィルムに形成された印刷シート40を予め作製して用
意し、この印刷シート40をフィルム30Aに中実部3
1bが成形された後に接着剤等で固着する。このため、
外殻部31aとキー記号表示部32が中実部31bの成
形の際の熱や圧力に曝されることが無く、外殻部31a
がさらに過大な伸びを生じることもなく、キー記号表示
部32の損傷をより確実に防止できる。
【0029】図4および図5はこの発明のまた他の実施
の形態にかかるスイッチ用キートップシートの製造方法
を表し、その製造工程の概要を図番およびアルファベッ
ト順に示す模式断面図である。この実施の形態は、先
ず、フィルム30Aに遮光性の塗料等を用いて遮光層3
9をスプレー塗装等で形成した後(図4a)、遮光層3
9にレーザー光を照射して記号等の形状に除去し(図4
b)、次いで、この除去部分39aに重ねて透光性着色
インク等を用いた印刷等により着色層38を形成してキ
ー記号表示部32を得る。
【0030】次に、図4dに示すように、フィルム30
Aに絞り加工を施して外殻部31bを形成し、この後、
前述した各実施の形態と同様にして下型51と上型52
を用いた圧縮成形により中実部31bを形成する(図5
a)。ここで、上型52には部分球状の成形面52aが
形成されているため、成形された中実部31bは裏面側
に部分球状に膨出する。そして、中実部31bの成形後
に型51,52から離型して図5bに示すキートップシ
ート30が得られ、このキートップシート30はスイッ
チ装置として組み付けられた状態では中実部31bの膨
出部分がスプリングシート20の皿ばね部21頂部に当
接する。
【0031】図6はこの発明のさらに他の実施の形態に
かかるスイッチ用キートップシートの製造方法を表し、
その製造工程の概要をアルファベット順に示す模式断面
図である。この実施の形態は、上述した図4,5の実施
の形態と同様に、フィルム30Aにキー記号表示部32
を形成した後に外殻部31bを形成する。
【0032】そして、この後に、図6aに示すように、
下型51にフィルム30を装着し、このフィルム30A
の外殻部31a内にシリコーンゴム組成物Sを充填し、
凹部52cおよび凹部52c開口に環状の突条52dが
形成された上型52を用いて下型51との間で挟圧し、
中実部31bを成形する。したがって、図6bに示すよ
うに、中実部31bは、フィルム30Aの裏面から突出
する突起31fと、外殻部31a内に窪む環状の凹部3
1gとが形成される。突起31fは、スイッチ装置を構
成した状態でスプリングシート20の皿ばね部21の頂
部に当接する。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
スイッチ用キートップシートの製造方法によれば、熱可
塑性樹脂フィルムに表面側へ膨出する凹状のキートップ
外殻部を形成した後、このフィルムを下型に装着してキ
ートップ外殻部内に粘土状のゴム弾性体を充填し、この
ゴム弾性体を下型と上型とにより挟圧してキートップ外
殻部内に中実部を成形するため、中実部の成形前にキー
トップ表示部を形成した場合(請求項2)でも中実部の
形成に際してキートップ表示部が過大な圧力や過度の高
温に曝されることもなく、キートップ表示部の損傷が防
止でき、また、キートップ外殻部を過度の偏肉を生じる
ことなく成形でき、耐疲労性に優れたキートップシート
が得られ、このキートップシートを組み込んで構成され
るスイッチ装置の耐久性が改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態にかかるスイッチ用
キートップシートの製造方法を表し、その製造工程の概
要をアルファベット順に示す模式断面図である。
【図2】同製造方法により製造されたスイッチ用キート
ップシートを用いて構成されたスイッチ装置の模式断面
図である。
【図3】この発明の他の実施の形態にかかるスイッチ用
キートップシートの製造方法を表し、その製造工程の概
要をアルファベット順に示す模式断面図である。
【図4】この発明のまた他の実施の形態にかかるスイッ
チ用キートップシートの製造方法を表し、その製造工程
の概要をアルファベット順に示す模式断面図である。
【図5】同製造方法の図4に続く製造工程の概要をアル
ファベット順に示す模式断面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施の形態にかかるスイ
ッチ用キートップシートの製造方法を表し、その製造工
程の概要をアルファベット順に示す模式断面図である。
【符号の説明】
10 回路基板 11 固定接点 12 LED(発光体) 20 スプリングシート 21 皿ばね部 30 キートップシート 31 キートップ部 31a キートップ外殻部 31b 中実部 32 キー記号表示部 40 印刷シート(記号表示フィルム) 51 下型 52 上型 S シリコーンゴム組成物(反応性ゴム弾性
体)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂のフィルムに表面側へ膨出
    して裏面側が開口する凹状のキートップ外殻部を形成し
    た後、前記フィルムを下型上に裏面が鉛直上方を向く姿
    勢で装着し、前記キートップ外殻部内に粘土状の反応性
    ゴム弾性体を充填し、次に、前記下型上に上型を被せて
    該上型と下型により前記キートップ外殻部内の反応性ゴ
    ム弾性体を挟圧し、該反応性ゴム弾性体を成形硬化させ
    て中実部を形成することを特徴とするスイッチ用キート
    ップシートの製造方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂のフィルムの裏面にキー記
    号表示部を形成し、次いで、前記フィルムに前記キー記
    号表示部の形成部分を表面側へ膨出させて前記キー記号
    表示部が内底面に位置する凹状のキートップ外殻部を形
    成し、この後、前記フィルムを下型上に前記キートップ
    外殻部開口が鉛直上方を向く姿勢で装着し、前記キート
    ップ外殻部内に粘土状の反応性ゴム弾性体を充填した
    後、前記下型上に上型を被せて該上型と下型により前記
    キートップ外殻部内の反応性ゴム弾性体を挟圧し、該反
    応性ゴム弾性体を成形硬化させて中実部を形成すること
    を特徴とするスイッチ用キートップシートの製造方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂のフィルムに表面側へ膨出
    させて裏面側が開口する凹状のキートップ外殻部を形成
    した後、前記フィルムを下型上に裏面が鉛直上方を向く
    姿勢で装着し、前記キートップ外殻部内に粘土状の反応
    性透明ゴム弾性体を充填し、次に、前記下型上に上型を
    被せて該上型と下型により前記キートップ外殻部内の反
    応性透明ゴム弾性体を挟圧し、該反応性透明ゴム弾性体
    を成形硬化させて中実部を形成するとともに、キー記号
    表示部が形成された記号表示フィルムを前記フィルムの
    裏面に貼合することを特徴とするスイッチ用キートップ
    シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記中実部に前記キートップ外殻部の開
    口面から突出する突出部を形成した請求項1、請求項2
    または請求項3に記載のスイッチ用キートップシートの
    製造方法。
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