JPH10119058A - スイッチ用キートップシートの製造方法 - Google Patents

スイッチ用キートップシートの製造方法

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JPH10119058A
JPH10119058A JP29788296A JP29788296A JPH10119058A JP H10119058 A JPH10119058 A JP H10119058A JP 29788296 A JP29788296 A JP 29788296A JP 29788296 A JP29788296 A JP 29788296A JP H10119058 A JPH10119058 A JP H10119058A
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film
key
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opening
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JP29788296A
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Kiyobumi Tanaka
清文 田中
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷したキー記号等が成形に際して損傷を受
けることが無く、また、キートップシートの薄型化が図
れ、さらに、照光式のスイッチ装置に用いても十分な明
るさが確保できるスイッチ用キートップシートの製造方
法を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂のフィルムFの裏面にキー
記号21dを印刷し、次いで、このフィルムFに表面側
へ膨出するキートップ外殻部21aを真空成形等で形成
する。次に、このフィルムFを裏面を鉛直上方に向けて
水平に保持し、キートップ外殻部21a内に紫外線硬化
型樹脂Pを注入した後、この紫外線硬化型樹脂Pに紫外
線を照射して硬化させ、キートップ外殻部21a内にキ
ートップ外殻部21aと一体化したキートップ中実部2
1bを成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話機等の
スイッチを構成するスイッチ用キートップシートの製造
方法、特に、薄型化が求められるスイッチに用いるキー
トップシートの製造に適した製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機等にあっては、薄型化と小型
化が強く求められ、基板にスプリングシート等を介して
キートップシートを設けてキー装置を構成する。このよ
うなキー装置は、スイッチ用基板に固定接点が、スプリ
ングシートに可動接点を有する皿バネ部が、キートップ
シートにキートップ部が形成される。そして、キートッ
プ部の押圧操作でスプリングシートの皿バネ部が弾性変
形し、この皿バネ部の変形で可動接点が基板の固定接点
に接触して固定接点と接続した回路を開閉し、また、皿
バネ部の弾性変形による反発力でクリック感を得てい
る。
【0003】従来、上述した携帯電話機のスイッチ装置
に用いられるキートップシートとしては、特開平8−7
698号公報、特開平8−25404号公報および登録
実用新案公報第3021191号に記載されたもの等が
知られる。例えば、特開平8−7698号公報には、フ
ィルムに表面側へ膨出する湾曲部を形成し、この湾曲部
内にフィルム裏面から突出するモールド樹脂を設けたキ
ートップシートが記載されている。この特開平8−76
98号公報に記載されるキートップシートは、フィルム
の裏面にキー記号を印刷し、このフィルムを凹部が形成
された一対の金型間に挟着して凹部間にキー記号を位置
させ、この状態で一方の金型の凹部に高圧高温の溶融樹
脂を射出し、この溶融樹脂の圧力と温度でフィルムを他
方の金型の凹部内に変形させ、湾曲部の成形とモールド
樹脂の成形とを同時に行って製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平8−7698号公報に記載のキートップシート
の製造方法にあっては、フィルムを金型間に挟着し、金
型の凹部に高温・高圧の溶融樹脂を射出して湾曲部とモ
ールド樹脂を同時に成形するため、印刷したキー記号が
溶融樹脂の熱や圧力の影響で損傷を受けるという問題が
ある。また、この特開平8−7698号公報に記載の製
造方法によって製造されたキートップシートは、成形金
型の構造からモールド樹脂がフィルム裏面側へ突出する
ことが避けられず、前述したスプリングシート等と組み
合わせて構成されるスイッチ装置が厚くなるという問題
も生じる。
【0005】さらに、上述した特開平8−7698号公
報に記載の製造方法によって製造されたキートップシー
トは、照光式のスイッチ装置に用いた場合、モールド樹
脂の突出部が照光ランプの発光する光を減衰、屈折させ
るため、キートップシートの表面に透過する光が弱く、
視認性に劣るという問題もあった。この発明は、上記問
題に鑑みてなされたもので、印刷したキー記号等が成形
に際して損傷を受けることが無く、また、キートップシ
ートの薄型化が図れ、さらに、照光式のスイッチ装置に
用いても十分な明るさが確保できるスイッチ用キートッ
プシートの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明にかかるスイッチ用キートッ
プシートの製造方法は、熱可塑性樹脂のフィルムに表面
側へ膨出させて裏面側が開口するキートップ外殻部を形
成した後、前記フィルムを裏面側を鉛直上方に向けて載
置し、前記キートップ外殻部内にその開口から紫外線硬
化型の溶融樹脂を開口縁部までフィルム裏面と同一平面
をなすように注入し、次いで、該キートップ外殻部内の
溶融樹脂に紫外線を照射して硬化させ、キートップ中実
部を形成するようにした。
【0007】また、請求項2に記載の発明にかかるスイ
ッチ用キートップシートの製造方法は、熱可塑性樹脂の
フィルムに表面側へ膨出させて裏面側が開口するキート
ップ外殻部を形成した後、前記フィルムを裏面側を鉛直
上方に向けて載置し、前記キートップ外殻部内にその開
口から高粘度の紫外線硬化型の溶融樹脂を開口縁部から
表面張力で盛り上がるように注入し、次いで、該キート
ップ外殻部内の溶融樹脂に紫外線を照射して硬化させ、
キートップ中実部を成形するようにした。
【0008】そして、この発明にかかるスイッチ用キー
トップシートの製造方法は、キートップ外殻部を形成す
る前に、フィルムの裏面にキー記号を予め印刷しておく
態様(請求項3)に、また、キートップ中実部を形成し
た後に、キー記号が印刷された印刷シートをフィルムの
裏面に貼合する態様(請求項4)に構成することができ
る。
【0009】フィルムは、非晶性の熱可塑性樹脂、結晶
性の熱可塑性樹脂、これらの共重合体若しくは混合物か
らなり、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ
アクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル等が例示される。このフィル
ムは、スイッチ装置を照光式に構成した場合、また、裏
面等にキー記号を印刷した場合(請求項2,3)は、無
色透明あるいは有色透明に構成される。
【0010】キートップ外殻部は、絞り成形、プレス成
形、圧空成形あるいは真空成形等で、望ましくは、絞り
成形により形成され、フィルムの表面側に膨出する。こ
のキートップ外殻部は、表面側突出端が指による押圧可
能な平面あるいは曲面をなし、成形前にキー記号が印刷
された場合(請求項3)は内底面にキー記号が位置す
る。このキー記号は、スクリーン印刷等で形成され、照
光式スイッチ装置であれば蛍光性(燐光性)インク等を
用いて形成される。
【0011】紫外線硬化型樹脂は、周知の紫外線硬化性
樹脂、例えば、ウレタンアクリレート系、エポキシ系あ
るいはポリ塩化ビニル系の単独若しくは共重合可能な単
量体との混合物に光重合開始剤や重合抑制剤等を添加し
たものが、また、照光式スイッチ装置を構成する場合は
透明のものが用いられる。望ましい態様としては、この
紫外線硬化型樹脂は、硬化後のフィルムからの剥離の防
止や溶剤劣化を防止するため、溶解度指数(分子の凝集
エネルギの平方根、以下、SP値と称する)が上記フィ
ルムのSP値とほぼ等しいものあるいは近似するものを
選定する。一例を挙げれば、フィルムをSP値が9.5
〜9.7の硬質塩化ビニル樹脂から構成した場合は、紫
外線硬化型樹脂としてはSP値が10.0のウレタン
系、SP値が9.0〜9.5のアクリレート系あるいは
SP値が9.7〜10.5のエポキシ系のものを用い
る。
【0012】そして、紫外線硬化型樹脂は、キートップ
外殻部の開口を上方に向けて大気に開放した状態でキー
トップ外殻部内に注入、いわゆるポッティングによりキ
ートップ外殻部内に充填される。この紫外線硬化型樹脂
は、キートップ中実部として硬化した後のフィルム裏面
側に露呈する面がフィルム裏面と同一面を形成するよう
に、キートップ外殻部の容積と同量を充填して上面をフ
ィルム裏面と一致、あるいは、過量を充填した後にスキ
ージ等で掻き取ることで上面をフィルム裏面と一致させ
る。特には、紫外線硬化型樹脂は、高粘度(5〜50パ
スカル(Pas) 程度)のものを用い、その表面張力でキー
トップ外殻部開口から盛り上がるように充填する(請求
項2)。
【0013】紫外線を照射する装置としては、メタルハ
ライドランプ、高圧水銀灯等の周知の照射ランプを組み
込んだ装置が用いられ、紫外線硬化型樹脂の硬化特性に
応じて適宜選択される。また、紫外線の光量、ランプと
被照射物(紫外線硬化型樹脂)との間の距離および移動
速度等の照射条件も紫外線硬化型樹脂の硬化に必要なエ
ネルギ等に応じて適宜決定する。
【0014】そして、請求項3の製造方法では、紫外線
を照射してキートップ外殻部内の紫外線硬化性樹脂を硬
化させた後、すなわち、キートップ中実部が形成された
後に、印刷フィルムを貼合する。この印刷フィルムは、
上述したフィルムと同様の樹脂からなり、グラビア印刷
やスクリーン印刷等の各種の印刷法でキー記号が予め印
刷形成される。この印刷フィルムも、照光式スイッチ装
置を構成する場合は、蛍光性のインクなどを用いて印刷
する。
【0015】
【作用】この発明にかかるスイッチ用キートップシート
の製造方法にあっては、フィルムにキートップ外殻部を
真空成形などで形成した後、フィルムをキートップ外殻
部の開口が鉛直上方を向くように載置し、この状態で、
キートップ外殻部内に紫外線硬化型樹脂を注入する。こ
こで、キートップ外殻部内に紫外線硬化型樹脂は大気に
開放され、また、温度も常温であるため、キートップ外
殻部の成形前に印刷を行った場合でも印刷したキー記号
等が損傷を受けることがない。この後、紫外線を照射
し、キートップ外殻部内の紫外線硬化型樹脂を硬化させ
てキートップ中実部を形成する。そして、キートップ中
実部はフィルム裏面側の面がフィルム裏面と略同一の面
をなすため、すなわち、キートップ中実部がフィルム裏
面から突出しないため、このキートップシートを組み込
んで構成されるスイッチ装置の薄型化が図れ、また、照
光式のスイッチ装置に組み込んでもランプの発光する光
が減衰されず、十分な明るさを確保できる。
【0016】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1および図2はこの発明の一の実施
の形態にかかるスイッチ用キートップシートの製造方法
を説明する図であり、図1が同製造方法により製造され
たキートップシートを用いて構成されるスイッチ装置の
一部を拡大した模式断面図、図2が同製造方法における
各工程のキートップシート製造途中の状態をアルファベ
ット順で時系列的に示す模式断面図である。
【0017】先ず、図1を参照してスイッチ装置を説明
すると、スイッチ装置は回路基板10上にスペーサ11
を介してスプリングシート12を設け、このスプリング
シート12上にキートップシート20を設けて構成され
る。回路基板10には表面に固定接点10aが対をなし
て設けられ、この固定接点10aが図示しない回路に接
続される。固定接点10aは、後述する可動接点と接触
して導通、すなわち、開閉する。なお、19はLED等
の発光ランプである。
【0018】スプリングシート12は、ポリエステルフ
ィルム等からなり、固定接点10aと対応した位置に表
面側へ略ドーム状に膨出する皿バネ部12aが形成され
る。このスプリングシート12には、皿バネ部12aの
表面側の頂部に係合突起12bが形成され、また、皿バ
ネ部12aの内底面(裏面)に可動接点12cが導電性
樹脂を用いた印刷等で形成される。このスプリングシー
ト12は、係合突起12bがキートップシート20の後
述するキートップ中実部底面と当接し、皿バネ部12a
がキートップ中実部により押圧されて皿バネ的な特性で
弾性変形し、可動接点12cが固定接点10aと接触す
る。
【0019】キートップシート20は、可撓性を有し、
キートップ部21が形成される。後述するように、キー
トップ部21は、表面側に膨出成形されたキートップ外
殻部21a内に紫外線硬化型樹脂を硬化させてなるキー
トップ中実部21bを固着して構成され、キートップ外
殻部21aの内底面(裏面)に数字や機能を示すキー記
号21dが蛍光性のインクを用いて印刷されている。な
お、述べるまでもないと解するが、このスイッチ装置は
携帯電話機に用いるものであれば数字キーや各種の機能
キー等の複数のキーを有し、上述した固定接点10a、
皿バネ部12a、キートップ部21等は複数が設けられ
る。
【0020】そして、キートップシート20は、次に述
べるようにして製造される。先ず、図2aに示すよう
に、可撓性透明フィルムFの裏面に蛍光性インクを用い
スクリーン印刷等でキー記号21dを印刷すると共に該
印刷した部分以外の部分を着色印刷する。次に、図2b
に示すように、キー記号21dが印刷されたフィルムF
のキー記号21d印刷部分を表面側へ膨出させてキート
ップ外殻部21aを形成する。このキートップ外殻部2
1aの成形は、前述したように、真空成形や圧空成形、
あるいはプレス成形等で行う。
【0021】続いて、図2cに示すように、フィルムF
を裏面側を鉛直上方に向けて水平に保持し、キートップ
外殻部21a内に透明な紫外線硬化型溶融樹脂Pを上面
がフィルム裏面(上面)と連続した平面をなすように注
入する。ここで、紫外線硬化型樹脂Pは、ノズル等を用
いて注入するが、その温度は常温であり、また、キート
ップ外殻部21a内に注入された後は大気にさらされ
る。したがって、キー記号21dが損傷を受けることも
ない。なお、前述したが、紫外線硬化型樹脂Pの注入に
際しては、過量を注入して溢れた樹脂をスキージ等で掻
き取るようにすることも可能である。
【0022】この後、図2dに示すように、フィルムF
の裏面側から紫外線ランプ30等を用いて照射し、紫外
線硬化型樹脂Pを硬化させてキートップ中実部21bを
形成し、図1bに示すキートップシート21が完成す
る。ここで、キートップ中実部21bはフィルムF裏面
側の露呈面がフィルムFと連続する同一平面を構成、す
なわち、キートップ中実部21bはフィルムF裏面から
突出しない。このため、キートップシート20を薄く、
すなわち、スイッチ装置全体としての薄型化が図れ、ま
た、LED19が発光する光が表面に到達するまでに弱
められることも無くなる。
【0023】図3はこの発明の他の実施の形態にかかる
キートップシートの製造方法を説明する図であり、完成
状態のキートップシートの一部を拡大した断面図であ
る。なお、この実施の形態および後述する実施の形態で
は、前述した実施の形態と同一の部分には同一の符号を
付して説明と図示を割愛する。
【0024】この実施の形態にあっては、フィルムFと
対応した大きさの樹脂フィルム41にキー記号42をス
クリーン印刷等で予め印刷しておく。そして、フィルム
Fにキー記号21dを印刷することなくキートップ外殻
部21aを形成し(図2b参照)、このキートップ外殻
部21a内に紫外線硬化型樹脂Pを注入し(図2c参
照)、この紫外線硬化型樹脂Pに紫外線を照射してキー
トップ中実部21bを形成する(図2d参照)。
【0025】次に、図3に示すように、キー記号42が
印刷された樹脂フィルム41をキートップ中実部21b
が形成されたフィルムFに接着剤等を用いて貼合し、キ
ートップシート20が完成する。ここで、樹脂フィルム
41はキー記号42印刷面をフィルムFに貼合する。し
たがって、キートップシート20を薄くでき、このキー
トップシート20を組み込んで構成されるスイッチ装置
の薄型化が図れる。
【0026】図4はこの発明のまた他の実施の形態にか
かるキートップシートの製造方法を説明する図であり、
前述した図2cに対応する工程における製造途中のキー
トップシートの一部を拡大した模式断面図である。
【0027】この実施の形態にあっては、高粘度に調整
した紫外線硬化型樹脂Pを用い、図4に示すように、こ
の高粘度の樹脂PをフィルムFのキートップ外殻部21
a内に表面張力で盛り上がるまで注入し、続いて、この
樹脂Pに紫外線を照射してキートップ中実部21bを成
形する(図2d参照)。したがって、完成したキートッ
プシート20は、キートップ中実部21bが裏面側にわ
ずかに盛り上がる。
【0028】この実施の形態にかかるキートップシート
20は、キートップ中実部21bの盛り上がり部分がス
プリングシート12の皿バネ部12aの頂部に接触す
る。したがって、スイッチ装置は、スプリングシート1
2の係合突起12bを省略でき、スプリングシート12
を安価に製造できる。なお、この実施の形態において
も、フィルムFに印刷を行わず、前述した樹脂フィルム
41を貼合してキートップシート20を構成することも
可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
キートップシートの製造方法によれば、熱可塑性樹脂の
フィルムにキートップ外殻部を成形した後、このキート
ップ外殻部内に紫外線硬化型樹脂をフィルム裏面と同一
面をなすまで注入し、続いて、キートップ外殻部内の紫
外線硬化型樹脂に紫外線を照射してキートップ中実部を
成形するため、キートップシートを薄型化でき、また、
フィルムに予めキー記号等を印刷した場合でもキー記号
が損傷を受けることが無く明瞭な視認性が確保でき、さ
らに、照光式のスイッチ装置に用いてもランプ等の発光
する光が弱くなることが無く十分な明るさを確保できる
という効果が得られる。
【0030】さらに、請求項2に記載の発明にかかるキ
ートップシートの製造方法によれば、高粘度の紫外線硬
化型樹脂を用い、この樹脂をフィルムのキートップ外殻
部内に表面張力で盛り上がるように注入し、この樹脂に
紫外線を照射してキートップ中実部を形成するため、上
記効果に加え、このキートップシートが組み込まれたス
イッチ装置はスプリングシートに突起等を形成する必要
が無くなり、スプリングシートを安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】aがこの発明の一の実施の形態にかかるキート
ップシートの製造方法により製造されたキートップシー
トを組み込んだスイッチ装置の一部を拡大した模式断面
図、bが同キートップシートの一部を拡大した模式断面
図である。
【図2】同製造方法における製造途中のキートップシー
トの一部を拡大した模式断面図であり、アルファベット
順に時系列的に示す。
【図3】この発明の他の実施の形態にかかるキートップ
シートの製造方法により製造されたキートップシートの
一部を拡大して示す模式断面図である。
【図4】この発明のまた他の実施の形態にかかるキート
ップシートの製造方法による製造途中のキートップシー
トの一部を拡大した模式断面図である。
【符号の説明】
10 回路基板 12 スプリングシート 12a 皿バネ部 12c 可動接点 19 LED 20 キートップシート 21 キートップ部 21a キートップ外殻部 21b キートップ中実部 21d 印刷キー記号 41 フィルム 42 印刷キー記号 F フィルム P 紫外線硬化型樹脂

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂のフィルムに表面側へ膨出
    させて裏面側が開口するキートップ外殻部を形成した
    後、前記フィルムを裏面側を鉛直上方に向けて載置し、
    前記キートップ外殻部内にその開口から紫外線硬化型の
    溶融樹脂を開口縁部までフィルム裏面と同一平面をなす
    ように注入し、次いで、該キートップ外殻部内の溶融樹
    脂に紫外線を照射して硬化させ、キートップ中実部を成
    形することを特徴とするスイッチ用キートップシートの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂のフィルムに表面側へ膨出
    させて裏面側が開口するキートップ外殻部を形成した
    後、前記フィルムを裏面側を鉛直上方に向けて載置し、
    前記キートップ外殻部内にその開口から高粘度の紫外線
    硬化型の溶融樹脂を開口縁部から表面張力で盛り上がる
    ように注入し、次いで、該キートップ外殻部内の溶融樹
    脂に紫外線を照射して硬化させ、キートップ中実部を成
    形することを特徴とするスイッチ用キートップシートの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 透明な熱可塑性樹脂のフィルムの裏面に
    キー記号を印刷し、次いで、前記フィルムのキー記号印
    刷部分を表面側に膨出させて裏面側が開口し内底面に前
    記キー記号が位置するキートップ外殻部を形成し、この
    後、前記フィルムを裏面側を鉛直上方に向けて載置し、
    前記キートップ外殻部内にその開口から紫外線硬化型の
    溶融樹脂を開口縁部までフィルム裏面と同一平面をなす
    ように、または、開口縁部から表面張力で盛り上がるよ
    うに注入し、次いで、該キートップ外殻部内の溶融樹脂
    に紫外線を照射して硬化させ、キートップ中実部を成形
    することを特徴とするスイッチ用キートップシートの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 透明な熱可塑性樹脂のフィルムに表面側
    へ膨出させて裏面側が開口するキートップ外殻部を形成
    した後、前記フィルムを裏面側を鉛直上方に向けて載置
    し、前記キートップ外殻部内にその開口から紫外線硬化
    型の溶融樹脂を開口縁部までフィルム裏面と同一平面を
    なすように、または、開口縁部から表面張力で盛り上が
    るように注入し、次いで、該キートップ外殻部内の溶融
    樹脂に紫外線を照射して硬化させてキートップ中実部を
    成形し、この後、キー記号が印刷された印刷シートを前
    記フィルムの裏面に貼合することを特徴とするスイッチ
    用キートップシートの製造方法。
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