JPH1042553A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

Info

Publication number
JPH1042553A
JPH1042553A JP8196749A JP19674996A JPH1042553A JP H1042553 A JPH1042553 A JP H1042553A JP 8196749 A JP8196749 A JP 8196749A JP 19674996 A JP19674996 A JP 19674996A JP H1042553 A JPH1042553 A JP H1042553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
transistor
power supply
circuit
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8196749A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Yama
倫章 山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP8196749A priority Critical patent/JPH1042553A/ja
Priority to US08/895,370 priority patent/US5892353A/en
Publication of JPH1042553A publication Critical patent/JPH1042553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05FSYSTEMS FOR REGULATING ELECTRIC OR MAGNETIC VARIABLES
    • G05F1/00Automatic systems in which deviations of an electric quantity from one or more predetermined values are detected at the output of the system and fed back to a device within the system to restore the detected quantity to its predetermined value or values, i.e. retroactive systems
    • G05F1/10Regulating voltage or current
    • G05F1/46Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc
    • G05F1/56Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices
    • G05F1/565Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices sensing a condition of the system or its load in addition to means responsive to deviations in the output of the system, e.g. current, voltage, power factor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力損失の少ない携帯装置用の電源回路を簡
単な回路構成で形成できるようにして携帯装置等に内蔵
し易くすることにより、動作時間が長く使い勝手の良い
携帯装置を容易に提供できるようにする。 【解決手段】 電源V2から入力された電圧を昇圧して
一定の電圧V3を出力端子から出力する電源装置におい
て、入力端子(a点)と出力端子OUTとの間に直列接
続されたインダクタンス素子L1及び第1のトランジス
タT1と、インダクタンス素子L1と第1のトランジス
タT1との接続点(b点)と基準電位(GND)との間
に接続された第2のトランジスタT2と、出力端子OU
Tと基準電位の間に接続された電圧保持素子8と、を有
し、出力端子OUTの出力電圧V3に応じて第1のトラ
ンジスタT1と第2のトランジスタT2とを交互に導通
させながら電圧保持素子8を充電することにより電源V
2の電圧を昇圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯可能な装置等の
電源として用いられることの多いDC−DCコンバータ
といわれる電源装置に関し、詳しくはその回路構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ポータブルCDやヘッドホン
ステレオ等の携帯型のオーディオ装置や携帯電話やPH
S等の携帯情報装置等では、図3に示すような昇降圧型
のDC−DCコンバータといわれる電源回路、もしくは
図示しないセンタータップ付きのコイルを用いた電源回
路等を用いて乾電池や2次電池等の電圧を各装置に応じ
た電圧に変圧して使用することにより、電池の数を減ら
して装置の小型化や軽量化が図れるようにしている。例
えば、前述のような携帯可能な装置を移動しながら使用
する時には、1.8V〜3.5V程の電池電圧を3.0
V程に昇降圧して電源電圧として使用するとともに、自
動車のバッテリやDCアダプタ等が使用可能な時にはコ
ネクタを介して入力された3.5V〜12V程の電圧を
3.0V程に降圧して使用していた。
【0003】図3の電源回路の構成について説明する。
出力端子OUTの出力電圧V3よりも高い電圧値の電源
V1及びその電圧を降圧する降圧回路50と、出力電圧
V3よりも低い電圧値の電源V2と、これらの電源の一
つを選択するためのスイッチ回路S1と、昇圧のための
逆起電力を発生するインダクタンス素子51と、逆起電
力による電流(以下「充電電流」と称す)を充電すると
ともに出力電圧V3を安定させるためのコンデンサ素子
56と、昇圧した電圧が逆流して低下するのを防止する
ためのダイオード素子52と、インダクタンス素子51
の一端を基準電位(GND)に接続可能に設けられたト
ランジスタ55と、発振回路を有してトランジスタ55
を周期的に導通または遮断(以下「スイッチング動作」
と称す)させるための駆動回路54と、出力端子OUT
に接続された図示しない負荷への出力電圧V3の供給を
制御するための出力回路59と、出力電圧V3が所定の
レベルか否かを検出するための出力電圧検出回路53
と、出力電圧V3に異常があったことを検出したときに
昇圧動作を停止させるための出力異常検出回路57と、
出力異常検出回路57の出力に応じて出力回路59の導
通及び遮断を制御する出力駆動回路58とから構成され
ている。
【0004】尚、スイッチ回路S1は、アダプタ等のジ
ャック端子がコネクタ等に挿入接続されることによって
機械的に接続が切り替わるようになっており、乾電池や
2次電池等を電源として使用するときにはV2側が接続
され、アダプタ等を使用するときにはV1側が接続され
るようになっている。各回路について更に説明する。出
力電圧検出回路53は、充電電圧(V3′)に応じて駆
動回路54及び出力異常検出回路57の動作を制御する
ようになっている。駆動回路54は、出力電圧検出回路
53からの結果出力に応じてトランジスタ55のスイッ
チング動作の周期を制御するようになっている。出力異
常検出回路57は、駆動回路54のクロック信号を整流
及び平滑して発生させた電圧と充電電圧とを比較するこ
とにより、回路の動作異常を検出できるようになってい
る。出力駆動回路58は、出力異常検出回路57の出力
に応じて出力回路59の出力トランジスタの導通を制御
するようになっている。
【0005】次に、図4のタイミング図に基づいて電源
V2の昇圧動作についてまず説明する。図4は図3の回
路において電源V2が選択され十分な昇圧が行われて出
力電圧が安定している時の主要部の動作波形を示し、図
4(a)はトランジスタ55のコレクタの電圧波形、図
4(b)はインダクタンス素子51に流れる電流波形、
図4(c)には出力端子OUTの出力電圧付近の拡大電
圧波形を示し、各図中のt1はトランジスタ55のスイ
ッチング動作の周期、VF はダイオード52の順方向電
圧、Vsat は出力回路59内のトランジスタの飽和電圧
を表している。また、判り易くするために、図2(c)
以外の波形では電圧のリップル等は省略している。
【0006】トランジスタ55は駆動回路54内の発振
回路からのクロック信号に応じてスイッチング動作を行
うので、図4に示すように、トランジスタ55が導通さ
れてコレクタ電圧が基準電位のときは、インダクタンス
素子51に流れる電流が徐々に増大し、トランジスタ5
5が遮断されてコレクタ電圧が(V3′+VF )のとき
はインダクタンス素子51に流れる充電電流はインダク
タンス素子51の逆起電力の低下とともに徐々に減少す
る。その後、充電電流が充分ある内に、トランジスタ5
5を再び導通して充電電流を大きくするように動作す
る。
【0007】このようなスイッチング動作を繰り返すこ
とにより、コンデンサ素子56が徐々に充電されてその
充電電圧(V3′)が上昇し、スイッチ回路S1により
選択された電源の電圧を昇圧できるようになっている。
そして、所定の充電電圧以上になれば出力回路59のト
ランジスタを導通して負荷に所定の出力電圧V3(=V
3′−Vsat )を供給できるようになっている。
【0008】次に全体の回路動作について説明する。正
常な動作状態では、出力異常検出回路57の出力電圧を
高レベルとすることにより、駆動回路54からのクロッ
ク信号に応じてトランジスタ55がスイッチング動作を
行って昇圧動作を行うとともに、出力駆動回路58を介
して出力回路59のトランジスタを導通して昇圧した電
圧を出力するように動作する。更に、充電電圧V3′が
所定電圧値よりも低いときにはスイッチング周波数を高
くして充電が速くなるように制御し、充電電圧V3′が
所定値になればスイッチング周波数を低くするように制
御することにより、出力電圧V3を一定に保つように動
作する。
【0009】また、出力端子OUTが基準電位に短絡し
ているような異常状態では、出力異常検出回路57の出
力電圧が低レベルとなるので、出力駆動回路58を制御
して出力回路59のトランジスタを遮断するとともに、
駆動回路54のスイッチング動作を停止させるととも
に、出力駆動回路58を介して出力回路59の出力を遮
断状態にする。このような動作により、各電源から出力
端子OUTに向けて短絡電流が流れることがなくなっ
て、電源装置の回路が保護されるようになる。尚、出力
異常検出回路57は駆動回路54のクロック信号を整流
及び平滑して発生させた電圧を充電電圧V3′と比較し
ており、前述のような異常状態では、昇圧動作が行われ
ているにも係わらず充電電圧V3′が上昇しないように
なり、出力が反転するようになっている。
【0010】一方、出力電圧V3よりも電圧値の高い電
源V1を降圧して出力するときの動作は、電源V1をス
イッチ回路S1で選択することにより、電源V1の電圧
を降圧回路50で降圧し、インダクタンス素子51及び
ダイオード素子52を介してコンデンサ素子56を充電
し、出力回路59を介して出力端子OUTへ出力する。
このとき、駆動回路54のクロック信号は停止されトラ
ンジスタ55は遮断状態に維持され、出力回路59のト
ランジスタは導通状態に維持されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3の
電源装置ではダイオード52による損失が大きいので、
ダイオード52として順方向電圧が約0.4Vと小さい
ショットキダイオード等を使用したとしても電源装置の
変換効率を85%以上にするのが難しく、携帯装置等の
動作時間を更に長くするのが難しかった。また、携帯装
置が待機状態のときの消費電力を低減するために、出力
端子OUTから負荷に電圧を供給できないように出力駆
動回路58及び出力回路59を設けなければならないと
ともに、出力端子OUTが基準電位に短絡した等の異常
状態から電源回路を保護するために出力異常検出回路5
7を用いていたので、回路規模が大きくなったり、使用
する部品数が増えて回路基板の面積が増大したりしてい
た。更に、これらの問題により、部品の購入及び管理等
の手間及び費用がかかるようになるとともに電源装置の
外形サイズが大きくなるので、これを用いた携帯装置の
外形サイズを小型化することができず携帯性が悪くなっ
たり、高価格になったりしていた。
【0012】一方、図示しないセンタタップ付きコイル
を使用する電源装置は、コイルが特殊で汎用性に乏しい
上に高価なので、電源装置が高価になってしまうととも
に、機器の小型化が難しかった。そこで本発明はこれら
の問題を解決し、電力損失の少ない携帯装置用の電源回
路を簡単な回路構成で形成できるようにして携帯装置等
に内蔵し易くすることにより、動作時間が長く使い勝手
の良い携帯装置を容易に提供できるようにすることを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
めに、請求項1の記載に係わる電源装置は、電源V2か
ら入力された電圧を昇圧して一定の電圧V3を出力端子
から出力する電源装置において、入力端子(a点)と出
力端子OUTとの間に直列接続されたインダクタンス素
子L1及び第1のトランジスタT1と、インダクタンス
素子L1と第1のトランジスタT1との接続点(b点)
と基準電位(GND)との間に接続された第2のトラン
ジスタT2と、出力端子OUTと基準電位の間に接続さ
れた電圧保持素子8と、を有し、出力端子OUTの出力
電圧V3に応じて第1のトランジスタT1と第2のトラ
ンジスタT2とを交互に導通させながら電圧保持素子8
を充電することにより電源V2の電圧を昇圧することを
特徴とする。
【0014】また、請求項2の記載に係わる電源装置
は、請求項1に記載の電源装置において、電源装置は更
に電源V2の電圧が所定の電圧以上であるか否かを検出
する入力電圧検出回路9と、入力電圧検出回路9の出力
に応じて第1のトランジスタT1のベース電圧を切り換
えるためのスイッチ回路S2とを有し、スイッチ回路S
2は電源V2の電圧が所定電圧よりも低いときには第1
のトランジスタT1と第2のトランジスタT2とを交互
に導通させながら昇圧した一定の出力電圧V3を出力す
るための回路が形成され、電源V2の電圧が所定電圧よ
りも高いときには電源V2の電圧を降圧した一定の出力
電圧V3が出力されるように第1のトランジスタT1の
ベース電圧を制御する回路が形成されることを特徴とす
る。
【0015】このような構成により、請求項1及び請求
項2に記載の電源装置は、トランジスタT1とトランジ
スタT2とを交互に導通させる相補的なスイッチング動
作を行うことによって、逆流防止用のダイオードを使用
しない簡単な回路構成で電源電圧の昇圧を行えるように
なる。また、請求項2の記載に係わる電源装置は、簡単
な回路構成で電源電圧の昇圧または降圧を行える電源装
置を形成できるようになる。
【0016】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1乃び図
2を参照しながら詳細に説明する。尚、本明細書では全
図面を通して同一または同様の回路要素には同一の符号
を付して重複する説明を省略するようにしている。図1
の電源装置の回路構成について説明する。出力端子OU
Tから出力する出力電圧V3よりも高い電圧値の電源V
1と、出力電圧V3よりも低い電圧値の電源V2と、こ
れらの電源の一つを選択するためのスイッチ回路S1
と、昇圧のための逆起電力を発生するインダクタンス素
子L1と、逆起電力による電流を出力端子OUT側へ出
力するか否かを制御するためのPNP型のトランジスタ
T1と、トランジスタT1を介して流れる逆起電力によ
る電流を充電して出力電圧を保持するとともに出力イン
ピーダンスを低減するための電圧保持素子8と、インダ
クタンス素子L1のトランジスタT1側の一端を基準電
位に接続可能に設けられたNPN型のトランジスタT2
と、各トランジスタの動作を制御するための制御回路部
1とから構成されている。尚、電源V1としてはDCア
ダプタ装置等の出力電圧、電源V2としては乾電池や二
次電池等を使用すれば良い。また、インダクタンス素子
L1はフェライトやアモルファス金属等をコアにしてコ
イルを巻いたいわゆるチョークコイルを用い、電圧保持
素子8は電解型のコンデンサを用いている。
【0017】更に、制御回路部1は、出力端子OUTと
基準電位との間に直列に接続されて所定の分電圧を発生
する抵抗2及び抵抗3と、分電圧の値により動作状態を
検出するためのエラー検出回路5と、分電圧が所定の電
圧値以上ないときにトランジスタT2を周期的にスイッ
チング動作させるためのPWM方式の駆動回路6と、ス
イッチ回路S1で選択された電源の電圧(以下「入力電
圧」と称す)が出力電圧V3よりも高いときに入力電圧
を一定の電圧に降圧して出力させるための定電圧回路4
と、トランジスタT1のベースに接続される入力信号を
選択的に切り換えるためのスイッチ回路S2と、入力電
圧に応じてスイッチ回路S2の切り換え制御を行うため
の入力電圧検出回路9と、出力状態を検出してトランジ
スタT1の動作を制御する軽負荷検出回路7とから構成
されている。
【0018】接続関係について説明する。一端が基準電
位に接続された電源V1及びV2の他端はそれぞれスイ
ッチ回路S1の各接点に接続され、スイッチ回路S1の
共通接点側(a点)はインダクタンス素子L1の一端及
び入力電圧検出回路9に接続されている。インダクタン
ス素子L1の他端側(b点)は、コレクタが出力端子O
UTに接続されたトランジスタT1のエミッタに接続さ
れるとともに、エミッタが基準電位に接続されたトラン
ジスタT2のコレクタに接続されている。トランジスタ
T1のコレクタは、出力端子OUT及び一端が基準電位
に接続された電圧保持素子8に接続されるとともに、直
列接続された抵抗2及び抵抗3を介して基準電位に接続
されている。抵抗2及び抵抗3の接続点(c点)は、エ
ラー検出回路5及び駆動回路6を介してトランジスタT
2のベースに接続されるとともに、定電圧回路4を介し
てスイッチ回路S2の一方の入力に接続されている。ま
た、駆動回路6の出力は軽負荷検出回路7を介してスイ
ッチ回路S2の他方の入力に接続されている。尚、電源
装置の使用時には、出力端子OUTに図示しない他の半
導体集積回路装置や表示装置等の負荷回路を接続する。
【0019】各回路について更に説明する。エラー検出
回路5は、比較回路(コンパレータ)とその非反転入力
(+)に接続されたバンドギャップ電圧等による約1.
2Vの基準電圧源とから構成され、反転入力(−)には
c点の電圧が入力されるとともに抵抗及びコンデンサを
介してその出力が帰還された構成で、c点の電圧が基準
電圧源の電圧以下のときには高レベルの出力を行うよう
になっている。駆動回路6は、比較回路とその反転入力
に接続された三角波発生回路とから構成され、非反転入
力に接続されたエラー検出回路5の出力と三角波からの
信号レベルとの比較結果に応じて、周期t1の0%〜8
0%程の間の任意のデューティでトランジスタT2が導
通するようなスイッチング動作を行うようになってい
る。
【0020】定電圧回路4は、比較回路とその反転入力
に接続されたバンドギャップ電圧等による約1.2Vの
基準電圧源とから構成され、非反転入力に接続されたc
点の電圧と基準電圧源の電圧とを比較することによりト
ランジスタT1のベース電圧を制御して基準電圧源の電
圧に応じた一定電圧を出力端子OUTに出力するよう
に、トランジスタT1のベース電圧を制御して入力電圧
を一定の出力電圧に降圧できるようになっている。
【0021】入力電圧検出回路9は、入力電圧に応じて
昇圧または降圧の動作を切り換えられるように、スイッ
チ回路S2を制御してトランジスタT1のベースに接続
する入力を切り換えられるように構成されている。即
ち、入力電圧が所定の電圧よりも高ければ降圧動作を行
うように定電圧回路4の出力をトランジスタT1のベー
スに接続し、入力電圧が所定の電圧よりも低ければ昇圧
動作を行うように軽負荷検出回路7を介して駆動回路6
の出力信号をトランジスタT1のベースに接続し、後述
する「L切れ」のときには電源V2の電圧をトランジス
タT1のベースに接続してトランジスタT1を遮断でき
るようになっている。
【0022】軽負荷検出回路7は、出力端子OUTが反
転入力に接続されb点が非反転入力に接続された比較回
路と、比較回路の出力と駆動回路6の出力との論理和を
とるゲート回路とから構成され、昇圧動作時でb点の電
圧よりも出力電圧V3の方が高いときにはトランジスタ
T1を遮断するようになっている。尚、本実施形態の各
定数値としては、接続される負荷に必要な電流値に応じ
て設定すれば良く、例えば、スイッチングの周期を数μ
s乃至数10μs、インダクタンス素子L1のインダク
タンス値を数μH乃至数mH、電圧保持素子8の容量値
を数μF乃至数100μF程度に設定すれば、負荷に数
10〜数100mA程度の電流を供給することができる
ようになる。
【0023】次に、図2のタイミング図に基づいて本発
明の電源装置の電源V2の昇圧動作についてまず説明す
る。図2は図1の回路において電源V2が選択され十分
な昇圧動作が行われて出力電圧が安定している時の主要
部の動作波形を示し、図2(a)にはトランジスタT1
のエミッタ(b点)の電圧波形、図2(b)にはインダ
クタンス素子L1に流れる電流波形、図2(c)には出
力端子OUTの出力電圧付近の拡大電圧波形を示し、各
図中のt1はトランジスタT1のスイッチング動作の周
期、Vsat はトランジスタT1の飽和電圧を表してい
る。また、判り易くするために、図2(c)以外のタイ
ミング図では電圧のリップル等は省略している。
【0024】昇圧動作を行う場合には、入力電圧検出回
路9及びスイッチ回路S2により軽負荷検出回路7の出
力側がトランジスタT1のベースに接続されるととも
に、駆動回路6からのタイミング信号がトランジスタT
1とトランジスタT2のベースに入力されると、トラン
ジスタT1及びT2はそれぞれPNP型及びNPN型で
あるので、同一の信号では一方が導通し他方が遮断する
(以下「相補的スイッチング動作」と称する)ようにな
る。即ち、各トランジスタが交互に導通または遮断する
ようになるので、図2(a)のb点の電圧が基準電位の
区間、即ちトランジスタT2が導通されトランジスタT
1が遮断されている区間は、インダクタンス素子L1及
びトランジスタT2を介して基準電位に流れる電流が徐
々に増大する。また、b点の電圧が(V3+Vsat )で
トランジスタT2が遮断されトランジスタT1が導通し
ている区間は、インダクタンス素子L1に流れる充電電
流がトランジスタT1を介して電圧保持素子8に流れて
充電され、充電された電圧が出力電圧V3となる。イン
ダクタンス素子L1の逆起電力の低下に伴い充電電流は
徐々に減少するので、充電電流が充分ある内にトランジ
スタT2を再び導通して充電電流を大きくするようにす
る。
【0025】このような相補的なスイッチング動作を繰
り返すことにより、電圧保持素子8が徐々に充電されて
スイッチ回路S1により選択された電源V2の電圧を所
定の一定電圧まで上昇し、この充電電圧を出力電圧V3
として負荷に供給できるようになっている。この回路で
は、電源V2の略2倍の電圧まで昇圧することができる
ようになっている。
【0026】次に全体の回路動作について説明する。電
源V2の昇圧を行う通常の動作状態では、入力電圧検出
回路9及びスイッチ回路S2によって軽負荷検出回路7
の出力がトランジスタT1のベースに接続され、各トラ
ンジスタが相補的スイッチング動作を行うことにより昇
圧が行われる。しかしながら、スイッチング動作開始後
暫くは電圧保持素子8が充分には充電されていないの
で、出力電圧V3及びc点の電圧が低く、エラー検出回
路5の出力が高レベルとなる。これにより、駆動回路6
の三角波とのレベル比較の結果トランジスタT2の導通
期間が長くなり、大きな充電電流で充電動作を行えるよ
うになっている。その後、出力電圧V3が徐々に高くな
りc点の電圧が高くなると、エラー検出回路5の出力が
低レベルになってトランジスタT2の導通期間が徐々に
短くなることにより、充電電流が少なくなって昇圧が緩
やかになる。このような動作により、出力電圧V3を一
定に保つことができるようになっている。
【0027】尚、負荷で消費する電流が少ない軽負荷の
場合には、b点の電圧よりも出力電圧V3の方が高電圧
になり、トランジスタT2の導通する期間が最も短くな
るので、インダクタンス素子L1の逆起電力が低下する
までの期間も短くなる。このとき、充電した出力電圧V
3がトランジスタT1及びインダクタンス素子L1を介
して電源V2に向けて逆流することにより、出力電圧V
3が低下してしまういわゆる「L切れ」という状態を起
こしてしまうことがある。軽負荷検出回路7はこのL切
れを防止するための回路で、b点の電圧よりも出力電圧
V3の方が高電圧になったときに比較器が反転してトラ
ンジスタT1を遮断するように動作することにより、L
切れを起こさないようになる。
【0028】次に、出力端子OUTが基準電位に短絡し
ているような異常状態では、上述の充電動作と同様な動
作を行うが、トランジスタT1が常に導通することはな
いので、従来回路のように各電源から出力端子OUTへ
短絡電流が流れ続けて逆流防止用のダイオードが不必要
に発熱してしまうことはなく、特別な保護回路を設けな
くても使用することができる。しかしながら、昇圧動作
を一定時間以上続けても出力電圧V3が所定電圧になら
ない場合には駆動回路6の動作を停止するようなタイマ
回路を設けるとともに、外部からのリセット入力(図示
なし)によってタイマ回路5がリセットされるまでトラ
ンジスタT1が導通しないような保護回路を設ければ更
に良い。
【0029】一方、スイッチ回路S1により出力電圧V
3よりも電圧値の高い電源V1を選択し降圧して出力電
圧とする場合には、スイッチ回路S2は入力電圧検出回
路9の検出結果に応じて定電圧回路4の出力側が接続さ
れる。従って、定電圧回路4内の基準電圧に応じてトラ
ンジスタT1のベース電圧を制御するような帰還回路が
形成されることになり、入力電圧V1はトランジスタT
1で降圧されて一定の出力電圧V3を出力するようにな
る。このとき、入力電圧検出回路9の検出結果に応じて
エラー検出回路5及び駆動回路6等の動作を停止するよ
うな回路に構成すれば、消費電流を低減できるようにな
る。
【0030】尚、携帯装置等がスタンバイ状態等ともい
われる待機状態で各電源と出力端子OUTとを電気的に
分離したいときは、スイッチ回路S2を制御してトラン
ジスタT1のベース電圧を高レベルに固定できるように
するだけで、殆ど回路追加もなく容易に実現できるよう
になっている。尚、本発明は上述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、定電圧回路4、エラー検出
回路5及び駆動回路6の回路構成は、同様な動作を行う
回路であれば図1に示した回路構成以外でも良いし、駆
動回路6のクロック信号を外部から供給するようにした
り、トランジスタT1のベースを抵抗でプルアップする
ようにしても良い。また、各バイポーラトランジスタの
極性を変更して使用したり、各バイポーラトランジスタ
の代わりにMOSトランジスタを用いても構わないし、
各電源の種類は任意で構わない。更に、本発明の電源装
置は、制御回路部1とスイッチ回路S1とを1つに集積
化した半導体装置に形成しても良いし、単品の電子部品
のみを使用して混成集積回路として形成しても良い。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1及び請求項2の
記載に係わる本発明の電源装置は、トランジスタT1と
トランジスタT2とを交互に導通させる相補的なスイッ
チング動作を行うことによって、逆流防止用のダイオー
ドを使用しない簡単な回路構成で電源電圧の昇圧を行え
るようになるので、逆流防止用のダイオードによる電力
損失が無くなり電圧変換の変換効率を容易に向上できる
ようになり、動作時間が長く使い勝手の良い携帯機器を
容易に提供できるようになるという効果があるととも
に、電源装置の回路規模が小さくなって電源装置の単価
を容易に低減できるようになるという効果がある。ま
た、電源回路の小規模化により携帯機器等に内蔵し易く
なるので、この電源装置を用いた機器を容易に小型且つ
安価に形成できるようになるという効果がある。
【0032】更に、請求項2の記載に係わる電源装置
は、簡単な回路構成で電源電圧の昇圧または降圧を行え
る電源装置を形成できるようになるので、携帯装置用と
して使い勝手の良い電源装置を容易に供給できるように
なるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す回路図、
【図2】本発明の実施形態の主要部の動作波形を示すタ
イミング図、
【図3】従来の回路例を示す回路図、
【図4】従来回路例の主要部の動作波形を示すタイミン
グ図である。
【符号の説明】
L1 :インダクタンス素子 T1 :トランジスタ(第1のトランジスタ) T2 :トランジスタ(第2のトランジスタ) 1 :制御回路部 4 :定電圧回路 5 :エラー検出回路 6 :駆動回路(PWM駆動回路) 7 :軽負荷検出回路 9 :入力電圧検出回路 V1 :電源(高電圧) V2 :電源(低電圧) OUT:出力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から入力された電圧を昇圧して一定
    の電圧を出力端子から出力する電源装置において、前記
    入力端子と前記出力端子との間に直列接続されたインダ
    クタンス素子及び第1のトランジスタと、前記インダク
    タンス素子と前記第1のトランジスタとの接続点と基準
    電位との間に接続された第2のトランジスタと、前記出
    力端子と基準電位の間に接続された電圧保持素子と、を
    有し、前記出力端子の出力電圧に応じて第1のトランジ
    スタと第2のトランジスタとを交互に導通させながら前
    記電圧保持素子を充電することにより前記電源の電圧を
    昇圧することを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記電源装置は更に前記電源の電圧が所
    定の電圧以上であるか否かを検出する入力電圧検出回路
    と、前記入力電圧検出回路の出力に応じて第1のトラン
    ジスタのベース電圧を切り換えるためのスイッチ回路と
    を有し、前記スイッチ回路は前記電源の電圧が前記所定
    電圧よりも低いときには第1のトランジスタと第2のト
    ランジスタとを交互に導通させながら昇圧した一定の出
    力電圧を出力するための回路が形成され、前記電源の電
    圧が前記所定電圧よりも高いときには前記電源の電圧を
    降圧した一定の出力電圧が出力されるように第1のトラ
    ンジスタのベース電圧を制御する回路が形成されること
    を特徴とする請求項1に記載の電源装置。
JP8196749A 1996-07-25 1996-07-25 電源装置 Pending JPH1042553A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8196749A JPH1042553A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 電源装置
US08/895,370 US5892353A (en) 1996-07-25 1997-07-16 Power supply apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8196749A JPH1042553A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1042553A true JPH1042553A (ja) 1998-02-13

Family

ID=16362977

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8196749A Pending JPH1042553A (ja) 1996-07-25 1996-07-25 電源装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5892353A (ja)
JP (1) JPH1042553A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000023453A (ja) * 1998-06-29 2000-01-21 Nippon Motorola Ltd Dc/dcコンバータ
JP2000295780A (ja) * 1999-04-02 2000-10-20 Nakashou:Kk 携帯電話機用電池式携帯充電器
JP2002374670A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Nippon Pachinko Buhin Kk イオン発生装置用回路モジュール
KR100912934B1 (ko) * 2007-03-15 2009-08-20 (주)제이디에이테크놀로지 직류/직류 변환기
JP2012044850A (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 Toyota Industries Corp 電源回路
JP2018189125A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 日本精工株式会社 センサ付き軸受
JP2023135055A (ja) * 2022-03-15 2023-09-28 Necプラットフォームズ株式会社 電源切替装置、電源切替方法、電源システム、およびプログラム

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19754239A1 (de) * 1997-12-06 1999-06-10 Kostal Leopold Gmbh & Co Kg Kondensatornetzteil
US6603280B2 (en) * 1998-04-02 2003-08-05 Hitachi, Ltd. Motor controller
JP3687343B2 (ja) * 1998-04-28 2005-08-24 ミツミ電機株式会社 電池の充電制御回路
DE19854416A1 (de) * 1998-11-25 2000-05-31 Linde Ag Spannungswandler sowie Flurförderzeug mit Gleichspannungsversorgung
JP3829765B2 (ja) * 2002-06-26 2006-10-04 株式会社デンソー 電源回路
US7345458B2 (en) * 2003-07-07 2008-03-18 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Booster that utilizes energy output from a power supply unit
JP4825632B2 (ja) * 2006-09-29 2011-11-30 パナソニック株式会社 Dc−dcコンバータ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3132614B2 (ja) * 1993-09-13 2001-02-05 富士電機株式会社 Dc−dcコンバ−タ
IT1268474B1 (it) * 1993-10-22 1997-03-04 St Microelectronics Srl Convertitore statico dc-dc funzionante in modo discontinuo
WO1995034121A1 (en) * 1994-06-03 1995-12-14 Philips Electronics N.V. Power supply with improved efficiency, transmitter comprising such a power supply
US5721483A (en) * 1994-09-15 1998-02-24 Maxim Integrated Products Method and apparatus for enabling a step-up or step-down operation using a synchronous rectifier circuit
US5691632A (en) * 1995-05-26 1997-11-25 Toko, Inc. Switching power supply

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000023453A (ja) * 1998-06-29 2000-01-21 Nippon Motorola Ltd Dc/dcコンバータ
JP2000295780A (ja) * 1999-04-02 2000-10-20 Nakashou:Kk 携帯電話機用電池式携帯充電器
JP2002374670A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Nippon Pachinko Buhin Kk イオン発生装置用回路モジュール
KR100912934B1 (ko) * 2007-03-15 2009-08-20 (주)제이디에이테크놀로지 직류/직류 변환기
JP2012044850A (ja) * 2010-08-23 2012-03-01 Toyota Industries Corp 電源回路
JP2018189125A (ja) * 2017-04-28 2018-11-29 日本精工株式会社 センサ付き軸受
JP2023135055A (ja) * 2022-03-15 2023-09-28 Necプラットフォームズ株式会社 電源切替装置、電源切替方法、電源システム、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US5892353A (en) 1999-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4591892B2 (ja) 電源装置
US9083246B2 (en) Control circuit for primary side control of switching power supply
JPH0468859B2 (ja)
JPH07177731A (ja) 不連続モードで動作するdc−dcコンバータ
JPWO2006006407A1 (ja) 電源装置
JP2005354845A (ja) Dc−dcコンバータの制御回路、dc−dcコンバータの制御方法、半導体装置、dc−dcコンバータ及び電子機器
JP2012161117A (ja) Dc/dcコンバータならびにそれを用いた電源装置および電子機器
JPH1042553A (ja) 電源装置
JP2009136064A (ja) スイッチングレギュレータの制御回路、制御方法およびそれを利用したスイッチングレギュレータ
US4521726A (en) Control circuitry for a pulse-width-modulated switching power supply
JP3251770B2 (ja) 半導体集積回路の電源回路
KR20010111459A (ko) 전원장치 및 이를 이용한 전자기기 및 전원장치의 출력단락 보호 방법
CN113098267A (zh) 一种开关变换器、开关集成电路及其控制电路
US6778411B2 (en) Start-up circuit for power converters with controller power supply connected at output side
US10122258B2 (en) DC-DC converter with pull-up or pull-down current and associated control method
JPH08317637A (ja) スイッチング電源装置のソフトスタート回路
JP4677284B2 (ja) 誤差増幅回路
JPH09149631A (ja) 電源装置
JP3003437B2 (ja) 電圧変換装置
JPH1098872A (ja) 電源装置及びこれを用いた電気機器
JP6072881B2 (ja) Dc/dcコンバータならびにそれを用いた電源装置および電子機器
US6642695B1 (en) Voltage mode boost converter using a period-fixed amplitude-modulated pulse control signal
JP3789362B2 (ja) スイッチング電源装置
JP4299570B2 (ja) 電源装置、及び電源装置の運転方法
US6188207B1 (en) Switching power supply